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ミーレ洗濯機の6つのデメリットとは?後悔する人としない人

休日のショールームで、ミーレの洗濯機の重たい扉をそっと閉めてみる。
吸い込まれるように「カチッ」と閉まるあの感触に、思わずうっとりしてしまいますよね。

でも、値札を見て現実に引き戻される…。
憧れはあるけれど、ミーレの洗濯機のデメリットをよく知らないまま買って後悔するのだけは避けたい。

そんな気持ちで、この記事を開いてくれたのかもしれませんね。

実は、ミーレで失敗したと感じる人の多くは、洗濯機の性能そのものより、設置条件や家族の洗濯量との相性でつまずいています。

つまり、弱点を先に知っておけば、後悔はかなり防げるということです。

この記事では、価格・設置・洗濯時間・修理費用といったデメリットを整理しながら、耐久年数や電気代、臭いや乾かない問題の真相、国内メーカーやパナソニックとの違いまでお話ししていきますね。

読み終えるころには、あなたの家にミーレが合うかどうか、自分で判断できるようになっているはずです。

この記事のポイント
  • ミーレの洗濯機の6つの弱点
  • 後悔する人と満足する人の分かれ目
  • 国内メーカーやパナソニックとの比較
  • 購入前に確認したい設置と保証

ミーレの洗濯機のデメリットは?買う前に知りたい6つの弱点

まずは、ミーレの洗濯機を検討するときに避けて通れない弱点から見ていきましょう。

ミーレの洗濯機の主なデメリットは、本体価格の高さ、200V工事と約100kgの重さによる設置の制約、洗濯時間の長さ、そして故障時の修理費用の高さです。

どれも事前に知っていれば対策できるものなので、1つずつ確認していきますね。

本体価格は国産の上位機よりかなり高い

正直に言うと、ミーレの一番のハードルはやっぱりお値段です。

日本で販売されている洗濯機「W1洗濯機 WCI660 WPS」は、以前は税込47万円台で案内されていました。価格改定を経て、ミーレ公式オンラインストアでは送料込みで51万円台となっています。

しかもこのW1は洗濯専用で、乾燥機能はついていません。
乾燥まで任せたいなら、同じデザインの衣類乾燥機を並べるか、洗濯乾燥機を選ぶことになり、どちらにしても国産ドラム式の上位機より出費は大きくなります。

では、高い分だけ元が取れるのか?
ここは「何年使えるか」で答えががらりと変わります。

洗濯機のタイプ 購入価格の目安 使う年数の想定 1年あたりの目安
ミーレ W1(20年使えた場合) 約51万円 20年 約2.6万円
ミーレ W1(10年で買い替えた場合) 約51万円 10年 約5.1万円
国産ドラム式の上位機 約30万円 10年 約3万円
国産ドラム式のスタンダード機 約15万円 10年 約1.5万円

※価格は一般的な目安です。200Vの電気工事費や修理費、ミーレの乾燥機代は含んでいません。

表を見るとわかるとおり、ミーレは20年近く使い続けて、ようやく国産上位機と同じくらいの年間コストになる計算です。

逆に、途中で手放すことになれば割高感はぐっと増します。

その差額を「毎日の洗い上がりと長く使える安心料」と思えるかどうか。
ここが、ミーレを選んで後悔しないかどうかの最初の分かれ道かなと思います。

とはいえ、価格だけで切り捨てるのも少しもったいないところです。

洗剤を自動で入れてくれるTwinDos(ツインドス)、最大90℃の高温洗浄、約20種類のプログラム、アイロンがけをラクにするプレアイロニング、スニーカー洗いなど、国産機にはない機能もそろっているからです。

最新の価格や販売状況は変わることがあるので、購入前にミーレの公式サイトで確認しておいてくださいね。

200V電源工事と約100kgの重さで置ける場所を選ぶ

価格の次に「知らなかった…」となりやすいのが、設置のハードルです。

ミーレのランドリー機器は200Vの電源で動くため、洗濯機置き場の近くに単相200V・15Aのコンセントが必要です。日本の一般的な洗濯機は100Vなので、多くのお家では電気工事が必要になります。

