「そろそろエアコンの臭いが気になる…」と思って検索してみると、必ずと言っていいほど目にするのが「くらしのマーケット」ですよね。
「えっ、こんなに安いの?」と驚く一方で、「本当に大丈夫かな?」「知らない人を家に入れるのはちょっと怖い…」なんて不安を感じていませんか?
実は私、普段は家電量販店で働いているんですが、お店でも「エアコンクリーニングってどこに頼めばいいの?」というご相談をよく受けるんです。大手の安心感も捨てがたいですが、やっぱり背に腹は代えられないというか、お値段も大事ですよね。
くらしのマーケットは、うまく使えばプロの技術を驚きの価格で受けられる素晴らしいサービスなんですが、正直に言うと「選び方」を間違えると失敗してしまうリスクもゼロではありません。
そこで今回は、家電のプロとしての視点と、いち主婦としての感覚をミックスして、くらしのマーケットで「安くて良い業者さん」を見極めるための全ノウハウを詰め込みました。
安さの裏側にある理由から、絶対に選んではいけない業者の特徴、そして我が家のエアコンを守るための必須知識まで。これを読めば、もう迷うことなくあなたにぴったりの「正解」が見つかるはずですよ!
- 安さの理由と適正相場を理解
- 失敗しない業者選びのコツを習得
- お掃除機能付き機種の注意点を確認
- 損害賠償と補償の限界を知る
「くらしのマーケット」で失敗しないエアコン掃除

まずは、誰もが一番気になる「お金」の話と、サービスの「質」について深掘りしていきましょう。
なぜあんなに安いのか、安すぎて逆に怪しくないのか。そのカラクリと、良い業者さんに出会うための基本的な考え方を、家電量販店員の視点で解説しますね。
料金相場と安さの理由
くらしのマーケットを見ていると、「壁掛けエアコン 7,000円〜」なんて金額が飛び込んできて、二度見してしまいませんか?
私が勤めている家電量販店や、ダスキン、おそうじ本舗といった大手業者さんに依頼すると、標準タイプでも大体14,000円前後はかかりますから、半額近い値段です。「安かろう悪かろうなんじゃないの?」と疑いたくなる気持ち、すごーくよく分かります。
でも実は、この安さにはちゃんとした理由があるんです。
くらしのマーケットに登録しているのは、ほとんどが個人事業主の方たち。大手のように莫大な広告宣伝費をかけたり、立派なコールセンターを持ったりしていません。つまり、中間マージンや固定費を徹底的にカットできているから、その分をお客様に還元できているというわけなんです。
| エアコンタイプ | くらしのマーケット相場 | 大手業者相場 |
|---|---|---|
| 壁掛け(標準) | 7,000円 〜 10,000円 | 14,000円 〜 16,000円 |
| お掃除機能付き | 13,000円 〜 16,000円 | 22,000円 〜 28,000円 |
ただ、ここで一つ注意してほしいのが「お掃除機能付きエアコン」の価格差です。
ここが一番トラブルになりやすいポイントなんですが、安すぎる業者は分解の手間を省いて「簡易洗浄」で済ませてしまうリスクも潜んでいます。価格は需要と供給で動く「生きた数字」なので、あまりに相場より安すぎる場合は、作業内容をしっかり確認する必要がありますね。
より細かな料金の目安や実際の口コミの傾向は、くらしのマーケットのエアコンクリーニングの評判と料金相場もあわせてチェックしてみてください。
サービスのクオリティ実態
「個人の業者さんって、技術力は大丈夫なの?」という不安、これもよく店頭でお客様から聞かれます。
結論から言うと、くらしのマーケットはまさに「玉石混交」。
ものすごく腕の良い職人さんもいれば、残念ながら経験の浅い方も混ざっているのが現実です。だからこそ、私たちユーザーの「選ぶ目」が試される場所でもあるんですよね。
ここで言う「クオリティ」って、単に「エアコンの汚れが落ちるかどうか」だけじゃないんです。
自宅という超プライベートな空間に他人を上げるわけですから、作業員の方の「清潔感」や「マナー」も品質の重要な一部だと思いませんか?
玄関に入った瞬間のタバコの臭いとか、汚れたスリッパで上がられるとか、そういう生理的な不快感がないかどうかも、満足度を大きく左右します。
清潔感は最大のスキルかも?
技術はもちろん大事ですが、「この人なら家に入れても安心」と思えるかどうかはもっと大事。プロフィール写真や口コミで、清潔感への言及をチェックするのは必須ですよ!
