朝起きて洗濯機を回そうとしたら、いつもと違う異音がしたり、突然動かなくなったりしたら、本当に困りますよね。
そんな時、洗濯機の修理はどこに頼むのが一番いいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
メーカーに連絡すべきか、それとも近所の修理業者に頼んだ方が安いのか。保証期間内なら無料で直してもらえるのか、それとも買い替えた方がお得なのか。
即日対応は可能なのか、修理には何日かかるのか。壊れやすい箇所を知っておけば予防できたかもしれないと後悔することもあるかもしれません。
修理費用の相場も気になるところですし、メーカーと業者のどっちを選ぶべきか判断に迷いますよね。
そんな洗濯機トラブルに直面した時、どこに修理を頼むのがベストなのか、おすすめの依頼先や選び方のポイントを知っておくことで、余計な出費や時間のロスを防ぐことができます。
この記事では、メーカーと修理業者それぞれのメリット・デメリットから、安い業者の見つけ方、修理か買い替えかの判断基準まで、洗濯機修理に関するあらゆる疑問にお答えします。
家電量販店で日々お客様の相談を受けている私の経験も交えながら、あなたの状況に合った最適な選択ができるよう、分かりやすく解説していきますね。
洗濯機の修理はどこに頼む?依頼先の比較

- 保証期間内なら購入店に連絡
- メーカーと業者どっちを選ぶ?
- 安い修理業者の見つけ方
- おすすめの修理業者の特徴
- 即日対応は可能?
- 修理にはだいたい何日かかる?
まずは、洗濯機の修理を頼める依頼先にはどんな選択肢があるのか、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら見ていきましょう。
状況によって最適な依頼先は変わってくるので、ご自身のケースに合うのはどこか考えながら読み進めてみてくださいね。
保証期間内なら購入店に連絡
洗濯機が故障したとき、まず一番に確認してほしいのが「保証期間内かどうか」です。
洗濯機には通常、購入から1年間のメーカー保証が付いています。さらに、家電量販店などで購入した際に、3年や5年といった長期保証に加入している方も多いのではないでしょうか。
もし保証期間内であれば、基本的に無料、もしくは少ない自己負担で修理してもらえる可能性が高いです。
私も家電量販店で働いているのでよくご相談を受けるのですが、「長期保証に入っていたおかげで高額な修理費がかからずに済んだ」というお客様は本当に多いんです。
保証書や購入時のレシートを確認して、まずは購入したお店に連絡してみるのが最もおすすめの方法ですね。
保証を利用する際の注意点
ただし、保証期間内であっても、お客様ご自身の過失による故障(例えば、洗濯槽に異物を入れたまま回してしまったなど)や、消耗品の交換は保証の対象外となる場合があります。
また、販売店によっては保証に上限金額が設けられていることもあるので、連絡する際に保証内容の詳細を改めて確認しておくと安心だと思います。
保証期間が切れてしまっている場合は、メーカーに直接依頼するか、民間の修理専門業者に頼むことになります。それぞれの特徴を次に見ていきましょう。
メーカーと業者どっちを選ぶ?
保証期間が過ぎてしまった場合、主な依頼先は「メーカー」か「修理専門業者」の2択になります。どちらにも良い点と少し気になる点があるので、何を優先したいかで選ぶのが良いと思います。
それぞれの特徴を分かりやすく表にまとめてみました。
メーカー | 修理専門業者 | |
---|---|---|
メリット | ・製品知識が豊富で技術力が高い ・純正部品使用で安心感がある ・全国対応していることが多い | ・修理料金が比較的安い傾向 ・対応がスピーディー(即日対応も) ・メーカーの部品保有期間が過ぎていても対応できる場合がある |
デメリット | ・修理料金が比較的高め ・予約が混み合っていると訪問まで時間がかかることがある | ・業者によって技術力や対応に差がある ・部品の取り寄せに時間がかかる場合がある ・悪質な業者も存在する |
一番の大きな違いは、やはり「安心感」と「料金・スピード」じゃないでしょうか。
「高くてもいいから、作ったメーカーにしっかり直してほしい」という方はメーカーが向いていますし、「とにかく早く、安く直したい!」という場合は修理専門業者が選択肢に入ってきますね。
最近では、技術力が高くて評判の良い修理業者さんもたくさんありますので、一概にどちらが良いとは言えないのが正直なところなんです。
安い修理業者の見つけ方

修理費用はできるだけ抑えたい、というのが本音ですよね。安い修理業者を見つける一番確実な方法は、複数の業者から見積もりを取って比較することです。
