洗濯が終わったカゴを抱えてベランダへ。
干そうと広げたTシャツに、黒いピロピロしたゴミと白い糸くずがびっしり…。
思わず「うそでしょ」と声が出て、その場でパタパタ払ってみるものの、繊維に食い込んだゴミはなかなか落ちてくれません。
洗濯機のゴミ取りネットをどうにかしたいけれど、わざわざ高いものを買うのももったいない。そんなときに頼りたいのが、近所の100均ですよね。
ただ、ダイソーやセリア、ワッツの売り場に立つと、今度は「種類が多すぎて選べない」という別の壁にぶつかります。
縦型とドラム式では必要なものがまったく違いますし、ネットが破れただけなのか、枠ごと壊れたのかでも答えが変わってくるんです。
家電のフロアに立っていると、このゴミ取りネットの相談は本当によく受けます。
そして、残念ながら「それは100均では解決できないんです」とお伝えする場面も、実は少なくありません。
この記事では、あなたの洗濯機のタイプとお悩みに合わせて、どのお店のどの商品を選べばいいのかを整理していきます。
買う前に確認してほしいサイズの測り方や、110円を使わずに済むかもしれないお掃除の裏ワザまで、順番にお話ししていきますね。
- 100均で買えるものと買えないもの
- 縦型とドラム式で違う選び方
- 失敗しないサイズ確認の手順
- 買う前に試すフィルター掃除
洗濯機のゴミ取りネットは100均で買える?買う前の3つの確認
売り場に着いてから「あれ、どれを選べばいいんだっけ」と固まってしまう。
これ、洗濯機まわりの用品では本当によくある光景なんです。
先に答えをお伝えすると、洗濯機のゴミ取りネットは、縦型用の追加ネットとネット部分だけの交換用、そしてドラム式の使い捨てフィルターなら100均でそろいますが、フィルターの枠そのものだけは扱いがありません。
つまり、100均に行く価値があるかどうかは、出かける前の3分でほぼ決まってしまうということ。その3分で何を確かめておけばいいのかを、ここで押さえておきましょう。
100均で買えるものと買えないものの境界線
まず、100均の洗濯機コーナーに並んでいるものを大きく分けると、「追加して使うネット」「純正フィルターのネット部分だけを張り替えるもの」「ドラム式の排水フィルターにかぶせる使い捨てシート」の3種類になります。
逆に、どのお店でも絶対に見つからないのが、プラスチックの「枠」そのものです。
ここが売っていない理由は後ほど詳しくお話ししますが、この線引きを知らないまま出かけると、売り場で30分さまよったあげく手ぶらで帰ることになりかねません。
100均で解決できる/できない
解決できるのは「ネットを足したい」「ネットだけ張り替えたい」「ドラム式の掃除を楽にしたい」の3つです。「枠が割れた」「枠ごと失くした」は、100均ではなく家電量販店やホームセンターの出番になります。
縦型とドラム式で買うものがまったく違う
同じ「洗濯機のゴミ取りネット」という言葉でも、縦型とドラム式では、そもそも掃除する場所が違います。
ここを取り違えると、買ったものが1回も使えないまま引き出しの奥で眠ることになってしまいます。
縦型で問題になるのは、洗濯槽の内側の壁に付いている縦長の「糸くずフィルター」です。水流に乗って泳いできた糸くずや髪の毛を、この網でせき止めている仕組みですね。

一方のドラム式は、本体の右下あたりにある「排水フィルター(異物フィルター)」が主役になります。取っ手をひねって引き抜くタイプが多く、中は水と混ざったヘドロ状のゴミが溜まりやすい場所です。
この違いがあるので、縦型向けの「浮かべるネット」をドラム式で使うことはできませんし、ドラム式用のシートを縦型のフィルターに貼っても意味がありません。
まずはご自宅がどちらなのか、ここだけは絶対に間違えないでくださいね。
フィルターの外周をメジャーで測っておく
もうひとつ、売り場に行く前にやっておいてほしいのがサイズの確認です。
特に交換用ネットは、ここを飛ばすと高確率で失敗します。
意外と知られていないのですが、ダイソーの交換用ネットは「縦横の長さ」ではなく「フィルター枠の外周」で対応サイズが決まっています。
標準サイズは外周34cmまで、ワイドサイズは外周37cmから54cmまでが対応範囲です。