大手だと研修を受けたスタッフがマニュアル通りの対応をしてくれますが、個人業者はその人自身のキャラクターがモロに出ます。
でも逆に言えば、本当に誠実で丁寧な「当たり」の業者さんに出会えれば、大手以上のきめ細やかなサービスを格安で受けられるということ。
これこそが、くらしのマーケットを利用する最大の醍醐味かなと思います。
作業スピードと所要時間
忙しい主婦の方にとって、作業時間は短ければ短いほど嬉しいですよね。
でも、エアコンクリーニングに関しては「早ければ良い」というものでもないんです。むしろ、極端に早い業者は「手抜き」を疑った方がいいかもしれません。
標準的な壁掛けエアコンなら、養生から分解、洗浄、片付けまで含めて大体1時間〜1時間半くらいが目安です。これがお掃除機能付きになると、構造が複雑なのでプラス1時間、トータルで2時間半〜3時間は見ておいた方が無難です。
特に富士通ゼネラルのノクリアXシリーズ(サイドファンがついているタイプ)なんかだと、分解だけでかなりの時間を要します。
くらしのマーケットでは、業者によって「1人で来るか」「2人で来るか」も違います。ご夫婦で回っている業者さんだと、阿吽の呼吸でテキパキ進めてくれて、予定より早く終わることもあって感動しますよ。
逆に経験の浅いスタッフだと、分解の手順に戸惑って予定時間を大幅にオーバー…なんてことも。
予約の際は、後のスケジュールに余裕を持たせておくのが鉄則です。
また、繁忙期(6月〜8月)は業者さんも次の現場へ急いでいることが多いので、どうしても作業が慌ただしくなりがちです。じっくり丁寧に作業してもらいたいなら、少し時期をずらすのも賢い作戦ですよ。
業者の当たりはずれ回避策
さて、ここが一番知りたいポイントですよね。
「ハズレ」の業者を引かないためには、どうすればいいのか。
くらしのマーケットにはたくさんのランキングや評価指標がありますが、私が特に注目しているのは「くらしのマーケットアワード」の受賞歴と、「返信の速さ」です。
アワードを受賞している店舗は、口コミ評価や予約数だけでなく、キャンセル率の低さなども総合的に評価されているトップランナーたちです。ここを選んでおけば、まず大失敗はありません。
それから、ランキングの順位決定ロジックには「お客様への返信速度」も含まれているんです。
これ、すごく重要だと思いませんか?
「返信が早い」は信頼の証
問い合わせへのレスポンスが早い業者は、業務管理能力が高く、当日のトラブル対応もスムーズな傾向があります。逆に連絡が遅いと、当日「来ない!」なんてトラブルの予兆かも。
そして、プロフィール写真も要チェックです!
笑顔かどうかよりも、後ろに写っている「機材」を見てください。
プロ用の電動高圧洗浄機(丸山製作所製など)が写っていれば安心ですが、手動の噴霧器(シュッシュッと圧力をかけるタイプ)しか持っていないようだと、洗浄力に不安が残ります。
写真一枚にも、プロ意識って表れるものなんですよね…。
お得な割引クーポンの活用

ただでさえ安いのに、もっと安くしたい…!
主婦としては当然の願いですよね(笑)
くらしのマーケットでは、定期的にお得なキャンペーンをやっているので、これを見逃す手はありません。春の「新生活応援」や、年末の「大掃除キャンペーン」などは狙い目です。
さらに見逃せないのが、業者さん個別の「複数台割引(セット割)」です。
「2台目以降は2,000円引き」といった設定をしている業者さんが結構多いんです。リビングのエアコンだけ頼むつもりだったけど、どうせなら寝室も子供部屋も一緒に…と頼んだ方が、トータルコストでは断然お得になります。
最新のクーポン情報は、くらしのマーケットの公式アプリやLINE公式アカウントに登録しておくと、通知で飛んできます。
中には期間限定のゲリラ的なクーポンもあるので、予約する前には必ずチェックしてくださいね。「知らなかった!」で数千円損するのは悔しいですから。
ちなみに、エアコンクリーニングと一緒に「室外機洗浄」をオプションで勧められることがありますが、これは状況によりけりです。
地面置きで泥ハネがひどいならやる価値ありですが、ベランダ置きでそこまで汚れていないなら、無理に追加しなくても大丈夫かなと思います。
お掃除機能付き機種の注意
ここ、家電量販店員として一番声を大にして言いたいポイントです!
