縦型洗濯機の乾燥機能を使っているのに、なぜか衣類が完全に乾かないという経験はありませんか?
せっかく便利な機能があるのに、生乾きのまま取り出すことになってしまうと、がっかりしてしまいますよね。
実は、乾燥機能が弱くなる原因はいくつかあって、意外と見落としがちなポイントが隠れているんです。フィルターの汚れや洗濯物の詰め込みすぎなど、ちょっとした工夫で改善できることも多いんですよ。
また、縦型洗濯機を選ぶ際には、ヒートポンプ式との違いやデメリットをしっかり理解しておくことも大切です。毎日使うものだからこそ、電気代や洗濯から乾燥までにかかる時間も気になりますし、そもそも乾燥機能は本当に必要なのか迷う方もいらっしゃると思います。
この記事では、縦型洗濯機の乾燥が乾かない時の対処法から、購入前に知っておきたいポイント、さらにおすすめモデルまで、家電販売の現場で日々お客様と接している私の経験を交えながら、詳しくご紹介していきます。
あなたのお洗濯ライフがもっと快適になるヒントがきっと見つかりますよ!
縦型洗濯機の乾燥機能は乾かない?

- 乾燥機能が弱くなる原因
- 見落としがちなフィルターの汚れ
- 洗濯物の詰め込みすぎもNG
- 乾かない時の対処法
- 洗濯から乾燥までにかかる時間
- 乾燥機能にかかる電気代
まずは、なぜ乾燥機能がうまく働かなくなってしまうのか、その原因から一緒に探っていきましょう。意外なところに原因が隠れていることも多いんですよ。
乾燥機能が弱くなる原因
縦型洗濯機の乾燥機能が弱くなる原因は、実はいくつか考えられます。故障かな?と心配になる前に、まずは基本的なポイントをチェックしてみることが大切ですね。
一番多いのは、やはり乾燥フィルターや排水口の詰まりです。ホコリや糸くずが溜まると空気や水の通り道が狭くなり、乾燥効率がガクンと落ちてしまうんです。
また、意外と見落としがちなのが、水道の蛇口が閉まっているケース。縦型洗濯機の多くは「水冷除湿方式」といって、乾燥時に発生する湿気を含んだ温かい空気を、水道水で冷やして水分に変えてから排水しています。そのため、蛇口が閉まっていると除湿がうまくできず、生乾きの原因になってしまうんですね。
他にも、洗濯物を詰め込みすぎていたり、乾きにくい衣類ばかりを一緒に乾燥させていたりすることも、乾燥ムラの原因になります。乾燥機能は、温風を衣類全体にムラなく当てることが重要なので、洗濯槽の中にスペースの余裕がないと、風が通らず乾きにくくなってしまうんです。
設定自体が「緩め」や「標準」になっていることで、厚手の衣類が乾ききらないこともあります。まずは使い方やお手入れ方法を見直すことで、改善することが多いんですよ。
乾燥方式について
縦型洗濯機の乾燥は、ヒーターで温めた風を送る「ヒーター乾燥」が主流です。その中でも、湿気の処理方法によって「水冷・除湿タイプ」と「排気タイプ」に分かれます。ご自宅の洗濯機がどちらのタイプか、取扱説明書で一度確認してみるのも良いと思います。
これらの原因は、どれか一つというよりは、複数が絡み合っていることもあります。一つずつ確認して、ご自身の洗濯機がどの状態にあるのかを把握することが、解決への第一歩になりますね。
見落としがちなフィルターの汚れ
先ほども少し触れましたが、乾燥機能の不調で最も多い原因がフィルターの汚れです。これは本当に大切なので、もう少し詳しくお話しさせてくださいね。
洗濯機には、主に2種類のフィルターが関係しています。
乾燥フィルター
まず、乾燥機能を使ったときに仕事をしてくれるのが「乾燥フィルター」です。衣類から出たホコリや糸くずをキャッチしてくれる部分ですね。
このフィルターが目詰まりすると、温かい空気の流れが妨げられてしまい、乾燥時間が長くなったり、生乾きになったりする直接的な原因になります。
メーカーは「乾燥運転のたびにお手入れ」を推奨していますが、これが結構大変で、つい後回しにしてしまう…というお声もよく聞きます。
洗濯機から乾燥フィルターを取り出す
