家電のプロが選ぶ掃除しやすいエアコンランキング！2025年最新版

エアコンを購入する際、冷暖房能力や省エネ性能だけでなく、日々のメンテナンスがどれだけ楽になるかも重要な判断基準ですよね。特に、シロッコファンやフィルターなどの掃除しにくい部分が簡単にお手入れできるかどうかは、長く使い続ける上で大きな差となって現れます。

「掃除しやすいエアコンランキング」を知りたいと思う方の多くは、これまでの面倒な掃除から解放されたい、あるいは新しく購入するエアコンで失敗や後悔を避けたいと考えているのではないでしょうか？

しかしお掃除機能付きエアコンを選んだものの、思ったほど掃除が楽にならなかったという声も少なくありません。

メーカーによって掃除のしやすさには大きな違いがあり、同じように見えるエアコンでも、パーツの取り外しやすさや内部構造の工夫によって、日常のメンテナンス負担は大きく変わります。また、掃除のしやすさはクリーニング業者への依頼費用にも直結するため、長期的なコスト面でも見逃せないポイントなんです。

この記事では、家電量販店での経験を活かし、本当に掃除しやすいエアコンをランキング形式でご紹介します。メーカー別の特徴から具体的な機種まで、あなたのエアコン選びに役立つ実践的な情報をお伝えしていきますね。

掃除しやすいエアコンランキング｜基本情報

まずは、掃除しやすいエアコンを選ぶ際に知っておきたい基本的な知識をお伝えします。

エアコンの掃除しやすさを左右する要素から、避けるべき機種の特徴まで、購入前に押さえておくべきポイントを詳しく解説していきますね。

掃除しやすいエアコンの特徴

エアコンの掃除しやすさを決める要素は、主に構造の単純さと部品の取り外しやすさにあります。まず、フィルターやパネルが簡単に外せることが挙げられますね。これらの部品が工具なしで取り外せると、日常的なメンテナンスがぐっと楽になります。

私も家電量販店で働いているので感じることですが、お客様が重視される大きな要素は「自分でも掃除できるか」という点なんです。特に前面パネルや風向きフラップが簡単に外せる機種は、ファンまで手が届くため、普段見えない部分のお手入れも可能になります。

また、ダストボックスの容量も見逃せないポイントです。容量が大きければ、ゴミ捨ての頻度を減らせますし、中には10年分相当の大容量を誇るモデルもあります。

さらに、内部クリーン機能が搭載されていると、エアコン停止後に自動で内部を乾燥させたり洗浄したりしてくれます。これには高温ヒート乾燥方式やミスト洗浄方式など、さまざまな種類があり、カビや雑菌の繁殖を効果的に抑制してくれるんです。

ただし、掃除しやすさを重視するあまり、冷暖房能力や省エネ性能を軽視してしまわないよう注意が必要です。バランスの取れた機種選びが大切ですね。

掃除が困難なエアコンの特徴

掃除が困難なエアコンには、いくつかの共通した特徴があります。最も顕著なのは、お掃除機能付きエアコンの複雑な構造でしょう。これらの機種は内部に自動清掃メカニズムが組み込まれているため、分解や組み立てに専門知識が必要になってしまいます。

特に最新機種や上位グレードになるほど、各メーカー独自の複雑な構造を採用しており、分解に時間がかかる傾向があります。例えば、富士通のノクリアXシリーズやパナソニックのエオリア上位モデル、三菱電機のFDシリーズなどは、プロでも2時間近くかかることがあるんです。

また、専用工具が必要な機種も掃除が困難な部類に入ります。一般家庭にない特殊な工具を要求されると、結果的に業者への依頼が必要になってしまいますね。

プロペラファンタイプのエアコンも要注意です。従来のシロッコファンと異なり、構造が特殊で素人では手を出しにくい設計になっています。

さらに、部品の材質や設計によっては、汚れが付着しやすく落としにくい場合もあります。プラスチック部分に油汚れが染み付くと、市販の洗剤では完全に除去できないこともあるんです。

