ドラム式洗濯機は高価な買い物だからこそ、絶対に失敗したくないですよね。
特に「コスパ最強のモデルはどれ?」と探している方は、価格だけでなく機能や電気代、そして長く使えるかどうかまで、気になるポイントがたくさんあると思います。
私も家電量販店で働いていると、お客様から「結局、どのドラム式洗濯機が一番お得なの?」というご質問を本当によくいただきます。
縦型洗濯機との違いや、よく聞く「やめとけ」という声の真相、そして乾燥機能の要であるヒートポンプ式のメリットなど、知っておきたいことは山積みです。
また、安い型落ちモデルや購入に最適な時期を見極めることも、賢い選択をする上では欠かせません。
この記事では、現役の家電店員である私が、コスパ最強のドラム式洗濯機を見つけるための具体的な選び方から、メーカーごとの比較、一人暮らしにおすすめのモデルまで、皆さんの疑問に一つひとつ丁寧にお答えしていきます。
コスパ最強のドラム式洗濯機の選び方

ドラム式洗濯機を選ぶとき、何を基準にすれば良いか迷ってしまいますよね。
ここでは、後悔しない一台を見つけるために知っておきたい、基本的な選び方のポイントを一緒に見ていきましょう。
縦型とドラム式の違いを比較
ドラム式洗濯機を検討する上で、まず多くの方が悩むのが「縦型と何が違うの?」という点ではないでしょうか。お店でもこの質問は本当によく受けます。
一番大きな違いは、やはり洗浄方式です。
縦型は洗濯槽の底にある羽根を回転させて、たくさんの水流で衣類をこすり合わせる「もみ洗い」が基本です。洗浄力が高いので、泥汚れや食べこぼしといった頑固な汚れに強いのが特長なんです。
ただ、衣類同士が絡みやすく、生地が傷みやすいという側面もあります。また、たくさんの水を使うので、水道代が少し高くなる傾向にありますね。
一方、ドラム式は洗濯槽を回転させて、衣類を上から下へ落とす「たたき洗い」がメインです。
少ない水で洗えるので、水道代を節約できるのが嬉しいポイント。衣類が絡みにくく、生地へのダメージも少ないため、おしゃれ着などを洗うのにも向いています。
ただし、縦型に比べると洗浄力は少しマイルドなので、頑固な汚れには予洗いなどの工夫が必要になることもあります。
乾燥機能にも大きな違いがあります。
縦型の乾燥機能はヒーター式が主流で、高温で乾かすため衣類が縮みやすく、電気代も高めです。ドラム式はヒートポンプ式が多く、低温の風で優しく乾かすので、ふんわり仕上がり、電気代も抑えられます。
この乾燥機能の差が、ドラム式を選ぶ大きな決め手になるお客様も多いですね。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、ご自身のライフスタイルに合ったタイプを選ぶことが大切だと思います。
「やめとけ」と言われる理由
節水性に優れているため水道代を抑制
ヒートポンプ式なら電気代も節約
ランニングコスト込みで考えると一概に高いとは言えない
購入前に設置場所の寸法(幅・奥行き・高さ)を確認
搬入経路の確認も必須
コンパクトな「プチドラム」モデルも登場
最近は温水洗浄機能で洗浄力を大幅向上
洗剤の自動投入機能も搭載
皮脂汚れは温水で縦型以上にきれいに落とせることも
ヒートポンプ式なら電気代も節約
ランニングコスト込みで考えると一概に高いとは言えない
搬入経路の確認も必須
コンパクトな「プチドラム」モデルも登場
洗剤の自動投入機能も搭載
皮脂汚れは温水で縦型以上にきれいに落とせることも
「ドラム式はやめとけ」という言葉、耳にしたことがある方もいるかもしれません。実際に店頭でも、こうした不安の声をいただくことがあります。
なぜ、そのように言われることがあるのか、主な理由と対策を一緒に見ていきましょう。
一つ目の理由は、本体価格の高さです。
縦型洗濯機に比べると、ドラム式は高価なモデルが多いのは事実ですね。特に最新の高機能モデルとなると、20万円以上することも珍しくありません。この初期投資の大きさが、購入をためらう一因になっているようです。
ただ、先ほどもお伝えしたとおり、ドラム式は節水性に優れているため、長い目で見ると水道代を抑えられます。ヒートポンプ式のモデルであれば電気代も節約できるので、ランニングコストまで含めて考えると、一概に「高い」とは言えないかもしれません。
