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こたつヒーターのサイズが合わない時の対処法!規格と交換術を解説

こたつ

せっかくの冬の団らん、スイッチを入れてもこたつが暖まらない……。
そんな悲しいトラブルに見舞われて、いざ交換しようと思ったら「あれ? サイズが合わない!?」なんてこと、ありませんか?

実はこれ、お店に来店されるお客様からも稀にご相談いただくお悩みなんです。
「古いこたつだからもうダメかな」「買い換えるしかないのかな」と諦めかけているあなた、ちょっと待ってください。

実は、サイズが合わないと思っていても、正しい知識とちょっとした工夫で復活できるケースが意外と多いんですよ。

ヒーターの規格は、時代とともに少しずつ変わってきています。
でも、その「ズレ」を解消する便利なアイテムや、安全に取り付けるための裏ワザもちゃんと存在します。

この記事では、家電販売員の視点と主婦の知恵を交えて、あなたのこたつをポカポカに蘇らせる方法を全力で伝授します。長年愛用した家具を大切に使いたい、そんなあなたの気持ちに寄り添って、最適な解決策を一緒に探していきましょう!

この記事のポイント
  • 規格の違いとヒーターの選び方
  • 33cm枠は専用スペーサーで解決可能
  • 特殊なサイズはDIYで安全に取り付け
  • 交換後の火災を防ぐ掃除術と便利道具
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こたつヒーターのサイズが合わない原因と規格

クリーン家電ガイド:イメージ

「見た目は同じ四角いヒーターなのに、なんで入らないの?」と疑問に思う方も多いはず。実はこたつヒーターの世界には、いくつかの「壁」が存在するんです。

まずは、あなたが持っているこたつがどのパターンに当てはまるのか、その原因と規格の現状をしっかり把握することから始めましょう。

29cmと33cmの違いと交換用ヒーター標準規格

まず最初に知っておいていただきたいのが、現在のこたつヒーター市場における「標準規格」についてです。

お店に並んでいる交換用ヒーターの箱を裏返してサイズを見てみてください。そのほとんどが「29cm × 29cm」というサイズになっているはずです。これは、こたつヒーター界の巨人であるメトロ電気工業が確立した事実上の業界標準規格なんです。

ニトリや山善、コイズミといった有名ブランドのこたつも、中身を見てみると実はメトロ電気工業製だったり、この規格に合わせて作られていることがほとんどなんですよ。

もしあなたのこたつのヒーター取り付け枠(ヤグラ)の内寸を測って、29cm角であれば、メーカー問わずほぼ無条件で最新のヒーターに交換可能です。これが一番ラッキーなパターンですね。

しかし問題なのが、ひと昔前の家具調こたつや、少し大きめの長方形こたつで見られる「29cm × 33cm」「33cm × 33cm」という規格です。

「たかが数センチの違いでしょ?」と思われるかもしれませんが、この数センチが命取り。ネジ穴の位置が合わなくて固定できなかったり、隙間が空いてグラグラしてしまったりするんです。

お店でも「買っていったけど付かなかった」と返品に来られるお客様の多くが、このサイズの確認漏れだったりします。

無印良品の特殊なフラットヒーターは交換困難

次にお話しするのが、非常にお問い合わせの多い無印良品のこたつについてです。

シンプルでオシャレなデザインが人気で、私も個人的に大好きなんですが、ヒーター交換という点では少し注意が必要なんです。

特に「フラットヒーター」を採用しているモデルをお使いの方は、覚悟が必要かもしれません。無印良品のフラットヒーターは、天板の裏に薄い発熱体を広い面積で密着させるという、非常に特殊な独自の設計になっています。

これは、一般的な「木枠(ヤグラ)の中にヒーターユニットをはめ込む」というメトロ電気工業の規格とは、構造そのものが全く異なるんです。

残念ながら交換は難しいかも…

現状、無印良品ではフラットヒーター単体での部品販売を行っておらず、市販のヒーターを取り付けるための枠も存在しません。無理やり市販品を付けようとすると火災の原因にもなりかねないので、この場合は潔くこたつ本体の買い替えか、パネルヒーターなどを併用する方向で検討されることをおすすめします。

デザインが素敵なだけに長く使いたい気持ちは痛いほど分かりますが、安全第一で判断してくださいね。

32cm等の半端なサイズは既製品が入らない

そして、最も厄介なのが「昭和後期から平成初期」に作られた、重厚で立派な家具調こたつをお持ちの方です。

これらのこたつ、木枠の内寸を測ってみると「32cm × 32cm」「30cm × 30cm」といった、なんとも中途半端なサイズだったりしませんか?

