エアコンフィルターは掃除機で吸うだけで十分?清掃方法のコツと注意点

エアコン掃除
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エアコンのフィルター掃除について、多くの方が疑問に思うことがあります。
それは、掃除機で表面のホコリを吸い取るだけで本当に十分なのかということです。

確かに掃除機での清掃は手軽で効果的ですが、実はそれだけでは取り切れない汚れが潜んでいることも多いのです。

毎日の生活の中で、キッチンからの油煙やタバコのヤニ、そして湿気によるカビなど、様々な汚れがフィルターに蓄積していきます。
これらの頑固な汚れは、エアコンフィルター掃除機だけの方法では完全に除去することが難しく、放置すると健康面や経済面でのリスクも生じる可能性があります。

一方で、忙しい毎日の中でフィルターの水洗いまで手が回らないという方も多いでしょう。
そんな方のために、掃除機で吸うだけでも効果を最大化する方法や、水洗いしない場合の対策、そして乾燥時間を短縮して早く乾かすコツなど、実践的な情報をお伝えします。

また、ドライヤーを使った乾燥方法の注意点や、お掃除機能付きエアコンの実情、さらには家電量販店での経験を活かしたおすすめモデルの選び方まで、幅広い視点からエアコンのメンテナンスについて詳しく解説していきます。

この記事では、フィルター掃除の最適な頻度から、プロに依頼すべきタイミングまで、エアコンを清潔で効率的に使い続けるために必要な知識を包括的にご紹介します。

この記事のポイント
  • エアコンフィルター掃除の掃除機がけのコツ
  • 掃除機だけでは不十分な理由
  • お掃除機能付きエアコンのメリット・デメリット
  • 専門業者にクリーニングを依頼する料金相場とタイミング

エアコンフィルター掃除は掃除機だけでOK?

クリーン家電ガイド:イメージ

エアコンのフィルター掃除と聞くと、「とりあえず掃除機で吸っておけば大丈夫かな?」なんて思っていませんか?
私もお店でお客様とお話ししていると、そう思われている方が意外と多いなと感じます。

もちろん、掃除機をかけることはとても大切です。
でも実は、それだけでは見えない手強い汚れが残ってしまっていることも多いんですよ。

ここでは、フィルター掃除の基本的な考え方から、なぜ水洗いが必要なのか、そして毎日を快適に過ごすためのちょっとしたコツまで、少し詳しくお話しさせていただきますね。

掃除頻度はどのくらい?

エアコンを快適に、そして経済的に使い続けるためには、フィルター掃除が欠かせません。
私がいつもお客様におすすめしている理想的な掃除の頻度は、ずばり「2週間に1回」が目安です。

特に、夏場の冷房や冬の暖房を毎日のように長時間使う時期は、お部屋のホコリが想像以上にフィルターに溜まりやすくなります。
リビングなど、人の出入りが多いお部屋だとなおさらですね。

なぜなら、エアコンは室内の空気を丸ごと吸い込んで、それを冷たくしたり温かくしたりして、またお部屋に戻しているからです。
その過程で、空気中に舞っている目に見えないような細かいホコリから、衣類から出る繊維、ペットの毛、外から入ってきた花粉まで、あらゆるものをフィルターが一生懸命キャッチしてくれています。

このフィルターが詰まってしまうと、エアコンは「もっと空気を吸わなきゃ!」と頑張ってしまい、モーターに余計な負担がかかります。これが、電気代が知らず知らずのうちに上がってしまう原因の一つなんですね。

また、ご家族にアレルギーをお持ちの方がいらっしゃる場合は、もう少し頻繁にチェックしていただくのがおすすめです。
フィルターがキレイなだけで、お部屋の空気はずっと快適になりますから、定期的なお掃除は家計にも健康にも優しい、大切な習慣と言えますね。

掃除機で吸うだけでは不十分?