こうした機種は故障や不具合のリスクも高く、クリーニング費用も通常の1.5倍から2倍程度高額になることが多いため、購入前の検討が必要でしょう。

掃除がしやすいメーカー

メーカー別に掃除しやすさを評価すると、三菱電機の霧ヶ峰シリーズが群を抜いています。「はずせるボディ」構造により、パーツの取り外しが非常に簡単で、シロッコファンまで手軽に外せる設計になっているんです。口コミでも「自分で分解・掃除しやすい」と高く評価されており、クリーニング業者からも作業しやすいと好評を得ています。

続いてダイキンも高評価です。エアコンクリーニングのプロ246名による調査では、「メンテナンス性」において最高評価を獲得しました。水内部クリーン機能やストリーマ内部クリーン機能により、自動清掃能力が優秀で、日常のメンテナンス負担を大幅に軽減してくれます。

日立の白くまくんシリーズも見逃せません。凍結洗浄機能により熱交換器を自動清掃し、ステンレス・クリーンシステムでエアコン内部の菌や汚れを抑制します。ファンお掃除ロボも搭載されており、総合的な清掃機能が充実しているのが特徴です。

一方で、高機能を追求するパナソニックのエオリア上位モデルや、シャープの一部機種は構造が複雑で、掃除の難易度が高くなる傾向があります。

メーカー選びの際は、自分がどの程度のメンテナンスを行いたいかを考えて決めることが大切ですね。DIYでの掃除を重視するなら三菱電機、自動機能を重視するならダイキンといった具合に、用途に合わせた選択がおすすめです。

汚れがつきにくいエアコン

汚れがつきにくいエアコンを選ぶなら、内部クリーン機能が充実したモデルに注目しましょう。この機能には複数の方式があり、それぞれ異なるアプローチで清潔性を保ちます。

高温ヒート乾燥方式は、エアコン停止後に高温の空気で内部を乾燥させ、カビや雑菌の繁殖を抑制します。ミスト洗浄方式では微細な水滴で内部を洗浄し、オゾン洗浄方式ではオゾンの力で汚れを分解するんです。

特に注目したいのが、結露水洗浄方式です。冷房運転時に発生する結露水を有効活用して熱交換器を洗浄するため、特別な消耗品を必要としません。ダイキンの水内部クリーン機能がこの代表例ですね。

抗菌・防カビ技術も重要な要素です。パナソニックのナノイーXは、カビ菌・花粉・PM2.5を抑制し、ダイキンのストリーマ技術は有害物質を分解・除去します。シャープのプラズマクラスターもカビ発生を抑制する効果があります。

三菱電機の清潔Vフィルターは、抗菌・ウイルス抑制コーティングが施されており、フィルター自体が汚れの付着を防ぎます。

ただし、これらの機能があっても完全に汚れがつかないわけではありません。定期的な基本メンテナンスは必要ですし、機能に頼りすぎると思わぬ汚れの蓄積を見逃してしまう可能性もあります。あくまで汚れを軽減する補助機能として考えることが大切でしょう。

シロッコファンが掃除しやすいモデル

シロッコファンの掃除しやすさは、エアコン選びにおいて非常に重要な要素です。このファンは空気の循環を担う核心部分で、汚れが蓄積すると嫌な臭いやカビの原因になってしまいます。

最も掃除しやすいのは、やはり三菱電機の霧ヶ峰シリーズです。「はずせるボディ」構造により、左右風向フラップを開閉でき、通風路の中まで手が届くためファンのお掃除が格段に楽になります。工具を使わずに主要パーツを分解できるので、素人でも安全に作業できるんです。

また、一部のダイキン製やパナソニック製の機種では、ドレンパンと一緒にファンが外れる設計になっているモデルもあります。これらは専門的な知識が必要ですが、しっかりとした清掃が可能です。

