洗濯機の買い替えを考えたとき、「縦型とドラム式、一体どっちがいいの?」と悩んでしまう方は本当に多いですよね。
私も家電量販店で働いているので、このご質問は本当によくいただきます。
洗浄力や電気代、サイズ感など、気になるポイントはたくさんあると思います。特にドラム式は高価なイメージがありますし、「デメリットしかない」なんて噂を聞くと、ますます迷ってしまうのではないでしょうか。
でも、ご安心ください。
それぞれの洗濯機には得意なことと苦手なことがあって、ご家庭のライフスタイルによって最適な一台は変わってくるんです。
例えば、泥んこのお子様の洗濯物が多いご家庭と、一人暮らしで乾燥まで一気に終わらせたい方とでは、選ぶべきタイプは全く違います。
この記事では、縦型とドラム式洗濯機の基本的な違いから、メリット・デメリット、気になる電気代や水道代の比較、さらにはメーカーごとの特徴まで、詳しく解説していきます。
後悔しない洗濯機選びのために、一緒に最適な一台を見つけていきましょう。
洗濯機の縦型とドラム式はどっちが人気?徹底比較

ここでは、縦型とドラム式の基本的な違いから、皆さんが特に気になるポイントまで、一つひとつ丁寧に比較していきます。
それぞれの特徴をしっかり理解することが、後悔しないための第一歩ですよ。
縦型とドラム式の基本的な違い
比較項目 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
---|---|---|
洗浄方式 |
もみ洗い
洗濯槽の底にある「パルセーター」という羽根を回転させて水流を作り、洗濯物同士をこすり合わせて洗浄します。
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たたき洗い
ドラムを回転させて洗濯物を上から下に落とすことで洗浄します。衣類が絡まりにくい仕組みです。
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水の使用量 |
たっぷりの水
たっぷりの水で洗剤を泡立てて洗うため、泡立ちが良く、しっかりとした洗浄効果が期待できます。
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節水効果
少ない水で洗うため、節水効果が高く、環境にも家計にも優しいのが特徴です。
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得意な汚れ |
固形汚れ
泥汚れや食べこぼしなど、固形汚れに強く、スポーツウェアや作業着の洗濯に適しています。
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生地保護
衣類が絡まりにくく、生地へのダメージを抑えやすいため、デリケートな衣類の洗濯に適しています。
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価格帯 |
リーズナブル
一般的に、シンプルな機能の縦型洗濯機は比較的リーズナブルな価格から購入できます。
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高機能・高価格
乾燥機能が付いたドラム式洗濯機は高価になる傾向がありますが、多機能で便利です。
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まず、縦型とドラム式では洗濯の仕組みが根本的に違います。
縦型洗濯機は、洗濯槽の底にある「パルセーター」という羽根を回転させて水流を作り、洗濯物同士をこすり合わせる「もみ洗い」が基本です。たっぷりの水で洗剤を泡立てて洗うので、泥汚れなどの固形汚れに強いのが特徴ですね。
一方、ドラム式洗濯機は、ドラムを回転させて洗濯物を上から下に落とす「たたき洗い」がメインです。少ない水で洗うため、節水効果が高いのが嬉しいポイント。また、衣類が絡まりにくく、生地へのダメージを抑えやすいというメリットもあります。
価格帯にも違いがあります。
一般的に、シンプルな機能の縦型洗濯機は比較的リーズナブルな価格から見つかりますが、乾燥機能が付いたドラム式洗濯機は高価になる傾向がありますね。
洗浄力が高いのはどっち?