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フィルターに付いたホコリを掃除機で吸い取るのは、とても手軽で効果的なお掃除方法です。
これを習慣にされているだけでも、素晴らしいと思います。

しかし実はその奥に、掃除機だけではなかなか太刀打ちできない「しつこい汚れ」が潜んでいるのも事実なんです。
私も自宅のエアコン掃除担当係ですが、見た目はキレイでも触ると少しベタつく、なんてことがあるんですよ。

その汚れの正体は、主に3つ考えられます。

一つ目は、キッチンから漂ってくる調理中の「油煙」です。
揚げ物や炒め物をすると、油を含んだ湯気が部屋中に広がり、それをエアコンが吸い込んでフィルターに付着させてしまいます。この油汚れは粘着質なので、ホコリをガッチリと捕まえて離しません。

二つ目は、喫煙されるご家庭の場合、「タバコのヤニ」です。
これも油汚れと同じようにベタベタしていて、フィルターを茶色く汚す原因になります。

そして三つ目が、湿気とホコリが結びついて生まれる「カビ」です。
冷房を使うとエアコン内部は結露で湿度が上がり、ホコリを栄養にしてカビが繁殖しやすくなります。

これらの油やヤニ、カビの元となる汚れは、掃除機の吸引力だけでは完全に取り除くことが難しいのです。そのため、定期的に水洗いを取り入れて、これらのしつこい汚れをリセットしてあげることが、本当の意味でフィルターを清潔に保つ秘訣となります。

水洗いしない場合のリスク

もしフィルター掃除を掃除機だけで済ませてしまい、長期間にわたって水洗いをしないままでいると、私たちの暮らしに影響するいくつかのリスクが考えられます。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、知っておいていただきたい大切なことです。

最も大きなリスクは、先ほどもお伝えしたとおり「健康への影響」です。

エアコン内部は、冷房運転によって発生する結露で湿度が高くなりがちです。フィルターに溜まったホコリや油汚れは、カビや雑菌にとって最高の栄養源になってしまいます。水洗いをしないと、これらの汚れが蓄積し、カビがどんどん繁殖してしまう可能性があります。

その結果、エアコンのスイッチを入れるたびに、カビの胞子が風に乗って部屋中に拡散されることに。これが、アレルギー性鼻炎や咳、肌荒れなどを引き起こす原因の一つになることもあると言われています。特に小さなお子様やご年配の方がいらっしゃるご家庭では注意が必要ですね。

次に考えられるのが、「経済的な負担」です。

フィルターが油汚れやホコリで目詰まりを起こすと、空気の通り道が狭くなります。エアコンは設定温度を保つために、より多くのパワーを使って空気を吸い込もうとするため、モーターに大きな負荷がかかり、消費電力が上がってしまいます。

環境省のデータによると、2週間に1度のフィルター掃除で、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力削減になるとも言われているんですよ。水洗いをしないことで、知らず知らずのうちに電気代を損している可能性があるのです。

最後に、エアコン本体の「寿命を縮める」リスクもあります。

フィルターの目詰まりは、エアコン内部の部品に常に負担をかけることになります。これが長期間続くと、モーターの劣化を早めたり、故障の原因になったりすることも。定期的な水洗いは、エアコンを長く大切に使うためのメンテナンスでもあるんですね。

水洗い後の乾燥時間

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フィルターを気持ちよく水洗いした後に、絶対に守っていただきたい、とても大切なポイントがあります。

それは、「完全に乾燥させてからエアコンに戻す」ということです。
この一手間を惜しんでしまうと、せっかくのお掃除が逆効果になってしまうことさえあるんです。

洗い終わったフィルターは、まず清潔なタオルで優しく水気を拭き取ります。その後、必ず直射日光を避けて、風通しの良い日陰で干してください。

なぜ直射日光がダメかというと、フィルターの多くはプラスチック素材でできており、紫外線によって劣化が進み、パリパリになって割れやすくなってしまうからです。

乾燥にかかる時間は、季節やその日の湿度によっても大きく変わります。空気が乾燥している冬場なら数時間で乾くこともありますが、湿度の高い梅雨の時期などは、丸一日以上かかることも珍しくありません。

焦らずに、半日から一日くらいは見ておくと安心です。触ってみて乾いているように感じても、網目の内側やフレームの隙間に水分が残っていることがあります。

生乾きの状態でエアコンに戻してしまうと、その湿気が原因で、あっという間にカビが繁殖してしまいます。そうなると、掃除をする前よりもひどい状態になりかねません。
時間に余裕のある日を選んで、じっくりと乾かすことを心がけてくださいね。

