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洗濯機が防水パンからはみ出る時の4つの解決策|設置前の測り方

届いたばかりの洗濯機を置こうとしたら、防水パンから本体がはみ出てしまって「えっ、どうしよう…」と固まっていませんか?

ドラム式ならなおさら、奥行きが大きくはみ出して見えて、サイズ選びを失敗したのかと不安になりますよね。

設置の日が迫っていたりすると、もう気が気じゃないはずです。

でも、洗濯機が防水パンからはみ出る状態は、それだけで「置けない」と決まるわけではありません。大事なのは本体の大きさより、4本の脚がどこに乗るかなんです。

この記事では、はみ出しても設置できる条件、防水パンと洗濯機の正しい測り方、かさ上げ台やコンパクトな洗濯機などの具体的な解決策、そして賃貸や新築で気をつけたいことまで、順番にお話ししていきますね。

この記事のポイント
  • はみ出しても設置できる条件
  • 防水パンと脚の正しい測り方
  • かさ上げ台など4つの解決策
  • 賃貸と新築で注意したい点

洗濯機が防水パンからはみ出るのはダメ?まず脚の位置を確認

新しい洗濯機が防水パンに収まらないと、本当に焦りますよね。

でも、はみ出して見えることと、設置できないことはイコールではありません。
まずは落ち着いて、どこがどうはみ出しているのかを一緒に見ていきましょう。

本体がはみ出しても脚が底面に乗れば設置できることが多い

防水パンを上から見下ろして、洗濯機の前や横がはみ出していると、それだけで「失敗した…」と思ってしまいがちです。

でも実は、洗濯機の重さを支えているのは本体ではなく4本の脚です。
洗濯機の本体が防水パンからはみ出していても、4本の脚が防水パンの平らな底面にしっかり乗り、排水ホースを無理なくつなげるなら、多くの場合そのまま設置できます。

ドラム式を中心に、本体の奥行きは防水パンより大きいのに、脚の奥行きはきちんと収まるという設計はよくあります。本体の下の部分は脚より内側にすぼまっていたり、前面だけが出っ張っていたりするので、上から見た印象ほど深刻じゃないケースも多いんです。

反対に、本体はきれいに収まって見えても、脚が防水パンの縁(立ち上がり部分)に少しでもかかっていたらアウト。洗濯機が傾いて、運転中の大きな振動や騒音、故障の原因になってしまいます。

はみ出し方ごとの判断の目安を、表にまとめておきますね。

今の状態 設置の目安 理由
本体の前面や側面ははみ出しているが、脚は4本とも底面に乗っている 設置できることが多い 重さを支える脚が水平な面にそろっているため
脚が1本でも縁の立ち上がりにかかっている そのままでは設置NG 本体が傾き、振動・騒音・故障の原因になる
脚は乗るが、本体の底が排水口や排水トラップにぶつかる かさ上げなどの対策が必要 排水ホースが押しつぶされ、排水不良や水漏れにつながる
本体が壁や蛇口にぶつかって奥まで入らない 設置位置や機種の見直しが必要 給水ホースの接続やふた・ドアの開閉に支障が出る

つまり、見るべきポイントは「本体がはみ出しているか」ではなく「脚と排水まわりがちゃんと収まっているか」。

ここを押さえるだけで、焦りはだいぶ小さくなると思います^^

はみ出てしまう主な原因は4つ

では、なぜ洗濯機と防水パンのサイズが合わなくなってしまうのか。

家電売り場にいると、この手の相談は本当によく耳にしますが、原因はだいたい次の4つに集約されます。

原因 よくあるパターン 確認すること
採寸ミス・確認不足 本体寸法だけを見て、ホースや蛇口のぶんのスペースを見落としてしまう カタログの設置寸法と、実際の設置場所の広さ
脚の位置の見落とし 本体は収まるのに脚が縁に乗ってしまう。ドラム式は本体下部が曲線的で、脚の位置が分かりにくい 脚の外側の幅と脚の奥行き
防水パンの規格 古い賃貸物件などで、今の洗濯機より小さめの防水パンが付いている 防水パンの内寸
排水口の位置 排水ホースの取り回しの関係で正しい位置に置けず、手前にずれてはみ出す 排水口が真下にあるか、隅にあるか

