夜のうちに洗濯から乾燥までセットして、朝ワクワクしながら扉を開けたら、タオルの真ん中がしっとり。
ドラム式洗濯機の乾燥で乾かないと、せっかくの時短家電なのに干し直す手間が増えて、なんだか損した気分になりますよね。
しかも最近は乾燥時間までじわじわ伸びていて、電気代や故障の心配まで頭をよぎっていませんか?
この記事では、乾かない原因を症状別に切り分ける方法から、効果の出やすい掃除の順番、今日から試せる乾きやすくするコツまでをまとめました。
掃除しても直らないときの修理と買い替えの判断基準も用意したので、読み終わるころには「うちはまず何をすればいいか」がはっきりするはずです。
- 乾かない原因を症状別に見分けるコツ
- 乾きを取り戻す掃除の順番と頻度
- 今日から試せる乾きやすくする裏ワザ
- 修理か買い替えかの判断基準
ドラム式洗濯機の乾燥で乾かないときにまず知っておきたいこと
原因探しを始める前に、ちょっとだけ基準を確認させてください。
そもそも何分かかるのが普通なのか、自分の洗濯機がどんな乾かし方をしているのかがわかると、「故障かも」という不安のかなりの部分がスッと晴れます。
洗濯から乾燥までかかる時間の目安は?
ドラム式洗濯乾燥機で洗濯から乾燥まで通して回すと、一般的な目安は約2〜3時間です。洗濯物の量や素材、機種によって幅がありますが、まずはこのくらいを「いつもの時間」として考えてみてください。
最近のヒートポンプ式の上位機種では、7kgの洗濯物を約93分で洗濯から乾燥まで終える機種も出てきています。とはいえ、これは定格どおりの条件で測った数字なので、毎日の洗濯でそのまま再現できるわけではありません。
| 機種タイプ | 洗濯〜脱水 | 洗濯〜乾燥 |
|---|---|---|
| ドラム式洗濯乾燥機 | 約50〜70分 | 約120〜180分 |
| 縦型洗濯機(乾燥機能付き) | 約40〜60分 | 約180〜300分以上 |
洗濯だけなら縦型のほうが早い傾向があります。一方で乾燥まで含めたトータル時間では、ドラム式のほうがかなりスピーディーです。
もうひとつ覚えておきたいのが、厚手のジーンズやバスタオルが多い日は、センサーが湿り気を検知して自動で乾燥時間を延長するという点です。
これは故障ではなく、しっかり乾かそうとする健気な働き。
いつもより長い日がたまにある程度なら、心配しすぎなくて大丈夫です。
気にしてほしいのは、以前と同じ量と中身なのに、毎回はっきり時間が伸びている場合。そのときは、このあと紹介する原因のどれかが隠れている可能性が高いです。
乾燥方式によって乾かない原因の出方が変わる
ドラム式洗濯乾燥機の乾かし方は、大きく分けて「ヒートポンプ式」と「ヒーター式(水冷除湿タイプ)」の2種類があります。
どちらを使っているかで、チェックすべきポイントが少し変わってきます。
| 乾燥方式 | 乾かし方のしくみ | 乾かないときに疑いたい所 |
|---|---|---|
| ヒートポンプ式 | エアコンと同じ熱交換器で空気を温めながら除湿する。低めの温度で乾かすので省エネで衣類にやさしい | 乾燥フィルターと熱交換器のホコリ詰まり |
| ヒーター式(水冷除湿タイプ) | ヒーターの温風で水分を飛ばし、湿気を水で冷やして水滴に戻して排水する | フィルター詰まりに加えて、水栓の閉め忘れや室温の影響 |
方式は、取扱説明書や本体のカタログ表記に「ヒートポンプ」とあるかどうかで確認できます。型番で検索すると、メーカーの仕様表にもたいてい記載があります。
ヒートポンプ式は電気代が抑えやすい反面、熱交換器という細かいフィンが並んだ部品にホコリがたまると、一気に乾きが悪くなりやすい構造です。乾燥方式を知っておくだけで、原因探しの近道になります。
乾燥容量は洗濯容量より小さい
洗濯12kgの機種でも、乾燥できるのは6kgまでというように、乾燥容量は洗濯容量のおよそ半分に設定されていることがほとんどです。洗濯でいっぱいに入れた量をそのまま乾燥に回すと、乾き残りが出やすくなります。
買って数年で乾きにくくなるのは珍しくない
「まだ買って3年なのに、もう乾かなくなるなんて…」
と落ち込んでいるなら、少し安心してください。
パナソニックが実施したドラム式洗濯乾燥機ユーザーの調査では、購入から3年未満で約半数の人が、買った当初より乾燥に時間がかかる、または乾きにくくなったと感じていると発表されています。