洗濯機横の壁面コンセントに電源プラグとアース線が接続されている様子
我が家の洗濯機まわりのコンセント。アース線まで接続した状態で使っています

写真のような洗濯機用コンセントも、ミーレの場合は200V専用のものに変える必要があります。すでに200Vの機器を使っているお家なら、簡単な工事で交換できることが多いようです。

一方で、分電盤まで200V用の配線が来ていない場合は、先に電気設備の工事を済ませておく必要があります。ミーレの案内では、この工事はお客さん側で手配することになっています。

【出典】ミーレ・ジャパン『ミーレドラム式洗濯機・ヒートポンプ式衣類乾燥機の選び方』

工事費は配線の状況によって大きく変わり、一般的な目安は3〜5万円ほどです。半日くらいかかることもあるので、本体価格とは別の出費として見積もりに入れておきましょう。

もう1つが重さです。
W1は本体だけで約95〜100kgあり、公式ストアでも受け取り時に補助の人を用意するよう案内されています。

本体サイズは幅59.6×高さ85×奥行63.7cmほど。洗濯乾燥機を単独で置く場合は、手前にドアを開けるための約46cmのスペースも必要になります。

設置前に確認しておきたいこと

木造住宅の2階に置く場合は、床の強度を事前に確認しておくと安心です。マンションなら管理規約で電気工事の可否を、賃貸なら大家さんの同意を必ず取っておきましょう。

洗濯時間は1〜3時間と長め

朝ごはんの前にスイッチを入れて、出かける前に干したい。
そんな生活リズムの人にとって、ミーレの洗濯時間は少し長く感じるかもしれません。

プログラムによっては1〜3時間かかることがあり、国産機のスピード感に慣れていると最初は戸惑います。

時間がかかるのには理由があります。
最大90℃まで水温を上げたり、素材や汚れに合わせて約20種類のプログラムを使い分けたりして、じっくり洗い上げる設計だからです。

たとえば「コットン(衛生)」のようなプログラムは、生地の奥の菌やニオイまで落とすことを目指しているので、どうしても時間が必要になります。

ミーレは、ドイツのラインヴァール応用科学大学による試験で、「ミニマムアイロン」プログラムの40℃設定に「衛生洗い」オプションを組み合わせると、大腸菌と黄色ブドウ球菌を99.99%除去できたと紹介しています。

プレアイロニング機能でアイロンの手間を約半分にできるとも案内されています。

シルクやウール、アウトドアウェア、スニーカーまで自宅で洗えることを考えると、時間の長さを「丁寧さの代わり」と受け止められる人には向いていると思います。

対策としては、夜のうちに予約をかけたり、スマホアプリで外出先から終わり時間を確認したりするのが現実的です。

急いで洗いたい日が多いご家庭は、この点を重めに考えておきましょう。

容量9kgは家族の人数によっては足りない

「思ったより入らない…」
というのも、ミーレでよく聞く後悔の声です。

W1の洗濯容量は9kgです。国産ドラム式の上位機は洗濯12kgクラスが中心なので、比べると一回り小さく感じます。

洗濯物の量は、1人1日あたり約1.5kgが目安と言われています。4人家族なら1日約6kgなので、毎日こまめに回すなら9kgでも十分まかなえる計算です。

ただ、週末にまとめて洗うスタイルだと話が変わります。
4人家族で週末に5〜6回、多いときは8回も回すことになったという声もあり、シーツやタオルが重なる日はかなり大変です。

また、ミーレは少ない水で洗う設計なので、洗濯物が十分に濡れていないように見えて不安になる人もいるようです。

まとめ洗い派か、毎日少しずつ洗う派か。
ここを先に家族で話しておくと、容量で後悔する確率はぐっと下がります。

洗濯乾燥機は乾燥5kgまでで乾かないと感じやすい

ミーレの洗濯乾燥機について「乾かない」という声を見かけることがありますが、多くは容量と使い方のミスマッチから来ています。

ミーレの洗濯乾燥機WT1は、洗濯8kgに対して乾燥は5kgまでです。洗濯の容量いっぱいに洗った洗濯物を、そのまま乾燥にかけることはできません。

国産ドラム式の「洗濯から乾燥までボタン1つ」という感覚で使うと、乾燥の前に洗濯物を取り分ける手間が発生します。この仕組みを知らないまま使うと、乾かないと感じてしまうわけです。

