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パナソニックエアコンの運転ランプが点滅!エラーコード一覧と対処法

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突然エアコンの運転ランプが点滅し始めて、お困りではありませんか?
「故障した!」と、ついつい焦ってしまいますよね。

でも実は、パナソニックエアコンのランプ点滅は必ずしも故障を意味するわけではないんです。
青ランプや緑ランプ、赤ランプやオレンジランプなど、それぞれの色には重要な意味が込められています。

運転ランプ点滅の多くは正常な動作を示していることが多いのですが、中には点滅して動かない状態になってしまうこともあります。そんな時はエラーコード一覧を確認して、リモコンからピピピピという音が聞こえる診断機能を使うことで、適切な対処法を見つけることができるんです。

家電店で長年働いていると、お客様から「ランプが点滅して心配」というご相談を本当にたくさんいただきます。でも正しい知識があれば、慌てることなく冷静に対処できますし、実際に修理が必要かどうかも判断できるようになります。

この記事では、パナソニックエアコンの各種ランプ点滅の意味から、自分でできる対処法、修理が必要な場合の見極め方まで、わかりやすく詳しく解説していきます。

この記事のポイント
  • エアコンのランプが点滅する様々な理由
  • 点滅しているランプの色ごとの意味
  • エラーコードの確認方法と具体的な対処ステップ
  • 修理を依頼する前のチェックポイントと費用の目安
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パナソニックエアコンの運転ランプ点滅の主な原因

クリーン家電ガイド:イメージ
  • 運転ランプ点滅は「霜取り運転」かも
  • 空気の汚れを知らせる赤ランプやオレンジランプ
  • 空気がきれいな状態を示す緑ランプ
  • 無線LANなどの機能を示す青ランプ
  • お手入れ時期を知らせるランプの点滅

エアコンのランプ点滅と聞くと、すぐに「故障かも!」と思ってしまいがちですが、実はエアコンが正常に機能しているサインであることも多いんです。

ここでは、故障ではないケースの主な原因をランプの色や種類ごとに見ていきましょう。

運転ランプ点滅は「霜取り運転」かも

冬場に暖房を使っていると、運転ランプが点滅して急に暖かい風が止まってしまった、という経験はありませんか?

これは「霜取り運転」のサインかもしれません。

暖房運転中、室外機は外の空気から熱を集めて室内に送っています。このとき、室外機本体はとても冷たくなり、外の気温が低いと空気中の水分が結露して霜が付いてしまうことがあるんです。霜が付いたままだと、熱をうまく集められなくなり、暖房効率が落ちてしまいます。

そこで、室外機についた霜を溶かすために、一時的に暖房を止めて室外機を温める「霜取り運転」が自動的に始まる仕組みになっているんですね。この霜取り運転中は、室内機の運転ランプが点滅し、風も止まりますが、最長でも10数分程度で終わり、その後自動で暖房が再開されます。

これは家電量販店でも本当によく質問される内容なんです。
「暖房が止まって点滅してる!」と慌ててご相談に来られるお客様が多いのですが、「霜取り運転」についてご説明すると、ほとんどの方が「なんだ、故障じゃなかったんだ」と安心されますね。

霜取り運転中には「ブシュッ」とか「ポコポコ」といった音がすることがありますが、これも冷媒ガスの流れが変わる音や霜が溶ける音なので心配いりません。故障ではないのでしばらく待ってみてくださいね。

空気の汚れを知らせる赤ランプやオレンジランプ

パナソニックのエアコンには、お部屋の空気の汚れ具合を教えてくれる「クリーンサイン」という機能が付いているモデルがあります。

もし、クリーンサインランプが赤色や橙色(オレンジ色)に点滅していたら、それは「お部屋の空気が汚れていますよ」というお知らせです。

ホコリやハウスダスト、タバコの煙、ペットの毛などをセンサーが検知すると、ランプの色で知らせてくれる便利な機能なんです。

こんなときは、空気清浄の運転を試してみてください。しばらく運転してお部屋の空気がきれいになると、ランプは自動的に緑色に変わります。

ランプの色が変わらないときは?