二つ目は、設置スペースの問題です。
ドラム式洗濯機は、縦型に比べて本体の奥行きが大きいモデルがほとんど。また、ドアが手前に開くため、開閉スペースも確保する必要があります。
いざ購入しようと思っても「防水パンに収まらない」「ドアが開けられない」といった理由で、設置を断念されるケースも少なくないんです。購入前には、設置場所の寸法(幅・奥行き・高さ)はもちろん、搬入経路の確認も必ず行うようにしてください。
最近はコンパクトな「プチドラム」と呼ばれるモデルも登場しているので、設置スペースが限られている方は、そういった製品から探してみるのも良いと思います。
三つ目は、洗浄力に対する不安です。
「ドラム式はたたき洗いだから、汚れ落ちが悪いのでは?」というイメージがあるようです。確かに、泥汚れなどの頑固な汚れに対しては、縦型のもみ洗いに軍配が上がることがあります。
しかし、最近のドラム式洗濯機は、温水洗浄機能や洗剤の自動投入機能などを搭載し、洗浄力を大幅に向上させています。皮脂汚れなどは、温水で洗うことで縦型以上にきれいに落とせることもありますよ。
汚れの種類やライフスタイルに合わせて、必要な機能が搭載されたモデルを選ぶことが、満足度を高める鍵になります。
ドラム式はヒートポンプ式がオシ!
ドラム式洗濯機の大きな魅力の一つが、パワフルで衣類に優しい乾燥機能ですよね。
その乾燥方式には、大きく分けて「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2種類があるんです。どちらを選ぶかで、仕上がりや電気代が大きく変わってくるので、ここはしっかり押さえておきたいポイントです。
まず、ヒーター式ですが、これはドライヤーのように高温の温風で衣類を乾かす仕組みです。構造がシンプルなので、本体価格が比較的安いモデルに搭載されていることが多いですね。
ただ、高温で乾かすため、どうしても衣類が縮みやすかったり、生地が傷みやすかったりするデメリットがあります。電気代も高くなる傾向にあるので、乾燥機能を毎日使う方にはあまり向かないかもしれません。
一方、私が断然おすすめしたいのが「ヒートポンプ式」です。これは、空気中の熱を集めて利用する仕組みで、エアコンの除湿機能に近いイメージですね。
約60℃くらいの低温の風で乾かすので、衣類が傷みにくく、ふんわりと仕上がるのが最大の特長。Tシャツやタオルの肌触りが、本当に気持ちよくなるんです。
ヒーター式に比べて、使用する電力量が少ないため、電気代を大幅に節約できるのも嬉しいポイント。毎日乾燥機能を使うご家庭なら、年間で1万円以上の差が出ることもありますよ。
もちろん、ヒートポンプ式にも注意点はあります。ヒーター式に比べて構造が複雑なため、本体価格が高くなる傾向があります。
ただ、先ほどもお伝えしたように、電気代の差を考えると、数年で元が取れるケースがほとんどです。乾燥機能を重視するなら、初期投資はかかってもヒートポンプ式を選ぶのが、結果的にコスパが良くなる、と私は思います。
「洗濯から乾燥まで、ボタン一つで終わらせたい」という方には、ぜひヒートポンプ式を選んでいただきたいですね。
乾燥機能が充実したモデルを狙う
ワイシャツやブラウスもアイロンなしで着られるレベルに仕上がるモデルもあり、家事が楽になります。
• アイロンがけが苦手な方
• ワイシャツやブラウスをよく着る方
頻繁に洗えないスーツやジャケット、ぬいぐるみなどのお手入れにぴったり。花粉を除去できるコースもあります。
• アレルギーが気になる方
• スーツを頻繁に着る方
• 花粉症の方
あとは溜まったホコリをサッと捨てるだけで、お手入れの手間が格段に減ります。
• ズボラさん
• 忙しくてお手入れ時間がない方
• 乾燥機能をよく使う方
• アイロンがけが苦手な方
• ワイシャツやブラウスをよく着る方
• アレルギーが気になる方
• スーツを頻繁に着る方
• 花粉症の方
• ズボラさん
• 忙しくてお手入れ時間がない方
• 乾燥機能をよく使う方
せっかくドラム式洗濯機を選ぶなら、乾燥機能にはこだわりたいですよね。最近のモデルは、ただ乾かすだけでなく、驚くほど便利な機能がたくさん搭載されているんです。