洗浄方式 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
---|---|---|
基本的な 洗い方 |
もみ洗い
たっぷりの水でゴシゴシ洗う洗浄方式。パルセーターの回転で強い水流を作り出し、洗濯物同士をこすり合わせます。
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たたき洗い
少ない水で叩きつけるように洗う洗浄方式。ドラムの回転により洗濯物を持ち上げて落下させます。
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得意な汚れ |
固形汚れ
お子様の体操服やユニフォームを洗う機会が多いご家庭では、縦型の洗浄力はとても頼りになります。
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皮脂汚れ
多くのモデルで温水洗浄機能が搭載されており、お湯の力で洗剤の効果を高めます。
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🍝 食べこぼし
💪 作業着の頑固な汚れ
😷 黄ばみやニオイの原因菌
🌡️ 温水洗浄で洗剤効果アップ
「結局、どっちのほうが汚れが落ちるの?」というご質問は、お店でも本当によく聞かれます。
先ほどもお伝えしたように、縦型はたっぷりの水でゴシゴシ洗う「もみ洗い」なので、泥汚れや食べこぼしといった固形の汚れを落とすのが得意です。
お子様の体操服やユニフォームを洗う機会が多いご家庭では、縦型の洗浄力はとても頼りになると思います。
対してドラム式は、少ない水で叩きつけるように洗う「たたき洗い」なので、皮脂汚れに強いと言われています。
また、多くのモデルで温水洗浄機能が搭載されており、お湯の力で洗剤の効果を高めて、黄ばみやニオイの原因菌までしっかり落とすことができるんです。
どちらの洗浄力が高いと一概には言えず、落としたい汚れの種類によって得意・不得意がある、と考えるのが良いかもしれませんね。
ドラム式と縦型のメリット・デメリット
それでは、それぞれのメリットとデメリットを分かりやすく表にまとめてみましょう。
ご自身のライフスタイルや何を重視したいかを考えながら見てみてくださいね。
項目 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
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メリット |
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デメリット |
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- 本体価格が比較的安い
- 洗浄力が高い(特に泥汚れ)
- 設置スペースがコンパクトなモデルが多い
- 操作がシンプルで分かりやすい
- 使用水量が多い
- 衣類が絡まりやすい
- 乾燥機能はヒーター式が多く、衣類の縮みや静電気が気になる
- 節水性能が高い
- 衣類が傷みにくい
- 乾燥機能が強力でふんわり仕上がる
- デザイン性が高いモデルが多い
- 洗濯物を取り出す姿勢が楽
- 本体価格が高い
- 本体サイズが大きく、設置場所に注意が必要
- 洗浄力が弱いと感じる場合がある(泥汚れなど)
- ドアパッキンなどのお手入れが少し大変
このように、どちらにも良い点と少し気になる点があります。
例えば、洗濯物の量が多くて毎日洗うご家庭なら、ランニングコストを抑えられるドラム式の節水性は魅力的ですよね。
一方で、初期費用を抑えたい方や、洗浄力を最優先したい方には縦型が向いていると言えます。
ドラム式はデメリットしかないという噂
「ドラム式はデメリットしかないからやめとけ」なんて話を聞いたことはありませんか?
価格が高い、洗浄力が弱い、サイズが大きいといった点が、このような噂につながっているのかもしれません。確かに、一昔前のドラム式にはそういった側面があったのも事実です。
しかし、最近のドラム式洗濯機はものすごく進化しているんです。
例えば洗浄力。多くのメーカーが洗剤の泡立ちを良くする工夫をしたり、温水洗浄機能を強化したりして、縦型に負けないくらいの洗浄力を実現しています。日立の「ナイアガラ洗浄」やパナソニックの「スゴ落ち泡洗浄」などは、その代表例ですね。
また、お手入れの手間もかなり軽減されています。フィルターのホコリを自動で集めてくれる機能や、洗濯槽を自動でお掃除してくれる機能が搭載されているモデルが主流になってきました。
もちろん、価格やサイズの問題は残りますが、「デメリットしかない」というのは少し前の話。最新のモデルは、かつての弱点を克服して、とても便利になっているんですよ。
電気代と水道代を比較してみた
毎日のことだから、電気代や水道代といったランニングコストは気になりますよね。
一般的な目安として、1回あたりの洗濯にかかるコストを比較してみましょう。
項目 | 縦型洗濯機(10kg) | ドラム式洗濯機(10kg) |
---|---|---|
洗濯(1回あたり) |
約25~30円
|
約2円
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洗濯~乾燥(1回あたり) |
約60~90円
|
約30~50円
|
見ていただくと分かるように、洗濯だけの場合、ドラム式は使用水量が少ないため、水道代をかなり抑えることができます。電気代はそれほど大きな差はありません。
差が大きく出るのは、乾燥機能を使ったときです。
縦型の乾燥はヒーターで温める方式が主流で電気代が高くなりがちですが、ドラム式の多くはヒートポンプ式という省エネ性能の高い乾燥方式を採用しています。これにより、電気代を半分近くに抑えられる場合もあるんです。
毎日乾燥機能を使う方であれば、本体価格は高くても、長い目で見るとドラム式のほうが経済的になる可能性は十分に考えられますね。
サイズや設置場所の注意点
- 玄関の幅
- 廊下の幅
- 階段の幅
洗濯機を購入してから「置けなかった!」なんてことになったら大変ですよね。サイズや設置場所の確認は、とても大切なポイントです。
まず確認したいのが、洗濯機を置く「防水パン」のサイズです。洗濯機の脚が防水パンの内側にしっかり収まるか、必ず確認してください。
次に、本体のサイズです。縦型はスリムなモデルが多いですが、ドラム式は奥行きや高さがあるため、設置スペースに余裕が必要です。特に見落としがちなのが、ドアを開けたときのスペース。ドラム式は手前にドアが開くので、ドアを開閉できるだけの空間があるか、事前に測っておきましょう。
さらに、搬入経路の確認も忘れてはいけません。玄関や廊下、階段の幅など、洗濯機が通れるかどうかをチェックしてください。特にドラム式はサイズが大きいので、注意が必要です。
最後に、蛇口の高さも重要です。蛇口が低い位置にあると、洗濯機のフタや本体にぶつかってしまうことがあります。そんなときは、蛇口の位置を高くする部品もあるので、お店で相談してみてくださいね。
縦型とドラム式洗濯機どっちが人気?後悔しない選び方

ここまで基本的な違いを見てきましたが、ここからはさらに踏み込んで、どんな方にどちらのタイプが向いているのか、具体的な選び方についてお話ししていきます。
お客様から実際に聞いたお話も交えながら解説しますね。
一人暮らしにおすすめなのはどっち?
