ベッドの下って、気づくとほこりが溜まっていませんか？
いざ掃除しようと思っても、掃除機のヘッドが引っかかって奥まで届かない…なんて経験、きっとありますよね。
私も家電量販店でお客様から「ベッドの下に掃除機が入らないんだけど、どうしたらいい？」と相談されることがよくあります。
最近は低いベッドフレームのデザインも増えているので、同じ悩みを持つ方は少なくないんです。無理な体勢で掃除するのは大変ですし、ほこりを放置するのも気になります。
この記事では、そんな悩みを解決するために、なぜベッドの下にほこりが溜まりやすいのかという基本的な疑問から、掃除機が入らないときの具体的な対策まで、幅広く解説していきます。
便利な掃除グッズや、そもそもほこりを溜めないための予防策、さらには最新の掃除機情報まで、すぐに試せるアイデアを集めました。
ベッドの下に掃除機が入らない！手軽な解決策
まずは、なぜベッドの下の掃除がこんなにも厄介なのか、その原因を探っていきましょう。
原因がわかれば、対策も立てやすくなります。多くの方が「あるある！」と感じるポイントから、掃除機が使える高さの目安まで、基本的な情報を一緒に見ていきましょう。
ほこりが溜まるのはなぜ？
ベッドの下にほこりが溜まりやすいのには、ちゃんとした理由があるんです。
主な原因は、布団や衣類から出る繊維くず、そして私たちの体から出る皮膚のかけらや髪の毛です。これらが空気中のちりと混ざり合って、ほこりの塊になります。
特に寝室は、衣類を着替えたり布団を上げ下ろししたりと、布製品の動きが多い場所ですよね。そのたびに細かい繊維が舞い上がり、静かで空気の動きが少ないベッドの下に落ちて溜まっていく、というわけなんです。
また、ベッドの下は日光が当たりにくく湿気がこもりやすいため、ほこりが床に張り付きやすい環境でもあります。
空気が乾燥している冬場は静電気でほこりが集まりやすく、湿度の高い梅雨時期は湿気でほこりが固まりやすいので、一年を通して悩みの種になりがちですね。
掃除がめんどくさいと感じる理由
「ベッド下の掃除、正直めんどくさい…」と感じる気持ち、すごくよくわかります。
その一番の理由は、やっぱり掃除のしにくさにあるのではないでしょうか。
まず、暗くて狭いので、どこにどれだけほこりが溜まっているのか確認しづらいですよね。スマートフォンのライトで照らしてみて、ほこりの量に驚いた経験がある方もいるかもしれません。
それに、掃除機をかけるには中腰になったり、床に膝をついたりしないといけないので、体への負担も大きいです。奥の方まで掃除しようとすると、無理な体勢になって腰を痛めてしまう可能性もあります。
ベッドフレームの脚や、ベッドサイドに置いている家具が邪魔になって、掃除機がスムーズに動かせないことも多いです。
こうした物理的な障害と体への負担が重なって、「また今度にしようかな」と後回しにしてしまう原因になっているのだと思います。
掃除機が入る高さは何センチ？
「うちのベッド、掃除機入るかな？」と思ったとき、目安になる高さが気になりますよね。
一般的なキャニスター型掃除機やコードレス掃除機のヘッドの高さは、大体5cmから8cmくらいのものが多いです。ただ、ヘッドの接続部分や車輪などが出っ張っているため、スムーズに動かすにはもう少し余裕が必要になります。
そのため、ベッド下の隙間が10cmあれば、多くの掃除機は問題なく入ると考えていいと思います。家電量販店で掃除機をご案内するときも、一つの目安として「10cm」という数字をお伝えすることが多いですね。
一方で、最近人気のロボット掃除機は、高さが9cm前後のモデルが主流です。こちらもスムーズに走行するためには、10cm以上の隙間が推奨されます。
購入を検討している方は、自宅のベッドの高さをメジャーで測っておくと、選ぶときにとてもスムーズですよ。
クイックルワイパーなら届く？
掃除機が入らない狭い隙間で大活躍するのが、クイックルワイパーなどのフローリングワイパーです。ヘッド部分がとても薄いので、ほんの数センチの隙間でもスッと入っていくのが嬉しいポイントですね。
上手に使うコツは、まずドライシートで乾拭きすることです。ベッドの下の奥から手前に向かって、ゆっくりとシートを滑らせるように動かします。こうすることで、大きなほこりや髪の毛を効率よく絡め取ることができます。
次に、ウェットシートで仕上げ拭きをします。同じように奥から手前に拭くことで、ドライシートでは取り切れなかった細かいちりや、床に張り付いた汚れをきれいにできます。
ワイパーの柄の長さを調節できるタイプなら、ベッドの幅に合わせて長さを変えると、さらに掃除しやすくなりますよ。掃除機のように大きな音が出ないので、時間を気にせず使えるのも便利な点だと思います。
お掃除ロボットは使える？
お掃除ロボットは、ベッドの下のような手の届きにくい場所を自動で掃除してくれるので、とても便利なアイテムです。
先ほどもお伝えしたように、多くのモデルは高さが10cmあれば問題なく入ることができます。
例えば、Ankerの「Eufy RoboVac G30」は約7.3cm、Roborockの「Q5 Pro」でも約9.7cmと、かなりスリムな設計です。これくらいの薄さなら、少し低めのベッドでも対応できる可能性が広がりますね。
また、レーザーセンサーやカメラで部屋の形をマッピングし、ベッドの脚周りなども効率よく掃除してくれる賢いモデルが増えています。スマートフォンアプリと連携して、掃除したいエリアを指定できる機能も便利です。
ただし、床に電源コードやスリッパなどがあると、ロボットが絡まって止まってしまうことがあります。お掃除ロボットを稼働させる前には、ベッドの下に障害物がないか確認する習慣をつけると、スムーズに掃除を任せられますよ。
