夏の暑い日にコロナの窓用エアコンをつけても、なぜか部屋が涼しくならない。そんな経験はありませんか?
せっかく購入したエアコンが期待通りに冷えないと、本当に困ってしまいますよね。特に窓用エアコンは工事不要で手軽に設置できる分、使い方や設置方法に問題があることも多いんです。
実は、コロナの窓用エアコンが冷えない原因の多くは故障ではありません。ちょっとした設定の見直しや使用方法の改善で、驚くほど冷房効果が向上することがあります。
この記事では、コロナの窓用エアコンが冷えない時の具体的な原因と、すぐに試せる効果的な解決策をわかりやすくご紹介します。基本的な仕組みから故障の見分け方まで、幅広い情報をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
コロナの窓用エアコンが冷えない|基本情報

まずは窓用エアコンの基本的な仕組みと、コロナ製品の特徴について詳しく見ていきましょう。
冷えない原因を理解するためには、窓用エアコンがどのような構造になっているかを知ることが大切です。また、他メーカーとの違いも把握しておくと、より適切な対策を立てられます。
窓用エアコンとは?
窓用エアコンは、室内機と室外機が一体になった特別なエアコンです。通常のエアコンと違って、壁に穴を開ける工事が一切必要ありません。
窓枠にそのまま設置できるため、「ウインドエアコン」とも呼ばれています。賃貸住宅にお住まいの方や、室外機を置くスペースがない環境では、とても便利な選択肢だと言えるでしょう。
このタイプのエアコンは、引き違い窓に直接取り付けて使用します。設置工事が不要なので、購入したその日から冷房を使うことができます。
ただし、取り付けには最低限の条件があります。窓の高さは77cm以上、開き幅は38cm以上必要になります。アルミ製の窓であれば、立ち上がりが10mm以上あれば設置可能です。
また、押し引きタイプの窓には取り付けできません。あくまでも横にスライドする引き違い窓専用となっています。
私も家電量販店で多くのお客様にご案内していますが、特にマンションやアパートにお住まいの方から人気が高い商品ですね。工事の手間がかからないという点で、多くの方に選ばれています。
窓用エアコンのメリットとデメリット
窓用エアコンには、通常のエアコンにはない魅力的なメリットがいくつもあります。まず最大の利点は工事不要という点です。
設置工事費用がかからないため、本体価格だけで済みます。通常のエアコンなら工事費込みで10万円以上かかることもありますが、窓用エアコンなら5万円程度から購入できるんです。
引っ越しの際も自分で取り外しができるため、新居でも同じエアコンを使い続けられます。賃貸住宅では原状回復の心配もありません。
一方で、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。最も気になるのは運転音の大きさです。室内機と室外機が一体になっているため、どうしても通常のエアコンより音が気になりやすくなります。
冷房能力についても、壁掛けエアコンと比べると劣る傾向があります。適用畳数は最大でも7~8畳程度で、広いリビングには不向きです。
また、窓の一部を塞ぐ形になるため、防犯面での配慮も必要になります。窓が完全に閉められなくなるので、補助錠の設置を検討される方も多いですね。
電気代も通常のエアコンより高くなりがちです。インバーター制御がないモデルが多いため、省エネ性能では劣る場合があります。
網戸の開閉はできる?

