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フラットヒーターこたつのデメリットを解消!家電店員おすすめの活用術

こたつ

最近、お店の売り場に立っていると「こたつを新調したいんだけど、フラットヒーターって実際どうなの?」というご相談をよくいただきます。

薄くておしゃれ、足元も広々としていて魅力的ですよね。
でもネットで検索すると「寒い」「壊れやすい」なんていう言葉が出てきて、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。

実は、こたつのフラットヒーターにはデメリットと感じられやすい明確な理由があります。それは製品の欠陥ではなく、構造上の特性によるものなんです。

例えば、従来のヒーターと比べて熱源の仕組みが全く違うため、同じ感覚で使うと「あれ?思ったより暖まらない」と拍子抜けしてしまうことも。私自身も初めて使ったときは、その穏やかすぎる暖かさに少し戸惑った経験があります。

でも、安心してください。
そういった弱点は、ちょっとした工夫や周辺アイテムの活用で十分にカバーできるんです。

この記事では、家電店員としての視点と、実際に多くのお客様から伺ったリアルな声を交えながら、こたつのフラットヒーターのデメリットの正体と、それを解消して快適に過ごすための具体的なテクニックを包み隠さずお話しします。

後悔しないこたつ選びのために、ぜひ最後までお付き合いくださいね!

この記事のポイント
  • 暖まりにくい原因はヒーターの構造
  • 即暖性不足はアルミシートで解決
  • 掃除はハンディクリーナーが便利
  • ニトリや無印の特性を知って選ぶ
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フラットヒーターこたつのデメリットと弱点

クリーン家電ガイド:イメージ

まずは、皆さんが一番気になっている「ネガティブな噂」について、なぜそう言われるのかを掘り下げていきましょう。

構造を知れば、それが致命的な欠点なのか、それとも許容できる特性なのかが見えてくるはずですよ。

暖まらないと言われる温度の特性

「フラットヒーターは暖まらない」という声、店頭でも本当によく耳にします。お客様の中には「故障してるんじゃないか?」と心配されて問い合わせてくる方もいらっしゃるくらいです。

でもこれ、実は故障ではなく仕様通りの挙動であることがほとんどなんですよね。

なぜ暖かくないと感じるのかというと、ヒーターの「ワット数」と「熱の伝え方」に秘密があります。
一般的な昔ながらの石英管ヒーターやハロゲンヒーターは、大体500Wから600Wくらいのパワーで、中心部からガツンと強い熱を放射します。これに対して、フラットヒーターの多くは200Wから300W程度。単純計算で、熱エネルギーの総量が半分くらいしかないんです。

さらに、熱の伝え方も違います。
ハロゲンヒーターなどが「焚き火」のように強い熱を一点から放射するのに対し、フラットヒーターは「床暖房」に近いイメージ。広い面積から低温の熱をじわじわと広げる仕組みなんです。
だから、「熱い!」という感覚を求めていると、「なんだか物足りない…」となってしまうんですね。

フラットヒーターは「体を芯から温める」というより、「空間全体をほんのり温める」のが得意。ジリジリした熱さが苦手な方や、長時間入っていてものぼせにくい環境を好む方には、むしろこの「マイルドな暖かさ」がメリットになりますよ。

私が接客したお客様でも、「子供が火傷しそうで心配だったけど、これなら安心」と喜ばれるケースが多いです。

ただ、ガンガンに暖まりたい寒がりさんにとっては、単体だとやっぱり力不足を感じるかもしれませんね。

即暖性がなく使い始めが寒い理由

冬の寒い日、外から帰ってきて「早く温まりたい!」と思ってこたつのスイッチを入れる。でも、フラットヒーターの場合、そこからがちょっと長いんです。

これには「速暖性」の欠如という、明確なデメリットがあります。

例えば、ハロゲンヒーターならスイッチを入れて2秒もすればパッと明るくなって熱を感じますよね。あれは本当に優秀です。一方でフラットヒーターは、面状の発熱体全体が温まるまでに物理的な時間がかかります。

さらに、先ほどお話しした通りパワーも控えめなので、冷え切ったこたつ布団の中の空気を温めきるまでには、体感で15分〜30分くらいかかることもザラにあります。

「壊れてるのかな?」と思ってしまうのも無理はありません。
私も自宅で検証したとき、最初の10分くらいはずっと足元がスースーして、「これ、今日はダメかも?」なんて思ったことがあります(笑)

