洗濯機の設置や引っ越しの際に、給水ホースの長さが足りなくて困った経験はありませんか？
洗濯機給水ホース延長は、多くの方が直面する身近な問題ですが、正しい方法を知らないと水漏れなどのトラブルを招く可能性があります。
ホースの種類選びから始まり、ジョイントの種類の把握、適切な延長方法まで、実は奥が深い作業なのです。長いとどうなるかという疑問や、反対に短くしたい場合の対処法、さらには自作を検討される方もいらっしゃるでしょう。
また、どこに売ってるかわからずに困っている方や、交換費用がどの程度かかるのか気になる方も多いはずです。家電量販店で働く私も、これらの質問をよくお聞きします。
この記事では、洗濯機の給水ホース延長に関する基本的な方法から、トラブル対策まで幅広く解説しています。初心者の方でも安心して作業できるよう、具体的な手順や注意点を詳しくお伝えしていきます。
洗濯機の給水ホース延長方法
洗濯機の給水ホース延長は、正しい知識があれば決して難しい作業ではありません。
まずはホースの種類や特徴を理解し、延長に必要な部材を揃えることから始めましょう。適切なジョイントの選び方や水漏れ防止のポイントも併せて解説していきます。
給水ホースの種類と特徴
洗濯機の給水ホースには、大きく分けて2つのタイプがあります。まず、多くの家庭で使用されているワンタッチ式ジョイントを採用したホースです。こちらは蛇口とホースを簡単に接続できる仕組みで、約40年前に開発されて以来、業界標準品として広く普及しています。
材質はPVC樹脂製のホース本体にPOM樹脂製のジョイント、塩化ブチルゴム製のパッキンが組み合わされており、耐水圧・耐寒・耐熱性に優れた安心設計となっています。使用温度は約1℃から50℃まで対応し、使用圧力は0～0.75MPaの範囲で安全に使用できます。
一方、古いタイプのビス止め式ジョイントもまだ一部で使用されています。こちらは吐水口径14～23mmの水栓に3点ビス止めで固定する方式で、亜鉛ダイキャストとPOM樹脂で構成されています。ただし、取り付けに多少の手間がかかるため、現在の主流はワンタッチ式です。
現在販売されている最新の給水ホースには、ロックレバー付きでホースの抜けを防止する機能や、抗菌仕様を施したものもあります。特にGAONA（ガオナ）やSANEI（サンエイ）といったメーカーの製品は、ほとんどのメーカーの洗濯機に対応しており、信頼性も高いと言えるでしょう。
延長の基本的な方法
給水ホースの延長は、専用の延長ホースを既存のホースに継ぎ足すことで簡単に行えます。重要なポイントは、洗濯機と直接接続するのではなく、必ず既存の給水ホースに接続することです。
まず、水栓の蛇口を閉めてから作業を開始します。次に、現在使用中の給水ホースを口金から取り外し、延長ホースのつまみとロックレバーを引っ張りながら口金にホース接続部を差し込みます。カチッと音がするまでしっかりと差し込んだら、ロックレバーを口金にかけて固定します。
その後、取り外した既存の給水ホースを延長ホースの接続ニップルに同様の手順で接続します。全ての接続が完了したら、ホースにねじれや折れがないことを確認し、水栓のハンドルを開いて水漏れがないかチェックしましょう。
延長作業においては、必ずメーカー推奨の延長ホースを使用することをお勧めします。例えば、パナソニックの場合はAXW1251シリーズ（0.5m〜5mまで各種サイズ）、東芝では部品コード42040662の延長ホースが用意されています。
作業中に注意すべき点として、延長ホースは各メーカーの給水ホースに合うよう設計されていますが、1992年以前製造の東芝・サンヨー・NECの各給水ホースには適合しない場合があります。事前に適合性を確認することが大切です。
ジョイントの種類と選び方
給水ホースの延長に使用するジョイントには、複数の種類があります。最も一般的なのは、ワンタッチ給水ジョイントです。こちらは水栓と洗濯機給水ホースをワンタッチで接続できる便利なアイテムで、呼び13のカップリング付水栓に対応しています。
| ジョイント種類 | 対応水栓 | 特徴 | 価格帯 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|---|