空気清浄運転をしてもランプの色が変わらない場合、いくつか原因が考えられます。

空気清浄機センサー反応について
換気中
窓を開けていると、外の空気に入ってくる花粉やホコリにセンサーが反応し続けることがあります。
加湿器の併用
加湿器の水蒸気に含まれるミネラル成分などにセンサーが反応してしまうことがあります。
フィルターの汚れ
エアフィルター自体が汚れていると、その汚れにセンサーが反応している可能性も考えられます。

一度、窓を閉めてみたり、加湿器を止めてみたり、フィルターのお手入れを試してみたりすることをおすすめします。

このように、赤やオレンジの点滅は故障ではなく、お部屋の空気環境をより良くするためのサインと捉えると良いですね。

空気がきれいな状態を示す緑ランプ

クリーン家電ガイド:イメージ

前の項目でご紹介した赤やオレンジのランプとは逆に、クリーンサインランプが緑色に点灯・点滅している場合は、「お部屋の空気はきれいですよ」というサインです。

空気清浄機能がしっかり働いて、お部屋が快適な状態に保たれている証拠なので、安心してくださいね。

特に意識していなくても、エアコンが自動で空気の状態をチェックして、ランプの色で教えてくれるのは嬉しいポイントじゃないでしょうか。緑色のランプが点灯しているのを見ると、なんだか気持ちが良いですよね。

ちなみに、このクリーンサインは空気清浄運転をしていないときでも、センサーが働いていれば点灯してお知らせしてくれます。お部屋の空気の状態をいつでも把握できる、とても便利な機能だと思います。

無線LANなどの機能を示す青ランプ

最近のエアコンはスマートフォンと連携できるモデルが増えてきていますが、青いランプが点滅している場合、多くは無線LAN(Wi-Fi)に関連する状態を示しています。

例えば、無線LANに接続中であったり、スマートフォンアプリとの通信中であったりするときに青く点滅することがあります。これは、エアコンがインターネットやアプリと正常にデータをやり取りしている証拠です。

もし、この青いランプの点滅を止めたい場合は、無線LANの接続設定を切る必要がありますが、スマホ連携機能を使っている間は点滅するもの、と考えておくと良いでしょう。

詳しいランプの意味は機種によって異なる場合があるので、もし気になるようでしたら、お使いのエアコンの取扱説明書で「無線LANランプ」の項目を確認してみてくださいね。

お手入れ時期を知らせるランプの点滅

「そろそろお掃除の時期ですよ」と教えてくれる、とても親切なランプもあります。

「おそうじランプ」や「ボックスお手入れランプ」が点滅していたら、それはフィルター自動おそうじ機能で集めたホコリが溜まっているダストボックスのお手入れ時期のサインです。

パナソニックのエアコンは、フィルターを自動でお掃除してくれる機能がとても優秀ですが、集めたホコリを溜めておくダストボックスは、定期的にお手入れが必要なんです。このランプが点いたら、取扱説明書の手順に従ってダストボックスのホコリを捨ててください。

お手入れはとっても簡単で、ダストボックスを取り外してゴミ箱の上でパカっと開けてホコリを捨てるだけ、という機種がほとんどです。お手入れが終わってダストボックスを元に戻せば、ランプの点滅は自動で消えますよ。

このサインを無視してホコリが満杯のまま使い続けると、せっかくの自動おそうじ機能がうまく働かなくなったり、エアコンの性能が落ちてしまったりする原因にもなります。ランプが点滅したら、早めにお手入れしてあげましょう。

パナソニックエアコンの運転ランプ点滅とエラーの対処法

クリーン家電ガイド:イメージ
  • 点滅して動かない時の確認点
  • リモコンの「ピピピピ」という音は?
  • 全てのエラーコード一覧と内容
  • 自分でできるエラー解消法とリセット

さて、ここまでは主に故障ではない場合のランプ点滅について見てきましたが、中にはエアコン本体の異常を知らせる重要なサインもあります。
特に「タイマーランプ」が点滅している場合は注意が必要です。

ここでは、万が一の異常時に慌てず対処できるよう、確認方法から具体的なステップまでを解説していきます。

点滅して動かない時の確認点

エアコンが動かなくなり、「タイマーランプ」が点滅している場合、それはエアコン本体や室外機で何らかの異常を検知したサインです。

先ほどもお伝えしたように、運転ランプの点滅は「霜取り運転」の可能性がありますが、タイマーランプの点滅は話が別。これはエアコンからのSOSと考えて、まず原因を特定する必要があります。

こんなときは、エアコンが「診断コード(エラーコード)」という形で、どこに異常があるのかを教えてくれます。アルファベットと数字で示されるこのコードを確認することが、最初のステップになります。

エラーコードの確認方法

お使いのリモコンやエアコン本体の年式によって確認方法が少し異なります。

エアコンエラーコード確認方法
リモコンに「お知らせ」ボタンがある場合
エアコン本体に向けて「お知らせ」ボタンを押すと、リモコンの液晶画面にエラーコードが表示されます。
リモコンに「お知らせ」ボタンがない場合(2023年以前)
エアコン本体の前面パネルを開けると、内部の右側にエラーコードが表示される部分があります。
リモコンに「お知らせ」ボタンがない場合(2024年以降)
リモコンの「診断」ボタンを押し、「温度」ボタンを繰り返し押していくと、該当のエラーコードが表示されたときに本体から音が鳴ります。

まずはこの方法で、どんなエラーが出ているのかを確認してみましょう。エラーコードがわかれば、次にご紹介する一覧で具体的な内容を調べることができますよ。

リモコンの「ピピピピ」という音は?