これがまさに、この問題の深淵なんです。
現在の標準である29cmのヒーターを入れると、1cm〜3cmほどの隙間が空いてしまいます。かといって、後ほど紹介する33cm用のスペーサーを使おうとすると、今度は大きすぎて枠に入らない…。

まさに「帯に短し襷に長し」状態です。

市場には解決策がない?

残念ながら、この微妙な隙間を埋めるための既製品スペーサーは市場に存在しません。メーカーも生産していないんです。そのため、このパターンの場合は「こたつごと買い換える」か、自己責任にはなりますが「DIYでスペーサーを自作する」かの二択になります。

愛着のある家具を捨てたくない!という方のために、後半の記事でDIYによる解決策も詳しく解説しますので、諦めずに読み進めてくださいね。

メトロ電気工業製の推奨ヒーター型番と選び方

サイズの問題がクリアできそうなら、次は「どのヒーターを選ぶか」ですよね。

外見は似ていても、暖まり方や電気代は全然違うんですよ。
ここでは、シェアNo.1のメトロ電気工業の製品の中から、私が店頭でも自信を持っておすすめしている3つのモデルをご紹介します。

タイプ おすすめ型番 特徴・こんな人におすすめ
U字型ハロゲン MHU-601E(DK) 【一番人気!】スイッチを入れて2秒で暖かい速暖性が魅力。「とにかく早く暖まりたい!」という寒がりさんに最適です。ファン付きでこたつの中全体がムラなく暖まります。
カーボン MCU-501EC 【省エネ・ポカポカ】遠赤外線効果が高く、体の芯までじんわり暖まります。ハロゲンより少ない電力でも暖かく感じるので、電気代が気になる方におすすめです。
U字型石英管 MSU-501H 【コスパ重視】本体価格がお手頃。立ち上がりは少し遅いですが、昔ながらの優しい暖かさが好きな方に。

迷ったら、とりあえず「MHU-601E」を選んでおけば間違いありません。
ニトリなどのこたつにも最初から付いていることが多い、まさに「ド定番」のモデルですよ。

こたつヒーターのサイズが合わない時の解決策

クリーン家電ガイド:イメージ

ここからは実践編です!
サイズが合わない問題を、具体的なアイテムや道具を使ってどう乗り越えるか、そのテクニックを余すことなくお伝えします。

「DIYなんて難しそう…」と思うかもしれませんが、適切な道具さえあれば女性でも意外と簡単にできちゃうんですよ。

33cm枠の隙間には専用スペーサーでの対応が必須

先ほどお話しした「木枠が33cm、ヒーターが29cm」というケース。これはメーカー純正の解決策があるので一番安心です。

使うのは、メトロ電気工業から出ている「木枠用スペーサーセット BC-KS33」という部材です。

これ、単純に隙間を埋めるだけの板ではありません。
29cmのヒーターの両サイドに取り付けることで、全幅を33cmに拡張しつつ、なんと「ビス穴の位置」も33cm規格に合わせてくれる優れものなんです。

取り付けの向きに注意!

このスペーサー、実は「向き」があります。表面に矢印が刻印されているんですが、これを間違えるとロックがかからず、最悪の場合ヒーターが脱落してしまう危険性があります。必ず説明書をよく読んで、矢印をヒーター本体側に向けてセットしてくださいね。

これを使えば、古い大きめのこたつでも、最新のハロゲンヒーターを取り付けられるようになりますよ。ネット通販でも二千円程度で手に入るので、33cm枠の方は迷わずポチってくださいね。

隙間を埋めるスペーサー自作には1×4材を使う

さて、問題の「32cm枠」や「30cm枠」の方です。ここは少し気合を入れてDIYしましょう。
私がおすすめする材料は、ホームセンターならどこでも売っている「1×4(ワンバイフォー)材」です。

