PR

ヒートポンプ方式ドラム式洗濯機の電気代とデメリットを徹底解説!

ドラム式洗濯機 ヒートポンプ1 機能・性能

ドラム式洗濯機の購入を考えたとき「ヒートポンプ」という言葉をよく見かけませんか?
ヒーター式というのもあるけれど何が違うのか、電気代は本当に安くなるのか、気になりますよね。

私も家電量販店で働いているとお客様からヒートポンプの仕組みやデメリットについてよく質問を受けます。高価な買い物だからこそ、しっかり納得して選びたいものです。

ドラム式洗濯機のヒートポンプは、省エネ性能が高く衣類に優しい乾燥が魅力ですが、本体価格や設置スペースなど、知っておきたい注意点もいくつかあります。

この記事では、ドラム式洗濯機のヒートポンプ方式の基本的な仕組みから、ヒーター式との違い、気になる電気代やお手入れの方法まで、あなたの疑問にまるっとお答えしていきます。

この記事のポイント
  • ドラム式洗濯機ヒートポンプの基本的な仕組み
  • ヒーター式乾燥との具体的な違いや電気代
  • 購入前に知っておきたいメリットとデメリット
  • 日々のお手入れ方法や故障時の対応の目安

ドラム式洗濯機のヒートポンプ方式を徹底解説

クリーン家電ガイド:イメージ

ドラム式洗濯機の乾燥方式にはいくつか種類がありますが、その中でも主流となっているのがヒートポンプ方式です。

ここでは、その仕組みやメリット・デメリット、気になる電気代について、一緒に見ていきましょう。これを読めば、きっとヒートポンプ方式のことがよく分かりますよ。

ヒートポンプ方式の仕組み

ドラム式洗濯機のヒートポンプ乾燥とは、空気中の熱エネルギーを集めて利用する技術を使った乾燥方法のことです。少し難しく聞こえるかもしれませんが、実はエアコンの除湿や暖房と同じような仕組みなんですよ。

具体的には、まず湿気を含んだ暖かい空気をヒートポンプユニットで冷やして水分を取り除きます。そして、その際に発生した熱を再利用して、乾いた空気を温め、再び洗濯槽に送って衣類を乾燥させるんです。

空気の熱を効率よく循環させているので、少ないエネルギーで乾燥できるのが大きな特徴ですね。

ヒーターを使って高温にする方式と違い、槽内の温度が約60℃前後と低温なのもポイントです。この低温乾燥が、衣類へのダメージを抑え、ふんわりとした仕上がりにつながるというわけなんです。

まさに、効率的で衣類にも優しい、現代のドラム式洗濯機に欠かせない技術だと思います。

ヒーター式との違いは?ヒートポンプのメリット

乾燥方式の比較
比較項目 ヒーター式 ヒートポンプ式
🔥乾燥方法 ヒーターで直接空気を温めて乾燥 空気中の熱を集めて再利用する仕組み
🌡️乾燥温度 高温(約80℃以上) 低温(約60℃前後)
消費電力 高い 大幅に抑制(省エネ)
👕衣類への影響 傷みや縮みが発生しやすい 衣類に優しく、デリケート素材も安心
💧水道使用 冷却水を使用 冷却水不要で水道代節約
🔥 乾燥方法の違い
ヒーター式はドライヤーのように直接空気を温めますが、ヒートポンプ式は空気中の熱を集めて再利用します。
優れた省エネ性能
ヒーターを使わない分、消費電力を大幅に抑制。電気代を節約できる最大のメリットです。
👕 衣類に優しい低温乾燥
約60℃前後の低温で乾燥するため、衣類の傷みや縮みを抑制。デリケートな素材も安心して乾燥できます。
💧 水道代の節約効果
ほとんどのモデルで冷却水が不要。水道代の節約にもつながる経済的なメリットがあります。

ヒートポンプ式とよく比較されるのが、従来からあるヒーター式です。この二つの大きな違いは、乾燥させるための熱の作り方にあります。

ヒーター式は、ドライヤーのようにヒーターで直接空気を温めて、その高温の熱風で衣類を乾かします。一方、先ほどもお伝えしたようにヒートポンプ式は空気中の熱を集めて再利用する仕組みです。

この違いから、ヒートポンプ式にはいくつかの嬉しいメリットが生まれます。

まず、最大のメリットは省エネ性能の高さです。
ヒーターを使わない分、消費電力を大幅に抑えることができるんです。

次に、衣類に優しいという点も挙げられます。
ヒーター式が高温(約80℃以上)で乾かすのに対し、ヒートポンプ式は約60℃前後の低温風で乾かすため、衣類の傷みや縮みを抑えてくれます。デリケートな素材の服も安心して乾燥できるのは、嬉しいポイントですよね。

