洗濯物についた、黒いピロピロに悩まされたことはありませんか?
白いシャツを洗ったはずなのに、干すときに見つけた黒い汚れ。それ、実は洗濯槽の裏側にびっしり繁殖したカビが原因かもしれません。
定期的に掃除や槽クリーンをしていても、なかなか解決しない…そんな悩みを抱えている方に知ってほしいのが、シャープが独自開発した穴なしの洗濯槽です。
一般的な洗濯機との違いは、その名の通り洗濯槽に脱水用の穴がないこと。穴なし槽と穴ありの構造を比較すると、カビの侵入経路が根本的に違うことがわかります。
でも、穴がないのにどうやって脱水するの?
本当にカビは生えない?
臭いは大丈夫?
うるさいって口コミもあるけど実際はどう?
洗濯槽クリーナーは何を使えばいい?
この記事では、メリットだけでなく、気になるデメリットも正直にお伝えします。
穴なし洗濯機の仕組みから、実際に使っているお客様から聞いた率直な評判、日々のお手入れ方法まで、購入前に知っておきたい情報を家電量販店で働く私の経験をもとに、わかりやすく解説していきます。
穴なし洗濯機の機能と評判を解説

- 穴なし槽とは?
- 穴なしと穴ありの違いを比較
- 穴なしのメリット
- 気になるデメリット
- 実際に使った人のリアルな口コミ
シャープだけの特別な技術「穴なし槽」。お店でも「穴がないってどういうこと?」とよくご質問をいただきます。
この章では、そんな穴なし洗濯機の基本的な仕組みから、従来の洗濯機との違い、そして気になるメリット・デメリットまで、機能面を中心に詳しく見ていきたいと思います。
実際に使っているお客様から聞いたリアルな評判もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
穴なし槽とは?
まず、「穴なし槽」についてですが、これはその名の通り、洗濯槽の内側に脱水用の穴が開いていない洗濯機のことなんです。
現在、国内の家庭用洗濯機でこの方式を採用しているのはシャープだけなんですよ。私も初めて見たときは「これでどうやって脱水するの?」と不思議に思ったものです。
一般的な洗濯機は、内側の槽(洗濯槽)と外側の槽の二重構造になっていて、内側の槽に無数の穴が開いていますよね。洗濯やすすぎの時はその穴から水が出入りし、脱水の時は遠心力で衣類の水分をその穴から外に飛ばす仕組みです。
でも、この構造だと、どうしても洗濯槽と外槽の間に水が溜まってしまい、黒カビが発生する原因になりやすかったんです。
そこでシャープは、「洗濯槽と外槽の間のムダな水をなくせないか」という視点から、この穴なし槽を開発しました。穴がない代わりに、洗濯槽の底から排水し、強い遠心力で水分を槽の上部にある排出口から排水する、という独自の仕組みで脱水を行います。
これによって、洗濯槽の外側に汚れやカビがつきにくく、槽内に黒カビが侵入するのを防いでくれるというのが大きな特長なんですね。清潔さを重視する方には、とても嬉しいポイントだと思います。

穴なし槽のポイント
シャープだけの独自技術で、洗濯槽の内側に脱水用の穴がない構造。洗濯槽の外側や底裏の黒カビが槽内に侵入するのを防ぎ、清潔な水で洗濯できるのが最大の魅力です。
この仕組みのおかげで、節水効果も非常に高いんです。言ってしまえば、洗濯槽と外槽の間に溜めておく必要があった「ムダ水」がなくなるわけですから、水道代の節約にもつながる、というわけですね。
洗浄力についても、穴がないことで水流が外に逃げず、力強いかき混ぜ効果が生まれるように設計されています。ただ洗濯するだけでなく、清潔さや節約まで考えられているのが、穴なし槽のすごいところだと思います。
穴なしと穴ありの違いを比較
「穴なし槽」と従来の「穴あり槽」、具体的にどこがどう違うの?と疑問に思いますよね。毎日使うものだからこそ、その違いはしっかり理解しておきたいポイントです。
ここでは、それぞれの特徴を項目ごとに比較して、分かりやすく表にまとめてみました。
穴なし槽(シャープ) | 穴あり槽(その他多くのメーカー) | |
---|---|---|
構造 | 洗濯槽の内側に穴がない。底と上部から排水・脱水する独自構造。 | 洗濯槽の内側に多数の穴があり、そこから排水・脱水する。 |
