洗濯機の下から嫌なドブくさいニオイがして、どうしたらいいのか困っていませんか?
普段は見えない場所だからこそ、いつの間にか汚れが蓄積してしまい、気づいた時には強烈な悪臭に悩まされることになってしまうんですよね。
洗濯機の下の掃除に関しては、「頻繁に洗濯機を動かすのは大変そう」「業者に頼むと高そう」「そもそも何が原因なのかわからない」といった不安や疑問が次々と浮かんでくるのではないでしょうか。
実は洗濯機の下の掃除には、重い洗濯機を動かさないで掃除する裏ワザがあります。また、排水口にたまったヘドロ状の汚れを効果的に除去する方法や、ほこりの予防対策を講じることで、日々のお手入れを格段に楽にすることも可能なんです。
さらに洗濯機の下をふさぐ工夫をすることで、そもそも汚れが入り込みにくい環境を作ることもできますよ。
この記事では、洗濯機下の悪臭の原因から具体的な掃除方法、予防対策まで、誰でも実践できる方法を詳しくご紹介します。また業者に依頼する場合の料金相場や選び方についても解説しますので、あなたに最適な解決方法がきっと見つかるはずです。
洗濯機の下の掃除に関する知識

洗濯機の下から発生する嫌な臭いや汚れについて、まずは基本的な知識を身につけることから始めましょう。
原因を正しく理解することで、適切な対処法を選択できるようになります。また掃除の頻度や予防方法を知っておくことで、清潔な環境を効率的に維持できますよ。
ドブくさいのはなぜ?
原因 | 詳細 | 対処法 |
---|---|---|
排水口の汚れ蓄積
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洗濯機のゴミ受けでは取りきれない石けんカスやホコリ、髪の毛が排水口に蓄積し、カビや雑菌の温床となって悪臭を発生させます。 | 月1回の排水口分解清掃と重曹・クエン酸を使った洗浄が効果的です。 |
排水ホース内部の汚れ
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パイプの接続部分や曲がっている箇所に汚れがたまりやすく、そこで雑菌が繁殖することで臭いが発生します。 | 排水ホースの定期点検と必要に応じた交換、専用クリーナーでの洗浄を実施しましょう。 |
封水切れによる下水臭
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排水トラップの水が蒸発すると、下水からの悪臭や虫の侵入を防ぐ機能が失われ、室内に臭いが入り込みます。 | 排水トラップに適量の水を注いで封水を回復させ、定期的な使用で水の蒸発を防ぎましょう。 |
洗濯機の下から嫌な臭いがしてお困りではありませんか?
この不快な臭いの正体は、実は複数の原因が絡み合って発生しているんです。
まず最も多いのが、排水口に蓄積した汚れが原因となるケースです。長年洗濯機を使用していると、洗濯機のゴミ受けでは取りきれない細かな汚れや石けんカスが排水口に流れ込んでしまいます。これらの汚れは時間が経つにつれて蓄積し、カビや雑菌の温床となって悪臭を放つようになるんですね。
また、排水ホース内部の汚れも見逃せない原因のひとつです。特にパイプ同士の接続部分や曲がっている箇所には汚れがたまりやすく、そこで雑菌が繁殖することで臭いが発生します。排水ホース内は普段目につかない場所なので、気づかないうちに汚れが深刻化してしまうことも珍しくありません。
さらに、封水切れによる下水臭の逆流も考えられます。排水管には排水トラップという湾曲部があり、ここに溜められた水が下水からの悪臭や虫の侵入を防ぐ役割を果たしています。しかし洗濯機を長期間使用していなかったり、気温の高い日が続いたりすると、この封水が蒸発してしまい、下水の臭いが室内に入り込んでしまうのです。
洗濯機周辺は隅々まで掃除が行き届きにくい場所でもあります。掃除しきれなかったホコリや髪の毛が排水口に入り込み、それがさらに汚れの蓄積を加速させることもあるんです。これらの汚れを放置すると、不快な臭いが洗濯物に移ってしまう可能性もあるため、早めの対処が必要になります。
どのくらいの頻度で掃除すればいい?

