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ドラム式洗濯機は二度と買わない?後悔する5つの理由と縦型との違い

洗濯機売り場でドラム式の前に立って、まん丸のドアを開けたり閉めたりしながら、そっとスマホを取り出す。

そこで「買わなきゃよかった」という声を見つけてしまって、伸ばしかけた手がぴたりと止まる…。

ドラム式洗濯機は二度と買わない、なんて強い言葉を目にすると、20万円を超える買い物だけに、そりゃあ怖くなりますよね。

でも、ちょっとだけ安心してください。

後悔している方の声をよくよく聞いてみると、その原因は「ドラム式という機械そのものがダメだった」ではなく、「自分の暮らしとかみ合わない一台を選んでしまった」ところにあることがほとんどなんです。

この記事では、家電のフロアで実際によく耳にする後悔の中身を5つに整理したうえで、あなたが同じつまずき方をしないための見極め方と、買う前に踏んでおきたい手順まで、順番にお話ししていきますね。

読み終わるころには、「うちはドラム式でいい」「うちは縦型のほうが幸せかも」と、自分の言葉で決められるようになっているはずです。

この記事のポイント
  • 後悔が生まれる5つの理由
  • 向く人と向かない人の分かれ目
  • 買う前に測る3つの寸法
  • お手入れが楽な最新モデル

ドラム式洗濯機を二度と買わないと言われる5つの理由

ドラム式洗濯機で二度と買わないと感じてしまう後悔は、乾燥フィルターのお手入れ・洗浄力・本体価格・設置のしにくさ・修理代という5つにほぼ集約されます。

逆に言えば、この5つさえ先に潰しておけば、後悔する確率はぐっと下がるということ。

まずは一つずつ、中身を開けて見ていきましょう。

洗濯から乾燥まで全自動のはずが毎回フィルター掃除がついてくる

いちばん多い落胆が、これです。

「ボタンひとつで干す手間から解放されると思っていたのに、乾燥のたびにフィルターのホコリを取る作業が増えただけだった」

そんなお声を、本当によく聞きます。

ドラム式の乾燥は、温風で衣類の水分を飛ばす仕組みです。そのとき衣類からは、驚くほどの量の糸くずやホコリが出ます。

これをキャッチしているのが乾燥フィルター。
ここが目詰まりすると温風の通り道がふさがれて、乾燥時間が延びたり、生乾きになったり、ひどいときは故障の引き金にもなります。

だからメーカーは「乾燥を使うたびにお手入れを」と案内しているわけですね。

1回分でもフェルトのようにびっしり溜まるので、毎日となると、たしかにため息が出るのもわかります。

洗濯機から外した糸くずフィルターの網目に茶色い汚れが残り歯ブラシで掃除している様子
網目の縁にこびりついた汚れは、乾いてしまうと歯ブラシでこすらないと落ちません

しかも乾燥フィルターは、本体の上部や奥まった場所にあることが多いんです。
取り出しにくい、指が入りにくい、乾かす場所に困る。この小さなストレスが毎日積み重なると、「思っていた全自動と違う」に育っていきます。

フィルターまわりのホコリがどれくらい出るのか、掃除の頻度をどう組み立てるかは、ドラム式のほこりの原因と掃除の手順をまとめた記事のほうで具体的にお話ししているので、あわせて覗いてみてください。

ちなみに、この不満はメーカー側もよくわかっていて、乾燥フィルターそのものを廃止したモデルや、ホコリを自動で洗い流すモデルが増えています。掃除が苦手な自覚がある方は、そこを最優先で選べば、後悔の芽をひとつ丸ごと摘めます。