清潔性 | ◎ 黒カビが槽内に侵入しにくい。槽の外側の汚れの影響を受けにくい。 | △ 槽の外側に発生した黒カビが、脱水穴から槽内に侵入しやすい。 |
節水効果 | ◎ 非常に高い。洗濯槽と外槽の間のムダ水を大幅にカットできる。 | △ 構造上、洗濯槽と外槽の間に一定量の水が必要になる。 |
洗浄力 | ○ 高い。水流が外に逃げず、力強い「巻き上げ水流」で洗浄する。 | ○ 高い。各社独自の工夫で高い洗浄力を実現している。 |
脱水力 | △ やや弱いと感じる場合がある。脱水方式が特殊なため。 | ◎ 一般的に強力。衣類の水分をしっかりと飛ばす。 |
お手入れ | 槽内は汚れにくいが、槽洗浄の方法が少し特殊。 | 定期的な槽洗浄が必須。方法は比較的シンプル。 |
このように比較してみると、穴なし槽は「清潔性」と「節水効果」で大きなアドバンテージがあることが分かります。特に、洗濯物の黒いピロピロ汚れ(黒カビ)に悩まされた経験がある方にとっては、この清潔性は非常に魅力的じゃないでしょうか。
一方で、穴あり槽は長年採用されてきた方式だけあって、脱水力など基本的な性能が安定しているのが強みですね。
どちらが良い・悪いというよりも、ご自身が洗濯機に何を一番求めるかによって、最適な選択が変わってくると思います。清潔さと節水を最優先するなら「穴なし槽」、脱水の強さや慣れた使い勝手を重視するなら「穴あり槽」という視点で考えてみると、選びやすいかもしれません。
穴なしのメリット

穴なし洗濯槽のメリットは、なんといっても「清潔さ」「節水」「洗浄力」の3つに集約されると思います。私もお店でお客様にご説明するとき、この3つのポイントは特に力を入れてお伝えしています。
1. 黒カビの侵入を防いで、いつも清潔
最大のメリットは、やはり清潔性ですね。洗濯槽の外側や底の裏って、見えない部分ですけど、湿気でどうしても黒カビが発生しやすい場所なんです。
穴あり槽だと、その黒カビが脱水の遠心力で穴から槽内に入り込んできて、せっかく洗った洗濯物に付着してしまう…なんてことも。白いシャツに黒い点々がついていてガッカリ、という経験、ありませんか?
穴なし槽なら、そもそも槽内に汚れが侵入してくる「穴」がないので、黒カビの心配を大幅に減らすことができます。
もちろん、パルセーターの裏側など、槽内にも汚れが溜まる可能性はゼロではありませんが、一番の悩みどころだった槽の外側からの汚れを防げるのは、精神的にもすごく楽になりますよね。
2. ムダ水をカットして、驚きの節水効果
次に、節水効果の高さです。先ほどもお伝えしたように、穴なし槽は洗濯槽と外槽の間に水を溜める必要がありません。これが水道代に大きく影響してくるんです。
シャープの公式サイトによると、例えば11kgのモデルの場合、洗濯1回あたり約35Lもの節水効果が見込めるとされています。2Lのペットボトルで約17本分と考えると、その節水量の多さがイメージしやすいんじゃないでしょうか。
毎日使う洗濯機だからこそ、この差は年間で見るとかなり大きな節約につながります。環境にもお財布にも優しいのは、とても嬉しいポイントですよね。
3. 力強い水流で、しっかり洗浄
「穴がないと、水の循環が悪くて汚れが落ちないのでは?」と心配される方もいらっしゃるのですが、その点は心配ご無用です。むしろ逆で、穴がない分、槽内で生まれた水流が外に逃げずに勢いを増すんです。
竜巻のように巻き上がる力強い水流で衣類をしっかりともみ洗いし、さらに槽の内壁にあるダイヤカット形状の凹凸がこすり洗いの効果も生み出します。少ない水でも、水の力を最大限に活かしてガンコな汚れをしっかり落としてくれるんですね。
節水と高い洗浄力を両立しているのは、穴なし槽ならではの技術だと思います。
気になるデメリット
もちろん、穴なし洗濯槽にもいくつかデメリットや、購入前に知っておいてほしい注意点があります。
メリットだけでなく、こうした点もきちんと理解した上で選ぶことが、後悔しない洗濯機選びのコツだと思います。
1. 脱水力が弱いと感じる場合がある
これは、穴なし洗濯機を検討する上で一番よく聞かれる心配事かもしれません。構造が特殊なため、パワフルな脱水が得意な穴あり槽と比べると、どうしても脱水後の衣類に含まれる水分量が少し多くなる傾向があります。