逆に避けたいのは、ファンへのアクセスが困難な機種です。複雑な内部構造により、ファンに手が届かなかったり、分解に特殊工具が必要だったりする場合があります。

シロッコファンの材質も確認ポイントです。汚れが付着しにくい素材を使用しているモデルや、抗菌コーティングが施されているものを選ぶと、清掃頻度を減らすことができます。

なお、シロッコファンの掃除は電気系統に近い作業になるため、必ず電源を切り、コンセントを抜いてから行ってください。無理に分解せず、不安な場合はプロに依頼することも検討しましょう。

掃除しやすいエアコンランキング｜深掘り情報

基本情報を踏まえた上で、より具体的で実践的な情報をお届けします。

人気メーカーの最新モデルから、実際のクリーニング費用の違いまで、あなたが本当に知りたい詳細な情報をまとめました。

掃除がしやすいダイキンのモデル

ダイキンの2025年最新モデル「うるさらX」は、掃除しやすさの観点から非常に優秀なエアコンです。最大の特徴は「水内部クリーン」機能で、冷房運転で発生した結露水を利用して熱交換器を自動洗浄してくれます。これにより、手の届かない内部の汚れも定期的にケアできるんです。

ストリーマ内部クリーン機能も見逃せません。冷房・除湿運転停止後に自動でストリーマ照射と送風・暖房による乾燥を行い、エアコン内部のカビ繁殖を抑制します。この独自技術により、内部の清潔性が長期間維持されるため、掃除の頻度を大幅に減らすことができます。

フィルター自動お掃除機能では、フィルターのホコリをブラシで落としてダストボックスに回収する仕組みになっています。ダストボックスは定期的にゴミ捨てが必要ですが、フィルター自体の水洗いは不要になるため、日常メンテナンスが格段に楽になりますね。

とはいえ、やっぱりメンテナンス重視で選ぶなら、ベーシックモデルのEシリーズがイチオシです。
価格を抑えながらも、フラッグシップモデルと同じ水内部クリーン機能を搭載しているため、コストパフォーマンスに優れています。

掃除がしやすい三菱のモデル

三菱電機の霧ヶ峰シリーズは、掃除しやすさでは他メーカーを圧倒する性能を持っています。2025年度モデルのZシリーズ「MSZ-ZW8025S-W」は、26畳用の大型モデルでありながら、「はずせるボディ」構造により驚くほど簡単にメンテナンスできます。

前面パネルやフラップを工具なしで取り外すことができ、左右風向フラップを開閉すれば通風路の奥まで手が届きます。これにより、シロッコファンの掃除も素人でも安全に行えるんです。私も実際にお客様からお話を伺いましたが、「こんなに簡単に分解できるとは思わなかった」と驚かれる方が多いですね。

ダストボックスは約10年分相当の大容量設計で、頻繁なゴミ捨てが不要です。自動おそうじメカが運転停止後にペットの毛やホコリを自動でかき取り、エアフィルターを清潔に保ちます。

ZDシリーズやXDシリーズも同様の構造を採用しており、世界初の「エモコテック」による省エネ性能と掃除しやすさを両立しています。特に高気密・高断熱住宅向けの新湿度制御機能により、冷やし過ぎを抑えながら清潔性も維持できます。

スタンダードなGEシリーズでも基本的な「はずせるボディ」構造は継承されているため、予算を抑えつつ掃除しやすさを求める方にもおすすめです。清潔Vフィルターの抗菌・ウイルス抑制効果も期待できますよ。

掃除のしやすさでクリーニング費用は変わる？

掃除のしやすさは、エアコンクリーニング費用に大きく影響します。標準タイプのエアコンと比較すると、その差は歴然です。

福岡市の相場を例に取ると、標準タイプのエアコンクリーニングは8,000円から11,000円程度ですが、お掃除機能付きエアコンは15,000円から20,000円と、約7,000円から9,000円も高額になります。全国平均でも同様の傾向で、お掃除機能付きエアコンには5,000円から9,000円の追加料金が発生するのが一般的です。