外周というのは、枠のふちをぐるりと一周した長さのこと。
メジャーを枠に巻き付けて測るのが正確ですが、手元にない場合は、たこ糸や充電ケーブルを一周させてから定規で測っても構いません。
葵のワンポイントアドバイス
測った数字は、その場でスマホにメモしておくのがおすすめです。洗濯機の側面に貼ってある型番シールも一緒に撮っておくと、万が一100均で解決しなかったときに、そのまま家電量販店へ持ち込めます。
ちなみに、枠がなくてリング状のネットを使っている市販タイプの場合は、リングの外径11cmまでが対応の目安になっています。ご自宅のものがどちらのタイプか、取り外して手に取って確かめておくと安心です。
悩み別に選ぶ100均の洗濯機ゴミ取りネット
ここからは、あなたの「困っていること」を起点に、買うべきものを決めていきましょう。
私が売り場で相談を受ける限り、ゴミ取りネットを探している方の悩みは、だいたい4つのパターンに分かれます。
自分がどれに当てはまるかを決めてから動くだけで、失敗はぐっと減りますよ。
洗濯物にゴミが付くなら追加ネットを足す
いちばん多いのが、「洗い上がりに黒いカスや糸くずが付くようになった」というお悩みです。
縦型洗濯機は、洗濯槽の中に強い水流を起こして洗う構造なので、ゴミも水と一緒にぐるぐる回っています。100均の追加ネットは、その水流を利用してゴミを集める仕組みなので、縦型とはとても相性がいいんです。
ただ、ネットを足す前に知っておいてほしいことがひとつ。
衣類に付くゴミの正体は糸くずだけでなく、洗濯槽の裏側から剥がれた黒カビであることも多く、その場合はネットを足しても根本的な解決にはなりません。
黒いピロピロの正体が気になる方は、洗濯物にほこりが付く原因を縦型とドラム式に分けて整理した記事もあわせて読んでみてください。
そのうえで、追加ネットを足す価値は十分にあります。
特にペットを飼っているお宅や、冬場に毛足の長いものを洗う機会が多いご家庭では、110円で体感できる変化があると思います。
ネットだけ破れたなら取り替え用ネットで直せる
プラスチックの枠は無事なのに、網の部分だけがビリッと裂けてしまった。
これも「あるある」ですよね。
このケースこそ、100均がいちばん力を発揮する場面です。
ダイソーの「取り替え用くず取りネット」は、まさにこの状況のために作られた商品で、110円で2枚入っています。
純正のフィルターを取り寄せると数百円から千円を超えることもあるので、枠が生きているなら試してみる価値は大きいはず。
破れの応急処置や交換の選択肢をもう少し広く知りたい方は、ゴミ取りネットが破れたときの対処法をまとめた記事も参考になると思います。
買う前に必ず確認してください
この商品に入っているのはネットだけで、プラスチックの枠は付いていません。枠ごと壊れた方が間違えて買ってしまうのが、いちばん多い失敗パターンです。
また、標準サイズとワイドサイズでは対応する外周がまったく違います。測らずに「なんとなく」で選ぶと、ネットがダブついてゴミを取りこぼす原因になります。
枠ごと壊れたら100均では解決できない理由
次は、枠ごと割れてしまった、あるいは掃除のときに外したまま失くしてしまったというケースです。
こちらは、はっきりお伝えします。
100円ショップでは見つかりません。
「代わりになるものもない?」
と聞かれることも多いのですが、理由を知るとご納得いただけると思います。
あの枠の形は、メーカーごと、型番ごと、さらには同じメーカーでも製造年ごとに違っていて、種類が膨大にあるんです。
私たちも、お客様から「うちのフィルターはどれ?」と聞かれたときは、必ず洗濯機の型番を教えてもらいます。型番なしでは、プロでも特定できないくらい細かく分かれているんですね。
それを110円の汎用品で全部カバーするのは、さすがに無理があります。
この場合の正解は、家電量販店やホームセンターで「互換フィルター」を探すか、メーカーから純正品を取り寄せるかの二択です。
互換品ならELPA(朝日電器)が有名で、公式サイトに洗濯機のメーカー名と型番から適合品を探せる検索ページが用意されています。