さらに、乾燥時に冷却水を使わないモデルがほとんどなので、水道代の節約にもつながります。

これらのメリットを考えると、多くの方がヒートポンプ式を選ぶ理由がよく分かりますね。

気になるヒートポンプのデメリットも紹介

ヒートポンプ式のデメリット
項目 デメリット 詳細・注意点
💰本体価格 ヒーター式より数万円高い初期投資 高度な技術を搭載している分、どうしても価格が高くなる傾向がある
📏本体サイズ 大きくなりがち(特に奥行き) ヒートポンプユニット搭載により、設置スペースの事前確認が重要
乾燥時間 ヒーター式より少し時間がかかる 低温乾燥のため、完全に乾燥するまでの時間が長めになる場合がある
💰 高い初期投資
ヒーター式のドラム式洗濯機と比較すると、数万円以上の価格差がある場合がほとんどです。高度な技術を搭載している分、初期投資はどうしても高くなってしまいます。
📏 大きな本体サイズ
ヒートポンプユニットを搭載しているため、本体サイズが大きくなりがち。特に奥行きが大きくなるモデルが多いのが特徴です。
購入前には設置スペースの採寸と搬入経路の確認が必須です。
長めの乾燥時間
ヒーター式に比べて乾燥に少し時間がかかる場合があります。低温でじっくり乾燥させる仕組みのため、完全に乾くまでの時間は長めになることがあります。

たくさんのメリットがあるヒートポンプ式ですが、もちろんデメリットも存在します。購入してから「こんなはずじゃなかった」とならないように、事前にしっかり確認しておきましょう。

一番のデメリットは、本体価格が高いことだと思います。
ヒーター式のドラム式洗濯機と比較すると、数万円以上の価格差がある場合がほとんどです。高度な技術を搭載している分、初期投資はどうしても高くなってしまう傾向にあります。

また、ヒートポンプユニットを搭載しているため、本体サイズが大きくなりがちな点も注意が必要です。
特に奥行きが大きくなるモデルが多いので、購入前には必ず設置スペースの採寸をしてください。防水パンに収まるかだけでなく、搬入経路が確保できるかもしっかり確認することが大切です。

最後に、ヒーター式に比べて乾燥に少し時間がかかる場合があることも知っておくと良いかもしれません。

とはいえ、最近のモデルは技術の向上で乾燥時間もかなり短縮されています。初期費用や設置スペースの問題をクリアできれば、非常に魅力的な乾燥方式と言えるのではないでしょうか。

ドラム式洗濯機ヒートポンプの電気代は安い?

「ヒートポンプ式は電気代が安い」とよく聞くけれど、実際どれくらい違うのか気になりますよね。これは、お客様からも本当によく聞かれる質問の一つです。

結論から言うと、ヒーター式と比べると電気代はかなり安くなります。
一般的な目安として、洗濯から乾燥まで1回あたりの電気代を比較してみましょう。

1回あたりの電気代比較
乾燥方式 1回あたりの電気代(目安)
🔄 ヒートポンプ式
約25円〜30円
🔥 ヒーター式
約50円〜60円
🔄 ヒートポンプ式
約25円〜30円
1回あたりの電気代(目安)
🔥 ヒーター式
約50円〜60円
1回あたりの電気代(目安)
💰 ヒートポンプ式なら約半分の電気代で済みます

このように、1回あたり約25円以上の差が出ることが分かります。

毎日乾燥機能を使うご家庭なら、1ヶ月で約750円、1年間で約9,000円もの差になる計算です。もちろん、洗濯物の量やコースによって電気代は変動しますが、この差は大きいですよね。

本体価格はヒーター式より高い傾向にありますが、毎日乾燥機能を使うのであれば、数年で元が取れる可能性も十分にあります。

ランニングコストを重視するなら、ヒートポンプ式が断然おすすめと言えるでしょう。初期投資はかかりますが、長い目で見れば家計に優しい選択だと思います。

ヒートポンプは衣類が縮むって本当?