一人暮らしの方の洗濯機選びで大切なのは、容量と価格、そしてライフスタイルです。
まず、洗濯の頻度が少ない方や、初期費用を抑えたい方には、コンパクトでリーズナブルな縦型洗濯機がおすすめです。5~7kg程度の容量があれば、数日分の洗濯物をまとめて洗うのにも十分対応できます。操作もシンプルなので、初めて一人暮らしをする方でも安心ですね。
一方で、洗濯物を干す時間がない方や、ベランダに干したくない方には、乾燥機能が充実したドラム式洗濯機がとても便利です。洗濯から乾燥までボタン一つで終わるので、帰宅したらふかふかの洗濯物が仕上がっている、なんて生活も夢ではありません。最近は、一人暮らし向けのコンパクトなドラム式も増えてきていますよ。
ご自身の生活スタイルを想像してみて、洗濯にどれだけ時間と手間をかけられるかを考えてみると、どちらが良いか見えてくると思います。
ドラム式で「二度と買わない」理由
お店にいると、「前にドラム式を使ったけど、もう二度と買わない」というお客様の声を聞くことがあります。その理由としてよく挙げられるのが、お手入れの手間と洗浄力に関するお悩みです。
特に多いのが、ドアのゴムパッキンのお手入れ。
ここにホコリや髪の毛が溜まりやすく、こまめに掃除しないとカビの原因になってしまうことがあるんです。また、乾燥フィルターの掃除も毎回必要なので、これを面倒に感じる方もいらっしゃいますね。
洗浄力については、「子どもの泥汚れがスッキリ落ちなかった」という声を聞くことがあります。先述のように、ドラム式はたたき洗いが基本なので、固形汚れを落とす力は縦型に一歩譲る場合があります。
ただ、先ほどもお伝えしたように、最近のモデルは自動おそうじ機能が充実していたり、洗浄力も格段にアップしたりしています。購入を検討する際は、最新モデルの機能もしっかりチェックしてみてくださいね。
「縦型でよかった」お客様の声
逆に、「やっぱり縦型にしてよかった」というお声もたくさんいただきます。
一番多いのは、洗浄力の高さに対する満足の声です。
「泥だらけの靴下も予洗いなしで真っ白になる」「洗剤の泡立ちが良くて、洗っている感じがして気持ちいい」といったご意見ですね。特に育ち盛りのお子様がいるご家庭からは、縦型の洗浄力は絶大な支持を得ています。
また、価格の手頃さも大きな魅力です。
「乾燥機能はほとんど使わないから、シンプルな機能で安いものが一番」と考える方にとっては、縦型は非常にコストパフォーマンスが高い選択肢と言えます。
さらに、「洗濯の途中でも気軽に洗濯物を追加できるのが便利」という声もよく聞きます。フタをサッと開けられる手軽さは、縦型ならではのメリットかもしれませんね。
人気メーカーごとの特徴を解説
ここでは、主要なメーカーごとの特徴と、2025年発売の代表的な最新モデルをご紹介します。
各社とも、どんどん新しい技術を取り入れているので、見ているだけでも楽しいですよ。
パナソニック(Panasonic)
パナソニックといえば、洗剤を素早く泡立てて汚れを落とす「スゴ落ち泡洗浄」が有名ですね。2025年モデルでは、さらに洗浄力が進化しています。省エネ性能が高い「はやふわ乾燥ヒートポンプ」も引き続き人気です。
最新モデル例(ドラム式): ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129DL
冬物のダウンジャケットなど、これまでお家で洗いにくかった衣類に対応した新コースを搭載したのが大きな特徴です。
最新モデル例(縦型): 全自動洗濯機 NA-FA12V5
つけおきや予洗いをしないと落ちにくかった蓄積皮脂汚れを落とす「汚れはがしコース」が新搭載され、手間がぐっと減りました。
日立(HITACHI)
日立の代名詞は、なんといってもシワを伸ばしながら乾かす「風アイロン」です。2025年モデルでは、AIがお洗濯状況を学習する「AIお洗濯」機能がさらに進化しました。大流量シャワーで洗う「ナイアガラ洗浄」もパワフルです。