フィルターを早く乾かす方法

「明日からまた暑くなるみたいだし、なるべく早く乾かしてエアコンを使いたい!」そんなふうに思うこともありますよね。特にお天気が悪い日が続くと、自然乾燥だけではなかなか乾かないものです。
そんな時に試せる、乾燥時間を少しだけ短縮するいくつかの工夫をご紹介しますね。

まず、水洗いをして浴室などから出す前に、フィルターを両手でしっかり持って、縦横に数回、軽く振ってみましょう。
これだけで、表面についている大まかな水滴を効率よく飛ばすことができます。水滴が少ないほど、後の乾燥が早くなりますよ。

次に、吸水性の良いタオル、できればマイクロファイバーのような乾いたタオルを2枚用意します。
そのタオルでフィルターを優しくサンドイッチのように挟み込み、上からポンポンと軽く押さえるようにして水分を吸い取っていきます。

この時のポイントは、ゴシゴシと擦らないことです。
先ほどもお伝えしたとおり、フィルターの網目はデリケートなので、強い力で擦ると傷んだり、型崩れしたりする原因になります。あくまで優しく、丁寧に水分をタオルに移すイメージで行ってください。

そして、干す場所も一工夫です。
風通しの良い日陰がベストですが、お部屋の中で干す場合は、扇風機やサーキュレーターの風を、直接的ではない、ごく弱い風量で遠くから当ててあげるのも非常に効果的です。空気の流れがあるだけで、水分の蒸発は格段に早まります。

これらのちょっとした手間で、乾燥時間をぐっと短縮できますので、ぜひ試してみてください。

ドライヤーの冷風で乾燥させる際の注意点

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どうしても急いでいる場合、最終手段としてドライヤーを使いたくなる気持ちもよく分かります。
ですが、これには絶対に守っていただきたい、大切な注意点がいくつかあるんです。それを守らないと、フィルターをダメにしてしまう可能性があるので、よく覚えておいてくださいね。

一番大切なのは、繰り返しになりますが、必ず「冷風」モードを使うということです。
エアコンのフィルターは、ほとんどがプラスチックや合成繊維でできています。これらは熱に非常に弱く、ドライヤーの温風のような熱い空気を当ててしまうと、簡単に変形してしまいます。

一度ぐにゃりと曲がってしまったフィルターは、もう元には戻りません。そうなると、エアコン本体の所定の位置に正しくはまらなくなり、隙間ができてしまいます。その隙間からホコリが内部に侵入してしまい、フィルター本来の役割を果たせなくなってしまうのです。

冷風を使う際にも、いくつかコツがあります。
まず、フィルターから30cm以上は離して、一か所に集中して風を当て続けないようにしてください。ドライヤーを常に左右に動かしながら、全体にまんべんなく風を送るのがポイントです。
そうすることで、局所的な乾燥ムラを防ぎ、効率よく乾かすことができます。

もしお持ちであれば、ドライヤーよりも、先ほどご紹介したサーキュレーター(扇風機)の方が風が柔らかく広範囲に当たるので、フィルターへの負担も少なくより安全に乾燥させることができるのでおすすめですよ。

エアコンフィルター用掃除機おすすめモデル

エアコンのフィルター掃除を、もっと手軽で快適にするなら、やはり軽くて小回りの利くコードレスタイプのスティッククリーナーが一番便利ですね。数ある製品の中でも、私が特におすすめしたいのは、日立のコードレススティッククリーナー「かるパックスティック PV-BL3L」です。

このモデルの最大の魅力は、その名の通り、驚くほどの「軽さ」にあります。
本体の重量がとても軽いので、腕を上げて高い位置にあるエアコンのフィルターを掃除する時でも、負担が少なく、女性でも楽に扱えるんです。
せっかく掃除しようと思っても、掃除機が重いとそれだけで億劫になってしまいますから、この軽さは本当に嬉しいポイントです。

さらに、付属しているアタッチメントが、エアコン掃除にぴったりなんです。
特に「2WAYすき間ブラシ」は、先端がブラシになっているので、フィルターの網目に優しくフィットさせて、ホコリをかき出しながら吸い取ることができます。

