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日立エアコンの凍結洗浄機能のデメリットとは?購入前に知りたい注意点

夏の帰り道、汗だくで玄関を開けて、まっさきにエアコンのスイッチを入れる。

そんなとき、「日立の凍結洗浄付きって便利そうだけど、デメリットはないのかな?」と、ふと手が止まったことはありませんか?

ネットで「凍結洗浄」と調べると、良いことばかりが目について、かえって不安になりますよね。

電気代はどうなの?
音はうるさくないの?
なんでカビ臭くなるって声があるの…?

私は家電量販店で働いていて、売り場でも「凍結洗浄って本当に効くんですか?」というご相談を、それこそ毎シーズンいただきます。

この記事では、日立エアコンの凍結洗浄で言われる代表的なデメリットを、電気代・カビ・運転音・部品への負荷にわけて、原因と対策までまるっと整理していきます。

読み終わるころには、「あなたのお家なら、この使い方で大丈夫」と、自分ごととして判断できるようになっているはずです。

この記事のポイント
  • 電気代上昇の実態と節約のコツ
  • カビ・運転音トラブルの原因と対策
  • 凍結洗浄の限界と正しい使い方
  • 日常メンテナンスで長持ちさせる方法
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日立エアコンの凍結洗浄のデメリット|考えられる原因

先に結論からお伝えします。

日立エアコンの凍結洗浄のデメリットは、洗浄運転ぶんの電気代アップ、乾燥不足によるカビ、運転音、部品への負荷、の主に4つで、どれも使い方しだいで大きく減らせます。

凍結洗浄はとても頼もしい機能ですが、万能ではありません。
ここからは、実際に売り場やネットで聞こえてくる「気になる声」を、ひとつずつ原因までほどいていきますね。

凍結洗浄の仕組みと効果を先に整理

デメリットの話に入る前に、そもそも凍結洗浄がどんな機能なのかを、さらっと押さえておきましょう。

凍結洗浄は、熱交換器(空気を冷やしたり温めたりする、フィルターの奥にある金属の板)をわざと凍らせて霜をつけ、その霜を一気に溶かした水でホコリを洗い流す機能です。

フィルター掃除では届かない奥の汚れを、氷の力でジャバッと流してくれる、日立ならではの技ですね。

動作にかかる時間は機種によって幅があり、ベーシックモデルで約80分前後、上位モデルだと乾燥やイオンの工程も入って約140〜180分ほどかかります。

2026年モデルの上位機種「Xシリーズ」では、さらに進化した「凍結洗浄 除菌ヒートプラス」を搭載しています。

これは熱交換器を約56℃(6畳用は約50℃)まで温めて油汚れをゆるめてから凍らせる方式で、料理の油煙のようなベタベタ汚れにも届きやすくなっているのが特長です。

ただし、ここが大事なところ。

凍結洗浄は「汚れやカビをすべて洗い流せるものではない」と、メーカー自身がはっきり明記しています。

効果があるのは主に熱交換器の表面で、送風ファンやドレンパン(結露水を受けるお皿)といった奥のパーツには限界があるのです。

この「得意な場所」と「苦手な場所」を最初に知っておくと、後で出てくるデメリットの話がスッと腑に落ちますよ。

凍結洗浄の得意・不得意の解説。熱交換器の表面ホコリは得意だが、ファンの奥の黒カビは苦手であることを示す図解

凍結洗浄の得意・苦手ざっくり早見

得意なのは、手が届きにくい熱交換器の表面のホコリ落とし。苦手なのは、送風ファンの奥やドレンパンなど、分解しないと届かない部分の黒カビです。だからこそ、後述する乾燥運転やプロのクリーニングとの合わせ技が効いてきます。

電気代は本当に上がる?運転コストの実態

まず気になるのが、やっぱりお金の話ですよね。

正直に言うと、凍結洗浄を動かすぶんだけ、通常運転より電力を使うのは事実です。
洗浄運転中は熱交換器を急冷したり加熱したりするので、消費電力が通常運転の1.5倍ほどになるという報告もあります。

とはいえ、ここは情報源によって見方がかなり分かれているんです。
年間で約1,000〜3,000円ほど上乗せされるという見方がある一方で、年間400〜500円程度でおさまるという見方もあります。