純正品は少しお値段が張りますが、サイズが合わないという心配が一切ないのが最大のメリット。取扱説明書やメーカーの部品販売ページから、型番に対応するものを注文できます。
価格や在庫は変わることがあるので、最新の情報は各メーカーの公式サイトで確認してみてください。
ドラム式の排水口掃除がつらいならシート型
4つめは、ドラム式をお使いの方から必ずと言っていいほど出てくるお悩みです。
「洗浄力にも乾燥にも満足しているけれど、あの排水フィルターの掃除だけが本当に無理」
縦型から買い替えたお客様が、少し申し訳なさそうにこう話してくださることが、何度もありました。
髪の毛と糸くずが水を含んでヘドロ状になり、ヌメヌメして、放っておけばニオイまで出てくる。手袋をしていても気が進まない作業ですよね。
そこで役立つのが、フィルターにかぶせて使う使い捨ての不織布シートです。ゴミが溜まったらシートごと剥がして捨てるだけなので、あのヌメリに直接触れる回数を大幅に減らせます。
ちなみにメーカー側も、ドラム式の排水フィルターは週に1回程度のお手入れをすすめています。シートを使えばその1回のハードルが下がるので、結果として溜め込みにくくなるという効果も期待できます。
あなたの悩みと洗濯機タイプ別の答え
ここまでの内容を、ひと目で見比べられるように整理しておきますね。
売り場でスマホから見返せるよう、ブックマークしておくと便利だと思います。
| あなたの悩み | 洗濯機のタイプ | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 洗い上がりにゴミが付く | 縦型 | まず既存フィルターを掃除し、それでも残るならダイソーのフック式「くず取りネット(全自動専用)」を追加する |
| ネット部分だけが破れた | 縦型・二槽式 | 枠の外周を測ってから、ダイソー「取り替え用くず取りネット」の標準かワイドを選ぶ |
| 枠ごと割れた・失くした | 問わず | 洗濯機の型番を撮影し、家電量販店やホームセンターで互換品か純正品を取り寄せる |
| 排水フィルターの掃除がつらい | ドラム式 | セリア・ダイソー・ワッツの使い捨てシートを試し、物足りなければネット型へ進む |
ダイソー セリア ワッツで比べる100均の洗濯機ゴミ取りネット
買うべきものが決まったら、次はどのお店に行くかです。
100均とひとくくりにされがちですが、実はお店ごとに得意分野がはっきり分かれています。ここを知っているだけで、無駄足がひとつ減りますね。
ダイソーは縦型の追加と交換に強い
ダイソーは、縦型洗濯機を使っている方にとって、かゆいところに手が届くラインナップがそろっています。
大きく分けると3つのタイプがあり、それぞれ役割が違います。
浮き型は手軽さが最大の武器
昔からある、いちばんベーシックなタイプが「くず取りネット(浮き型)」です。
洗濯物と一緒にポンと入れるだけで、水面に浮かびながら流れてくるゴミをキャッチしてくれます。
浮き部分がスポンジのもの、空気で浮く浮き輪のような形のものなど、地味にバリエーションが増えているのも面白いところ。設置の手間がゼロで、電気代にも洗剤の量にも影響しないのが最大のメリットです。
二槽式や、フィルターがひとつしかない旧式の全自動を使っている方には、今でも「これで十分」と言われる定番商品。実家の母も二槽式で愛用していて、まだ現役なんだと少し懐かしくなりました(笑)
ただし、手軽さと引き換えの弱点もあります。
洗濯物の量が多いと衣類の下に潜ってしまい、水面に出てこられずにゴミをほとんど取れないことがあるんです。
水流のおだやかなおしゃれ着洗いや手洗いコースでも、ただ浮いているだけでゴミが中に入ってくれないことがあります。
なお、浮き型はドラム式や乾燥機付きの機種では使えません。パッケージの注意書きにもはっきり書かれているので、必ず確認してから使ってくださいね。
フック式は浮き型の弱点を克服している
その弱点を見事に解決したのが「くず取りネット(全自動専用)」です。
付属のステンレスフックを洗濯槽のふちの脱水孔に引っ掛けて固定するので、洗濯物の量に左右されません。
常に水面近くのベストポジションでゴミを待ち構えてくれるわけですから、これは賢い設計だと思いませんか?
