エアコンの室外機が小さいメーカーはどこだろう、と探していませんか?
いざエアコンを設置しようと思ったら、ベランダが狭くて室外機を置くスペースがなかったり、お隣との距離が近くて悩んでしまったり。せっかく新しいエアコンを買うのに、設置場所の問題で失敗や後悔はしたくないですよね。
私も家電量販店で働いていると、エアコンの室外機のサイズに関するご相談をいただくことが結構あるんです。特に都市部のお住まいだと、設置スペースは本当に切実な問題だと思います。
でも安心してください。最近はそんな悩みに応えてくれるコンパクトな室外機のエアコンもたくさん登場しているんですよ。
この記事では、室外機が小さいエアコンのメーカー選びで失敗しないためのポイントや、具体的なおすすめモデルを、私の経験も交えながら一緒に見ていきたいと思います。
室外機が小さいエアコンのメーカー選びのコツ

ここでは、室外機の小さいエアコンを選ぶときに、知っておきたい基本的な知識やコツをいくつかご紹介しますね。これを押さえておくだけでも、ぐっと選びやすくなると思いますよ。
室外機が小さいエアコンのメーカーはどこ?
エアコンの室外機が小さいメーカーはどこ?と聞かれたら、私はまずダイキンや三菱電機、そしてパナソニックといったメーカーを挙げます。
これらのメーカーは、長年にわたって日本の住宅事情、特に都市部の限られた設置スペースを研究しているので、コンパクトな設計にとても力を入れている印象ですね。小さいスペースに高性能を詰め込むのが得意なんです。
もちろん、日立や富士通ゼネラルなど、他のメーカーからも設置性に配慮したモデルは出ています。 ただ特にコンパクトさを最優先するなら、やはり先ほどのメーカーの製品からチェックしてみるのが理想の一台を見つける近道じゃないでしょうか。
メーカーごとに少しずつ特徴があるので、室外機のサイズだけでなく省エネ性能やデザイン、機能と合わせて総合的に検討するのがおすすめです。
6畳向け室外機が小さいコンパクトなエアコン
6畳向けのエアコンは、寝室や子ども部屋など、比較的スペースが限られた場所に設置されることが多いですよね。ベッドや机などの家具でスペースが埋まりがちで、ベランダもコンパクトな場合が少なくありません。
そのためメーカーもこのニーズをよく理解していて、6畳クラスのエアコンには特にコンパクトな室外機を用意していることが多いんです。各社が最も力を入れている競争の激しいカテゴリの一つと言えます。
実際に、各メーカーが「業界最小クラス」とうたうモデルの多くは、この6畳から10畳程度の小さい能力のタイプに集中しています。 もしお部屋が6畳前後であれば、選択肢はかなり豊富にあると考えて良いと思います。特定のメーカーだけの特殊な製品ではないので、安心して比較検討できます。
省エネ性能や搭載されている機能も年々進化しているので、小さいからといって性能に妥協する必要もなくなってきているのは嬉しいポイントですね。AIによる自動運転や内部の自動お掃除機能といった便利な機能が搭載されたモデルも増えています。
業界最小モデルのエアコン室外機を紹介
「とにかく一番小さいモデルが知りたい!」という方もいらっしゃいますよね。
2025年現在の最新モデルで見てみると、業界最小クラスと言えるのは、ダイキンの「risora(リソラ)」シリーズや、三菱電機の「霧ヶ峰 Zシリーズ」の小畳数向けモデルなどが挙げられます。
これらのモデルは、高さや横幅がかなりコンパクトに設計されているのが特徴です。例えば一般的な室外機の高さが550mm程度のところ、530mm台に抑えられているモデルもあります。
たった数センチの違いですが、この差が設置できるかどうかの分かれ目になることもあるので、あなどれないポイントなんです。
一番小さいエアコンの具体的なサイズは?