最新モデル例(ドラム式): ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-STX130KL
進化した「AIお洗濯」と新しい洗濯コースが追加され、より賢く、きれいに洗い上げてくれます。
最新モデル例(縦型): タテ型洗濯乾燥機 ビートウォッシュ BW-DX100M
これまで標準コースでは洗えなかったおしゃれ着なども一緒に洗えるようになり、毎日の洗濯がもっと楽になりました。
東芝(TOSHIBA)
東芝は、目に見えないナノサイズの泡で洗浄効果を高める「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」が特徴です。黄ばみやニオイを防ぐ効果が期待できると人気です。2025年は特に縦型が大きく進化しました。
最新モデル例(ドラム式): ドラム式洗濯乾燥機 ZABOON TW-127XP4R
こちらは2024年から続く人気シリーズですが、低振動・低騒音設計に定評があり、マンションなどでも安心して使えます。
最新モデル例(縦型): 全自動洗濯機 ZABOON AW-12DPB5
新開発の大きなパルセーターでパワフルな水流を生み出し、洗浄力を向上させながら洗濯時間を短縮することに成功しています。
シャープ(SHARP)
シャープといえば、独自のイオン技術「プラズマクラスター」と、節水効果の高い「穴なし槽」が大きな特徴です。清潔さにこだわりたい方から支持されていますね。
最新モデル例(ドラム式): ドラム式洗濯乾燥機 ES-X12C-TL
こちらも人気の継続モデルです。プラズマクラスターで衣類の除菌・消臭ができるので、頻繁に洗えないスーツや制服のお手入れにも便利です。
最新モデル例(縦型): 全自動洗濯機 ES-SW11K
2025年モデルでは、これまで上位機種に搭載されていた「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能が、より多くのモデルで使えるようになりました。
最新モデルと旧型モデルの違い
「最新モデルは高いけど、型落ちと何が違うの?」というのも、よくあるご質問です。
ここ数年で大きく進化したのは、「手間を減らす機能」だと思います。
代表的なのが「洗剤・柔軟剤の自動投入機能」です。タンクに液体洗剤や柔軟剤をまとめて入れておけば、洗濯のたびに自動で最適な量を計って投入してくれます。これは本当に便利で、一度使うと手放せなくなる方が多いですね。
また、「スマートフォン連携機能」もどんどん進化しています。外出先から洗濯の予約をしたり、運転状況を確認したりできるのはもちろん、AIが洗い方を学習して、ご家庭に合った最適な洗濯コースを提案してくれるモデルも登場しています。
これらの機能が必要ないということであれば、価格が下がった旧型モデルを選ぶのも賢い選択です。しかし、毎日の家事の手間を少しでも減らしたいと考えるなら、最新モデルの便利機能は投資する価値が十分にあると思いますよ。
結論:縦型が合う人、ドラム式が合う人
ここまで色々な角度から比較してきましたが、最後にそれぞれどんな方におすすめなのかをまとめてみますね。
- とにかく洗浄力を重視する方(特に泥汚れ)
- 購入費用をできるだけ抑えたい方
- 洗濯物の量が多く、こまめに洗濯したい方
- 設置スペースが限られている方
- 操作がシンプルなものが好きな方
- 洗濯から乾燥まで一気に終わらせたい方
- 水道代や電気代などのランニングコストを節約したい方
- 衣類を傷めず、ふんわり仕上げたい方
- デザイン性や最新の便利機能を重視する方
- 腰をかがめて洗濯物を取り出すのが大変な方
ご自身のライフスタイルや、洗濯において何を一番大切にしたいかを考えてみてください。そうすれば、あなたにとって最適な一台がきっと見つかるはずです。
総括:人気なのはどっち?縦型とドラム式洗濯機の選び方
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。