鍋パーティーの翌朝、シンクの横でどっしり構えている土鍋を見て、思わずため息をついたことはありませんか?
重いし、大きいし、洗ったあとも何日か乾かさないといけない。
食洗機で土鍋もまとめて洗えたらどんなに楽か…と、扉の前で一瞬迷ってしまいますよね。
でも、そこでポンと入れてしまうのはちょっと待ってください。
昔ながらの土鍋と、最近増えてきた食洗機対応の土鍋とでは、同じ土鍋でも中身がまるで別物なんです。
この記事では、食洗機に入れていい土鍋とダメな土鍋の見分け方から、入れてしまったときに起きることまでお話しします。
手持ちの土鍋をラクに手入れするコツや、買い替えるときに失敗しない選び方もまとめました。
読み終わるころには、うちの土鍋はどっち側なのか、次に買うならどれなのかが、すっきり決められるはずです。
- 食洗機OKな土鍋の見分け方
- 従来の土鍋を入れたときのリスク
- 手洗いと乾燥機の上手な使い分け
- 対応土鍋の選び方とおすすめ
食洗機で土鍋は洗える?答えは素材と表示で決まる
結局、うちの土鍋は食洗機に入れていいの?
ここが一番知りたいところですよね。
分かれ道になるのは、土鍋の素材と、本体や説明書に書かれた表示です。
順番に見ていきましょう。
昔ながらの土鍋はNGで食洗機対応と書かれた土鍋ならOK
昔ながらの吸水性がある土鍋は食洗機に入れないのが基本で、本体や説明書に食洗機対応と明記された高耐熱セラミック製の土鍋なら食洗機で洗えます。
同じ土鍋という名前でも、土の目の粗さがまったく違うんです。
伊賀焼や萬古焼に代表される従来の土鍋は、粗い土でじっくり焼き上げた「水を吸う器」です。
一方の食洗機対応の土鍋は、土の目をギュッと詰めて焼いた高密度の素材で、水も洗剤もほとんど吸い込みません。
違いを表にまとめてみました。
| 特徴 | 従来の土鍋 | 食洗機対応の土鍋 |
|---|---|---|
| 主な素材 | 粗い土(伊賀焼や萬古焼など) | 高耐熱セラミックなど |
| 構造 | 多孔質で目に見えない穴が多い | 高密度で穴がほとんどない |
| 吸水率 | 高く水を吸う | ほぼゼロ |
| 食洗機 | NG | OK |
| 目止め | 必要(使う前にお粥を炊く) | 不要(すぐ使える) |
| 洗い方 | 中性洗剤で手早く手洗い | 食洗機用洗剤でそのまま洗える |
やっかいなのは、見た目ではほとんど区別がつかないこと。どちらも茶色やグレーのぽってりした姿なので、土鍋っぽいから大丈夫、という判断は通用しません。
手持ちの土鍋が食洗機OKか見分ける3つのチェック
では、今キッチンにある土鍋はどちらなのか?
確認する場所は3つあります。
| 確認する場所 | 見るところ | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 1つ目:箱や取扱説明書 | 「食洗機対応」「家庭用食器洗い乾燥機使用可」などの記載 | 明記があれば食洗機OK |
| 2つ目:使い始めの案内 | 「目止めをしてから使う」と書かれているか | 目止めが必要なら吸水するタイプで食洗機NG |
| 3つ目:メーカーの公式ページ | シリーズ名と号数、型番で商品ページを確認 | 記載が見つからなければ手洗い |
一番わかりやすいのは2つ目の目止めです。目止めが必要ということは、土が水を吸う前提で作られた土鍋ということ。つまり食洗機とは相性がよくないサインなんです。
反対に、どこを探しても表示が見つからないときは、対応していないものと考えて手洗いにしておくのが安全です。土鍋に限らず、食洗機に入れていい器の見極め方は、素材ごとに食洗機の中で起きる変化をまとめた記事も参考になると思います。
通販サイトの絞り込みを鵜呑みにしない
通販サイトで「食洗機対応」の条件で絞り込んでも、実際にはメーカーが食洗機の使用を控えるよう案内している土鍋が混ざっていることがあります。同じシリーズのとんすいやレンゲが食洗機対応だと、鍋本体まで対応しているように見えてしまうことも。最終的な判断は、必ずメーカーの表示で行いましょう。
同じブランドでもモデルによって食洗機NGのことがある
ここは意外と知られていない落とし穴です。
このブランドは食洗機OK、と覚えていても、モデル単位で見るとNGが混ざっていることがあるんです。