先ほどもお伝えしたとおり、一番小さいクラスのエアコン室外機は、具体的な数字で見てみるとそのコンパクトさがよく分かります。
一般的な6畳向けモデルの室外機サイズと比較してみましょう。
機種 | 高さ | 幅 | 奥行 |
---|---|---|---|
一般的な6畳向けモデル | 約550mm | 約675mm | 約285mm |
業界最小クラスのモデル | 約530mm | 約660mm | 約266mm |
このように、高さも幅も、そして奥行きも一回り小さく設計されているのが分かりますね。
特にマンションのベランダなどで、隣の家との境界にあるパーテーション(隔て板)の前に置きたい場合、このコンパクトさがとても重要になります。
消防法で、非常時にはこのパーテーションを破って避難経路を確保する必要があるため、室外機で完全に塞いでしまうことはできないんです。
室内機が小さいモデルも合わせて検討しよう
室外機のサイズに注目が集まりがちですが、実は室内機のサイズも同じくらい大切なんです。
お部屋に設置したときの圧迫感をなくしたい、というお声は店頭でも本当によくお聞きします。特に6畳や8畳といったお部屋では、大きな室内機が壁にあるだけで、なんだか部屋全体が狭く感じられてしまうことがあるんですよね。
そして、見た目の問題以上に深刻なのが、物理的に設置できるかどうかという点です。特に、窓の上やカーテンレールとの間のスペースが狭いお部屋だと、設置できる室内機の高さが限られてしまいますよね。最近の住宅はデザイン性が高い反面、窓が天井近くまであったり、カーテンボックスが設置されていたりして、エアコンを取り付けるための壁のスペースが30cmもない、なんてことも珍しくありません。
また、壁の横幅が足りないケースもあります。例えば、お部屋の角や、柱とクローゼ-ットの間の限られた壁面にしか設置できない場合、横幅の広いモデルは取り付けられないんです。
こうした悩みに応えるため、各メーカーからコンパクトな室内機が登場しています。
先ほども少し触れましたが、ダイキンの「risora」シリーズは、奥行きがとても薄く、壁からの出っ張りが少ないので圧迫感がありません。まるで絵を飾るような感覚で設置できるのが魅力ですね。
また、高さがコンパクトなモデルとしては、三菱電機の「霧ヶ峰」の一部シリーズも選択肢に入ります。そして日立の「白くまくん」には、本体の横幅をぐっと抑えたスリムなモデルがあります。これなら、今まで諦めていた狭い壁面にもすっきり収まる可能性があります。
このように、室外機の置き場所だけでなく、室内機の設置スペースもしっかりと採寸しておくことが、エアコン選びで失敗しないための重要な鍵となります。カタログに記載されている本体サイズだけでなく、設置に必要な上下左右のスペースも確認することを強くおすすめします。
室外機が小さいエアコンのデメリットも確認
注意点 | 詳細内容と対策 |
---|---|
対応畳数との関係 | エアコンの能力が大きくなるほど、熱交換器やコンプレッサーも大型になり、室外機も必然的に大型化します。18畳以上のハイパワーモデルでは、コンパクト室外機の選択肢がかなり限定されてしまいます。6〜8畳なら豊富な選択肢がありますが、広いお部屋では設置場所の工夫や能力調整が必要になることもあります。 |
価格面 | 同じ能力のモデルで比較した場合、コンパクトモデルの方が数万円程度高くなることがあります。これは限られたスペースに性能を維持したまま部品を収めるための、より高度な設計技術や特殊部品のコストが上乗せされるためです。設置スペースのメリットと価格とのバランスを考慮することが大切です。 |
運転音 | 小さいスペースに部品を詰め込んでいるため、標準サイズのモデルよりコンプレッサーの振動音が響きやすい場合や、ファンの高速回転による風切り音が大きくなる可能性があります。最近のモデルは静音性が大幅に改善されているので過度な心配は不要ですが、カタログの運転音デシベル(dB)値を確認して比較することをおすすめします。 |
エネルギー効率 | 一般的に熱交換器は大きい方が熱交換効率が良いため、最高レベルの省エネ性能を追求したモデルは室外機も大きめです。コンパクトモデルも十分省エネですが、年間電気代を最小化したい場合は、APF(通年エネルギー消費効率)の数値と室外機のサイズを両方比較検討することをおすすめします。 |
コンパクトな室外機はメリットばかりのように思えますが、いくつか知っておきたい注意点もあります。
まず一番大きな注意点は、エアコンの能力(対応畳数)との関係です。
エアコンは、お部屋が広くなるほど、よりパワフルな冷暖房能力が求められます。そして能力が大きくなればなるほど、心臓部である熱交換器やコンプレッサーといった部品も大きく、そして高性能なものが必要になるため、室外機も必然的に大型になる傾向があります。
このため、リビングで使うような18畳以上のハイパワーなモデルでは、コンパクトな室外機の選択肢はかなり少なくなってしまうのが現状です。6畳や8畳のお部屋であれば豊富な選択肢がありますが、広いお部屋でコンパクトな室外機を探すのは、かなり難しいと考えておいた方が良いかもしれません。