実際、半信半疑で買われたお客様から「思ったよりしっかり集めてくれた」という感想をいただくことも多い商品です。
ただ、こちらには取り付けの条件があります。使えるのは脱水孔の直径が5mmから8mmの洗濯機で、8mmを超えると外れやすく、5mm未満だと今度は外せなくなってしまうんです。
長円形の穴には使えません
洗濯槽の穴が丸ではなく細長い形をしている機種では、フックが外れやすくなるため使用できません。買う前に、槽の内側をのぞいて穴の形を見ておきましょう。
穴の直径は、定規を当てて大まかに見当をつけるだけでも十分です。明らかに8mmを超えていそうなら、素直に浮き型を選んだほうが結果的に満足できると思います。
取り替え用ネットは枠が生きているときの救世主
3つめが「取り替え用くず取りネット」です。
標準サイズとワイドサイズの2種類があり、どちらも110円で2枚入っています。
使い方は、破れた古いネットを枠から外し、新しいネットを枠にかぶせて、下側を軽く引っ張って整えるだけ。外枠と内枠が分かれるタイプなら、内枠の外からかぶせて外枠をしっかりはめ直します。
ネットが枠に接着されていて外せないタイプの場合は、カッターで古いネットを切り取ってからかぶせるという手もあります。110円ですから、少し手間がかかるのはご愛嬌ということで。
セリアのドラム式用ごみ取りフィルターが支持される理由
ダイソーが縦型に強いとすれば、セリアはドラム式の悩みに強いお店です。
看板商品が「ごみ取りフィルター(ドラム式洗濯機用)」で、約196×80mmのポリエステル製シートが5枚入って110円。1枚あたり22円という計算になります。
形が少し独特で、所々に切り込みが入っているため、排水フィルターの曲面にもある程度なじんでくれます。はみ出す部分はハサミでカットすれば問題ありません。
取り付けのコツは、シートの凸部分をフィルター本体の取っ手側に向けること。そして、本体の端からきっちり合わせるのではなく、5mmから10mmほど下げた位置にセットするのがポイントです。
エラー表示が出るときの対処
フィルターの掃除サインが頻繁に点灯するようになったら、シートの位置が高すぎて水の流れをさえぎっている可能性があります。10mm以上下げた位置に付け直すと落ち着くことが多いです。
ここまで褒めておいてなんですが、デメリットも正直にお話しします。
このシートが受け止めてくれるのは、主に髪の毛や糸くずの塊といった大きなゴミなんです。
数日たってシートを外すと、フィルター本体の溝や側面には細かいヌメリが付いていることがあります。汚れをゼロにする道具ではなく、あくまで掃除を劇的に楽にする道具だと考えておくと、期待とのズレがありません。
なお、セリアには個人向けの公式通販がないので、お近くの店舗で探してみてください。よく売れる商品なので、売り場に見当たらないときは店員さんに聞いてみるのが早いです。
ワッツとダイソーでも同じタイプが手に入る
セリアが近くにないという方もご安心ください。
ワッツでも「ドラム式洗濯機用毛ごみフィルター」という、ほぼ同じ役割の商品が売られています。
材質はポリエステルの不織布で、サイズは約8cm×21cm。使い方も、フィルターにかぶせてゴミが溜まったら捨てるだけで、セリアのものと変わりません。
大きく違うのは入数で、セリアが5枚入りなのに対して、ワッツは2枚入りです。同じ110円でも1枚あたり55円になるので、コスト面ではやや不利になります。
そして意外と知られていないのが、ダイソーにもドラム式用のシートがあること。
「ドラム式洗濯機用ごみ取りフィルター」は約8cm×20cmが5枚入り、「ドラム式洗濯用毛ゴミフィルター」は8cm×21cmが4枚入りで、どちらも110円です。
1枚あたりのコストで比べると見え方が変わる
店頭ではどれも同じ110円に見えますが、1枚あたりに直すと差がはっきりします。
ドラム式用シートを比べてみましょう。
| お店と商品名 | サイズと入数 | 1枚あたり |
|---|---|---|
| セリア「ごみ取りフィルター(ドラム式洗濯機用)」 | 約196×80mm/5枚 | 約22円 |
| ダイソー「ドラム式洗濯機用ごみ取りフィルター」 | 約8×20cm/5枚 | 約22円 |
| ダイソー「ドラム式洗濯用毛ゴミフィルター」 | 約10.5×25cm/5枚 | 約22円 |
| ワッツ「ドラム式洗濯機用毛ごみフィルター」 | 約8×21cm/2枚 | 約55円 |
数日に1枚のペースで交換すると、1か月で6枚から10枚ほど使う計算になります。毎月のことだと考えると、この差は決して小さくありません。
とはいえ、入数や取り扱いは店舗や時期によって変わります。近所にあるお店から試してみて、ご自宅のフィルターに合う形かどうかを先に確かめるのが現実的だと思います。
ホコリとり洗濯ボールは代わりになる?補助としての使い方
100均の洗濯コーナーで、ピンクやブルーのカラフルなボールを見かけたことはありませんか?