例えば、吸水率を抑えたサーマテックという素材の土鍋を展開する丸利玉樹利喜蔵商店。
直火専用の「超軽量土鍋 シャロウ」は家庭用食洗機対応ですが、IH対応の「超軽量土鍋 エアリー」は公式ショップで食洗機不可と案内されています。
理由まではメーカーの説明に書かれていませんが、IHで加熱するための仕組みが加わるモデルでは扱いが変わることがある、と覚えておくと安心です。
萬古焼の定番である銀峯陶器の「花三島」も似たケースです。
公式ショップではとんすいとレンゲが食洗機対応とされている一方で、土鍋本体は使い始めに目止めを推奨するタイプ。販売店の案内でも、カビの原因になるので食洗機の使用は控えるよう書かれていました。
ブランド名やシリーズ名だけで判断せず、この号数、このモデルはどうなのかまで確かめる。これだけで失敗はぐっと減らせます。
鍋の素材ごとの向き不向きが気になる方は、ホーロー鍋を食洗機で洗うときの注意点をまとめた記事もあわせてどうぞ。
従来の土鍋を食洗機に入れるとどうなる?起きやすい3つのトラブル
一回くらいなら平気じゃない?
と思いたくなりますが、土鍋にとって食洗機の中は想像以上にハードな環境なんです。
高温のお湯、強い水流、そして油汚れに強い専用洗剤。
この3つがそろった場所で、従来の土鍋に何が起きるのかを見ていきます。
多孔質の土鍋に洗剤がしみ込み料理に移るおそれ
土鍋の表面には、目に見えないほど小さな穴が無数に開いています。
この構造を多孔質(たこうしつ)と呼びます。
穴があるおかげで、土鍋は熱をゆっくり伝え、一度温まると冷めにくいんです。
土鍋は呼吸している、なんて言われるのも、まさにこの構造のことですね。
ところが食洗機の中では、この穴が弱点に変わります。
食洗機用洗剤は、油汚れを落とすために手洗い用の中性洗剤よりパワーのあるアルカリ性のものが多く、それを含んだお湯を長時間浴び続けることになるからです。
穴の奥までしみ込んだ洗剤成分は、表面をすすいだ程度ではなかなか抜けません。
次においしい水炊きや雑炊を作ったとき、温まった土鍋から洗剤成分がじわじわ料理に出てくる…なんて、想像したくないですよね。
更に、強いアルカリ成分は表面を守る釉薬(うわぐすり)や土そのものを傷め、土鍋の劣化を早める原因にもなります。
葵のワンポイントアドバイス
家電売り場でも、一回くらいなら大丈夫じゃない?と聞かれることがあります。そんなときは、長く大切に使いたいなら従来の土鍋は手洗いが一番ですよ、とお伝えしています。
水流と温度変化でヒビや欠けが入りやすい
頑丈そうに見える土鍋ですが、陶器なので衝撃にはそれほど強くありません。食洗機の強い水流でカゴの中の土鍋が動き、ほかの食器とぶつかると、欠けや目に見えないヒビにつながります。
土鍋の表面によく見られる細かなひび模様は、貫入(かんにゅう)と呼ばれる釉薬のひびです。長時間の洗浄でここから水が入り込むと、汚れやカビ、割れの原因になることもあります。
食洗機メーカーも、割れやすいものやアルカリ洗剤に弱いもの、表面に傷があるものは食洗機で洗えないものとして案内しています。
【出典】パナソニック よくあるご質問『【卓上型】食洗機で洗えないものは』
見た目よりずっとデリケート
土鍋は急な温度変化と衝撃に弱い調理器具です。どっしりした見た目に反して、食洗機のハードな洗浄は寿命を縮める大きな要因になります。
乾ききらずカビや臭い移りの原因になる
見落としがちなのが、乾燥の問題です。
吸水性の高い土鍋は洗浄中にたっぷり水を吸い込むため、食洗機の乾燥機能を使っても、分厚い土鍋の内側まで乾かしきるのは難しいんです。
中途半端に湿ったまま食器棚にしまうと、そこはカビにとって最高の環境。穴の中に残った洗剤や、落としきれなかった細かな汚れが、カビの栄養にもなってしまいます。
久しぶりに出した土鍋のふたを開けたら、なんだかカビ臭い…。
そんな悲しい再会は避けたいところです。
臭い移りも深刻です。
カレーやキムチ鍋のような香りの強い料理の匂いが、穴の中に残ってしまうんです。
しかも食洗機の中では、ほかの汚れた食器と一緒に長時間密閉されます。その食器の匂いまで吸ってしまうこともあるから困りものです。
一度しみ込むと取るのが大変