もう1つの原因が、糸くずやほこりの詰まりです。
実際に、洗剤の詰まりをきっかけに糸くずが内部に付着し、洗濯はできるのに乾燥だけ使えなくなったというトラブル例も報告されています。

ミーレの洗濯乾燥機には、糸くずを取り除くための特別プログラムが用意されていて、排水コンテナやドラム内の糸くずを流せるようになっています。糸くずフィルターの掃除と組み合わせて、定期的に使うのがおすすめです。

乾燥フィルターまわりにほこりがたまる仕組みや掃除の順番は、ドラム式の乾燥で出るほこりの原因と場所別の掃除手順をまとめた記事で詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。

乾燥をたっぷり使いたい家庭なら、洗濯乾燥機1台より、洗濯機W1と衣類乾燥機を並べる2台使いのほうが満足しやすいと思います。ただし設置スペースは約2倍になるので、置き場所の広さと相談ですね。

故障したときの修理費は国産より高くつきやすい

「ミーレは壊れやすい」
という噂を目にして、不安になっていませんか?

結論としては、一概に壊れやすいとは言えません。
ミーレは厳しい品質管理で知られ、基本的な耐久性は高いメーカーです。

ただ、トラブルがゼロというわけではありません。口コミには、3〜4年目から途中で止まるようになった、5年ほどで乾燥機能が故障した、といった声も見られます。

そして気をつけたいのが、保証が切れたあとの修理費用です。

ミーレの公式サイトでは、掃除機以外の製品の修理について、出張料4,400〜9,900円(税込・距離により変動)、技術料は1時間ごとに9,900円(税込)、そこに部品代が実費でかかると案内されています。

設置状況によっては補助の作業員が必要になり、その人数分の技術料がかかることもあります。重い洗濯機ならではの出費と言えそうです。

【出典】ミーレ・ジャパン『修理受付』

たとえば1時間で直る修理でも、出張料と技術料だけで1万5千〜2万円ほど。部品交換が入れば、数万円になることは十分あり得ます。

その一方で、修理担当者の対応が丁寧で技術力も高い、という評価が多いのもミーレの特徴です。万が一のときにしっかり直してもらえる体制は、高いお金を払う価値の1つかもしれません。

ミーレの洗濯機で後悔する人としない人の分かれ目

デメリットがわかったところで、次に気になるのは「じゃあ、私は後悔する側なの?」ということですよね。

ここでは口コミの傾向から、後悔しやすい人と満足しやすい人の違いを整理していきます。

評判は二極化 口コミに多い満足と不満の声

家電売り場で働いていると、ミーレの洗濯機の評判ははっきり二極化している印象を受けます。

満足している人からは、洗浄力が高くて頑固な汚れも落ちる、静かで夜でも気にせず回せる、デザインが美しくて所有感がある、といった声が目立ちます。

「自宅がクリーニング店になったみたい」と表現する人もいるほどで、素材ごとの洗い分けの良さを実感しているようです。

一方の不満で多いのは、先ほどお話しした容量の小ささです。
そして音についても、評価が真っ二つに分かれています。

ヘリコプターが着陸したような音と揺れ、というかなり厳しい意見がある一方で、振動も騒音も気にならないという声もあります。この差は、床の強さや設置の仕方の影響が大きいと考えられます。

故障についても同じで、毎年のように修理が必要だったという人もいれば、修理対応の丁寧さに満足している人もいます。

つまり、ミーレは性能の高い洗濯機だけれど、設置環境と期待値によって満足度が大きく変わる製品だということです。

ミーレで後悔しやすいのはこんな人

ユーザーから聞こえてくる後悔のパターンを並べてみると、原因はだいたい決まっています。あなたに当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