もし広いお部屋で設置スペースが限られている場合は、少し能力を落とすか、壁掛け金具などを使って設置場所を工夫する必要が出てくることもあります。
また、同じ能力のモデルで比較した場合、特別な設計がされているコンパクトモデルの方が、少しだけ価格が高くなることもあります。これは限られたスペースに性能を維持したまま部品を収めるために、より高度な設計技術や特殊な部品が必要になるためです。いわば、技術料が価格に上乗せされているようなイメージですね。
標準モデルと比べて数万円程度の価格差が出ることもありますので、設置スペースというメリットと、価格とのバランスを考えることが大切になります。
運転音についても、少し注意が必要です。
小さいスペースに部品を詰め込んでいるため、標準サイズのモデルよりコンプレッサーの振動音が響きやすかったり、ファンが高速で回転して風切り音が少し大きくなったりする可能性もゼロではありません。
ただ先ほどもお伝えしたとおり、最近のモデルは静音性もかなり改善されているので、過度に心配する必要はないと思います。カタログに記載されている運転音のデシベル(dB)値を確認して比較すると、より安心ですね。
加えて、エネルギー効率の面でも少しだけ違いが出ることがあります。
一般的に、熱交換器は大きい方が熱を交換する効率が良いため、最高レベルの省エネ性能を追求したモデルは、室外機も大きめなことが多いです。もちろんコンパクトモデルも十分に省エネですが、年間電気代を1円でも安くしたいという場合は、APF(通年エネルギー消費効率)の数値と室外機のサイズを両方見比べてみることをおすすめします。
メーカー別!室外機が小さいエアコンを比較

ここからは、具体的なメーカーごとに室外機が小さいおすすめのエアコンを見ていきましょう。それぞれのメーカーの強みや特徴も解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ダイキンの最小モデルのエアコンはこれ
ダイキンの最新モデルの中で、特に室外機が小さいのは「risora(リソラ)」シリーズの小畳数向けモデルです。
モデル名 | S223ATSS-F 6畳向け |
室内機サイズ | 高さ295mm × 幅798mm × 奥行185mm |
室外機サイズ | 高さ555mm × 幅675mm(+65) × 奥行284mm(+42) |
特徴 | 業界トップクラスの清型室内機 豊富なカラーバリエーション 加湿・除湿機能 AI快適自動運転 |
このモデルの魅力は、何と言っても室内機の奥行が185mmという薄さです。壁からの出っ張りが少ないので、お部屋がすっきり見えます。室外機もコンパクトなので、設置場所に制約があるお部屋には最適な一台だと思います。
室外機が小さい三菱のエアコンの特徴
三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」シリーズも、室外機がコンパクトなモデルをラインナップしています。特に上位モデルの「Zシリーズ」や「Rシリーズ」は、高い性能を持ちながら、室外機の小型化も実現しているのがすごいところです。
三菱の強みは、何と言っても「ムーブアイ」という高機能なセンサー技術ですね。床や壁の温度から人の体感温度まで細かく検知して、無駄なく快適な空調を実現してくれます。
「賢くて電気代も抑えられる」という評判は、私がお店でお客様から直接お聞きする声の中でも特に多いものの一つです。
高性能なエアコンが欲しいけれど、室外機はできるだけ小さくしたい、という方には三菱の霧ヶ峰がぴったりだと思います。
室外機が小さいパナソニックのエアコン
パナソニックの「エオリア」シリーズも、設置性に配慮したモデルが揃っています。特にスタンダードモデルの「Jシリーズ」などは、室外機がコンパクトに設計されており、狭い場所にも設置しやすいのが特徴です。
パナソニックのエアコンを選ぶ一番の魅力は、やはり「ナノイーX」による清潔機能じゃないでしょうか。エアコン内部のカビを抑制したり、お部屋の空気中の有害物質を抑制する効果が期待できたりと、空気の質にこだわりたい方から人気があります。
専用アプリを使えば、スマートフォンから遠隔操作もできるので、とても便利だと思います。清潔さと使いやすさを重視するなら、パナソニックのエオリアは良い選択肢になりますね。
室外機が小さい日立のエアコンの魅力
日立の「白くまくん」シリーズも、室外機のコンパクトさに配慮したモデルがあります。
特に注目したいのは、室内機のサイズです。シリーズによっては、横幅がとてもスリムなモデルがあり、柱と柱の間など、狭いスペースにもすっきり収まります。
日立のエアコンの大きな魅力は、「凍結洗浄」という独自のクリーン機能です。熱交換器を凍らせて一気に溶かすことで、ホコリやカビを洗い流してくれるんです。
エアコン内部を清潔に保ちたいけれど、自分でお手入れするのは結構大変、と感じている方には嬉しい機能ですよね。
室外機だけでなく室内機の設置スペースも限られている、という場合には、日立の白くまくんが有力な候補になると思います。
総括:室外機が小さいエアコンのメーカー
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。