洗濯機の下の掃除頻度について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。適切な掃除頻度を知っておくことで、清潔な環境を保ちながら効率的にお手入れできますよ。
基本的には月に1回の定期清掃がおすすめです。洗濯機の排水口は汚れが蓄積しやすい場所であり、最低でも月1回は掃除しないと排水口関連のトラブルが起こる可能性が高くなります。月1回という頻度は、汚れが深刻化する前に対処できる適切なタイミングと言えるでしょう。
ただし、ご家庭の使用状況によって頻度を調整することも大切です。例えば大家族で洗濯頻度が高い場合や、ペットを飼っているご家庭では、より頻繁な掃除が必要になることもあります。逆に一人暮らしで洗濯回数が少ない場合は、2ヶ月に1回程度でも十分かもしれません。
日常的な簡易掃除については、週に1回程度実施すると防水パンの清潔さをかなり維持できます。この場合は洗濯機を動かさず、手の届く範囲でホコリを取り除く程度で構いません。ハンガーにストッキングを被せた掃除グッズを使って奥のホコリをかき出し、その後で掃除機で吸い取るという簡単な作業でも大丈夫です。
また、臭いや汚れが気になり始めたら、頻度に関係なくすぐに掃除することも重要ですね。早めに対処することで、汚れの蓄積を防ぎ、より深刻なトラブルを回避できます。定期的なメンテナンスは洗濯機の寿命を延ばすことにもつながるため、ぜひ習慣化していただきたいと思います。
ヘドロ掃除で排水口の悪臭を撃退
ステップ | 作業内容 | 重要ポイント | 所要時間 |
---|---|---|---|
1
安全準備
|
洗濯機の電源を切り、コンセントから電源プラグを抜く。水道の蛇口も閉めて、周辺の電化製品を離れた場所に移動させる。 | 感電や漏電を防ぐため、必ず電源を完全に遮断してから作業開始。 | 5分 |
2
分解作業
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排水ホース、排水エルボ、封水筒、泡防止パイプなどのパーツを上から順番に取り外す。パーツ配置を写真撮影しておく。 | 外せない部品は無理に取り外さず、できる範囲で作業する。 | 10分 |
3
洗浄剤投入
|
重曹2:クエン酸1の割合で排水口に振りかけ、その後ぬるま湯をかける。化学反応でヘドロ汚れを分解させる。 | 重曹とクエン酸の反応により、しつこいヘドロも効果的に分解される。 | 2分 |
4
つけ置き
|
15〜30分ほど放置して洗浄成分を浸透させる。同時に取り外したパーツをお湯でつけ置きし、歯ブラシで磨く。 | 十分な時間をかけることで、頑固な汚れも柔らかくなり除去しやすくなる。 | 20分 |
5
洗浄・復旧
|
きれいに洗い流してパーツを元に戻し、排水トラップに適量の水を注いで封水を回復させる。 | 封水の回復を忘れると、下水臭が逆流する原因となる。 | 8分 |
排水口に蓄積したヘドロ状の汚れは、悪臭の最大の原因となります。この厄介な汚れを効果的に除去する方法をご紹介しましょう。
まず作業前の準備が何より大切です。安全に掃除するため、必ず洗濯機の電源を切り、コンセントから電源プラグを抜いてください。洗濯機に給水している水道の蛇口も閉めておくと安心ですね。洗濯機周辺に電化製品がある場合は、できるだけ離れた場所に移動させておきましょう。
次に排水口の分解作業に入ります。洗濯機用の排水口は通常、排水ホース・排水エルボ・封水筒・泡防止パイプなど複数のパーツで構成されています。これらのパーツを上にあるものから順番に取り外していきます。外せない部品は無理に取り外そうとせず、できる範囲で作業することが安全です。
ヘドロ状の汚れには、重曹とクエン酸を組み合わせた清掃方法が効果的です。「重曹2:クエン酸1」の割合で排水口に振りかけ、その後ぬるま湯をかけます。15~30分ほど放置してから、きれいに洗い流しましょう。この化学反応により、しつこいヘドロ汚れも分解されやすくなります。
取り外した排水口のパーツは、お湯でつけ置きしてから歯ブラシかスポンジで磨きます。漂白剤などのクリーナーを使用する場合は、必ず窓を開けて換気しながら作業してくださいね。パーツの材質によっては漂白剤が使えない場合もあるため、事前に確認することも忘れずに。
作業が完了したら、排水トラップに適量の水を注いで封水を回復させることも大切です。この水が下水からの悪臭や虫の侵入を防ぐ重要な役割を果たしているからです。
