PR 洗濯機の用途

洗濯機の外置きで寿命を縮めない5つの対策と設置のコツ

朝の洗濯を回そうとサンダルをつっかけて、玄関の外へ出る。

夏はまだいいとして、雨の日や、手がかじかむ真冬の朝。
ふたを開けた瞬間に「この置き方、本当に大丈夫なのかな…」と、ふと不安になったことはありませんか?

間取りの都合で洗濯機を外に置くしかない、というお住まいは意外と多いんです。
ベランダの隅だったり、玄関脇の通路だったり、場所もさまざまですよね。

雨や直射日光で本体が傷まないか。
夏の虫、冬の凍結。
考え始めるとキリがないと思います。

でも、屋外だからといって手の打ちようがないわけではありません。守るべきポイントは、実はそれほど多くないんです。

ここでは、屋外に置いた洗濯機に何が起きるのかという話から、カバーやかさ上げ台の選び方、虫と凍結をふさぐ具体的な手順、そして置き場所ごとの判断のしかたまで、順番にお話ししていきます。

この記事のポイント
  • 屋外で洗濯機が傷む理由
  • 置き場所別の難易度の判断基準
  • カバーとかさ上げ台の選び方
  • 虫と凍結を防ぐ具体的な手順

洗濯機の外置きは大丈夫?まず知っておきたい結論

いきなり不安をあおるような話から始めるのは気が引けるのですが、ここは正直にお伝えしたいところです。

外置きは「できる」けれど「メーカーが想定している置き方ではない」。
まずはこの前提を押さえておくと、どこまで対策すべきかの判断がぐっとしやすくなります。

外置きでも洗濯機は使えるけれど寿命は縮みやすい

洗濯機の外置きは、雨と紫外線と凍結の3つを防げば使えますが、屋内よりも寿命は短くなりやすく、故障時にメーカー保証を受けられないこともあります。

洗濯機は水を扱う家電なので、多少の水濡れには強くできています。ただ、それは「洗濯槽の中が濡れる」ことを想定した強さ。

操作パネルの裏側や、本体下部にある基板やモーターは、外から水がかかることを前提に作られていません。

紫外線もじわじわ効いてきます。
プラスチックの外装やふたが白茶けて、何年かすると手で押しただけでパキッといくことも。ホースやパッキンのゴムも、日に当たり続けると硬くなってひび割れやすくなります。

屋内なら10年前後もつ洗濯機が、条件の悪い屋外だと数年早く不調が出る。そんなイメージで考えておくといいかと思います。

屋外設置が原因の故障は保証を受けられないことがある

ここが、家電を売っている側としていちばんお伝えしておきたいところです。

洗濯機に付いてくる据付説明書には、据え付けてはいけない場所がはっきり書かれています。日立の据付説明書では、直射日光が当たる場所や40℃以上になる場所、そして凍結のおそれがある場所は避けるよう案内されています。

【出典】日立「全自動電気洗濯機 据付説明書」

屋外は、この条件にまとめて当てはまってしまう場所なんですね。

保証書の無料修理規定には「取扱説明書に記載された使用方法と異なる使い方による故障は対象外」といった趣旨の一文があるのが一般的です。

屋外に置いたこと自体が即アウトになるわけではありませんが、雨水の浸入や結露が原因だと判断されれば、保証期間内でも有料修理になる可能性はあります。

買う前に一度だけ確認を

販売店の長期保証(延長保証)も、メーカー保証の規定に準じる内容になっていることがほとんどです。外置きが決まっているなら、購入時に「屋外に置く予定です」と伝えて、保証の扱いを確認しておくと後々もめずに済みます。条件は保証会社によって違うので、その場で聞くのがいちばん確実です。

不安をあおりたいわけではないんです。
ただ、知らずに置いて故障したときのショックは大きいので、先に知っておいてほしいと思っています。

置き場所のタイプで外置きの難易度は3段階に分かれる

「外置き」とひとくくりにされがちですが、実際は環境によって難易度がまるで違います。

お客様から相談を受けるときも、私はまず「上に屋根はありますか?」と聞くようにしています。ここで、必要な対策の量がほぼ決まってしまうからです。

タイプ よくある場所 必要な対策の目安
屋根つきの半屋外 玄関脇の軒下、屋根のある共用廊下 雨は防げているので、紫外線よけの軽いカバーと凍結対策が中心
一部だけ覆われた場所 上階の床が屋根代わりになっているベランダ 吹き込む雨を想定して、カバー・かさ上げ・防虫までひととおり
まったく覆いがない場所 最上階のベランダ、庭先、駐車場脇 上記に加えて、囲いや物置での保護を本気で検討したい