土鍋のトラブルで特に多いのが、このカビと臭いです。内部に広がったカビや強く染みついた臭いは、完全に取り除くのがとても難しくなります。
食洗機に入れられない土鍋をラクに手入れするコツ
リスクがわかったところで、手持ちの土鍋はずっと手洗いで頑張るしかないの?という声が聞こえてきそうです。
大丈夫。
ある役割分担をするだけで、手間はかなり軽くなります。
手洗いはぬるま湯と中性洗剤で手早く
従来の土鍋は、食べ終わったら中身を別の容器に移し、ぬるま湯と台所用の中性洗剤でさっと洗うのが基本です。スポンジでやさしくなでるように洗えば十分です。
気をつけたいのは、洗剤液に長く浸けっぱなしにしないこと。
土が洗剤を吸ってしまう理屈は食洗機と同じなので、つけ置き洗いは土鍋には向きません。
こびりつきが取れないときは、ぬるま湯を張ってしばらく置き、ふやかしてから洗うとラクに落とせます。
伊賀焼の窯元である長谷園も、土鍋は食器洗い洗浄機に対応しておらず、洗剤の液に長時間浸けないよう案内しています。
【出典】長谷園だより『土鍋は食器洗い洗浄機に対応していますか?』
食器乾燥機なら使えるケースもある
ここでちょっとした朗報です。
洗浄機はNGでも、食器乾燥機ならOKとしているメーカーがあるんです。
先ほどの長谷園では、食器乾燥機の使用は大丈夫と明記されています。
土鍋にとっての大敵は洗剤液への浸け置きと水流による衝撃で、温風で乾かすこと自体は問題にならないケースが多いというわけです。
自然乾燥だと数日かかることもある土鍋にとって、乾燥機の温風はカビ予防の心強い味方。洗い終わったら水気を拭き取り、底面を上にしてセットするのがコツです。
土鍋の底の部分は釉薬がかかっていないことが多く、そこから水分が抜けやすいからです。
乾燥機がない場合も、底を上にして風通しのいい場所に置いておきましょう。
葵のワンポイントアドバイス
乾いたかどうか迷ったら、底を手のひらで触ってみてください。ひんやり冷たく感じるうちは、まだ中に水分が残っているサインです。土鍋はのんびり屋さんなので、こちらも焦らず待ってあげるくらいがちょうどいいんです^^
ただし、乾燥機OKかどうかはメーカーや製品によって違います。お手持ちの土鍋の取扱説明書は、一度確認しておいてくださいね。
焦げや臭いが残ったときの応急ケア
おじやの焦げつきに、カレー鍋のあとの匂い。
どちらも土鍋のあるあるですよね。
焦げは、水を張って弱火で温めてからしばらく置き、ふやけたところを木べらなどでやさしくこそげ落とすのが基本です。金たわしでゴシゴシこするのは、釉薬に傷をつけてしまうので避けましょう。
匂いが気になるときは、水にレモンなどの柑橘の果汁を加えて煮沸すると和らぐ、と案内している窯元もあります。
煮沸したあとは中身を捨てて、しっかり乾かしてください。
こうしたケアを面倒だなと感じ始めたら、それは買い替えを考えるタイミングかもしれません。次の章で、食洗機対応の土鍋の中身をのぞいてみましょう。
食洗機対応の土鍋はなぜ洗える?仕組みとメリット
土鍋を食洗機でガンガン洗いたい、という願いを叶えてくれるのが食洗機対応の土鍋です。
どんな仕組みで洗えるのか、そしてどんな弱点があるのかをお話していきます。
吸水率ほぼゼロの高耐熱セラミックとは
食洗機対応の土鍋の秘密は、吸水率がほぼゼロという素材の性質にあります。
使われている高耐熱セラミックは、従来の土鍋にある小さな穴を極限まで減らした高密度の素材です。ガラスや磁器に近いものをイメージすると、わかりやすいかもしれません。
穴がないということは、水も洗剤も汚れも中にしみ込まないということ。
これが、次のようなメリットにつながります。
| メリット | 理由 | 暮らしで感じる変化 |
|---|---|---|
| 洗剤が残らない | 素地に洗剤がしみ込まない | 食洗機の強い洗剤でも安心して洗える |
| カビや臭いがつきにくい | 水分や匂い成分が内部に残らない | カレーやキムチ鍋のあとも匂いを引きずりにくい |
| 丈夫で扱いやすい | 密度が高く硬い | 食洗機の水流にも耐えやすい |
しかも、土鍋らしい遠赤外線効果や蓄熱性をうたう製品がほとんどです。洗える便利さと、おいしく作れる土鍋の良さを両取りできる、今どきの素材というわけですね。
目止め不要で買ったその日から使える