当てはまる人 後悔しやすい理由 考え方のヒント
週末にまとめ洗いをする大家族 9kgでは回数が増え、1日が洗濯でつぶれやすい 毎日回せないなら国産12kgクラスも比較する
洗濯から乾燥まで1台で済ませたい人 洗濯乾燥機は乾燥5kgまでで、取り分けの手間が出る 2台使いか、乾燥容量の大きい国産機を検討する
木造2階やマンション上階に置く人 重さと振動で音が響きやすい 床の強さと防振対策を事前に相談する
200V工事が難しい住まいの人 配線がないと設置そのものができない 下見で工事の可否を先に確認する
時短を最優先したい人 1回の洗濯に1〜3時間かかることがある 予約運転で補えるか生活リズムを見直す
修理費をなるべく抑えたい人 保証が切れると1回の修理が数万円になりやすい 延長保証を含めた総額で判断する

2つ以上当てはまる場合は、いったん立ち止まって、国産ドラム式と並べて比べてみるのがおすすめです。

ミーレを選んで満足しやすいのはこんな人

逆に、次のような人はミーレの良さを存分に味わえるタイプです。

  • 1〜3人暮らしで、毎日こまめに洗濯する人
    9kgの容量でも十分まわせて、プログラムの細かさを活かしやすいです。
  • ウールやシルクなど、おしゃれ着をよく洗う人
    ハニカムドラムのやさしい洗い方と素材別プログラムの恩恵を受けやすいです。
  • 1台の家電を長く大切に使いたい人
    部品の保有期間が長く、10年、20年と付き合う前提ならコスト面でも納得しやすくなります。
  • タオルやシーツを高温で清潔に洗いたい人
    最大90℃の高温洗浄は、国産機ではなかなか手に入らない強みです。

こうして並べてみると、ミーレは「たくさん速く洗う」より「少しずつ丁寧に洗う」家庭に向いた洗濯機だと言えそうです。

葵のワンポイントアドバイス

高い家電ほど、スペック表より「わが家の洗濯のクセ」に合うかどうかで満足度が決まります。1週間だけでいいので、洗濯の回数と量をメモしてから検討すると、容量選びで迷わなくなりますよ。

耐久年数や電気代や臭いの不安はどこまで本当?

ここからは、ミーレを検討する人がよく気にする3つの不安について、実際のところを見ていきましょう。

噂だけが一人歩きしている部分もあるので、正しく知っておくと気持ちがぐっとラクになると思います。

耐久年数は本当に20年?長く使うための条件

ミーレの洗濯機は「20年使える」ことで知られています。ミーレは、約20年分の使用に相当する2万回の耐久テストを行っていると紹介しています。

ただし、20年間ノートラブルが約束されているわけではありません。

たとえば、18年前に導入して実質10年ほど使ったところで、ドラムの軸が折れて買い替えになったという体験談があります。原因は、洗剤の入れすぎによる軸の腐食だったそうです。

この例からわかるのは、寿命を縮める一番の原因は、使い方とお手入れにあるということです。洗剤の量を守ること、定期的に高温で庫内を洗うこと、この2つを続けるだけでも長持ちの可能性は上がります。

そして長く使ううえで心強いのが、部品の保有期間です。
ミーレは主な機能部品を、日本で販売するモデルの製造終了から最低15年保有するとしています。

国産のドラム式洗濯乾燥機は、製造打ち切り後6年ほどが一般的なので、2倍以上の長さです。長く修理しながら使いたい人にとって、この差は大きいですね。

電気代と水道代は国産ドラム式と大差ない

200Vと聞くと、電気代がすごくかかりそうなイメージがありますよね。
でも実際は、それほど心配しなくて大丈夫です。

ミーレは、200Vでパワーが上がる分だけ短時間で済むため、100Vの機種と比べて電気代に差はないと説明しています。定格消費電力は2.2kWで、ドラム式としては一般的な水準です。

ドラム式洗濯機の1回あたりのコストは、洗濯のみで電気代約2.9円・水道代約22円ほどが一般的な目安と言われています。縦型の水道代が約40円ほどと言われるので、水の使用量はドラム式のほうが少なくて済みます。