また、このブラシはフィルターだけでなく、エアコン本体の吹き出し口のルーバーや、本体カバーの溝など、手の届きにくい細かい部分のお手入れにも大活躍してくれます。

もちろん、掃除機の基本性能である吸引力もパワフル。
「ごみくっきりライト」というLEDライトが搭載されているので、普段は見えにくいフィルター上の細かなホコリもしっかり照らし出してくれて、吸い残しを防げます。

これ一台あれば、フィルターの定期的な掃除機がけが、今よりもずっと簡単で確実なものになりますよ。

エアコンフィルターを掃除機だけで済ませたい人の選び方

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毎日のお仕事や家事で忙しいと、「フィルターの水洗いまで、なかなか手が回らない…」というのが本音かもしれません。

そんな「できることなら、普段のお手入れは掃除機だけで済ませたい!」という、あなたの願いを叶えるためのエアコン選びのポイントや、思い切ってプロの力を借りるという選択肢について、少し掘り下げてお話ししますね。

エアコンのお掃除機能とは

最近のエアコンのカタログを見ると、必ずと言っていいほど登場するのが「お掃除機能」という言葉です。

これは、「フィルター自動お掃除機能」とも呼ばれ、その名の通り、エアコンが自動でフィルターの表面に付着したホコリを掃除してくれる便利な機能のことを指します。
多くの場合、エアコンの運転を停止した後に、内部で「ウィーン、ガシャン」といった機械が動く音がして、お掃除がスタートします。

その仕組みは、メーカーによって少しずつ異なりますが、基本的にはフィルターに取り付けられた専用のブラシがゆっくりと動き、フィルターの表面を掃くようにしてホコリをかき集めるというものです。

そして、集めたホコリの処理方法には、主に2つのタイプがあります。

一つは、集めたホコリをエアコン内部に設置された「ダストボックス」という小さな箱に溜めておくタイプ。この場合は、ダストボックスがホコリでいっぱいになったら、自分で取り外してゴミを捨てる必要があります。

もう一つは、集めたホコリを専用の排気ホースを通じて、屋外へ自動的に排出してくれるタイプです。こちらはゴミ捨ての手間がないのがメリットですね。

この機能があれば、面倒に感じがちな2週間に1度の掃除機がけの手間を、エアコンが代行してくれるわけですから、忙しい方にとっては非常に魅力的に映りますよね。
ただし、この便利な機能も決して万能ではない、ということを知っておくのが、後悔しないエアコン選びの第一歩になります。

お掃除機能はいらない!本当に必要かの論点

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「お掃除機能付きのエアコンなら、もう掃除は一切しなくていいんだ!」と期待して購入されるお客様もいらっしゃいますが、お店でご説明すると「え、そうだったの?」と驚かれることがよくあります。

実は、お掃除機能は決して「掃除不要」を約束するものではないんですね。
ここが、この機能が必要かどうかを考える上での最大の論点になります。

先ほどもお伝えしたとおり、お掃除機能が自動で取り除いてくれるのは、あくまでフィルターの表面に付いた「乾いたホコリ」に限られます。
キッチンの近くで付着しやすい「油汚れ」や、喫煙による「タバコのヤニ」、そして湿気によって内部で発生してしまった「カビ」までは、残念ながらキレイにすることはできません。

これらのしつこい汚れは、お掃除機能のブラシでは落とせず、だんだんとフィルターに蓄積していきます。また、ダストボックス式のタイプであれば、溜まったホコリを定期的に自分で捨てなければならず、そのお手入れを忘れると、ホコリが溢れてかえって不衛生になることもあります。

一方で、お掃除機能付きのエアコンは、内部の構造が複雑になるため、どうしても本体価格が高くなる傾向にあります。

そして、これは見落としがちなのですが、将来的に専門業者に内部の分解クリーニングを依頼する際の料金も、お掃除機能なしのシンプルなエアコンに比べて1.5倍から2倍近く高くなるのが一般的です。
複雑な部品を分解・再組立するのに、より多くの時間と技術が必要になるからですね。