スポンジが貼り付けられた「ホコリとり洗濯ボール」です。
先にお伝えしておくと、これは糸くずフィルターの代わりになるものではなく、あくまでプラスアルファの補助アイテムという位置づけになります。
ボールが得意なのは繊維をこそぎ取ること
使い方は、洗濯物と一緒に入れて回すだけ。表面の硬めのスポンジが、衣類の繊維やホコリ、髪の毛を物理的に絡め取ってくれる仕組みです。
フィルターや浮き型ネットが「水中を漂うゴミ」を待ち構えるのに対して、ボールは洗濯物同士のすき間に潜り込んで直接ゴミをこそぎ取るイメージ。役割がまったく違うんですね。
そのため、ペットを飼っているお宅や、フリース・セーターを洗う冬場に追加で入れておくと、「干すときに床に落ちる毛が減った」という変化を感じやすいアイテムです。
寿命は思ったより短い消耗品
ただし、これを使うなら必ず知っておいてほしいことがあります。
このボール、しっかり消耗品なんです。
1日に2回も3回も洗濯機を回すご家庭で使ったところ、2週間ほどでスポンジ部分がポロポロ剥がれてきたという話も聞きました。
1日1回の使用でも、寿命は1か月程度と考えておいたほうが良さそうです。
長持ちするフィルターの代わりにはなりませんが、「今週は毛布を洗う」「換毛期だけ何とかしたい」といった短期集中の対策には、110円で試せる心強い味方になってくれます。
100均で買う前に試したい糸くずフィルターのつけ置き掃除
ここで、少しだけ立ち止まってほしい話をさせてください。
「最近ゴミが取れなくなったから新しいネットを買おう」と思っているその症状、実は今付いているフィルターを洗うだけで復活するかもしれません。
縦型に付いている糸くずフィルターは、長く掃除をサボると網目がカビやヌメリ、洗剤カスで目詰まりを起こします。網が詰まっていたら、どれだけ水流がゴミを運んできても受け止められませんよね。
それどころか、ゴミが溜まったまま運転すると、せっかくキャッチしたゴミが水流で洗濯槽に戻り、衣類に付いてしまうこともあると案内されています。
つまり、掃除をしていないフィルターは、ゴミを取るどころか汚れをばらまく側に回ってしまうわけです。
準備するものは家にあるものだけ
特別な道具はいりません。
ほとんどが、すでにご自宅にあるものだと思います。
- 使い古した歯ブラシ
網目と枠の溝をこするのに、これがいちばん活躍します。 - 酸素系漂白剤
過炭酸ナトリウムが主成分のもので、100均で買えるものでも構いません。 - 40〜50℃のお湯
お風呂より少し熱いくらいが目安です。 - ゴミを捨てるビニール袋とゴム手袋
手荒れを防ぐため、手袋はぜひ使ってください。
お掃除の手順は5ステップ
作業時間そのものは10分ほどですが、つけ置きの時間があるので、時間に余裕のある日に取りかかるのがおすすめです。
- 溜まったゴミを捨てる
フィルターを取り外し、大きなゴミをビニール袋へ。ネットを裏返すと角のゴミが取りやすく、湿って取りにくいときは一度カラカラに乾かすと面白いようにパラパラ落ちます。 - 歯ブラシでこすり洗いする
水で濡らしながら、網目と枠の溝を重点的に。この溝がヌメっていたり、黒カビが潜んでいたりします。 - お湯に酸素系漂白剤を溶かす
洗面器やバケツに40〜50℃のお湯を張り、規定量を溶かします。弱アルカリ性なので、皮脂汚れやカビのような酸性の汚れを落とすのが得意です。 - 30分から1時間つけ置きする
お湯の温度で漂白剤が働き、細かい泡とともに見えない汚れを浮かせてくれます。 - すすいで完全に乾かす
残った汚れを歯ブラシで落とし、成分が残らないようよくすすぎます。最後にタオルで水気を取り、風通しのいい場所でしっかり乾燥させてください。

