洗濯機の排水ホースの掃除って、どうすればいいのか分からなかったり、なんだか面倒に感じて後回しにしたりしていませんか?
でも排水ホースの汚れをそのままにしておくと、嫌なニオイがしてきたり、最悪の場合は水漏れにつながることもあるんです。特に梅雨の時期や夏場は、湿気でカビも発生しやすくなるので注意が必要ですね。
私も家電量販店で働いていると、お客様から「洗濯機周りが臭うんだけど…」というご相談をよく受けます。その原因、もしかしたら排水ホースかもしれません。
この記事では洗濯機の排水ホース掃除について、基本的なやり方からホースを外さない簡単な方法、さらには困ったときの対処法まで分かりやすく解説していきますね。
洗濯機の排水ホース掃除、基本のやり方と外し方

洗濯機の排水ホースや排水口周りは、普段あまり見えない部分だからこそ、いざ掃除しようと思うと「どうやるんだっけ?」となりますよね。
ここでは、基本的な掃除の進め方や、あると便利な洗剤について、一つひとつ見ていきたいと思います。正しい手順を知っておけば、意外と簡単にできるんですよ。
ホースの外し方と掃除方法
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事前準備
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作業開始前の安全対策が最も重要です。電源プラグをコンセントから抜き、水道の蛇口を閉めることで、感電や漏電のリスクを回避できます。
💡 床に古新聞や雑巾を敷き詰め、残り水を受けるバケツも準備しておくと後片付けが楽になります。
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ホース取り外し
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排水ホースは洗濯機本体側と床の排水口側の2か所で接続されています。ホースクリップで固定されており、種類によって外し方が異なります。
• クリップ式: 洗濯ばさみのように手でつまんで緩める
• ネジ式: ドライバーでネジを回して緩める • スナップ式: プラスチックのギザギザを外す
⚠️ ホースを外すと汚れた水が出てくるため、先端を上向きに保ちながら慎重にバケツまで運びましょう。
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ホース清掃
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外したホースはお風呂場で掃除します。片方の口をラップと輪ゴムで密閉し、もう片方から50倍希釈の塩素系漂白剤を注入します。
1. 両端をラップと輪ゴムでしっかり密閉
2. 30分間つけ置き 3. ホースを振って内部の汚れを剥がす 4. 汚れた水を捨ててきれいな water で数回すすぐ
✨ 想像以上の汚れに驚くかもしれませんが、その分達成感も大きいですよ!
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• ネジ式: ドライバーでネジを回して緩める
• スナップ式: プラスチックのギザギザを外す
2. 30分間つけ置き
3. ホースを振って内部の汚れを剥がす
4. 汚れた水を捨ててきれいな water で数回すすぐ
洗濯機の排水ホースを根本からしっかりきれいにしたいなら、やはり一度取り外して丸洗いするのが一番効果的なんです。少し手間はかかりますが、見違えるほどすっきりしますよ。
まず、作業を始める前の準備がとても大切です。安全のために、感電や漏電のリスクを避けるため、必ず洗濯機の電源プラグをコンセントから抜いてください。そして、意図せず水が出てこないように、水道の蛇口もしっかり閉めておきましょう。
床が水浸しになるのを防ぐために、古新聞や雑巾を洗濯機の周りに敷き詰め、ホースから出てくる残り水を受けるためのバケ-ツも用意しておくと、後片付けがぐっと楽になります。
排水ホースは、洗濯機本体側と、床の排水口側の2か所で接続されています。多くの場合、ホースクリップという金具やプラスチックのバンドで固定されていますね。
このクリップにはいくつか種類があって、洗濯ばさみのように手でつまんで緩める「クリップ式」、ドライバーでネジを回して緩める「ネジ式」、プラスチックのギザギザを噛み合わせている「スナップ式」などがあります。
ご自宅の洗濯機がどのタイプか確認してみてください。固くて外しにくい場合は、プライヤーという工具を使うと軽い力で外せますよ。
ホースを外すと、中に溜まっていた水やヘドロ状の汚れがドバっと出てくることがあるので、先端を上向きに保ちながら慎重にバケツまで運びましょう。
外したホースは、お風呂場などで掃除するのがおすすめです。ホースの片方の口をラップで何重かに覆い、輪ゴムで水が漏れないようにきつく縛ります。
もう片方の口から、水で50倍ほどに薄めた液体タイプの塩素系漂白剤を注ぎ込みます。そして、こちらの口も同じようにラップと輪ゴムでしっかり塞いで、30分ほどつけ置きします。
時間が経ったら、ホースを両手で持ってシャカシャカと振ると、内部にこびりついた汚れが剥がれやすくなります。最後に中の汚れた水を捨て、きれいな水で数回しっかりすすげば完了です。
想像以上の汚れに驚くかもしれませんが、その分達成感も大きいですよ。
ハイターを使って外さず掃除