泥汚れが落ちにくいと感じるのは洗い方の違いによるもの

「ドラム式にしたら、子どものユニフォームの泥汚れが落ちなくなった気がする」
これも定番のご相談です。

気のせいではなく、洗い方そのものが違うので、得意な汚れがずれているんですね。

ドラム式は、ドラムを回して衣類を持ち上げ、上から下へ落とす「たたき洗い」。少ない水で洗剤を濃く泡立てるので、節水できて衣類も傷みにくいのが持ち味です。

いっぽう縦型は、たっぷりの水の中で底の羽根(パルセーター)を回し、衣類同士をこすり合わせる「もみ洗い」。力技で削り落とすイメージですね。

洗い方 得意な汚れ うれしい点 弱い点
ドラム式(たたき洗い) 皮脂汚れ 油汚れ 汗じみ 使用水量が少ない 衣類が傷みにくい 乾燥までつながる 砂や泥のような固形の汚れはやや苦手
縦型(もみ洗い) 泥汚れ 食べこぼし 砂ぼこり 力強い洗浄力 本体価格が手頃 水道代がかさむ 衣類が絡みやすい

つまり、どちらが優秀かではなく、ご家庭の洗濯物に得意・不得意があるだけなんです。部活のユニフォームや園庭で遊んだ砂だらけの服が毎日出るお宅なら、縦型のほうが機嫌よく働いてくれます。

とはいえ、最近のドラム式は温水洗浄を積み重ねて、ここをかなり埋めてきました。
40度や60度のお湯で洗える機種なら、襟や袖の黄ばみ、部屋干しのニオイのもとには、むしろ強いくらいです。

泥汚れだけは前処理でひと手間かける、と割り切れるかどうかが分かれ目になります。

本体価格が縦型の倍近くで20万円超えも珍しくない

正直に言うと、ここは弱点です。
同じくらいの容量で並べると、価格差がはっきり出ます。

種類 主な価格帯の目安 補足
ドラム式洗濯乾燥機 およそ15万円〜30万円 最上位モデルは30万円を超えることもあります
縦型洗濯機 およそ7万円〜15万円 シンプルな機種なら5万円台から選べます

価格は時期や販売店で大きく動くので、あくまで目安として見てくださいね。

この差が生まれるのは、乾燥を担うヒートポンプやヒーター、少ない水で洗い切るための制御、洗剤の自動投入といった機構が丸ごと乗っているからです。中身の点数が違うので、どうしても価格に跳ね返ります。

問題は、高い買い物ほど期待値も上がってしまうこと。
20万円払ったのに乾燥が甘い、掃除が面倒、となると、失望は価格に比例して大きくなります。

「高い=万能」ではないと先に知っておくだけでも、着地はずいぶん変わります。

価格だけで決めると起きやすい失敗

安さに引かれてヒーター式の乾燥を選び、電気代と乾燥後の熱気にがっかりする…というパターンが意外と多いです。本体価格とランニングコストは、必ずセットで見ておきましょう。

設置と搬入でつまずく人が想像以上に多い

「デザインで選んだのに、届いた日に置けなかった」
笑い話にしたいところですが、実際に起こります。

ドラム式は縦型より横幅も奥行きもあり、しかも手前に大きなドアが開きます。防水パンに収まるかどうかだけでなく、ドアを開けたときに壁や洗面台にぶつからないか、そこまで見ておく必要があります。