同じ「外置き」でも、軒下の洗濯機と、真上に何もないベランダの洗濯機では、劣化のスピードが何倍も変わります。

まずはご自宅がどのタイプなのかを確かめてみてください。ここから先の対策の優先順位が、自然と決まってきます。

外置きにもちゃんとメリットはある

ここまでリスクの話ばかりでしたが、外置きが悪いことずくめかというと、そんなことはありません。

まず、洗面所や脱衣所がまるごと空きます。
洗濯機1台ぶんのスペースって、実際に空けてみるとかなり広いんです。そこに棚を置けば、タオルも着替えも全部しまえます。

次に、音の問題から解放されます。
脱水時のゴトゴトという振動音が室内に響かないので、赤ちゃんが寝ている横で洗濯を回す、なんてこともできます。

それから、洗濯物を干す場所がすぐそばにあるケースが多いのも地味に大きいところ。
濡れた洗濯物を抱えて廊下を歩かなくていいのは、毎日のことだと想像以上に楽です。

つまり、外置きは「対策とセットで初めて成立する選択肢」。守り方さえ間違えなければ、暮らしのプラスになる置き方でもあるわけです。

洗濯機を外置きするときにやっておきたい対策

置き場所のタイプがわかったところで、次は「じゃあ具体的に何をすればいいの?」という話に進みましょう。

ここからは、雨・紫外線・虫・漏電・凍結という5つの敵に対して、それぞれ何をすればいいのかを順番に見ていきます。

全部いっぺんにやらなくても大丈夫。
上から順に効果が大きいものを並べています。

雨と紫外線を防ぐ洗濯機カバーの選び方

外置きで最初に用意したいのが、洗濯機カバーです。これ1枚あるかないかで、本体の傷み方がはっきり変わります。

選ぶときに見ておきたいのは、次のポイントです。

  • 生地の厚みと素材
    オックスフォード生地で、裏面にシルバーコーティングが施されたものが定番。デニール(D)という数字が大きいほど糸が太く、破れにくくなります。
  • 包む面の数
    3面タイプは背面が開いていて熱がこもりにくく、4面タイプは全面を守れます。壁にぴったり付けているなら3面で十分なことが多いです。
  • 開閉のしかた
    ふたの部分だけファスナーやマジックテープで開けられると、洗濯のたびに全部外さずに済みます。
  • 固定用の紐やバックル
    台風の日にカバーだけ飛んでいく、というのは本当によくある話。本体に縛れる紐が付いているものを選んでください。

サイズ選びも失敗しやすいところです。お使いの洗濯機の高さ・幅・奥行きをメジャーで測って、給水ホースが出る位置まで確認してから買うと安心です。

ちなみにカバーは消耗品だと思ってください。
屋外で使えば生地は日に焼けますし、縫い目からほつれてもきます。数年おきに買い替える前提で、あまり高価すぎないものを回していくほうが結果的に本体を守れます。

カバーは付けっぱなしにしないほうがいい

「カバーをかけておけば安心」と思われがちですが、実はここに落とし穴があります。

洗濯が終わった直後の洗濯機の中は、水分でしっとりしています。その状態のままカバーで密閉してしまうと、湿気の逃げ場がなくなってカビの温床になってしまうんです。

カバーの上手な使い方

洗濯が終わったら、まずふたを開けて槽の中を乾かします。天気のいい日なら数時間、そのまま風を通してからカバーをかけ直す。この順番にするだけで、槽のカビ臭さはかなり抑えられます。雨が降りそうな日だけは、乾かす前でもカバーを優先してください。