中でも多いのが一つ目と二つ目です。
本体の幅や奥行きはしっかりチェックしたのに、脚のことまでは頭が回らなかった…というパターンですね。

三つ目は住まいの側の事情です。
築年数の古い賃貸物件などでは、今どきの洗濯機より小さな防水パンが付いたままになっていることがあります。

四つ目の排水口も見落としやすいポイント。
洗濯機の真下に排水口がある、いわゆる真下排水だと、ホースを通す空間が足りずに本体を手前へずらすしかなくなり、結果的にはみ出してしまうことがあります。

どれに当てはまるかで、対策はまったく変わってきます。
この後の測り方で、原因をはっきりさせていきましょう。

防水パンをまたいで置くのは絶対にやめよう

脚が乗りきらないなら、前の2本は床に、後ろの2本は防水パンの中に…と、防水パンをまたぐように置きたくなる気持ちもわかります。

でも、これは絶対にやってはいけない設置方法です。

洗濯機の脚は、4本すべてが同じ高さの水平な面に乗っていないと本体が傾きます。傾いたまま運転すると洗濯槽がうまく回らず、ガタガタという異常な振動や騒音が出やすくなるんです。

ひどい場合は、内部の部品を傷めて大きな故障につながることも。

振動を検知して運転を止める安全装置がついた機種だと、途中停止をくり返して洗濯がまともに終わらない、なんてことにもなりかねません。

取扱説明書には、水平で安定した場所に設置するよう必ず書かれています。防水パンをまたいだ設置は、その大前提から外れてしまうんですね。

日立ビートウォッシュBW-X100Mの上面に埋め込まれた円形の水準器と気泡
我が家の洗濯機の上面にある水準器。気泡の位置を見れば、水平に置けているかを確かめられます

水準器がついていない機種でも、小さな水平器やスマホの水平器アプリで確認できます。設置したら一度、傾いていないかをチェックしておくと安心です。

どうしてもスペースが足りない場合は、後で紹介するかさ上げ台や洗濯機置き台を使って、4本の脚をすべて同じ高さの面にそろえる工夫が必要になります。

防水パンと洗濯機のサイズを正しく測る方法

原因の見当がついたら、次はメジャーの出番です。

ここを丁寧にやっておけば、今の洗濯機が置けるかどうかの判断も、これから買う機種選びもぐっと楽になります。

防水パンは外寸ではなく内寸を測る

防水パンを測るときに見るべきなのは「内寸」です。縁の外側から外側までの外寸ではなく、洗濯機の脚が実際に乗る平らな底面の、横幅と奥行きを測ってください。

メジャーを縁の内側に当てて、反対側の内側まで、横と縦をそれぞれ測ります。縁の立ち上がりや角の丸みの部分は含めず、平らな面だけを測るのがコツです。

あわせて、排水口の位置(防水パンの隅なのか、真ん中あたりなのか)、奥の壁から防水パンまでの距離、蛇口の高さもメモしておきましょう。あとで機種の寸法図と照らし合わせるときに、かなり役立ちます。

市販されている防水パンは、外寸でいうと次の3サイズがよく使われています。

呼び方 外寸(幅×奥行) 特徴
640サイズ(正方形) 640mm×640mm いちばん多い標準的なサイズ。多くの洗濯機がこのサイズへの設置を想定している
740サイズ(長方形) 740mm×640mm 横幅に余裕があり、排水ホースの取り回しがしやすい
800サイズ(長方形) 800mm×640mm さらに横幅が広く、大きめの洗濯機や周辺の収納とも組み合わせやすい