表面に付いた大きなホコリや糸くずを手で優しく取り除く
細かい網目の詰まりが気になる場合は、古い歯ブラシなどで軽くこする
汚れがひどい時は、ぬるま湯で洗い流し、完全に乾かしてから元に戻す
この一手間をかけるだけで、乾燥効率は大きく変わってくるんですよ。
糸くずフィルター(排水フィルター)
もう一つが、洗濯の時に出る糸くずをキャッチする「糸くずフィルター」です。こちらは乾燥に直接関係ないように思えるかもしれませんが、実は重要なんです。
このフィルターが詰まると、排水がスムーズに行われなくなります。乾燥運転中も除湿した水分を排水する必要があるので、排水が滞ると乾燥効率の低下につながることがあります。
こちらも定期的にお掃除してあげるのが、洗濯機を快適に使うコツですね。
「最近、乾きが悪いな」と感じたら、まずはこの2つのフィルターを綺麗にお掃除してみてください。それだけで、まるで新品の頃のようにカラッと乾くようになることも珍しくないんです。
洗濯物の詰め込みすぎもNG
ついついやってしまいがちなのが、洗濯物の詰め込みすぎです。特に忙しいと、一度にまとめて洗ってしまいたい気持ち、すごくよくわかります。でも、これが乾燥効率を大きく下げる原因になってしまうんです。
大切なポイントは、洗濯機の「洗濯容量」と「乾燥容量」は違うということです。
例えば、「洗濯容量10kg / 乾燥容量5kg」という洗濯機の場合、10kgの洗濯物を洗った後、そのまま全部を乾燥させることはできません。乾燥させたい場合は、最初から5kg以下の量で洗濯するか、洗濯後に半分取り出して乾燥させる必要があります。
上手に乾かすコツは、洗濯槽の中で衣類がふんわりと舞うくらいのスペースを確保してあげることです。目安としては、乾燥容量の8割程度に抑えると、効率よく乾かせることが多いですね。
また、厚手のジーンズやパーカーと、薄手のTシャツなどを一緒に乾燥させるのも、乾燥ムラができやすい原因の一つ。できれば、素材の厚さによって分けて乾燥させると、より仕上がりが良くなりますよ。
洗濯が終わった後、一度洗濯物を取り出して、絡まりをほぐしてから乾燥運転をスタートするのも、地味ですがとても効果的なんです。
洗濯物の量を少し意識するだけで、乾燥の仕上がりは格段に変わってきます。一度にたくさん済ませたい気持ちを少しだけ抑えて、洗濯機に合った量で運転させてあげることが、結果的に時短や節約につながるんですね。
乾かない時の対処法
「フィルターも掃除したし、洗濯物の量も減らした。それでも乾かない!」そんな時は、これからご紹介するいくつかの対処法を試してみてください。ちょっとした工夫で、乾燥効果が改善されることがありますよ。
脱水時間を少し長めに設定する
衣類に残っている水分量が少なければ少ないほど、乾燥時間は短くなります。特に、ジーンズや厚手のタオルなど、水分を多く含みやすいものを乾燥させるときは、脱水時間をいつもより長めに設定してみましょう。これだけで、乾燥開始時の負担が減り、乾きやすさがアップします。
設置場所の換気をする
洗濯機が置かれている脱衣所や洗面所の湿気が多いと、除湿能力が低下してしまうことがあります。特に、お風呂の直後などは湿度が高くなりがちですよね。乾燥運転をするときは、少し窓を開けたり、換気扇を回したりして、空気の通り道を作ってあげると効果的です。結露の防止にもつながりますよ。
ドライヤーボールを使ってみる
最近人気なのが「ドライヤーボール」です。ウールやプラスチックでできたボールを洗濯物と一緒に入れると、乾燥中にボールが衣類の間を動き回って、絡まりを防ぎ、温風の通りを良くしてくれます。柔軟剤を使わなくてもふんわり仕上がる効果も期待できるので、一石二鳥の便利アイテムですね。

これらの対処法を試しても全く改善しない場合は、排水ホースが折れ曲がっていたり、排水口がひどく詰まっていたりする可能性も考えられます。一度、洗濯機の裏側も確認してみると良いかもしれません。
