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ドラム式洗濯機の臭い対策完全ガイド!原因から予防まで家電店員が解説

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毎日使うドラム式洗濯機から、ある日突然ドブ臭いような嫌な臭いがしてきて驚いた経験はありませんか?

買ったばかりの新品なのに変な臭いがする…
乾燥機能で乾かすと臭いが気になる…
洗ったはずのタオルがくさい…
こんなお悩み、実は家電量販店でもよくご相談いただくんです。

せっかく清潔にするための洗濯機なのに、臭いの発生源になってしまっては本末転倒ですよね。

でも安心してください。ドラム式洗濯機が臭う原因はいくつかあって、それぞれにしっかりとした対策方法があるんです。

排水口周りのトラブル、洗濯槽の汚れ、フィルターの目詰まりなど、原因さえ特定できれば自分でできる匂いの取り方もたくさんあります。

この記事では、ドラム式洗濯機の臭いの原因を徹底的に解説し、今日からできる具体的な掃除方法と予防策をご紹介します。

さらに、どうしても臭いが取れない時の対処法や、臭わないと評判のメーカーの特徴まで、幅広くお伝えしていきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!

この記事のポイント
  • ドラム式洗濯機が臭う原因
  • 臭いの種類ごとの見分け方
  • 誰でも簡単にできる掃除の手順
  • 臭いを再発させないための工夫

ドラム式洗濯機が臭いのはなぜ?主な原因を解説

クリーン家電ガイド:イメージ
  • 洗濯機が急にドブ臭い
  • 買ったばかりの新品でも臭い
  • 乾燥機能で乾かすと臭い
  • 洗濯したタオルが臭い
  • 生乾き臭がする
  • 排水口が臭い

「昨日までは何ともなかったのに…」と、急な臭いに驚いた経験はありませんか?
ドラム式洗濯機が臭う原因は一つではなく、いくつかの要因が絡み合っていることが多いんです。

ここでは、臭いの原因になりやすいポイントを一つずつ詳しく見ていきましょう。ご自宅の状況と照らし合わせながら、原因を探ってみてくださいね。

洗濯機が急にドブ臭い

洗濯機から急にドブのような臭いがしてきた場合、最も可能性が高いのは排水トラップの問題です。排水トラップは、排水管の途中に設けられた「フタ」のような部分で、下水からの臭いや虫が上がってくるのを防ぐために、常に水(封水といいます)が溜まる仕組みになっています。

しかし、何らかの理由でこの封水がなくなってしまう「封水切れ」が起こると、下水の臭いがダイレクトに室内に逆流してきてしまうんです。特にドラム式洗濯機は、乾燥機能を使うときの熱風でこの封水が蒸発しやすかったり、長期間使わないでいると自然に蒸発してしまったりすることがあります。

また、排水口自体に髪の毛や糸くず、洗剤カスがヘドロのように溜まってしまい、それが腐敗して強烈な臭いを放っているケースも少なくありません。このドブ臭さは、洗濯機本体の汚れというよりは、その足元にある排水周りが原因であることがほとんどなんですね。

ドブ臭さの原因
ドブ臭さの原因
排水トラップの「封水」が蒸発して、下水の臭いが逆流している可能性が高いです。また、排水口に溜まったヘドロ状の汚れが原因の場合もあります。

買ったばかりの新品でも臭い

「新しい洗濯機を買ったばかりなのに、なんだか変な臭いがする…」というご相談も、実は結構多いんです。多くの場合、これは故障や初期不良ではありませんので、安心してくださいね。

新品の家電製品には、部品に使われているゴムや樹脂、製造過程で使用される潤滑油(グリス)などの特有の「新品の臭い」がすることがあります。特にドラム式洗濯機は密閉性が高いため、この臭いがこもりやすく、乾燥機能を使ったときに熱でさらに強く感じられることがあるんです。

この臭いは、通常、数週間から1ヶ月ほど使っているうちに自然と薄れていくので、まずは様子を見ていただくのが良いと思います。

ただ、いつまでたっても臭いが消えない場合や、明らかにゴムやプラスチックとは違う下水のような臭いがする場合は、設置時の排水ホースの接続に問題がある可能性も考えられます。その際は、一度設置業者の方に確認してもらうと安心ですね。

