最近、お客様から「給湯器の電源を入れっぱなしにしていると、ガス代が跳ね上がったりしませんか?」というご質問をよくいただくんです。
毎日使うものだからこそ、ちょっとしたランプの点灯すら気になっちゃいますよね。
私も普段は家電量販店で働いているのですが、実はプライベートで友達からも同じような相談をされることが多いんですよ。
昔の給湯器のイメージがあると、ずっと種火がついているんじゃないかとか、無駄なエネルギーを使っているんじゃないかって不安になる気持ち、すごくよくわかります。
でも安心してください。
今の給湯器は驚くほど賢く進化していて、私たちが思っている以上に「無駄」を省くのが得意なんです。
一方で、間違った節約の知識でコンセントまで抜いてしまうと、思わぬトラブルや修理代に繋がってしまうこともあるから注意が必要。
この記事では、給湯器の電源管理とガス代の本当の関係、そして「電源は切らずにガス代をしっかり抑えるコツ」を、家電好きの私の視点でたっぷりとお話ししていきます!
- 待機電力の電気代目安
- ガス代への直接の影響
- 凍結防止機能の重要性
- 賢い節約術と製品選び
給湯器の電源を入れっぱなしにしてガス代は高くなる?

ここでは、給湯器のリモコンをオンにしたままにすることで、実際にガス代や電気代にどれくらいの影響があるのか、技術的な仕組みも踏まえて分かりやすく解説していきますね。
スイッチを入れっぱなしにする利点
給湯器のリモコンスイッチを「入」の状態にしておく最大のメリットは、何と言っても「使いたい時にすぐお湯が出る」という圧倒的な利便性です。
今の給湯器はマイコン制御なので、スイッチがオンになって初めて、温度設定や水量センサーが「お湯を出す準備」を整えてくれます。
もし使うたびにスイッチを入れるとなると、朝の忙しい時間や寒い冬の夜には地味にストレスが溜まりますよね。

また、最近の機種はリモコンがオフの状態でも一部の機能が働いていますが、基本的にはオンにしておくことで、設定温度通りのお湯を安定して供給できるようになります。
スイッチを入れっぱなしにしていても、お湯を出さない限りはガスは1ミリも消費されないので、使い勝手を優先しても家計へのダメージはほとんどないんですよ。
給湯器をつけっぱなしでも危なくない理由
「ずっと電源が入っていると火事や故障の原因にならない?」と心配される方もいますが、現代の給湯器においてその心配はまずありません。
昔の機種とは違い、今のガス給湯器は「ダイレクト着火方式」を採用しているからです。
これは、蛇口をひねってお湯が必要になった瞬間にだけ、パチパチっと火花を飛ばして点火する仕組みです。

つまり、お湯を使っていない時は燃焼部には全く火がついていない状態。
リモコンの液晶がついていても、中では火が燃えているわけではないので、安全性は非常に高いと言えます。
店頭で年配のお客様にお話しすると「あ、種火があるわけじゃないのね!」と驚かれることも多いのですが、ここが一番の安心ポイントですね。
待機電力でかかる電気代の目安
では、電気代はどうでしょうか?
リモコンの表示がついている以上、多少の電力は消費していますが、その額は驚くほどわずかなんです。
例えば、リンナイの「RUF-E240EAW」などの現行モデルだと、待機時消費電力はわずか0.8W程度とされています。
待機電力の月額シミュレーション
消費電力0.8W × 24時間 × 30日 = 576Wh(約0.58kWh)
電気料金単価31円/kWhで計算すると、1ヶ月あたり約18円ほどです。
毎日1円もかからない計算ですから、家計を圧迫するような金額ではないですよね。
ここを一生懸命節約しようとしてコンセントを抜くよりも、他の消費電力の大きい家電を見直すほうがずっと効果的かなと思いますよ。
プロパンガスの料金への影響
プロパンガス(LPガス)を使っているご家庭だと、都市ガスよりも単価が高めに設定されていることが多いので、節約には特に敏感になりますよね。
でも、先ほどお伝えした通り、リモコンの電源が入っているだけではガスは消費されません。
プロパンガス代が高くなる本当の原因は、電源の入れっぱなしではなく、「お湯の使用量」と「お湯を沸かす頻度」にあります。