掃除機が入らないベッドの下をきれいにする便利グッズ
ここからは、掃除機が入らない狭い隙間をきれいにするための、具体的なアイテムや方法をご紹介します。
「こんな便利なものがあったんだ！」と思えるようなグッズから、掃除機を工夫して使うアイデア、そして最終手段まで、きっとあなたに合う解決策が見つかるはずです。
ヘッド交換で解決する
お使いの掃除機がベッドの下に入らない場合でも、諦めるのはまだ早いかもしれません。掃除機のヘッドを交換するだけで、問題が解決することがあるんです。
お使いの掃除機メーカーの公式サイトやカタログを見ると、「すき間用ノズル」や「ふとん用ノズル」といった付属品が別売りされていることがあります。
特に、平たくて長い形状の「ロングノズル」や「アンダーノズル」といった名前の製品は、ベッド下や家具の隙間を掃除するために設計されているので、とても効果的です。
また、特定のメーカーにこだわらないのであれば、「汎用タイプ」の交換ヘッドも市販されています。購入する際は、自宅の掃除機のパイプの内径を測って、適合するサイズのヘッドを選ぶようにしてくださいね。
ヘッドを一つ追加するだけで、掃除の範囲がぐっと広がるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
100均で揃う！おすすめのベッド下掃除グッズ
もっと手軽に解決したいという方には、100円ショップのグッズがおすすめです。最近は本当に便利な掃除グッズが揃っていて、私もよくチェックしています。
特におすすめなのが、「隙間そうじ棒」や「ロングモップ」といった柄の長いタイプのクリーナーです。
平たくてしなる素材でできているので、狭い隙間にもしっかりフィットします。使い捨てのシートを取り付けて使うタイプなら、汚れたらそのまま捨てられるので衛生的ですね。
また、エアコンのフィルター掃除などに使われる、ふわふわした素材の「ハンディモップ」も使えます。静電気でほこりを吸着してくれるので、ベッドの下の綿ぼこりを取るのにぴったりです。
柄の長さに限界はありますが、ベッドのサイドから手を伸ばせる範囲なら、これで十分きれいになりますよ。
そもそも汚さない！ベッド下のほこりガード
掃除の手間を減らすには、そもそもほこりを溜めないように工夫することも大切です。
手軽にできる対策として、「ベッドスカート」を取り付ける方法があります。
ベッドのマットレスとフレームの間に挟むだけで、ベッド下へのほこりの侵入を物理的に防いでくれます。デザインも豊富なので、寝室のインテリアに合わせて選べるのも楽しいですね。
また、ベッド下に収納ケースを置くのも効果的です。
衣装ケースや収納ボックスで隙間を埋めてしまえば、ほこりが入り込むスペースがなくなります。キャスター付きのケースを選べば、掃除のときに簡単に動かせるので便利です。
最近では、ベッド下の隙間を覆うための専用の「ほこりガード」といった商品も販売されています。プラスチックや不織布でできたパネル状のもので、ベッドの脚に固定して使います。見た目をすっきりさせたい方には、こちらがおすすめです。
狭い隙間に強い！おすすめの掃除機を紹介
いろいろ試したけれど、やっぱり掃除機でしっかり吸い取りたい、という方も多いと思います。
ここでは家電量販店で働く私の視点から、ベッド下の掃除に強い最新コードレス掃除機をいくつかご紹介しますね。
日立 パワかるスティック PV-BL50M
日立から登場したこのモデルは、まさに「ベッドの下」の掃除のためにあるような機能が満載なんです。
一番のポイントは「ペタリンコ構造」です。本体を床と平行になるまで倒してもヘッドが浮き上がらないので、高さのないベッドの下でも奥までしっかりブラシが届きます。
さらに「ごみくっきりライト」が搭載されていて、緑色の光で暗い場所のほこりをはっきりと照らし出してくれます。見えにくい場所のゴミの見逃しがなくなるのは、本当に嬉しいポイントですよね。
ダイソン Dyson PencilVac
ダイソンが2025年に発表して話題になったのが、この驚くほどスリムなモデルです。
名前の通り、本体の直径がわずか38mmという鉛筆のような細さで、これまでどんな掃除機も入らなかったような狭い隙間にも対応できます。
特に「Fluffycones™クリーナーヘッド」は、全方位にスムーズに動くので、ベッドの脚周りなどもストレスなく掃除できます。軽くて扱いやすいので、ベッド下だけでなく、気になった場所をサッと掃除する「ついで掃除」にも大活躍してくれると思います。
これらの最新モデルは、狭い場所の掃除を劇的に楽にしてくれる機能を備えています。アタッチメントを交換すればハンディクリーナーとしても使えるので、一台あれば家中の掃除がはかどりますよ。
最終手段はベッド下の隙間をなくすこと
いろいろな対策をしても、どうしても掃除が大変だと感じる場合は、思い切ってベッド自体を見直すというのも一つの手です。
例えば、脚のない「フロアベッド」や「ローベッド」は、床との間に隙間がほとんどないため、ほこりが入り込む心配がありません。部屋全体が広く見えるというメリットもあります。
また、「収納付きベッド」もおすすめです。ベッド下が引き出しや収納スペースになっているタイプで、デッドスペースを有効活用しながら、ほこりの侵入も防げます。季節外れの衣類や寝具などをしまっておくのにとても便利です。
ベッドは長く使う家具なので、買い替えは大きな決断になりますが、日々の掃除のストレスから解放されることを考えれば、検討してみる価値は十分にあるのではないでしょうか。
総括：掃除機が入らないベッドの下の悩みを解決
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。
