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洗濯機のふち掃除どうする?隙間のカビと汚れを撃退する裏技集!

機器掃除

「洗濯槽クリーナーを使っているのに、なんとなく洗濯機周りがカビ臭い……」
そんなお悩み、ありませんか?

お店でお客様とお話ししていると、多くの方が「洗濯槽の中」ばかり気にして、「フチ(リム)」や「パッキンの裏」の汚れを完全に見落としていることに気づきます。実はこの洗濯機のふち掃除こそが、衣類のニオイや衛生管理の「盲点」になっていることが多いんです。

複雑な形状をしたフチやゴムパッキンの隙間は、洗剤カスやホコリ、そしてカビが混ざり合った「汚れの交差点」のような場所。ここを放置すると、せっかく洗った衣類に黒いピロピロが付着したり、アレルギーの原因になったりすることも。

そこで今回は、誰でも簡単にできる洗濯機のふち掃除の極意を伝授します。ウタマロや100均グッズを使った裏技から、最新機種の便利なメンテナンス機能まで分かりやすく解説しますね。

この記事を読めば、あなたの家の洗濯機も新品のような輝きを取り戻せるはずですよ!

この記事のポイント
  • 黒カビや石鹸カスのメカニズム
  • 汚れの種類に合わせた洗剤の選び方
  • 100均グッズを活用した隙間汚れの除去テクニック
  • 日々の習慣で汚れを未然に防ぐ予防メンテナンス
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洗濯機のふち掃除で落とすべき汚れの正体

クリーン家電ガイド:イメージ

まずは敵を知ることから始めましょう。
一見するとただの「黒ずみ」や「ホコリ」に見える汚れですが、実はさまざまな物質が複雑に絡み合った「複合汚れ」なんです。

これらがどのように発生し、なぜ頑固にこびりつくのかを理解することで、掃除の効率がグッと上がりますよ。

フチに潜む黒カビが発生する仕組み

洗濯機のフチ、特にプラスチックの継ぎ目やゴムパッキンの裏側に見られる黒い点々。これ、ただの汚れではなく生きている「黒カビ(クラドスポリウムなど)」なんです。

私がお店で接客していると、「ちゃんと洗濯しているのに、なんでカビが生えるの?」と不思議がられることがよくあります。それは洗濯機周りはカビにとって「楽園」のような環境だからです。

まず、湿度です。洗濯直後の槽内やフチ周辺は、湿度がほぼ100%に達します。浴室に隣接しているご家庭も多いので、空気中の湿気も常に高いですよね。そこに、カビの大好物である栄養源がたっぷりと供給されます。

その栄養源とは、溶け残った洗剤、柔軟剤の成分、そして衣類から出た皮脂汚れや石鹸カスです。これらがフチの溝やパッキンの隙間に溜まると、カビはそれをエサにして爆発的に増殖します。

特にドラム式洗濯機のドアパッキンなどのゴム素材にカビが生えると厄介です。カビの菌糸がゴムの目に見えない微細な穴の奥深くまで根を伸ばして侵食してしまうため、表面をどれだけ強く擦っても黒い色素が落ちなくなってしまうんです。

洗濯物に黒いピロピロやワカメ状のカスが付くようになってしまった場合は、フチ掃除とあわせて洗濯槽そのもののカビ対策も必要です。

そうした黒いカスの原因や掃除手順をより詳しく知りたい方は、洗濯機の黒いカス問題の原因と対処法を解説した記事も参考にしてみてください。

こうなると、単なる「汚れ」ではなく「素材の変質」に近い状態になってしまいます。だからこそ、根を張られる前の早めの対処が必要なんですね。

洗濯機の外側の汚れ

次に、洗濯機の「外側」やフチの側面に付着している汚れについて見ていきましょう。
ここには、主にホコリと繊維クズがびっしりと付着していることが多いですよね。

「なんでこんなにホコリがつくの?」と思いませんか?
実はこれ、洗濯機の素材であるプラスチック(樹脂)や塗装鋼板が帯びる静電気が大きく関係しているんです。

洗濯機は乾燥した衣類を扱う場所なので、どうしても大量の繊維クズ(リント)が空気中を舞います。それが静電気の力で洗濯機のボディやフチの隙間に吸い寄せられるわけです。

