日立のエアコン白くまくんを検討しているけれど、インターネット上で「うるさい」とか「壊れやすい」などという評判を目にして迷っていませんか?
45年以上愛され続けているブランドなのに、なぜこのような声があがるのでしょうか。
家電量販店で働く私のもとにも、お客様から日立エアコンについてさまざまなご質問をいただきます。特に多いのが騒音や故障に関する不安です。また、最近では撤退のニュースを聞いて心配される方も増えています。
この記事では、日立エアコンの評判について客観的なデータと実際のユーザー体験をもとに、真実をお伝えします。ネガティブな口コミの実態から最新2025年モデルの特徴まで、エアコン選びで失敗や後悔をしないための情報を詳しく解説していきます。
日立エアコンの評判を検証

まずは日立エアコンの基本的な特徴について確認していきましょう。
白くまくんには確かな技術力に裏打ちされた魅力がある一方で、注意すべき点もあります。購入前にしっかりと把握しておくことで、後悔のない選択ができるはずです。
日立エアコンのメリットとデメリット
日立の白くまくんは、45年以上続く老舗エアコンブランドとして多くの家庭で愛用されています。まず最初に、白くまくんの特徴を整理してみましょう。
最大のメリットは、業界トップクラスの省エネ性能です。APF(通年エネルギー消費効率)は5〜7.5という高い数値を誇り、電気代を抑えながら快適な室内環境を実現できます。また、日立独自の凍結洗浄機能により、エアコン内部を自動で清潔に保てる点も魅力的ですね。
大手メーカーの中では価格がリーズナブルな点も見逃せません。同等の機能を持つ他社製品と比較すると、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。実際に、23年間故障せずに使い続けているユーザーもいるほど、耐久性にも定評があります。
一方で、注意すべき点もあります。一部のユーザーからは除湿機能の効きが物足りないという声も聞かれます。また、凍結洗浄機能を使用する際には通常よりも電力を消費するため、頻繁に使うと電気代が上がる可能性もあるでしょう。
シンプルな設計を重視しているため、多機能を求める方には物足りなく感じるかもしれません。ただし、基本的な冷暖房性能は非常に優秀で、音も静かで快適に使用できます。
うるさいは本当?

「日立のエアコンはうるさい」という声を耳にすることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
確かに、購入直後に室外機から「ブオオオオ」という音がする場合があります。これは主に摺動部分の馴染みが不十分なことが原因で、使用開始から2〜3日経過すると大幅に改善されることが多いんです。
日立の公式サイトでも説明されていますが、エアコンは気温差の大きい日にはどうしても運転音が大きくなる傾向があります。これは室温と設定温度の差を埋めるために、より多くのパワーが必要になるからです。
実際の使用者の声を見ると、「前に使っていたパナソニック製と同じかそれよりも静か」という評価も多く見られます。設置環境や個体差による影響もありますが、他社製品と比較して特別うるさいということはありません。
もし購入後しばらく経っても気になる音が続く場合は、設置業者に相談することをおすすめします。適切な設置や調整により、多くの場合は解決できるでしょう。
音の問題は初期の一時的なものが多く、馴染んでしまえば快適に使用できるのが白くまくんの特徴です。
壊れやすい?

