「アイリスオーヤマの炊飯器って、実際どうなの?」
この質問、私が家電量販店で働いていて最もよく聞かれることのひとつです。
確かに価格を見ると「え、こんなに安くていいの?」と驚く反面、ネットで検索すると「まずい」「べちゃべちゃ」といったちょっと心配になる口コミも目に入ってきますよね。
実は、アイリスオーヤマの炊飯器には「知っておくべき特徴」があるんです。その特徴を理解せずに購入してしまうと、期待と違う結果になってしまうことも。でも逆に、その特徴をしっかり把握して使えば、この価格帯では考えられないほど満足できる炊飯器だったりするんですよ。
この記事では、店頭でお客様にお伝えしている、こうした「買う前に知っておきたいポイント」を包み隠さずお話しします。アイリスオーヤマの炊飯器で後悔したくない方、もしくは「これは買い!」と確信を持って購入したい方に、きっと役立つ情報をお届けできると思います。
購入を迷っているなら、まずはこの記事を最後まで読んでみてくださいね!
アイリスオーヤマ炊飯器のまずいという口コミを検証

- アイリスオーヤマの炊飯器はなぜ安い?
- あらためて知るメリット・デメリット
- 「まずい」「臭い」は本当?
- ご飯がべちゃべちゃになる?
- 壊れやすい?
「アイリスオーヤマの炊飯器って、安すぎてちょっと不安…」
「まずいっていう口コミを見たけど、実際どうなの?」
そんな風に思っている方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
家電量販店で働いていると、デザインの良さと価格の手頃さで注目される一方、性能についてご質問いただくことも多いんです。
この章では、皆さんが一番気になっている「まずい」という口コミの真相や、価格の秘密、そして購入前に知っておきたい注意点などを、正直に掘り下げていきたいと思います。
アイリスオーヤマの炊飯器はなぜ安い?
店頭でお客様をご案内していると、「どうしてこんなに安いの?」と驚かれることが多いのが、アイリスオーヤマの製品です。他の一流メーカー品と比べると、同じIH式や圧力IH式でも、価格がぐっと抑えられていますよね。
その最大の理由は、機能を「厳選」していることにあります。
例えば、高級モデルに搭載されているようなスマートフォンとの連携機能、AIによる炊き上がりの自動調整、あるいは複雑なスチーム保温機能といった、コストのかかる部分をシンプルにしているんです。「ご飯を炊く」という基本的な性能に集中特化することで、この価格を実現しているんですね。
また、アイリスオーヤマは自社で製品の企画から製造、さらには販売までを一貫して行う体制を強みとしています。一般的なメーカーだと、間に様々な会社が入ることで中間マージン(手数料のようなものですね)が発生しがちですが、アイリスオーヤマはそれを極力カットできます。この流通の効率化も、価格に大きく反映されているんです。
他にも、内釜の素材を、高級機で使われる「炭」や「土鍋」ではなく、熱伝導率とコストのバランスが良いアルミやステンレスを中心にするなど、素材選びにも工夫が見られます。
このように、様々な企業努力によって価格を抑えているのが、アイリスオーヤマの炊飯器なんです。
あらためて知るメリット・デメリット
価格が安い理由は分かりましたが、実際に使う上での良い点と、逆に注意が必要な点はどこにあるのでしょうか。
購入してから「思っていたのと違った…」とならないよう、メリットとデメリットを整理しておきましょう。
メリット:価格以上の機能と使いやすさ
最大のメリットは、やはり圧倒的なコストパフォーマンスだと思います。1万円前後でIH式が手に入ったり、少し予算を足せば圧力IH式まで選べるのは、本当に大きな魅力ですよね。
そして、ただ安いだけでなく、アイリスオーヤマ独自の「銘柄炊き分け機能」が搭載されているモデルが多いのも嬉しいポイントです。お米の銘柄に合わせて火力や時間を自動で調整してくれるので、「お米の個性を楽しみたい」という方にはぴったりです。
機能がシンプルな分、操作パネルも直感的に分かりやすいモデルが多く、「機械の操作が苦手…」という方でも安心して使える点も、見逃せないメリットと言えるでしょう。
デメリット:高級機と比べると差が出る部分も
一方で、デメリットも正直にお伝えしますね。
店頭でお客様からよく伺うのは、「保温機能」についての不満です。高級な炊飯器は、保温中もスチームなどで水分を保ち、美味しさが長持ちするように工夫されていますが、アイリスオーヤマの炊飯器は保温機能が比較的シンプルです。そのため、「保温するとご飯がパサパサになる」「黄ばみやすい」と感じる方は少なくないようです。
また、モデルによっては液晶パネルにバックライトがなく、「暗いと表示が見づらい」という声も聞かれます。炊き上がりそのものも、もちろん美味しく炊けるのですが、何万円もする高級機と食べ比べれば、お米の甘みや粒立ちの良さといった点では差を感じるかもしれません。
「まずい」「臭い」は本当?