プロパンガスエリアの方こそ、電源のオン・オフを気にするよりも、シャワーヘッドを節水型に変えたり、設定温度を少し下げたりする工夫のほうが、通帳に優しい結果をもたらしてくれるはずです。
「電源さえ切れば安くなる」という誤解から解放されるだけで、少し気持ちが楽になりますよね。
バランス釜の種火をつけっぱなしにする影響
ちょっと特殊な例ですが、集合住宅などで見かける「バランス釜」をお使いの場合は少し話が変わってきます。
古いタイプのバランス釜には「口火(種火)」という、常に小さな火を灯しておく仕組みのものがあるんです。もしお使いの機器がガチャンと回して火をつけるタイプなら、一度説明書を確認してみてくださいね。
バランス釜ユーザーへの注意点
口火をつけたままにしている間は、常に微量のガスを消費し続けます。現行の壁掛型給湯器とは異なり、こちらは「つけっぱなし=ガス代がかかる」という図式が成立してしまうので、使い終わったらしっかりと口火まで消す習慣をつけるのが正解ですよ。
冬場に安心な凍結防止の機能
これ、一番大事なことなのでしっかりお伝えしますね。
給湯器には冬場の配管トラブルを防ぐために「凍結防止ヒーター」や「循環ポンプ」が内蔵されています。
これらの機能は、外気温が下がった時に自動で働いてくれる頼もしい味方なのですが、実は「コンセントが刺さっていないと作動しない」んです。
電気代を浮かそうとして主電源のコンセントを抜いてしまうと、極寒の夜に配管の中で水が凍り、破裂してしまうリスクがあります。修理代は数万円単位になることもあるので、冬場は絶対にコンセントは抜かないでくださいね。

リモコンの電源がオフでも、コンセントさえ刺さっていればこの守り神は動いてくれるので、安心して主電源は維持しましょう。
寒冷地での凍結トラブルの考え方や、故障を遠ざけるための具体的な対策まで整理したい方は、給湯器が壊れやすいと言われる理由と凍結対策のポイントも参考になります。
給湯器の電源を入れっぱなしでガス代を抑えるコツ

電源を入れっぱなしにしてもガス代はかからないとお伝えしましたが、実は「ある特定の条件下」では、知らないうちにガスをムダ使いしてしまうことがあるんです。
ここでは賢く節約するための具体的なテクニックを紹介します。
給湯器の電源をこまめに消すとどうなる?
「お湯を使わない間はリモコンを消す」という習慣がある方も多いですよね。
電気代の節約効果は月十数円と微々たるものですが、実は「意図しない点火を防ぐ」という意味では、リモコンを消すことには大きな価値があるんです。
今の給湯器は、ほんの少し水が流れるだけでも「お湯を出すんだな!」と察知して、火をつける準備を始めてしまいます。これを防ぐことで、点火部品の寿命を延ばすことにも繋がりますし、結果的にガスのムダ使いをカットできます。

