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電気毛布はなぜ洗える?ドラム式リスクと安全に洗うテクニック!

電気毛布

寒い季節、布団に入った瞬間のヒヤッとする感覚を和らげてくれる電気毛布。毎日の睡眠に欠かせない相棒になっている方も多いのではないでしょうか。

でも、毎日使っているとやっぱり気になってくるのが「汚れ」や「ニオイ」ですよね。

「これ、洗っても大丈夫なのかな?」
「電気製品を水につけるなんて、ショートしそうで怖い!」

店頭でお客様とお話ししていても、この「電気毛布を洗うことへの不安」は本当によく耳にします。

普通に考えたら、コンセントにつなぐ機械を水洗いするなんて非常識に思えますもんね。私だって、家電店員になる前はそう思っていました。

実は、最近の電気毛布のほとんどは、驚くことに「丸洗いOK」なんです。
でも、何も考えずに洗濯機に放り込んでいいわけではありません。中には「ドラム式は絶対NG」だったり、「乾燥機は使っちゃダメ」だったりと、守らなきゃいけないルールがいくつかあるんですよ。

そこで今回は、家電量販店店員の私が、「電気毛布が洗えるのはなぜ?」という素朴な疑問から、その驚きの仕組み、そして絶対に失敗しない洗い方のコツまでを徹底的に解説しちゃいます。

この記事を読めば、感電や故障の不安なく、清潔でふわふわな電気毛布で安心して眠れるようになりますよ!

この記事のポイント
  • 防水構造で洗える理由
  • ドラム式洗濯機のリスク
  • 失敗しない手洗いのコツ
  • コネクタをしっかり乾かす重要性
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電気毛布が洗えるのはなぜ?仕組みと理由

クリーン家電ガイド:イメージ

「電気製品なのに水洗いできるなんて信じられない!」という方のために、まずはメーカーさんが施している驚きの防水技術と、洗っても壊れないメカニズムについて、家電店員の視点から分かりやすく紐解いていきますね。

電気毛布は洗ってもいい根拠

まず結論から言ってしまうと、現在お店で売られている電気毛布の多くは、家庭での洗濯ができるように作られています。

「えっ、本当に?」と疑いたくなる気持ち、すごくよく分かります。
でも、商品のパッケージや説明書をよく見てみると、大手メーカー製であればほぼ間違いなく「丸洗いOK」や「洗濯機対応」といったマークがついているはずなんです。

私がお店に立っていてよく聞かれるのが、「昔の電気毛布は洗えなかったわよね?」というお話。

確かに、ひと昔前の製品や、コントローラーが一体型になっている古いタイプは洗えないものもありました。でも今は、技術が進化して「洗えること」がいわば標準機能になっているんです。

これは、私たち消費者が「寝具は清潔に保ちたい」「ダニが気になるから洗いたい」という衛生面への意識が高まったことに、メーカー側が応えてくれた結果なんですよね。

例えば、人気のある「杉山紡織 NA-023S」なんかは、お値段も手頃なのにコントローラーを外せば丸洗いできるので、私たちのお店でも本当によく売れています。

ただし、いくら「洗ってもいい」と言っても、洗い方を間違えると故障の原因になります。
あくまで「正しい手順を守れば洗える」という意味なので、そこは勘違いしないように気をつけてくださいね。

最近のモデルは「洗える」のが当たり前。ただし、説明書にある正しい手順を守ることが絶対条件ですよ。

独自の防水技術と発熱線の構造

では、なぜ電気を通す線が入っているのに水につけても平気なんでしょうか?
ここが一番気になりますよね。

実は、毛布の中に入っている「発熱線(ヒーター線)」には、ものすごく精密な多層構造が採用されているんです。

普通、電線というと金属の線がビニールで覆われているだけ、というイメージがあるかもしれません。でも電気毛布の発熱線は違います。

芯となる糸の周りに発熱線をグルグルと螺旋(らせん)状に巻き付け、さらにその上から耐熱性のある塩化ビニルなどの樹脂で完全に密閉コーティングしているんです。
このコーティング技術がとにかくすごくて、水分子が入る隙間なんて全くないくらい、ピッチリと覆われているんですよ。

この構造のおかげで、水の中に毛布ごと沈めても、電気を通す金属部分には水が一滴も触れないようになっています。専門的な言葉で言うと「IPX7」相当の防水性能を持っているものも多いんです。

さらに、コントローラーを接続する「コネクタ」部分も、金属とプラスチックを隙間なく一体化させる「インサート成形」という特殊な技術で作られているので、ここからも水が入ることはありません。