ちなみに洗濯から乾燥までまとめて行うと、電気代は1回あたり約79円ほどが目安と言われています。

ただし電気料金の単価や乾燥方式で大きく変わるので、あくまで参考程度に見てくださいね。

ミーレは水も電気も無駄にしない設計を打ち出していて、40℃前後のお湯で洗剤の酵素を働かせて効率よく洗うのが基本の考え方です。

また、TwinDosで洗剤を自動投入すると、手で量るより洗剤を約30%節約できるとも案内されています。

つまり日々のランニングコストはむしろ優秀で、差が出るとしたら、先ほどお話しした修理費や専用洗剤のほうです。

臭いが気になるときは使い方とお手入れを見直す

洗い上がりの洗濯物に、なんとなくこもったような臭いがする。
ミーレに限らず、ドラム式ではときどき聞く悩みです。

その多くは本体の欠陥ではなく、使い方やお手入れで防げるものです。

臭いの主な原因は、ドラム内に残った湿気と洗剤の残りカスです。
洗剤を入れすぎたり、お手入れをサボったりすると、ドラム内に汚れや菌が増えて臭いのもとになってしまいます。

まず習慣にしたいのが、洗濯後にドアを開けて中をしっかり乾かすこと。
ミーレは洗剤トレイにも水が垂れる構造なので、トレイも開けておくのがポイントです。

臭いを防ぐ3つの習慣

1つ目は、洗濯後にドアと洗剤トレイを開けて乾かすこと。
2つ目は、低温洗いや液体洗剤が続いたら、75℃以上のプログラムか「庫内洗浄」プログラムで中を洗うこと。
3つ目は、洗剤を入れすぎないことです。

ミーレは最大90℃まで水温を上げられるので、生乾き臭の原因と言われるモラクセラ菌にも、生地の奥までアプローチできます。

肌に直接触れるシーツやタオル、下着は「コットン(衛生)」プログラムで洗うと、より清潔に保ちやすくなります。

洗剤の量を毎回ぴったり合わせたいなら、TwinDosの自動投入を使うのが一番確実です。専用の2種類の洗剤を、洗濯物の量や色に合わせて機械が配合してくれます。

1本目の「ミーレ カートリッジ式洗剤 ウルトラフェーズ1」は、TwinDosにセットして使うベースの洗剤です。内容量は1.4Lで、白物にも色物にも使える2段階システムの片方を担います。

洗剤を毎回計量する手間がなくなるので、入れすぎによる臭いや、先ほどの軸の腐食のようなトラブルを防ぎやすいのがうれしいところです。

2本目の「ミーレ カートリッジ式洗剤 ウルトラフェーズ2」は、ウルトラフェーズ1と組み合わせて使う相棒の洗剤です。洗濯物の色の組み合わせに応じて、機械が自動で投入量を調整してくれます。

ミーレでは、ウルトラフェーズ1を18ml、ウルトラフェーズ2を15mlという推奨量の設定を案内しています。2本をセットで切らさないようにストックしておくと安心です。

もちろん市販の洗剤も使えますが、ドラム式は洗剤との相性が洗い上がりを左右します。市販品を選ぶときの考え方は、ドラム式洗濯機に合う洗剤の選び方を詳しく解説した記事も参考になると思います。

国内メーカーやパナソニックと比べて何が違う?

不安の正体が見えてきたら、次は比較です。

国産ドラム式と並べてみると、ミーレの個性と弱点がよりはっきり見えてきます。

ミーレと国内メーカーの違いを比較表で整理

まずは、ミーレと国産ドラム式の上位機の違いを表でまとめました。

比較項目 ミーレ 国産ドラム式の上位機
本体価格の目安 洗濯機W1で約51万円 約15万〜40万円
電源 単相200V(工事が必要) 100V(工事不要)
容量 洗濯機9kg、洗濯乾燥機は洗濯8kg・乾燥5kg 洗濯12kg・乾燥6kgクラスが中心
部品の保有期間 製造終了から最低15年 製造打ち切り後6年前後
設計の考え方 約20年の使用を想定 買い替えの目安は8〜10年ほど
最高水温 最大90℃ 温水機能つきの機種で最高60℃ほど
操作 操作パネル+専用アプリ 日本語のタッチパネル+スマホ連携
重さと設置 約95〜100kg、床の強さの確認が大切 比較的制約が少ない