さらに厄介なのが、ここに「水分」が加わることです。洗濯時の水しぶきや湿気を吸ったホコリは、一度泥のような状態になり、乾燥するとまるでセメントのようにガチガチに固まってしまいます。

これを繰り返すことで、フチの溝には層になった強固な汚れが形成されます。お店でお客様の古い洗濯機の引き取りを行うこともありますが、この「化石化」したホコリ汚れは本当に頑固です。

ここまでくると、サッと拭いただけでは取れなくなってしまうので、後ほど紹介する物理的なアプローチが必要になってくるんです。

汚れの種類に応じた洗剤の選び方

汚れの正体がわかったところで、次は「武器」選びです。
汚れには「酸性(皮脂・油)」や「アルカリ性(水垢・石鹸カス)」、そして「生物(カビ)」といった性質があり、それぞれに効く洗剤が違います。

まず、毎日の軽いお掃除や、手垢・油汚れには「中性洗剤」がベストです。
代表的なのが『ウタマロクリーナー』ですね。洗濯機の操作パネルやフタなどのプラスチック部分は、実はとてもデリケート。強力なアルカリ性洗剤や酸性洗剤を使い続けると、「ソルベントクラック」といって、プラスチックが薬剤に耐えられずにひび割れてしまうことがあるんです。

特に液晶パネル周りは要注意です。その点、中性洗剤なら素材を傷めるリスクが極めて低いので、安心して広範囲に使えます。

一方で、黒カビを撃退したい場合は、中性洗剤では太刀打ちできません。
ここでは「塩素系漂白剤」、いわゆる『カビキラー』などの出番です。塩素の力でカビの細胞を破壊し、黒い色素を化学的に分解(漂白)する必要があります。

そして、もう一つ覚えておいてほしいのが「石鹸カス」です。
水道水のミネラル分と石鹸が結合した「金属石鹸」という白くカリカリした汚れには酸性が効くこともありますが、洗濯機周りで酸性洗剤(クエン酸など)を使うのは、塩素系洗剤と混ざった時に有毒ガスが出るリスクがあるため、私はおすすめしていません。

基本的には中性洗剤でのこまめな拭き掃除と、カビへの塩素系漂白剤、この2つの使い分けが基本戦略になります。

出典:東京消防庁「身近にある洗剤の事故に注意!」

洗濯機全体のカビ対策や、塩素系・酸素系クリーナーのより詳しい選び方を知りたい場合は、洗濯機の掃除頻度と洗濯槽クリーナーの選び方をまとめた記事もあわせてチェックしてみてください。

汚れを掻き出してから水洗いする基本手順

クリーン家電ガイド:イメージ

洗剤を選ぶ前に、絶対に知っておいてほしい「鉄則」があります。
それは「いきなり水や洗剤をかけないこと」です。

これ、意外とやってしまっている方が多いんです。
「汚れをふやかすために、まずは水拭き!」と思いがちですが、フチに溜まっているホコリ汚れに対してこれをやると逆効果になってしまいます。水分を含んだホコリは粘土のようになり、隙間のさらに奥へと詰まって取れなくなってしまうからです。

正しい基本手順は以下の通りです。

  1. ドライ・クリーニング(乾式清掃)
    まず、乾いた状態のまま、ハンディモップやブラシを使ってホコリを掻き出し、掃除機で吸い取ります。この段階で汚れの7割を取り除くイメージです。
  2. ウェット・クリーニング(湿式清掃)
    ホコリを取り除いてから初めて洗剤を使います。洗剤でこびりついた汚れを浮かせ、ブラシで擦ります。
  3. リンス&仕上げ
    最後に浮いた汚れと洗剤成分を水拭きで完全に拭き取ります。

この「乾いた状態で掻き出す」というワンステップを入れるだけで、掃除の時間は半分以下に短縮できると言っても過言ではありません。

コンセントは必ず抜いてから作業しましょう。万が一、水や洗剤が内部に入り込んだ際の感電やショートを防ぐためです。

洗濯機のふち掃除を簡単にする道具と技

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ここからは、実際に私が自宅でも実践している、具体的な道具とテクニックをご紹介します。
高い専用洗剤を買い揃えなくても、身近なアイテムと100均グッズを組み合わせるだけで、プロ並みの仕上がりが期待できますよ。