エアコンの耐久性は購入を検討する際の重要なポイントですよね。日立白くまくんの故障頻度について詳しく見てみましょう。
一般的にエアコンの寿命は10年程度とされていますが、先ほども紹介したように、白くまくんには23年間本体故障なしで使い続けているユーザーの実例があります。排水パイプの詰まりで買い替えることになったものの、本体自体はまだ使用可能だったという驚異的な耐久性を示しています。
実際に発生する故障の多くは、ドレンホースの詰まりや冷媒ガス漏れなど、部品交換で対応できるものがほとんどです。本体そのものが故障するケースは比較的少ないと考えられます。
ただし、使用環境によって故障頻度は変わります。24時間稼働のような高負荷での使用を続けると、当然ながら部品の消耗も早くなるでしょう。適切な使用方法を心がけることで、長期間安心して使用できます。
故障の前兆として、異音や動作の不具合が現れることが多いため、日頃から注意深く観察することが大切です。早期発見により、大きな故障を未然に防げる可能性が高まります。
大手メーカーとしての品質管理も行き届いており、故障に関しては他社製品と比較して特に劣るということはありません。
電気代は?
省エネエアコンを選ぶ際、電気代の安さは最も気になるポイントの一つですね。日立白くまくんの電気代について詳しく解説します。
白くまくんは優秀な省エネ性能を持っています。最上位のXシリーズでは通年エネルギー消費効率が5〜7.5という高い数値を記録しており、他社の同グレード製品と比較しても遜色ない性能を誇ります。
興味深いことに、最安価格のDシリーズでも省エネ性能は上位モデルとほぼ同等です。つまり、価格を抑えても電気代が高くなるということはありません。これは日立の技術力の高さを示していると言えるでしょう。
実際のユーザーからは「以前より電気代が安くなった」という声も多く聞かれます。インバーター制御と空気の流れ最適化機能により、効率的な運転を実現しているからです。
ただし、凍結洗浄機能を使用する際は通常よりも電力を消費します。この機能は自動で動作するため、頻繁に作動すると電気代への影響も考慮する必要があります。
それでも、汚れによる能力低下を防ぐことで長期的には電気代の節約につながるため、トータルで見ればメリットの方が大きいと考えられます。
カビだらけになるって本当?

エアコン内部のカビは健康にも関わる深刻な問題です。白くまくんのカビ対策について実情を確認してみましょう。
凍結洗浄機能を搭載していても、残念ながらカビを完全にゼロにすることはできません。エアコンクリーニング業者の実際の清掃事例でも、設置から3年程度でカビの発生が確認されています。
ただし、熱交換器部分については他社製品と比較してかなり清潔な状態が保たれています。凍結洗浄により表層の汚れは確実に除去できているため、一定の効果は実証されているんです。
問題となりやすいのはファン部分です。ファンお掃除ロボが搭載されていますが、完全な清掃には限界があり、この部分にカビが発生しやすい傾向があります。
カビ対策で最も効果的なのは、内部クリーンモード(乾燥運転)の併用です。冷房や除湿運転後のビショビショになったエアコン内部を乾燥させることで、カビの繁殖を抑制できます。
週1回の自動乾燥だけでは不十分で、理想的には毎日の乾燥運転が推奨されます。適切な使用方法を心がけることで、カビの問題は大幅に改善できるでしょう。
凍結洗浄機能の評判と効果
日立白くまくんの代名詞とも言える凍結洗浄機能について、その実際の効果を詳しく見てみましょう。
凍結洗浄は熱交換器を凍らせて霜を付け、それを一気に溶かして汚れを洗い流すという画期的な技術です。動作時間は約20〜120分間で、人がいない時を見計らって自動で実行されます。
最大のメリットは、エアコン内部の汚れを確実に減らせることです。購入後3年経過したエアコンをクリーニングした際、熱交換器の汚れは他社製品と比べてかなり少なかったという実例もあります。
表層の汚れに対しては高い効果を発揮しますが、技術的な限界もあります。油分や頑固なカビ、長期間蓄積したホコリには対応しきれない場合があります。
また、週1回程度の動作頻度では、残りの6日間はカビの温床となりがちです。凍結洗浄だけに頼るのではなく、日常的な内部乾燥との併用が効果的でしょう。
定期的な専門業者によるクリーニングと組み合わせることで、より長期間清潔な状態を維持できます。完全な清潔は期待できませんが、確実な効果は実証されている優秀な機能です。
日立エアコンの評判を相対的に判断