手間に感じるかもしれませんが、やることは「ふたを開けておく」だけ。ついでに糸くずフィルターも外して干しておくと、なお効果的です。

かさ上げ台で底面の湿気と排水を逃がす

カバーの次に効くのが、かさ上げ台です。

洗濯機の底面は、いちばん湿気がたまりやすくて、いちばん錆びやすい場所。屋外だとそこに雨水まで加わるので、直置きにしておくと脚の周りが常に濡れた状態になってしまいます。

洗濯機の白い脚を黒いかさ上げ台に載せて床から浮かせた状態を、床に近い位置から撮影した写真
我が家の洗濯機の足元。台に載せるだけで、これくらいの隙間が生まれます

屋外で選ぶなら、天面に水が溜まらない形のものがおすすめです。

たとえば桃陽電線の「しっかりベース SB-160」は、脚1本ずつに敷くブロックタイプのかさ上げ台。高さは60mmで、天面の4か所に切り欠きがあり、水が溜まらないように作られています。耐荷重も1個あたりで余裕があるので、重い洗濯機でも安心して使えます。

ブロックタイプは脚の位置に合わせて置くだけなので、洗濯機のサイズを選ばないのも利点です。一方で、台と台の間は床がむき出しになるため、床そのものを水から守りたい場合には向きません。

もう少し掃除のしやすさを重視するなら、洗濯機ごと動かせるタイプという手もあります。

平安伸銅工業の「角パイプ洗濯機台 DSW-151」は、キャスターとジャッキが付いたスライド台です。普段はジャッキで固定しておき、掃除のときだけ緩めて手前に引き出せます。幅と奥行きが伸縮するので、たいていの洗濯機に合わせられます。

外置きだと本体の裏側に落ち葉やホコリがたまりがちなので、動かせるのは想像以上にありがたいところ。ただし金属フレームなので、潮風の当たる地域では錆びの進み方に注意が必要です。

床材そのものを守りたい場合の選び方については、洗濯機の下に敷くものを用途別に比べた記事のほうで詳しく整理しています。

排水口をふさいで虫の侵入を断つ

夏場の相談でいちばん多いのが、この虫の話です。

洗濯機まわりは、暗くて湿っていて、風が通らない。ゴキブリにとっては条件がそろいすぎている場所なんですね。

そして屋外だと、そもそも外にいる虫との距離が近くなります。

侵入経路として多いのが、排水ホースの先です。
屋内の洗濯機置き場には排水トラップが付いていることが多いのですが、ベランダの排水溝にホースを差し込むだけ、という外置きだとトラップがありません。

つまり、配管から上がってくる虫を止めるものがない状態になります。

対策としては、ホースの先に防虫キャップをかぶせる方法がいちばん手軽です。100円ショップでも手に入りますし、ホースの先端に差し込むだけで物理的にふさげます。

もう少ししっかりやるなら、排水口側にトラップを付けてしまうのも手です。

GAONA(ガオナ)の「これカモ 洗濯機用 排水口接続トラップ GA-LF005」は、洗濯パンが付けられない場所でも床に直接施工できる排水トラップ。

トラップ構造で水をためることで、臭気と虫の侵入を防ぐしくみになっています。カバーをスライドさせるだけで外れるので、掃除も難しくありません。

ただし、これは配管に接続する部材です。賃貸なら管理会社への確認が要りますし、自信がなければ水道業者さんに頼むほうが安全だと思います。

そのうえで、洗濯機の裏側やかさ上げ台の下をこまめに掃いておくこと。ホコリや髪の毛は虫のエサになるので、隠れ家を作らないのが地味にいちばん効きます。

葵のワンポイントアドバイス

虫よけスプレーを洗濯機本体に直接吹きかける方は多いのですが、これはおすすめできません。薬剤がプラスチックを傷めたり、操作パネルの隙間から中に入ったりすることがあります。使うなら、本体から少し離れた床や壁のほうへ。

感電を防ぐ電源とアース線の扱い

屋外だからこそ、いちばん手を抜いてほしくないのが電源まわりです。

洗濯機は水を使う家電なので、万が一漏電したときに電気を逃がすアース線が必ず付いています。屋内以上に濡れる可能性がある屋外では、この接続は絶対に省略しないでください。