「お掃除機能付きエアコンだから、クリーニングはいらないでしょ?」と思っている方、本当に多いんですが、それは大きな間違いなんです。
あのお掃除機能はあくまで「フィルターのホコリ」を取るだけで、内部のカビや油汚れまでは防げません。むしろ、機械が入り組んでいる分、風通しが悪くてカビが生えやすいというパラドックスさえあるんです。
しかも、このタイプは業者泣かせの「難解機種」が多いんです。
例えばPanasonicのエオリアXシリーズや、三菱電機の霧ヶ峰FZシリーズ、シャープのプラズマクラスター搭載機などは、分解の難易度がめちゃくちゃ高いです。
技術力のない格安業者だと、「この機種は対応できません」と当日断られたり、最悪の場合、分解せずに隙間から洗うだけの手抜き作業をされたりするリスクがあります。
特殊機種は追加料金の覚悟を
これらの機種は、追加料金(3,000円〜5,000円程度)がかかるのが一般的です。もし追加料金なしで安請け合いしている業者がいたら、逆に「本当に分解できるの?」と疑ってかかった方がいいかもしれません。
ご自宅のエアコンがお掃除機能付きかどうか分からない場合は、リモコンに「手動お掃除」などのボタンがあるか確認するか、型番をネットで検索してみてくださいね。予約時に型番を伝えておくと、トラブルが防げますよ。
エアコン掃除で「くらしのマーケット」活用術

後半では、さらに踏み込んで、万が一のトラブルに備えるための知識や、自分自身でできること・できないことの線引きについてお話しします。
賢いユーザーとして、リスクを最小限に抑えながらサービスを活用しましょう。
損害賠償で安全を確保
「もし作業中にエアコンを壊されたら…?」
「汚水が壁紙に飛び散ったら…?」
そんな悪夢のような事態、考えたくもないですが、リスク管理としては無視できません。
ここで強力な味方になるのが、「くらしのマーケット損害賠償補償制度」です。
くらしのマーケット経由で予約した作業中の事故については、最高1億円まで補償されるんです。これ、個人業者に直接頼むのとは違う、プラットフォームならではの巨大なメリットですよね。
ただし!
ここには「10年ルール」という非情な壁が存在します。
メーカーがエアコンの補修用部品を保有している期間は、製造打ち切り後9年〜10年。
つまり、製造から10年以上経っているエアコンがクリーニング中に壊れた場合、部品がないので「修理不能」となってしまうんです。
こうした補修用性能部品の最低保有期間については、(出典:パナソニック「補修用性能部品の保有期間」)などメーカー公式サイトでも明記されています。
この場合、補償額は「同等品の時価」となることが多く、10年前のエアコンの時価なんてほぼゼロ査定…。新品への買い替え費用が全額出るわけではないんです。
多くの業者が「10年以上前の機種は補償対象外」としているのは、こういう事情があるからなんですね。
「壊れても買い替える覚悟」がないなら、古いエアコンのクリーニングは慎重になった方がいいかもしれません。
より具体的な故障リスクや補償の考え方は、エアコンクリーニングで壊れる確率は?業者の選定と安心して頼むコツで詳しく解説しています。
訪問時のセキュリティ対応
女性の一人暮らしや、日中はお母さんとお子さんしかいないご家庭だと、知らない男性スタッフを家に入れるのはやっぱり抵抗がありますよね。セキュリティというか、防犯上の不安は尽きません。
くらしのマーケットの良いところは、予約前に必ず「顔写真」が見られることです。
これ、すごく重要です。
「人は見た目が9割」なんて言葉もありますが、優しそうな雰囲気の方や、ご夫婦で笑顔で写っている写真を見ると、それだけで少し安心できませんか?
直感的に「あ、この人なら大丈夫そう」と感じる感覚は、意外と当たるものです。
どうしても男性スタッフと二人きりになるのが不安な場合は、「女性スタッフ同行」を条件に探すことも可能です。
また予約時のメッセージで「当日は夫も在宅しています」と(嘘でもいいので)伝えておくのも、一つの防犯テクニックかもしれませんね。
お互いに気持ちよく作業してもらうためにも、不安な点は事前に解消しておきましょう。
口コミ評価の分析ポイント

口コミを見る時、星の数(4.8以上とか)だけで判断していませんか?