ウタマロクリーナーで安全に拭き取る

先ほども少し触れましたが、株式会社東邦の『ウタマロクリーナー』は、私の掃除ライフになくてはならない存在です。緑色のボトルでおなじみですよね。

この洗剤の最大の魅力は、「中性なのに油汚れに強く、かつ素材に優しい」というバランスの良さです。洗濯機のフタの裏側や、操作ボタン周りの手垢、洗剤投入口のベタベタ汚れなど、これ一本でほぼ全て対応できます。

使い方のコツは、直接スプレーしないこと。特に操作パネルなどの電子部品周りに直接吹きかけると、隙間から液剤が浸透して基板がショートし、故障の原因になることがあります。これは修理受付をしていても時々あるケースなんです。

必ず雑巾やマイクロファイバークロスに『ウタマロ』をプッシュして含ませ、それで優しく拭き上げてください。アミノ酸系洗浄成分が汚れを包み込んで浮かせてくれるので、ゴシゴシ力を入れる必要もありません。最後に水拭きですすぎを行えば、サラッとした仕上がりになります。

手肌にも比較的優しいので、素手でササッと掃除したい時にも重宝しますよ(肌が弱い方は手袋をしてくださいね)。

黒ずみはカビキラースプレーで撃退

フチの隙間やゴムパッキンにポツポツと黒い斑点が見えたら、優しさよりも「攻撃力」が必要です。ジョンソンの『カビキラー』などの塩素系カビ取り剤を使いましょう。

ただし、洗濯機は壁のような平面ではないので、スプレーした泡がすぐに垂れて流れてしまいがちです。そこで有効なのが「塗りつけ法」です。

紙コップなどに『カビキラー』の液を一度スプレーして溜め、それを古歯ブラシや綿棒につけて、カビの部分にピンポイントで塗っていくんです。これなら液だれもしにくいですし、余計な場所に強力な薬剤が付着するのを防げます。

塗布した後は10〜15分ほど放置して、成分を浸透させます。
この「待ち時間」が重要です。焦ってすぐに擦ってもカビの根までは届きません。

掃除が終わった後は、洗剤が残らないように徹底的に水拭きするか、衣類を入れずに「空運転」を一回行って洗い流すのがおすすめです。塩素成分が残ったまま洗濯すると、大切な衣類が色落ちしてしまう「脱色事故」に繋がるので、ここだけは念入りに行ってくださいね。

100均グッズを使った活用術

洗剤の力だけでは落とせない「物理的な堆積汚れ」には、100円ショップの便利グッズが最強の味方になります。ダイソーやセリアに行くと、掃除コーナーが本当に充実していてワクワクしますよね。

私の一押しは、ダイソーの洗濯機周りの汚れ スッキリ棒です。

これ、本当に優秀なんです。
先端が特殊なギザギザ形状のスポンジになっていて、洗濯機のフチにあるリブ(補強用の突起)や複雑な溝に驚くほどフィットします。反対側は斜めにカットされたヘラになっていて、洗剤投入口周辺で石のように固まった粉末洗剤やカルキ汚れをカリカリと削ぎ落とすのに最適です。

また、セリアなどで売っている「J型ブラシ」(またはL字型ブラシ)も必須アイテムです。
先端が「し」の字のようにカーブしているので、普通の歯ブラシでは届かない「フチの裏側」や「オーバーフロー(水抜き穴)の内部」に毛先が回り込みます。

「見えない裏側の汚れを手前に掻き出す」という動作は、この形状のブラシでないとできません。これらを駆使して、まずは乾いた状態でホコリを掻き出すのがポイントです。

オキシペーストの洗浄テクニック

「塩素系のツンとする臭いがどうしても苦手……」というお客様もいらっしゃいます。また、ゴムパッキンへのダメージを気にする方も多いですね。

そんな方におすすめなのが、酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使った「オキシペースト」です。

作り方は簡単です。粉末の酸素系漂白剤に、重曹と少量のぬるま湯(40〜60℃くらいが効果的)を混ぜて、ホットケーキミックスくらいの固さのペーストを作ります。これをカビが気になる部分に厚めに塗りつけるんです。

液状ではないので垂れにくいですし、カビの上に留まってじっくりと酸素の泡が汚れを分解してくれます。さらに効果を高めるために、塗った上からラップで覆う「パック」をしましょう。これで乾燥を防ぎつつ、30分〜1時間ほど放置します。