玄関や廊下、階段の曲がり角といった搬入経路も要注意です。本体が90kg前後ある機種もあるので、途中で引き返すこともできません。

洗濯機の白い脚を黒い四角いかさ上げ台に載せて床から浮かせている状態
かさ上げ台を使うと排水口のお手入れは楽になりますが、その分だけ本体の高さが増えます

さらに、意外と後から効いてくるのが姿勢の問題です。

ドラム式は洗濯物の出し入れで腰をかがめます。ご年配の方から「毎日のこととなると、これが地味にこたえる」というお声を聞くことがあるんです。

上から放り込める縦型のほうが体に優しかった、という逆転もあり得ます。

故障したときの修理代が高くつきやすい

構造が複雑な分、部品点数も多い。
これは避けられない事実です。

よくあるのは、乾燥がうまくいかなくなる不具合、排水まわりの詰まりによるエラー表示、ドアロックの故障あたり。

部品代に出張費が乗るので、数万円の出費になることも珍しくありません。
「買って数年でこれか…」となると、気持ちが折れてしまうのもわかります。

メーカーごとの故障率を数字で比べるのは難しいのですが、売り場に立っていると、それぞれに色があるようには感じます。

機能が豊富なメーカーは相談の種類も多く、シンプルなメーカーは相談自体が少なめ。独自機構が多いメーカーは、直すときにやや時間がかかる。そんな肌感覚です。

葵のワンポイントアドバイス

延長保証は、ドラム式に関してはほぼ必須だと思っています。数千円から1万円台で5年から10年カバーできるなら、修理1回分より安いことが多いですから。

そして、故障を遠ざける最大の方法は、実はお手入れだったりします。フィルターのホコリを溜めない、ドアパッキンの水滴を拭く、たまに槽洗浄をかける。この地味な積み重ねが、結局いちばん効きます。

ドラム式で後悔する人としない人の分かれ目はどこにあるのか

ここまで読んで、「やっぱり縦型かな」と傾いた方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってくださいね。同じドラム式を使っていても、「もう手放せない」と言い切る方と、「二度と買わない」と言う方が、はっきり分かれるんです。

この線引きがどこにあるのかを知っておくと、判断がぐっと楽になります。

あなたはどっち側かを暮らし方で見分ける

分かれ目は、性能の良し悪しではありません。
「毎日どんな洗濯物を、どんな時間帯に回しているか」です。

暮らしのパターン 相性がいいのは 理由
共働きで洗濯物を夜まわして朝取り出す ドラム式 干す作業が丸ごと消えて、天気に左右されなくなります
ベランダが狭い 花粉やPM2.5が気になる ドラム式 室内で完結するので、外干しの制約から解放されます
部活や外遊びで泥汚れが毎日出る 縦型 たっぷりの水でこすり洗いするほうが得意な汚れです
掃除やメンテナンスが心底苦手 縦型 またはお手入れ軽減機能つきのドラム式 フィルター掃除の頻度が満足度を大きく左右します
置き場所が狭い 予算を10万円以下に抑えたい 縦型 本体が小さく、選べる価格帯も広いです

販売台数で言えば、いまも縦型のほうが多数派です。
価格の手頃さ、日本の住宅に収まるサイズ感、構造がシンプルで壊れにくいという安心感。この3つが効いているのだと思います。

いっぽうで、共働き世帯の増加を背景に、ドラム式を選ぶ方は着実に増えています。新居に移るタイミングで「家事の時間を買う」と決めて選ばれるケースが本当に多いんです。

流行りではなく、自分がどこに時間とお金を使いたいか。
そこで決めるのが、いちばん外しません。

電気代が高いという不安はヒートポンプ式なら心配いらない

「乾燥を使うと電気代がとんでもないことになるんですよね?」
というご質問、省エネを気にされる方から必ずいただきます。

結論としては、いまの主流であるヒートポンプ式を選べば、思っているほど高くはなりません。

ヒートポンプ式は、エアコンの除湿に近い仕組みで、空気中の熱を使って低温で乾かします。消費電力が小さく、衣類も縮みにくい。

対してヒーター式は、ドライヤーのように電熱で高温の風を当てる方式で、本体は安いぶん電気を食います。

乾燥方式 1回あたりの電気代の目安 特徴
ヒートポンプ式(ドラム式) およそ25円〜40円 省エネで衣類にやさしい 本体価格は高め
ヒーター式(ドラム式) およそ50円〜60円 本体は安いが電気代がかさみ衣類も傷みやすい
ヒーター式(縦型) およそ60円以上 ドラム式よりさらに高くなりやすい傾向

電力量料金の単価によって金額は変わるので、目安として見てくださいね。

実際の数値は各社が公表していて、たとえば日立のビッグドラムBD-SX130Mは、洗濯から乾燥までの消費電力量が約1,150Whと案内されています。

【出典】日立グローバルライフソリューションズ ニュースリリース(2025年8月5日)