お客様からも「前の洗濯機より乾くのに時間がかかる気がする」というお声を聞くことがありますね。特に、厚手のジーンズやバスタオルなどは、その差を感じやすいかもしれません。
ただ、これは「びしょびしょで絞れるほど」というわけではなく、「もう少し絞れたらな」と感じる程度、という方が多い印象です。部屋干しがメインの方や、少しでも早く乾かしたいという方は、乾燥時間を少し長めに見積もったり、サーキュレーターを併用したりといった工夫が必要になるかもしれませんね。
逆に、脱水が弱い分、衣類のシワがつきにくいというメリットに感じる方もいらっしゃいますよ。
2. お手入れ方法が少し特殊
穴なし槽は汚れにくい構造ではありますが、まったく掃除が不要というわけではありません。そして、槽洗浄の方法が一般的な洗濯機と少し違うんです。
特に、洗濯槽の外側まで洗浄する場合は、一度排水ホースを本体のホース掛けに持ち上げてから洗浄を始める、といった少し手間のかかる手順が必要になります。慣れてしまえば簡単ですが、最初は取扱説明書をしっかり確認する必要がありますね。
手軽にボタン一つで槽洗浄を済ませたい、という方には少し面倒に感じられるかもしれません。
3. 価格が比較的高め
シャープ独自の高い技術が使われているため、同じ容量の穴あり槽の洗濯機と比べると、本体価格が少し高めに設定されていることが多いです。
初期投資としては少し負担が大きくなるかもしれませんが、先ほどお話しした高い節水効果によって、毎月の水道代は確実に安くなります。長い目で見れば、ランニングコストで初期費用の差を回収できる可能性も十分あると思います。
購入時の価格だけでなく、トータルコストで考えてみるのがおすすめです。
実際に使った人のリアルな口コミ
家電量販店で働いていると、ご購入いただいたお客様から後日、使い心地についてのお話を伺う機会がよくあります。カタログのスペックだけでは分からない、実際に毎日使っているからこそのリアルな声は、これから購入を検討している方にとって、とても参考になるんじゃないでしょうか。
一番よくお聞きするのは、やはり「洗濯物に黒いピロピロ(黒カビ)が付かなくなった!」という喜びの声ですね。
長年、洗濯槽のカビに悩まされていたお客様ほど、その効果に感動されています。「白いシャツも安心して洗えるようになって、お洗濯のストレスが本当になくなった」とおっしゃる方が本当に多いんです。
それに加えて、水道代の検針票を見て、節水効果をしっかり実感されている方もたくさんいらっしゃいます。毎日のことだから、家計に優しいのは嬉しいポイントですよね。
また、お子さんがいるご家庭からは、洗浄力の高さを評価する声もいただきます。「泥んこの靴下も予洗いなしでキレイになるので助かる」といったお話を聞くと、私も嬉しくなります。
一方で、もちろん気になる点についてのお声も耳にします。
一番多いのは、やはり「脱水が少し甘いかな」というご意見です。特に天気が悪い日に部屋干しすると、以前使っていた洗濯機よりも乾くのに時間がかかるようになった、と感じる方がいらっしゃるようです。
また、「柔軟剤の香りが残りにくい気がする」というのも、時々いただくご意見ですね。これは、すすぎが効率よく行われている証拠とも言えるのですが、香りを楽しみたい方にとっては、少し物足りなく感じられるのかもしれません。
このように、良い点も気になる点も両方ありますが、全体的には「買い替えて良かった」とおっしゃるお客様がほとんどです。ご自身のライフスタイルと照らし合わせて、これらの評判を参考にしていただけると嬉しいです。

穴なし洗濯機のお手入れと疑問を解決

- 脱水時の音がうるさいって本当?
- 洗濯槽の裏側にカビは生える?
- 定期的な掃除と槽クリーンの方法
- おすすめの洗濯槽クリーナーは?
- 臭いを防ぐ毎日のお手入れ習慣
- 故障?困ったときの対処法
穴なし洗濯機の購入を考え始めると、機能面のメリット・デメリットの他に、「実際、お手入れってどうなの?」「音がうるさいって聞いたけど大丈夫?」といった、日々の使い勝手に関する疑問も出てきますよね。
この章では、そうした購入後のメンテナンスや、お客様からよくいただく質問について、一つひとつ丁寧にお答えしていきたいと思います。長く快適に使うためのコツもご紹介しますよ。
脱水時の音がうるさいって本当?