インターネットで検索すると、「まずい」とか「臭い」といった、気になる言葉が出てくることもありますよね。これもお客様から時々ご質問いただくポイントです。
まず、「まずい」という感想についてですが、これは高級炊飯器との比較や、期待値とのギャップから来るケースが多いように感じます。「10万円の炊飯器と同じ炊き上がり」を期待してしまうと、どうしても物足りなさを感じてしまうかもしれません。また、水の量が適切でなかったり、お米の研ぎ方が足りなかったり、という「使い方」が原因の場合も考えられます。
もう一つの「臭い」という問題ですが、これは主に2つの原因が考えられます。
1. 新品特有のプラスチックやゴムの臭い
これは「初期臭」と呼ばれるもので、アイリスオーヤマ製品に限らず、新しい家電製品では時々あることなんです。プラスチックやゴムの部品が、最初の加熱で少し臭うことがあるんですね。これは故障ではありません。
2. お手入れ不足による雑菌の臭い
もし使っているうちに「納豆のような酸っぱい臭い」がしてきたら、それはお手入れ不足のサインかもしれません。内蓋や、蒸気口のパーツ、釜のフチなどに付いたご飯のでんぷん汚れをそのままにしておくと、雑菌が繁殖して臭いの原因になってしまうんです。
「まずい」「臭い」と感じたら、一度使い方やお 手入れ方法を見直してみるのも大切かもしれませんね。
ご飯がべちゃべちゃになる?

「炊き上がりがどうも水っぽくて、べちゃべちゃになる…」というのも、時々耳にするお悩みです。ご飯が柔らかすぎると、せっかくの食感も台無しですよね。これも、いくつかの原因が考えられます。
一番の原因は、やはり「水加減」です。
特に、新米を炊く時に起こりがちなんです。
新米は古米に比べてお米自体に含まれる水分がとても多いので、いつも通りの水加減で炊いてしまうと、確実に柔らかく、べちゃっとした仕上がりになります。
また、お米の銘柄によっても吸水率が違います。
アイリスオーヤマの「銘柄炊き」機能を使っている場合は自動で調整されますが、使っていない場合は、お米に合わせて少し水を減らす工夫が必要かもしれません。
炊き上がり直後の「ほぐし」も重要です!
意外と見落としがちなのが、炊き上がった直後の「ほぐし」です。炊飯が終わってピーッと鳴ったら、すぐに蓋を開けて、しゃもじでご飯を底から十字に切り、全体をふんわりと混ぜ合わせてください。
これをしないと、ご飯粒の間にこもった余分な蒸気が水滴になってしまい、ご飯がべちゃっとする原因になります。また、内蓋についている水滴がご飯の上に落ちてしまうのも防げますよ。
これはどの炊飯器でも共通する、美味しく炊くための大事な一手間なんです。
もし「べちゃべちゃになる」と感じたら、まずは内釜の目盛りよりも1〜2mmほど水を減らして炊いてみること、そして炊き上がり後すぐにほぐすことを試してみてください。
壊れやすい?
「安い分、すぐに壊れてしまうんじゃないか」という耐久性のご心配も、よく分かります。長く使うものですから、ここは大事なポイントですよね。
「壊れやすい」という口コミが全て本当とは思いませんが、正直なところ、価格相応の耐久性という面は否めないかもしれません。
店頭でお客様からお預かりする修理品の中で、アイリスオーヤマ製品で時々見られるのは、「内釜のコーティングが剥がれてきた」というご相談です。内釜で直接お米を研いだり、硬いスポンジでゴシゴシ洗ったりすると、コーティングは傷みやすくなってしまいます。
また、インターネット上の口コミでは「電源が入らなくなった」「ボタンが反応しなくなった」という声も少数ですが見られます。これは電子部品の個体差(当たり外れ)もあるかもしれません。
アイリスオーヤマの公式通販サイト「アイリスプラザ」で購入すると、保証期間が1年から2年に延長されるサービスもあるようです。耐久性が心配な方は、そういった保証を手厚くするのも一つの手だと思います。
アイリスオーヤマ炊飯器の口コミ|まずい以外の評価

- 圧力IHモデルの評判
- 銘柄炊き分け機能の評価
- アイリスオーヤマ製でご飯を美味しく炊く方法
- 保温機能は機種による?
- 人気モデルおすすめランキングTOP3
- 結局アイリスはおすすめ?