私も新しい家電を開封するときは、この特有の臭いを感じることがあります。少し換気をしながら何度か運転すると、気にならなくなることがほとんどですよ。

乾燥機能で乾かすと臭い

洗濯だけだと気にならないのに、乾燥機能を使うと途端に嫌な臭いが広がる、というのもドラム式洗濯機でよくあるお悩みです。これには、主に3つの原因が考えられます。

一つ目は、乾燥フィルターやその奥の乾燥経路に溜まったホコリです。
乾燥のたびに出る糸くずやホコリが湿気を含むと、カビや雑菌の温床になります。そこに乾燥の熱風が当たることで、カビ臭やホコリっぽい臭いが一気に広がってしまうんですね。

二つ目は、先ほどもお伝えした排水トラップの封水切れです。
乾燥運転の熱で封水が蒸発し、下水の臭いが上がってきてしまうパターン。特に昔の機種ではこの問題が起きやすいと言われています。

そして三つ目が、洗濯槽や衣類に残った汚れです。
洗濯で落としきれなかった皮脂汚れなどが、乾燥の熱によって酸化したり、雑菌が繁殖したりして、生乾き臭のような不快な臭いを発生させます。

せっかくフワフワに乾かしたいのに、臭いがついてしまっては台無しですよね。

洗濯したタオルが臭い

クリーン家電ガイド:イメージ

「ちゃんと洗って乾燥までしたのに、タオルを使うとき、濡れると嫌な臭いがぶり返す…」これは、多くの方が経験する「ゾンビ臭」とも呼ばれる現象です。

乾いているときは無臭なのに、水分を含むと雑巾のような臭いがするのは、本当に気分が下がりますよね。

この臭いの主な原因は、「モラクセラ菌」という菌の仕業です。
この菌は、洗濯で落としきれなかった皮脂や汗などの汚れをエサにして増殖します。一度タオルなどの繊維の奥深くに住み着いてしまうと、通常の洗濯だけではなかなか死滅しません。

そして、タオルが濡れることで菌の活動が活発になり、フンのようなものを排出します。これが、あの嫌な臭いの正体なんです。

ドラム式洗濯機は節水性が高い分、縦型に比べてたたき洗いがメインになるため、汚れの残りが原因で菌が繁殖しやすい環境になってしまうことがあるんですね。この問題を解決するには、菌そのものを除菌する必要があります。

生乾き臭がする

部屋干ししたときなどに感じる、あのモワッとした酸っぱいような「生乾き臭」。
これも先ほどのタオルの臭いと同じく、落としきれなかった汚れをエサに雑菌が繁殖することが原因です。

特にドラム式洗濯機で生乾き臭が発生しやすい状況としては、以下のようなケースが挙げられます。

洗濯のポイント
洗濯物の詰め込みすぎ
量が多すぎると、たたき洗いの効果が十分に発揮されず、汚れがしっかり落ちません。
洗剤の量が不適切
少なすぎれば洗浄力不足に、多すぎるとすすぎ残しの原因になり、どちらも菌の繁殖につながります。
洗濯後の放置
洗濯が終わった後、湿ったまま長時間放置すると、洗濯槽の中で菌がどんどん増えてしまいます。

ドラム式洗濯機は気密性が高いため、一度菌が繁殖しやすい環境になると、臭いがこもりやすくなります。

せっかくのタイマー機能も、洗濯物を長時間放置するような設定では逆効果になってしまうこともあるので、注意が必要ですね。

排水口が臭い

洗濯機本体をいくらきれいにしても、足元にある排水口が汚れていては、臭いの根本解決にはなりません。ここは見落としがちですが、実は強烈な臭いの発生源になっていることが多い場所なんです。

洗濯のたびに流れていく水には、衣類から出た髪の毛、糸くず、皮脂汚れ、そして溶け残った洗剤などが混ざっています。これらが排水口や、その中にある排水トラップに少しずつ蓄積していくと、やがてヘドロ状のヌメヌメした汚れに変化します。

このヘドロは、カビや雑菌にとって最高の栄養源。放置していると腐敗が進み、ドブのような強烈な悪臭を放つようになります。

また、汚れが溜まりすぎると排水の流れも悪くなり、水漏れなどのトラブルにつながる可能性も。月に一度は、この排水口の中を覗いてみることが大切ですよ。

排水口の汚れはトラブルの元
排水口の汚れはトラブルの元
排水口に溜まったヘドロは、悪臭だけでなく、排水不良や水漏れの原因にもなります。定期的な掃除を心がけましょう。

ドラム式洗濯機の臭いを解消!掃除と予防のコツ

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  • 自分でできる匂いの取り方
  • 掃除しても臭いが取れない場合の対処法
  • 毎日の習慣にしたい臭い予防
  • 臭わないと評判のメーカーは?

