「ドラム式洗濯機、買わなきゃよかった…」そんな後悔だけは、絶対にしたくないですよね。
高価な買い物だからこそ、慎重になるそのお気持ち、家電量販店で働く私も痛いほど分かります。
「洗濯から乾燥まで全自動!」という夢のようなキャッチフレーズに惹かれて購入したものの、「洗浄力がイマイチ…」「お手入れが想像以上に大変!」「電気代、本当に安いの?」といった、お客様からのリアルな声。実は店頭で耳にすることも少なくないんです。
「ドラム式洗濯機は二度と買わない!」と心に決めてしまう前に、ぜひこの記事を読んでみてください。
なぜ後悔の声が生まれるのか、その理由を一つひとつ解き明かしながら、あなたの暮らしを本当に豊かにしてくれる一台と出会うための後悔しない選び方のコツを、プロの視点からこっそりお教えしますね。
この記事を読めば、きっとあなたにピッタリの洗濯機選びができるはずですよ!
なぜ?ドラム式洗濯機を二度と買わない5つの理由

ドラム式洗濯機に憧れを抱いて購入したものの、実際に使ってみて「こんなはずでは…」と後悔してしまうお客様の声は、実は少なくありません。
ここでは、私が店頭で直接お聞きしたリアルな後悔ポイントを中心に、なぜ「ドラム式洗濯機を二度と買わない」と感じてしまうのか、その理由を詳しくご紹介していきますね。
ドラム式はデメリットしかないって本当?
「ドラム式はデメリットしかないって聞くけど、本当ですか?」これは、私が店頭で本当によくいただくご質問の一つです。
結論から言うと、もちろんそんなことはありません。ただ、期待が大きい分、実際に使ってみて「こんなはずじゃなかった」と感じるデメリットが目についてしまう、というのが正直なところかもしれませんね。
お客様からよく聞くのは、まず価格の高さです。
縦型洗濯機に比べて初期投資が大きくなるため、その分、機能面への期待値も自然と高くなります。しかし、実際に使ってみると、例えば乾燥機能に満足できなかったり、後述するお手入れの手間が思った以上にかかったりして、「この価格に見合っていないかも…」と感じてしまうケースがあるんです。
また、本体サイズが大きいこともデメリットとして挙げられます。
日本の住宅事情、特にマンションなどでは、設置スペースが限られていることが多いですよね。「デザインが気に入って買ったのに、いざ搬入しようとしたら防水パンに収まらなかった」「ドアの開閉スペースを考えていなくて、壁にぶつかってしまう」といったご相談は後を絶ちません。
さらに、洗濯物の出し入れで腰をかがめる必要があるため、「毎日のこととなると結構な負担になる」という小柄な女性やご年配の方からの声も耳にします。便利なはずの家電が、かえって日々のストレスになってしまうのは悲しいですよね。
このように、ドラム式洗濯機には確かに便利な点も多いのですが、ライフスタイルや住環境によっては、デメリットが大きく感じられてしまうことがある、というのが実情だと思います。
次の章からは、ドラム式洗濯機の具体的な後悔ポイントを順を追って5つ紹介していきます。
縦型より劣る?気になる洗浄力を比較
洗浄力に関するご相談も、お客様から非常によく寄せられます。「ドラム式は縦型に比べて汚れ落ちが悪いって本当?」という疑問ですね。これは洗濯方式の違いを理解すると分かりやすいかもしれません。
ドラム式洗濯機は、ドラムを回転させて衣類を上から下に落とす「たたき洗い」が基本です。少ない水で洗剤を泡立たせて洗うので、節水効果が高く、衣類へのダメージが少ないのがメリットです。一方で、縦型洗濯機は、たっぷりの水の中で洗濯槽の底にある羽根(パルセーター)を回転させ、衣類同士をこすり合わせる「もみ洗い」で汚れを落とします。
この違いから、特に泥汚れや食べこぼし、お子様の体操服といった頑固な固形汚れに対しては、たくさんの水で力強く洗う縦型洗濯機の方が有利な場合が多いんです。実際に、「子どものユニフォームの泥汚れが、ドラム式にしてから落ちにくくなった気がする」というお声は、スポーツをされているお子様がいるご家庭からよくお聞きします。
ただし、日常的な皮脂汚れや汗の汚れなどについては、ドラム式でも十分な洗浄力を発揮します。最近のモデルは、温水洗浄機能や洗剤の自動投入機能などを搭載し、洗浄力を高める工夫がされているものも多いですよ。