それでもダメな場合は、いよいよ本体の不調も考えられますので、修理の相談も視野に入れていきましょう。
洗濯から乾燥までにかかる時間

縦型洗濯機で、洗濯から乾燥まで一気に運転した場合、一体どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
これは、洗濯機の機種や洗濯物の量、素材によって大きく変わってきますが、一つの目安として知っておくと、家事のスケジュールが立てやすくなりますよね。
一般的な縦型洗濯乾燥機の場合、洗濯から乾燥までにかかる時間は、およそ3時間から4時間程度を見ておくと良いと思います。
中には「洗~乾90分コース」のような時短コースを搭載している機種もありますが、これは化繊の衣類が少量の場合などに限られることが多いです。綿のタオルや厚手の衣類が多いと、やはり時間は長くなる傾向がありますね。
一方、ドラム式洗濯機と比較すると、縦型洗濯機の方が乾燥に時間がかかることが多いです。
ドラム式は衣類を大きく持ち上げて落とす「たたき洗い」をしながら乾燥させるので、衣類が広がりやすく温風が効率的に当たりやすいんです。
それに対して、縦型洗濯機は洗濯槽の底で衣類をかくはんしながら乾かすため、どうしても衣類が固まりやすく、ドラム式に比べて時間がかかってしまうんですね。
もし、お使いの洗濯機の乾燥時間が以前よりも明らかに長くなっていると感じる場合は、フィルターの詰まりなど、何かしらの原因で乾燥効率が落ちているサインかもしれません。先ほどご紹介した対処法を試してみて、本来の性能を取り戻してあげることが大切です。
購入時の取扱説明書にも、コースごとの目安時間が記載されていることが多いので、一度見返してみるのもおすすめですよ。
乾燥機能にかかる電気代
毎日使うものだからこそ、気になるのが電気代ですよね。「乾燥機能って、すごく電気代がかかるんじゃないの?」と心配されている方も多いと思います。
実際のところ、どうなのでしょうか?
まず、縦型洗濯乾燥機に多く採用されている乾燥方式は「ヒーター乾燥」です。これは、ドライヤーのようにヒーターで空気を温めて、その温風で衣類を乾かす仕組みです。パワフルで高温なのでカラッと乾きやすい反面、消費電力が大きくなる傾向があり、電気代は高めになります。
具体的な金額は、電力会社の契約プランや洗濯機の機種によって異なりますが、一般的な目安としては、洗濯から乾燥まで1回運転すると、約50円~80円程度の電気代がかかると言われています。
毎日使うとすると、1ヶ月で1,500円~2,400円ほどになる計算ですね。これを高いと感じるか、手間が省けて楽だと感じるかは、人それぞれだと思います。
乾燥方式 | 主な採用機種 | 1回あたりの電気代(洗濯~乾燥) | 特徴 |
---|---|---|---|
ヒーター乾燥 | 縦型洗濯乾燥機、一部のドラム式 | 約50円~80円 | 高温でパワフル。本体価格は安めだが電気代は高い。 |
ヒートポンプ乾燥 | 多くのドラム式洗濯乾燥機 | 約20円~40円 | 低温で優しく乾かす。省エネで電気代が安いが本体価格は高い。 |
表を見ていただくと分かる通り、ドラム式洗濯機に多い「ヒートポンプ乾燥」と比べると、ヒーター乾燥の電気代は約2倍以上かかることもあります。ヒートポンプ式は、湿気を含んだ空気を除湿しながら乾かすエアコンのような仕組みなので、とても省エネなんです。
「毎日必ず乾燥まで使いたい!」という方は、長い目で見ると電気代の安いヒートポンプ式のドラム式洗濯機の方がお得になるかもしれません。逆に、「雨の日や急ぎの時だけ使えればいい」という方なら、本体価格の安い縦型洗濯乾燥機でも十分かもしれませんね。
ご自身のライフスタイルと、乾燥機能を使う頻度を考えて、どちらが合っているか検討することが大切ですね。
乾燥が乾かない!縦型洗濯機を選ぶポイント

- 購入前に知っておきたいデメリット
- ドラム式のヒートポンプとの違い
- 縦型洗濯機に乾燥機は必要か?