窓用エアコンを設置すると、網戸の開閉に制限が生じます。これは多くの方が気になるポイントですよね。
基本的に、エアコンを設置している側の網戸は開けられなくなります。なぜなら、エアコンの排熱部分が網戸の位置に来るからです。
実際、窓用エアコンが正常に動作するためには、背面(屋外側)の通気が必要不可欠です。網戸を閉めてしまうと排熱が妨げられ、冷房効果が大幅に低下してしまいます。
ただし、反対側の窓は問題なく開閉できます。例えば、左側の窓にエアコンを設置した場合、右側の窓や網戸は通常通り使用可能です。
この点については設置前にしっかり確認しておきましょう。特に虫の侵入が気になる季節には、設置していない側の窓で換気を行うか、虫除けグッズの併用を検討されると良いでしょう。
コロナの窓用エアコンでは、設置時に隙間ができにくい設計になっていますが、完全に密閉されるわけではありません。気になる場合は、隙間テープなどで対策することも可能です。
コロナ窓用エアコンの特徴とラインナップ
4.5~7畳(60Hz)
液晶リモコン付き
内部乾燥機能
5~8畳(60Hz)
高効率運転
低振動設計
暖房時は若干減
強制換気機能
補助暖房として最適
コロナの窓用エアコンは、日本製ならではの品質の高さが魅力です。2025年現在、ReLaLa(リララ)シリーズとして展開されています。
最新モデルでは、環境に配慮した新冷媒R32を採用しています。従来の冷媒と比べて温暖化係数が約1/3に軽減されており、環境負荷の軽減にも貢献しているんです。
現在の主力モデルは「CW-1625R」と「CW-1825R」です。CW-1625Rは4~6畳(50Hz)/4.5~7畳(60Hz)対応で、消費電力は550W/635W。CW-1825Rは4.5~7畳(50Hz)/5~8畳(60Hz)対応となっています。
コロナならではの特徴として、図書館並みの静音性を実現した低振動設計があります。51dBという運転音は、窓用エアコンとしてはかなり静かな部類に入ります。
また、10年交換不要のフィルターを搭載しているのも嬉しいポイントです。ウイルス抑制・除菌・脱臭効果を持つフィルターで、長期間メンテナンスの手間が省けます。
冷暖房兼用タイプも用意されており、4メーカーの中でコロナだけが暖房機能付きモデルを販売しています。ただし、暖房能力は冷房より劣るため、補助暖房としての利用をおすすめします。
窓用エアコンのメーカー別モデル比較
窓用エアコンの主要メーカーは、コロナ・トヨトミ・ハイアール・コイズミの4社です。それぞれに特色があるので、比較してみましょう。
コロナは設置のしやすさが最大の魅力です。大きなネジを採用しており、取り付け用の動画も充実しています。ラインナップも豊富で、機能に応じて選択肢が多いのも特徴的ですね。
トヨトミは自動内部乾燥機能を4メーカーで唯一搭載しています。センター吹き出しを採用しているため、窓の左右どちらにも設置しやすく、冷風が均等に広がります。ただし、取り付け時は他のメーカーより力が必要になります。
ハイアールは価格重視の方におすすめです。基本的な機能は備えており、コストパフォーマンスに優れています。マイナスイオン機能やおやすみ運転機能も搭載しているモデルがあります。
コイズミも価格面でのメリットがあります。オゾン層を破壊しない代替冷媒を採用するなど、環境への配慮も見られます。
各メーカーとも本体重量は20kg前後で大差ありませんが、取り付けやすさには違いがあります。初めて窓用エアコンを設置される方には、コロナの製品が比較的取り組みやすいと考えられます。
コロナの窓用エアコンが冷えない時の解決策

ここからは、実際に冷房効果が感じられない時の具体的な対処法をご紹介します。
多くの場合、簡単な調整や確認作業で問題を解決できます。故障が疑われる症状についても詳しく解説しますので、適切な判断ができるようになるでしょう。
コロナの窓用エアコンは冷えない?