ここで気をつけたいのが、この数字はあくまで外寸だということ。
内寸は縁の厚みのぶんだけ小さくなり、その差は製品によって違います。

たとえばパナソニックは、自社のドラム式・縦型が対応する一般的な防水パンを「外寸640mm×640mm、内寸の幅590mm以上」と案内しています。

【出典】パナソニック『洗濯機の寸法・設置・搬入について』

「うちのは640サイズだから大丈夫」と外寸の数字だけで判断すると、脚が乗る面は思ったより狭かった…ということが起こりがちです。ご自宅の防水パンそのものを、必ずメジャーで測ってくださいね。

洗濯機側は本体より脚の寸法をチェックする

防水パンを測ったら、次は洗濯機側の数字です。
ここで見てほしいのは、本体の外形寸法よりも「脚の外側の幅」と「脚の奥行き」。

メーカーの製品ページや取扱説明書の寸法図には、本体寸法とは別に、脚の外幅や脚の奥行き、本体背面からの出っ張りなどが載っていることがあります。この脚の寸法が防水パンの内寸に収まっていれば、本体が少しはみ出していても、脚はきちんと底面に乗るという判断ができます。

ドラム式の一例として、パナソニックが公開している設置前のチェックシートでは、防水パンの奥行内寸540mm以上、幅内寸590mm以上、奥の壁から防水パン前側の内壁まで590mm以上が確認項目になっています。

【出典】パナソニック『事前チェックリスト きちんと測れば置ける わが家にもドラム式』

もちろん、必要な寸法は機種ごとに違うので、この数字はあくまで一つの目安です。
購入予定の機種の寸法図と、ご自宅で測った数字を並べて比べるのがいちばん確実だと思います。

葵のワンポイントアドバイス

測り終わったら、防水パン・排水口・蛇口をスマホで撮って、写真に数字を書き込んでおくのがおすすめです。お店で相談するときも、写真と数字がそろっていると話が早いですよ。

数字を記録しておけば、引っ越しや次の買い替えのときにもそのまま使えるので、ちょっとした財産になります(笑)

ドラム式が奥行き不足ではみ出るときのチェックポイント

ドラム式は縦型に比べて奥行きのあるモデルが多く、横幅は収まるのに奥行きがはみ出す、という悩みがとても多いタイプです。

洗濯槽が横向き(正確には少し斜め)についていて、槽を回すモーターや揺れを抑えるダンパーなどを本体の中に収める必要があるため、どうしても奥行きが大きくなるんですね。

一般的な640サイズの防水パンに対して、本体の奥行きが700mmを超えるモデルも珍しくありません。

ただ、先ほどお話ししたとおり、本体の奥行きがはみ出すこと自体はよくあることです。ドラム式で本当に気をつけたいのは、次の二つになります。

一つ目は、脚の奥行きが防水パンの奥行内寸に収まるかどうか。
二つ目は、背面の蛇口や給水ホース、排水ホースを通すすき間がきちんと残るかどうかです。

カタログに載っている本体奥行きは、あくまで本体だけのサイズ。実際には背面にホース類を通すので、奥の壁との間にさらに数cmの余裕が必要になります。

壁ぎりぎりまで押し込むと、ホースが折れ曲がったり、蛇口に本体が当たったりしてしまいます。

壁の洗濯機用蛇口の先端に白い接続部品を付けて給水ホースをつないだ様子
うちの洗濯機用の蛇口と給水ホースの接続部分。本体がここに当たらないよう、奥には余裕を残しておきたいところです

蛇口の先に付ける接続部品の種類や、ホースのつなぎ方も事前に確認しておくと、設置当日にあわてずに済みます。給水まわりのパーツがよくわからない人は、洗濯機のニップルの役割と交換手順を解説した記事ものぞいてみてください。

ドラム式を選ぶときは、仕様表の設置条件や「設置可能な防水パン」の欄まで目を通すのがおすすめです。本体寸法だけで判断しないことが、失敗を防ぐいちばんの近道になります。