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先端部分を外す
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床の排水口に接続されている側のホースの先端だけを外します。ホース内に残っている水が床にこぼれないように、先端をすぐにバケツや洗面器に入れるのがポイントです。
💡 洗濯機本体は動かさずに済むので、力に自信がない方でも安心して作業できます。
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ラップで密閉
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外したホースの先端にラップを二重、三重にしっかりとかぶせ、輪ゴムで隙間ができないようにきつく縛って密閉します。これで洗剤を流し込んでも漏れ出す心配がありません。
⚠️ しっかりと密閉することで、洗剤の効果を最大限に活かすことができます。
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3
ハイター投入
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ホースの口を少し持ち上げるようにして、洗濯槽の方からハイターを適量流し込みます。泡タイプのハイターを使うと、液体がすぐに下に流れ落ちず、ホースの内側の壁面にしっかり密着してくれます。
✨ 泡タイプなら洗浄効果がより高まり、頑固な汚れもしっかり分解できます!
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つけ置き放置
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30分間そのまま放置して、洗剤の力で汚れをじっくり分解させます。この間は他の家事をしたり、リラックスして待ちましょう。
☕ コーヒーを飲んだり、読書をしたりして、のんびり待つ時間も有効活用できますね。
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5
排出と接続
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時間が来たら、ラップを外してバケツの中に汚れた水を排出し、ホースを排水口に元通り接続します。最後に「すすぎ」や「槽洗浄」コースで一度運転させると完了です。
🎉 重たい洗濯機を動かす手間もなく、気になるニオイやぬめりを解消できます!
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「排水ホースを本体から外すのは、洗濯機を動かさなきゃいけないし、ちょっと大変そう…」と感じる方も多いんじゃないでしょうか。
ご安心ください。実は、洗濯機に繋がったままでも、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使えば、驚くほど簡単に掃除ができるんです。
この方法なら、大掛かりな準備もいらないので、思い立った時にすぐ実行できますし、力に自信がない方でも手軽に挑戦できますよね。私も時間がない時はこの方法でサッと済ませることがあります。
まず、床の排水口に接続されている側のホースの先端だけを外します。この時、ホース内に残っている水が床にこぼれないように、先端をすぐにバケツや洗面器に入れるのがポイントです。
次に、外したホースの先端にラップを二重、三重にしっかりとかぶせ、輪ゴムで隙間ができないようにきつく縛って密閉します。これで洗剤を流し込んでも漏れ出す心配がありません。
準備ができたら、ホースの口を少し持ち上げるようにして、洗濯槽の方からハイターを適量流し込みます。この時、泡タイプのハイターを使うと、液体がすぐに下に流れ落ちず、ホースの内側の壁面にしっかり密着してくれるので、洗浄効果が高まっておすすめですよ。
そのまま30分ほど放置して、洗剤の力で汚れをじっくり分解させます。時間が来たら、ラップを外してバケツの中に汚れた水を排出し、ホースを排水口に元通り接続します。
最後に仕上げとして、洗濯機に洗剤などを入れずに「すすぎ」や「槽洗浄」コースで一度運転させると、ホースの中に残った洗剤や汚れをきれいに洗い流すことができます。
これなら、重たい洗濯機を動かす手間もなく、気になるニオイやぬめりを解消できますね。
オキシクリーンで掃除
方法① 完全取り外し
ホース丸ごとオキシ漬け
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大きめのバケツや浴槽にお湯をはり、規定量のオキシクリーンを溶かして「オキシ液」を作ります。その中にホースを完全に沈めてつけ置きします。
40~60度
20分~数時間
✨ 頑固な汚れも酸素の泡でしっかり分解!ぬめりもニオイもすっきり除去できます
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方法② 洗濯槽ごと
まるごとオキシ漬け
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ホースを外すのが難しい場合におすすめ。洗濯槽の高水位までお湯をため、オキシクリーンを溶かして数時間放置します。
40~60度
数時間
💡 洗濯槽の裏側のカビ取りと同時に、洗浄液が排水ホースも通過するので一石二鳥です!