洗濯機の下のカビを予防

洗濯機の下はカビが発生しやすい環境が揃っているため、予防対策をしっかり講じることが重要です。
カビが好む条件は、湿気・汚れ・温度の3つが揃った環境です。洗濯機周辺は水を多く使用するため湿気が高く、ホコリや洗剤カスなどの汚れも蓄積しやすい場所となっています。さらに洗濯時の温水使用や乾燥機能により温度も上がりがちで、まさにカビにとって理想的な環境なんです。
通気性の改善がカビ予防の第一歩となります。洗濯機と防水パンの間にかさ上げ台を設置すると、空気の流れが良くなりカビの繁殖を抑えることができます。また洗濯後は洗濯機の蓋を開けておくことで、内部の湿気を逃がすことも効果的です。
定期的な清掃もカビ予防には欠かせません。先ほどお伝えした月1回の排水口掃除に加えて、防水パン周辺のホコリ取りも忘れずに行いましょう。ホコリはカビの栄養源となるため、こまめに除去することでカビの発生を大幅に抑制できます。
洗剤の適正使用もポイントのひとつです。洗剤や柔軟剤を多く使いすぎると、すすぎ残しが生じて洗剤カスが蓄積しやすくなります。洗剤カスもカビの栄養源となるため、適量を守って使用することが大切です。
さらに、洗い終えた洗濯物を長時間洗濯機内に放置しないことも重要です。濡れた洗濯物を放置すると洗濯槽内の湿度が上がり、カビが繁殖しやすい環境を作ってしまいます。洗濯が終了したら、できるだけ早く取り出すよう心がけましょう。
洗濯機周りのほこりも予防

洗濯機周辺のホコリ対策は、清潔な環境を維持するために非常に重要な要素です。効果的な予防方法を実践することで、日々のお手入れがぐっと楽になりますよ。
まず防水パンのカバーリングが有効な対策となります。市販のプレスンシールやラップ状のアイテムを使って防水パンをカバーすることで、ホコリの侵入を大幅に減らせます。汚れが気になったら張り替えるだけなので、お手入れも簡単です。コストコなどで購入できるプレスンシールは特に便利で、多くの方が活用しています。
排水ホースのカバーも忘れてはいけません。ホームセンターで150円程度で購入できる白い配管カバーを排水ホースにはめるだけで、ホコリがホースの溝に入り込むのを防げます。見た目もすっきりするため一石二鳥の効果が期待できるでしょう。
DIYが得意な方であれば、木の板材を使って排水ホース用のカバーを自作することも可能です。板をサイズに合わせてカットし、コの字型にボンドで接着するだけの簡単な構造でも、十分にホコリ防止効果を発揮します。
配線まわりの整理も重要なポイントです。洗濯機のアース線と電源コードを束ねて、ダイソーなどで販売されているチューブケーブルで覆うことで、配線周辺にホコリが蓄積するのを防げます。緑や黄色で目立つアース線も、すっきりと隠すことができて見栄えも良くなります。
山崎実業から発売されている「洗濯機排水トラップホコリ防止カバー プレート」という専用商品もおすすめです。洗濯機の排水トラップに置くだけでホコリや髪の毛の侵入を防げ、シリコーンゴム製なので水洗いも可能な優れものです。裏面にはカットガイドラインが付いているため、排水ホースの太さに合わせて簡単に調整できる点も便利ですね。
洗濯機の下の掃除を楽にする方法とコツ

ここからは実践的な掃除方法とコツをご紹介していきます。
洗濯機を動かす場合の注意点から、動かさずに掃除する裏ワザまで、様々なアプローチをお伝えします。またかさ上げ台の活用や業者依頼の判断基準についても詳しく解説しますね。
洗濯機を動かす時の注意点と手順
手順 | 作業内容 | 注意点・重要ポイント | リスク |
---|---|---|---|
1
電源・配管の切断
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電源を切りコンセントを抜く。給水ホース、排水ホース、アース線を全て取り外す。蛇口も完全に閉める。 | 残水がこぼれる可能性があるため、タオルを用意しておく。配線の配置を写真で記録する。 | 感電・漏電・床の濡れ |
2
完全な水抜き
|
洗濯機を排水ホース方向に軽く傾け、内部とホース内の水を完全に抜く。給水弁も開けて残水を排出。 | 水が完全になくなるまで待つ。ドラム式は特に水が残りやすいので注意深く確認。 | 移動中の水漏れ・床損傷 |
3
床面の保護