【出典】パナソニック ニュースルーム『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129FL他 計7機種を発売』
同じ発表では、乾燥時間が延びたり乾きムラが出たりする原因のひとつが熱交換器のホコリ詰まりで、そのホコリを溜め込むきっかけに髪の毛が関わっていることもわかったと説明されています。
つまり、ドラム式洗濯機の乾燥で乾かない原因の多くはフィルターや乾燥経路のホコリ詰まりと洗濯物の入れすぎで、掃除と量の見直しで改善するケースが多いです。
いきなり故障を疑うより、まずは「汚れ」と「使い方」を順番に見直すのが、お金も時間もかからない進め方です。
ドラム式洗濯機の乾燥が乾かない原因を症状別にチェック
乾かない原因はひとつとは限らず、いくつかが重なっていることもよくあります。
まずは今出ている症状に近いものを、下の早見表で探してみてください。
| 今の症状 | 考えられる主な原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 乾燥時間が以前より明らかに長い | 乾燥フィルター・乾燥経路のホコリ詰まり | フィルターの水洗いと奥の確認 |
| 外側は乾いているのに中心が湿っている | 洗濯物の入れすぎ、衣類の絡まり | 量を6〜7割に減らして、脱水後にほぐす |
| 全体がしっとり重い | 脱水不足、排水フィルターの詰まり | 排水フィルターの掃除 |
| 冬や梅雨だけ乾きが悪い | 室温が低い、湿度が高い、給排気口が塞がれている | 本体まわりの物をどかし、換気する |
| 終わった直後なのに冷たく湿っぽい | 取り出しが遅れて結露した | 終了後すぐに取り出す |
乾燥フィルターと乾燥経路のホコリ詰まり
いちばん最初に疑ってほしいのが、乾燥フィルターの目詰まりです。家電のフロアで乾燥の相談を受けるときも、話を聞いていくとここに行き着くことがとても多いんです。
乾燥フィルターは、衣類から出たホコリや糸くずをキャッチする大切な部品です。ここにホコリが積もると温風の通り道が狭くなり、乾燥効率がガクンと落ちてしまいます。
ドライヤーの吹き出し口が半分ホコリで塞がっていたら、髪を乾かすのに時間がかかりますよね?
洗濯機の中でも、まったく同じことが起きているイメージです。
やっかいなのは、毎回表面のホコリを取っている人でも詰まっていることがある点です。網目そのものが皮脂や柔軟剤の成分でコーティングされていたり、フィルターのさらに奥の乾燥経路にホコリが溜まっていたりするケースがあります。
ホコリ詰まりを放っておくと、時間が延びるだけでは済みません。余分に長く運転するぶん電気代も上がりますし、ヒートポンプ式なら熱交換器まで汚れが進んでしまうおそれもあります。
洗濯物の量と入れ方のミス
フィルターと同じくらい多いのが、洗濯物の入れすぎです。
先ほどお話ししたとおり、乾燥容量は洗濯容量より小さく設定されています。乾燥まで回す日は、乾燥容量に対して6〜7割くらいの量に抑えると、仕上がりがぐっと安定します。
ドラムの中で衣類が広がれないと、塊のまま回り続けて、外側だけ乾いて中心は湿ったままという乾きムラが起きがちです。
さらに詰め込みすぎると、ドラム内の湿度がなかなか下がりません。センサーが「まだ乾いていない」と判断し続けて、いつまでも終わらない状態に陥ることもあります。
ズボンや長袖シャツの袖が絡み合っているのも、温風が内側まで届かない原因です。脱水が終わったタイミングで一度扉を開けて、ほぐしてから乾燥をスタートするだけでも、仕上がりがかなり変わります。
脱水不足と排水フィルターの詰まり
乾燥の前には必ず脱水が入りますが、ここがうまくいっていないと乾燥工程にしわ寄せがきます。
原因として多いのが、本体の下部にある排水フィルター(糸くずフィルター)の詰まりです。排水がスムーズに流れないと、衣類に水分が多く残ったまま乾燥が始まるので、当然時間は長くなります。
排水フィルターには、糸くずだけでなく髪の毛やヘドロ状の汚れも溜まりやすいです。
乾燥時間の伸びと一緒に、排水エラーが出たり排水に時間がかかったりしていないかもチェックしてみてください。
設置環境と水栓のうっかり
洗濯機本体ではなく、まわりの環境が足を引っ張っていることもあります。
意外と見落としがちなのが、本体の上に物を置いているケースです。洗剤のストックやカゴで上部や側面の給排気口を塞いでしまうと、空気の通り道がなくなって乾燥効率が下がります。