「窓用エアコンは冷えない」という声を時々聞きますが、これは誤解が多い部分でもあります。適切な使用環境と正しい設置ができていれば、しっかりと冷房効果を発揮してくれるんです。
実際に私がお客様から伺った話では、8畳の西向きの部屋でも十分に涼しくなったという声もあります。ただし、通常の壁掛けエアコンと同等の冷房能力を期待すると、物足りなく感じるかもしれません。
窓用エアコンの冷房能力が劣る理由は、構造的な制約があるからです。室内機と室外機が一体になっているため、排熱効率の面で不利になります。
また、設置位置が窓際という低い場所になるため、冷気が下に溜まりやすいという特性もあります。この点はサーキュレーターや扇風機との併用で改善できます。
コロナの窓用エアコンの場合、適用畳数内での使用であれば、十分な冷房効果が期待できます。むしろ問題となるのは、設置や使用方法に誤りがあるケースが多いんです。
冷えないと感じる時は、まず設置環境や使用方法を見直してみることをおすすめします。多くの場合、簡単な調整で改善される可能性があります。
窓用エアコンが冷えない原因と対策
窓用エアコンが冷えない原因は、いくつかのパターンに分けられます。最も多いのは設置時の問題です。
まず確認したいのは、エアコン背面の排気が妨げられていないかという点です。窓や網戸を閉めたまま運転すると、排熱ができずに冷房効果が大幅に低下します。場合によっては故障の原因にもなるため、必ず背面の通気を確保してください。
次に多いのが、ルーバー(風向板)の調整不足です。初期状態ではルーバーが閉じていることがあり、そのまま使用すると冷気が十分に吹き出されません。手動でルーバーを開いて、風向きを調整することが大切です。
フィルターの汚れも冷房効果に大きく影響します。目詰まりしたフィルターは空気の流れを阻害し、冷房能力を低下させます。定期的な清掃を心がけましょう。
設定温度についても見直しが必要な場合があります。通常のエアコンの27度設定と同等の涼しさを得るには、窓用エアコンでは22~24度程度に設定する必要があることもあります。
また、エアコン本体が直射日光に当たっていると、過熱により効率が悪くなります。可能であれば日よけを設置したり、すだれを活用したりして対策を講じてください。
室内の冷気を効率よく循環させるため、サーキュレーターや扇風機の併用も効果的です。冷気が下に溜まりがちな窓用エアコンの弱点を補えます。
故障と思われる症状
窓用エアコンで故障が疑われる症状には、特徴的なものがあります。適切な判断をするために、主な症状を把握しておきましょう。
コンプレッサーが動かず、送風だけになってしまう場合があります。これは安全装置が作動している可能性もあるため、まずは電源を切って30分程度待ってから再度運転してみてください。
異音については注意深く聞き分ける必要があります。「キュルキュル」「カタカタ」といった音は、内部部品の劣化や動作不良を示している可能性があります。一方、「シューシュー」や軽い「ミシッ」という音は正常な動作音です。
急に温風しか出なくなった場合、オーバーヒートが考えられます。特に連続運転していた後に発生しやすく、一度電源を切って本体を冷ましてから再度試してみてください。
「ガコン」という大きな音と共に運転が止まったり再開したりする症状も、故障の前兆として報告されることがあります。このような場合は、メーカーサポートへの相談をおすすめします。
冷媒ガス漏れの場合、徐々に冷房効果が低下していきます。フィルター清掃や設定調整を行っても改善されない場合は、修理が必要かもしれません。
窓用エアコンの寿命は約10年とされていますが、使用環境や頻度により前後します。購入から7年以上経過している場合は、修理より買い替えを検討した方が経済的な場合もあります。
コロナの窓用エアコンの口コミ評判

店頭でお客様から直接伺った評価をもとに、コロナ窓用エアコンの実際の評判をご紹介します。
冷房能力については、多くの方から好評をいただいています。「思っていたより部屋が冷える」「8畳の部屋でも十分涼しくなった」といった声が印象的でした。適用畳数内での使用であれば、満足度は高いようです。
静音性についても、旧モデルからの買い替えのお客様から「格段に静かになった」という評価をいただくことが多いですね。特にコンプレッサーの作動音や停止時の音が改善されているとのことです。
ただし、完全に無音というわけではありません。「窓用エアコンとしては静かだが、それなりに音はする」という現実的な評価もあります。就寝時の使用については、個人差があるのが正直なところです。
設置のしやすさは、コロナの大きな強みとして評価されています。「女性一人でも取り付けできた」「動画を見ながら簡単に設置できた」という声を多くいただきます。
一方で、初期の慣らし運転時に異音がしたものの、しばらく使用していると収まったという体験談もありました。安定するまで少し時間がかかる場合があるようです。
長期使用されているお客様からは、「3年使っているが大きな不具合はない」「フィルターのメンテナンスが楽」といった声もあります。
価格面では、「工事費込みの通常エアコンと比べて初期費用が抑えられた」という評価が多く、コストパフォーマンスについては概ね好評です。
総括:コロナの窓用エアコンが冷えない
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。