お店でお客様にこの話をすると、「へぇ〜!そんなに頑丈にできてるのね!」と驚かれます。
見えない部分にこそ、日本のメーカーの職人技とも言えるこだわりが詰まっているんですよね。だからこそ、私たちは安心してお洗濯ができるというわけなんです。

豆知識:螺旋巻きの秘密

中の線が真っ直ぐではなく「螺旋状」に巻かれているのは、洗濯機で回されたときに引っ張られても、バネのように伸び縮みして断線しにくくするためなんです。

電気毛布が洗濯機で壊れるリスクと原因

クリーン家電ガイド:イメージ

「洗える仕組みは分かったけど、じゃあ洗濯機にそのまま放り込んでいいの?」というと、それはちょっと違うんです。

電気毛布の故障原因で一番多いのが、この「洗濯機での洗い方の失敗」なんです。

特に危険なのが、中の発熱線に強い力が加わって「断線」してしまうこと。先ほど説明したように、発熱線は丈夫に作られてはいますが、限界はあります。
例えば、洗濯槽の中で毛布がねじれたり、強く引っ張られたりすると、中の線がブチッと切れてしまうことがあるんです。一度切れてしまったら、もう温まりませんし、修理もできません。

また、意外と多いのが「脱水」の時のトラブル。
洗濯機がガタガタと音を立てて回る脱水時は、すごい遠心力がかかりますよね。この時、毛布が洗濯槽の壁に強く押し付けられて、その圧力で中の配線が潰れたり、被覆が破れたりすることがあるんです。こうなると、次に使った時にショートしたり、異常に熱くなったりする危険性が出てきます。

私のお店でも、「洗ったら温まらなくなった」と相談に来られるお客様がいらっしゃいますが、よくよくお話を聞くと、洗濯ネットに入れていなかったり、通常コースでガンガン洗ってしまったりというケースが本当に多いんです。

洗えるからといって、Tシャツやタオルと同じように洗うのは絶対にNGですよ。

断線しやすいタイミングや、買い替え判断の目安まで含めて把握しておきたい方は、電気毛布の寿命は何年?壊れる原因と直し方の注意点も参考にしてみてください。

最大の敵は「ねじれ」と「衝撃」

洗濯機の中で毛布が暴れると、中の線が切れるリスク大!必ず洗濯ネットに入れて、優しく洗うのが鉄則です。

洗濯で壊れた際の確認とトラブル対応

もし、お洗濯した後に「あれ?なんか調子悪いかも?」と思ったら、まずは焦らずに次のことをチェックしてみてください。
故障かな?と思っても、実は安全装置が働いているだけ、ということも結構あるんです。

よくあるのが、スイッチを入れてもランプが点滅してすぐに切れてしまう現象。これは「故障」ではなく、「乾燥不足」が原因であることが多いんです。

コネクタの差し込み口の中にほんの少しでも水分が残っていると、安全センサーが「漏電の危険あり!」と判断して、電気を強制的にストップさせます。

特にパナソニックの「DB-U12T」のような高機能なモデルは、このセンサーが優秀なので敏感に反応します。

こんな時は、もう一度風通しの良い場所で1日〜2日、しっかりと陰干ししてみてください。
コネクタの中を綿棒やティッシュで拭いてみるのもおすすめです。水分が完全に飛べば、何事もなく復活することがほとんどですよ。

一方で、電源は入るけど「一部分だけ熱くならない」「逆に一部分だけ異常に熱い」という場合は、内部で断線しかかっている可能性があります。

これは火傷や火事の原因になりかねないので、使用を中止してください。
「ちょっとくらいなら使えるかな?」という自己判断は禁物です。安全のためにも、潔く新しいものへの買い替えを検討してくださいね。

点滅やぬるいなど、症状別の切り分けと対処法をもっと詳しく知りたい方は、電気毛布が暖かくならない?点滅やぬるい症状の原因と解決策も役立ちます。

電気毛布が洗えるのはなぜか理解して洗濯

クリーン家電ガイド:イメージ

仕組みが分かったところで、次はいよいよ実践編です!