洗濯方式 | 得意な汚れ | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ドラム式 | 皮脂汚れ、油汚れ | 節水、衣類が傷みにくい | 泥汚れには やや弱い |
縦型 | 泥汚れ、固形汚れ | 高い洗浄力、価格が手頃 | 水道代がかかる、衣類が絡みやすい |
どちらが良い・悪いということではなく、ご家庭で洗う洗濯物の汚れの種類によって、得意・不得意がある、と考えると良いかもしれませんね。
故障しやすい?メーカーごとの比較
「ドラム式洗濯機は構造が複雑だから、故障しやすいって聞きました」という不安の声も、購入を検討されているお客様からよくいただきます。確かに、乾燥機能や洗剤の自動投入機能など、多機能な分、部品点数が多くなり、縦型のシンプルな洗濯機に比べると故障のリスクは高まる傾向にあるかもしれません。
特に多いトラブルとしては、乾燥機能の不具合や、排水フィルターの詰まりによるエラー表示、ドアロックの故障などが挙げられます。修理費用も、部品代や出張費を含めると高額になりがちで、「購入して数年で数万円の出費は痛い」というお話も伺います。
メーカーによって故障率に大きな差がある、と一概に言うのは難しいのですが、お客様からのお話や修理の受付状況を見ていると、各メーカーに特徴があるように感じます。
メーカー | 特徴・メリット | 注意点・デメリット |
---|---|---|
パナソニック |
機能が豊富で人気が高い
サポート体制がしっかりしている
5年間の長期保証キャンペーンなど実施
|
機能が豊富な分、様々なトラブルのご相談を受けることがある
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日立 |
「らくメンテ」などお手入れのしやすさに定評
メンテナンス性が良い
|
一部のモデルで乾燥フィルターの不具合が話題になった過去
現在は改善されているが、過去の情報から不安に思われる方もいる
|
東芝 |
静音性に優れたモーターを搭載
比較的トラブルが少ない
|
他のメーカーに比べると機能がシンプルなモデルが多い
|
シャープ |
独自機能が多く魅力的
特殊な技術による差別化
|
構造が特殊で修理が難しいケースもある
独自機能が多い分、メンテナンスが複雑
|
パナソニックは、機能が豊富で人気が高い分、様々なトラブルのご相談を受けますが、サポート体制がしっかりしているという印象です。5年間の長期保証キャンペーンなどを実施していることもあり、万が一の時も安心感がありますね。
日立は、「らくメンテ」などお手入れのしやすさに定評がありますが、一部のモデルで乾燥フィルターの不具合が話題になったこともありました。現在は改善されていますが、そういった過去の情報から不安に思われる方もいらっしゃるようです。
東芝は、静音性に優れたモーターを搭載しており、比較的トラブルが少ないという声を聞きます。ただ、他のメーカーに比べると機能がシンプルなモデルが多いかもしれません。
シャープは、独自機能が多く魅力的ですが、その分、構造が特殊で修理が難しいケースもあるようです。
もちろん、これはあくまで私が現場で感じる傾向であり、どのメーカーの製品でも個体差や使い方によって寿命は変わってきます。大切なのは、購入時に延長保証に加入しておくこと。そして、日頃からこまめにお手入れをして、洗濯機に負担をかけないように使うことだと思います。
乾燥フィルターの掃除がとにかく面倒
「洗濯から乾燥までボタン一つで楽になると思ったのに、毎回フィルター掃除が必要で、結局手間がかかる」…これは、ドラム式洗濯機を使い始めたお客様から最もよく聞く「後悔ポイント」かもしれません。
ドラム式洗濯機の乾燥機能は、衣類から出た水分を温風で乾かす仕組みですが、その際に糸くずやホコリがたくさん発生します。この糸くずやホコリをキャッチするのが「乾燥フィルター」です。このフィルターが目詰まりすると、温風の通り道が塞がれてしまい、乾燥時間が長くなったり、生乾きの原因になったり、最悪の場合は故障につながることもあります。
そのため、メーカーは「乾燥機能を使うたびに、乾燥フィルターの掃除をしてください」と推奨しています。実際に、フィルターを見てみると、一回の乾燥で驚くほどたくさんのホコリが溜まっているのが分かります。これを毎回取り除いて、時には水洗いして…というのが、想像以上に面倒に感じられる方が多いようです。