🎉 手間をかけずに洗濯機全体をリフレッシュ!効率的で便利な掃除方法です
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- お湯にオキシクリーンを溶かしてオキシ液を作成
- ホースを完全に沈めてつけ置き
- 水が茶色く濁り、汚れが浮き上がるのを確認
- 歯ブラシや配管ブラシで軽くこする
- しっかり水ですすいで完了
最近、SNSなどでも話題沸騰で、お掃除の定番アイテムになりつつあるオキシクリーンですが、もちろん洗濯機の排水ホース掃除にも大活躍してくれるんです。
オキシクリーンの最大の魅力は、酸素の力で汚れを分解する酸素系漂白剤であること。塩素系漂白剤特有のツンとした刺激臭がほとんどないので、「あのニオイがどうも苦手で…」という方には、まさに救世主のような存在だと思います。小さなお子様やペットがいるご家庭でも、比較的安心して使いやすいのが嬉しいポイントですよね。
オキシクリーンで掃除する場合も、基本は「つけ置き」です。そして、その効果を最大限に引き出す秘訣は「お湯」にあります。40~60度くらいのお湯にオキシクリーンを溶かすことで、酸素の泡が勢いよく発生し、洗浄パワーが格段にアップするんですよ。
排水ホースを完全に取り外せる場合は、大きめのバケツや浴槽にお湯をはり、規定量のオキシクリーンを溶かして「オキシ液」を作ります。その中にホースを完全に沈めて、汚れ具合に応じて20分から、頑固な汚れの場合は数時間つけ置きしてみてください。
時間が経つと、水が茶色く濁り、汚れが浮き上がってくるのが目に見えてわかります。その後、使い古しの歯ブラシや細長い配管ブラシで内部を軽くこすり、最後にしっかり水ですすげば、ぬめりもニオイもすっきりです。
ホースを外すのが難しい場合は、洗濯槽をまるごと「オキシ漬け」する方法がおすすめです。洗濯槽の高水位までお湯をため、そこにオキシクリーンを溶かして数時間放置します。この方法だと、洗濯槽の裏側のカビ取りと同時に、その洗浄液が排水ホースの中も通過してくれるので、一石二鳥で掃除が完了します。
手間をかけずに、洗濯機全体をリフレッシュできる、とても便利な方法だと思います。
ドラム式洗濯機の掃除の注意点
デザインもおしゃれで、節水効果も高いドラム式洗濯機ですが、縦型洗濯機とは少し構造が違うため、排水ホースの掃除をする際にはいくつか知っておきたい注意点があります。
まず、ドラム式洗濯機の多くは、洗濯に使う水の量を最小限に抑える「節水構造」になっています。これは環境にもお財布にも優しい大きなメリットなのですが、一方で、水の勢いが弱い分、洗剤カスや糸くずなどの汚れが排水口やホース内に留まりやすく、縦型に比べて詰まりやすい傾向があるんです。だからこそ、ドラム式をお使いの場合は、より一層、定期的なお手入れが大切になってきます。
一番の注意点は、排水ホースの設置場所です。多くのドラム式洗濯機では、本体の構造上、排水口が洗濯機の真下や、壁際の狭いスペースの奥深くにあることが多いんです。こうなると、掃除のためにホースを外そうにも、簡単には手が届きません。
ドラム式洗濯機は本体重量が80kg以上あるモデルも珍しくなく、無理に動かそうとすると、床を傷つけたり、重たい本体で自分が怪我をしてしまったりする危険性が非常に高いので、絶対にやめてくださいね。
もし、ご自宅のドラム式洗濯機の排水ホースが外しにくい場所にある場合は、無理は禁物です。先ほどご紹介した「外さない方法」、つまり排水口側だけを外して洗浄剤を流し込む方法で掃除するのが、最も安全で賢明な選択と言えるでしょう。
また、最近では洗濯機の下に設置して高さを出す「かさ上げ台」という便利なアイテムもあります。これを設置すれば、洗濯機下に空間が生まれて、格段に掃除がしやすくなりますよ。ドラム式は精密な機械でもありますから、掃除の際に内部の電子部品などに水がかからないよう、慎重に作業することも忘れないでくださいね。
パイプユニッシュは使える?