壁のコンセントに洗濯機の電源プラグを差し込み、下のアース端子に緑色のアース線を接続した状態の写真
うちの洗濯機のコンセントまわり。差し込み口の下にある端子が、緑のアース線をつなぐ場所です

そして、つなぐ場所にも決まりがあります。NITE(製品評価技術基盤機構)は、アース線をコンセントのアース端子に取り付けること、ガス管・水道管・電話のアース・避雷針には絶対に取り付けないことを呼びかけています。

【出典】製品評価技術基盤機構「製品安全情報マガジン Vol.425」

屋外だと、すぐそばに水道管が通っていることが多いんです。端子がないからといって、そこに巻き付けてしまうのは危険な行為なので気をつけてください。

コンセント自体も、屋外用の防水コンセントを使うのが原則です。屋内用のコンセントに雨がかかる状態なら、防水カバーを付けて濡れないようにしてください。

それから、延長コードでの使用は避けたいところ。洗濯機は消費電力が大きく、コードの発熱や接触不良が火災につながることがあります。屋外は湿気も加わるので、リスクはさらに上がります。

コンセントの位置や高さで悩んだときは、洗濯機のコンセントとアース線の扱いをまとめた記事も参考になると思います。

冬の凍結を防ぐ水抜きの手順

冬の外置きで、いちばん現実的に困るのが凍結です。

水は凍ると体積が増えるので、ホースの中や蛇口の中で凍ると、内部から押し広げられて破裂することがあります。洗濯ができないだけでなく、解けたときに水が噴き出して階下まで被害が及ぶことも。

壁の蛇口に取り付けた白い接続部品から給水ホースが伸び、洗濯機の給水口につながっている接続部分の写真
我が家の給水ホースまわり。蛇口側と本体側、この2か所が冬の要注意ポイントです

基本になるのが、使い終わったあとの水抜きです。手順はシンプルなので、寒い時期だけでも習慣にしてみてください。

手順 やること
1 洗濯が終わったら、まず蛇口を閉める
2 電源を入れ、標準コースを1分ほど運転してホース内の水を送り出す
3 電源を切り、排水されたのを確認する
4 蛇口と給水ホースの接続部に保温材や古いタオルを巻く

保温材はホームセンターで数百円から買えます。筒状のものを蛇口とホースにかぶせて、ビニールテープで留めるだけ。

雪の多い地域なら、カバーの上からさらにシートをかけて積雪を防ぐ工夫も必要になります。

凍ってしまったときにやってはいけないこと

熱湯をかけるのは絶対にやめてください。急激な温度差で、蛇口や樹脂部品が割れることがあります。タオルを巻いた上から40℃程度のぬるま湯を、時間をかけてゆっくりかけるのが正しい解かし方です。自然に解けるのを待てるなら、それがいちばん安全。改善しないときは、無理をせず水道業者さんに相談してください。

ちなみに、洗濯機本体の中に残った水も凍ります。寒波の予報が出ている日は、槽の底に水が残っていないかも見ておくと安心です。

外置きで後悔しないための設置と洗濯機選び

対策のひととおりが見えてきたところで、最後は「そもそもどう設置するか」「どんな洗濯機を選ぶか」という話をしておきましょう。

ここを最初に詰めておくと、あとから慌てて対策を足す必要がなくなります。

設置前に確認しておきたいチェック項目

外置きで「しまった」となるのは、たいてい設置してから気づく類いのことです。搬入前に、次の項目をひととおり見ておいてください。

確認する場所 見ておきたいこと
床や地面 水平がとれているか、水を含んだ洗濯機の重さに耐えられるか
蛇口 洗濯機用の水栓か、ホースが無理なく届く位置か
排水 排水口までホースが届き、途中で持ち上がらずに勾配がとれるか
コンセント アース端子があるか、屋外用または防水カバー付きか
まわりのスペース ふたを全開にできるか、カバーの着脱ができる余裕があるか
搬入経路 玄関・廊下・階段を通せるか、曲がり角で引っかからないか