設置場所の室温と湿度も影響します。室温が低いと空気を温めるのに時間がかかり、湿度が高いと除湿がはかどりません。冬場や梅雨どきに乾きが悪くなるのは、この影響を受けやすいからです。
そして、ヒーター式(水冷除湿タイプ)を使っているなら、水栓が閉まっていないかも確認してください。乾燥中の湿気を水で冷やして取り除くしくみなので、蛇口が閉まっていると除湿ができず、生乾きの原因になります。

長期の外出で水栓を閉めたあとや、水漏れ対策で普段から閉めているご家庭は、乾燥の前に開け忘れていないかをひと呼吸おいて見てみてくださいね。
乾燥が終わったのに湿っている・冷たいとき
「乾燥が終わったはずなのに、取り出すと衣類がひんやりして湿っぽい」というご相談もよく耳にします。
この場合、乾燥が不十分なのではなく、終わってから時間が経ったことで湿り戻りが起きている可能性があります。運転終了後のドラム内は温かく、外気との温度差で結露しやすい状態なんです。
夜に予約して朝まで入れっぱなし、というパターンが特に起きやすいですね。
終了時刻に合わせて予約するか、終わったらなるべく早く取り出すだけで、カラッとした仕上がりをキープしやすくなります。
葵のワンポイントアドバイス
乾かないと感じたら、いきなり全部を疑うより、症状をひとつ決めて原因をひとつずつ潰すのが近道です。「量を減らしたら乾いた」「フィルターを洗ったら時間が戻った」とわかれば、次から迷わなくなりますよ。
ドラム式洗濯機の乾燥が乾かないときに効く掃除の手順
原因の見当がついたら、いよいよ掃除です。
乾燥の不調でご相談に来られる方も、掃除のやり方を見直すことで乾きが戻るケースがたくさんあります。ここでは、効果が出やすい順番に4か所を見ていきましょう。
| 掃除する場所 | 頻度の目安 | 掃除の方法 |
|---|---|---|
| 乾燥フィルター(表面) | 乾燥運転のたび | ティッシュなどでホコリを取り除く |
| 乾燥フィルター(網目) | 月1回 | ぬるま湯で流し、歯ブラシでやさしくこする |
| 排水フィルター | 週1回 | 取り外して糸くずや髪の毛をかき出す |
| ドアパッキン | 定期的に | 濡れた布で溝のホコリや髪の毛を拭き取る |
| 洗濯槽 | 月1回 | 洗濯槽クリーナーで槽洗浄コースを運転する |
※お手入れの頻度や方法は機種によって異なります。取り外し方は必ずお使いの機種の取扱説明書で確認してください。
毎回と月1回の乾燥フィルター掃除
乾燥フィルターは基本中の基本です。乾燥運転のたびに、ティッシュなどで表面のホコリを取り除きましょう。
それに加えて、月に1回はフィルターをぬるま湯で洗い流すのがおすすめです。歯ブラシでやさしくこすると、網目に詰まった見えない汚れが落ちて、風の通りが見違えるほど良くなります。
洗ったあとは、しっかり乾かしてから戻してください。
濡れたまま取り付けると、ホコリがくっつきやすくなって逆効果になってしまいます。
網目にうっすら膜が張ったように見えたら、柔軟剤の使いすぎのサインかもしれません。規定量を守るだけで、フィルターの汚れ方がゆるやかになります。
週1回の排水フィルター掃除
本体の下部にある排水フィルターは、週に1回はチェックしたい場所です。
ここには糸くずのほかに、髪の毛やヘドロ状の汚れが溜まりやすいです。詰まると排水能力が落ちて脱水が甘くなり、そのまま乾燥時間の伸びにつながります。
フィルターを外すときは、残り水が出てくることがあるので、タオルや浅いトレーを下に置いてから作業すると安心です。取り外したら、歯ブラシなどで網目や溝の汚れをかき出しましょう。
戻すときは、奥までしっかり差し込んで締めることが大切です。
締め方がゆるいと水漏れの原因になるので、最後に軽く引っ張って固定されているかを確認してくださいね。
フィルターの奥とドアパッキンの汚れ
乾燥フィルターを外したら、その奥の差し込み口を懐中電灯で照らしてみてください。表面はきれいでも、奥にホコリがびっしり…ということがあるんです。
メーカーによっては、この部分のお手入れ用に専用ブラシが別売りされていることがあります。お使いの機種の消耗品ページを一度のぞいてみると、意外な便利グッズが見つかるかもしれません。
奥の掃除で無理は禁物