さて、ここまでは「まずい」や「安い」といった、少しネガティブなキーワードを中心に検証してきました。でも、もちろん良い評価もたくさんあるんです。
この章では、アイリスオーヤマ炊飯器の魅力的な機能や、実際に使っているお客様からのポジティブな評判、「まずい」を覆すためのコツなどを詳しくご紹介しますね。購入を迷っている方は、ぜひこちらの評価も参考にしてみてください。
圧力IHモデルの評判
アイリスオーヤマの炊飯器には、お手頃な「マイコン式」や定番の「IH式」の他に、「圧力IH式」のモデルもラインナップされています。
この圧力IHモデル、店頭での評判はかなり良いんですよ。
「マイコン式から買い替えたけど、炊き上がりが全然違う!」「この価格で圧力IHが買えるのは嬉しい」といったお声をよくいただきます。
圧力IH方式は、炊飯中に釜内部に圧力をかけることで、水の沸点を100℃以上に引き上げます。高温で一気に炊き上げることで、お米の芯まで熱が通り、甘みや粘り(もちもち感)をしっかり引き出してくれるのが特徴なんです。
もちろん、数万円以上する他メーカーの高級な圧力IH機と比べれば、きめ細かな圧力制御やスチーム機能などで差はありますが、「ふっくら、もっちりしたご飯が好き」という方にとっては、アイリスオーヤマの圧力IHモデルは非常にコストパフォーマンスの高い選択肢になると思います。
| 加熱方式 | 特徴 | 炊き上がりの傾向 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| マイコン式 | 底のヒーターで加熱。構造がシンプル。 | やや硬めに炊き上がりやすい。炊きムラも出やすい。 | 安い |
| IH式 | 釜全体を電磁力で発熱させ、大火力で炊く。 | ふっくらと炊きムラが少ない。 | 標準的 |
| 圧力IH式 | IHに加え、圧力をかけて高温で炊き上げる。 | もちもちとして甘みが強い。 | 高い |
銘柄炊き分け機能の評価
アイリスオーヤマの炊飯器の「顔」とも言えるのが、この「銘柄炊き分け機能」ですよね。最近のモデルでは、50種類ものお米の銘柄に対応しているものもあります。
この機能、お客様からの評価は「面白い!」「お米を選ぶのが楽しくなった」と、かなり好評です。
「こしひかり」と「あきたこまち」では、粒の大きさや粘り気が違いますよね。銘柄炊き分け機能は、そうしたお米それぞれの個性を一番引き出せるように、火力や加熱時間、蒸らし時間などを自動で微調整してくれるんです。
「いつも決まったお米を買っているから、その銘柄で炊いてみたい」という方はもちろん、「今日はこっちのお米、明日はあっちのお米、と食べ比べるのが好き」という方にも、とても楽しい機能だと思います。
正直なところ、「ものすごく味が変わる!」とまではいかなくても、「なんとなく、いつもよりお米の粒がしっかりしてるかも」「甘みが引き立ってる気がする」といった、ちょっとした違いを感じて楽しんでいる方が多い印象ですね。
お米に合わせた水加減の目安が表示されるのも、地味に便利なポイントです。
アイリスオーヤマ製でご飯を美味しく炊く方法
「アイリスオーヤマの炊飯器を買ったけど、どうも美味しく炊けない…」もしそう感じているなら、ぜひ試してほしい「美味しく炊く方法」がいくつかあるんです。
これはアイリスオーヤマ製に限った話ではないのですが、特にシンプルな構造の炊飯器ほど、基本のステップが味に直結しやすいんですよ。
1. 「水加減」を0.5合単位で調整する
「まずい」「べちゃべちゃ」の原因の多くは、水加減です。内釜の目盛りはあくまで目安。お米の状態(新米か古米か)や、お好みの硬さに合わせて、次回炊く時に「ほんの少し」水を減らしたり、増やしたりしてみてください。新米なら、間違いなく水を減らした方が美味しく炊けます。
2. 「浸水時間」をしっかり取る
最近の炊飯器は、炊飯工程の中に「浸水」の時間も含まれています。ですが、特に冬場の冷たい水で炊く時などは、お米が十分に水を吸う前に炊飯が始まってしまい、芯が残ったような炊き上がりになることも。
そこでおすすめなのが、お米を研いだ後、内釜に水を入れた状態で、最低でも30分(冬場なら1時間)ほど浸水させてから炊飯ボタンを押す方法です。お米の芯まで水が行き渡り、ふっくらと甘みのあるご飯に炊き上がりますよ。
3. 「炊込み」モードで炊いてみる
これは少し裏技的な方法として、一部のユーザーさんの間で話題になった方法です。
「白米」モードではなく、あえて「炊込み」モードで炊く、というもの。
「炊込み」モードは、具材から水分が出ることを想定して、少し火力を強め、水分を飛ばすように炊き上げる傾向があります。そのため、「べちゃっとするのが悩み」という方が試したところ、「しゃっきり美味しく炊けた!」という例があるようです。
もし水の量を調整しても好みの硬さにならない場合は、一度試してみる価値はあるかもしれませんね。(※すべての機種で同様の効果があるとは限りません)
保温機能は機種による?