ここでは、特に注目したい乾燥機能についてご紹介しますね。
まずチェックしたいのが「シワ伸ばし」機能です。
アイロンがけって、結構大変な家事の一つじゃないでしょうか。この機能が付いていると、乾燥中に衣類をほぐしながら温風を当てることで、気になるシワを軽減してくれます。
ワイシャツやブラウスなども、アイロンなしで着られるレベルに仕上がるモデルもあって、お客様からも「家事がすごく楽になった」と好評です。特に忙しい方や、アイロンがけが苦手な方には、とても便利な機能だと思います。
次に注目したいのが「除菌・消臭」機能です。
温風や専用のイオンなどを活用して、衣類についた菌や気になるニオイをリフレッシュしてくれます。頻繁に洗えないスーツやジャケット、ぬいぐるみなどのお手入れにぴったりですね。
花粉の季節には、衣類についた花粉を洗い流さずに除去できるコースを搭載したモデルも人気があります。清潔さを保ちたい方や、アレルギーが気になる方には、ぜひチェックしてほしい機能です。
さらに、最近のトレンドとして「フィルターの自動お掃除機能」も外せません。
ドラム式洗濯機の乾燥機能を快適に使い続けるためには、乾燥フィルターのお手入れが不可欠です。ここにホコリが溜まると、乾燥効率が落ちてしまったり、生乾きの原因になったりするんです。
このお手入れが意外と面倒なのですが、自動お掃除機能があれば、洗濯のたびに溜まったホコリを自動でかき集めてくれます。あとは、たまったホコリをサッと捨てるだけなので、お手入れの手間が格段に減りますよ。
ズボラさんには、特におすすめしたい機能ですね。
これらの機能は、全てのモデルに搭載されているわけではありません。
ご自身のライフスタイルを思い浮かべながら「どの機能があれば、毎日の洗濯がもっと楽になるかな?」と考えてみてください。必要な機能を見極めることが、満足のいく一台に出会うための近道になります。
メーカー別の電気代を比較して選ぶ
ドラム式洗濯機は、毎日使うものだからこそ、電気代は気になるところですよね。特に乾燥まで行うと、電気代がかさむイメージがあるかもしれません。
しかし、先述のようにヒートポンプ式のモデルを選べば、電気代はかなり抑えられます。ここでは、主要メーカーの最新モデル(洗濯容量12kgクラス)で、洗濯から乾燥まで行った場合の電気代の目安を比較してみましょう。
※上記は電気料金単価31円/kWhで計算した場合の目安です。使用状況により変動します。
このように見ると、メーカーやモデルによって電気代に差があることがわかりますね。
特にシャープや東芝のモデルは、省エネ性能が高いことがうかがえます。年間で考えると、この差は決して小さくありません。
では、なぜこれほど電気代に違いが出るのでしょうか?
その理由は、各メーカーが搭載している独自の省エネ技術にあります。
例えば、パナソニックの「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」は、大風量で効率よく乾かすことで時間と電気代を節約します。
日立の「風アイロン」は、高速風でシワを伸ばしながら乾燥させるのが特長です。
東芝の「ヒートポンプ除湿乾燥」は、低温の風で優しく乾かすことで、省エネ性能を高めています。
シャープは、業界トップクラスの省エネ性能を誇るヒートポンプユニットを搭載しているのが強みですね。
もちろん、電気代だけで洗濯機を選ぶわけではありません。洗浄力や静音性、使いやすさなど、総合的に判断することが大切です。
ただ、購入時の本体価格だけでなく、こうしたランニングコストにも目を向けることで、より「コスパ最強」な一台を見つけることができるはずです。
カタログなどに記載されている消費電力量(Wh)をチェックして、比較検討してみることをおすすめします。
ドラム式洗濯機をコスパ最強で使う秘訣

お気に入りの一台を見つけたら、次はいかにしてお得に手に入れ、長く賢く使っていくかが重要になります。
ここでは、ドラム式洗濯機を最大限コスパ良く活用するための秘訣をお伝えしますね。
ドラム式洗濯機が安くなる月を狙う
最狙い目
決算セール
ボーナス時期
避けるべき