針金ハンガーを伸ばしてホコリをかき出すという裏ワザも知られていますが、内部の部品やセンサーを傷つけるおそれがあり、正直あまりおすすめできません。取り出せないホコリの塊が奥に見える場合や、ヒートポンプの熱交換器まで汚れていそうな場合は、メーカーの点検やクリーニングサービスに相談するほうが安全です。
続いて、ドア周りのゴムパッキンもチェックしましょう。溝にホコリや髪の毛が溜まっていると、乾燥中に衣類へ再付着したり、湿気がこもったりする原因になります。
濡れた布で溝をなぞるように拭くだけで十分です。
洗濯物に細かいホコリや黒いカスが付くのが気になる方は、洗濯物にほこりが付く原因を縦型とドラム式に分けて解説した記事も参考になると思います。
月1回の槽洗浄で洗濯槽の裏側をリセット
見た目がきれいな洗濯槽でも、裏側にはカビや洗剤カスが溜まっています。こうした汚れは臭いの原因になるだけでなく、はがれたカスが乾燥経路のホコリと混ざって詰まりを進めることもあります。
ドラム式は使う水の量が少ないぶん、汚れが残りやすい傾向があります。月に1回を目安に、市販の洗濯槽クリーナーで槽洗浄コースを回しておくと安心です。
しっかりリセットしたいタイミングで使いやすいのが、パナソニックの「洗濯槽クリーナー(塩素系) N-W2」です。ドラム式洗濯機用に作られた1回使い切りの750mlタイプで、計量の手間がありません。
塩素系なので、槽の裏側に張り付いた黒カビや洗剤カスを分解する力が強いのが魅力です。販売店の商品情報では他メーカーのドラム式にも使える共通品として案内されているので、メーカーを問わず候補にしやすいと思います。
一方で、純正品らしく価格は一般的なクリーナーより少し高めです。使用後は塩素の臭いが残ることがあるので、槽洗浄のあとに一度すすぎだけ回してから、洗濯物を入れると気持ちよく使えます。
使用頻度は機種ごとに推奨が異なるので、取扱説明書の槽洗浄の項目も確認してみてください。月1回は手ごろなクリーナーで回し、年に1回はこうした専用品でしっかり洗う、という使い分けもおすすめです。
ここまでの掃除をひととおりやると、「買ったころみたいに乾くようになった」と感じる方が本当に多いです。
反対に、すべてやっても変化がない場合は、内部部品の劣化も考えられるので、後半の判断基準に進んでください。
生乾きの嫌な臭いが残るときの対処法
乾燥が終わったはずなのに、顔を近づけるとモワッとした生乾きの臭い。
せっかく洗ったのに、これでは着る気になれませんよね。
乾かない悩みと臭いの悩みは、実はセットで起きていることが多いんです。
ここでは臭いの正体と、ぶり返さないための対策をまとめます。
生乾き臭の正体はモラクセラ菌
あの独特の臭いの正体は、モラクセラ菌という雑菌です。洗濯で落としきれなかった皮脂汚れなどをエサにして増え、臭いの元になる物質を出します。
この菌は、衣類が湿った状態が長く続くほど活発になります。つまり乾燥時間が長引いていること自体が、臭いを育てる原因になっているケースが多いということです。
乾きを改善すると臭いも軽くなりやすいので、前の章の掃除と、このあと紹介する対策をセットで進めるのが効率的です。
臭いが付いた衣類は酸素系漂白剤でつけ置き
一度臭いが付いてしまったタオルは、普通に洗濯しただけではなかなか元に戻りません。そんなときは、酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いが効果的です。
やり方は、40〜50℃くらいのお湯に酸素系漂白剤を溶かし、30分〜1時間ほどつけ置きしてから、いつもどおり洗濯するだけ。粉末タイプはお湯で力を発揮しやすいので、臭い対策には特に向いています。
熱に強い綿のタオルなどであれば、煮沸したり、コインランドリーの高温乾燥機を使ったりするのもひとつの方法です。
漂白剤と洗剤の使い方に注意
塩素系漂白剤は色柄物に使うと色落ちするので、衣類の臭い対策には酸素系を選んでください。また、洗剤や柔軟剤を規定量より多く入れるのは逆効果です。すすぎきれなかった成分が菌のエサになり、かえって臭いが悪化することがあります。
つけ置きに使う漂白剤の量や時間は、商品ごとに目安が決まっています。
パッケージの表示と、衣類の洗濯表示を確認してから試してみてくださいね。
臭いをぶり返さない洗濯習慣
衣類をきれいにしても、洗濯機の中や洗濯前の扱い方に原因が残っていると、また同じ臭いが戻ってきます。
見直したい習慣を、表にまとめました。
| 見直したい習慣 | 理由 |
|---|---|