| ワンタッチ給水ジョイント | カップリング付水栓 （G1/2ネジ対応） |
簡単着脱 ロックレバー付 抜け防止機能 |
1,000円 ～1,500円 |
取り付けが簡単で ほとんどのメーカーに対応 |
| 自動止水機能付ジョイント | 万能ホーム水栓 カップリング付水栓 |
ホース外れ時 自動給水停止 安全機能搭載 |
1,500円 ～2,000円 |
水漏れリスクを大幅軽減 安心して使用可能 |
| ビス止め式ジョイント | 吐水口径14～23mm の水栓 |
3点ビス固定 確実な接続 従来タイプ対応 |
500円 ～1,000円 |
古い水栓にも対応 コストパフォーマンス良好 |
| L型ニップル | 万能ホーム水栓 スペース制約時 |
90度角度変更 省スペース設計 狭い場所に最適 |
800円 ～1,200円 |
設置スペースが限られた 場所での使用に便利 |
カップリング付き水栓用のニップルは、取付対応ネジがG1/2規格となっており、ほとんどのメーカーの給水ホースに取り付け可能です。ツバ付きタイプを選ぶと、より安定した接続が期待できます。
万能ホーム水栓用のジョイントもあり、こちらはW26山20・G1/2の両方のネジに対応しています。自動止水機能付きタイプを選べば、万が一ホースが外れた場合でも瞬時に給水を停止するため、水漏れリスクを大幅に軽減できます。
ビス止め式ジョイントは、主に古いタイプの水栓に使用されます。吐水口径14～23mmの水栓に3点ビス止めで固定する方式で、パイプ径に合わせてサイズを選択する必要があります。材質は亜鉛ダイキャストとPOMが使用されており、耐久性に優れています。
ジョイント選びの際は、まず現在使用している水栓のタイプを確認することから始めましょう。ワンタッチ式の水栓であれば、対応するワンタッチジョイントを、従来のネジ式水栓であればビス止め式ジョイントを選択します。迷った場合は、家電量販店やホームセンターの店員に相談すると適切なアドバイスを受けられます。
水漏れ防止対策
給水ホースの延長において、水漏れ防止は極めて重要な課題です。まず基本となるのは、水栓のジョイント部分の清掃と点検です。汚れやカルキ成分、サビ、傷などがあると水漏れの原因となるため、ぬれた布で丁寧に拭き取りましょう。
汚れが取れない場合や、サビや傷がある場合は、水栓や給水栓ジョイント、給水栓つぎてなどの交換を検討する必要があります。また、給水ホースに異物が付着していないか、パッキンにめくれがないかも必ず確認してください。
日常的な予防策として、洗濯機を使用しないときは水道の蛇口を閉める習慣をつけることをお勧めします。蛇口を開けたままにするとパッキンの劣化を早めてしまうからです。もし蛇口を閉め忘れがちな場合は、水漏れストッパー機能付きのニップルを使用することで、万が一の際の被害を最小限に抑えられます。
定期的なメンテナンスも欠かせません。特に延長ホースを使用している場合は、接続部分が2倍になるため、脱水時の振動によってゆるみが生じやすくなります。月に一度程度、全ての接続部分にゆるみがないか点検することが大切です。
水漏れが発生した場合の対処法も覚えておきましょう。まず洗濯機の電源を切り、コンセントを抜いて感電リスクを回避します。次に給水ホースにつながる蛇口を閉め、それでも水漏れが止まらない場合は水道の元栓を閉めます。一戸建ての場合は玄関付近のメーターボックス内に、マンションでは玄関付近の扉内の水道メーター横に元栓があります。
どこに売ってる？
洗濯機の給水ホースや延長ホースは、さまざまな店舗で購入できます。最も品揃えが豊富なのは家電量販店です。ヨドバシカメラ、ビックカメラ、コジマ、ノジマ、エディオン、ケーズデンキ、ベスト電器などの主要な家電量販店では、各メーカーの純正品から汎用品まで幅広く取り扱っています。
ホームセンターも便利な購入先です。カインズ、コメリ、コーナン、島忠ホームズ、ケーヨーデイツー、ビバホーム、ジョイフル本田などでは、SANEI（サンエイ）やGAONA（ガオナ）といった信頼できるメーカーの製品を扱っています。特にコメリでは、延長用3mホースから各種ジョイントまで豊富なラインナップが揃っています。