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安全準備
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安全のためにゴム手袋を着用してください。排水口のフタや中に設置されているゴミ受け(排水トラップの部品)など、手で外せるパーツはすべて取り外します。
取り外したパーツは後で歯ブラシでこすり洗いしておくと効率的です。
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洗剤投入
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排水口の穴に直接パイプユニッシュを規定量注ぎ入れ、製品の指示に従って放置します。
15~30分
注意: 効果を期待して長時間放置しすぎるのはNG。溶かした汚れがパイプの奥で再凝固して、かえって詰まりを悪化させる可能性があります。
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3
水で洗い流し
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時間が経ったら、たっぷりの水で洗い流します。バケツ2杯分くらいの水を、何回かに分けてゆっくりと流し込むのがコツです。
危険: 絶対に熱湯を使わないでください!洗剤の成分が急激に分解されて、有害な塩素ガスが発生する危険があります。必ず常温の水かぬるま湯を使用してください。
一気に流すと水の勢いで洗剤が飛び散ってしまう可能性があるため、ゆっくりと数回に分けて流しましょう。
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- 混合禁止: 「まぜるな危険」の表示通り、酸性タイプの洗剤との混合は絶対に避けてください
- 使用範囲: パイプユニッシュは排水口内部の詰まりに特化した洗剤です
- ホース全体の掃除: ホース全体のぬめりを取りたい場合は、つけ置き洗いがおすすめです
- 換気: 使用中は必ず換気を行い、密閉空間での使用は避けてください
お風呂や洗面所の排水口が詰まった時、「パイプユニッシュ」にお世話になる方は多いですよね。あの強力な洗浄力は、もちろん洗濯機の排水口掃除にも効果絶大なんです。
パイプユニッシュの主成分である水酸化ナトリウムは、アルカリ性の力でタンパク質や油汚れを強力に分解する性質を持っています。そのため、洗濯機排水の主な汚れである、衣類から出る皮脂汚れ、髪の毛、そして溶け残った洗剤カスなどが結合してできたヘドロ状の汚れを、ドロドロに溶かしてすっきり洗い流してくれるんです。
使い方はとっても簡単。まず、安全のためにゴム手袋を着用してくださいね。排水口のフタや、中に設置されているゴミ受け(排水トラップの部品)など、手で外せるパーツはすべて取り外します。
そして、排水口の穴に直接パイプユニッシュを規定量注ぎ入れ、製品の指示に従って15分から30分ほど放置します。この間に、取り外したパーツを古い歯ブラシなどでこすり洗いしておくと効率的です。
時間が経ったら、たっぷりの水で洗い流します。この時、バケツ2杯分くらいの水を、何回かに分けてゆっくりと流し込むのがコツです。一気に流すと、水の勢いで洗剤が飛び散ってしまう可能性がありますからね。
ただし、いくつか大切な注意点があります。
まず、効果を期待して長時間放置しすぎるのはNGです。溶かした汚れがパイプの奥で再凝固して、かえって詰まりを悪化させてしまうことがあるんです。
また、洗い流す際には、絶対に熱湯を使わないでください。洗剤の成分が急激に分解されて、有害な塩素ガスが発生する危険があります。必ず常温の水か、ぬるま湯を使いましょう。
「まぜるな危険」の表示があるように、酸性タイプの洗剤と混ざるのも厳禁です。パイプユニッシュは手軽で強力ですが、あくまで排水口内部の詰まりに特化した洗剤です。ホース全体のぬめりを取りたい場合は、やはりつけ置き洗いがおすすめだと思います。
困った時の洗濯機排水ホース掃除と業者依頼

自分で掃除をしてみたけれど、うまくいかない時や、そもそもホースが外せなくて困ってしまうこともありますよね。
そんな「困った!」という状況に合わせた対処法や、プロの業者さんにお願いする場合のポイントなどを解説します。無理せず最適な方法を見つけましょう。
ホースが外せない場合の掃除方法
方法① 片側注入
手軽
排水口側から洗浄剤注入
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排水口に接続されている片側だけを外し、そこから洗浄剤を流し込む最も手軽で安全な方法です。液体タイプの塩素系漂白剤や、粘度が高く汚れに密着しやすいパイプクリーナーを使用します。
ホースの口をラップと輪ゴムでしっかり塞ぎ、少し時間を置くことで内部のぬめりやカビを効果的に分解できます。