むしろ熱交換器がキレイに保たれることで冷暖房の効率が落ちにくくなり、トータルでは節電に働く面もある、というわけですね。

つまり「洗浄そのものの電気代」と「汚れを防いで効率を守る節電効果」が綱引きしている状態で、環境しだいでどちらにも転びます。

目安として頭に入れておきたいのは、外気温が高い真夏や、キッチンのそばで油汚れが多いお家ほど、洗浄の回数が増えて電気代も上ぶれしやすいということ。

逆に、フィルターをこまめに掃除して汚れをためない使い方をしていれば、洗浄の負担も電気代もぐっと抑えられます。

いずれも一般的な目安なので、正確な電気料金は電気の契約プランや使用時間で変わる点だけ、頭のすみに置いておいてくださいね。

凍結洗浄の電気代に関する天秤の図。洗浄の電気代と汚れ防止による節電効果のバランス、フィルター掃除の重要性を解説

凍結洗浄後にカビが発生するのはなぜ?

「凍結洗浄で洗ってるのに、なんでカビ臭くなるの?」
これ、一見すると矛盾しているようで、じつはちゃんと理由があります。

いちばんの原因は、洗浄したあとの乾燥不足です。

凍結と解凍のプロセスで、エアコン内部の湿度は一時的にぐっと高まります。
その後の乾燥が足りないと、水分と栄養(ホコリ)と温度という、カビが好む条件がそろってしまうのです。

私たちが「快適だな」と感じる20〜30℃くらいの室温は、皮肉なことにカビにとっても居心地バツグンの環境というわけですね。

実際、「6月から使い始めて臭いはなかったのに、凍結洗浄のあとにカビ臭くなった」という声も見かけます。

設置から数年のエアコンでも、送風ファンの奥にはカビが残っていた、というケースは決して珍しくありません。

ここで頼りになるのが、冷房・除湿のあとに自動で内部を乾かす「内部送風乾燥運転」や、2026年モデルに広く載っている「カビバスター」機能です。

カビバスターは24時間365日エアコン内部を見張り、加熱と低湿の制御でカビの繁殖を抑えてくれます。

メーカーの試験では、この機能ありとなしで吹き出す空気中のカビ胞子が99%以上減ったというデータも公表されています。

とはいえ、これでカビをゼロにできるわけではないので、冷房を使った日は毎回、短時間でも送風運転で内部を乾かす習慣をつけるのがいちばんの近道です。

凍結洗浄後のカビ臭の原因(乾燥不足とカビの繁殖)と、対策としての送風運転の重要性を示すフロー図

ちなみに、そもそもエアコンのつけ始めのニオイやカビの仕組みをじっくり知りたい方は、こちらもあわせてどうぞ。

あわせて読みたい:毎日エアコンのつけ始めが臭い!3つの原因と予防・掃除の全手順

運転音がうるさいと感じる理由

次は音の話です。

凍結洗浄の最中は、通常運転よりも大きめの音がすることがあります。
凍らせたり解かしたりするときの「ピキピキ」「パキパキ」という音や、冷媒が流れる「シャー」という音ですね。

これは故障ではなく、機能がちゃんと働いている証拠なのですが、静けさを大事にしたいお家では気になるかもしれません。

特にやっかいなのが、夜間に自動で洗浄が始まってしまうパターンです。
昼間なら気にならない程度の音でも、シンと静まった真夜中だと、思いのほか耳につくものなんですよね。

「夜中の凍結洗浄の音で目が覚めた」
という口コミも、実際にちらほら見かけます。

対策はシンプルで、洗浄の開始時刻を設定できる機種なら、在宅している昼間の時間帯にずらしてあげればOKです。

音の感じ方は人それぞれなので、一度ご自身が起きている時間に動かしてみて、「これくらいなら平気だな」という肌感覚をつかんでおくと安心ですよ。

凍結洗浄の運転音対策。夜間のピキピキ音を避けるために洗浄時間を昼間にずらす設定方法のイメージ

「壊れやすい」って本当?部品への負荷

「凍らせたり溶かしたりを繰り返して、エアコン本体は傷まないの?」
というご質問も、売り場でよくいただきます。

たしかに、繰り返しの凍結・解凍は、熱交換器や金属パーツにそれなりの負荷をかけます。
洗浄で出た水がうまく排水されずに内部に残ると、電子部品のサビや動作不良につながる心配もあります。