「ドラム式で乾燥させると衣類が縮む」という話を聞いたことがある方も多いかもしれません。特に、お気に入りの服が縮んでしまったらショックですよね。

この縮みの原因は、実は乾燥時の「熱」にあります。

先述のように、ヒーター式乾燥は約80℃以上の高温で一気に乾かすため、熱に弱い素材は縮みやすくなってしまいます。一方で、ヒートポンプ式は約60℃前後の比較的低い温度の風でじっくり乾かすのが特徴です。この温度差が、衣類の縮みを抑える大きなポイントなんです。

ですから、「ヒートポンプ式はヒーター式に比べて衣類が縮みにくい」というのが正しい答えになります。全く縮まないわけではありませんが、そのリスクは大幅に軽減されると考えて良いでしょう。

私も自宅でヒートポンプ式を使っていますが、Tシャツやタオルなどがひどく縮んで困ったという経験はほとんどありません。

ただし、ウールやシルクといったデリケートな素材は、乾燥機の使用自体が推奨されていない場合も多いです。洗濯表示をしっかり確認してから乾燥機能を使うことが、衣類を長持ちさせる一番の秘訣ですね。

ヒートポンプ搭載ドラム式洗濯機の気になる疑問

クリーン家電ガイド:イメージ

ヒートポンプ方式の基本的なことが分かってくると、今度はもっと具体的な疑問が出てきますよね。

臭いや故障、お手入れの方法など、実際に使う上で知っておきたい大切なポイントばかりです。ここでは、そんな気になる疑問について一つひとつ丁寧にお答えしていきます。

臭いが気になる時の掃除方法

ドラム式洗濯機で意外と多いお悩みが「乾燥後の臭い」です。せっかく洗濯したのに、生乾きのような嫌な臭いがしたらがっかりしますよね。

この臭いの主な原因は、フィルターや洗濯槽内部に溜まったホコリや汚れ、そしてカビなんです。
ヒートポンプ式は低温で乾燥させるため、内部に湿気が残りやすく、それがカビの発生につながることがあります。

でも、定期的にお手入れをすれば、臭いを防ぐことは十分に可能です。

乾燥フィルターの掃除

まず、最も大切なのが「乾燥フィルター」のお手入れです。乾燥運転後は毎回、フィルターに溜まったホコリを取り除くようにしてください。

ティッシュで拭き取ったり、掃除機で吸ったりするのが簡単でおすすめです。ホコリが詰まると乾燥効率が落ちるだけでなく、臭いの原因にもなります。

排水フィルター(糸くずフィルター)の掃除

次に、本体下部にある「排水フィルター」も週に1回程度は確認しましょう。

ここには洗濯中に出た糸くずや髪の毛が溜まります。放置するとぬめりやカビが発生し、排水がうまくいかなくなることもあるので注意が必要ですね。

洗濯槽の掃除

月に1回は、市販の洗濯槽クリーナーを使って「槽洗浄コース」を運転するのも効果的です。目に見えない洗濯槽の裏側の汚れをすっきり落としてくれます。

普段から洗濯が終わったらすぐに洗濯物を取り出し、ドアを少し開けて内部を乾燥させることも忘れないでくださいね。

故障かな?ヒートポンプの寿命と修理費用

毎日使う洗濯機だからこそ、寿命や故障したときのことが心配になりますよね。
一般的に、ドラム式洗濯機の寿命は使用頻度にもよりますが、7年から10年程度と言われています。これは設計上の標準使用期間を基にした目安です。

ヒートポンプユニット自体は、洗濯機の中でも特に重要な部品の一つです。
もし、乾燥に異常に時間がかかるようになったり、「半乾き」の状態が続くようになったりしたら、ヒートポンプ関連の不調かもしれません。フィルターの掃除をしても改善しない場合は、故障の可能性があります。

気になる修理費用ですが、ヒートポンプユニットの交換となると、かなり高額になるケースが多いようです。メーカーや機種、保証期間によって大きく異なりますが、出張費や技術料を含めて5万円から10万円以上かかることも珍しくありません。

保証期間が過ぎている場合、修理費用によっては新しい製品への買い替えを検討した方が良い場合もあります。万が一の時に備えて、購入時に長期保証に加入しておくと安心かもしれませんね。

何かおかしいなと感じたら、まずはメーカーのサポートセンターに相談してみることをおすすめします。

一人暮らし向けの小型モデルはある?

「ドラム式洗濯機は欲しいけど、大きくて置けない」と思っている一人暮らしの方も多いのではないでしょうか。

確かに、ドラム式洗濯機は縦型に比べてサイズが大きいものが主流です。ヒートポンプ式のドラム式洗濯機となると、ユニットを搭載する分、さらにコンパクトなモデルは少なくなります。