洗濯機本体を動かす必要がなく、力に自信がない方でも安心して実行できます
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方法② 槽洗浄活用
簡単
洗濯槽クリーナーで同時清掃
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市販の洗濯槽クリーナーを上手に活用する方法です。洗濯槽にお湯をためてクリーナーを溶かし、「槽洗浄コース」で運転または数時間つけ置きします。
強力な洗浄液が洗濯槽だけでなく、排水ホースの中も通過していくため、同時に掃除ができます。
ホースを直接洗うほどの洗浄力は期待できませんが、定期的に行うことで、ひどい汚れの蓄積を予防する効果があります。
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排水エラーが頻発したり、強烈なニオイが改善されない頑固な汚れの場合は、無理に自分で解決しようとせず、専門のクリーニング業者に相談することも大切な選択肢です
これらの方法はあくまで簡易的なお掃除です。完全な清掃には限界があることをご理解ください。
「よし、今日は洗濯機の排水ホースを徹底的に掃除するぞ!」と意気込んでみたものの、いざ作業を始めると、洗濯機本体に繋がっている部分が固くてどうしても外れない…なんてこと、ありますよね。
特に、洗濯機を設置してから一度も動かしたことがない場合や、長年の湿気やホコリで部品が固着していると、結構な力仕事になってしまうことも。
でも、ここで諦めてしまうのはまだ早いです。ホースを完全に取り外せなくても、内部をきれいにする方法はちゃんとあるんですよ。
一番手軽で安全なのは、やはり排水口に接続されている片側だけを外し、そこから洗浄剤を流し込む方法です。液体タイプの塩素系漂白剤や、粘度が高く汚れに密着しやすいパイプクリーナーなどをホースの中に注ぎ込みます。この時、ホースの口をラップと輪ゴムでしっかり塞ぎ、少し時間を置くことで、内部のぬめりやカビを効果的に分解できます。
もう一つの方法は、市販の洗濯槽クリーナーを上手に活用するやり方です。洗濯槽にお湯をためてクリーナーを溶かし、「槽洗浄コース」で運転させるか、数時間つけ置きします。すると、その強力な洗浄液が洗濯槽だけでなく、排水ホースの中も通過していくため、同時に掃除ができるというわけです。ホースを直接洗うほどの洗浄力は期待できないかもしれませんが、定期的に行うことで、ひどい汚れの蓄積を予防する効果は十分にあります。
ただし、これらの方法はあくまで簡易的なお掃除です。もし、排水エラーが頻発したり、強烈なニオイが改善されなかったりするような頑固な汚れに悩んでいる場合は、無理に自分で解決しようとせず、専門のクリーニング業者に相談することも大切な選択肢の一つだと思います。
詰まりを解消する掃除
洗濯の途中で、突然「ピーピー」という警告音が鳴り響き、操作パネルにエラー表示が出て運転が止まってしまった…そんな経験はありませんか?
多くの場合、これは「うまく排水できていませんよ」という洗濯機からのSOSサイン。その原因のほとんどが、排水ホースの詰まりなんです。日々の洗濯で出る衣類の糸くずや髪の毛、ペットの毛、そして溶け残った洗剤や柔軟剤などが、見えないホースの中で少しずつ蓄積し、水の通り道を塞いでしまうんですね。
詰まりを根本的に解消するには、やはり一度ホースを外して、中の汚れを物理的に取り除くのが最も確実で効果的な方法です。
ホースを外したら、お風呂場などでシャワーの水を勢いよく流し込みながら、使い古しの歯ブラシや、100円ショップなどでも手に入る細長い配管用ブラシを差し込んで、内部にこびりついたヘドロ状の汚れをゴシゴシとかき出しましょう。驚くほど黒い汚れの塊が出てくることもありますよ。
もし、ホースを外すのが難しい状況であれば、市販のパイプクリーナーを試してみる価値はあります。特に、高粘度のジェルタイプのものを選ぶと、ホースの壁面に洗剤がとどまりやすく、汚れにしっかり密着してじっくり分解してくれます。
ただし、注意したいのは、詰まりが非常に頑固な場合、一度の掃除では完全に解消しないこともあるという点です。何度か試しても水の流れが改善しない、エラーが繰り返し表示される、といった場合は、詰まりの原因がホースのさらに奥、つまり床下の排水管で起きている可能性も考えられます。
その領域になると、もはや家庭で対処できる範囲を超えていますので、無理せず速やかにプロの水道修理業者に相談するのが賢明な判断だと思います。
業者に頼む手順と費用
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業者検索
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インターネットで「洗濯機クリーニング 地域名」や「排水口 掃除 業者」といったキーワードで検索し、お住まいのエリアに対応している複数の業者をリストアップします。