特に、乾燥フィルターは本体の上部や奥まった場所にあることが多く、取り出しにくい、掃除しにくい、という構造的な問題点を指摘されるお客様もいらっしゃいます。
最近では、日立の「らくメンテ」のように、乾燥フィルターをなくし、お手入れを糸くずフィルターに集約したモデルや、シャープのように乾燥フィルターのホコリを自動で掃除してくれる機能を搭載したモデルも登場しています。
もし、こまめな掃除が苦手だと自覚されているなら、こういったお手入れが楽なモデルを選ぶことが、購入後の満足度を大きく左右する重要なポイントになると言えるでしょう。
本体価格が高い!縦型との価格を比較
ドラム式洗濯機の購入をためらう一番の理由として、やはり本体価格の高さを挙げる方は多いですね。家電量販店で働いていると、「便利そうだけど、値段が…」というお客様の声を毎日のように耳にします。
実際に、縦型洗濯機とドラム式洗濯機の価格を比較してみると、その差は一目瞭然です。
洗濯機の種類 | 主な価格帯(2025年現在) |
---|---|
ドラム式洗濯機 |
15万円 ~ 25万円以上
高機能モデルは30万円を超える場合もあります
2025年現在
|
縦型洗濯機 |
7万円 ~ 15万円程度
エントリーモデルは5万円台から選択可能
2025年現在
|
もちろん、これはあくまで目安であり、容量や機能によって価格は大きく変動します。しかし、一般的にドラム式洗濯機は、同程度の容量の縦型洗濯機に比べて、倍近い価格になることも珍しくありません。
この価格差の理由は、やはり機能の複雑さにあります。乾燥機能を実現するためのヒートポンプやヒーター、節水しながら高い洗浄力を保つための精密な制御システム、洗剤の自動投入機能など、高度な技術が詰め込まれている分、どうしてもコストが上がってしまうのです。
「初期投資は高くても、毎日の家事が楽になるなら」と考える方もいらっしゃいますが、一方で「洗濯機に20万円以上は出せない」と感じる方も多く、この価格差がドラム式洗濯機の普及を妨げている大きな要因の一つであることは間違いないでしょう。
ただし、最近では価格競争も激しくなり、型落ちモデルであれば15万円以下で購入できるドラム式洗濯機も増えてきました。新製品にこだわらなければ、少しでもお得に手に入れるチャンスはありますので、購入時期を見極めるのも賢い選択だと思います。
実は高い?気になる電気代を比較
「ドラム式洗濯機は乾燥機能を使うと電気代がすごく高くなるんですよね?」というご質問も、省エネ意識の高いお客様からよくいただきます。毎日使う家電だからこそ、ランニングコストは気になりますよね。
実は、ドラム式洗濯機の電気代は、搭載されている乾燥方式によって大きく異なります。主に「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2種類があり、この違いを知っておくことがとても大切です。
ヒートポンプ式は、空気中の熱を利用して除湿しながら乾かす、エアコンの除湿機能に近い仕組みです。低温の風で乾かすため、衣類が傷みにくく、消費電力が少ないのが最大のメリットです。現在のドラム式洗濯機の主流はこちらのタイプですね。
一方、ヒーター式は、ドライヤーのようにヒーターで温めた高温の風を直接衣類に当てて乾かす仕組みです。本体価格は比較的安い傾向にありますが、消費電力が大きく、電気代が高くなるのがデメリットです。
実際に、洗濯から乾燥まで行った場合の1回あたりの電気代の目安を比較してみましょう。
このように、ヒートポンプ式のドラム式洗濯機を選べば、乾燥機能を使っても電気代は意外と高くないんです。むしろ、縦型洗濯機の乾燥機能を使う方が、電気代は高くなることが多いんですよ。
「ドラム式は電気代が高い」というイメージは、かつてのヒーター式が主流だった頃のものかもしれません。電気代を気にするのであれば、必ず「ヒートポンプ式」のモデルを選ぶようにしましょう。
二度と買わないと思わないためのドラム式洗濯機の選び方

ここまでドラム式洗濯機の少しネガティブな側面を中心にお話ししてきましたが、もちろん、正しく選んで上手に使えば、これほど頼りになる家電はありません。
ここでは、購入後に「二度と買わない!」なんて思わないために、あなたのライフスタイルに本当に合った一台を見つけるための選び方のコツを、プロの視点からお伝えしますね。
ドラム式洗濯機の寿命は何年くらい?