縦型洗濯機が入らないときは脚と排水口を疑う

ドラム式じゃなくて縦型なのに防水パンに入らない、というケースも実はあります。
縦型はスリムなものが多いとはいえ、10kgを超えるような大容量タイプになると、本体もひと回り大きくなるからです。

縦型で収まらないときも、まず疑うのは脚の位置です。
脚が四隅の平らな部分にちゃんと乗るか、縁にかかっていないかを確認してみてください。

次に見たいのが排水口の位置。
防水パンの真ん中あたりに排水口がある真下排水の場合、洗濯機の下に排水ホースを通す空間が必要で、別売りの真下排水用の部品が要ったり、ホースの長さが足りなかったりすることがあります。

機種によっては、メーカー純正の底上げ部品で本体下の高さを確保する方法も用意されています。パナソニックの場合は「フロアーあて板」という部品で、防水パンの四隅が高いときや排水パイプの高さが足りないときに使うよう案内されています。

脚の問題なのか、排水の問題なのか。
原因を切り分けてから次の章の解決策を選ぶと、遠回りせずに済みます。

防水パンからはみ出る洗濯機を設置する4つの方法

原因と寸法がはっきりしたら、いよいよ解決策です。

はみ出す洗濯機を安全に置く方法は、大きく分けて4つあります。
まずは全体像を表で比べてみましょう。

方法 向いているケース 賃貸での使いやすさ 注意点
かさ上げ台 本体の底が縁や排水口に当たる、ホースを通す空間がほしい 置くだけで外せるので使いやすいことが多い 脚が台の上に乗ることが前提。高さが上がる
洗濯機置き台(フレーム型) 防水パンの内寸が足りず、脚が底面に乗らない 外せるが、事前に確認しておくと安心 耐荷重、高さ、キャスターのロックを確認
防水パンの交換 持ち家で根本的に解決したい 管理会社の許可なしはNG 工事と費用がかかる
コンパクトな洗濯機を選ぶ 買い替えを考えている、防水パンが小さい 設備に手を加えずに済む 容量や機能とのバランスを考える

順番に、どんな人に向いているかも含めて見ていきますね。

かさ上げ台で本体の下に空間を作る

いちばん手軽で、よく選ばれているのがかさ上げ台です。洗濯機の脚の下にブロック状の台を置いて、本体全体を数cm持ち上げるアイテムですね。

かさ上げの最大のメリットは、洗濯機の下に空間ができること。
本体の底が防水パンの縁や排水トラップにぶつかっていた場合でも、持ち上げることで干渉を避けやすくなり、はみ出していた部分も縁の上を越えられるので置きやすくなります。

一般的な使い方は、防水パンの四隅にかさ上げ台を置き、その上に脚を乗せる方法です。ただし、脚そのものが台の上にきちんと乗ることが前提なので、脚の間隔が防水パンより広い場合は、かさ上げ台だけでは解決しません。

中には、はみ出す前側の脚を防水パンの外の床に、後ろの脚をパンの中に置いて、床側に板を敷いて高さをそろえる置き方を考える人もいます。理屈の上では水平さえ保てれば成り立ちますが、手作りの板で高さを合わせるのはズレや傾きのリスクが大きく、私はあまりおすすめしません。

どうしても検討するなら、自己判断で進めず、設置業者に現場を見てもらってから決めてくださいね。

木目調の床に置いた縁のある四角い黒色のかさ上げ台に洗濯機の白い脚を載せた様子
自宅で撮影した、洗濯機の白い脚をかさ上げ台に載せたところ。縁のある四角い台に脚をのせて使います

かさ上げには、ほかにもうれしい効果があります。洗濯機の下に手や掃除道具が入るので、防水パンや排水口のお掃除が格段にしやすくなりますし、排水ホースの取り回しも楽になります。