新しい土鍋を買ったら、まずやるのが目止めです。
お米のとぎ汁や小麦粉を溶かしたお湯でお粥を炊いて、土の穴をでんぷんでふさぐ下準備のことですね。
土鍋好きさんにとっては育てる楽しみでもありますが、今夜すぐ鍋パーティーをしたい日には、正直ちょっと面倒です。
食洗機対応の土鍋は吸水性がほぼないので、この目止めが要りません。箱から出してさっと洗えば、その日の夕食からもう出番です。
家事の時短ポイント
目止めにかかる数時間の手間がまるごとなくなります。買ってきた日にいきなりキムチ鍋やカレー鍋のような色と匂いの強い料理を作っても大丈夫なのは、吸水率を抑えた素材ならではの強みです。
共働きで平日の時間が限られているご家庭や、初めて土鍋を使う人ほど、この手軽さのありがたみを感じやすいと思います。
正直に言うと弱点もある
いいことばかり並べるのはフェアじゃないので、弱点も先にお伝えしておきます。
まず、IHで使えないモデルが多いこと。
食洗機で洗える土鍋は直火専用のものが中心で、IH対応をうたうモデルは、先ほどのエアリーのように食洗機不可になっている場合があります。
次に、頑固な焦げまでは食洗機でも落とせないこと。
食洗機対応だからといって、何もせず放り込めばピカピカになるわけではありません。
そして、貫入の風合いが少しずつ育っていく味わいや、目止めから始まる土鍋を育てる楽しみは、従来の土鍋のほうに軍配が上がります。
手入れの時間も含めて土鍋を愛でたい人は、あえて伝統的な土鍋を選ぶのも立派な選択です。
食洗機対応の土鍋を買う前に確認したい3つのポイント
よし、買い替えよう!
と決めたら、カートに入れる前にちょっとだけ立ち止まってください。
ここを見落とすと、届いてからうちでは使えなかった…という悲劇が起こりかねません。
熱源はIHかガス火か
一番の注意点は、食洗機対応とIH対応はまったくの別物ということです。
食洗機で洗える土鍋は直火専用のものが中心で、IHクッキングヒーターでは使えないことがよくあります。オール電化のお住まいなら、IH対応と家庭用食洗機対応の両方が明記されているかを必ず確認しましょう。
両方を満たすモデルは、今のところ選択肢が多くありません。
IH非対応のモデルを選ぶなら、カセットコンロを用意して食卓で楽しむスタイルにすると、むしろ鍋パーティー感が出て楽しいですよ。
キッチンはIHでも、鍋料理はほとんど卓上コンロで作るというご家庭も多いものです。
自分の家で土鍋を火にかける場所はどこなのか、一度思い浮かべてみてください。
食洗機の庫内に入るサイズか
次に大事なのがサイズです。
土鍋の大きさは号で表され、1号はおよそ3cm。
9号なら直径約27cmが目安になります。
注意したいのは、号数は取っ手を含まない直径だということ。
例えば超軽量土鍋シャロウの場合、9号は幅32cm、6.5号は幅22.5cmと、取っ手の分だけ3〜5cmほど大きくなります。
| 号数 | 直径の目安 | 人数の目安 | 取っ手込みの幅の例 |
|---|---|---|---|
| 6.5号 | 約19.5cm | 1〜2人 | 22.5cm(シャロウ6.5号) |
| 8号 | 約24cm | 2〜3人 | 製品により異なる |
| 9号 | 約27cm | 3〜4人 | 32cm(シャロウ9号) |
※人数はあくまで一般的な目安です。具材の量や鍋の深さによって変わります。
食洗機側の目安も見ておきましょう。
例えばパナソニックの卓上スリムタイプでは、洗える片手鍋の目安を直径23cm以下、高さ10cm以下としています。9号の土鍋は、まず入らないサイズ感です。
【出典】パナソニック『[スリムタイプ]収納力|食器洗い乾燥機』
ビルトイン食洗機でも、浅型(ミドルタイプ)だと高さが足りないことがあります。深型(ディープタイプ)なら大きな鍋も入りやすくなりますが、カゴの形や配置しだいなので油断は禁物です。
失敗しない測り方
購入前に、メジャーで3か所を測っておきましょう。土鍋の取っ手込みの幅、ふたを外した本体の高さ、そして食洗機のカゴに置いたときに使える幅と高さです。ふたは本体と別々に入れる前提で考えると、入る可能性がぐっと広がります。
焦げは食洗機に入れる前に落としておく
最後は使い方の注意点です。