「高いお金を出して買うのだから、できるだけ長く使いたい」というのは、誰しもが思うことですよね。「ドラム式洗濯機の寿命って、だいたい何年くらいなんですか?」というご質問は、保証期間を気にされるお客様から特によくいただきます。
一般的に、洗濯機の設計上の標準使用期間は「7年」とされていることが多いです。これは、安全上支障なく使用できる標準的な期間としてメーカーが設定しているもので、本体にもシールで表示されています。また、修理に必要な部品の保有期間も、製造終了から6~8年程度が目安となっています。
つまり、ドラム式洗濯機の寿命は、およそ7年~10年と考えていただくのが一つの目安になります。
もちろん、これはあくまで平均的な数字で、使用頻度や使い方、メンテナンスの状況によって大きく変わってきます。毎日何度も乾燥機能まで使うご家庭と、週に数回洗濯機能しか使わないご家庭とでは、部品の消耗度合いも当然違ってきますよね。
お客様の中には、10年以上大切に使われている方もいらっしゃいますし、残念ながら5年ほどで大きな故障に見舞われてしまう方もいらっしゃいます。
買い替えのサインとしては、
- 運転中に頻繁にエラーで止まるようになった
- 脱水が甘く、洗濯物がビショビショのまま仕上がる
- 乾燥に以前より時間がかかる、または全く乾かない
- 「ガリガリ」「キーキー」といった異音がする
- 電源プラグやコードが異常に熱くなる
といった症状が挙げられます。
これらのサインが見られたら、修理費用と新しい製品の購入費用を天秤にかけて、買い替えを検討するタイミングかもしれません。高価な買い物だからこそ、万が一に備えて、購入時の延長保証への加入は強くおすすめします。
それでもドラム式で買ってよかった点
これまでデメリットや注意点をお話ししてきましたが、もちろん「ドラム式にして本当に良かった!」というお客様の声もたくさんいただいています。
むしろ、ライフスタイルに合致した方にとっては、手放せない最高のパートナーになっているんですよ。
一番よく聞くのは、やはり「洗濯物を干す手間から解放されたこと」ですね。これは、特に共働きのご家庭や、小さなお子様がいて毎日洗濯に追われるお母さんから、喜びの声としてよくお聞きします。
「夜、寝る前にスイッチを押しておけば、朝には乾いた洗濯物がたたむだけになっている。この時間的、精神的な余裕は何物にも代えがたい」
「雨の日や梅雨の時期、花粉の季節でも、天気を一切気にせず洗濯できるのが本当にストレスフリー」
「重たい洗濯カゴを持って、ベランダと部屋を往復する重労働がなくなった」
など、家事の負担が劇的に軽くなったというお話は尽きません。
また、「タオルの仕上がりが全然違う!」という声も非常に多いです。乾燥機能を使うと、ガスで繊維を立ち上げながら乾かすので、天日干しのようにゴワゴワにならず、ホテルのタオルのようにふわっふわに仕上がるんです。この肌触りを一度体験してしまうと、もう元には戻れない、とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。
さらに、節水性能の高さも、長く使っていく上で嬉しいポイントです。ドラム式は縦型に比べて使用水量が約半分で済むため、水道代の節約につながります。毎日のことなので、年間で考えると結構な差になりますよ。
このように、デメリットを上回る大きなメリットがあるのも事実です。大切なのは、ご自身のライフスタイルの中で、どのメリットを一番重視するか、ということなのかもしれませんね。
後悔しないドラム式のおすすめ機種
「じゃあ、結局どの機種を選べば後悔しないの?」という声が聞こえてきそうですね。
ここでは、2025年現在の最新モデルの中から、私がお客様に自信を持っておすすめできる、バランスの取れた人気の機種をいくつかご紹介します。
パナソニック NA-LX127DL
やはり安定した人気を誇るのがパナソニックのLXシリーズです。
特にこのモデルは、洗剤・柔軟剤・おしゃれ着洗剤の「トリプル自動投入」や、温水洗浄機能、スマホ連携など、欲しい機能がほぼ全部入りでありながら、最上位機種よりも少し価格が抑えられているのが魅力です。