実はもっと大事なのは「文章の中身」なんです。定性的な情報にこそ、その業者の本質が隠れています。
私が必ずチェックするのは「悪い口コミ」の有無。
特に「追加料金を現地で請求された」「作業後に連絡が取れなくなった」「物を壊された」といったトラブル系の口コミがある業者は、いくら他が高評価でも絶対に避けます。
くらしのマーケットは不当な中傷以外は悪い口コミも掲載する方針なので、そこに書かれていることはリアルな警告だと思った方がいいです。
NGワード集
- 「タバコ臭い」「汗臭い」(生理的に無理!)
- 「道具が汚い」「養生が雑」(プロ意識の欠如)
- 「高圧的な態度」「説明がない」(コミュニケーション不足)
逆に、「スリッパを持参してくれた」「子供にも優しく話しかけてくれた」といった記述があれば、その業者はかなり信頼できます。
技術力はもちろんですが、こういう「気遣い」ができる人は、仕事も丁寧なことが多いんですよ。
DIY洗浄のリスクと限界
「業者に頼むと高いから、自分でスプレーで掃除しようかな?」
…その気持ち、痛いほど分かります!
ホームセンターに行くと、いかにも汚れを落としてくれそうな名前の洗浄スプレーがたくさん売ってますもんね。
でも、家電量販店員としては全力で止めたいです。
「百害あって一利なし」と言っても過言ではありません。
まず、市販のスプレー缶のガス圧程度では、エアコン内部の分厚い熱交換器の奥まで洗剤が届きません。表面の汚れを奥に押し込んで、逆に詰まらせてしまうことが多いんです。
さらに怖いのが「すすぎ不足」。
洗剤成分が残るとアルミフィンが腐食して白錆が発生し、エアコンの寿命を縮めます。
市販スプレーの故障リスクやメーカーの注意喚起については、まだエアコン掃除スプレー使ってる?故障の危険性と正しい対処法もあわせて確認しておくと安心ですよ。
そして絶対にやってはいけないのが「カビキラー」の使用!
これ、ネットでたまに見かけますが、塩素系漂白剤はアルミを激しく腐食させますし、有毒ガスが発生するリスクもあって本当に危険です。
また、ケルヒャーなどの家庭用高圧洗浄機も圧力が強すぎてフィンをなぎ倒してしまうのでNGです。
水漏れで壁紙を張り替えることになったら数万円コース。7,000円をケチった結果としては代償が大きすぎます。
エアコン掃除は、間違いなく「プロに任せるべき家事」の筆頭ですよ!
予約に最適な時期と閑散期
最後に、賢く予約するためのタイミングについてお伝えしますね。
皆さん、エアコン掃除を頼みたくなるのっていつですか?
「暑くなってきてエアコンをつけたら臭かった」6月〜7月ですよね?
でも、そこは業界最大の繁忙期。予約は取れないし、料金は高いし、臨時スタッフが来る可能性も高くて、正直あまりおすすめできません。
狙い目はズバリ、春(4月〜5月)と秋(9月〜10月)の閑散期です!
特に私のおすすめは秋。夏場にフル稼働して結露でカビだらけになったエアコンを、冬の暖房シーズンの前にきれいにしておくのは、理にかなった最高のタイミングなんです。
この時期なら「早割」や「カビ対策キャンペーン」でお得に予約できることも多いですよ。
ちなみに1月〜2月の真冬も予約は取りやすいんですが、洗浄後の試運転(冷房)で室温が低すぎてコンプレッサーが動かない…なんて技術的な問題が起きることがあるので、やっぱり春か秋がベストシーズンかなと思います。
まとめ:「くらしのマーケット」でエアコン掃除
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
くらしのマーケットは、ちょっとしたコツさえ掴めば、コスパ最強の素晴らしいサービスです。
最後に、今回の大事なポイントを振り返っておきましょう。
| チェック項目 | ここを確認! |
|---|---|
| 業者選び | アワード受賞歴、返信の速さ、悪い口コミ(特に破損・追加料金)の有無 |
| 機種確認 | お掃除機能付きか? 難解機種(PanasonicエオリアX、富士通ノクリアX等)か? |
| 予約時期 | 4月〜5月または9月〜10月の閑散期が狙い目。繁忙期は避けるのが吉。 |
| 補償制度 | 損害賠償はあるが、製造から10年超のエアコンは対象外のリスクあり。 |
エアコンクリーニングは、一度やったら終わりではありません。きれいになった後は、冷房を使った後に必ず「送風運転」をして内部を乾燥させるなど、日々のメンテナンスも大切にしてくださいね。
また来年もお願いしたいと思えるような、素敵な「かかりつけ医」のような業者さんと出会えることを、心から応援しています!