検索例: 「洗濯機クリーニング 東京」「排水口掃除 大阪」「ハウスクリーニング 横浜」
それぞれのウェブサイトでサービス内容や料金体系をしっかり確認しましょう。
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料金確認
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料金は依頼する作業範囲によって大きく変わります。一般的な相場を把握して予算を決めましょう。
排水口・ホース掃除:8,000円~15,000円
分解洗浄も含む場合:
上記料金 + 10,000円~20,000円ほど高くなることが多いです。洗濯機本体を分解して洗濯槽の裏側まで洗浄する本格的なサービスです。 |
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見積もり取得
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作業前に必ず複数の業者から見積もりを取ることが最も大切です。電話やメールで状況を伝え、料金の内訳を明確にしてもらいましょう。
確認必須項目: 基本料金、出張費、追加料金、作業内容の詳細、作業時間の目安
複数業者の見積もりを比較することで、適正価格がわかり、ぼったくりを防げます。
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上記料金 + 10,000円~20,000円ほど高くなることが多いです。洗濯機本体を分解して洗濯槽の裏側まで洗浄する本格的なサービスです。
- 料金の透明性: 内訳が明確で追加料金の説明があること
- 口コミ・評判: 口コミサイトでの評価をチェック
- 実績・経験: 過去の施工実績や年数を確認
- 保険加入: 万が一の際の損害賠償保険の有無
- 対応力: 質問への回答が丁寧で分かりやすいか
- アフターフォロー: 作業後の保証やサポート体制
自分での掃除ではニオイや詰まりがどうしても解消しない場合や、ドラム式洗濯機で自分では手が届かないなど、自力での作業が難しいと感じた時は、プロのハウスクリーニング業者や水道修理業者に依頼するのが断然おすすめです。
専門知識を持ったスタッフが、専用の機材や洗剤を使って、普段は見えない洗濯槽の裏側から排水口の奥まで、徹底的に洗浄してくれます。その仕上がりは、まさに新品同様。長年の悩みが一気に解決するかもしれませんよ。
業者に依頼する場合、まずはインターネットなどで「洗濯機クリーニング 地域名」や「排水口 掃除 業者」といったキーワードで検索し、お住まいのエリアに対応している複数の業者をリストアップしましょう。そして、それぞれのウェブサイトでサービス内容や料金体系を確認します。
料金は、依頼する作業範囲によって大きく変わってきます。排水口と排水ホースの掃除だけであれば、おおよそ8,000円から15,000円くらいが一般的な相場のようです。もし、洗濯機本体を分解して洗濯槽の裏側まで洗浄する「分解洗浄」も一緒にお願いする場合は、プラス10,000円~20,000円ほど高くなることが多いですね。
業者を選ぶ上で最も大切なのは、必ず作業前に複数の業者から「見積もり」を取ることです。電話やメールで状況を伝え、料金の内訳(基本料金、出張費、追加料金など)を明確にしてもらいましょう。
その上で、料金だけでなく、口コミサイトでの評判や、過去の実績、万が一の際の損害賠償保険の有無などを総合的に比較検討し、最も信頼できると感じた業者に依頼するのが、失敗しないための鍵となります。
自分で交換する方法
排水ホースを念入りに掃除してみても、染み付いたカビのニオイがどうしても取れない場合や、ホースの表面をよく見たら、細かい亀裂がたくさん入っていたり、硬化して弾力がなくなっていたりする場合。
そんな時は、思い切って新しいホースに交換してしまうのが最善の解決策です。
特に、ホースの亀裂から水が滲み出ているのを発見したら、床材を傷める前に、すぐ交換しましょう。
新しい排水ホースは、お近くの家電量販店やホームセンターの洗濯機用品コーナー、あるいはAmazonや楽天市場といったインターネット通販で簡単に手に入ります。価格も1,000円~3,000円程度と、比較的リーズナブルです。
長さ選択: 短すぎると届かず、長すぎると水が溜まって汚れの原因に。現在のホースと同じ長さがベストです。
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古いホース取り外し
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まず、古いホースを洗濯機本体と排水口の両方から取り外します。ホースクリップやバンドがある場合は、それらも一緒に外してください。