乾燥の速さと仕上がりのバランスも良く、「迷ったらコレ」と言える一台ですね。
東芝 ZABOON TW-127XP4L
東芝の強みは、独自の「ウルトラファインバブル洗浄」による高い洗浄力と、業界トップクラスの静音性です。マンションにお住まいの方や、夜間に洗濯をすることが多いご家庭には特におすすめできます。
このモデルは、乾燥の仕上げに湿度をコントロールして、タオルのふんわり感を長持ちさせる機能も搭載しており、仕上がりにこだわる方から高い評価を得ています。
日立 ビッグドラム BD-STX130KL
日立を選ぶなら、何と言っても「らくメンテ」機能が決め手になります。面倒な乾燥フィルターの掃除を不要にし、糸くずフィルターにホコリを集約してくれるので、お手入れの手間を格段に減らすことができます。
「こまめな掃除は苦手…」という方には、まさに救世主のような機能です。大風量でシワを伸ばしながら乾かす「風アイロン」も、日立ならではの人気の機能ですよ。
もちろん、これはほんの一例です。ご予算や設置スペース、絶対に譲れない機能などを考慮して、最適な一台は人それぞれ異なります。
ぜひ、これらの機種を参考に、ご自身のライフスタイルにぴったりのパートナーを見つけてくださいね。
結局どっちが人気?縦型とドラム式
「いろいろ話を聞いたけど、結局のところ、世間では縦型とドラム式、どっちが人気なんですか?」というご質問も、最後の決め手に悩むお客様からよくいただきます。
最新の販売データを見ると、実は今でも「販売台数で言えば、縦型洗濯機の方がドラム式を大きく上回っている」のが現状です。全体の約7割から8割は縦型が占めている、というデータもあります。
この背景には、やはり価格の問題が大きいと考えられます。先ほどもお伝えしたように、ドラム式は高価なため、どうしても購入のハードルが高くなります。
また、日本の住宅事情にマッチしたコンパクトなモデルが多いことや、構造がシンプルで壊れにくいという安心感も、縦型が根強く支持される理由でしょう。
特に洗浄力を最優先に考えるご家庭やご年配の世帯では、昔から慣れ親しんだ縦型を選ぶ傾向が強いように感じます。
一方で、ドラム式洗濯機の需要も共働き世帯の増加などを背景に年々高まっています。特に新築の戸建てやマンションを購入されるタイミングで、「家事の負担を減らしたい」とドラム式を選ぶ若い世代のお客様は非常に多いです。
つまり、「どちらが人気か」という問いに対しては、「台数では縦型が人気だが、時短や利便性を求める層からのドラム式の支持も確実に増えている」というのが答えになります。
流行りに流されるのではなく、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解した上で、ご自身の価値観に合った方を選ぶことが、後悔しない洗濯機選びの鍵と言えそうですね。
コスパ最強モデルはある?選び方のコツ
コスパ最強モデルの選び方 | 詳細・メリット |
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1. 「型落ちモデル」を狙う
|
毎年秋頃に新モデルが発売され、前年モデルが大幅値下げ
洗濯機は1年で機能が劇的に変わることは稀
基本的な洗浄・乾燥機能はほとんど同じ
主な変更点例
スマホ連携機能の追加、操作パネルのデザイン変更程度
性能がほとんど変わらないのに数万円安く購入可能
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2. 機能の「優先順位」を決める
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全部入り最上位モデルの全機能が本当に必要か検討
ライフスタイルに合わせて機能に優先順位をつける
基本的な洗濯・乾燥性能は上位モデルと変わらない
おすすめコスパモデル例
AQUAの「まっ直ぐドラム」シリーズ、東芝「ZABOON」エントリーモデル
自動投入やヒートポンプ乾燥搭載で10万円台も可能
|
「ドラム式の便利さは欲しいけど、やっぱり価格は抑えたい…コスパ最強のモデルってありますか?」というご相談、大歓迎です!