「シャープの穴なし洗濯機は、脱水時の音が大きい」という口コミや評判、気になっている方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、モデルや設置環境によって、うるさいと感じる場合があるのは事実です。特に、モーターの回転を細かく制御する「インバーター」が搭載されていない、比較的リーズナブルなモデルは、運転音が大きくなる傾向があります。
インバーター非搭載のモデルは、モーターがオンかオフかのシンプルな動きをするため、どうしても起動時や脱水時の振動や音が大きくなってしまうんですね。
一方で、インバーター搭載モデルであれば、洗濯物の量に合わせてモーターの回転数を滑らかに調節してくれるので、運転音はかなり静かになります。
もし、夜間や早朝に洗濯をすることが多い方や、アパートやマンションなど集合住宅にお住まいで音が気になるという方は、少し価格は上がりますがインバーター搭載モデルを選ばれることを強くおすすめします。
また、音の感じ方は、洗濯機を置いている場所の床の素材や、壁の反響などによっても大きく変わってきます。
同じ洗濯機でも、しっかりした床の洗面所と、響きやすいフローリングの上とでは、聞こえる音の大きさは全く違います。もし音が気になる場合は、設置場所の見直しや防振グッズの活用も検討してみてください。

いずれにしても、「穴なし槽だからうるさい」というよりは、「洗濯機のモデル(特にインバーターの有無)による違いが大きい」と考えるのが正確だと思います。
洗濯槽の裏側にカビは生える?
「穴なし槽は黒カビに強い」と聞いて、「じゃあ、まったくカビは生えないの?」と思われるかもしれませんが、残念ながら答えは「NO」です。
穴なし槽の大きなメリットは、あくまで「洗濯槽の外側で発生した黒カビが、槽内に侵入してくるのを防ぐ」という点にあります。
洗濯槽の外側は、穴あり槽に比べて水に触れる機会が少ないためカビにくいのは確かですが、それでも脱水時には上部から水が伝って流れるため、湿気がこもり、長期間使用しているとカビが発生する可能性はゼロではありません。
また、もっと重要なのは、洗濯槽の「内側」です。
穴があってもなくても、洗濯槽の内側、特にパルセーター(底で回転する羽根)の裏側や、糸くずフィルターの周りなどは、洗剤の溶け残りや皮脂汚れが付着しやすく、カビの温床になりやすい場所なんです。
なので、「カビが槽内に入ってこない」だけで、カビが全く発生しないわけではありません。だからこそ、定期的なお手入れがとても大切なんです。
実際に、長年お手入れをしていなかった穴なし洗濯機を分解洗浄すると、パルセーターの裏がカビで真っ黒…というケースもあります。洗濯物が臭う原因は、実はこの槽内のカビだった、ということも少なくありません。
「穴なしだから安心」と油断せず、穴あり槽と同じように、定期的な槽洗浄は必要不可欠だということを、ぜひ覚えておいてくださいね。正しいお手入れを続けることで、穴なし槽のメリットを最大限に活かすことができますよ。
定期的な掃除と槽クリーンの方法
穴なし洗濯機を清潔に保つためには、月に1回程度の定期的な槽洗浄がおすすめです。ただ、先ほども少し触れましたが、穴なし槽の洗浄方法は一般的な洗濯機と少し手順が異なりますので、ここで詳しくご紹介しますね。
特に槽の外側まで洗浄するコースは、ひと手間必要になります。
どうでしょうか?
少し手間がかかると感じるかもしれませんが、この一手間で洗濯槽全体をきれいにすることができます。特に初めて行う際は、取扱説明書を横に置いて、一つひとつ確認しながら進めるのが安心ですね。
この定期的なメンテナンスが、洗濯機を長持ちさせ、毎日のお洗濯を快適にする秘訣ですよ。
おすすめの洗濯槽クリーナーは?