高価なドラム式洗濯機、少しでも安く買えたら嬉しいですよね。
実は、家電には安くなりやすい時期というものが存在します。そのタイミングを狙うことで、お得に購入できる可能性がぐっと高まるんです。
ドラム式洗濯機の場合、一番の狙い目はモデルチェンジの時期です。
多くのメーカーでは、新しいモデルが秋(9月~11月頃)に発売されます。そのため、その直前の夏(7月~8月頃)になると、旧モデルとなった製品が「型落ち」として安くなる傾向があります。
型落ちといっても、基本的な性能は最新モデルと大きく変わらないことがほとんど。最新機能に強いこだわりがなければ、この時期に旧モデルを購入するのが最も賢い選択かもしれません。私もお客様には、よくこの時期をおすすめしています。
次に狙い目なのが、家電量販店の決算セール時期です。
多くのお店の本決算は3月、中間決算は9月に行われます。この時期は、お店側も売上目標を達成するために、価格交渉に柔軟に応じてくれやすくなります。ドラム式洗濯機のような高額商品は、特に値引きの対象になりやすいので、積極的に交渉してみる価値はありますよ。
ボーナス時期のセール(7月、12月)も、目玉商品が出やすいのでチェックしておくと良いでしょう。
逆に、避けた方が良い時期もあります。
それは、新生活が始まる前の2月~3月です。
この時期は、引っ越しなどで洗濯機の需要が一年で最も高まるため、価格が下がりにくい傾向にあります。急いで買う必要がなければ、この時期は避けて、少し待ってから購入を検討するのがおすすめです。
もちろん、これらの時期以外でも、お店独自のセールなどで安くなることはあります。日頃からチラシやウェブサイトをチェックして、価格の動向を把握しておくことも大切ですね。
購入を急いでいないのであれば、少し待ってみることで、数万円単位で節約できるかもしれません。
安い型落ちモデルを賢く手に入れる
先ほどもお伝えしたとおり、ドラム式洗濯機をお得に手に入れるなら「型落ちモデル」を狙うのが王道です。
「型落ち」と聞くと、性能が劣るイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ、コスパを重視するなら、これ以上ない選択肢だと私は思います。
なぜなら、洗濯機のモデルチェンジは、毎年行われることが多いのですが、その内容は比較的小さな変更に留まるケースがほとんどだからです。例えば、新しい洗浄コースが一つ追加されたり、操作パネルのデザインが少し変わったり、といった具合です。
洗浄力や乾燥機能といった基本的な性能は、前年のモデルとほとんど変わらないことが多いんです。それなのに、価格は数万円、時には10万円近く安くなることもあるのですから、これは見逃せませんよね。
型落ちモデルを探す最適な時期は、やはり新モデルが登場する直前の7月~8月です。
この時期になると、家電量販店の店頭では「在庫一掃セール」といった形で、旧モデルが特別価格で販売され始めます。
ただし、注意点もあります。
それは、人気モデルほど早く売り切れてしまうということです。
特に、省スペースで設置しやすいコンパクトタイプや、デザイン性の高いモデルは、セールが始まるとあっという間になくなってしまうことも。
「もう少し待てば、もっと安くなるかも…」と粘っているうちに、欲しかったモデルが買えなくなってしまった、というお客様もいらっしゃいます。在庫限りの販売になるので、ある程度のところで決断することも大切ですね。
また、型落ちモデルは、店頭に展示されている「展示品」が販売されることもあります。
展示品は、未使用品よりもさらに安く購入できる可能性がありますが、細かな傷や汚れがついている場合もあります。購入する際は、必ず店員さんと一緒に本体の状態を確認し、納得した上で決めるようにしましょう。
保証期間がどうなるのかも、合わせて確認しておくと安心です。
最新機能にこだわらないのであれば、型落ちモデルは間違いなく「コスパ最強」の選択肢の一つです。
主要メーカーごとの特徴を徹底比較
ドラム式洗濯機と一言で言っても、メーカーごとに様々な特徴があります。
ここでは、国内の主要メーカーであるパナソニック、日立、東芝、シャープの4社に絞って、それぞれの強みや得意な機能をご紹介しますね。どのメーカーがご自身の希望に合っているか、ぜひ参考にしてみてください。