高機能な最上位モデルに目が行きがちですが、少し視点を変えるだけで、ぐっとお得に満足度の高い一台を見つけることができるんですよ。
コツは大きく分けて2つあります。
1. 「型落ちモデル」を狙う
家電製品は、毎年秋頃に新モデルが発売されることが多いです。新モデルが出ると、その一つ前の「型落ちモデル」は価格が大きく下がります。
実は、洗濯機の場合、1年のモデルチェンジで機能が劇的に変わることは稀なんです。基本的な洗浄機能や乾燥機能はほとんど同じで、スマホ連携の機能が少し追加されたり、操作パネルのデザインが変わったりする程度の違いであることが多いんですよ。
最新機能に強いこだわりがなければ、性能がほとんど変わらない型落ちモデルを、新製品より数万円も安く購入できる可能性があります。これは、最も賢い買い方の一つだと私は思います。
2. 機能の「優先順位」を決める
「全部入りの最上位モデル」は確かに魅力的ですが、本当にその全ての機能が必要でしょうか?
例えば、「洗剤の自動投入は便利そうだけど、温水洗浄はあまり使わないかも」「スマホで遠隔操作はしないかな」というように、ご自身のライフスタイルを振り返り、機能に優先順位をつけてみてください。
メーカーによっては、最上位モデルから温水洗浄やスマホ連携機能などを省いた、少しシンプルなミドルクラスのモデルをラインナップしています。基本的な洗濯・乾燥性能は上位モデルと変わらないのに、価格はぐっと抑えられていることが多いです。
例えば、AQUAの「まっ直ぐドラム」シリーズや、東芝の「ZABOON」のエントリーモデルなどは、自動投入やヒートポンプ乾燥といった人気の機能を搭載しながら、10万円台で購入できることもあり、コストパフォーマンスを重視するお客様から高い人気を得ています。
全ての機能を求めるのではなく、「これだけは譲れない」というポイントを絞ることが、コスパ最強モデルを見つける近道ですよ。
最新2025年版メーカー比較
最後に、2025年現在の各メーカーの最新動向と特徴をまとめておきましょう。メーカーごとの「強み」を知っておくと、より自分に合った洗濯機を選びやすくなりますよ。
メーカー | 強み・特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
パナソニック |
機能のバランスと安定感
自動投入、温水洗浄、スマホ連携など、全ての機能が高水準。乾燥の速さや仕上がりも良く、迷ったらまず候補に挙がる「優等生」です。
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機能に妥協したくない・最新の便利機能を使いこなしたい
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日立 |
お手入れの手間を削減
「らくメンテ」機能で面倒な乾燥フィルター掃除が不要。大風量でシワを削減する「風アイロン」も根強い人気を誇ります。
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こまめな掃除が苦手・アイロンがけの手間を減らしたい
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東芝 |
高い洗浄力と静音性
微細な泡で汚れを落とす「ウルトラファインバブル洗浄」。夜間でも安心な静音設計が魅力。乾燥後のタオルのふんわり感にも定評があります。
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洗浄力と静かさを両立したい・マンション住まいで音が気になる
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シャープ |
独自性と省エネ性能
乾燥フィルターの自動清掃機能や、プラズマクラスターによる除菌・消臭など、他社にはないユニークな機能が特徴。省エネ性能も高いです。
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お手入れの手間を減らしたい・衣類の除菌や消臭を重視する
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AQUA |
高いコストパフォーマンス
自動投入やヒートポンプ乾燥など、人気の機能を搭載しながらも価格を抑えたモデルを豊富にラインアップ。コンパクトな設計も魅力です。
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価格を抑えつつ便利な機能が欲しい・設置スペースが限られている
|
このように、メーカーごとに力を入れているポイントが異なります。
デザインの好みもあると思いますので、ぜひ店頭で実物を見ながら、ご自身のライフスタイルにぴったりのメーカーを見つけてみてくださいね。
総括:ドラム式洗濯機を二度と買わないと思わないために
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。