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洗濯機の底面と移動経路に古い毛布やダンボールを敷く。特にフローリングは傷つきやすいため重点保護。 | 滑り止め効果も考慮して厚手の保護材を選ぶ。移動経路全体をカバーする。 | 床の傷・凹み・変色 |
4
複数人での移動
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2〜3人で協力して慎重に移動。縦型50kg〜、ドラム式100kg〜の重量があるため、無理は禁物。 | 腰を痛めないよう正しい姿勢で持ち上げる。息を合わせてゆっくりと移動。 | 腰痛・落下・故障 |
5
水平調整・復旧
|
設置後は水準器で水平を確認し、必要に応じて調整脚で微調整。配管とアース線を元通りに接続。 | 水平でないと振動や騒音の原因となる。接続後は必ず試運転で動作確認を行う。 | 振動・騒音・故障 |
洗濯機の移動は思っている以上に慎重さが求められる作業です。安全かつ効率的に行うための手順をしっかり把握しておきましょう。
作業前の準備が何よりも大切です。まず洗濯機の電源を完全に切り、コンセントから電源プラグを抜いてください。給水ホースと排水ホースも取り外す必要があります。給水ホースを外す際は、残った水がこぼれる可能性があるため、タオルなどを用意しておくと安心ですね。アース線も忘れずに取り外しましょう。
洗濯機内部の水抜きも重要な工程です。洗濯機を排水ホースの方向へ軽く傾けて、排水ホース内に残った水を完全に抜きます。この作業を怠ると、移動中に水がこぼれて床を濡らしてしまう可能性があります。
移動作業は必ず複数人で行ってください。一般的な洗濯機でも50kg以上の重量があり、ドラム式洗濯機になると100kgを超えるものも珍しくありません。一人で無理に動かそうとすると、腰を痛めたり洗濯機を落として故障させたりするリスクが高くなります。
床の保護も忘れてはいけません。洗濯機の底面や移動経路に古い毛布やダンボールを敷いて、床に傷がつかないよう配慮しましょう。特にフローリングの場合は、少しの傷でも目立ってしまうため注意が必要です。
移動後は水平の確認を必ず行ってください。洗濯機には水準器が付いているため、これを確認して適切に水平設置されているかチェックします。水平でない状態で使用すると、異常な振動や騒音の原因となったり、最悪の場合は故障につながったりする可能性があります。
ただし、頻繁な移動は洗濯機にとって負担となるため、できるだけ避けることが賢明です。どうしても移動が必要な場合は、信頼できる業者に依頼することも検討してみてくださいね。
洗濯機を動かさないで掃除する裏ワザ

掃除方法 | 必要なもの | 手順・コツ | 効果・特徴 |
---|---|---|---|
フローリングワイパー法
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市販のフローリングワイパー、乾いたシートまたはウェットシート | 洗濯機の下に差し込み、前面・左右など方向を変えながらゴミを取り除く。狭い隙間も同時に掃除可能。 | 最も手軽で効果的。広範囲のホコリを一度に除去できる。 |
ハンガー+ストッキング法
|
針金ハンガー、古いストッキングまたはタイツ、布 | ハンガーに布を巻き、ストッキングを被せる。静電気でホコリを吸着。奥の汚れを手前にかき出す。 | 静電気効果で小さなゴミも逃さない。コストゼロで作れる。 |
掃除機ノズル活用法
|
掃除機、細いノズルアタッチメント | 細いノズルに変更し、「かき出し→吸い取り」の順番で作業。奥のホコリを先にかき出してから吸引。 | 強力な吸引力で確実に除去。週1回で清潔維持可能。 |
古い歯ブラシ活用法
|
使い古した歯ブラシ、霧吹きまたは濡れ雑巾 | 手の届く範囲の細かな部分をブラシでこする。水で濡らすとより効果的。排水ホース周辺の汚れに最適。 | 細部の頑固な汚れに効果絶大。ピンポイント清掃が可能。 |
組み合わせ清掃法
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上記の道具を複数組み合わせて使用 | 1. ハンガーでかき出し → 2. フローリングワイパーで除去 → 3. 掃除機で仕上げ → 4. 歯ブラシで細部清掃 | 最も徹底的な清掃が可能。月1回で完璧な仕上がり。 |