注意: ホース内に残り水がある可能性があるため、バケツや雑巾を準備して床が濡れないよう注意してください。
取り外したクリップやバンドは紛失しないよう、まとめて保管しておきましょう。
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新しいホース接続
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新しいホースを排水口側から先に接続し、次に洗濯機本体側へとしっかりと取り付けます。外した時と逆の手順で作業を進めてください。
接続部分のサイズが合わない場合は、無理に押し込まず、適切なサイズのホースを用意してください。
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固定と水漏れ確認
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ホースクリップやバンドがある場合は、排水の振動で抜けてしまわないように、忘れずに元の位置にしっかりと固定してください。
取り付け完了後は、いきなり洗濯を始めるのではなく、バケツ一杯程度の水を洗濯槽に流して排水させ、接続部分から水漏れがないかを確認してください。
接続部分を手で触って湿っていないか、床に水滴が落ちていないかを丁寧にチェックしましょう。
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- 排水口側にホースの先端を挿入
- 洗濯機本体側にもう一方の端を接続
- ホースにたるみがないよう長さを調整
- ホースクリップやバンドで固定
購入する際に最も重要なのが「サイズ確認」です。特に、洗濯機本体に接続する部分の直径は、メーカーや機種によって微妙に異なる場合があります。サイズが合わないホースを購入してしまうと、うまく接続できなかったり、無理やり接続しても隙間から水漏れしたりする原因になるので、必ず事前にメジャーなどで測っておきましょう。
また、ホースの長さも重要です。短すぎると届きませんし、逆に長すぎると、たるんだ部分に水が溜まって新たな汚れの原因になることも。現在のホースと同じくらいの長さを選ぶのがベストです。
交換の手順は、基本的にはホースを取り外した時と全く逆の作業になります。
まず、古いホースを洗濯機本体と排水口の両方から取り外します。そして、新しいホースを、外した時と逆の手順、つまり排水口側から先に接続し、次に洗濯機本体側へとしっかりと取り付けます。
ホースクリップやバンドがある場合は、排水の振動で抜けてしまわないように、忘れずに元の位置にしっかりと固定してください。
取り付けが完了したら、いきなり洗濯を始めるのではなく、まずはバケツ一杯程度の水を洗濯槽に流し、排水させてみるなどして、接続部分から水漏れがないかをしっかり確認すると、より安心ですね。
水漏れ修理はどうする?
ある日、ふと洗濯機の下の床に水たまりができているのを見つけたら、一瞬ヒヤッとしますよね。でも、慌てないでください。まずは落ち着いて、どこから水が漏れているのか原因を突き止めることが大切です。
最初にすべきことは、安全の確保。すぐに洗濯機の電源プラグを抜き、水道の蛇口をしっかりと閉めて、これ以上被害が広がらないようにしましょう。
水漏れの原因として非常に多いのが、排水ホースのトラブルです。長年の使用による経年劣化でホースの素材が硬化し、洗濯機の振動などで小さな亀裂が入ったり、穴が開いてしまったりすることがあります。
もし水漏れ箇所が特定でき、それが小さな穴や亀裂であれば、応急処置としてホームセンターなどで売っている「自己融着テープ」や「水漏れ補修用テープ」といった防水性の高いテープを、水気をよく拭き取った上から何重にもしっかりと巻き付けることで、一時的に水漏れを止めることができます。
ただし、これはあくまでも本格的な修理や交換までの「つなぎ」の処置です。テープは時間とともに劣化しますし、洗濯機の振動で剥がれてくる可能性もあるので、できるだけ早く新しいホースに交換することをおすすめします。
また、水漏れの原因がホース本体の破損ではなく、洗濯機本体や排水口との「接続部分の緩み」であることも少なくありません。
この場合は、一度ホースを外し、接続部分にゴミや髪の毛が挟まっていないかを確認し、きれいに清掃してから、もう一度接続バンドやクリップが緩まないように、しっかりと接続し直してみてください。これだけで、あっさり水漏れが直ることもありますよ。
それでも改善しない場合は、接続部分のパッキンというゴム部品が劣化している可能性も考えられるので、その際は部品の交換を検討するのが良いでしょう。
総括:洗濯機の排水ホース掃除
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。