洗濯物を出し入れする位置が少し高くなって、腰がちょっと楽になるのもポイントです。

一方で、高さが上がるぶん、上に棚がある場所や蛇口が低い位置にある場所では、本体やふたが当たらないかを事前に確かめておきましょう。

脱水のときの揺れや音が気になる人は、マンションでの洗濯機の音と防音対策をまとめた記事も参考になると思います。

定番のかさ上げ台といえば、因幡電工の「ふんばるマン」OP-SG600です。
4個1セットで、1個あたり約10cm角・高さ約6cmのブロックを防水パンの四隅に置いて使います。

防水パンの角に合わせて収まる形になっていて、脚のズレ落ちを防ぐリブや、裏面の滑り止めシートがついているのが特徴。内部の柱状の構造で、洗濯機の振動が伝わるのを和らげる設計になっています。

耐荷重は、メーカーの公式ページで4個使用時に300kgと案内されています。重さのあるドラム式でも使いやすく、真下排水の家で排水ホースのスペースを確保したい人や、洗濯機の下を掃除しやすくしたい人にぴったりです。

逆に、脚の間隔そのものが防水パンより広い人には、この台だけでは解決しません。

また、メーカーは台を積み重ねて使わないよう案内しているので、高さが足りないからといって2段重ねにするのはやめて、ほかの方法を検討してください。

洗濯機置き台で防水パンの上に土台を作る

防水パンの内寸が小さくて、脚がどうしても底面に乗らない。
そんなときの選択肢が、金属フレームでできた洗濯機置き台です。

防水パンをまたぐように四角いフレームを置き、その上に洗濯機を載せる仕組みなので、防水パンの内寸に左右されにくいのが強み。「洗濯機置き台」「キャスター付き洗濯機台」などの名前で売られていて、キャスター付きなら掃除のときに動かせるのも便利です。

選ぶときは、洗濯機の重さに耐えられる耐荷重があるかを必ず確認してください。ドラム式なら、水や洗濯物が入った状態でさらに重くなることも考えておきたいところです。

脚を置く部分のサイズが洗濯機の脚の間隔に合うか、キャスター付きの場合は運転中に動かないようロックがしっかりかかるかも大事なチェックポイント。高さが出るタイプが多いので、蛇口や上の棚との距離も忘れずに測っておきましょう。

脱水時の揺れが大きいドラム式は、台との組み合わせで振動の出方が変わることもあります。取扱説明書やメーカーの相談窓口で、置き台の使用に問題がないかを確認しておくと安心です。

持ち家なら防水パンを大きいサイズに交換する

持ち家で、リフォームも視野に入っているなら、防水パンそのものを大きいサイズに交換するのがいちばん根本的な解決策です。

工事が必要なので費用や日数はかかりますが、一度交換してしまえば、この先洗濯機を買い替えるたびにサイズで悩む場面がぐっと減ります。

交換するなら、標準の640サイズ以上を基本に、余裕を持たせたいなら740や800といった横幅の広いサイズ、洗濯機の下を掃除しやすいかさ上げタイプなどを候補にするとよいと思います。今の洗濯機だけでなく、次に買いたい機種の寸法も想定しておくのがコツです。

費用は防水パンの種類や床の状態、排水管の位置によって変わります。水まわりのリフォーム業者に現地を見てもらい、見積もりを取ってから決めるのが確実です。

今の防水パンに収まるコンパクトな洗濯機を選ぶ

買い替えを考えているなら、今の防水パンに収まるサイズの洗濯機を選ぶのも立派な解決策です。

最近は、設置しやすさを意識したコンパクトなドラム式や、スリムな縦型も増えています。

たとえばパナソニックのコンパクトドラム「SDシリーズ」の「NA-SD10UBL-W」は、洗濯10kg・乾燥5kgのドラム式でありながら、本体幅は約60cm(排水ホースを含まない本体寸法)。2025年11月に発売されたモデルです。

本体の高さが低めに抑えられているので、蛇口に本体が当たりにくく、ドラム式をあきらめていた置き場所にも入れやすいのが強み。液体洗剤・柔軟剤の自動投入やスマホでの操作に対応しているほか、自宅でダウンジャケットを洗えるコースもついています。