とくに見落としやすいのが、ふたの開閉スペースです。屋外は壁や手すりが近いことが多く、ふたが途中で当たってしまうケースがあります。

排水ホースの勾配も要注意。ホースの途中が持ち上がっていると水が流れきらず、そこに残った水が虫のすみかになったり、冬に凍ったりします。

水平をとって振動と騒音を抑える

屋外の床は、意外と平らではありません。ベランダは水はけのために少し傾斜が付けてありますし、コンクリートも経年で歪んできます。

傾いたまま使うと、脱水のたびに本体が暴れて、大きな音と振動が出ます。これは故障の原因になりますし、外置きだと音がご近所に直接届くので、トラブルのもとにもなります。

最近の洗濯機には水準器が付いているものが多いので、まずはそれを見ながら脚の高さを調整してください。気泡が中央の丸に収まっていれば合格です。

脚の調整だけで足りないときは、かさ上げ台やゴムパッドで高さを補います。傾きが大きい場合は無理をせず、設置業者さんに相談したほうが早いと思います。

賃貸やアパートで外置きするときに気をつけたいこと

賃貸物件の場合、対策の前に確認しておくべきことがあります。

まず管理規約です。景観や避難経路の都合で、ベランダへの設置や物置の設置が禁止されている物件があります。特にベランダは、いざというときに隣戸へ避難するための通路を兼ねていることが多く、仕切り板の前をふさぐ置き方は認められません。

入居前に聞いておきたいこと

洗濯機置き場が屋外の物件を検討中なら、内見のときに「屋根はあるか」「防水コンセントか」「排水口にトラップが付いているか」の3点を聞いてみてください。この3つが揃っている物件なら、外置きの負担はかなり軽くなります。逆にどれも無い物件は、入居後の手間と費用がそれなりにかかると見ておいたほうがいいです。

音の問題も、屋外だからこそ気をつけたいところです。壁に反射して思ったより響くので、早朝や深夜の洗濯は避けるのが無難でしょう。防振ゴムを1枚かませるだけでも、床に伝わる振動はかなり変わります。

退去時のことを考えるなら、床を傷つけない工夫も忘れずに。
かさ上げ台の脚が直接コンクリートに当たらないよう、保護シートを敷いておくと安心です。

外置きに向いているのはどんな洗濯機か

「どうせなら性能のいいものを」
と考えたくなりますが、外置きに関しては少し発想を変えたほうがいいかもしれません。

結論から言うと、外置きに向くのはシンプルな縦型洗濯機です。

理由は3つあります。

ひとつは、電子部品が少ないぶん故障のリスクが低いこと。
もうひとつは、価格が抑えられるので、傷んだときの買い替えの心理的ハードルが低いこと。
そして、本体が軽く、設置や移動の自由度が高いことです。

ドラム式は、乾燥機能があるぶん内部構造が複雑で、ヒートポンプや基板といった精密な部品を多く抱えています。重量もあるので、床の強度が足りない場所では設置そのものが難しくなります。

もちろん、屋根のある半屋外で、床もしっかりしていて、高機能なカバーで守れる環境ならドラム式でも問題ありません。洗剤の自動投入があれば、外で洗剤を計量する手間も省けます。

ただ、真上に何もないベランダに高価なドラム式を置くのは、正直あまりおすすめできません。そこは無理をしないほうが、結果的に安上がりだと思います。

メーカーごとの特徴を比べて選びたいときは、主要メーカーの強みを整理した記事を見てみてください。

洗剤や小物をすっきり置く収納の工夫

外置きで地味に困るのが、洗剤や洗濯ネットの置き場所です。

床に直置きすると雨で濡れますし、洗剤のボトルは紫外線で中身が劣化することもあります。屋外に出しっぱなしにするなら、フタのある収納が前提だと考えてください。

定番はランドリーラックです。洗濯機の上のデッドスペースを使えるので、場所を取らずに棚が増やせます。屋外で使うなら、サビに強いステンレス製か、防錆塗装が施されたものを選んでください。

もっとしっかり守りたい場合は、洗濯機ごと入る物置やストッカーという選択肢もあります。費用はかかりますが、本体の劣化を大幅に減らせますし、見た目もすっきりします。

手軽なところでは、屋外用のフタ付き収納ボックスを1つ置くだけでも十分です。洗剤とネットとハンガーをまとめて放り込めるので、雨の日の出し入れがぐっと楽になります。

葵のワンポイントアドバイス

液体洗剤は、屋外に置きっぱなしにすると夏場の高温で成分が分離することがあります。頻繁に使うぶんだけ外に出して、ストックは室内に置く。この使い分けが、いちばん現実的だと思います。

洗濯機の外置きに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 外置きの洗濯機は何年くらいもちますか?