洗濯容量7kgクラスの、いわゆる「プチドラム」と呼ばれるようなコンパクトタイプでは、乾燥方式がヒーター式であることがほとんどです。

しかし、最近では設置性を考慮したモデルも増えてきています。

もし一人暮らしの方でヒートポンプ式を検討するなら、パナソニックの「SDシリーズ」NA-SD10HALがおすすめです。

このモデルは、本体の高さを抑えた設計で、洗濯機の上に蛇口があるような設置場所でも置きやすいのが特徴なんです。

洗濯容量は10kgと一人暮らしには十分すぎるくらいですが、週末にまとめ洗いをしたり、毛布などの大物を洗ったりするにはとても便利ですよ。

「小型」とまではいかなくても、このような「マンションサイズ」と呼ばれる設置しやすいモデルから探してみるのが良いと思います。

型落ちでも大丈夫?安く買うコツ

高価なドラム式洗濯機、少しでも安く買えたら嬉しいですよね。
そこで狙い目なのが「型落ちモデル」です。

家電製品は、毎年秋ごろ(9月~11月)に新モデルが発売されることが多いんです。新モデルが出ると、それまで販売されていた旧モデルは「型落ち」となり、価格がぐっと下がります。

この時期を狙うのが、お得に購入する一番のコツですね。

「型落ちって、機能が古いんじゃないの?」と心配されるかもしれませんが、実は洗濯機の場合、1年程度のモデルチェンジでは基本的な洗浄機能や乾燥機能が大きく変わることは少ないんです。

新しい機能が追加されても、ごく一部の最上位モデルだけだったり、スマートフォンの連携機能が少し変わる程度だったりすることがほとんどです。基本的な性能に大きな差がないのであれば、価格が安くなった型落ちモデルは非常にお買い得だと言えます。

私もお客様には、ご希望の機能が搭載されているなら型落ちモデルも賢い選択肢ですよ、とお伝えすることがよくあります。

ただし、人気モデルは新製品が出る前に売り切れてしまうこともあるので、こまめに価格をチェックしておくのがおすすめですよ。

おすすめのヒートポンプ搭載機種3選

最後に、2025年8月時点での最新モデルの中から、おすすめのヒートポンプ搭載ドラム式洗濯機を3つご紹介します。

どれも人気のメーカーで、それぞれに魅力的な特徴がありますよ。

パナソニック「LXシリーズ」NA-LX129D

まずご紹介するのは、パナソニックの最上位モデルです。

パナソニックといえば「スゴ落ち泡洗浄」が有名ですが、このモデルは洗剤・柔軟剤・おしゃれ着洗剤まで自動投入できる「トリプル自動投入」がとても便利です。

乾燥機能は「はやふわ乾燥ヒートポンプ」で、大風量でシワを抑えながらスピーディーに乾かしてくれます。

ナノイーXによる除菌や消臭機能も充実していて、清潔さを重視する方には特におすすめしたい一台ですね。

日立「ビッグドラム」BD-STX130KL

次におすすめなのが、日立の「ビッグドラム」です。
このモデルは、洗い方や時間を自動で調整する「AIお洗濯」を搭載しています。

日立ならではの機能といえば、やはり「風アイロン」ですよね。高速風でシワを伸ばしながら乾燥させるので、アイロンがけの手間を減らしたい方には本当に嬉しい機能だと思います。

乾燥フィルターのない「らくメンテ」構造で、日々のお手入れが簡単なのも人気のポイントです。

東芝「ZABOON」TW-127XP4

最後は、東芝の「ZABOON」です。

東芝の強みは、なんといっても洗浄力。ナノサイズの泡で洗浄効果を高める「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX」で、黄ばみや黒ずみを防ぎます。

最新モデルでは湿度センサーが搭載され、乾燥の効率がさらにアップしました。UV除菌機能も搭載しているので、衣類を徹底的に清潔に保ちたい方にぴったりです。

低振動・低騒-音設計なので、時間を気にせず洗濯できるのも嬉しいですね。

総括:ドラム式洗濯機のヒートポンプ方式について

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • ヒートポンプは空気の熱を再利用する省エネな乾燥方式
  • 約60℃の低温風で衣類に優しく乾燥させる
  • ヒーター式に比べ電気代が約半分になる
  • 本体価格はヒーター式より高価な傾向
  • 本体サイズが大きく設置スペースに注意が必要
  • 衣類の縮みはヒーター式より大幅に少ない
  • 臭い対策には乾燥フィルターの掃除が最も重要
  • 排水フィルターや槽洗浄も定期的に行う
  • 寿命の目安は7年から10年程度
  • ヒートポンプユニットの修理は高額になることがある
  • 一人暮らし向けのコンパクトモデルは少ない
  • 奥行きスリムなどのマンションサイズが狙い目
  • 安く買うなら新モデルが出る秋の型落ちがおすすめ
  • 1年前のモデルでも基本性能に大きな差は少ない
  • 最新モデルは各社独自の便利機能が充実している

洗濯機に関連する参考記事