SPF材とも呼ばれるこの木材、厚みが約19mmあるんです。
例えば32cm枠に29cmヒーターを入れる場合、隙間は3cm。左右に割り振ると片側1.5cmですよね。1×4材なら厚みが近いので、少しヤスリで削ったり調整するだけで、ちょうどいいスペーサーになるんです。

でも、古いこたつの木って硬いんですよね…。
手回しのドライバーだと、ネジが入っていかなくて手が痛くなるし、無理に回すと木が割れてしまうことも。

「もう無理!」って投げ出したくなる前に、便利な道具に頼っちゃいましょう。

おすすめ工具① ボッシュ(Bosch) 電動ドライバー「Bosch GO」

こたつの下って狭くて暗いですよね。そんな体勢で力を入れるのは大変。このドライバーは、なんと本体をネジに押し付けるだけで勝手に回転してくれるんです! スイッチを押す必要すらないので、狭い場所での作業が劇的に楽になります。

おすすめ工具② マキタ(Makita) 充電式ドライバドリル「DF030DWX」

木材が割れるのを防ぐには「下穴」を開けるのが鉄則。マキタの10.8Vシリーズは、女性の手にも収まる軽さなのにパワーは十分。家具の補修や組み立てには18Vのプロ用よりも、この10.8Vが断然扱いやすいですよ。

これらの道具を使えば、自作スペーサーの取り付けもプロ並みに仕上がります。
「これ、私が直したの!」って家族に自慢できちゃいますよ。

ちなみに、テーブル自体に木枠を新設してこたつ化したい場合は、普通のテーブルをこたつに変える後付けヒーターと木枠DIYの手順を詳しく解説した記事もチェックしてみてください。

小さい一人用こたつは安全上の理由で適合外

最近増えている、60cm × 60cm 以下のコンパクトな「一人用こたつ」。
これのヒーター交換を考えている方には、残念なお知らせをしなくてはなりません。

物理的に29cmのヒーターが入るスペースがあったとしても、交換はおすすめしません、というか危険です。

一般的な交換用ヒーター(600Wなど)は、ある程度の広さの空間を暖めるように設計されています。それを狭い一人用こたつで使うと、熱がこもりすぎて異常過熱を起こし、こたつ布団が焦げたり、最悪の場合は火災につながるリスクがあるんです。

実際に公的機関の事故情報でも、誤った使い方による電気こたつの火災事例が毎年のように報告されています。
(出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構「こたつの事故の防止について(注意喚起)」)

コイズミなどのメーカーも警告していますが、テーブルサイズが小さい場合は「適合外」となります。無理に交換せず、一人用こたつとして設計された新品に買い換えるのが、一番安上がりで安全な方法ですよ。

こたつヒーターのサイズが合わない問題の総括

ここまで、規格の違いやDIYでの解決策をお話ししてきましたが、最後に一つだけ、どうしてもお伝えしたいことがあります。

それは「交換した後のメンテナンス」についてです。

古いこたつが壊れた原因、実は「ホコリ」だったりしませんか?
ヒーターの網目に綿埃がびっしり詰まっていると、熱が逃げずに故障したり、発火の原因になったりします。せっかく新しいヒーターに交換しても、ホコリだらけになったらまた同じことの繰り返しです。

そこで私が激推ししているのが、マキタの充電式クリーナ「CL108FD」です。

なぜマキタのクリーナーがいいの?
  • カプセル式:こたつの綿埃はすぐに溜まります。紙パックだとすぐ交換が必要ですが、カプセル式ならパカッと開けて捨てるだけ!経済的です。
  • LEDライト付き:これが最強の理由。薄暗いこたつの中で、ヒーターの網目に付いたホコリを照らしながら掃除できるんです。
  • バッテリー共通:先ほど紹介したドライバドリルと同じ10.8Vバッテリーが使い回せます。

「こたつ開き」の儀式として、シーズン初めと終わりには必ずこのクリーナーでヒーターを掃除してあげてください。それだけで、こたつの寿命も安全性も段違いにアップします。

サイズが合わないトラブルは、実はこたつの仕組みや安全を見直すいい機会でもあります。適切なパーツとちょっとした道具、そして日々のメンテナンスで、安全でポカポカな冬を過ごしてくださいね!

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