特に真冬の朝イチなんかは、このタイムラグが結構辛いんですよね。

対策が必要なシーン

・朝起きてすぐ
・帰宅直後の冷え切った部屋

このタイミングでは、こたつ単体で暖をとろうとせず、エアコンやファンヒーターでお部屋全体の温度を上げつつ、こたつが温まるのを待つのが正解です。

お客様には正直に、「即効性は期待しないでくださいね」とお伝えしています。その代わり、一度温まってしまえば、温度ムラが少なくて快適な空間が持続するのがフラットヒーターの良いところ。最初の立ち上がりの遅さをどう乗り切るかが、満足度を左右する大きな鍵になりますよ。

新品時に感じる独特な臭いの原因

「買ったばかりのフラットヒーターこたつを使ったら、なんだか変な臭いがするんです…」というご相談、実はシーズン初めに意外と多いんです。
これ、化学薬品のような、ちょっとツンとする独特な臭いなんですよね。

この臭いの正体は、ヒーターユニットに使われている接着剤や絶縁体、防錆油などが熱せられて揮発した成分です。フラットヒーターは発熱する面積が広いため、その分だけ部材も多く使われていて、使い始めはどうしても臭いが出やすくなってしまうんです。

決して不良品ではないので安心してくださいね。
お店の展示品でも、新商品を出し始めた頃は近くを通るとフワッとあの臭いがすることがあります。

大体、数日から1週間程度使い続ければ、揮発成分が飛んで臭いは自然と消えていきます。

臭いを早く消すコツ

購入直後は、お部屋の換気を良くした状態で、こたつ布団を掛けずに「最強」設定で数時間空焚き(カラだき)をするのがおすすめ。これを数回繰り返すと、独特の臭いがかなり早く抜けますよ。

ただ、臭いに敏感な方や、小さなお子様、ペットがいるご家庭だと、最初はちょっと気になるかもしれません。もし購入されるなら、本格的に寒くなる前に一度箱から出して、試運転を済ませておくのがベストかなと思います。

故障や寿命で壊れやすいという噂

クリーン家電ガイド:イメージ

「フラットヒーターは電子基板を使っているから壊れやすい」なんて噂、聞いたことありませんか?
確かに、構造が複雑になればなるほど、故障のリスク箇所が増えるのは機械の宿命ですよね。

まず、ヒーターそのものの寿命についてですが、実はこれ、むしろ長持ちする傾向にあります。
石英管ヒーターのようにガラス管が割れたり、ニクロム線が焼き切れたり(断線)するリスクが、面状発熱体であるフラットヒーターにはほとんどないからです。

メトロ電気工業などの主要メーカー品であれば、ヒーター自体はかなりタフに作られています。

じゃあなぜ「壊れやすい」と言われるのか。
それは、コントローラー(手元スイッチ)の不具合が多いからかもしれません。

フラットヒーターは温度制御を細かく行うために、電子コントローラーが必須になります。このコントローラー部分に負荷がかかったり、コードの根元が断線したりすることで、「電源が入らない!」というトラブルになるケースがあるんです。

店頭でお客様から聞く修理依頼も、本体よりコードやコントローラー絡みが圧倒的に多いですね。
特に、こたつの脚でコードを踏んでしまったり、強く引っ張ったりするのは厳禁です。

保証書は大切に!

万が一のために、メーカー保証書は必ず保管しておきましょう。また、ヒーターユニットが汎用品のサイズ(29cm角など)であれば交換可能ですが、独自規格のものだと本体ごとの買い替えが必要になることも。購入時に「交換用ヒーターが市販されているか」をチェックするのも賢い選び方です。

掃除がしにくく埃が溜まる問題

これ、使ってみて初めて気づく意外な盲点なんです。フラットヒーターこたつって、ヒーターの出っ張りがない分、中が広々としていますよね。それがメリットなんですが、同時に「人間が奥まで潜り込みやすい」という状況も生んでしまうんです。

家族みんなでゴロゴロして、足だけじゃなく体ごとこたつに入ってリラックス…。
最高に気持ちいいんですけど、その分、衣類の繊維や髪の毛、食べこぼしのカスなどが、こたつの中心部にまで大量に持ち込まれてしまいます。

しかも、ヒーターの表面(天板の裏側)には静電気で埃が吸着しやすく、気づくとびっしりと白くなっていることも。

「じゃあ掃除機をかければいいじゃない」と思いますよね?
でも、重たいこたつ布団を全部めくり上げて、テーブルの下に潜り込んで掃除機をかけるのって、想像以上に重労働なんです。

特にフラットヒーターの場合、天板の裏にも埃がつくので、裏返して拭くか、下から上に向かって掃除機をかけないといけません。

お客様からも「掃除が面倒で、つい見なかったことにしてしまう」なんて苦笑いされることが多いです(笑)
でも、埃が溜まるとヒーターの効率も落ちますし、何より衛生的によくないですよね。

解決方法については、後半の章で詳しくご紹介しますね!