- 実際に使っている人の口コミ
- 買い替えで後悔しない選び方のコツ
- 乾燥機能付きのおすすめモデル3選
原因や対処法がわかったところで、次は「これから乾燥機能付きの縦型洗濯機を買おうかな」と考えている方向けの選び方のポイントです。
乾燥機能を重視する場合、どんな点に気を付けて選べば後悔しないのか、プロの視点も交えながら詳しく解説していきますね。
購入前に知っておきたいデメリット
縦型洗濯乾燥機は、洗浄力が高く、省スペースで設置できるなど多くのメリットがありますが、乾燥機能に注目すると、いくつか知っておいてほしいデメリットもあるんです。
購入してから「こんなはずじゃなかった…」とならないように、正直にお伝えしますね。
乾燥時間が長く、電気代も高め
先ほどもお伝えしたように、縦型洗濯機に多いヒーター乾燥は、ドラム式のヒートポンプ乾燥に比べて、乾燥時間が長く、電気代や水道代(水冷式の場合)も高くなる傾向があります。
毎日のように乾燥機能を使いたいと考えている方にとっては、ランニングコストが少し気になるかもしれません。
衣類がシワになりやすく、傷みやすい
ヒーター乾燥は高温で一気に乾かすため、どうしても衣類がシワになりやすいというデメリットがあります。特にシャツなどは、乾燥後にアイロンがけが必要になることが多いですね。
また、高温に弱いデリケートな素材の衣類は、縮んだり傷んだりする可能性もあるので注意が必要です。洗濯物が絡みやすい縦型洗濯機の構造も、シワができやすい一因と言えます。
これらのデメリットを知った上で、「それでも自分には縦型洗濯乾燥機が合っている」と思えるかが、後悔しないための大切なポイントになります。
「乾燥機能はあくまで補助的なもの」と割り切って、雨の日や急ぎの時のお助け機能として活用するのであれば、縦型洗濯乾燥機は非常に心強い味方になってくれると思いますよ。
ドラム式のヒートポンプとの違い
「乾燥機能を重視するなら、やっぱりドラム式の方がいいの?」というご質問は、お店でも本当によくいただきます。
一番大きな違いは、やはり乾燥方式にあります。縦型洗濯機とドラム式洗濯機の乾燥方式の違いを理解すると、どちらがご自身のライフスタイルに合っているかが見えてきますよ。
これまでにも触れてきましたが、ここで改めてそれぞれの特徴を比較してみましょう。
ヒーター乾燥 | ヒートポンプ乾燥 | |
---|---|---|
仕組み | ドライヤーのように高温の風で乾かす | エアコンのように湿気を取って乾かす |
主な採用機種 | 縦型洗濯乾燥機、一部の安価なドラム式 | 多くのドラム式洗濯乾燥機 |
乾燥温度 | 約80℃以上(高温) | 約60℃~65℃(低温) |
仕上がり | カラッと乾くが、シワや縮みが起きやすい | ふんわり優しく仕上がる |
電気代 | 高い | 安い(ヒーター式の半分以下も) |
本体価格 | 比較的安い | 高い |
このように、それぞれにメリット・デメリットがありますね。
ヒーター乾燥は、高温でパワフルに乾かすので、タオルなどをカラッとさせたい場合には向いています。本体価格が比較的安いのも嬉しいポイントです。
一方、ヒートポンプ乾燥は、なんといっても省エネ性能の高さと、衣類への優しさが最大の魅力です。電気代を気にせず毎日乾燥機能を使いたいや、お気に入りの洋服を優しく乾かしたいという方には、断然ヒートポンプ式がおすすめです。
どちらが良い、悪いということではなく、何を一番重視するかで選ぶのが正解だと思います。
「洗浄力は譲れないから縦型がいいけど、乾燥も使いたい」という方や、「初期費用を抑えたい」という方には縦型洗濯乾燥機が向いています。
「乾燥の仕上がりとランニングコストを重視したい」という方には、ドラム式洗濯乾燥機が向いていると言えるんじゃないでしょうか。
縦型洗濯機に乾燥機は必要か?