A. 設置環境の差が大きいため、一律の年数をお伝えするのは難しいのですが、一般的な目安として屋内より数年短くなると考えておくとよいでしょう。

屋根のある場所にカバーをかけて置いている場合と、雨ざらしの場所に置いている場合とでは、傷み方がまったく違います。

異音や水漏れ、エラー表示の増加といったサインが出たら、早めに点検を依頼することをおすすめします。

Q2. 外置きの洗濯機に乾燥機能は付けても意味がありますか?

A. 機能としては屋外でも動きますが、外気温の影響を受けるため、冬場は乾燥に時間がかかりやすくなります。

また、乾燥時に出る湿気や熱が周囲にこもらないよう、本体の周りに空間を確保する必要があります。

屋外で乾燥まで済ませたい場合は、屋根のある場所に設置したうえで、通気を妨げないカバーを選ぶことが前提になります。

Q3. 長期間家を空けるとき、外置きの洗濯機はどうすればよいですか?

A. 出かける前に蛇口を閉め、給水ホース内の水を抜いてから電源プラグを抜いておくと安心です。

洗濯槽のふたは開けて中を乾かしておき、乾ききってからカバーをかけると、カビや臭いが発生しにくくなります。

排水ホースの先には防虫キャップをかぶせ、虫の侵入経路をふさいでおくとさらに安心です。

Q4. 外置きだと洗濯物に花粉やホコリは付きやすくなりますか?

A. 洗濯中は水の中にあるため、洗濯物そのものが屋外の空気で汚れることはほとんどありません。

気をつけたいのは、洗い終わった洗濯物を取り出すまでの時間です。ふたを開けたまま長く放置すると、花粉やホコリが入り込むことがあります。

洗濯が終わったらなるべく早く取り出し、槽を乾かすときは短時間でふたを閉じる習慣にしておくとよいでしょう。

洗濯機の外置きと上手に付き合うために

最後に、この記事の内容を表で振り返っておきましょう。

ご自宅の環境と照らし合わせて、まず何から手をつけるかを決める材料にしてみてください。

テーマ 覚えておきたいこと
外置きの前提 使えるけれど、メーカーが想定した置き方ではない。屋内より寿命は短くなりやすい
保証の扱い 直射日光や凍結のおそれがある場所は据付を避けるよう案内されている。屋外が原因の故障は有料修理になる可能性がある
置き場所の判断 屋根の有無で難易度が3段階に分かれる。まず上を見上げて確認する
カバー 厚手のシルバーコーティング生地と固定用の紐が基本。数年おきの買い替え前提
カバーの使い方 ふたを開けて乾かしてからかけ直す。濡れたまま密閉するとカビの原因になる
かさ上げ 底面の湿気と錆びを防ぐ。屋外では水が溜まらない形状を選ぶ
虫対策 排水ホースの先を防虫キャップでふさぐ。排水トラップの追加も有効
電源 アース線は必ずコンセントのアース端子へ。水道管などにつながない
凍結 使用後の水抜きが基本。凍ったら熱湯ではなくぬるま湯でゆっくり解かす
機種選び 覆いのない場所ならシンプルな縦型が無難。ドラム式は環境が整ってから
賃貸の場合 管理規約と避難経路を先に確認する。音とスペースの配慮も忘れずに

外置きは、放っておけば確実に洗濯機が傷む置き方です。でも、守り方さえわかっていれば、必要以上に怖がるものでもありません。

今日できることがあるとすれば、まずご自宅の洗濯機の上を見上げてみてください。屋根があるかどうかで、必要な対策の量が決まります。

そのうえで、カバーとかさ上げ台という土台をそろえ、季節に合わせて虫と凍結の対策を足していく。この順番なら無理なく続けられるはずです。

毎日の洗濯が少しでも気持ちよく回せるように、できるところから始めてみてくださいね!

-洗濯機の用途