大切な電気毛布を長く使うために、絶対に失敗しない洗い方の手順や、多くの人が悩むドラム式洗濯機への対応について、詳しくレクチャーしていきます。

手洗い後の脱水における重要ポイント

まずは、最も安全で生地も傷みにくい「手洗い(踏み洗い)」の方法からご紹介しますね。
洗濯機を使うのも便利ですが、お風呂場での手洗いが一番リスクが少なくておすすめなんです。

  1. コネクタを外す
    これが一番大事!コントローラーは絶対に洗えません。必ず本体からプラグを抜いて、コントローラーは濡れない場所に避難させておきましょう。
  2. 毛布を畳む
    汚れている部分が外側に来るようにして、屏風(びょうぶ)たたみにします。こうすることで、型崩れや中の配線のねじれを防げます。
  3. 浴槽で踏み洗い
    浴槽にぬるま湯を張り、中性洗剤(おしゃれ着洗い用)を溶かします。その中で毛布を優しく足で踏み洗いしましょう。ゴシゴシ擦るのはNGですよ!
  4. すすぎ
    水を入れ替えて、泡が出なくなるまで2〜3回すすぎます。

そして、ここからが一番の難関、「脱水」です。
手で絞るのは大変だし、配線を痛めるので絶対にやめてくださいね。

おすすめは、「洗濯機の脱水機能だけを短時間借りる」こと。
畳んだまま洗濯ネットに入れて、30秒〜1分程度だけ脱水にかけます。これだけで水気が飛んで、干すのが劇的に楽になりますよ。

洗剤選びのコツ

普通の粉洗剤などはアルカリ性のものが多く、中の被覆を傷める可能性があります。必ず「エマール」や「アクロン」などの中性洗剤を使ってくださいね。

手洗いのやり方と手順

「浴槽で踏み洗いはちょっと面倒…」という方は、洗濯機の「毛布コース」や「手洗いコース」を使ってもOKです。

ただし、絶対に守ってほしい手順があります。
洗濯機の手洗い系コースの違いや、失敗しない設定の考え方を先に押さえておきたい方は、洗濯機の手洗いコースを賢く使う!失敗しないコツも参考になります。

まず必須アイテムなのが、「電気毛布が入る大きさの洗濯ネット」です。これがないと洗濯機洗いはできません。

毛布をくるくると丸めてネットに入れますが、この時、コネクタの受け口(プラスチックの硬い部分)が毛布の内側に来るように包み込むのがコツです。外側にあると、洗濯槽にぶつかって割れてしまうことがあるんです。

そして洗剤はやっぱり中性洗剤。
柔軟剤も少しなら使ってOKですよ。静電気防止になって、ホコリがつきにくくなりますし、肌触りもふわふわになります。

コース選びは「標準コース」ではなく、必ず水流の弱いコースを選んでください。標準コースだと水流が強すぎて、中の配線に負担がかかりすぎちゃいます。

「優しく、丁寧に」が合言葉ですよ!

ドラム式で洗える機種の判断基準

さて、ここが一番質問の多いポイントです。

「うちはドラム式洗濯機なんだけど、洗えるの?」という疑問。
結論から言うと、「おすすめしません」というのが正直なところです。

なぜかというと、ドラム式洗濯機は「叩き洗い」という方式だからです。
衣類を持ち上げて上から下にドスンと落とす洗い方なんですが、この衝撃が電気毛布にとっては致命的。中のヒーター線にものすごい衝撃がかかって、断線してしまうリスクが縦型洗濯機よりも圧倒的に高いんです。

多くのメーカーの説明書にも「ドラム式洗濯機は使用しないでください」と書かれています。
(出典:パナソニック『電気しき毛布(DB-R31M/DB-R31MS/DB-RM3M)取扱説明書』)でも、洗濯機の種類や乾燥機能の扱いについて注意喚起があります。

でも、最近はパナソニックなど一部のメーカーで、「専用の洗濯ネットを使えばOK」としている機種も出てきています。また、ドラム式洗濯機側にも「毛布コース(水を多めにためて揺らすように洗うモード)」があれば、洗える場合もあります。

もしドラム式を使うなら、「自己責任」にはなってしまいますが、必ず「毛布コース」を選び、叩き洗いを避けることが絶対条件です。

それでも不安な方は、先ほど紹介した「浴槽で手洗い」をして、「脱水だけドラム式(短時間)」というハイブリッド方式が一番安全で確実ですよ。

乾燥機能は絶対NG!