この価格差の理由は作業時間の違いにあります。通常のエアコンクリーニングが45分程度で完了するのに対し、複雑な構造のお掃除機能付きエアコンでは2時間近くかかることも珍しくありません。特に最新機種や上位グレードになるほど分解が困難で、専門的な技術と時間を要するため、料金も高くなってしまうんです。

ただし、複数台をまとめて依頼すると割引が適用される場合が多く、2台目以降は1,100円程度の割引を受けられることがあります。

また、掃除しやすいエアコンを選ぶことで、クリーニング頻度を延ばすことも可能です。通常1年から2年に1回の頻度でクリーニングが推奨されますが、内部クリーン機能が充実したモデルでは、その間隔を延ばすことができる場合もあります。

長期的に考えると、初期投資で掃除しやすいエアコンを選ぶことが、メンテナンス費用の節約につながると考えられますね。

掃除しやすいエアコンランキングTOP3

2025年現在、掃除しやすさを基準に選んだおすすめエアコンをランキング形式でご紹介します。今回は、複雑な機能を排除した、シンプルで掃除しやすいスタンダードモデルを中心に選定しました。

第1位は三菱電機の霧ヶ峰GEシリーズです。
基本機能と品質にこだわったスタンダードモデルでありながら、「はずせるボディ」構造により、誰でも簡単に分解できる設計になっています。前面パネルやフラップはもちろん、左右風向フラップまで開閉でき、通風路の奥までしっかりと掃除可能なんです。防カビ・ウイルス抑制機能付きの清潔Vフィルターも搭載されており、シンプルながら必要な機能はしっかりと押さえています。

第2位はダイキンのEシリーズです。
コンパクトサイズでありながら、フラッグシップモデルと同じ「水内部クリーン」機能を搭載しているのが最大の魅力ですね。結露水を利用した熱交換器洗浄は消耗品不要で、ランニングコストも抑えられます。ストリーマ内部クリーン機能も備えており、冷房・除湿後に自動でストリーマ照射と乾燥を行い、エアコン内部のカビ繁殖を抑制してくれます。

第3位は日立の白くまくんDシリーズです。
スタンダードモデルでありながら、「エアコン内部クリーン」機能により運転後に自動で内部を乾燥させます。また、「ソフト除湿」機能により外気温10度から使用でき、年間を通じて快適に使用できるのも嬉しいポイントです。シンプルな構造で分解しやすく、お掃除機能が付いていない分、クリーニング費用も抑えられます。

これらのスタンダードモデルは、複雑な自動お掃除機能を搭載していない分、構造がシンプルで自分でのメンテナンスがしやすく、プロのクリーニング費用も標準的な価格で依頼できます。高機能モデルに比べて初期費用も抑えられるため、掃除しやすさとコストパフォーマンスを両立したい方におすすめと言えるでしょう。

総括：掃除しやすいエアコンランキング

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

• 掃除しやすさの決め手は構造の単純さと部品の取り外しやすさ
• 三菱電機の霧ヶ峰「はずせるボディ」構造が最も掃除しやすい
• ダイキンの水内部クリーンとストリーマ技術が自動清掃で優秀
• 日立の凍結洗浄とファンお掃除ロボも高く評価される
• お掃除機能付きエアコンは構造が複雑で掃除が困難になりがち
• 最新機種や上位グレードほど分解に時間と専門技術が必要
• クリーニング費用は標準タイプと比べて7,000円から9,000円高額
• 内部クリーン機能には5つの方式があり効果が異なる
• 抗菌・防カビ技術でナノイーX、ストリーマ、プラズマクラスターが代表格
• シロッコファンの掃除しやすさは三菱電機が群を抜いて優秀
• 結露水洗浄方式は消耗品不要でランニングコストを抑制
• 複数台まとめて依頼すると2台目以降割引が適用される場合が多い
• 掃除しやすいエアコンは長期的にメンテナンス費用を節約できる
• DIY掃除では必ず電源を切りコンセントを抜いてから作業する
• 迷った場合は専門業者への依頼も検討すべき