先ほどデメリットの部分でも少し触れましたが、保温機能については、正直あまり期待しない方が良いかもしれません。
これは特定の機種による違いというよりは、アイリスオーヤマの炊飯器全体の傾向として言えることです。店頭でのお客様のお話を聞いていても、「炊きたては美味しいんだけど、保温するとすぐにご飯が硬くなる」「黄色くなってしまう」というお声は、残念ながらよく耳にします。
高級なモデルは、保温中も定期的にスチーム(蒸気)を出したり、蓋のセンサーで温度を細かく管理したりして、ご飯の水分が飛ばないように工夫されています。アイリスオーヤマの炊飯器は、価格を抑えるために、そうした保温機能がシンプルになっているんですね。
人気モデルおすすめランキングTOP3
「じゃあ、結局どのモデルが人気なの?」と思いますよね。
家電量販店での人気や、お客様からの評判をもとに、今おすすめのモデルをTOP3でご紹介しますね。
| 順位 | 型番 | 加熱方式 | 主な特徴 | 容量 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | RC-PGA50 | 圧力IH式 | 銘柄炊き(50銘柄) / おこのみ炊き / 自動調理 / デザイン性◎ | 5.5合 |
| 2位 | RC-IL50 | IH式 | 銘柄炊き(50銘柄) / 低温調理 / パン・ケーキ機能 / デザイン性◎ | 5.5合/3合 |
| 3位 | RC-MGA30 | マイコン式 | 銘柄炊き(50銘柄) / ヘルシーメニュー / 圧倒的コストパフォーマンス | 3合 |
1位:RC-PGA50(圧力IHジャー炊飯器)
やはり人気なのは、デザイン性と機能性のバランスが良い圧力IHモデルです。カクカクとしたマットな質感が「キッチンに置くとおしゃれ」と、デザインで選ばれる方がとても多いですね。
もちろん圧力IHなので、炊き上がりもふっくら、もっちり。価格はアイリスオーヤマの中では高めですが、他メーカーの同等品と比べれば圧倒的に安価です。
2位:RC-IL50(IHジャー炊飯器)
こちらもデザインが人気のIHモデルです。RC-PGA50と似ていますが、こちらは圧力が付かない分、少しお安くなっています。
このモデルの面白いところは、「低温調理」や「パン・ケーキ」機能が付いていること。「炊飯器でローストビーフやサラダチキンを作りたい」という、料理好きな方に注目されています。
3位:RC-MGA30(ジャー炊飯器)
こちらは「マイコン式」のモデルです。なんといっても価格の安さが魅力。一人暮らしを始める方や、「とりあえず炊ければいい」という方に選ばれています。
安いマイコン式でありながら、50銘柄の炊き分け機能や、おかゆ、玄米などのヘルシーメニューも搭載しているのがすごいところですね。
結局アイリスはおすすめ?
ここまで色々な角度から見てきましたが、結局のところ「アイリスオーヤマの炊飯器はおすすめなの?」という疑問にお答えしますね。
私の答えは、「炊飯器に求める条件次第で、最高におすすめできる」です!
「全ての人に100%おすすめ!」とは言えませんが、特定のニーズには完璧に応えてくれるメーカーだと思います。
- とにかくコストパフォーマンスを最重要視する人
- 炊飯器に3万円も4万円も出したくない人
- 保温機能は使わない(炊きたてを食べるか、冷凍する)人
- 一人暮らしや二人暮らしで、高機能すぎなくて良い人
- お米の味に強いこだわりはなく、「普通に美味しく」炊ければ満足な人
- 低温調理など、炊飯以外の機能も使ってみたい人
- 保温機能を毎日使う人(保温したご飯の美味しさを求める人)
- お米一粒一粒の甘み、香り、食感まで最高レベルを追求したい人
- 内釜のコーティングなど、耐久性を最も重視し、5年以上安心して使いたい人
- 操作パネルの見やすさや、ボタンの押しやすさなど、細部の使い勝手にこだわる人
「まずい」という口コミは、もしかしたら保温機能への不満や、高級機との比較から出ているのかもしれません。
「炊きたての味」と「価格」のバランスで考えれば、アイリスオーヤマはとても魅力的な選択肢だと思いますよ。
総括:アイリスオーヤマ炊飯器のまずいという口コミの真相
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。