エラーコードを確認する操作をしていると、「ピピピピ…」という電子音が鳴ることがあります。

この音、なんだか焦ってしまいますが、実はエアコン本体とリモコンが正常に通信して、エラーコードを正しく表示したことを知らせる音なんです。

特に、リモコンの「お知らせ」ボタンや「診断」ボタンを押したときに鳴るのは、「ちゃんと信号を受け取りましたよ。これがエラーコードですよ」というエアコンからの返事のようなもの。なので、この音が聞こえたら、リモコンの液晶画面に表示されている英数字をメモしてください。

逆に、ボタンを押してもこの音が鳴らなかったり、エラーコードが表示されなかったりする場合は、リモコンがうまく作動していない可能性があります。

「お知らせ」ボタンなどは、通常の操作よりも多くの電力を消費することがあるため、リモコンの電池が消耗していると反応しないことがあります。何度か試してもダメな場合は、一度新しい電池に全て交換してみることをおすすめします。

「ピピピピ」という音は、異常を知らせる警告音というよりは、診断機能が正しく働いている合図と覚えておくと、落ち着いて対処できると思います。

エラーコード一覧/内容と対処について

エラーコードが確認できたら、次はそのコードが何を示しているのかを知る必要がありますよね。

パナソニックのエアコンのエラーコードはたくさんありますが、大きく分けて「F」から始まるものと「H」から始まるものがあります。

ここでは、コードの種類ごとに分けて、その内容とご家庭でできることのヒントを一覧表にまとめました。ご自身のコードと照らし合わせてみてください。

Fから始まるエラーコード

Fから始まるコードは、冷媒ガスや圧縮機など、エアコンの心臓部に関するエラーが多い印象ですね。

ご自身での対応が難しいものがほとんどなので、コードが表示されたら無理せず専門家にお願いするのが安心です。

エラーコード内容・原因と対処のヒント
F11冷房と暖房の切り替えに関する異常です。専門家による点検が必要です。
F13, F14室内機のヒーターに関する異常です。専門家による点検が必要です。
F15, F16, F17, F18冷媒回路や室内弁など、内部の動作に関する異常です。専門家による点検が必要です。
F83, F85, F86冷媒加熱器やセンサー、ガス漏れ検知などの異常です。ガス漏れの可能性もあるため、換気を行い専門家へ連絡してください。
F90, F91, F93電気回路や圧縮機の回転、ガス漏れなどの異常です。ガス漏れの可能性もあるため、換気を行い専門家へ連絡してください。
F94, F95, F96, F97, F98, F99圧縮機や室外機の温度・圧力・電流の異常です。室外機の周りに放熱を妨げる物がないか確認し、改善しない場合は専門家による点検が必要です。ガス漏れの可能性が示されるコードもあります。

Hから始まるエラーコード (H00~H20)

エラーコード内容・原因と対処のヒント
H00異常の履歴はありません、というサインです。正常なので安心してご使用ください。
H11室内機と室外機の通信がうまくできていません。専門家による点検が必要です。
H12, H13接続されている室内機の能力や組み合わせに関するエラーです。専門家による点検が必要です。
H14, H15, H16, H17, H18各種温度センサーや電流検知の異常です。ガス漏れの可能性が示されるコードもあります。専門家による点検が必要です。
H19室内機のファンモーターがうまく回っていません。専門家による点検が必要です。
H20室内機のヒーター回路の異常です。専門家による点検が必要です。

Hから始まるエラーコード (H21~H50)

エラーコード内容・原因と対処のヒント
H21~H44フロートスイッチ、各種センサー、空気清浄ユニット、ダンパーなど、様々な部品の異常を示します。ほとんどが専門家による点検を必要とします。
H38室内機と室外機の機種の組み合わせが間違っている場合に表示されます。
H48, H49集中リモコンや無線ユニットの通信異常です。専門家による点検が必要です。
H50換気・排気ファンモーターの異常です。専門家による点検が必要です。