「フィルターのホコリ取りの手間が少し省ける」という日々のメリットと、「購入費用や将来のメンテナンス費用が高くなる」という経済的なデメリット。
この二つをじっくり天秤にかけて、ご自身のライフスタイルや価値観にとって、本当にお掃除機能が必要なのかを考えてみることが、賢いエアコン選びの鍵となります。

業者に頼む際の料金相場と選び方

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ご自身での掃除が難しいと感じたり、お掃除機能付きエアコンでも取り切れない内部の根本的な汚れが気になってきたりしたら、プロのエアコンクリーニング業者さんに依頼するというのが、とても賢明な選択肢になります。

専門家にお願いすれば、自分では絶対に手の届かないエアコンの心臓部まで、見違えるようにキレイにしてもらえますよ。

気になる料金の相場ですが、これはエアコンのタイプによって大きく変わってきます。

エアコンクリーニング料金比較
🏠
一般的な壁掛けタイプ
8,000円~12,000円
💰 1台あたりの料金目安
🔧 お掃除機能なし
シンプルな内部構造
作業時間:1.5~2時間
🤖
お掃除機能付きタイプ
15,000円~25,000円
💰 1台あたりの料金目安
🔧 お掃除機能あり
⚙️ 複雑な内部構造
作業時間:3時間以上

まず、お掃除機能がついていない、一般的な壁掛けタイプのエアコンの場合、1台あたり8,000円から12,000円前後が現在の目安です。
作業時間は、およそ1時間半から2時間くらいですね。

一方で、内部構造が複雑なお掃除機能付きのエアコンの場合は、分解や組み立てに特別な技術と時間が必要になるため、料金は少しお高くなります。
相場としては、1台あたり15,000円から25,000円前後を見ておくと良いでしょう。
こちらは作業時間として、3時間以上かかることもあります。

そして、良い業者さんを選ぶ際には、料金の安さだけで決めないことが何よりも大切です。

まずは、複数の業者さんから見積もりを取って、料金だけでなく作業内容を比較検討することをおすすめします。
ホームページなどで、具体的な作業工程や過去の実績、お客様からの口コミなどをしっかりと公開している業者は、信頼できる可能性が高いです。

また、万が一、クリーニングが原因でエアコンが故障してしまった場合に備えて、「損害賠償保険」に加入しているかどうかを事前に確認しておくことも、安心して大切なエアコンを任せるための重要なチェックポイントになりますよ。

プロに依頼すべきタイミングと判断基準

エアコンクリーニングのSOSサイン
エアコンプロクリーニングが必要な3つのSOSサイン
👃
ニオイのチェック
スイッチON時にモワッとしたカビ臭さ雑巾のような酸っぱいニオイがする場合は、内部でカビや雑菌が繁殖している可能性大。フィルター掃除してもニオイが消えないならプロの出番です。
👁️
目視での確認
吹き出し口の奥をスマホライトで照らして確認。内部の送風ファンに黒い点々としたカビが無数に付着していたら汚れが進行中。このカビが部屋中に胞子を撒き散らしている状態です。
❄️
効きの悪化
以前より冷房が冷えにくい暖房が暖まりにくいと感じる場合は要注意。内部の熱交換器がホコリやカビで覆われて性能が著しく低下している可能性があります。
プロクリーニングのタイミング
これらのサインが一つでも見られたら、本格的な分解洗浄が必要なタイミングです。使用頻度にもよりますが、一般的には1年~2年に1回はプロによる健康診断を兼ねたクリーニングを検討することで、エアコンを長く清潔に、そして効率的に使い続けることができます。

では、具体的にどのような状態になったら、プロのクリーニングを検討すべきなのでしょうか。

エアコンが発している「SOSのサイン」に気づくための、いくつかの判断基準があります。ご自宅のエアコンに当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。

まず一番わかりやすいのが「ニオイ」です。
エアコンのスイッチを入れた瞬間に、モワッとしたカビ臭さや、雑巾のような酸っぱいニオイがしたら、それは内部でカビや雑菌が繁殖している可能性が高いサインです。
ご自身でフィルターを念入りに掃除してもニオイが消えない場合は、いよいよプロの出番と考えましょう。