どれだけ食洗機対応でも、おじやのあとにこびりついた頑固な焦げまでは落としきれません。
焦げが残ったまま入れると、はがれた焦げがフィルターの詰まりにつながることもあります。ぬるま湯でふやかして、ヘラでさっと落としてからセットしましょう。
どこまで予洗いすればいいか迷ったら、食洗機に入れる前の予洗いの加減を解説した記事が目安づくりに役立つと思います。
軽く予洗いしてから食洗機へ。
この流れさえ身につけば、重い土鍋をシンクで抱えてゴシゴシする日々とはお別れです。
おすすめの食洗機対応の土鍋と一緒にそろえたい小物
ここからは、食洗機対応の土鍋と鍋まわりの小物をご紹介します。
選ぶ基準はシンプルで、家族の人数と、うちの食洗機に入るかどうかの2つです。
3〜4人家族なら超軽量土鍋シャロウ9号
家族で鍋を囲むなら、まず候補に入れたいのが丸利玉樹利喜蔵商店のブランドTAMAKIの「直火 超軽量土鍋 シャロウ 9号」です。
本体は吸水率を抑えた高耐熱セラミック製で、メーカー表記で家庭用食洗機対応、目止めも不要です。
一番の特長は、名前のとおりの軽さ。容量2,250mlの9号サイズで重さは約1,750gと、大きな土鍋としては軽めに作られています。
食洗機への出し入れのたびに、よいしょと気合を入れなくていいのは、毎日のことだと本当に大きいんです。
シャロウは浅型という意味で、高さは15.5cmと低め。具材を取り分けやすく、食卓の真ん中に置いても圧迫感がありません。
電子レンジとオーブンにも対応しているので、鍋の季節以外はグラタンや煮込みにも使い回せます。
向いているのは、ガス火やカセットコンロで鍋をする3〜4人家族で、深型のビルトイン食洗機や大きめの卓上食洗機を使っている人です。反対に、IH調理器には対応していないので、IHで火にかけたい人には向きません。
幅32cm、奥行27cmあるので、卓上のスリムタイプの食洗機にはまず入りません。
カラーはモカやトルコブルーなどの定番色のほか、柄入りのデザインもあり、柄物は新素材のサーマテックプラスになっています。
1〜2人暮らしや小さめの食洗機なら超軽量土鍋シャロウ6.5号
一人鍋や二人暮らしなら、同じシリーズの「直火 超軽量土鍋 シャロウ 6.5号」がちょうどいいサイズです。
容量720ml、重さ約790gで、こちらも家庭用食洗機対応、目止め不要です。
サイズは幅22.5cm、奥行19.5cm、高さ11cm。9号に比べてぐっとコンパクトなので、食洗機の中でほかの食器と一緒に並べやすいのがうれしいところです。
ただし、卓上スリムタイプの片手鍋の目安である高さ10cm以下と比べると、ふたを乗せた状態では少しオーバーします。ふたと本体を分けて入れられるか、カゴの配置で確認しておくと安心です。
夜食の雑炊や一人分のおでん、ちょっとした煮込みなど、日常の出番はむしろこのサイズのほうが多いかもしれません。
9号と同じくIHには対応していないので、ガス火か卓上コンロで使う前提で選んでくださいね。
伝統の土鍋派は花三島のとんすいとレンゲを食洗機に任せる
やっぱり昔ながらの土鍋の雰囲気が好き、という人もいますよね。
土鍋の産地として国内で大きなシェアを持つ萬古焼では、1970年代から続く銀峯陶器の「花三島」が定番中の定番です。グレーの地に白い花の絵付けがされた、あの見慣れた姿の土鍋です。
ただ、前にお話ししたとおり、花三島の土鍋本体は目止めを推奨するタイプなので、洗うのは手洗いが基本になります。そこでおすすめなのが、鍋は手洗い、取り分け用の器は食洗機という分担です。
花三島のとんすいとレンゲは、公式ショップで食洗機対応とされています。
鍋料理のあとの洗い物は、実は人数分のとんすいとレンゲのほうが数としては多いもの。ここを食洗機に任せるだけで、手で洗うのは土鍋1つになります。
とんすいは幅12cm、高さ5cmの取っ手付きで、だしを飲みやすい形です。
土鍋と柄をそろえると、食卓の統一感もぐっと出ます。
レンゲは、取り分けに使う大サイズと、一人ひとりが使う小サイズの2種類があります。とんすいとセットでそろえておくと、鍋の日の準備も片付けもスムーズです。
食洗機と土鍋に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 食洗機対応の土鍋は電子レンジやオーブンでも使えますか?