本体の奥行きは約65cmなので、640サイズの防水パンだと本体はわずかにはみ出す計算です。でも、ここまでお話ししたとおり決め手は脚の寸法なので、購入前に寸法図の脚の位置とご自宅の内寸を照らし合わせてみてくださいね。

向いているのは、防水パンが標準的な640サイズで、大型のドラム式だと奥行きや高さが厳しい一人暮らしから少人数の家庭。

反対に、家族が多くて一度にたくさん乾燥まで済ませたい人は、乾燥方式や電気代の面でヒートポンプ式の大型モデルと比べてから決めるのがおすすめです。

もう一つ注意したいのが、ドアが左開きのみという点。
洗濯機置き場の左側がすぐ壁になっている間取りだと、ドアが開ききらず出し入れしにくくなることがあるので、扉の向きと手前の通路の広さも確認しておきましょう。

もちろん、どの機種でも防水パンとの相性は実際の寸法で確かめるのが基本です。
まだ使える洗濯機をこのタイミングで手放すか迷っている人は、洗濯機を買い替えるか判断する目安をまとめた記事も読んでみてください。

賃貸と新築で知っておきたい防水パンの注意点

防水パンのはみ出し問題は、住まいが賃貸か持ち家か、これから建てるのかによって、取れる対策が変わってきます。

ここでは、それぞれの立場で気をつけたいことをお話ししますね。

賃貸で防水パンが小さいときは先に管理会社へ相談

賃貸にお住まいで防水パンが小さい場合は、自分の判断で防水パンを交換したり、無理やり大きな洗濯機を押し込んだりするのは避けましょう。

賃貸住宅では、退去時に「原状回復」が求められます。
国土交通省のガイドラインでは、普通に暮らしていて生じた汚れや傷みまで借りた人が負担するわけではない一方で、借りた人の不注意などで生じた損傷は借りた人の負担になる、という考え方が示されています。

【出典】国土交通省『「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について』

つまり、設備である防水パンを無断で取り替えたり、無理な設置で傷めたりすると、退去のときに修繕費用を請求される可能性があるわけです。

ガイドラインはあくまで一般的な基準で、実際の負担は契約内容によって決まるので、なおさら事前の相談が大切になります。

置きたい洗濯機が収まらないとわかったら、まずは大家さんや管理会社に相談してみましょう。事情を話せば、防水パンの交換を認めてもらえたり、別の方法を提案してもらえたりすることもあります。

賃貸で避けたいこと

管理会社の許可なく防水パンを外したり交換したりすること、脚が縁にかかったまま使い続けること、床にビスで固定するような台を取り付けること。この3つは、退去時のトラブルにも水漏れにもつながりやすいので要注意です。

かさ上げ台は置くだけで取り外せるので、賃貸でも使いやすいことが多いアイテムです。

ただ、振動で床や防水パンに傷がつかないよう、滑り止めや防振のしくみがついたものを選び、設置後にガタつきがないかを確認しておきましょう。

賃貸の場合は、今ある設備を活かせる方法から考えるのが基本です。
コンパクトな洗濯機を選ぶ、置くだけのアイテムを活用するなど、元に戻せる選択肢を優先すると安心ですね。

葵のワンポイントアドバイス

管理会社に相談するときは、防水パンの内寸と、置きたい洗濯機の型番・寸法をセットで伝えるのがコツ。電話で口頭説明するより、写真付きのメールやメッセージで送るほうがスムーズに伝わるかも^^

新築やリフォームで防水パンはつけるべき?