洗濯機を動かさずに掃除する方法を覚えておくと、日常のお手入れがとても楽になります。身近なアイテムを活用した効果的なテクニックをご紹介しましょう。
フローリングワイパーを使った掃除法は、最も手軽で効果的な方法のひとつです。市販のフローリングワイパーを洗濯機の下に差し込み、届く範囲を丁寧に掃除します。一方向だけでなく、洗濯機の前面や左右など、差し込む方向を変えながらゴミを取り除くことがポイントです。洗濯機の横にある狭い隙間も、同時に掃除してしまいましょう。
先ほども少しお話した、針金ハンガーとストッキングを組み合わせた掃除グッズも非常に便利です。針金ハンガーに布を巻き付け、その上からストッキングを被せるだけで完成します。ストッキングから発生する静電気がホコリや小さなゴミを効果的に吸着してくれるため、洗濯機の下や壁との間に差し込むだけで、たまったゴミを簡単に取り除けます。
掃除の順序も効率を左右する要素です。「ほこりをかき出し→吸い取る」の順番で作業することがコツとなります。まずハンガーとストッキングのモップやブラシで奥のホコリを手前にかき出し、その後で掃除機でしっかり吸い取りましょう。この手順を守ることで、ホコリを舞い上がらせることなく効率的に除去できます。
掃除機のノズルを細いタイプに変更することも効果的です。狭い隙間にも入りやすく、より奥の汚れまで吸い取ることができます。ただし、無理に奥まで差し込もうとすると、洗濯機や配管を傷つける可能性があるため、適度な力加減で作業することが大切です。
古い歯ブラシを活用する方法もあります。手の届く範囲の細かな部分は、使い古した歯ブラシでこすって汚れを落とすことができます。特に排水ホース周辺の細かな汚れには効果的で、水で濡らした歯ブラシを使うとより汚れが落ちやすくなります。
これらの裏ワザを組み合わせることで、洗濯機を動かすことなく、かなりの範囲を清掃できます。週に1回程度この簡易掃除を実施すれば、洗濯機下の清潔さを十分に維持できるでしょう。
かさ上げ台で掃除を簡単にする工夫
先述のように、かさ上げ台の設置は洗濯機下の掃除を劇的に楽にしてくれる優れたソリューションです。設置するメリットと選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。
かさ上げの最大のメリットは、洗濯機と防水パンの間に十分な空間が生まれることです。一般的に床から10cm程度かさ上げすることで、手や掃除用具が入りやすくなり、掃除の負担が大幅に軽減されます。洗濯機を動かすことなく奥までしっかりと掃除できるため、定期メンテナンスが格段に楽になるんです。
通気性の向上もかさ上げの重要な効果のひとつです。洗濯機と防水パンの間の風通しが良くなることで、カビの繁殖を抑制し、悪臭の発生も防げます。湿気がこもりにくくなるため、雑菌の繁殖も抑えられるという副次的な効果も期待できるでしょう。
かさ上げ台を選ぶ際は、洗濯機のタイプに対応しているかを必ず確認してください。縦型専用やドラム式専用、両方に対応できるタイプなど、商品によって仕様が異なります。購入前に商品サイトで「ドラム式対応」などの表記をチェックすることが大切です。
据え置き型がおすすめのタイプです。キャスター付きのタイプもありますが、振動や地震で洗濯機が倒れるリスクがあるため、多くのメーカーが使用を禁止しています。据え置き型なら安定性が高く、安心して使用できます。
テクノテック社の「イージースタンド」は、プロも推奨する高品質な製品です。既存の防水パンに設置することで、洗濯機下に約100mmの空間スペースを確保できます。D77とD105の2タイプが用意されており、防水パンの種類に合わせて選択可能です。粘着テープで簡単に取り付けできる点も魅力的ですね。
ただし、かさ上げにはデメリットもあります。洗濯機の転倒リスクが若干高くなることや、小さなお子さんがいる家庭では洗濯機の下に手を入れないよう注意が必要になることです。また、設置後は必ず洗濯機の水準器で水平を確認し、適切に設置されているかチェックしましょう。
賃貸住宅にお住まいの方には特にメリットが大きいかもしれません。管理会社による排水口の高圧洗浄が定期的に行われる際、かさ上げしていれば洗濯機を移動させることなく作業してもらえる可能性が高くなります。
洗濯機の下をふさぐ方法でゴミを防ぐ