トリプル自動投入:液体洗剤・柔軟剤・おしゃれ着洗剤まで自動投入。
計量の手間が省けて便利。使いやすさと高い洗浄力を両立。
ナイアガラ洗浄:大流量シャワーで洗剤浸透、たたき洗いと押し洗いで頑固な汚れもきれいに。
らくメンテ:乾燥フィルターのお手入れが楽に。
シワ伸ばし効果が絶大で、高い洗浄力とメンテナンス性も魅力。
業界トップクラスの低振動・低騒音設計:モーターと洗濯槽が直結。
運転音が非常に静か。夜間や早朝の洗濯、集合住宅にお住まいの方に特におすすめ。
自動ホコリ洗浄機能:乾燥フィルターや乾燥ダクトのホコリを自動洗浄。
省エネ性能も非常に高く、ランニングコストを重視する方にぴったり。
トリプル自動投入:液体洗剤・柔軟剤・おしゃれ着洗剤まで自動投入。
計量の手間が省けて便利。使いやすさと高い洗浄力を両立。
ナイアガラ洗浄:大流量シャワーで洗剤浸透、たたき洗いと押し洗いで頑固な汚れもきれいに。
らくメンテ:乾燥フィルターのお手入れが楽に。
シワ伸ばし効果が絶大で、高い洗浄力とメンテナンス性も魅力。
業界トップクラスの低振動・低騒音設計:モーターと洗濯槽が直結。
運転音が非常に静か。夜間や早朝の洗濯、集合住宅にお住まいの方に特におすすめ。
自動ホコリ洗浄機能:乾燥フィルターや乾燥ダクトのホコリを自動洗浄。
省エネ性能も非常に高く、ランニングコストを重視する方にぴったり。
まずは、パナソニックです。
パナソニックの強みは、何と言っても「温水洗浄」と「洗剤自動投入」機能のパイオニアであること。「スゴ落ち泡洗浄」は、高濃度の洗剤液を泡立てて繊維の奥まで浸透させ、皮脂汚れや黄ばみを強力に分解します。
液体洗剤や柔軟剤、おしゃれ着洗剤まで自動で投入してくれる「トリプル自動投入」は、計量の手間が省けて本当に便利だと評判です。使いやすさと高い洗浄力を両立させているのが、パナソニックの魅力ですね。
次に、日立です。
日立の代名詞といえば、高速風でシワを伸ばしながら乾かす「風アイロン」機能。アイロンがけの手間を大幅に減らしたい、という方に絶大な人気を誇ります。
また、「ナイアガラ洗浄」は、大流量のシャワーで洗剤をしっかり浸透させ、たたき洗いと押し洗いで頑固な汚れもきれいに落とします。乾燥フィルターのお手入れを楽にしてくれる「らくメンテ」も、日立ならではの嬉しい機能です。
続いて、東芝です。
東芝のモデルは、洗浄力の高さに定評があります。目に見えないナノサイズの泡「ウルトラファインバブル」が、洗剤の効果を最大限に引き出し、繊維の奥の汚れまでしっかり除去します。
また、業界トップクラスの低振動・低騒音設計も東芝の大きな特長。モーターと洗濯槽が直結しているため、運転音が非常に静かなんです。夜間や早朝に洗濯することが多いご家庭や、集合住宅にお住まいの方に特におすすめです。
最後に、シャープです。
シャープといえば、独自の空気清浄技術「プラズマクラスター」が有名ですよね。洗濯機にもこの技術が活かされていて、水で洗えない衣類を除菌・消臭したり、洗濯槽のカビ菌の繁殖を抑制したりする効果が期待できます。
また、乾燥フィルターや乾燥ダクトに溜まったホコリを自動で洗い流してくれる機能も搭載しており、お手入れのしやすさも魅力です。省エネ性能も非常に高いので、ランニングコストを重視する方にもぴったりのメーカーです。
このように、メーカーごとに得意な分野が異なります。ご自身が洗濯機に何を一番求めるのかを明確にして、メーカー選びの参考にしてみてください。
一人暮らし向けのコスパが良いドラム式洗濯機
「一人暮らしだけど、乾燥機能が便利なドラム式洗濯機を使ってみたい」
最近、お店でもそういった声をよく聞くようになりました。
ただ、一人暮らし向けのアパートやマンションは、設置スペースが限られていることが多いですよね。
そこで注目したいのが、本体サイズがコンパクトな、いわゆる「プチドラム」と呼ばれるモデルです。通常のドラム式洗濯機は、洗濯容量が10kg~12kgのファミリーサイズが主流ですが、プチドラムは7kgクラスが中心です。