これから家を建てる人やリフォームを考えている人の中には、防水パンは本当に必要なのかと迷う人も多いと思います。

必須ではありませんが、私はつけておくほうが安心だと考えています。

最近の洗濯機は水漏れを防ぐしくみがかなり進化していて、洗濯機そのものが原因の水漏れは昔より起きにくくなりました。そのため、見た目のすっきり感を重視して、床に直接置く家も増えています。

それでも、給水ホースの接続部のゆるみや排水ホースの劣化、排水口の詰まりなど、本体以外が原因で水があふれる可能性は残ります。そんなとき、防水パンがあるかないかで被害の大きさはかなり変わってきます。

防水パンの役割 内容
漏水・あふれた水の受け止め あふれた水が床材を傷めたり、階下へ漏れたりするのを防ぐ。2階以上に洗濯機を置く場合はとくに安心材料になる
結露の受け止め 湿気がこもりやすい洗濯機まわりで、夏場の結露から床材を守り、カビや腐食を防ぐことにつながる
掃除のしやすさ 床との間にすき間ができるので、ホコリがたまっても掃除しやすくなる

新築やリフォームで設置するなら、はみ出し問題を防ぐ意味でも、大型のドラム式にも対応しやすいサイズや、洗濯機の下に空間ができるかさ上げタイプを選んでおくと、将来の買い替えが楽になります。

最近は見た目に配慮したフラットなデザインのものもあるので、ハウスメーカーや工務店と相談しながら選んでみてください。

設置後に困りやすいすき間と水たまりの対処法

無事に置けたあとにも、洗濯機まわりにはちょっとした困りごとが出てきます。

よく聞くのが、すき間の汚れと防水パンの水たまり。
どちらも早めに手を打っておけば、大きなトラブルは防げます。

洗濯機と防水パンのすき間を埋める方法

洗濯機を置いたあと、意外と気になるのが防水パンや壁との間にできるすき間。
ホコリや髪の毛がたまったり、靴下を落としてしまったり…なんて経験、ありませんか?

そんなときに便利なのが、「すき間カバー」や「すき間ガード」と呼ばれる帯状のカバーです。シリコンや樹脂でできていて、洗濯機と防水パンの縁の間に置くだけで、ホコリや髪の毛、水の入り込みを防いでくれます。

汚れてもさっと拭けばきれいになりますし、ハサミで好きな長さに切れるタイプなら、ご自宅の設置状況に合わせてぴったりフィットさせられます。

工作が得意な人なら、プラスチック段ボール(プラダン)や発泡スチロールの板をサイズに合わせて切って、すき間をふさぐ方法もあります。見た目が気になるときは、上からマスキングテープやリメイクシートを貼るとインテリアになじみますよ。

ただし、すき間を完全にふさいでしまうと湿気がこもって、カビの原因になることもあります。少し空気が通るようにしておくか、定期的にカバーを外して掃除するのを忘れずに。

防水パンに水がたまるのは排水口が詰まりかけているサイン

最近、防水パンに水がたまるようになった。
そんなときは、排水口が詰まりかけているサインかもしれません。

洗濯のたびに出る糸くずや髪の毛、洗剤の溶け残りなどが、排水口の中にある「排水トラップ」という部品に少しずつたまって、水の流れを悪くしてしまうんです。

放っておくと排水が追いつかなくなり、防水パンから水があふれて床が水浸しに…ということにもなりかねません。

排水トラップってなに?

排水口の中にある筒状やお椀状の部品で、中に水をためることで、下水のにおいや虫が上がってくるのを防いでいます。構造上ゴミがたまりやすいので、定期的なお掃除が欠かせません。

お掃除は、次の4つの手順で進めます。

手順 作業内容 ポイント
1 部品の取り外し 排水口のカバー(目皿)を外し、その下にある筒状の部品(トラップ)も回しながら引き抜きます。製品によって構造が違うので、外し方がわからないときは取扱説明書を確認してください。
2 ゴミの除去 取り外した部品や排水口の内側にたまった髪の毛、ヘドロ状の汚れを、使い古しの歯ブラシなどで丁寧に取り除きます。
3 洗浄 パイプクリーナーなどの洗浄剤で、排水管の奥の汚れも溶かして流します。使ったあとは指定の時間を置いてから、たっぷりの水で洗い流してください。
4 部品の取り付け 外した部品を元の順番で正確に戻します。しっかりはまっていないと、下水のにおいが上がってきたり、水漏れの原因になったりします。