ドラム式についている「乾燥機能」は絶対に使わないでください!熱で中のビニール被覆が溶けたり、変形して大変なことになります。必ず自然乾燥させてくださいね。

ドラム式対応と非対応メーカーの比較

ここでは、主要メーカーがドラム式洗濯機への対応をどう公表しているか、お店での情報を元にざっくりとまとめてみました。

購入時や洗濯前の参考にしてみてくださいね。

メーカー ドラム式対応状況 特徴・注意点
パナソニック ○(条件付き) 専用ネット使用でOKとしている機種が多い。安全設計がしっかりしている印象です。
広電 (KODEN) △(要確認) 機種によりますが、ネット使用や毛布コースなら可とする記述が見られることも。
杉山紡織 ×(非推奨) 説明書では基本的にNG。構造は丈夫ですが、手洗いが無難です。
山善 (YAMAZEN) ×(非推奨) 基本は縦型洗濯機か手洗いを推奨しています。

こうして見ると、やはりドラム式を公認しているメーカーは少ないですね。

説明書に「ドラム式不可」と書いてあるのにドラム式で洗って壊れても、保証の対象外になってしまうので注意が必要です。

安全な洗い方とコネクタの防水対策

クリーン家電ガイド:イメージ

洗った後、干すときにも重要なポイントがあります。
洗濯が終わって干すとき、ついつい適当に干してしまいがちですが、コネクタの乾燥には細心の注意が必要です。

一番いいのは、コネクタ部分を布で包んで軽くポンポンと水気を吸い取ってあげること。そして干すときは、コネクタが下を向かないように干してください。

「え?穴を下にしたほうが水が切れるんじゃないの?」と思われるかもしれません。

確かにコップならそうですが、電気毛布は水分をたっぷり含んだ大きな布と繋がっています。
もしコネクタを下にしてしまうと、毛布全体の水分が重力でどんどん下に降りてきて、コネクタ部分に集まってしまいます。

そうなると、コネクタ内部が長時間水没しているのと同じ状態になり、内部まで水が浸透して抜けなくなったり、サビの原因になったりします。
ですので、コネクタは水が溜まらないように上向き、あるいは横向きになるように配置して干すのが正解なんです。

もちろん直射日光はNGです!
紫外線はプラスチックを劣化させるので、コネクタが割れやすくなったり、コードの被覆が硬くなったりします。風通しの良い日陰で、M字型になるように竿を2本使って干すと早く乾きますよ。

また、取り込む前に必ずコネクタの中をチェック!
ティッシュをこよりにして中に入れてみて、少しでも湿っていたらまだ通電してはいけません。「完全に乾いたかな?」と思ってから、さらに半日干すくらいの慎重さがあってちょうどいいくらいです。

清潔さを保つために洗う頻度の推奨

「じゃあ、どれくらいの頻度で洗えばいいの?」という質問もよくいただきます。
毎日使うものだから頻繁に洗いたくなりますが、洗いすぎも生地や配線を傷める原因になります。

私のおすすめは、「シーズン始め」と「シーズン終わり」の年2回です。
押入れから出した時にホコリを落とすために1回、そして冬が終わって片付ける前に、汗や皮脂汚れを落とすために1回。これで十分清潔に使えますよ。

もしシーズン中に汚れが気になったり、ペットが粗相をしてしまったりした場合は、その都度洗っても大丈夫ですが、できるだけ回数は減らしたいところ。
普段はシーツの下に敷いて使うなどして、電気毛布自体が直接肌に触れないようにすると、汚れ防止にもなりますし、毛玉もできにくくておすすめですよ。

ダニ退治機能との併用

アイリスオーヤマの「EHB-1408」などは「ダニ退治モード」があります。洗う前にこのモードでダニを弱らせてから洗濯すると、アレルギー対策としてもバッチリです!

まとめ:電気毛布はなぜ洗えるか

ここまで、電気毛布が洗える理由や正しい洗い方についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
「電気製品を洗う」という不安が少しでも解消されたなら嬉しいです。

最後に、今回の大事なポイントをもう一度振り返ってみましょう。

ポイント 解説
なぜ洗える? 発熱線が多層構造で完全防水コーティングされているから。
基本の洗い方 コネクタを外し、ネットに入れて「おしゃれ着洗剤」で優しく洗う。
ドラム式の注意 叩き洗いは断線の元。手洗い+短時間脱水がベスト。
乾燥の鉄則 乾燥機は絶対NG!風通しの良い日陰で、コネクタの中まで完全に乾かす。

電気毛布は、正しくメンテナンスすれば何年も使えるコスパ最高の暖房器具です。
ぜひ、天気の良い週末にお洗濯にチャレンジして、太陽の匂いがするふわふわの電気毛布で、極上の睡眠時間を手に入れてくださいね!

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