生乾きのまま洗濯機に戻すのは、せっかく掃除したのにカビへ新しい部屋を用意してあげるようなもの。ここだけは面倒がらずにいきましょう。
フィルターを外した奥も見ておく
もうひとつ、ついでに確認してほしい場所があります。フィルターを引き抜いたあとの、取り付け部の内側です。
普段は隠れているせいで、ここにヌメリや黒っぽい汚れが溜まっていることが本当に多いんです。フィルターだけピカピカにしても、受け口が汚れていたら意味が半減してしまいます。

ここは歯ブラシが届きにくいので、細めのブラシや綿棒を使うとやりやすいです。汚れを落としたら、乾いた布で水気を拭き取っておきましょう。
漂白剤の取り扱いについて
より強力にと考えて塩素系漂白剤を使いたくなるかもしれませんが、酸素系と塩素系を混ぜることは絶対に避けてください。有毒なガスが発生し、大変危険です。
塩素系は強力なぶん、プラスチック部品を変色させたり素材を傷めたりする可能性もあります。使う場合は長時間のつけ置きを避け、必ず取扱説明書の指示に従ってください。
この掃除をするだけで目詰まりが解消され、ゴミの取れ方が見違えることはよくあります。110円を節約できるかもしれませんし、何より衛生的です。
100均で物足りなかったときの次の選択肢
100均のアイテムで満足できたなら、それがいちばん経済的な答えです。
ただ、「楽にはなったけれど、もう少し完璧にゴミを取りたい」と感じる方もいます。
そんなときに進む先を、タイプ別にお伝えしておきますね。
ドラム式はネット型へのステップアップ
シート型を使ってみて物足りなさを感じたドラム式ユーザーに評判がいいのが、ストッキング素材の「ネット型」フィルターです。
シートが上からかぶせるだけなのに対して、ネット型は伸縮する素材でフィルター全体をすっぽり覆います。キッチンの排水口ネットとまったく同じ発想ですね。だから、溝や側面から回り込もうとする細かいゴミも取りこぼしにくいんです。
代表的なのがアイメディアの「ネット型洗濯機ゴミ取りフィルター ドラム式用」で、30枚入りタイプは1枚あたり直径約4.5×16cm。
抗菌・防臭加工が施されていて、固定用のワンタッチテープも枚数分付いてきます。
枚数が多いぶん、1枚あたりのコストは100均のシート型と大きく変わらないか、むしろ安くなることもあります。数日に1枚のペースで気兼ねなく交換できるのは、精神的にもかなり楽です。
ただし、これには対応・非対応がはっきりあります。
使えるのはゴミ受けが「受け皿タイプ」の機種で、受け皿の上にカバーが付いているタイプには使えません。ご自宅のフィルターを引き抜いて、形を確かめてから購入してください。
もうひとつ、シート型でもう少し枚数がほしいという方には、ELPAの「洗濯機フィルターガード ドラム式洗濯機用 SFG-D02」という選択肢もあります。
約170×70mmのシートが30枚入りで、日立やアイリスオーヤマのドラム式に対応しているタイプですね。
こちらも対応機種が決まっているので、パッケージの記載とご自宅の洗濯機を必ず照らし合わせてください。合えば、シート型のまま交換頻度を上げられるのが利点です。
縦型は互換フィルターか純正品へ
縦型で「追加ネットでは足りない」と感じる場合、多くは純正フィルター自体が寿命を迎えています。
洗っても黒ずみが落ちない、破れていなくても生地が薄くなってきた。
こうしたサインが出ているフィルターは、ゴミを取る力そのものが落ちているので、交換してしまったほうが早いです。