次に「目で見る」確認です。
エアコンの風が出てくる吹き出し口、その奥をスマートフォンのライトなどで照らして覗いてみてください。もし、内部の送風ファン(クルクル回る筒状の部品)に、黒い点々としたカビが無数に付着していたら、それはかなり汚れが進行している証拠です。
このカビが、ニオイの元凶であり、部屋中に胞子を撒き散らしていると考えると、早急な対策が必要になりますね。

他にも、「エアコンの効きの悪化」も重要な判断基準です。
以前よりも冷房が冷えにくくなった、または暖房が暖まりにくくなったと感じる場合、内部の熱交換器がホコリやカビで覆われてしまい、性能が著しく低下している可能性があります。

これらのサインが一つでも見られたら、それはエアコンが本格的な分解洗浄を必要としているタイミングだと言えます。
使用頻度にもよりますが、一般的には1年~2年に1回は、プロによる健康診断を兼ねたクリーニングを検討するのが、エアコンを長く清潔に、そして効率的に使うための秘訣です。

お掃除機能なしのおすすめモデル

最近のエアコンは、「お掃除機能は付いていないけれど、内部を清潔に保つための工夫が凝らされたモデル」というのが、実はとても人気なんです。
購入価格もメンテナンス費用も抑えられて、かつ清潔さも保ちやすいという、まさに「賢い選択」と言えるかもしれません。

ここでは、そんなシンプルで使いやすい、私のおすすめモデルを2機種、ご紹介させていただきますね。

まず、空調専門メーカーとして絶大な信頼を誇る、ダイキンの「Eシリーズ S224ATES-W」です。

このモデルの優れた点は、冷房や除湿運転の際に内部で発生する結露水を有効活用して、熱交換器に付着した汚れを洗い流してくれる「水内部クリーン」という機能が搭載されていることです。
掃除機では届かない内部の汚れを、エアコン自身が水で洗い流してくれるなんて、とても嬉しいですよね。

カビの栄養源となるホコリを流してくれるので、カビの発生を根本から抑える効果が期待できます。お掃除機能はなくても、清潔さを保つための核心的な機能が備わっている、信頼性の高い一台です。

次に、三菱電機のロングセラーブランド、霧ヶ峰から「GVシリーズ MSZ-GV2224-W」も非常におすすめです。

こちらのモデルの特長は、冷房運転などを停止した後に、自動でエアコン内部を乾燥運転してくれる「内部クリーン」機能です。
カビは湿気がある場所を好みますから、運転後に内部をカラッと乾燥させることで、カビが繁殖しにくい環境を維持してくれます。

さらに、三菱電機独自の技術で、ホコリなどの汚れが付きにくい特殊なコーティングが内部に施されている「よごれんボディ」も採用されています。
汚れが付きにくい上に、付いても乾燥させてカビを防ぐという、二段構えの清潔対策が魅力ですね。

基本的な性能がしっかりしていて、価格も比較的リーズナブルなので、コストパフォーマンスを重視する方にぴったりのモデルと言えるでしょう。

総括:エアコンフィルターは掃除機で吸うだけで十分?

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • エアコンフィルター掃除の理想的な頻度は2週間に1回
  • 掃除機だけでは微細なホコリやカビ、油汚れは落としきれない
  • 水洗いをしないとカビが繁殖し、健康被害や悪臭の原因になる
  • 水洗いしないと電気代が高くなるリスクもある
  • 水洗い後は、カビ防止のために完全に乾燥させることが不可欠
  • フィルターは直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干しする
  • ドライヤーを使う際は、熱による変形を防ぐため必ず冷風を使用する
  • 軽量なコードレス掃除機はフィルター掃除に便利である
  • お掃除機能はフィルター表面のホコリを取るだけで万能ではない
  • お掃除機能付きは油汚れやカビには対応できない
  • お掃除機能付きエアコンは本体価格もクリーニング代も高くなる傾向がある
  • プロへの依頼は、ニオイや内部のカビが見えた時がサイン
  • 業者選びは料金だけでなく、実績や保険の有無も確認する
  • 1~2年に1度はプロによる分解洗浄が推奨される
  • お掃除機能がなくても、内部クリーン機能付きの優秀なモデルがある
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