同じ修理内容でも、業者によって料金体系はさまざま。基本料金や出張費、技術料などが異なるため、最終的な金額に差が出てくるんです。
インターネットで「お住まいの地域 洗濯機 修理」などと検索すると、たくさんの業者が見つかると思います。その中から3社ほどに絞って、電話やウェブサイトのフォームから問い合わせてみましょう。
その際に、洗濯機のメーカーや型番、具体的な症状(エラー表示など)を伝えると、より正確な概算見積もりを出してくれます。また、「見積もり以上の追加料金は発生しませんか?」と一言確認しておくと、後々のトラブルを防げるのでおすすめです。
出張費や診断料が無料の業者を選ぶのも、費用を抑えるポイントの一つです。修理をキャンセルした場合でもこれらの費用がかからない業者なら、気軽に相談しやすいですよね。
ただし、注意したいのは「安さ」だけで選んでしまうこと。あまりにも相場より安い場合は、必要な修理を省かれたり、後から高額な追加料金を請求されたりするケースも稀にあります。
料金だけでなく、次にご紹介するポイントもしっかりチェックして、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
おすすめの修理業者の特徴
私も仕事柄、お客様から修理業者さんの評判を聞く機会が多いのですが、満足度が高いお客様が利用した業者さんには、いくつか共通点があるように感じます。
料金体系が分かりやすい
「ホームページに書かれている料金と実際の請求額が全然違った…」というトラブルは避けたいですよね。優良な業者は、作業前に必ず修理内容と費用の詳細な内訳を説明してくれます。
見積書をきちんと発行してくれるか、追加料金が発生する可能性について事前に説明があるかは、とても重要なチェックポイントです。
修理実績が豊富で口コミが良い
公式サイトにこれまでの修理実績や施工事例が掲載されている業者は、技術力に自信がある証拠だと思います。
また、実際に利用した人の口コミもとても参考になりますね。
「スタッフさんの対応が丁寧だった」「作業が迅速で助かった」といった具体的な声が多い業者は、安心して依頼しやすいのではないでしょうか。
保証やアフターフォローが充実している
修理が終わった後、万が一同じ箇所がまたすぐに故障してしまったら…と考えると不安ですよね。「修理後〇ヶ月間の保証付き」といったアフターフォローを設けている業者なら、もしもの時も無償で再対応してくれるので安心です。
保証の有無や内容は、依頼する前に必ず確認しておきましょう。
即日対応は可能?
「洗濯物が洗えなくて困っているから、今日中に来てほしい!」という緊急の場合、即日対応は可能なのでしょうか?
これは依頼先によりますが、地域密着型の修理専門業者であれば、即日対応してくれる可能性は十分にあります。
メーカーや家電量販店の場合、修理の申し込みを受け付けてから担当者を派遣するまでにどうしても時間がかかってしまい、即日対応は難しいことが多いんです。
一方で、近隣の修理専門業者はフットワークが軽く、スケジュールの空き状況次第では電話したその日のうちに来てくれることも珍しくありません。
特に水漏れなど、放置すると被害が拡大してしまうようなトラブルの場合は、一刻も早く対応してほしいですよね。そんな時は、ウェブサイトで「即日対応」「スピード対応」などを謳っている業者さんに相談してみるのがおすすめです。
ただし即日訪問してもらえても、交換に必要な部品の在庫がない場合はその場で修理が完了しないこともあります。部品を取り寄せて、後日改めて作業するという流れになるので、その点は頭に入れておくと良いでしょう。
修理にはだいたい何日かかる?
洗濯機が使えない期間がどれくらいになるのか、修理にかかる日数も気になるところですよね。
修理にかかる時間は、故障の原因や交換部品の在庫状況によって大きく変わります。
例えば、排水ホースの詰まり解消や簡単な部品の交換といった作業であれば、修理スタッフが訪問したその日のうちに、1~2時間程度で完了することが多いです。
一方で、モーターや電子基板といった特殊な部品の交換が必要で、なおかつその部品の在庫がない場合は、取り寄せのために日数がかかります。
この場合、部品が届くまでに数日から1週間以上待つこともあります。メーカーに直接依頼した場合は純正部品の在庫が豊富なため比較的早いですが、訪問日の予約が数日先になってしまうことも。
修理業者に依頼した場合は、訪問は早くても部品の調達ルートによっては少し時間がかかる、といったケースも考えられますね。
修理を依頼する際に、「修理完了までの期間はだいたいどれくらいかかりますか?」と目安を聞いておくと、その間の洗濯をどうするか(コインランドリーを利用するなど)計画が立てやすいと思います。
洗濯機の修理をどこに頼むか決める前の確認事項

- 壊れやすい箇所とは
- 持ち込みでの修理はできる?