塩素系ほどの即効性や漂白力はありませんが、素材を傷めにくく、臭いも穏やかなので、定期的なメンテナンスや軽度のカビ取りには非常に有効なテクニックです。

私の家でも、パッキンの痛みが気になる時はこの方法を採用しています。

ドラム式のパッキン裏を綺麗にする

クリーン家電ガイド:イメージ

ドラム式洗濯機をお使いの方が一番頭を抱えるのが、ドア周りの巨大なゴムパッキン(ベローズ)ではないでしょうか。

このパッキンの「ヒダ」の裏側、めくって見たことはありますか?
……正直、見るのが怖い場所No.1ですよね。

ここには水が溜まりやすく、ホコリや髪の毛、ひどい時には小銭などが溜まってヘドロ状になり、カビの温床になっています。

ここを掃除する際は、まず「湿布法」が有効です。

特にニオイが気になっている場合は、パッキン裏の掃除だけでなく排水口やフィルターの汚れもあわせて見直すことが大切です。

ドラム式洗濯機特有の臭いの原因や予防までを知りたい方は、ドラム式洗濯機の臭い対策を詳しく解説した記事も参考にしてみてください。

直接『カビキラー』をスプレーすると、ドラムの中に液が垂れてしまい、うまくパッキン裏に留まってくれません。そこで、キッチンペーパーを使います。

  1. パッキン裏の大きなゴミを手や乾いた布で取り除きます。
  2. キッチンペーパーをこより状や帯状にし、『カビキラー』やゴムパッキン用カビ取りジェルをたっぷり染み込ませます。
  3. それをパッキンの溝(カビが生えている部分)に沿って貼り付けます(湿布します)。
  4. さらに乾燥防止のためにラップで覆い、20〜30分放置します。

こうすることで、薬剤がゴムの奥までじっくり浸透します。最後はペーパーを取り除き、濡れ雑巾で丁寧に拭き取ります。

ゴシゴシ擦りすぎるとパッキンが千切れたり変形したりして水漏れの原因になるので、優しく扱ってくださいね。

こまめな洗濯機のふち掃除で清潔を保つ

ここまで掃除方法をお伝えしてきましたが、究極の掃除術は「汚さないこと」です。日々のちょっとした習慣で、あの頑固な汚れを未然に防ぐことができます。

一番大切なのは「乾燥」です。
洗濯が終わったら、必ずフタやドアを開けっ放しにしてください。ドラム式なら、お子様やペットが入らないように注意しつつ、ドアストッパーなどで数センチ隙間を開けておくだけでも効果絶大です。カビは乾燥に弱いので、これだけで発生率が激減します。

また、洗剤の量を守ることも重要です。
「汚れを落としたいから多めに入れる」のは逆効果。溶け残った洗剤はカビのエサになるだけです。最近の機種、例えば日立の『ビートウォッシュ BW-V100K』などの「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」機能付きモデルなら、適量を自動で入れてくれるので、汚れの原因となる入れすぎを防げておすすめですよ。

さらに、東芝の『ZABOON TW-127XP3』などのハイエンドモデルには、なんと「ドアパッキン洗浄」という機能がついています。洗濯のたびに専用ノズルでパッキン裏を洗い流してくれるんです。

こういった「メンテナンスの手間を減らす家電」を選ぶのも、賢い家事の選択肢かなと思います。

洗濯機メンテナンスまとめ

掃除箇所 汚れの主な種類 推奨洗剤・道具 掃除頻度の目安
フチ・外装全体 ホコリ、手垢、洗剤カス ウタマロクリーナー
スッキリ棒(ダイソー)
週に1回
パッキン・溝の黒ずみ 黒カビ カビキラー(塩素系)
キッチンペーパー
月に1回
(見つけ次第)
隙間・リブの奥 固まったホコリ・ヘドロ J型ブラシ(セリア)
綿棒
月に1回

洗濯機は衣類をきれいにするための機械です。その機械自体が汚れていては本末転倒ですよね。

ぜひ今週末は、100均グッズと洗剤を用意して、洗濯機のふち掃除にチャレンジしてみてください。見違えるほどきれいになると、毎日の洗濯がもっと楽しくなりますよ!

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