槽洗浄をするときに、どんなクリーナーを使えばいいか迷いますよね。
洗濯槽クリーナーには大きく分けて「塩素系」と「酸素系」の2種類がありますが、シャープの穴なし洗濯機では、基本的に「塩素系クリーナー」の使用が推奨されています。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
塩素系クリーナー | 次亜塩素酸ナトリウムが主成分。強力な殺菌力が特徴。 | カビを根こそぎ分解・殺菌する力が強い つけおき時間が短く、手軽 溶け残りの心配がない | 特有のツンとしたニオイがある 酸性タイプの製品と混ぜると有毒ガスが発生する(混ぜるな危険) |
酸素系クリーナー | 過炭酸ナトリウムが主成分。発泡する力で汚れを剥がし取る。 | ニオイが少なく、環境にやさしい 剥がれ落ちた汚れが目に見えるので、掃除した実感がある | つけおきに時間がかかる(数時間) 泡が立ちすぎて、穴なし槽では故障の原因になる可能性があり非推奨 剥がれた汚れをすくい取る手間がかかる |
なぜ酸素系が非推奨なのかというと、酸素系クリーナーは発泡する力が強く、その泡が洗濯機のセンサーを誤作動させたり、最悪の場合、機械の隙間から溢れ出て故障の原因になったりする可能性があるからなんです。
特に、水の動きが特殊な穴なし槽では、このリスクが高まります。
そのため、安心して使うなら、メーカー純正の塩素系クリーナー(ES-CNなど)か、市販の塩素系液体クリーナーを選ぶのが一番です。

純正品は少しお値段がしますが、やはり効果は抜群で、お客様からも「市販のものとは汚れの落ち方が違う」というお声をよく聞きます。
ニオイが気になる場合は、しっかりと換気をしながら使用してくださいね。正しいクリーナーを選ぶことも、大切なお手入れの一つです。
臭いを防ぐ毎日のお手入れ習慣
月に1回の槽洗浄も大切ですが、カビや嫌な臭いを防ぐためには、毎日のお洗濯でのちょっとした習慣がとても効果的なんです。
特別なことではなく、少し意識するだけで洗濯機を清潔に保つことができるので、ぜひ試してみてください。
一番の基本は、洗濯機の中をできるだけ乾燥した状態に保つことです。
カビは「湿気」「栄養(汚れ)」「温度」の3つの条件が揃うと繁殖しやすくなります。洗濯後の洗濯機の中は、まさにこの条件が揃ったカビにとって天国のような環境なんです。
洗濯物を入れたまま長時間放置するのは絶対にNGです。
洗濯物自体にも雑菌が繁殖してしまいますし、洗濯槽の湿気も抜けません。洗濯が終わったら、なるべく早く取り出して干しましょう。
そして、洗濯機を使っていないときは、フタを常に開けておく。これだけでも、中の湿気を逃がすことができ、カビの繁殖を大きく抑えることができますよ。
また、意外と見落としがちなのが、洗剤の量です。
多く入れれば汚れがよく落ちる気がしますが、実は逆効果。溶け残った洗剤は、カビの栄養になってしまいます。洗剤や柔軟剤は、必ずパッケージに記載されている適量を守って使ってくださいね。
こうした日々の小さな積み重ねが、面倒な大掃除の手間を減らしてくれる一番の近道だと思います。
故障?困ったときの対処法
毎日使っている洗濯機が突然動かなくなったり、変な音がしたりすると、とても焦りますよね。でも慌てて修理を依頼する前に、ご自身で確認できることがいくつかあります。
まずは基本的なことですが、「電源プラグはコンセントにしっかり刺さっているか」「水道の蛇口は開いているか」を確認してみてください。意外と掃除のときにうっかりプラグが抜けてしまっていた、なんてこともありますよ。
それでも解決しない場合、エラー表示が出ていれば取扱説明書でその内容を確認しましょう。簡単な対処法が載っていることが多いです。
例えば、排水エラーなら糸くずフィルターや排水ホースにゴミが詰まっていないか、給水エラーなら給水口のフィルターが汚れていないか、といった具合です。
以前、お客様から「洗濯槽がなんだか錆びたような色に変色して、洗濯物も臭う」というご相談を受けたことがあります。
原因を調べてもらったところ、なんと洗濯槽の回転バランスを保つための「バランサー」という部品から、中に入っている塩水が漏れていたという、非常に珍しい初期不良だったそうです。これはユーザー自身では絶対に分からない原因ですよね。
何か「いつもと違うな」と感じたら、まずは取扱説明書を確認し、それでも分からなければ専門家に相談するのが一番の解決策です。保証期間内であれば無料で修理してもらえることも多いので、保証書も大切に保管しておいてくださいね。
総括:穴なし洗濯機の選び方と使い方
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。