意外な購入先として、ドン・キホーテでも洗濯機用ホースを取り扱っています。24時間営業の店舗なら、急な故障にも対応できて便利ですね。また、東急ハンズなどの大型雑貨店でも購入可能です。
オンライン購入を希望する場合は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販サイトが便利です。店頭では見つからない特殊なサイズやメーカー純正品も見つけやすく、価格比較も簡単に行えます。
最も確実なのは、メーカーの公式通販サイトでの購入です。パナソニックなら公式通販サイトでAXW1251シリーズを、東芝なら販売店経由で部品コード42040662の延長ホースを購入できます。純正品なら品質に安心できますし、メーカー保証の対象にもなります。
交換にかかる費用の目安
給水ホースの延長や交換にかかる費用は、作業内容と依頼先によって大きく異なります。まず、自分で作業を行う場合の材料費について見てみましょう。
| 作業内容 | 材料費 | 工賃 | 総額目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| DIY延長作業 | 1,000円～2,000円 | 0円 | 1,000円～2,000円 | 延長ホース・ジョイント代のみ 最も経済的 |
| メーカー修理 （シャープ） |
部品代込み | 技術料・出張料込み | 11,000円～31,000円 | 取り付け不備の修理含む 保証あり |
| 水道業者 蛇口交換 |
蛇口代別 | 10,000円～15,000円 | 15,000円～25,000円 | 出張費0円～5,000円 深夜割増あり |
| ガス会社修理 （東京ガス） |
部品代別 | 基本料6,600円～ | 10,000円～20,000円 | ドラム式は作業員2名 深夜割増3,300円 |
| 排水ホース交換 （業者依頼） |
1,000円～2,000円 | 7,000円～18,000円 | 8,000円～20,000円 | 水道業者による ホース交換作業 |
※ メーカー保証期間内（1年以内）なら無償修理の場合があります
※ 診断のみでも基本料金が発生する場合があります
延長ホース本体の価格は、長さやメーカーによって異なりますが、1mタイプで1,000円前後が相場です。例えば、GAONA（ガオナ）の自動洗濯機用給水ホース0.8mタイプは1,099円、1.0mタイプは約1,200円程度で販売されています。SANEI（サンエイ）の製品も同程度の価格帯となっています。
ジョイント類の価格は、種類によって500円から2,000円程度の幅があります。ワンタッチ給水ジョイントは1,000円前後、自動止水機能付きタイプは1,500円から2,000円程度です。ビス止め式ジョイントは比較的安価で、500円から1,000円程度で購入できます。
業者に依頼する場合の費用はかなり高くなります。メーカー修理サービスの場合、給水ホース・排水ホースの取り付け修理で11,000円から31,000円程度かかります。これは技術料、部品代、出張料を含んだ金額です。
水道業者に洗濯機の蛇口交換を依頼する場合は、施工費用として10,000円から15,000円程度が相場となります。さらに出張費や見積もり費用として0円から5,000円程度が別途かかる場合があります。深夜・早朝の作業では割増料金3,300円が追加されることもあります。
東京ガスなどのガス会社が提供する修理サービスでは、基本料金6,600円に加えて作業内容に応じた料金が発生します。ドラム式洗濯機の移動が必要な場合は、作業員2名での作業となるため、さらに費用が上乗せされます。
費用を抑えたい場合は、できるだけ自分で作業を行うことをお勧めします。延長ホースの取り付けは特別な技術を必要としないため、DIY初心者でも十分対応可能です。ただし、水漏れなどのトラブルが発生した場合の責任は自分で負うことになるため、不安がある場合は無理をせず専門業者に依頼しましょう。
洗濯機給水ホース延長時のトラブル対策
延長作業後に起こりがちなトラブルについて、具体的な対処法をお伝えします。