特に気をつけたいのが、凍結洗浄を途中で無理に止めてしまうこと。
乾燥の工程まで進まないと、中途半端な水分が残って、かえってカビや部品劣化を早める原因になりかねません。

とはいえ、これらのリスクは正しい使い方でかなり避けられます。

洗浄は途中で止めずに最後まで完了させること、そして日常のお手入れをサボらないこと。この2つを守れば、熱交換器がキレイに保たれるぶん本体への負担がむしろ減る面もあり、通常のエアコンと同じくらいの寿命は十分に期待できます。

凍結洗浄の工程(凍らせる・溶かす・乾かす)と、途中で止めずに乾燥まで完了させる重要性を解説する図

「壊れやすい」という評判の多くは、多機能ゆえにセンサーやエラー表示が目立ちやすいことの裏返しでもあります。

凍結洗浄以外の面もふくめて日立エアコンの評判をフラットに知りたい方は、こちらの記事で騒音や故障の口コミを掘り下げているので参考にしてみてください。

あわせて読みたい:日立エアコンの評判は本当に最悪?家電店員が教える本当の実力!

日立エアコンの凍結洗浄のデメリット|真相と正しい対策

ここまでで、電気代・カビ・音・部品という4つの気になる点の「正体」が見えてきましたね。

原因がわかれば、あとは対策を打つだけです。

ここからは、頻度やつけっぱなし運転との関係、実際の口コミ、そして効果を最大化する具体的な使い方まで、ぐっと実践的に見ていきましょう。

凍結洗浄の頻度はどのくらい?

凍結洗浄がいつ動くかは、エアコンの累積の運転時間で自動的に決まります。

基本は、冷房・除湿・暖房の運転時間の合計が約42時間たったあと、運転を止めたタイミングで自動スタート。ざっくり週に1回くらいのペースだと思っておけば大丈夫です。

上位機種になると、カメラやセンサーで「あまり汚れない環境だな」と判断した場合には、約84時間まで間隔を延ばしてくれる賢さも持っています。

無駄な洗浄を減らして、電気代のムダづかいを抑えてくれるわけですね。

ただし、標準の頻度ではもの足りない場合もあります。
キッチンのそばに付いているエアコンや、ペットのいるお家、たばこを吸う環境などは、汚れがたまりやすいので、こまめな洗浄が向いています。

そんなときは、リモコンの「凍結洗浄」ボタンを押すだけで、手動でいつでも洗浄をスタートできます。

カビが気になる梅雨どきや、鍋料理で油煙が増える冬場などは、手動でひと洗いしてあげると気持ちよく使えますよ。

なお、動作条件や工程の細かいところはメーカーの公式ページがいちばん正確なので、リンクを置いておきますね。

【出典】日立の家電品「『凍結洗浄』の動作条件や機能を知りたいです。」

つけっぱなしだと凍結洗浄はどうなる?

ここ、意外と見落としがちなポイントです。
凍結洗浄は「運転を止めたあと」に動く機能なので、24時間つけっぱなしにしていると、いつまでたっても洗浄が始まりません。

省エネのつもりでつけっぱなしにしているのに、内部にはホコリがたまり続けている…なんてことも起こりうるんです。

汚れがたまれば冷暖房の効率は少しずつ落ち、結果的に電気代の増加や性能低下につながってしまいます。

対策は難しくありません。週に1回くらいは思い切って運転を止めて、凍結洗浄を動かしてあげましょう。

特に真夏の連続冷房は、エアコン内部が高い湿度のままになりやすい時期です。短い時間でもいったん運転を止めて、内部乾燥や凍結洗浄を挟むだけで、長い目で見た調子のよさがずいぶん変わってきます。

つけっぱなし派の方も、たまにはエアコンにひと休みをあげる、くらいの気持ちでいてあげてくださいね。

実際の口コミと評判(良い声・気になる声)