ただし、頻繁にオン・オフを繰り返すのが面倒な場合は、無理に消す必要はありません。大切なのは「なぜ消すのか」を知った上で、自分のスタイルに合わせることですよ。
混合水栓のレバー位置で着火を防ぐ
これ、店頭で案内すると「えっ、知らなかった!」と驚かれるナンバーワンの節約術なんです。
キッチンや洗面所にある「シングルレバー混合水栓」。
これ、レバーを真ん中にした状態で水を出していませんか?
ファントム出湯を防ぐコツ
レバーが真ん中にあると、水を出しているつもりでも給湯器が「お湯も混ぜなきゃ!」と判断して、内部で火がついてしまうんです。これを私は「意図せぬ着火」と呼んでいます。お湯が蛇口に届く前に水を止めても、ガスは消費されています。「水しか使わない時はレバーを右いっぱいに寄せる」。これだけで、ガス代の微増を防げますよ。
最近は「カチッ」とクリック感があって水と湯の境目がわかりやすい「エコハンドル」タイプの水栓(LIXIL製など)も人気です。
ふろ自動の保温機能をオフにする
「電源入れっぱなしでガス代が高くなった」というケースで一番多い原因が、この「ふろ自動」や「追いだき保温」の切り忘れです。
電源(運転スイッチ)はオンでもガスは使いませんが、「ふろ自動」ボタンがオンになっていると、お湯の温度が下がるたびに給湯器が勝手に判断して追いだきを開始します。
夜中ずっとお風呂を温め続けていた……なんてことになったら、翌月のガス代を見てびっくりすることに。

家族全員がお風呂に入り終わったら、すぐに「ふろ自動」を解除する。これこそが電源をオンにしたままガス代を最小限に抑える最強の鉄則です。
エコジョーズで効率よく給湯する
もし10年以上同じ給湯器を使っているなら、最新の「エコジョーズ」への交換を検討してみるのも一つの手です。
エコジョーズは、今まで捨てていた排気熱を再利用してお湯を沸かす高効率なシステム。従来のタイプに比べてガス使用量を約10%〜15%ほどカットできるので、長く使うほどお得になります。
導入前に、エコジョーズと普通の給湯器の違いと、元が取れる家庭の特徴を押さえておくと、後悔のない判断がしやすくなります。
なお、資源エネルギー庁の資料でも、従来型と比べてガス使用量を約14%削減できる旨が説明されています。
(出典:資源エネルギー庁『省エネ型給湯器に取り替えて』)

リンナイの「RUF-Eシリーズ」やノーリツの「GT-Cシリーズ」などが代表的ですね。
私も接客していて思いますが、毎日お湯を使うご家庭なら、数年で本体価格の差額を回収できるくらい節約効果が高いんです。
交換タイミングで迷う場合は、ガス給湯器の寿命と故障の前兆、正しい交換タイミングもあわせて確認しておくと安心ですよ。
エコジョーズなら「交換できるくん」で

給湯器の交換って、どこに頼めばいいか迷いますよね。
家電量販店でも取り扱っていますが、ネットで簡単に注文できて評判が良いのが「交換できるくん」です。
工事費込みの明瞭会計で、最新のエコジョーズモデルも豊富に揃っています。見積もりも写真を撮って送るだけなので、忙しい方でも手間なく進められます。
例えば、ノーリツの「GT-C2472AW」のようなフルオートモデルへの交換もスムーズ。
10年保証などのアフターサービスもしっかりしているので、次に壊れる前に一度チェックしておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。
給湯器の電源を入れっぱなしでガス代を抑えるまとめ
さて、ここまで色々と解説してきましたが、最後に大事なポイントを振り返ってみましょう。
| チェック項目 | 判断と対策 |
|---|---|
| リモコンの主電源 | 入れっぱなしでOK。電気代は月20円以下。 |
| ガス代の発生条件 | 「お湯を出す」か「保温・追いだき」の時のみ。 |
| 最大の節約ポイント | 水栓レバーを右に寄せる、ふろ自動を消す。 |
| 冬場のコンセント | 絶対に抜かない!凍結破損のリスク回避。 |
結論として、給湯器の電源は入れっぱなしでもガス代には直接影響しない、ということがお分かりいただけたかと思います。
むしろ、コンセントを抜くことによる故障リスクや、毎回スイッチを入れる手間に比べれば、つけっぱなしの方がずっと健康的でスマートな生活と言えます。
もし、どうしてもガス代が下がらない……という場合は、お湯の使用量そのものを見直すか、10年選手なら思い切ってエコジョーズに新調することを考えてみてください。
あなたの快適なバスタイムが、お財布にも優しいものになることを応援しています!