| 脱いだ衣類を洗濯機の中に溜め込まず、通気性の良いカゴに入れる | 湿った衣類をドラムに入れっぱなしにすると、洗う前から菌が増える |
| 洗濯が終わったら、すぐに乾燥をスタートするか干す | 濡れたまま放置する時間が長いほど臭いが出やすい |
| 洗濯乾燥が終わったら、すぐに取り出す | ドラム内で冷えて結露すると湿り戻りが起きる |
| 使わないときはドアを開けておき、内部を乾かす | パッキンや槽の湿気がこもるとカビが増えやすい |
乾燥が終わったまま朝まで置いておく、というお話は本当によく聞きます。
でも、それが湿り戻りと臭いの原因になっていることがあるんです。
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、ドアを開けっぱなしにするのが心配な場合もあると思います。その場合は少しだけ開けておくか、使ったあとにしばらく開けて乾かしてから閉めるなど、無理のない形で取り入れてください。
今日から試せるドラム式洗濯機を乾きやすくする裏ワザ
掃除も習慣の見直しもやったけれど、「あともう一歩乾いてほしい」という日もありますよね。
ここからは、道具をほとんど使わずに試せる、乾燥効率アップのちょっとしたコツをご紹介します。
乾いたバスタオルを1枚一緒に入れる
いちばん有名で効果を実感しやすいのが、乾いたバスタオルを1枚追加して乾燥させる方法です。
乾燥をスタートするときに、乾いた状態のバスタオルを1枚だけポンと入れます。乾いたタオルが濡れた衣類の水分を吸ってくれるので、ドラム内の湿度が下がりやすくなるんです。
その結果、センサーが「乾いた」と判断するまでの時間が短くなる、というしくみです。
いろいろ試してきましたが、手軽さのわりに違いがわかりやすいのがこの方法かなと思います。
乾いたタオル投入法のコツ
入れるのはバスタオル1枚が目安です。多すぎると、今度はそのぶん量が増えて逆に乾きにくくなります。途中で取り出す必要はなく、最後まで一緒に乾燥させて大丈夫です。少量の洗濯物を乾燥させたい日に、特に効果を発揮しやすい方法です。
ただし、乾燥容量ぎりぎりまで入っている日にタオルを足すのはNG。あくまで量に余裕がある日のプラスアルファとして使ってくださいね。
脱水を少し長めにして衣類をほぐす
次に試してほしいのが、脱水時間を少し長めに設定することです。
乾燥時間は、衣類に残っている水分の量に大きく左右されます。脱水の段階でしっかり水分を飛ばしておけば、そのぶん乾燥にかかる時間と電気代を節約できます。
ただし、脱水を長くすると衣類にシワが付きやすくなるのがデメリットです。アイロンがけが必要なワイシャツなどは避けて、タオルや下着類をまとめて乾燥する日に試すのがおすすめです。
脱水が終わったら、一度ドアを開けて洗濯物をほぐしてから乾燥に進むと、さらに効果が上がります。袖や裾の絡まりをほどいておくだけで、温風が届く面積がぐっと広がります。
厚手と薄手を分けて乾燥させる
これは裏ワザというより基本ですが、厚手のものと薄手のものを分けて乾燥させることもかなり大事です。
ジーンズのような乾きにくい衣類と、Tシャツのような乾きやすい衣類が混ざっていると、洗濯機は一番乾きにくいものに合わせて運転を続けます。結果として、全体の時間が長くなり、薄手の衣類は乾きすぎてしまいます。
ウールや樹脂でできたドライヤーボールを洗濯物と一緒に入れる方法もあります。ドラムの中で弾むことで衣類同士の絡まりを防ぎ、温風が当たる面積を増やしてくれるアイテムです。
樹脂製のものは乾燥中にコトコトと音がするので、夜間に回すご家庭は音の小さいウール製を選ぶと気になりにくいです。使える温度や素材は商品ごとに違うので、パッケージの注意書きも確認してください。
厚手の衣類だけ乾燥機能を使わず干す日を作るのも、賢いやり方です。
部屋干しの仕上がりを少しでも良くしたいときは、洗濯機の風乾燥を上手に活用する方法をまとめた記事も役立つと思います。
掃除しても乾かないときの修理か買い替えかの判断
いろいろ試しても、一向に乾きが戻らない。
そうなると、いよいよ本体の故障を疑う段階かもしれません。
ここで一番悩むのが、修理して使い続けるか、思い切って買い替えるかという問題です。
判断に迷わないよう、確認の順番と目安を整理しました。
故障を疑うサインと問い合わせ前の準備