ここで、売り場やネットで実際に耳にする声を、良い面・気になる面の両方から整理してみます。

片方だけ並べても不公平なので、フラットに見ていきましょう。

満足度の高い声 気になるという声
数年使っても熱交換器の汚れが他社より少なく感じる 夜中に始まる凍結洗浄の運転音が気になる
凍結洗浄のあとニオイが軽くなった 洗浄しても送風ファンのカビ臭が残ることがある
フィルター掃除の回数が減って助かる 洗浄が終わるまでそこそこ時間がかかる
音が静かで夜でも気にならないという人もいる まれに水漏れの報告がある
冷暖房のパワーに満足している 本体価格が他社の同クラスより数万円高めになりがち

まず良い声としては、「数年使っても熱交換器の汚れが少ない」「凍結洗浄のあとニオイが軽くなった」「フィルター掃除の頻度が減った」といった、清潔まわりの満足度が目立ちます。

冷暖房のパワーや、長く故障なく使えているコスパの良さを評価する声も多いですね。

いっぽうで気になる声として多いのが、やはり夜間の運転音と、ファンの奥のカビ臭が残るという指摘です。

「ファン部分のカビは取れていない」という声は、まさに凍結洗浄の限界をよく表していて、私も現場で「そこは正直、洗浄だけだと難しいんです」と正直にお伝えしています。

本体価格が他社より高めになりやすい点も、購入前に知っておきたい実用面の課題です。

まとめると、凍結洗浄は「確実に効果はあるけれど、万能ではない」というのが、いちばん誠実な言い方かなと思います。

◆葵のワンポイントアドバイス

売り場でよく言うのですが、凍結洗浄は「日々のホコリ落とし係」だと思ってあげてください。
数年に一度の大掃除(プロのクリーニング)まで全部やってくれる万能選手ではないので、そこを期待しすぎなければ、かなり気持ちよく付き合えますよ。

凍結洗浄付きモデルの選び方|ベーシックと最上位で何が違う?

日立エアコンの選び方比較。寝室向けの基本モデルと、油煙の多いリビング向けの最上位モデルの適正を示すイラスト

「デメリットはわかったけど、じゃあどのモデルを選べばいいの?」
という声にもお答えしておきますね。

日立の凍結洗浄には、大きく分けて2つのタイプがあります。
加熱の工程がないシンプルな「凍結洗浄Light」と、高温加熱をプラスした上位の「凍結洗浄 除菌ヒートプラス」です。

ここでは、価格を抑えたい方向けのベーシックと、清潔機能を突き詰めたい方向けの最上位を、それぞれ深掘りしてみます。

価格を抑えてしっかりお手入れ|日立「RAS-DR2226S」(Dシリーズ 2026年モデル・6畳用)

まず、コスパ重視の方に候補になるのが、ベーシックモデルの「RAS-DR2226S」です。

このモデルは、室内機と室外機の両方に「凍結洗浄Light」を搭載し、さらに24時間内部を見張る「カビバスター」まで備えた、清潔機能充実のベーシック機です。

「Light」は加熱の工程がないぶん、油煙のようなガンコな汚れは上位機種にゆずりますが、ふつうのホコリ汚れを自動で流してくれるだけでも、フィルター掃除の負担はぐっと軽くなります。

寝室や子ども部屋のように、油汚れの心配が少なく「とにかく手間を減らしたい」お部屋には、これで十分という方が多い印象です。

室内機の奥行きが218mmとスリムなので、カーテンレールの上や窓のすぐ上など、置き場所が限られる場所にもすっきり収まるのもうれしいところ。

参考価格は6畳用で8万円前後(工事別・変動あり)と、凍結洗浄付きのなかでは手が届きやすい価格帯です。

逆に、キッチンのそばで油汚れが気になる方や、空気清浄まで一台で完結させたい方には、次に紹介する上位機種のほうが満足度は高いはずです。

清潔機能を突き詰めたい方に|日立「RAS-XR2226S」「RAS-XR4026D」(Xシリーズ 2026年モデル)