これは、乾燥機能付きの縦型洗濯機を検討する上で、誰もが一度は考えるテーマですよね。
「あったら便利そうだけど、本当に使うかな?」
「乾燥機能がないシンプルな洗濯機の方が安くていいのでは?」
と悩む気持ち、よくわかります。
結論から言うと、これはご家庭のライフスタイルや洗濯に対する考え方次第、というのが私の答えです。すべての人に必要というわけではありませんが、特定の方にとっては「なくてはならない機能」になる可能性を秘めています。
一方で、「洗濯は基本的に天日干しが一番!」と考えている方や、「時間に余裕があって、毎日洗濯物を干すのが苦にならない」という方にとっては、乾燥機能はあまり使わない「宝の持ち腐れ」になってしまうかもしれません。
乾燥機能が付いている分、本体価格も高くなりますし、お手入れの手間も増えますからね。
私個人の意見としては、「メインで毎日使う」というよりは、「いざという時の保険」として乾燥機能があると、日々の暮らしのストレスがぐっと減るんじゃないかな、と思います。
突然の雨に降られても、「まあ、乾燥機があるから大丈夫か」と思える心の余裕は、思った以上に大きいものですよ。
ご自身の生活を振り返ってみて、洗濯物を干す作業に少しでもストレスを感じる場面があるのなら、乾燥機能付きの縦型洗濯機を検討してみる価値は十分にあると思います。
実際に使っている人の口コミ
私も家電量販店で働いていると、お客様から実際に使ってみた感想を伺う機会がたくさんあります。カタログスペックだけではわからない、リアルな声はとても参考になりますよね。乾燥機能付きの縦型洗濯機については、本当にさまざまなご意見をいただきます。
一番よく聞くのは、やはり「思っていたよりも完璧には乾かないかな」というお声です。
「洗濯から乾燥までボタン一つで、あとは畳むだけ!という生活を夢見ていたけど、ちょっと湿っていることがあるから、結局少し干したり、乾燥を追加したりしてるの」なんてお話も。
特に厚手のパーカーのフード部分や、ジーンズのポケットの中などが乾きにくい、というのは“あるある”のようです。
一方で、こんな声も本当に多いんです。
「雨の日や、子供が急に『体操服がない!』って言った時に本当に助かる!これなしの生活はもう考えられない!」
毎日使うメインの乾燥機としてではなく、補助的な役割として使うのであれば、満足度が非常に高いようです。「完璧」を求めすぎず、「いざという時のお助けアイテム」として考えると、その価値を実感しやすいのかもしれませんね。
また、お手入れに関しては、「やっぱり乾燥フィルターの掃除は毎回やらないと、すぐに乾きが悪くなるのを実感する」という声もよく聞きます。この一手間を惜しまないことが、快適に使い続ける秘訣のようです。
購入を検討されている方は、こうしたリアルな声を参考に、「毎日、全自動で完璧に乾かす」という高い期待を持つよりは、「洗濯物を干せない日の頼れるパートナー」くらいの気持ちでいると、購入後の満足度が高くなると思いますよ。
買い替えで後悔しない選び方のコツ

「よし、乾燥機能付きの縦型洗濯機を買おう!」と決めたら、次はどの機種にするかを選ばなければいけませんね。
たくさんのモデルがあって迷ってしまうと思いますが、乾燥機能を重視する場合にチェックしてほしい、後悔しないための選び方のコツがいくつかあります。
①乾燥容量をしっかり確認する
何度もお伝えしていますが、これが一番重要です。
ご家庭で一度に乾かしたい洗濯物の量はどのくらいですか?