ホースの長さに関する問題から、水圧への影響、屋外設置時の特別な注意点まで、実際に遭遇しやすい課題を中心に解説していきます。
長すぎるとどうなるか
給水ホースを必要以上に長くしすぎると、いくつかの問題が発生する可能性があります。まず考えられるのは、水圧の低下です。ホースが長くなればなるほど、水道からの水圧が途中で減衰し、洗濯機への給水時間が長くなってしまいます。
特に屋外設置の洗濯機で5m以上の延長を行う場合、このような現象が顕著に現れることがあります。給水に時間がかかると、洗濯時間全体が延びてしまい、効率的な洗濯ができなくなってしまいます。
また、ホースが長すぎると設置スペースの問題も生じます。余ったホースを適切に処理しないと、洗濯機周辺が雑然とした印象になってしまいますし、ホースが床に這った状態になると掃除の妨げにもなります。
さらに、ホースが長いほど水が残りやすくなり、冬場の凍結リスクが高まります。特に屋外設置や寒冷地では、ホース内の残水が凍結して破損する可能性があるため注意が必要です。
水圧で発生するウォーターハンマー現象も、ホースが長いほど起こりやすくなります。この現象は急激な水流の変化によって配管内に衝撃波が発生する現象で、ホースや接続部分に負荷をかけてしまいます。
適切な長さの目安として、必要最小限の長さにプラス30cm程度の余裕を持たせる程度が理想的です。余ったホースは適切に束ねて固定し、床に這わないよう注意しましょう。
短くしたい場合
既存の給水ホースが長すぎて邪魔になる場合、短くする方法もあります。ただし、この作業には十分な注意が必要です。
まず確認すべきは、使用している給水ホースが切断可能なタイプかどうかです。メーカー純正のホースの中には、内部に補強材が入っているものがあり、単純にハサミで切断すると機能を損なう可能性があります。
切断可能なタイプのホースの場合、作業前に必ず水栓を閉めて、ホース内の水を完全に抜いてください。その後、必要な長さを測定し、ハサミまたはカッターで慎重に切断します。切断面が斜めにならないよう、できるだけ直角に切ることが重要です。
切断後は、切断面にビニールテープを巻いて補強することをお勧めします。また、ホースの内径に合ったホースクリップを用意し、接続部分をしっかりと固定しましょう。
ただし、ホースの切断は本来メーカーが想定していない使用方法のため、万が一水漏れなどのトラブルが発生した場合、メーカー保証の対象外となる可能性があります。リスクを考慮すると、適切な長さの新しいホースを購入することをお勧めします。
風呂水ホースの場合は、比較的切断しやすい構造になっています。パナソニックの風呂水吸水ホースなら、フィルター取り付け側を切断して長さを調整できます。ニッパなどで切断してから、風呂水フィルターを取り付ければ完了です。
ホースを自作する際の注意点
市販の延長ホースではサイズが合わない場合や、特殊な設置環境のため、ホースを自作したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、洗濯機の給水ホースを自作することは、安全性の観点からお勧めできません。
洗濯機の給水ホースには、一定の水圧に耐える強度と、洗濯機の振動に対する耐久性が要求されます。また、食品衛生法に適合した材質を使用する必要があり、これらの条件を満たすホースを個人で作成することは非常に困難です。
もし自作を検討される場合は、最低限以下の点に注意してください。まず、使用する材料は必ず上水道用として認められたものを選択することです。園芸用や工業用のホースは、有害物質が含まれている可能性があるため絶対に使用してはいけません。
接続部分の密閉性も重要な要素です。適切なホースクリップを使用し、接続部分からの水漏れを完全に防ぐ必要があります。また、ホース内径は既存のホースと同じサイズにし、水流を妨げないよう注意しましょう。
耐圧性能についても十分な検討が必要です。一般的な水道水圧は0.1～0.7MPa程度ですが、瞬間的にはそれ以上の圧力がかかることもあります。使用するホースは、最低でも1.0MPa以上の耐圧性能を持つものを選択してください。