月に1回くらいのペースで続ければ、排水口の詰まりはかなり防げるはずです。

かさ上げ台で洗濯機の下に空間を作っておくと、このお掃除がぐっと楽になります。
はみ出し対策とあわせて考えてみてくださいね。

洗濯機が防水パンからはみ出るときのよくある質問(FAQ)

Q1. 洗濯機の設置を頼んだとき、防水パンからはみ出ていると設置を断られることはありますか?

A. 脚が防水パンの底面に乗らない、水平が取れない、排水ホースを正しく接続できないなど、メーカーが定める設置条件を満たさない場合は、設置を見送られることがあります。

当日のトラブルを防ぐため、購入時に防水パンの内寸や排水口の位置を伝えておくと安心です。

販売店によっては、事前に下見をしてくれるサービスを用意していることもあります。

Q2. 防水パンがない場所に洗濯機を置いても大丈夫ですか?

A. 床が水平で丈夫であれば、防水パンがなくても洗濯機を置くことはできます。

ただし、水漏れしたときに床が直接濡れてしまうため、洗濯機用の防水トレイや水漏れセンサーなどで備えておくと安心です。

賃貸住宅の場合は、防水パンなしで設置してよいかを事前に管理会社へ確認しておきましょう。

Q3. 引っ越し先の防水パンのサイズを事前に知る方法はありますか?

A. いちばん確実なのは、内見のときにメジャーで防水パンの内寸と排水口の位置を測っておくことです。

内見が難しい場合は、管理会社や不動産会社に防水パンの寸法がわかる資料があるか問い合わせてみてください。

写真を送ってもらえれば、排水口の位置や蛇口の高さもあわせて確認できます。

Q4. かさ上げ台を使うと洗濯機の揺れや音は大きくなりませんか?

A. 防振タイプのかさ上げ台は、洗濯機の振動が床に伝わるのを和らげるよう作られているため、正しく使えば揺れや音が大きくなるとは限りません。

ただし、脚の高さ調整が不十分で本体が傾いていたり、台が防水パンの角にきちんと収まっていなかったりすると、揺れが増えることがあります。

設置後に水平を確認し、ガタつきがあれば脚の高さを調整してください。

防水パンからはみ出る洗濯機は脚と内寸で判断すれば怖くない

ここまで、洗濯機が防水パンからはみ出るときの考え方と、具体的な対処法をお話ししてきました。

いちばん大切なのは、本体がはみ出しているかどうかより、4本の脚が防水パンの平らな底面に水平に乗るか、そして排水ホースを無理なくつなげるかです。

ここさえ押さえておけば、慌てて置き場所や洗濯機をあきらめる必要はありません。

状況ごとの対処法を、最後にもう一度振り返っておきますね。

あなたの状況 おすすめの対処
本体ははみ出すが、脚は底面に乗る そのまま設置できることが多い。水平と排水ホースを確認する
本体の底が縁や排水口に当たる かさ上げ台で本体の下に空間を作る
脚の間隔が防水パンの内寸より広い 洗濯機置き台を使う、または持ち家なら防水パンの交換を検討する
賃貸で防水パンが小さい まず管理会社に相談し、元に戻せる方法を優先する
これから買い替える 脚の寸法が内寸に収まるコンパクトな機種を選ぶ
防水パンに水がたまる 排水口と排水トラップを掃除する

そして、防水パンをまたいで置くことだけは、どんな事情があっても避けてくださいね。

まずはメジャーを用意して、防水パンの内寸と排水口の位置、それからお使いの洗濯機(または購入予定の機種)の脚の寸法を測るところから始めてみてください。

数字がそろえば、あなたの家にぴったりの置き方がきっと見えてきます。

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