おもしろいのは、ヒーター式の縦型で乾燥を使うほうが、ヒートポンプ式のドラム式より電気代が高くつきやすいこと。

ドラム式は電気代が高い、というイメージは、ヒーター式が主流だったころの記憶が残っているのかもしれません。

電気代が気になるなら、迷わずヒートポンプ式を選びましょう。

それでもドラム式にしてよかったと言われる理由

デメリットばかり並べてきましたが、満足されている方の熱量も相当なものです。
むしろ、暮らしにはまったときの威力は、他の家電ではちょっと代えがきかないくらい。

いちばん多いのは、やはり干す作業が消えることへの感動です。

夜のうちに回しておけば、朝はたたむだけ。ベランダと部屋を往復して重い洗濯カゴを運ぶ時間が、そっくり自由時間に変わります。

雨でも花粉でも黄砂でも、天気予報を気にしなくていい。この精神的な軽さは、使ってみないとわからない種類のものかと思います。

次に多いのが、タオルの手触りです。

大風量で繊維を立ち上げながら乾かすので、外に干したときのようなごわつきが出ません。ホテルのタオルみたいなふわふわを一度知ってしまうと、もう戻れないとおっしゃる方は本当に多いです。

そして地味に効いてくるのが節水性。

ドラム式は縦型に比べて使用水量がおよそ半分で済むので、毎日のことだけに、年間で見ると水道代の差が積み上がります。本体価格の高さを、少しずつ取り返してくれる感覚ですね。

二度と買わないと後悔しないためのドラム式洗濯機の選び方

ここからは実践編です。
後悔の5つの理由を、買う前の行動でひとつずつ潰していきましょう。

順番に片づければ、そんなに難しい話ではありません。

購入前に必ず測っておきたい3つの寸法

誰でも、今日、メジャー1本でできます。
ここを飛ばして後悔する方が多いので、まずここから。

  • 防水パンの内寸と排水口の位置
    本体が乗るかどうかだけでなく、排水口が本体の真下に隠れないかも確認します。隠れる場合はかさ上げ台が必要になります。
  • ドアを開けたときの張り出し
    ドラム式のドアは手前に大きく開きます。開いた状態で人が横を通れるか、洗面台や壁に当たらないかを見ておきましょう。左開きと右開きの選択もここで決まります。
  • 搬入経路のいちばん狭いところ
    玄関ドア、廊下の幅、階段の曲がり角、エレベーターの奥行き。ひとつでも通らなければ搬入できません。

この3つを測ってメモを持って売り場に行くと、話が一気に早く進みます。
実際、設置トラブルのご相談の大半は、この採寸を省いたことが原因です。

お手入れの手間を減らす機能で選ぶと満足度が変わる

掃除が苦手な自覚があるなら、性能表の順番を入れ替えてください。
洗浄力より先に、お手入れの仕様を見るんです。

いま各社が力を入れているのは、大きく2方向あります。

ひとつは乾燥フィルターそのものをなくして、ホコリを次の洗濯時に洗い流し、大きな糸くずフィルターに集約してしまう方式。
もうひとつは、乾燥フィルターのホコリを自動で払い落とす方式です。

どちらも「毎回の作業」を「2週間に1回程度の作業」に変えてくれるので、体感の負担がまるで違います。前の章でお話しした最大の後悔ポイントを、機能で丸ごと消しにいけるわけですね。

そのうえで、月に1回から数か月に1回の槽洗浄も習慣にしておくと、ニオイやカビのトラブルはかなり防げます。

ドラム式は少ない水で洗うぶん、洗剤カスが残りやすいので、泡立ちすぎない洗剤を選んでおくと、槽の汚れがたまりにくくなります。

予算を抑えたいなら型落ちと機能の優先順位で攻める

「ドラム式の便利さは欲しい。でも予算が…」
というご相談、大歓迎です。攻め方は2つあります。

ひとつめは型落ちモデルを狙うこと。

洗濯機の新モデルは秋ごろに出ることが多く、そのタイミングで前年モデルの価格がすとんと落ちます。

しかも洗濯機は、1年のモデルチェンジで基本性能が激変することが稀な家電。追加されるのは通信まわりの機能や新しいコースであることが多く、洗う力と乾かす力はほぼ据え置きです。