※数値は一般的な目安です。機種や年式によって異なります。

一番大きな違いは、やはり部品の保有期間と設計の考え方です。国産機が「10年前後で買い替える」前提なのに対して、ミーレは「直しながら長く使う」前提で作られています。

洗い方の設計も違います。
ミーレのドラムは六角形の模様が並ぶハニカム構造で、衣類とドラムの間に薄い水の膜を作って摩擦を減らし、繊維を傷めにくくしています。

ドラムの内側の穴も小さく作られていて、毛玉や伝線を防ぐ工夫がされています。おしゃれ着をよく洗う人ほど、この違いを感じやすいはずです。

水温については、国産にも温水で洗える機種が増えてきましたが、90℃まで上げられる家庭用はほとんどありません。殺菌や頑固な汚れへの強さは、今もミーレならではの持ち味です。

一方、使いやすさでは国産に分があります。
日本の住まいと生活習慣に合わせて作られているので、操作パネルの表示がわかりやすく、100Vでそのまま置ける手軽さも魅力です。

国産ドラム式にも、買ってから気づく落とし穴はあります。
ミーレと迷っている人は、国産ドラム式で後悔しやすいポイントと縦型との違いを解説した記事もあわせて読んでおくと、比べる目がぐっと養われると思います。

ミーレとパナソニックはどっちを選ぶ?

国産ドラム式の代表格といえばパナソニックです。
ミーレと迷う人がとても多い組み合わせですね。

ざっくり言うと、衣類を傷めずに高温で丁寧に洗い、20年単位で付き合いたい人はミーレ。家族の洗濯物を洗濯から乾燥まで1台で一気に片づけたい人はパナソニック、という分け方になります。

洗剤の自動投入はどちらにもありますが、考え方が違います。
パナソニックは液体洗剤と柔軟剤を自動で入れる方式で、ミーレのTwinDosは専用の2種類の洗剤を最適な比率で配合して入れる方式です。

そのパナソニックの最新モデルが、2026年10月発売の「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129F」です。洗濯12kg・乾燥6kgの大容量で、ミーレで不満の出やすい容量と乾燥の弱点を、ちょうど補ってくれる存在と言えます。

一番の注目は、サイクロン方式の「乾燥長もちユニット」です。
旋回する風で髪の毛が熱交換器に入り込むのを防ぎ、買ったときの乾燥性能を長く保ちやすくしています。ドラム式の乾燥でよくある、年々乾きが悪くなる悩みに正面から向き合った機能です。

洗剤と柔軟剤のトリプル自動投入は、投入経路の洗浄まで自動で行ってくれるので、手でお手入れする手間が減りました。最高60℃の温水洗浄やナノイーXによる槽のカビ対策、スマホ連携、カラー液晶タッチパネルもそろっています。

低振動設計で洗濯中の音を抑えている点も、集合住宅に住む人にはありがたいところです。100Vでそのまま置けるので、200V工事の心配もいりません。

向いているのは、共働きや子育て中で、洗濯から乾燥までボタン1つで終わらせたい家庭です。逆に、90℃の高温洗いやウール・シルクの細かなケアを重視する人、20年近く1台を使い続けたい人には、ミーレのほうが満足度は高いかもしれません。

発売直後は価格が高めになりやすいので、購入時期や最新の価格はパナソニック公式サイトや販売店で確認してみてくださいね。

ドアは左開きと右開きが用意されているので、洗濯機置き場の向きもあわせてチェックしておきましょう。

ミーレの洗濯機で後悔しないために購入前に確認したいこと

比べたうえでミーレに気持ちが傾いてきたら、最後は購入前の準備です。

ここを丁寧にやっておくかどうかで、買ったあとの満足度が大きく変わります。

マンションで気をつけたい振動と騒音

マンションは壁や床1枚を隔てて隣や下の部屋とつながっているので、一戸建てより音が響きやすい構造です。

重さのあるミーレの洗濯機は、脱水時の振動が床を伝わりやすいので、特に注意しておきたいところです。

洗濯機の運転音は40〜50dBほどと言われていますが、環境省の基準では住宅地の夜間は45dB以下が望ましいとされています。設置の仕方や使う時間帯によっては、ご近所トラブルにつながることもあるので気をつけましょう。