洗濯機の下にゴミやホコリが入り込むのを事前に防ぐ方法を知っておくと、掃除の頻度を減らすことができて本当に便利です。予防対策をしっかり講じることで、清潔な環境を長期間維持できますよ。
プレスンシールやラップを使った防水パンのカバーリングは、最も手軽で効果的な方法です。コストコなどで購入できるプレスンシールを防水パンに貼るだけで、ホコリや小さなゴミの侵入を大幅に防げます。汚れが気になったときは剥がして新しいものに張り替えるだけなので、メンテナンスも簡単ですね。
排水口専用のカバーも有効な対策となります。市販の排水口カバーには、シリコン製で繰り返し使えるタイプや、使い捨てのフィルタータイプなど様々な種類があります。先ほどご紹介した、山崎実業の「洗濯機排水トラップホコリ防止カバー プレート」のように、洗濯機専用に設計された商品を選ぶとより効果的です。
配管カバーの設置も見逃せないポイントです。ホームセンターで150円程度で購入できる白い配管カバーを排水ホースにはめることで、ホースの溝にホコリが入り込むのを防げます。見た目もすっきりとして、清潔感のある印象を与えてくれるでしょう。
隙間テープを活用する方法もあります。洗濯機と壁の間や、防水パンとの隙間に隙間テープを貼ることで、ゴミの侵入経路を効果的に遮断できます。ただし、通気性を完全に遮ってしまわないよう、適度な隙間は残しておくことが大切です。
洗濯機の下に収納ラックを設置するという工夫もあります。防水パンの上に専用のラックを置くことで、排水口とホースを隠しながら上部スペースを有効活用できます。ホコリガードの役割も果たしてくれるため、一石二鳥の効果が期待できます。
定期的なメンテナンスも予防には欠かせません。先述したカバー類の交換や清掃を怠ると、かえって汚れが蓄積してしまう場合があります。月1回程度を目安に、カバーの状態をチェックして必要に応じて交換や清掃を行いましょう。
これらの予防対策を組み合わせることで、洗濯機下の清潔さを長期間保つことができます。初期費用はそれほど高くないため、ぜひ試してみていただきたいと思います。
業者に依頼する時の料金と選び方

洗濯機の下の掃除を業者に依頼する場合の料金相場と、信頼できる業者の選び方について詳しくご説明します。
料金相場は作業内容によって大きく異なります。一般的な排水口清掃であれば8,000円から15,000円程度が相場となっています。洗濯機の分解洗浄を含む場合は、縦型洗濯機で約20,000円、ドラム式洗濯機で30,000円から40,000円程度が平均的な費用です。作業時間は縦型で約2時間、ドラム式で約3時間を見込んでおくと良いでしょう。
業者選びにおいて最も重要なポイントは、適正価格でサービスを提供しているかの確認です。相場より極端に安い業者は、サービスの質に問題がある可能性があるため注意が必要ですね。複数の業者から見積もりを取り、価格とサービス内容を比較検討することをおすすめします。
対応機種の確認も欠かせません。業者によっては特定のメーカーの洗濯機やドラム式洗濯機に対応していない場合があります。また、製造から6年以上経過した洗濯機は、経年劣化による破損リスクや部品調達の困難さから断られることもあるため、事前に確認しておきましょう。
損害保険への加入状況も重要な判断基準です。洗濯機は電気と水を扱う家電のため、作業中に漏電や故障が発生するリスクがゼロではありません。万が一のトラブルに備えて、損害保険に加入している業者を選ぶことで安心して依頼できます。
口コミや評判の確認も忘れずに行いましょう。くらしのマーケットやユアマイスター、ミツモアなどのプラットフォームでは、実際に利用した方の口コミを確認できます。特に作業の丁寧さや対応の良さ、仕上がりの満足度などを重点的にチェックすることが大切です。
アフターケアの充実度も選択の決め手となります。クリーニング後に何か問題が発生した場合、再対応してもらえるかどうかを事前に確認しておきましょう。保証期間や再作業の条件なども含めて、総合的に判断することが重要です。
私も家電量販店で働いている関係で、お客様から業者選びについて相談を受けることがありますが、やはり価格だけでなくサービスの質を重視して選ばれる方が満足度が高いという印象があります。少し費用は高くなっても、信頼できる業者に依頼することで、長期的には安心できるのではないでしょうか。
総括:洗濯機の下の掃除を楽に!
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。