「せっかくなら清潔性能をとことん」という方には、最上位のXシリーズが候補になります。

6畳用の「RAS-XR2226S」や14畳用の「RAS-XR4026D」といったラインナップですね。

Xシリーズは、高温加熱で油汚れをゆるめてから凍らせる「凍結洗浄 除菌ヒートプラス」に加え、ふだん掃除しにくい送風ファンを自動でブラッシングする「ファンお掃除ロボ」、空気清浄の「Premiumプラズマ空清」まで載った全部入りモデルです。

この記事でずっと課題にしてきた「ファンの奥のカビ」に対して、ファンお掃除ロボで一歩踏み込めるのが、上位機種ならではの安心感です。

さらに2026年モデルでは新しい「LAB制御」を搭載し、設定温度に達したあとの安定運転を細かく調整することで、暖房で約15%・冷房で約12%の電力削減が期待できるとされています。

清潔機能のぶん電気を使いそうなイメージですが、省エネ制御でしっかり帳尻を合わせにきているのが今どきの上位機ですね。

正直に言えば、本体価格は高めで、6畳〜大畳数まで幅がありますがおおよそ数十万円クラスになります。

ただ、料理の油煙が多いLDKや、アレルギーが気になるご家庭、そして「掃除の手間をお金で買いたい」という方には、その価値は十分にあると感じます。

価格や在庫は時期で動くので、最新の価格は各販売店や公式サイトで確認してみてくださいね。

【出典】日立の家電品「白くまくん Dシリーズ」製品ページ

正しいやり方で凍結洗浄の効果を最大化する

ここからは、凍結洗浄の実力をきちんと引き出すための、具体的な使い方です。
難しいことはないので、ひとつずつ見ていきましょう。

まず大前提として、凍結洗浄には動作しやすい温度・湿度の条件があります。
外気温が1℃未満、または室内の湿度が70%以上のときは、うまく動かないことがあるんです。

真夏や真冬に「あれ、動かない?」となるのは、たいていこの条件が理由なので、故障を疑う前に落ち着いてくださいね。

タイミング やること
洗浄の前 外気温1℃未満・室内湿度70%以上では動きにくい点を頭に入れておく
時間帯の設定 開始時刻を昼間や在宅時にずらして、夜間の運転音を避ける
洗浄の最中 窓や戸は閉めておく/途中で止めず最後まで待つ(機種により約20〜240分)
洗浄のあと 送風運転で内部を乾かす/夏場は短時間の暖房運転もおすすめ

いちばん大事なのは、洗浄が終わったあとの乾燥です。

洗浄が完了したら、送風運転や暖房運転で内部をしっかり乾かしてあげてください。これだけで、カビの発生リスクをぐっと下げられます。

夏に凍結洗浄をしたあとは、短時間でいいので暖房運転を挟むと、内部がカラッと乾いておすすめですよ。

それから、洗浄中に窓や戸を開けっぱなしにしないことも覚えておいてください。湿気が室内に流れ込むと、露がついて家財を濡らす原因になることがあるためです。

ここは要注意

室外機側の凍結洗浄は、工場出荷時にはオフになっている機種が多く、使いたい場合はご自身での設定が必要です。
また、市販のエアコン洗浄スプレーを内部に吹きかけるのは、故障や発火のリスクがあるためメーカーも推奨していません。内部をしっかり洗いたいときは、スプレーではなくプロのクリーニングを選んでくださいね。

デメリットを補う日常メンテナンス

凍結洗浄の限界を埋めてくれるのは、けっきょく日々のちょっとしたお手入れです。

いちばん基本になるのが、やっぱりフィルター掃除。
自動お掃除機能が付いていても、月に1回は汚れ具合をのぞいてあげるのがおすすめです。

フィルターの目詰まりを取るだけで、約5〜10%の省エネ効果が期待できると言われています。
フィルターがキレイだと本体への負担も減るので、凍結洗浄の回数や消費電力も自然と抑えられるんですよ。

エアコンを長持ちさせる3つの日常メンテナンス(送風運転・フィルター掃除・プロのクリーニング)のチェックリスト

頻度の目安 やること
冷房を使った日は毎回 短時間でも送風運転で内部を乾かす
月に1回 フィルターの汚れ具合を確認して、掃除機でホコリを吸う
年に2回ほど 室外機まわりのゴミやホコリを取り除く
2〜3年に1回 プロのクリーニングで、ファンやドレンパンの奥まで洗う