音と揺れを抑えるうえで、まず大切なのが水平の調整です。洗濯機が少しでも傾いていると、脱水のときの揺れが大きくなってしまいます。

縦型洗濯機の上面に埋め込まれた円形の水準器と気泡のアップ
うちの縦型洗濯機の天面にある水準器。ドラム式でも水平のチェックは揺れ対策の基本です

本体に水準器がない場合は、市販の水平器やスマホの水平器アプリでも確認できます。

設置のときに業者さんがきちんと調整してくれますが、引っ越しや模様替えで動かしたあとは、自分でも一度チェックしておくと安心です。

次に効果的なのが、防振ゴムや防振マットです。
洗濯機の脚の下に敷くことで、床に伝わる振動をやわらげてくれます。防振マットを使って64.4dBから58.0dBまで下がったという測定例も紹介されています。

洗濯機の白い脚を黒いかさ上げ台に載せて木目調の床に置いた様子
我が家では洗濯機の脚をかさ上げ台に載せて使っています。脚まわりの対策グッズは意外と種類が多いんです

手軽に試しやすいのが、東京防音の「ニューしずか TW-660」です。
洗濯機の脚の下に敷くタイプの防振パッドで、4個入りなので脚の数に合わせてそのまま使えます。

ただしミーレは本体だけで約100kgある重い洗濯機なので、どんな防振グッズを使うかは、設置のときに担当者へ相談してから決めるのが安全です。自己判断で脚の下に物を挟むと、水平が崩れてかえって揺れることもあります。

床の強さが心配な場合は、設置前に補強が必要かどうかを確認しておきましょう。木造住宅では1階への設置がすすめられることが多く、マンションでも床の構造によっては相談が必要です。

洗濯機と壁の間に吸音材を入れたり、夜の運転を避けて予約時間を調整したりするのも、空気を伝わる音を減らすのに役立ちます。

購入前に確認したいチェックポイント

ここまでの内容を、購入前のチェックリストとして表にまとめました。
1つずつ確認してから申し込むと、後悔の芽をかなり摘めます。

チェック項目 確認すること 注意点
電源工事 単相200V・15Aコンセントの有無、工事業者への相談と見積もり 必須の工事で、費用は3〜5万円ほどが目安
搬入経路 幅59.6×高さ85×奥行63.7cmに10cmほどの余裕があるか、エレベーター・階段・玄関・廊下・ドアの幅 曲がり角も要注意。ドアを外せるかも確認
床の強さ 約100kgに耐えられるか、防水パンのサイズ、補強の必要性 木造は1階が安心。補強工事は別料金
家族構成 9kgで足りるか、洗濯の頻度、乾燥5kgの制限 4人以上はまとめ洗いの回数を試算しておく
維持費 修理費の相場、専用洗剤の購入、延長保証 修理は技術料1時間9,900円(税込)+出張料+部品代
騒音対策 防振対策、使う時間帯、近隣への配慮 夜間は45dB以下が望ましいとされている
現物確認 ドラムの高さ、取り出し口の大きさ、操作のしやすさ 高さ85cmは低め。開口部は国産より小さく感じることも

ミーレでは、設置前に自宅へ下見に来てもらい、設置できるかどうかを判断してもらえます。工務店やリフォーム会社、ミーレの直営店や販売店で相談できるので、気になる点はこの段階でまとめて聞いておきましょう。

そして最後に、できれば店舗で現物を見ておくのがおすすめです。

ドラムの位置の低さや取り出し口の大きさは、カタログではなかなかわかりません。実際にかがんで洗濯物を出し入れする動きを試してみると、毎日の使い心地が具体的にイメージできます。

延長保証は入っておくと安心?