ここからは他社製品との比較や実際のユーザー体験をもとに、日立エアコンの評判を客観的に検証していきます。
ネガティブな口コミの背景にある真実や、プロが評価するポイントについても詳しく解説します。
最悪という口コミの実態
インターネット上で「日立エアコンは最悪」という口コミを見かけることがありますが、実際の評価はどうなのでしょうか。
悪い口コミの多くは購入時の説明不足が原因となっています。「工事費が別途必要だった」「思っていた機能と違った」など、事前の情報収集不足による誤解が大半を占めています。
音に関する苦情もありますが、これは主に個体差や設置環境による問題です。「10畳用のモデルでファンの低回転時に音が気になる」という声もありますが、多くの場合は使用開始から数日で改善されています。
一方で、良い口コミも数多く存在します。「冷却性能は良い」「配管カバーがつけにくかったが運転は非常によく冷える」「コスパが良い」など、基本性能に対する満足度は高いんです。
機能への過度な期待と実際のギャップも、悪い評価につながる要因の一つです。凍結洗浄機能があっても完全にメンテナンスフリーになるわけではないことを理解しておく必要があります。
客観的に見ると、「よく冷える」「故障もなく現在に至っている」という肯定的な評価の方が圧倒的に多いのが実情です。
実際に私の店舗でも日立エアコンへの悪い評価が目立つということは全くありません。むしろ満足度の高い評価がほとんどですので、ヘンなウワサは気になされないでいいと思いますよ。
日立とダイキンのどちらがいい?
大手メーカーの中では購入しやすい価格設定
熱交換器を凍らせて汚れを洗い流す独自技術
APF5〜7.5の高い省エネ性能
23年故障なしの実例もある耐久性
コストパフォーマンス重視
高機能モデルは価格も上昇傾向
全シリーズで冷房運転による内部洗浄
優秀な省エネ性能を実現
「故障が少ない」「対応が良い」との評価
シンプルで使い勝手が良い
高機能重視:多機能や特殊機能を求めるなら好みで選択
清潔性重視:凍結洗浄機能を評価するなら日立
エアコン選びでよく比較されるのが日立とダイキンです。それぞれの特徴を比較して、どちらが良いか考えてみましょう。
価格面では日立の方がリーズナブルです。同等の機能を持つダイキン製品と比較すると、日立の方が購入しやすい価格設定になっています。コストパフォーマンスを重視する方には日立がおすすめですね。
清潔機能については日立の凍結洗浄が大きなアドバンテージとなります。ダイキンも結露水を利用した内部洗浄機能がありますが、凍結洗浄の洗浄力には及びません。
省エネ性能はほぼ互角です。専門家の評価では「富士通>三菱≒ダイキン>パナソニック≒日立」という順位付けもありますが、実用上の差はそれほど大きくありません。
信頼性については両メーカーとも高い評価を得ています。ダイキンは「シンプルで使い勝手がよい」「故障が少ない」「メーカー対応が良い」という評価があり、日立も同様に優秀です。
結論として、コスパ重視なら日立、高機能を求めるなら好みで選んで問題ないでしょう。どちらも優秀なメーカーで、大きな失敗はないと考えられます。
撤退のウワサの真相を解明