型落ちを狙うときの見きわめ方

比べるべきは価格差と機能差の釣り合いです。新旧の違いが新コースの追加や色の変更だけなら、迷わず型落ちで十分。逆に乾燥方式がヒーター式からヒートポンプ式に変わった世代なら、新しいほうを選ぶ価値があります。

ふたつめは、機能に優先順位をつけること。

全部入りの最上位は確かに魅力的ですが、温水洗浄もスマホ連携も使わないなら、そのぶんの数万円は払わなくていいお金です。

各社とも、最上位から一部の機能を省いたミドルクラスを用意していて、洗浄と乾燥の基本性能は上位とほとんど変わらないことが多いんです。

譲れない条件を2つか3つに絞る。
これがコスパを引き上げる近道になります。

価格帯ごとの狙い目は、コスパ重視でドラム式を選ぶときの比較記事のほうでさらに細かく整理しています。

ドラム式洗濯機の寿命と買い替えのサインを知っておく

高い買い物ですから、何年もつのかは気になりますよね。

洗濯機には「設計上の標準使用期間」というものが設定されていて、多くの機種で7年とされています。これは、標準的な使い方をした場合に安全上の支障なく使える期間としてメーカーが定めるもので、本体のラベルにも表示されています。

経年劣化による事故を防ぐための表示制度に基づいたものです。

【出典】経済産業省『長期使用製品安全表示制度』

洗濯機側面の安全ラベルに型式と製造番号と2025年製 標準使用期間7年が印字されている
ラベルの下のほうに、製造年と標準使用期間がきちんと書かれています

修理部品の保有期間も製造終了から6年から8年ほどが目安なので、実際の寿命はおよそ7年から10年と考えておくとよいかと思います。

もちろん使用頻度で前後しますし、10年以上元気に動いている個体もあります。

買い替えを考えたほうがいいサインは、こんなところです。

  • 運転中に頻繁にエラーで止まる
    センサーや基板の劣化が疑われます。
  • 脱水が甘く洗濯物がびしょ濡れのまま出てくる
    モーターやベルトの消耗が進んでいる可能性があります。
  • 乾燥に前より時間がかかる または乾き切らない
    まずフィルターとダクトの詰まりを疑い、掃除しても改善しなければ内部の不具合が濃厚です。
  • ガリガリやキーキーといった異音がする
    軸受けの摩耗が考えられます。
  • 電源プラグやコードが異常に熱くなる
    これは安全に関わるので、使用をやめて点検を依頼してください。

後悔しにくい最新のドラム式洗濯機おすすめ3モデル

選び方の軸が決まったところで、いま売り場で自信を持っておすすめできる3台をご紹介します。

それぞれ得意分野がはっきり違うので、自分がどこを重視したいかと照らし合わせてみてくださいね。

機能で妥協したくないならパナソニック NA-LX129EL

迷ったらまず候補に挙がる、いわば優等生がパナソニックのLXシリーズです。
2025年10月発売の最上位モデルで、欲しい機能がひととおり揃っています。

特徴的なのは「トリプル自動投入」。
液体洗剤と柔軟剤に加えて、おしゃれ着洗剤や酸素系漂白剤なども入れておけるタンクを持っていて、洗濯のたびに計量する作業がほぼ消えます。