掃除と使い方の見直しをすべてやっても改善しない場合に、故障を疑いたいのが次のような症状です。乾燥中の風がまったく温かくならない、エラー表示が繰り返し出る、乾燥工程が途中で止まる、といったケースですね。
修理を依頼する前に、必ず確認してほしいのが保証書です。メーカー保証は通常1年ですが、購入した販売店で5年や10年の長期保証に加入していることもあります。
保証期間内であれば、無償または少ない負担で修理できる可能性があります。
お財布を開く前に、ここだけは絶対に確認してください。
問い合わせるときは、メーカーのサポート窓口か購入した家電量販店に連絡するのが一般的です。洗濯機の型番と、「エラー表示の番号」「乾燥中の風が温かくない」など症状をできるだけ具体的に伝えると、話がスムーズに進みます。
乾燥機能の修理にかかる費用の目安
洗濯機の修理費用は、故障した場所や原因によって大きく変わります。ドラム式は構造が複雑で高性能な部品を使っているため、縦型よりも修理費が高くなりやすい傾向があります。
乾燥機能の不調に関係する主な修理と、費用のおおよその目安をまとめてみました。
| 故障の症状・修理内容 | 費用目安(ドラム式) | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 乾燥しない・乾きが悪い | 28,000円〜80,000円前後 | ヒートポンプユニットの故障、ファンモーターの異常、センサーの不具合、基板の故障など |
| 異音がする | 5,500円〜80,000円前後 | モーターの劣化、ベルトの摩耗、内部への異物混入など |
| 排水ができない | 10,000円〜46,000円前後 | 排水弁の故障、排水モーターの異常、排水フィルターの奥の詰まり |
| 操作パネルの異常・電源が入らない | 32,000円〜55,000円前後 | 制御基板の故障 |
※上記は一般的な目安です。機種や依頼先によって異なり、出張費などが別途かかる場合があります。
乾燥機能の心臓部であるヒートポンプユニットや、頭脳にあたる制御基板の修理は、5万円を超える高額になることも珍しくありません。費用が1〜2万円程度の軽い修理なら、まだまだ使い続ける価値は十分にあります。
まずは見積もりを出してもらい、金額を見てから修理するかを決めるのが一番賢い方法です。
ただし出張診断だけで費用がかかる場合もあるので、依頼前に診断料の有無も聞いておくと安心です。
使用年数と修理費で決める買い替えの判断基準
判断のポイントは、使用年数、修理費用、最新機種との性能差の3つです。
まず確認したいのが、お使いの洗濯機が何年目かということ。多くのメーカーでは、洗濯機の設計上の標準使用期間を約7年としていて、本体のラベルでも確認できます。

ラベルは本体の側面や背面に貼られていることが多いので、何年目か思い出せないときはここを見るのが一番確実です。修理に必要な部品の保有期間も、製造終了から6〜7年程度が一般的です。
7年以上経っている場合、一度直しても近いうちに別の部品が壊れる「故障の連鎖」が起きやすくなります。部品がなく修理自体ができないケースも出てきます。
実際の使用年数はもう少し長めで、内閣府の消費動向調査では洗濯機の平均使用年数は10年前後というデータが出ています。長く使える製品ではありますが、判断の目安としては7年を一つの区切りに考えるのが現実的です。
| 使用年数 | 修理費が軽め(1〜2万円程度) | 修理費が高額(5万円以上) |
|---|---|---|
| 5年未満 | 修理して使い続けるのがおすすめ | 保証を確認し、対象外なら見積もりと新機種を比べる |
| 5〜7年 | 修理して様子を見るのが現実的 | 買い替えを前向きに検討する |
| 7年以上 | 修理しても次の故障に備えて情報収集を始める | 買い替えがおすすめ |
もうひとつの目安が、修理費用が購入価格の3〜4割を超えるなら買い替えを検討するという考え方です。
7〜8年前の機種と比べると、今のドラム式洗濯乾燥機は省エネ性能がかなり上がっています。洗剤の自動投入やスマホ連携、乾燥経路のお手入れを減らす工夫など、家事の負担を軽くする機能も増えました。
修理費を払って古い機種を使い続けるより、新しい機種で得られる時短や快適さに目を向けてみるのもひとつの判断です。
年数ごとの損得をもっと詳しく知りたい方は、洗濯機の買い替えがもったいないかを年数別に判断する記事もあわせて読んでみてください。
買い替えに向いている時期はいつ?