本体の幅や奥行きがスリムに設計されているので、一般的な防水パンにもすっきりと収まることが多いんです。これなら、設置スペースの問題でドラム式を諦めていた方でも、導入できる可能性があります。
一人暮らしの方がプチドラムを選ぶメリットは、コンパクトさだけではありません。洗濯容量が小さい分、使用する水や電気の量も少なくて済むので、光熱費の節約につながります。本体価格も、ファミリーサイズのものに比べると、比較的手頃な価格帯から選べるのも嬉しいポイントですね。
もちろん、デメリットもあります。
それは、一度に洗える洗濯物の量が少ないということです。シーツや毛布といった大物を洗う際には、容量が足りなくなるかもしれません。
また、プチドラムの乾燥方式は、ヒーター式を採用しているモデルがほとんどです。先ほどもお伝えしたように、ヒーター式はヒートポンプ式に比べて電気代が高くなる傾向があり、衣類も傷みやすいという点も理解しておく必要があります。
現在、プチドラムを主に販売しているのは、シャープやアクアといったメーカーです。特にシャープのモデルは、コンパクトながらもプラズマクラスターなどの独自機能を搭載しており、人気があります。
一人暮らしでドラム式洗濯機を検討するなら、まずはご自宅の防水パンのサイズを正確に測ってみてください。その上で、これらのコンパクトモデルから探してみると、ぴったりの一台が見つかるかもしれません。
乾燥機能を毎日使いたいというよりは、「雨の日や急いで乾かしたい時に使えれば良い」という方に向いている選択肢だと思います。
コスパ最強ドラム式洗濯機5選
これまでご紹介してきた選び方のポイントを踏まえて、現役の家電店員である私が「これはコスパ最強!」と自信を持っておすすめできるドラム式洗濯機を5つ、厳選してご紹介します。
どのモデルも、価格と性能のバランスが非常に優れていますよ。
パナソニック NA-LX125D
「スゴ落ち泡洗浄」による高い洗浄力と、シワを抑えてふんわり仕上げる「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」を搭載した、パナソニックの定番モデルです。液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も付いているので、毎日の洗濯が本当に楽になります。機能と価格のバランスが取れた、まさに王道の一台と言えるでしょう。
日立 BD-SV120J
日立独自の「風アイロン」を搭載し、アイロンがけの手間を減らしたい方にぴったりのモデルです。大流量の「ナイアガラ洗浄」で、頑固な汚れもしっかり落とします。「自動おそうじ」機能で洗濯槽を清潔に保てるのも嬉しいポイント。乾燥機能と洗浄力の両方を重視する方におすすめです。
東芝 TW-127XP3
「ウルトラファインバブル洗浄」で、繊維の奥の汚れまで徹底的に洗い上げます。業界トップクラスの低振動・低騒音設計なので、時間を気にせず洗濯できるのが最大の魅力。スマートフォンと連携して、外出先から操作できる機能も便利です。静かさと洗浄力を求めるなら、このモデルで間違いありません。
シャープ ES-X11B
業界No.1の省エネ性能を誇り、ランニングコストを極限まで抑えたい方におすすめの一台です。独自の「ハイブリッド乾燥NEXT」技術で、衣類に優しく、スピーディーに乾燥させます。面倒な乾燥フィルターの自動お掃除機能や、プラズマクラスターによる消臭・除菌機能も搭載しており、機能性も十分です。
AQUA AQW-DX12
機能を絞り込むことで、高いコストパフォーマンスを実現したモデルです。真っ直ぐなフォルムの「まっ直ぐドラム」は、衣類が絡まりにくく、シワを抑えて乾燥できるのが特長。空気の力で消臭・除菌ができる「エアウォッシュ」機能も搭載しています。シンプルな機能で十分、という方にぴったりの一台です。
ここでご紹介したモデルは、いずれもお客様からの評価が非常に高い製品ばかりです。もちろん、最適な一台は、ご家庭のライフスタイルによって異なります。ぜひこの情報を参考に、ご自身にとっての「コスパ最強」なドラム式洗濯機を見つけてくださいね。
総括:コスパ最強のドラム式洗濯機について
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。