他ヒーターと比較した電気代の違い

さて、ここまではデメリットばかりお話ししてきましたが、お財布事情についてはどうでしょうか。「暖まりにくいなら、その分電気代もかかるんじゃないの?」と心配される方もいますが、ここは嬉しい誤算があります。

結論から言うと、フラットヒーターの電気代は、他のヒーターに比べてかなり安いです。
先ほど触れたように、最大消費電力が200W〜300W程度と低いので、単純に消費するエネルギーが少ないんですね。

電気代の目安は「消費電力(kW)×使用時間×電力料金目安単価」で計算でき、金額換算係数として31円/kWhが示されています。
(出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」)

ヒーターの種類 1時間の電気代(目安) 特徴
フラットヒーター 約4.5円 ~ 7円 省エネ性能No.1。長時間使用向き。
石英管ヒーター 約7円 ~ 16円 昔ながらの一般的タイプ。
ハロゲンヒーター 約16円前後(速暖時) 速暖だが電気代は高め。

このように、長時間つけっぱなしにしてもお財布へのダメージが少ないのが特徴です。

最近は電気代も上がっていますから、在宅ワークで一日中こたつに入っているような方にとっては、この「ランニングコストの安さ」は、暖まりにくさというデメリットを補って余りあるメリットになるかもしれませんね。

「つけっぱなしにした場合の1日・1ヶ月の電気代」を具体的に知りたい方は、こたつのつけっぱなしで電気代はいくら?外出時の不安を消す解決策も参考になります。

フラットヒーターこたつのデメリット解消策

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デメリットの正体がわかったところで、次は「じゃあどうやって快適に使うか」という解決編です。
ちょっとしたアイテム選びや工夫で、フラットヒーターの弱点は驚くほど改善できるんですよ。

ニトリや無印良品の製品特徴と比較

まずは、こたつ選びの段階で失敗しないためのポイントです。
お店でもよく比較されるのが、「ニトリ」と「無印良品」のこたつですね。

ニトリのこたつは、やっぱり種類の豊富さとコストパフォーマンスが魅力。「フラットヒーターこたつ」のラインナップも充実していて、特にファミリー層には「天板の広さ」や「傷への強さ」が好評です。

店頭でお客様の声を聞くと、「子供が宿題をするのに広々使えるのがいい」という意見が多いですね。ただ、超大型サイズ(180cm幅など)でのフラットヒーター展開は少なめなので、大家族の方はサイズ確認が必須です。

一方、無印良品のこたつは、なんといってもあの「楕円形こたつ」に代表されるデザイン性の高さ。インテリアに馴染むので、オフシーズンにテーブルとして使うことを重視する方には圧倒的な人気です。

ただ、注意点としてお伝えしたいのが「専用規格」であること。無印のこたつヒーターや布団は専用サイズである場合が多く、将来ヒーターが故障したときに市販の汎用品と交換できなかったり、市販の安いこたつ布団が合わなかったりすることがあります。

「見た目で選んだけど、後で布団選びに苦労した…」というお客様もいらっしゃるので、デザインをとるか、汎用性をとるか、ご自身のライフスタイルに合わせて慎重に選んでくださいね。

アルミシートで暖かさを逃さない工夫

フラットヒーターの「暖まりにくさ」を解消する最強のアイテム、それが「断熱アルミシート」です。

これ、あるとないとでは天と地ほどの差があります。
本当に必須級のアイテムだと思ってください。

フラットヒーターは熱量が少ないので、床からの冷気(底冷え)に負けてしまいやすいんです。
そこで、こたつ敷布団の下に厚手のアルミシートを敷くことで、床からの冷気をシャットアウトしつつ、ヒーターからの微弱な熱を反射してこたつ内部に閉じ込めることができます。

特にフローリングで底冷えしやすい環境なら、フローリングでこたつ下に敷くものの選び方も一度確認しておくと安心です。

私のおすすめは、ペラペラの薄いシートではなく、しっかりと厚みのあるタイプ。例えば厚さ15mm以上のマットなどは効果絶大です。

これを敷くだけで、「弱」設定でも十分にポカポカになりますし、こたつに入った瞬間の「ヒヤッ」とする感覚もなくなります。

選び方のコツ

「保温」や「断熱」と書かれた、厚手のタイプを選びましょう。100円ショップのものでは正直役不足です。ここには少し投資をして、しっかりしたものを買うのが、結果的に電気代の節約にもつながりますよ。

掃除が楽なハンディクリーナー活用術

先ほどデメリットで挙げた「掃除のしにくさ」。これを解決するには、掃除機選びが重要です。

私がこたつユーザーに全力でおすすめしたいのが、「コードレスのハンディクリーナー」をこたつ専用機として手元に置いておくことです。

大きな掃除機をわざわざ出してくるから面倒になるんです。コタツの横にハンディクリーナーがあれば、お菓子をこぼしたときや、髪の毛が気になったときにサッと吸い取れますよね。