毎日のことなので、この手間がなくなる価値は思っている以上に大きいです。

洗う力は、濃い泡を繊維に浸透させる方式に温水洗浄を組み合わせたもの。ドラム式が苦手とされる汚れにも、お湯の力で正面から向き合えます。

乾燥はトップユニット式のヒートポンプで、運転時間はそのままに消費電力量をおよそ10%減らしたと案内されています。

向いているのは、洗濯にかける時間を1分でも削りたい方、家族が多くて洗濯の回数が多い方。

逆に、自動投入もスマホ連携も使わないだろうという方には、機能が余ります。
その場合は同シリーズの下位モデルを見たほうが納得感が高いはずです。

お手入れは乾燥フィルターの掃除が前提になるので、そこを許容できるかが判断の分かれ目になります。

価格と洗浄力のバランスなら東芝 ZABOON TW-127XM5L

「そこまでの全部入りはいらない。でも洗浄力と静かさは欲しい」
という方に、いちばん刺さるのがこの一台です。

こちらも2025年10月の発売で、東芝のなかでは基本機能を充実させた位置づけになります。

売りは、目に見えないほど細かい泡を含んだ水で洗う「ウルトラファインバブル洗浄」。泡が繊維の奥まで入り込んで洗剤を届けるので、皮脂や油汚れに強いのが持ち味です。

洗濯12kg・乾燥7kgと容量にも余裕があり、まとめ洗いをするご家庭でも窮屈になりません。

【出典】東芝ライフスタイル『ZABOON TW-127XM5L/TW-127XM5R』製品ページ

もうひとつ見逃せないのが静音性です。
低振動・低騒音の設計になっていて、夜に回したいマンション住まいの方から支持されています。

乾燥はヒートポンプ除湿方式なので、電気代の面でも安心して使えます。

向いているのは、予算を20万円以内に収めたい方、集合住宅で運転音が気になる方。
ナノイーのような付加機能やカラータッチパネルは省かれているので、そういった装備を求める方には物足りないかもしれません。

とはいえ、洗って乾かすという本業の実力は上位機に引けを取らないので、コストパフォーマンスで見れば頭ひとつ抜けています。

お手入れの手間を減らしたいなら日立 ビッグドラム BD-SX130M

この記事でいちばん大きな後悔として挙げた、乾燥フィルターの掃除。
それを機能で消しにいったのが日立です。

2025年9月に発売されたBD-SX130Mは、「らくメンテ」で乾燥フィルターそのものをなくしています。

乾燥時に出たホコリや糸くずは、次の洗濯運転のときに自動で洗い流され、大きな糸くずフィルターに集められます。

お手入れの目安は2週間に1回程度。毎回のホコリ取りから解放されるので、掃除が続かないタイプの方には、これだけで選ぶ理由になります。

葵のワンポイントアドバイス

売り場でも、お手入れの説明をしたとたんに気持ちが決まる方がとても多いんです。機能表の華やかさより、毎日の面倒がどれだけ減るか。そこで選ぶと満足度が高くなります。

洗う力の面では、温水にも対応した「ナイアガラ洗浄」で、高濃度の洗剤液と大流量を組み合わせています。

乾燥は高速風と大風量でシワを伸ばす「らくはや風アイロン」で、アイロンがけの回数を減らしたい方にはうれしいところ。

洗濯13kg・乾燥7kgと容量も大きめです。

注意したいのは本体サイズです。幅63cmと存在感があるので、前の章でお話しした採寸は必ず先に済ませてください。

設置さえクリアできれば、お手入れの負担がいちばん軽いドラム式として、長く付き合える一台になります。

買った後の後悔を防ぐ洗濯槽クリーナーもそろえておく

本体を選び終えたら、あとひとつだけ。
ドラム式専用の洗濯槽クリーナーを一緒に用意しておくと安心です。

ドラム式は少ない水で洗う構造上、槽の裏側に洗剤カスがたまりやすく、放っておくと黒カビとニオイの温床になります。

ここが原因で「せっかく買ったのに洗濯物が臭う」となり、後悔に変わってしまうケースが本当にもったいないんです。

パナソニックの「洗濯槽クリーナー N-W2」は、ドラム式専用の塩素系タイプで、1回分ずつの使い切りです。パナソニック以外のドラム式でも使えるので、1本置いておくと迷いません。