冷房を使ったあとの内部乾燥は、カビ対策としてほんとうに効果的です。
凍結洗浄は週1回ほどしか動かないので、残りの日々の内部乾燥は、送風運転がしっかりカバーしてくれます。

室外機まわりの掃除も、忘れずに。
吸い込み口や吹き出し口のゴミを取り、本体のホコリを手の届く範囲で払っておくだけで、風量の低下や電気代の増加を防げます。

そして、凍結洗浄では届かないファンやドレンパンの黒カビは、2〜3年に一度のプロのクリーニングでリセットするのが正解です。

「うちはどのくらいの頻度で頼めばいいの?」と迷ったら、環境別の目安をまとめたこちらの記事ものぞいてみてくださいね。

あわせて読みたい:エアコンクリーニングは毎年必要か?費用と最適な時期を5分で解説

日立エアコンの凍結洗浄に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 凍結洗浄はオフにできますか?

A. リモコンの設定から、自動の凍結洗浄をオフにすることは可能です。

ただしオフにすると熱交換器の自動洗浄が働かなくなるため、清潔さを保ちたいなら基本はオンのままがおすすめです。

夜間の音が気になる場合は、オフにするより開始時刻を昼間にずらすほうが、清潔さと静かさを両立しやすいですよ。

Q2. 凍結洗浄があればエアコンクリーニングは不要になりますか?

A. いいえ、完全には不要になりません。

凍結洗浄が得意なのは熱交換器の表面で、送風ファンやドレンパンの奥の黒カビには届きにくいためです。

目安として2〜3年に一度は、プロの分解クリーニングを併用すると安心です。

Q3. 凍結洗浄中に冷房を使いたくなったら止めても大丈夫ですか?

A. 洗浄中に冷房ボタンなどを押せば運転を切り替えられ、多くの機種で数分後に運転が始まります。

ただし乾燥の工程まで進む前に頻繁に止めると、水分が残ってカビの原因になりやすいので要注意です。

急ぎでなければ、洗浄は最後まで完了させるのがおすすめです。

Q4. 賃貸に最初から付いている古い日立エアコンにも凍結洗浄はありますか?

A. 凍結洗浄は上位〜中位モデルに搭載されている機能で、エントリーモデルや古い機種には付いていないことがあります。

リモコンに「凍結洗浄」ボタンがあるかどうかで見分けられます。

付いていない場合は、冷房後の送風運転とフィルター掃除で、内部を清潔に保つのが基本になります。

日立エアコンの凍結洗浄と上手につきあうために

最後に、この記事のポイントをふり返っておきましょう。

日立の凍結洗浄は、熱交換器を凍らせて汚れを流す画期的な機能で、フィルター掃除では届かない奥のホコリをケアしてくれます。

一方でデメリットもあり、洗浄ぶんの電気代、乾燥不足によるカビ、動作時の音、繰り返しの凍結・解凍による部品への負荷が、代表的な気になる点です。

でも、そのどれもが「使い方」でかなり和らげられるのが、この機能の面白いところ。

下の早見表で、気になる点と対策をセットで押さえておいてくださいね。

気になる点 いちばんの対策
電気代の上乗せ フィルターをこまめに掃除して、無駄な洗浄回数を減らす
洗浄後のカビ・ニオイ 冷房後は毎回の送風乾燥+2〜3年に一度のプロ洗浄
夜間の運転音 開始時刻を昼間や在宅時にずらす
部品への負荷・水漏れ 洗浄は途中で止めず最後まで完了させる

結論として、凍結洗浄は「日々のホコリ落とし」と割り切り、乾燥運転とプロのクリーニングを足し算してあげれば、デメリットはぐっと小さくできます。

これから選ぶなら、油汚れの少ないお部屋はベーシックの「RAS-DR2226S」、清潔機能をとことん求めるなら最上位の「RAS-XR2226S」といった具合に、お部屋の使い方から逆算するのがおすすめです。

まずは今日、冷房を止めたあとに送風運転をひと回し。
その小さな習慣から、あなたのエアコンとの気持ちいい付き合いが始まりますよ。

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