どうせ買い替えるなら、少しでもお得に買いたいですよね。
洗濯機のような大型家電には、安く買いやすい狙い目の時期があります。
一番の狙い目は、モデルチェンジの直前です。
ドラム式の新製品は秋に発売されることが多く、その直前の8〜9月ごろに現行モデルが型落ちになり、在庫を売り切るために価格が下がりやすくなります。
| 時期 | お得になりやすい理由 |
|---|---|
| モデルチェンジ前(ドラム式8〜9月、縦型5〜7月) | 型落ちモデルの価格が下がりやすい最大の狙い目 |
| 家電量販店の決算期(3月、9月) | 売上目標の達成に向けて価格の相談がしやすい |
| 年末年始セール(12月〜1月) | ボーナス商戦と重なり、目玉商品が出やすい |
| 新生活応援セール(2月〜3月) | 冷蔵庫など他の家電とのセット購入で割引になることがある |
ただし、モデルチェンジの時期は人気モデルから在庫がなくなっていきます。欲しい機種が決まっているなら、安くなるのを待ちすぎて売り切れにならないよう、見極めが少し難しいところです。
最近は、メーカーが販売価格を指定する指定価格制度の対象になっている製品もあります。そうした製品は、セール時期でも大きな値引きは期待しにくいので覚えておいてください。
決算期の売り場は、価格の相談があちこちで飛び交っていて、なんとなく買いやすい空気になります(笑)
とはいえ、本当に壊れて洗濯できない状態なら時期を選んでいられないので、無理に待たず、生活を優先して決めてくださいね。
葵のワンポイントアドバイス
乾燥の不調で買い替えを考えるなら、次の一台は「乾燥経路のお手入れがどれだけ楽か」を必ず比べてみてください。乾かなくなる原因がホコリ詰まりなら、そこを減らす工夫がある機種ほど、同じ悩みを繰り返しにくくなります。
乾きにくさの悩みを減らせる最新ドラム式洗濯乾燥機
買い替えを決めたなら、今回の悩みを繰り返さない機種を選びたいですよね。
ここでは、乾燥性能の低下やお手入れの手間に正面から向き合った、2026年発売の新モデルを2台ご紹介します。
乾燥性能の低下対策で選ぶならパナソニック NA-LX129F
乾燥が乾かなくなる悩みそのものを減らしたいなら、パナソニックの「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129F」が有力な候補です。
2026年10月1日発売予定の最上位モデルで、洗濯12kg・乾燥6kgの大容量タイプです(左開きの型番はNA-LX129FL)。
いちばんの注目は、新しく搭載されたサイクロン方式の「乾燥長もちユニット」です。熱交換器への髪の毛の侵入を99.9%以上ブロックする設計で、購入時の乾燥性能が長く続くことを狙っています。
数字はメーカーの試験条件での結果なので、使い方によって差は出ますが、ホコリ詰まりに悩んできた方にはまさに刺さる進化だと思います。
そのほかにも、液体洗剤・柔軟剤に加えておしゃれ着洗剤や酸素系液体漂白剤なども選んで入れられるトリプル自動投入を搭載しています。この世代では、自動投入の経路の洗浄まで自動で行う方式になり、手作業の経路掃除が不要になりました。
温水で洗剤の力を引き出す洗浄や、スマホアプリとの連携にも対応しています。外出先から運転を始めたり、終了の通知を受け取ったりできるので、乾燥後すぐに取り出して湿り戻りを防ぎやすいのも嬉しいポイントです。
向いているのは、毎日乾燥まで回すご家庭や、以前の洗濯機で乾燥時間の伸びに悩んだ経験がある方。家族4人分をまとめて洗いたい場合にも容量の余裕があります。
一方で、発売直後の最上位機なので、メーカー直販価格は約40万円と、価格はかなり高めです。
また、乾燥フィルター自体がなくなるわけではないので、毎回のホコリ取りは引き続き必要になります。搬入経路と設置スペースも事前に測っておいてください。
予算を抑えたいなら、ちょうど型落ちになる前年モデルが値下がりしやすい時期でもあります。最新の乾燥長もちユニットにこだわるか、価格を取るかで選ぶと後悔しにくいです。
価格や仕様は変わることがあるので、最新情報はメーカー公式サイトで確認してくださいね。
乾燥フィルターのお手入れを減らしたいなら日立 BD-STX130P
毎回のフィルター掃除そのものから解放されたいなら、日立の「ビッグドラム BD-STX130P」が候補になります。
2026年8月下旬に発売された最上位モデルで、洗濯13kg・洗濯〜乾燥7kgに対応しています。
特長は、乾燥フィルターをなくした「らくメンテ」の構造です。乾燥時に出るホコリや糸くずは、次の洗濯運転のときに水で洗い流して、本体下部の大容量の糸くずフィルター1か所にまとめるしくみになっています。
乾燥は、高速風と大風量でシワを伸ばしながら乾かす「らくはや 風アイロン」で、方式はヒートポンプ式です。衣類温度約65℃の低温で乾かすので生地にやさしく、洗濯から乾燥まで7kgを約93分で終えるスピードも魅力です。
乾燥フィルターの掃除を忘れがちで、気づいたら乾きが悪くなっていた、という経験がある方には相性がいい一台です。お手入れの手間を何より優先したい共働き世帯にも向いています。
ただし、お手入れがゼロになるわけではありません。まとめたゴミを捨てる糸くずフィルターの掃除や、案内が出たときの槽洗浄は必要なので、ここは購入前に理解しておきたいところです。
本体は大きめで、質量も90kgを超えるクラスです。市場想定価格は45万円前後と高額なので、設置スペースと予算の両方に余裕があるご家庭向けと考えてください。
価格は時期によって変わるので、最新の情報は公式サイトや販売店で確認してみてくださいね。
ドラム式洗濯機の乾燥が乾かない悩みに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 乾燥機能を毎日使うと電気代はどれくらいかかりますか?