しかし、これらの条件を満たしたとしても、自作ホースによる水漏れトラブルが発生した場合、住宅や家財への損害は全て自己責任となります。階下への漏水による損害賠償責任も発生する可能性があるため、安全性を最優先に考え、メーカー認証品の使用を強くお勧めします。
延長時の水圧への影響
給水ホースを延長すると、どうしても水圧に影響が出てしまいます。これは物理的な現象のため、完全に避けることはできませんが、影響を最小限に抑える方法はあります。
水圧低下のメカニズムを理解することから始めましょう。水がホース内を流れる際、ホースの内壁との摩擦により圧力が徐々に低下します。この現象は管摩擦損失と呼ばれ、ホースが長くなるほど大きくなります。
また、ホースの内径も水圧に大きく影響します。内径が細いほど摩擦損失が大きくなるため、可能であれば太めのホースを選択することで水圧低下を軽減できます。ただし、洗濯機の給水口に接続できるサイズには制限があるため、極端に太いホースは使用できません。
高低差も水圧に影響を与える要因の一つです。水栓より洗濯機が高い位置にある場合、重力に逆らって水を送る必要があるため、さらに水圧が低下してしまいます。可能であれば、洗濯機を水栓より低い位置に設置することをお勧めします。
水圧低下による実際の影響として、給水時間の延長が挙げられます。通常5分で完了する給水が7～8分かかるようになったり、極端な場合は洗濯機がエラーを表示することもあります。
対策として、まず元の水圧を確認することから始めましょう。水道メーターボックス内に減圧弁が設置されている場合は、適切な圧力に調整されているか確認してください。また、建物全体の配管に問題がないかも併せてチェックしましょう。
延長ホースを選ぶ際は、できるだけ内径が太く、長さが短いものを選択します。複数のホースを継ぎ足すより、一本の長いホースを使用する方が摩擦損失を抑えられます。
屋外設置時の給水ホース延長の注意点
洗濯機を屋外に設置する場合、給水ホースの延長には特別な注意が必要です。まず理解しておくべきは、現在販売されている洗濯機の多くは屋内設置を前提として設計されているということです。
最も重要な課題は凍結対策です。外気温がマイナス4度まで下がると、屋外の水道管や給水ホースは凍結しやすくなります。ホース内の水が凍結すると体積が膨張し、ホースや接続部分が破損する可能性があります。
凍結防止の基本は水抜き作業です。洗濯が終了したら、必ず給水ホース内の水を完全に抜いてください。まず給水側の蛇口を閉め、洗濯機を運転してホース内の水を洗濯槽へ流します。その後、脱水モードで洗濯槽と排水ホース内の水も排出しましょう。
完全な水抜きを行うには、給水ホースを蛇口から取り外すことが最も確実です。ホースを外す際は、残った水がこぼれる可能性があるため、タオルを用意して作業を行ってください。
紫外線対策も重要な要素です。直射日光にさらされ続けると、ホースの樹脂が劣化し、ひび割れや硬化の原因となります。可能であれば、ホース全体を遮光カバーで覆うか、日陰になる位置に配置しましょう。
風による影響も考慮する必要があります。長いホースは風にあおられやすく、接続部分に余計な負荷がかかることがあります。ホースクリップやバンドを使用してしっかりと固定し、風で動かないよう対策を講じてください。
屋外設置の場合、通常より長い延長が必要になることが多いですが、5m以上の延長を行う場合は水圧への影響も考慮しなければなりません。給水に時間がかかりすぎる場合は、水道の元圧を上げるか、より太い配管への変更を検討する必要があります。
また、屋外では異物の混入リスクも高くなります。砂塵や落ち葉などがホースの接続部分に付着すると、水漏れの原因となる可能性があります。定期的な清掃と点検を心がけ、異物を取り除くようにしましょう。
梅雨時期や台風シーズンには、特に注意が必要です。大量の雨水がホース周辺に溜まると、電気系統への影響も懸念されます。排水対策を十分に行い、洗濯機本体への浸水を防ぐことが大切です。
総括：洗濯機の給水ホース延長
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。