使うタイミングは、お使いの機種の槽洗浄コースに合わせてくださいね。

メーカーごとの強みを知っておくと選びやすくなる

3台に絞りきれない方のために、各社が力を入れているところを並べておきます。
デザインの好みもあると思うので、最後は実物を見て決めるのがいちばんです。

メーカー 強み こんな人に向く
パナソニック 機能のバランスと安定感 自動投入や温水洗浄が高水準で乾燥の速さにも定評があります 機能に妥協したくない 便利機能を使い倒したい
日立 お手入れの負担を減らす設計 乾燥フィルターレスの「らくメンテ」と大風量の風アイロンが看板です 掃除が苦手 アイロンがけを減らしたい
東芝 洗浄力と静音性の両立 細かい泡で洗う方式と低騒音設計が持ち味です 夜に洗濯したい 集合住宅で音が気になる
シャープ 独自機能と省エネ性能 乾燥フィルターの自動清掃やプラズマクラスターによる衛生機能が特徴です お手入れを減らしたい 除菌や消臭を重視する
AQUA 価格を抑えた設計 人気機能を残しつつコンパクトにまとめた機種が揃います 予算重視 設置スペースが限られている

こうして並べると、各社の狙いがはっきり違うのがわかりますよね。

あなたがいちばん減らしたい負担はどれか。
それを決めてから売り場に行くと、店員との相談もスムーズに進みます。

ドラム式洗濯機を二度と買わないと感じないためのよくある質問(FAQ)

Q1. 一人暮らしでもドラム式洗濯機を選ぶ意味はありますか?

A. 帰宅が遅く、洗濯物を室内で乾かしたい方には十分に意味があります。洗濯量が少なくても、干す作業がなくなる効果は同じように得られるからです。

ただし本体が大きいため、単身向け住宅の防水パンには収まらないことが多い点にご注意ください。

設置スペースが厳しい場合は、乾燥容量の小さいコンパクトなドラム式か、縦型と衣類乾燥機の組み合わせも検討してみてください。

Q2. ドラム式洗濯機の運転音や振動は縦型より大きいのでしょうか?

A. 洗いや脱水の音自体は、最近のドラム式のほうが静かな機種が多くなっています。

ただし乾燥運転は数時間続くため、時間の長さが気になるという声はあります。

設置面が水平でないと振動が大きくなりますので、購入時には水平の調整をしてもらい、必要に応じて防振ゴムを敷くと安心です。

Q3. 賃貸住宅にドラム式洗濯機を設置することはできますか?

A. 設置できる物件も多くありますが、防水パンの内寸と搬入経路の確認が必須です。あわせて、床の耐荷重や退去時の搬出経路も考えておく必要があります。

共用廊下やエレベーターの寸法が理由で搬入できないこともありますので、購入前に管理会社へ相談しておくと安心です。

Q4. 乾燥しても洗濯物が乾き切らないときは何を見直せばよいですか?

A. まず確認していただきたいのは、洗濯物の量です。乾燥容量は洗濯容量より小さく設定されているため、洗える量をそのまま乾燥にかけると乾き切らないことがあります。

次にフィルターや乾燥経路のホコリ、そして厚手の衣類が混ざっていないかを見直してください。

それでも改善しない場合は、内部の不具合が考えられますので、メーカーへ点検を依頼しましょう。

ドラム式洗濯機で後悔しないために今日からできること

ここまで、後悔の中身と、その潰し方をお話ししてきました。
最後に、判断の軸だけ持ち帰っていただければと思います。

あなたの状況 取るべき行動
掃除が続く自信がない お手入れ軽減機能を最優先で選ぶ
泥汚れが毎日出る 縦型を軸に検討し 温水洗浄つきのドラム式と比べる
電気代が心配 ヒートポンプ式に絞る
予算を抑えたい 型落ちを狙い 使わない機能を削る
設置に不安がある 防水パン ドアの張り出し 搬入経路の3か所を採寸する

ドラム式洗濯機は、干す時間をまるごと買える家電です。その価値が自分の暮らしにはまれば、価格以上のものを返してくれます。

逆に、泥汚れと格闘する毎日で、掃除の時間も取りにくいのであれば、縦型を選ぶことは負けでも妥協でもありません。

大切なのは、世の中の評判ではなく、あなたの洗濯物とあなたの一日に合わせて決めることです。

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