先ほどご紹介した「ELPAの検索ページ」で型番を入れれば、適合する互換フィルターが見つかります。見つからない場合は、メーカーの部品販売ページから純正品を取り寄せるのが確実です。
どちらを選ぶにしても、出発点は洗濯機の型番。
本体の側面や背面に貼られたシールに書かれているので、スマホで撮っておくと売り場でのやりとりがぐっとスムーズになります。
ちなみに、フィルターを新しくしても改善しない場合や、異音や水漏れといった別の不調が重なっている場合は、本体側に原因があることも考えられます。その場合はフィルターを買い足すより、メーカーの相談窓口に症状を伝えてみたほうが早いかもしれません。
洗濯機のゴミ取りネットと100均に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 100均のゴミ取りネットはどのくらいで交換すればいいですか?
A. ドラム式用の使い捨てシートは、数日に1枚を目安に交換するのが一般的です。
縦型の追加ネットは繰り返し使えますが、ゴミは洗濯のたびに捨て、網が黒ずんできたり薄くなってきたりしたら新しいものに替えてください。
ゴミが溜まったまま使い続けると、目詰まりして本来の働きができなくなります。
Q2. 糸くずフィルターを外したまま洗濯してもいいのでしょうか?
A. おすすめできません。フィルターがない状態では、糸くずや髪の毛がそのまま排水経路へ流れ込み、排水口の詰まりや水漏れの原因になることがあります。
洗濯物にゴミが付きやすくなるのはもちろんですが、洗濯機本体のトラブルにつながる点のほうが心配です。
交換品が届くまでのあいだも、できるだけ使用は控えてください。
Q3. ドラム式に100均の浮き型ネットを入れてもいいですか?
A. 使用できません。浮き型のパッケージにも、ドラム式洗濯機や乾燥機能付きの機種では使わないよう明記されています。
ドラム式は水を張らずにたたき洗いをする構造なので、そもそも浮かべる前提が成り立ちません。
ドラム式の方は、排水フィルターにかぶせる使い捨てタイプを選んでください。
Q4. 100均のゴミ取りネットは洗濯機の保証に影響しますか?
A. 純正部品ではないため、それが原因で不具合が起きた場合は保証の対象外と判断される可能性があります。
特に、フィルターが外れて内部に入り込んだり、目詰まりでエラーが出たりするケースには注意が必要です。
心配な方は、お使いの機種の取扱説明書や販売店の案内を確認したうえでご利用ください。
あなたに合う100均の洗濯機ゴミ取りネットの見つけ方
情報が多くて迷ってしまったかもしれませんが、判断の軸はとてもシンプルです。
まず「縦型かドラム式か」を決め、次に「ネットを足したいのか、張り替えたいのか、掃除を楽にしたいのか」を決める。
この2つがはっきりすれば、買うべき商品はほとんど自動的に決まります。
そして、枠ごと壊れているときだけは100均では解決できません。
このときは迷わず型番を撮影して、互換品か純正品を探しに行ってください。遠回りに見えて、これがいちばんの近道です。
今日から取れる行動
お店へ向かう前に、糸くずフィルターを一度取り外して、枠の外周をメジャーで測ってみてください。この数字ひとつあるだけで、売り場で迷う時間がほとんどなくなります。
そのうえで、もし最後にお願いできるなら、買い物より先に酸素系漂白剤でのつけ置き掃除を試してみてほしいです。目詰まりが取れるだけで、ゴミの取れ方が戻ることは珍しくありません。
110円を節約できるかもしれませんし、何よりフィルターが清潔になります。
あなたの洗濯が、少しでも気持ちのいい時間になりますように!