A. 使えるモデルが多いものの、対応している熱源や調理機器は製品ごとに異なります。
この記事で紹介した超軽量土鍋シャロウは電子レンジとオーブンに対応していますが、IH調理器には対応していません。
購入前に、商品ページや取扱説明書の対応表示を確認してください。
Q2. 食洗機対応の土鍋でも、空焚きや急な冷却は避けたほうがいいですか?
A. はい、避けるのがおすすめです。
吸水率が低い素材でも陶磁器であることに変わりはなく、熱い状態で冷たい水をかけるような急激な温度変化は割れの原因になり得ます。
空焚きができるかどうかも製品によって異なるため、取扱説明書の指示に従ってお使いください。
Q3. 食洗機対応の土鍋には、どんな食洗機用洗剤を使えばよいですか?
A. 食洗機対応と明記された土鍋であれば、普段お使いの食洗機専用洗剤で洗えるのが一般的です。
焦げつきが気になる場合は、洗剤を変えるよりも、ぬるま湯でふやかしてから予洗いするほうが効果的です。
従来の土鍋は食洗機に入れず、台所用の中性洗剤で手洗いしてください。
Q4. ご飯を炊くための土鍋も食洗機で洗えますか?
A. 吸水率を抑えた素材の炊飯用土鍋には、食洗機対応の製品もあります。
一方で、土の吸水性を生かしてご飯の水分を調整することをうたう炊飯用土鍋は、目止めが必要な従来型のため手洗いが基本です。
見た目では判断できないので、食洗機対応の表示があるかを確認してください。
食洗機と土鍋の付き合い方を決めるための最終チェック
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
食洗機で土鍋を洗えるかどうかは、土鍋の素材と表示で決まります。
水を吸う従来の土鍋は手洗い、食洗機対応と明記された高耐熱セラミック製なら食洗機へ。この線引きさえ押さえておけば、もう扉の前で迷うことはありません。
あなたの状況に合わせて、どうすればいいかを表で振り返っておきます。
| あなたの状況 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 手持ちの土鍋が目止めの必要な従来型 | 食洗機には入れず手洗いし、乾燥は食器乾燥機も活用する |
| 食洗機対応の表示がある土鍋 | 焦げだけ予洗いしてから食洗機へ |
| 表示がどこにも見つからない | 対応していないものとして手洗いにする |
| これから買い替える | 熱源がIHかガス火か、食洗機の庫内に入るサイズかを先に確認する |
| 伝統的な土鍋を使い続けたい | 鍋は手洗い、とんすいやレンゲは食洗機対応品で分担する |
今日からできることは1つだけ。
土鍋をひっくり返して底や箱の表示を確認し、ついでにメジャーで食洗機の庫内を測ってみてください。
土鍋は鍋の季節だけでなく、炊飯や煮込み、オーブン料理まで一年中活躍できる道具です。手入れの面倒さやカビの心配がなくなれば、出番はきっとグンと増えます。
食後の片付けを食洗機に任せて、空いた時間は家族とデザートやお茶をゆっくり楽しんでくださいね。