A. 機種や乾燥方式、洗濯物の量によって大きく変わりますが、ヒートポンプ式の上位機種では洗濯から乾燥まで1回あたり約1,150Wh程度の機種があります。
電気料金を1kWhあたり31円として計算すると、1回35円前後が一つの目安です。
ヒーター式は消費電力量が多くなりやすいため、同じ使い方でも電気代は高めになります。フィルター掃除で乾燥時間を短く保つことが、いちばん身近な節約になります。
Q2. 洗濯機の乾燥にかけてはいけない衣類はありますか?
A. ウールやシルクなどの縮みやすい素材、革製品、ゴム引きの衣類などは乾燥に向きません。
衣類の洗濯表示にタンブル乾燥禁止の記号がある場合は、乾燥機能を使わずに干してください。
判断に迷うときは、お使いの洗濯機の取扱説明書に乾燥できない衣類の一覧が載っているので、あわせて確認すると安心です。
Q3. 乾燥の途中で扉を開けて洗濯物を出し入れしても大丈夫ですか?
A. 一時停止すれば扉を開けられる機種は多いですが、ドラム内や衣類が高温になっていることがあるため、やけどに注意が必要です。
乾きやすい薄手の衣類を先に取り出すと、残りの乾燥がはかどることもあります。
開けられるタイミングや操作方法は機種によって異なりますので、取扱説明書で確認してから行ってください。
Q4. 乾燥後の洗濯物がシワだらけになるのを防ぐ方法はありますか?
A. シワを減らすには、洗濯物の量を控えめにして衣類が動ける空間を作ることと、乾燥が終わったらすぐに取り出してたたむことが効果的です。
シワを抑えるコースを搭載している機種も多いので、ワイシャツなどは専用コースを選ぶか、脱水を短めに設定するのもおすすめです。
ドラム式洗濯機の乾燥が乾かない悩みを解決するための最終チェック
最後に、この記事でお伝えしてきた内容を、今日から動ける順番で振り返っておきますね。
ドラム式洗濯機の乾燥が乾かないときは、いきなり故障を疑うのではなく、原因を「汚れ」「使い方」「本体」の順に切り分けていくのが一番の近道です。
購入から数年で乾きが落ちたと感じる人は珍しくなく、多くはフィルターや乾燥経路のホコリ詰まりと、洗濯物の入れすぎが関わっています。
| ステップ | やること | ここで解決しやすい症状 |
|---|---|---|
| 1. 汚れを落とす | 乾燥フィルターは毎回と月1回の水洗い、排水フィルターは週1回、槽洗浄は月1回 | 乾燥時間の伸び、全体がしっとり重い、生乾き臭 |
| 2. 使い方を見直す | 乾燥容量の6〜7割に抑える、脱水後にほぐす、水栓と給排気口を確認、終了後すぐ取り出す | 乾きムラ、冬や梅雨だけ乾かない、湿り戻り |
| 3. 乾きやすくする工夫 | 乾いたバスタオル1枚、脱水を少し長めに、厚手と薄手を分ける | あと一歩乾ききらない |
| 4. 本体を判断する | 保証を確認し、使用年数と修理見積もりで修理か買い替えかを決める | 掃除しても改善しない、温風が出ない、エラーが続く |
臭いが残ったタオルは、酸素系漂白剤でのつけ置きでリセットし、洗濯物を溜め込まない習慣でぶり返しを防ぎましょう。
ステップ4まで進んだら、使用年数が7年を超えているか、修理費が購入価格の3〜4割を超えるかを判断材料にしてください。
買い替えるなら、ドラム式は8〜9月のモデルチェンジ前が狙い目で、次の一台は乾燥経路のお手入れのしやすさで選ぶと、同じ悩みを繰り返しにくくなりますよ!