特にフラットヒーターは中が広いので、スリムなハンディタイプなら布団をめくり上げなくても、隙間からスッと差し込んで掃除ができちゃいます。

私が推しているのは、シャークの「EVOPOWER」シリーズ。
吸引力がすごくてデザインもおしゃれなので、リビングに出しっぱなしでも違和感がありません。

購入前にモデルごとの違いを整理したい方は、シャークハンディクリーナーの口コミから分かる選び方とモデル比較も参考になります。

もう少しお値段を抑えたいなら、「ツインバード」のクリーナーも優秀です。
「ジェネリック家電」なんて呼ばれますが、吸い込みパワーは本物ですよ。

「こたつ周り専用」として一台用意するだけで、ズボラさんでも清潔なこたつライフが維持できるようになります。これは本当に、生活の質が変わるレベルでおすすめです。

継ぎ脚や天板など機能性で選ぶ視点

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フラットヒーターこたつを選ぶ際、ヒーターの性能ばかりに目が行きがちですが、実は「脚」と「天板」の機能性も、長く使う上では見逃せないポイントです。

まずチェックしてほしいのが「継ぎ脚(つぎあし)」機能
脚の高さを数センチ調節できる機能ですね。フラットヒーターはヒーターの出っ張りがないので、元々足元の空間は広いんですが、座椅子や厚手の座布団を使う場合、さらに高さが欲しくなることがあります。

特に男性のお客様からは「寝返りを打つときに腰が天板に当たるのが嫌だ」という声をよく聞きます。工具なしで簡単に高さ調整できるタイプだと、使う人の体格に合わせられて便利ですよ。

次に「天板の固定」。
オフシーズンにテーブルとして使う際、天板がズレるとストレスになりますよね。コイズミの家具調こたつなどは、このあたりの金具体がしっかりしていて、天板をガッチリ固定できるものが多いです。

また、天板の素材も重要。
安価なプリント化粧板だと、熱や水分で表面が浮いてくることがありますが、天然木突板(つきいた)を使用したモデルなら、質感も良く耐久性も高いです。

「どうせ布団をかけるから」と思わず、一年中使う家具としての「建て付けの良さ」もぜひチェックポイントに入れてみてください。

山善などコスパ重視モデルの注意点

最後に、コストパフォーマンスに優れたモデルを選ぶ際の注意点です。
山善などは、非常に手頃な価格でフラットヒーターこたつを出していて、私も「とりあえず安く導入したい」というお客様にはよくおすすめします。

ただ、価格が安い分、割り切りが必要な部分もあります。

よくあるのが「コントローラーの機能」です。
高価格帯のモデルが手元で無段階の温度調節ができるのに対し、コスパモデルは電源の「入/切」スイッチがコードの途中にあるだけで、温度調節はこたつの中のヒーター本体のツマミで行うタイプだったりします。

これ、地味に面倒なんですよね。
温度を変えたいときに、いちいち布団をめくって覗き込まないといけないので。

また、天板の塗装が少し弱かったり、重量が軽すぎて寄りかかると動いてしまったりすることもあります。

もちろん、暖める機能としては十分なのですが、「安さ」だけで飛びつくと、毎日の使い勝手でプチストレスを感じることも。
ご自身がどの程度の機能を求めているのか、予算と相談しながら妥協できるポイントを見極めることが大切ですね。

フラットヒーターこたつのデメリット総括

ここまで、こたつのフラットヒーターについて、デメリットとその対策を詳しく見てきました。最後に改めて、要点を整理しておきましょう。

デメリット・懸念点 解決策・考え方
暖まりにくい・遅い エアコンと併用する。
厚手のアルミ断熱マットを必ず敷く。
使い始めの臭い 最初の数日は換気して「強」で運転。
一時的なものなので心配無用。
掃除が面倒 「Shark」等のコードレスハンディクリーナーを常備する。
故障リスク コードやコントローラーを丁寧に扱う。
保証書の保管と汎用規格の確認。

フラットヒーターこたつは、「最強の暖房器具」ではありません。でも、「足元広々で一年中おしゃれに使える」という唯一無二の価値があります。
デメリットと言われる部分も、「厚手のラグを敷く」「最初だけエアコンを頼る」といった工夫で十分にカバーできる範囲です。

私としては、リモートワークやリビング学習など、「長時間テーブルとして使う」人には、間違いなくベストな選択だと思います。
ぜひ、あなたのライフスタイルに合った一台を見つけて、快適なこたつライフを送ってくださいね!

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