さて、ここまで臭いの原因について見てきましたが、ここからはお待ちかねの解決編です。

原因がわかれば、対策は意外とシンプル。ご家庭でできる簡単な掃除方法から、臭いを再発させないための予防策まで、具体的なステップをご紹介していきます。

正しいお手入れで、気持ちの良い洗濯ライフを取り戻しましょう!

自分でできる匂いの取り方

ドラム式洗濯機の臭い対策は、専門の業者さんに頼まなくても、自分でできることがたくさんあります。

臭いが気になったら、まずは以下の4つのポイントを掃除してみてください。これだけでかなり改善されることが多いですよ。

①ドアのゴムパッキン

まず、一番汚れが目に見えやすいのがドア周りのゴムパッキンです。
ここは構造上、水や糸くずが溜まりやすく、黒カビが発生しやすい場所。洗濯が終わった後に、乾いた布でサッと水分を拭き取るだけでもカビ予防になります。

もし黒カビが発生してしまったら、塩素系のカビ取り剤をキッチンペーパーに含ませてパックのように貼り付け、しばらく置いてから水拭きでしっかり拭き取るとキレイになりますよ。ただし、薬剤が残らないように何度も拭き取ることが大切です。

②乾燥フィルター

乾燥機能を使う方は、乾燥フィルターの掃除が必須です。
ここにホコリが詰まっていると、乾燥効率が落ちるだけでなく、湿気を含んだホコリが臭いの原因になります。

基本的には乾燥運転のたびに、ティッシュや古い歯ブラシでホコリを取り除くのが理想です。汚れがひどい場合は、水洗いしてしっかり乾かしてから戻しましょう。

③排水フィルター

洗濯機本体の前面下部にあることが多い排水フィルターも、忘れずにチェックしたい場所です。
ここには、洗濯水に含まれる糸くずや髪の毛、うっかりポケットに入っていた小銭などが溜まります。

月に1回を目安に、カバーを外してフィルターのゴミを取り除きましょう。取り外す際に水が出てくることがあるので、下に雑巾や浅いトレーを置くのを忘れないでくださいね。

④洗濯槽(槽洗浄)

そして、臭い対策の王道が洗濯槽の掃除(槽洗浄)です。
目に見えない洗濯槽の裏側には、カビや洗剤カスがびっしり…なんてことも。1~2ヶ月に1回は、市販の洗濯槽クリーナーを使って槽洗浄コースを運転しましょう。

ドラム式洗濯機は使用水量が少ないため、「ドラム式専用」と書かれたクリーナーや、各メーカーから出ている純正のクリーナーを使うのが最も効果的で安心です。

クリーナーの選び方
クリーナーの選び方
ドラム式洗濯機には、泡立ちが少なく、少ない水でも効果を発揮する「ドラム式専用」の洗濯槽クリーナーがおすすめです。メーカー純正品は少しお値段が張りますが、その分洗浄力も高いので、臭いがひどいときには試す価値ありですよ。

掃除しても臭いが取れない場合の対処法

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「推奨されている掃除は全部試したのに、どうしても臭いが取れない…」そんな時は、ご家庭での掃除では手が届かない部分に、頑固な汚れが潜んでいるのかもしれません。

例えば、乾燥フィルターのさらに奥にある乾燥経路(ダクト)熱交換器、そして洗濯槽を分解しないと見えない洗濯槽の裏側などです。これらの場所には、長年の使用でホコリや洗剤カスが石のように固まって付着していることもあり、これが強烈な臭いの根源となっているケースがあります。

ここまでくると、残念ながらご自身での対処は困難です。無理に分解しようとすると故障の原因にもなりかねません。

そんな時は、プロの洗濯機クリーニング業者に分解洗浄を依頼するのが一番の解決策だと思います。

専門業者であれば、洗濯機をパーツごとに分解して、普段は見えない内部の汚れまで高圧洗浄機や専用の洗剤で徹底的に洗い上げてくれます。料金はかかりますが、新品同様の清潔さを取り戻せますし、臭いも根本からリセットされます。

また、排水トラップの構造自体に問題があったり、排水管が詰まっていたりする可能性もゼロではありません。何をしても改善しない場合は、水道設備業者さんに一度点検してもらうという選択肢も考えてみてくださいね。