- 気になる修理費用の相場
- 修理するか買い替えるかの判断基準
さて、実際に修理を依頼する前に、いくつかご自身で確認しておくと良いポイントがあります。
これを押さえておくだけで、業者さんとの話がスムーズに進んだり、もしかしたら修理を頼まなくても解決したりするかもしれませんよ。
壊れやすい箇所とは
毎日使う洗濯機だからこそ、どうしても負担がかかって壊れやすくなってしまう部分があります。
どんなところが故障しやすいのか知っておくと、いざという時に症状を伝えやすくなります。
特に、洗濯物をたくさん詰め込んで回しがちなご家庭では、モーターやベルトに負荷がかかりやすく、劣化が早まる傾向にあるようです。
また、パルセーター(洗濯槽の底で回転する羽根)の軸が摩耗して空回りしてしまう、というのも縦型洗濯機にはよくある故障の一つですね。
これらの部品は、「使用年数とともにどうしても劣化していく消耗品に近いもの」と考えると分かりやすいかもしれません。
持ち込みでの修理はできる?
「出張費を節約するために、自分で店まで持っていけないかな?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、洗濯機のような大型家電の持ち込み修理は、残念ながらほとんどの店で受け付けていません。修理は基本的に「出張修理」となります。
理由はいくつかありますが、まず洗濯機は非常に重くて大きく、一般の方が安全に運搬するのがとても難しいからです。無理に運ぼうとすると、ご自身が怪我をしてしまったり、洗濯機の別の場所を壊してしまったりする危険性があります。
また、洗濯機の不具合は、水道との接続や設置状況が原因となっていることも少なくありません。そのため、「実際に使用されているご家庭の環境で状態を確認する必要がある」というのも出張修理が基本となる理由の一つなんです。
私が働いている家電量販店でも、炊飯器やクリーナーといった小型家電は持ち込み修理カウンターで受け付けていますが、洗濯機や冷蔵庫は出張修理のご案内をさせていただいています。
気になる修理費用の相場

やはり一番気になるのは、「修理にどれくらいの費用がかかるのか」ですよね。修理費用は故障箇所や交換する部品によって大きく変わるため一概には言えませんが、大まかな相場を知っておくと安心です。
症状別の修理費用の目安をまとめてみました。
症状 | 修理内容の例 | 費用相場の目安(出張費・技術料込み) |
---|---|---|
水漏れする | 給水・排水ホースの交換、パッキン交換など | 8,000円 ~ 20,000円 |
排水・脱水ができない | 排水弁やモーターの交換など | 15,000円 ~ 35,000円 |
異音がする・回らない | ベルトやモーターの交換など | 18,000円 ~ 40,000円 |
電源が入らない | 電子基板の交換など | 25,000円 ~ 50,000円 |
この表はあくまで一般的な目安です。
洗濯機の機種やメーカー、業者の料金設定によって金額は変動します。正確な料金は、必ず事前に見積もりを取って確認してくださいね。
見ていただくと分かるように、特にモーターや電子基板といった心臓部の修理になると、費用はかなり高額になる傾向があります。
この金額を見ると、「新品に買い替えた方がいいのかな?」と迷われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
修理するか買い替えるかの判断基準
修理費用が高額になりそうな時、修理して使い続けるか、思い切って新しいものに買い替えるか、これは非常に悩ましい問題だと思います。
そんな時は、「使用年数」と「修理費用」の2つの軸で判断するのがおすすめです。
使用年数で考える
一般的に、洗濯機の設計上の標準使用期間(寿命の目安)は7年前後とされています。
また、メーカーが修理用の部品を保管している「部品保有期間」も、その製品の製造を終了してから6~7年程度なんです。
そのため、もしお使いの洗濯機が購入から7年以上経過しているのであれば、たとえ今回修理したとしても、またすぐに別の場所が故障してしまう可能性があります。
部品がなくて修理自体ができない、というケースも考えられます。この場合は、買い替えを視野に入れるのが賢明かもしれません。
修理費用で考える
もう一つの判断基準は、修理にかかる費用です。
一つの目安として、「修理費用が、同程度の性能の新品が買える金額の半分を超えるかどうか」で考えてみてはいかがでしょうか。
例えば、5万円で新しい洗濯機が買えるのに、修理に3万円かかるとしたら…。あと2万円足せば新品になる、と考えると、買い替えた方が長期的に見てお得な場合が多いんです。
最近の洗濯機は、省エネ性能や節水性能が昔のモデルに比べて格段に向上しています。買い替えることで、毎月の電気代や水道代が安くなるというメリットもあるんですよ。
長い目で見ると、その差は結構大きいかもしれませんね。
総括:洗濯機の修理はどこに頼むか
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。