Hから始まるエラーコード (H51~H70)

この範囲には、フィルターおそうじ機能やルーバーなど、ご自身で確認できるかもしれないエラーも含まれていますね。

エラーコード内容・原因と対処のヒント
H51, H52フィルターおそうじ機能の異常です。エアフィルターが正しくセットされているか確認・付け直しを試してみてください。改善しない場合は点検が必要です。
H53, H54蓄熱ヒーターやセンサーの異常です。専門家による点検が必要です。
H56ルーバー(風向板)の動作異常です。ルーバーの動きを妨げる物がないか確認してみてください。
H59~H70各種センサーやファンモーター、ナノイー発生器などの異常です。専門家による点検が必要です。

Hから始まるエラーコード (H73~H99)

最後は、設置時の設定に関するものや、フィルター掃除で改善する可能性のあるエラーが含まれるグループです。

エラーコード内容・原因と対処のヒント
H73~H76燃焼や加湿、センサーに関する異常です。専門家による点検が必要です。
H77給気ホース長が設定されていないという設置時のエラーです。設置した販売店へご相談ください。
H78~H92ソフトウェアや通信、各種センサーに関する異常です。H85は無線LANの接続状況を確認してみてください。それ以外は専門家による点検が必要です。
H96通常は設置時の試運転で表示されるコードです。繰り返し表示される場合は点検をご依頼ください。
H97室外機のファンモーターがうまく回っていません。専門家による点検が必要です。
H98, H99室内機の熱交換器が高温または凍結しています。エアフィルターの目詰まりが原因のことが多いので、フィルターをお手入れしてみてください。

※上記は主な内容をまとめたものです。より詳細な情報は公式サイトの修理診断ナビなどでご確認ください。

専門的な内容も多いですが、まずはご自身のコードがどの系統のエラーなのかを把握することが大切ですね。

自分でできるエラー解消法とリセット

クリーン家電ガイド:イメージ

エラーコードの内容によっては、修理を依頼する前にご自身で解決できる場合があります。

特に試していただきたいのが、エアコン本体のリセットです。

電子機器が一時的な不具合を起こしている場合、電源を入れ直すことで正常に戻ることがありますよね。エアコンも同じで、リセットすることでエラーが解消されるケースが意外と多いんです。

エアコン本体のリセット手順
エアコン本体のリセット手順
1
エアコンの運転を停止させる。
2
エアコン専用のブレーカーを落とすか、電源プラグをコンセントから抜く。
3
そのまま1分ほど待つ。
4
ブレーカーを上げるか、電源プラグをコンセントに差し込む。
5
エアコンの運転を再開し、タイマーランプの点滅が消えているか確認する。

リモコンに「本体リセット」ボタンがある機種の場合は、そのボタンを押すだけでもリセットできます。

また、先述のようにエラーコードが「H98(室内高圧過昇保護)」や「H99(室内凍結保護)」の場合は、エアフィルターの汚れが原因で空気の流れが悪くなっている可能性があります。まずはフィルターをきれいに掃除してから、本体リセットを試してみてください。

H51」や「H52」といったフィルターおそうじ機能のエラーが出ている場合も、一度エアフィルターが正しくセットされているか確認し、付け直してからリセットを試す価値はありますよ。

もしリセットしてもタイマーランプが再度点滅してしまう場合は、残念ながら専門家による点検が必要かもしれません。

総括:パナソニックエアコンの運転ランプ点滅について

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • エアコンの運転ランプ点滅は「霜取り運転」のサインの場合がある
  • 霜取り運転は故障ではなく暖房効率を保つための正常な動作
  • クリーンサインの赤やオレンジのランプは空気の汚れを知らせるサイン
  • クリーンサインの緑ランプは空気がきれいな証拠
  • 青いランプは無線LANなどの通信状態を示していることが多い
  • 「おそうじランプ」の点滅はダストボックスのお手入れ時期のお知らせ
  • 「タイマーランプ」の点滅はエアコンの異常を知らせるサイン
  • タイマーランプ点滅時はまず「エラーコード」を確認する
  • エラーコードはリモコンの「お知らせ」ボタンなどで確認できる
  • 「ピピピピ」という音はエラーコードを正常に受信した合図
  • エラーコードの内容によって原因や対処法が異なる
  • 原因がフィルターの汚れの場合、掃除で改善することがある
  • 多くのエラーはまず「本体リセット」を試してみる価値がある
  • リセットしても改善しない場合は専門家による修理が必要

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