2024年7月に日立がエアコン事業から撤退するというニュースが話題になりました。この件について正確な情報をお伝えします。
確かに日立製作所は家庭用エアコンの製造から撤退すると発表しました。ジョンソンコントロールズ日立空調の全株式をドイツのボッシュに売却することが決定しています。
しかし、重要なのは「白くまくん」ブランドは継続されるということです。同じ栃木県の工場で、同じ品質の製品が作り続けられます。販売とサポートも引き続き日立が担当するため、消費者への影響はほとんどありません。
つまり、実質的には「工場の資本が変わるだけ」で、ブランドや品質は変わりません。HITACHIロゴも継続して使用され、アフターサービスも従来通り受けられます。
この変更により製品の品質が下がったり、サポートが悪くなったりする心配はありません。むしろ、ボッシュの技術力が加わることで、今後さらなる改良が期待できるかもしれませんね。
撤退のウワサに惑わされることなく、安心して白くまくんを選択できると言えるでしょう。
各シリーズの特長を比較
シリーズ | 価格帯 | 主な特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|
Xシリーズ | 最上位 | 凍結洗浄除菌ヒートプラス、プラズマイオン空清 | 高機能重視 |
Wシリーズ | 中級 | スリムデザイン、凍結洗浄搭載 | バランス重視 |
Gシリーズ | 標準 | フィルター自動お掃除、無線LAN機能 | 標準的な使用 |
Dシリーズ | エントリー | 基本的な冷暖房機能 | コスト重視 |
日立白くまくんには複数のシリーズがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。2025年モデルの主要シリーズを比較してみましょう。
Xシリーズは全機能を搭載した最上位モデルです。プラズマイオン空清機能により、部屋の空気をきれいにしながらエアコンを使用できます。価格は高めですが、機能を重視する方にはおすすめです。
Wシリーズは18畳まで対応する高性能モデルで、本体高さがわずか24.8cmのスリムデザインが特徴です。設置場所を選ばず、インテリアを邪魔しません。
Gシリーズはフィルター自動お掃除機能と無線LAN機能を搭載した標準モデルです。スマートフォンからの遠隔操作が可能で、使い勝手の良さが魅力です。
Dシリーズは基本的な冷暖房機能に特化したエントリーモデルです。価格を抑えながらも、日立らしい確実な性能を提供します。
最安モデルでも省エネ性能は上位モデルと同等なので、電気代を心配する必要はありません。用途と予算に合わせて選択できる豊富なラインナップが日立の強みですね。
ユーザーの満足度と実際の使用感

実際に白くまくんを使用しているユーザーの満足度はどうなのでしょうか。リアルな使用感を確認してみます。
冷暖房のパワーに対する評価は非常に高く、「冷暖房のパワーが抜群」という声が多数聞かれます。特に広い部屋でも十分な能力を発揮できる点が評価されています。
音の静かさも高く評価されているポイントです。「音が静かで快適」という感想が多く、長時間使用しても気にならないレベルだと言えるでしょう。
長期使用での故障の少なさも注目すべき点です。「メーカー品でもあり、故障もなく、現在に至っています」という声からも、信頼性の高さがうかがえます。
コストパフォーマンスの良さも多くのユーザーが実感しています。「コスパ的には良く冷えて良かった」という評価は、日立選択の決め手となる要素の一つです。
私も家電量販店で働いていますが、エアコン工事専門業者からも白くまくんは推奨されることが多いんです。プロの目から見ても、優秀なエアコンだと認められていることがわかります。
総合的に見ると、ユーザーの満足度は高く、実際の使用感も良好だと考えられます。
プロが選ぶ日立エアコンの魅力

エアコン業界のプロはなぜ日立白くまくんを評価するのでしょうか。専門家の視点から見た魅力を探ってみましょう。
最も評価されているのは価格に対する機能の充実度です。同価格帯の他社製品と比較して、より多くの機能を搭載している点が高く評価されています。
基本性能の確実性も大きな魅力の一つです。派手な機能はなくても、冷暖房という基本的な性能をしっかりと押さえている安心感があります。
清潔機能の他社との差別化も見逃せません。凍結洗浄機能は他社にはない独自技術で、これが日立を選ぶ決定的な理由となることも多いんです。
大手メーカーとしての信頼性も重要な要素です。長年の実績と技術力に裏打ちされた品質は、プロから見ても安心して推奨できるレベルにあります。
コストパフォーマンスの高さは、特に工事業者にとって重要なポイントです。お客様に自信を持って提案できる価格設定と性能のバランスが取れています。
くらしのマーケットでプロ246名を対象とした調査でも、日立のシンプルなコンパクトエアコンが人気を集めています。ソフト除湿機能や内部クリーン機能など、ベーシックな機能の充実が評価されているようですね。
総括:日立エアコンの評判は本当に最悪なのか
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。