修理費が高くつきやすいミーレだからこそ、延長保証は前向きに検討したいところです。

ミーレの製品には基本2年間のメーカー保証がついています。そのうえで、有料の延長保証に入ると、保証期間を合計3年・5年・10年まで延ばすことができます。

延長保証の期間中は、約款の適用除外を除いて何度でも無償で修理してもらえ、出張費や技術費、部品費、配送費もかかりません。修理はミーレの純正部品で行われます。

【出典】ミーレ・ジャパン『保証・保証規定』

1回の修理で数万円かかる可能性を考えると、特に10年の延長保証は心強い選択肢です。加入できる期間や料金は変わることがあるので、購入のタイミングで公式サイトや販売店に確認しておいてくださいね。

葵のワンポイントアドバイス

海外製の高級家電は、保証が切れてからの修理費で「こんなにかかるの?」と驚く方が多いんです。本体を値切るより、保証を厚くしておくほうが、結果的に安心とお財布の両方を守れることも多いと思います。

ミーレの洗濯機のデメリットに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 賃貸マンションでもミーレの洗濯機は設置できますか?

A. 200Vコンセントの設置と、必要に応じた給排水の工事ができれば、賃貸住宅やマンションにも設置できます。

ただし賃貸の場合は、工事の内容について事前に大家さんの同意を得ておく必要があります。退去時の原状回復についても、あわせて確認しておくと安心です。

Q2. ミーレの洗濯機で市販の洗剤は使えますか?

A. はい、市販の洗剤も使えます。TwinDosで自動投入したい場合は、詰め替え用のコンテナに市販の洗剤を入れて、1回に使う量を洗濯機に登録して使います。

純正洗剤から切り替えるときは、ホースに残った洗剤を流すお手入れが必要になります。手順は取扱説明書で確認してください。

Q3. 洗濯機と乾燥機を分けるのと洗濯乾燥機1台なら、どちらがおすすめですか?

A. 乾燥をよく使うなら、洗濯機と衣類乾燥機を分ける2台使いのほうが満足しやすいです。洗濯と乾燥を同時に進められるので、洗濯物が多い日も効率よく回せます。

一方で、設置スペースは約2倍必要になり、費用も2台分かかります。置き場所に余裕がなく、乾燥は少量で十分という場合は、洗濯乾燥機1台が現実的です。

Q4. 故障していなくても点検だけお願いすることはできますか?

A. はい、ミーレでは長く使っている製品の安全性を確認する「愛情点検」を有料で受け付けています。料金は技術料と出張料がかかり、修理が必要になった場合は別途修理費用がかかります。

10年以上使っている場合や、音や動きに違和感がある場合は、早めに点検を受けておくと安心です。

ミーレの洗濯機で後悔しないために今日できること

ミーレの洗濯機のデメリットは、価格の高さ、200V工事と重さによる設置の制約、洗濯時間の長さ、容量の少なさ、乾燥5kgの限界、そして修理費の高さの6つでした。

どれも性能の欠点というより、暮らしとの相性の問題です。

逆に言えば、相性さえ合えば、20年近く付き合える頼もしい相棒になってくれます。
この記事の内容を、あらためて表で振り返っておきましょう。

気になるポイント 実際のところ 後悔しないための対策
価格とコスパ 約51万円で、20年使ってようやく国産上位機並み 長く使う前提で総額を考える
設置 単相200V工事と約100kgの重さへの対応が必要 下見で工事と床の強さを先に確認する
時間と容量 1〜3時間かかり、洗濯機は9kg、洗濯乾燥機の乾燥は5kgまで 洗濯の回数と量を家族で見直す
耐久性と修理 部品は最低15年保有だが、修理1回が数万円になることも 延長保証とお手入れで備える
電気代と臭い ランニングコストは国産と大差なく、臭いはお手入れで防げる ドアとトレイを開けて乾かし、洗剤量を守る
国産との違い 高温洗浄と衣類ケアはミーレ、大容量と手軽さは国産 自分の洗濯スタイルに合う方を選ぶ

迷っているなら、まずは今日から1週間、洗濯した回数と洗濯物の量をメモしてみてください。

その数字を持って、ミーレの下見と国産機の売り場を両方のぞいてみる。
それだけで、あなたにとっての正解がすっと見えてくるはずです^^

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