毎日の習慣にしたい臭い予防

嫌な臭いを解消できたら、次はそれを再発させないための予防が大切です。

特別なことではなく、毎日のちょっとした習慣で、洗濯機を清潔に保つことができるんですよ。ぜひ今日から取り入れてみてください。

予防策
1
洗濯が終わったらすぐに取り出す
湿った洗濯物を洗濯槽に放置するのは、雑菌に「どうぞ増えてください」と言っているようなもの。洗濯が終わったら、できるだけ早く取り出して干しましょう。
2
洗濯機のドアは開けておく
洗濯後の洗濯槽内は湿気がこもっています。カビの発生を防ぐため、洗濯時以外はドアを常に開けておき、内部を乾燥させましょう。洗剤ケースも少し引き出しておくと、さらに効果的です。
3
洗濯カゴを活用する
脱いだ服を洗濯機の中に直接ためておくのはNGです。汗や皮脂で汚れた衣類は、通気性の良い洗濯カゴに入れましょう。
4
洗剤・柔軟剤は適量を入れる
「たくさん入れればキレイになる」は間違いです。溶け残った洗剤は、カビのエサになるだけ。必ず製品に記載された量を守りましょう。
5
乾燥機能や槽乾燥コースを時々使う
定期的に乾燥機能を使うことで、洗濯槽内を熱で乾かし、カビの繁殖を抑えることができます。衣類を乾燥させない日でも、「槽乾燥」コースだけを運転するのもおすすめです。

これらの習慣を続けるだけで、臭いの発生リスクをぐっと減らすことができます。大変そうに聞こえるかもしれませんが、慣れてしまえば当たり前になりますよ。

臭わないと評判のメーカーは?

お店でお客様とお話ししていると、「次は臭くなりにくい洗濯機が欲しい!」という声をよくいただきます。

もちろん「絶対に臭わない」と断言できるメーカーはありませんが、各社ともに臭い対策に力を入れた様々な機能を搭載しています。

ここでは、特に臭い対策機能で評価が高いと評判のメーカーとその特徴を、比較表でご紹介しますね。

メーカー主な臭い対策機能特徴
パナソニックナノイーX、自動槽洗浄・乾燥洗濯終了後にイオン「ナノイーX」を放出して、黒カビの発生を抑制します。洗濯のたびに自動で槽洗浄・乾燥してくれる機能も人気ですね。
日立自動おそうじ、風アイロン「自動おそうじ」機能が強力で、洗濯のたびにドラムの裏側などをきれいな水で洗い流してくれます。乾燥経路のホコリも自動で掃除してくれるのが嬉しいポイントです。
シャーププラズマクラスター、乾燥フィルター自動掃除独自のイオン技術「プラズマクラスター」で、洗濯槽のカビ菌を抑制。業界で唯一、面倒な乾燥フィルターのホコリを自動で集めてくれる機能があり、お手入れがとても楽だと評判です。
東芝ウルトラファインバブル、Ag+抗菌水非常に細かい泡「ウルトラファインバブル」が洗剤の洗浄効果を高め、汚れ残りを防ぎます。さらに銀イオンを含んだ「Ag+抗菌水」で洗濯することで、衣類も洗濯槽も抗菌・防臭してくれます。

どのメーカーも素晴らしい機能を持っています。

例えば「とにかくお手入れの手間を減らしたい」という方には日立やシャープの自動掃除機能が魅力的ですし、「衣類そのものの除菌・抗菌を重視したい」という方には東芝の機能がぴったりかもしれません。

ご自身のライフスタイルや、何を一番重視したいかに合わせて選ぶのが良いと思います。

総括:ドラム式洗濯機の臭いについて

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • ドラム式洗濯機の臭いの主な原因はカビや雑菌
  • ドブ臭い場合は排水トラップの封水切れや汚れを疑う
  • 新品の臭いはゴムや樹脂によるもので時間と共に消えることが多い
  • 乾燥時に臭うのはフィルターのホコリや内部の汚れが原因
  • タオルが濡れると臭うのはモラクセラ菌の仕業
  • 生乾き臭は洗濯物の詰め込みすぎや洗濯後の放置で発生する
  • 排水口のヘドロ汚れも強烈な臭いの元になる
  • 臭い対策の基本はゴムパッキン、乾燥フィルター、排水フィルターの掃除
  • 1〜2ヶ月に一度は洗濯槽クリーナーで槽洗浄を行う
  • ドラム式専用やメーカー純正のクリーナーが効果的
  • 掃除しても臭いが取れない場合はプロの分解洗浄を検討する
  • 洗濯後はすぐに衣類を取り出し、ドアを開けて内部を乾燥させる
  • 脱いだ服は洗濯カゴに入れ、洗濯機で保管しない
  • 洗剤や柔軟剤は必ず適量を守る
  • 臭い対策機能が充実したメーカーを選ぶのも一つの手

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