例えば、4人家族で2日分をまとめて洗って乾かしたい、という場合は、最低でも乾燥容量が5kg以上はないと厳しいかもしれません。
「洗濯容量」の大きさだけでなく、必ず「乾燥容量」の数字を確認しましょう。
②フィルターのお手入れのしやすさ
乾燥機能を快適に使い続けるためには、フィルターの掃除が欠かせません。
このフィルターの形状が、実はメーカーや機種によって結構違うんです。フタを開けてゴミ箱の上でパカっと捨てるだけのシンプルなタイプもあれば、少し複雑な構造のものもあります。
お店で実際に触ってみて、これなら毎回続けられそうだな、と思えるものを選ぶのがおすすめです。
③静音性も忘れずにチェック
夜間に洗濯から乾燥まで行うことを考えているなら、運転音の静かさも大切なポイントです。
特に、モーターの回転数を細かく制御してくれる「インバーター」を搭載しているモデルは、運転音が静かな傾向にあります。振動も少ないので、集合住宅にお住まいの方には特におすすめしたい機能ですね。
これらのポイントに加えて、各メーカー独自の洗浄機能(泡洗浄や温水洗浄など)や、スマホ連携機能などを比較検討して、ご自身のライフスタイルにぴったりの一台を見つけてくださいね。
乾燥機能付きのおすすめモデル3選
ここまで色々と解説してきましたが、「じゃあ、具体的にどのモデルがおすすめなの?」と思いますよね。そこで最後に、私がお客様にもよくおすすめする人気の縦型洗濯乾燥機を3つ厳選してご紹介します。
それぞれに特徴があるので、ぜひ参考にしてみてください。
①日立「ビートウォッシュ BW-DX100M」

洗浄力の高さで定評のある日立の「ビートウォッシュ」シリーズです。大流量の「ナイアガラ ビート洗浄」で、しつこい泥汚れや皮脂汚れもしっかり落としてくれます。
乾燥機能もパワフルで、衣類を舞い上げながら乾かす「速乾ビート乾燥」により、シワを抑えながらスピーディーに仕上げてくれるのが嬉しいポイント。
「洗浄力も乾燥力も妥協したくない!」という方に一番おすすめのモデルですね。液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能やAIお洗濯など、便利な機能が満載なのも魅力です。
②パナソニック「FAシリーズ NA-FA12V5」

パナソニックのモデルは、温水で洗剤の力を引き出す「温水スゴ落ち泡洗浄」が特徴です。皮脂汚れや黄ばみ、ニオイが気になる衣類も、温水の力でスッキリ洗い上げます。
このモデルは液体洗剤・柔軟剤に加えて、おしゃれ着洗剤も自動投入できる「トリプル自動投入」を搭載しているのがすごいところ。洗剤を計量する手間が省けるのは本当に便利ですよね。
手間を減らしつつ、洗浄力にもこだわりたい方におすすめしたい一台です。
③東芝「ZABOON AW-10VP4」

東芝の「ZABOON」シリーズは、目に見えないナノサイズの泡「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」で洗浄力を高めているのが特徴です。繊維の奥の汚れまでしっかり落とし、黄ばみを防ぐ効果が期待できます。
乾燥機能は、外気を取り込みながらふんわり仕上げる「ハイブリッド乾燥」を搭載。さらに、このモデルは液体洗剤・柔軟剤の自動投入やスマートフォン連携にも対応しています。
そして何より、低振動・低騒音設計なので、夜間や早朝に洗濯・乾燥をしたい方にとても人気があります。マンションなど、音が気になる環境にお住まいの方には、ぜひ検討してほしいモデルですね。
ここで紹介した以外にも素敵なモデルはたくさんありますが、まずはこの3機種を比較検討の軸にしてみると、ご自身の好みが分かってくるかもしれませんね。
総括:縦型洗濯機の乾燥が乾かない悩みを解決
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。