洗濯機の水が抜けないトラブル、本当に困りますよね。
洗濯物を取り出せないし、床が水浸しになるんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいます。
しかし多くの場合、原因は意外と簡単なところにあるんですよ。
排水口やフィルターの詰まり、ホースの折れなど、ご家庭でチェックできるポイントがいくつかあるんです。
もちろん、時には洗濯機本体の故障という可能性も考えられます。
この記事では、洗濯機の水が抜けなくなってしまった時に考えられる原因から、ご自身で試せる具体的な対処法まで、順を追って詳しく解説していきますね。
強制排水のやり方や、修理と買い替えの判断基準についても触れていきますので、きっとお役に立てると思います。
洗濯機の水が抜けない場合に考えられる原因

洗濯機の水が急に抜けなくなると「故障かな?」と焦ってしまいますよね。でも、すぐに故障と決めつけるのはまだ早いかもしれません。
ここでは、水が抜けなくなる主な原因を6つご紹介します。簡単な確認で直るケースも多いので、一緒に見ていきましょう。
排水口のつまりや汚れ
まず最初に確認したいのが、排水口のつまりです。
洗濯機から出る水には、衣類から出た糸くずや髪の毛、洗剤の溶け残りなどが混ざっています。これらが少しずつ排水口に溜まっていくと、ヘドロ状の汚れになり、水の通り道を塞いでしまうことがあるんですね。
特に、排水口の掃除を長い間したことがないという場合は、ここが原因である可能性が高いと思います。
排水口は、洗濯パン(洗濯機の下にある受け皿)の隅にあることが多いです。フタや部品を外していくと、中のトラップ部分が確認できます。
もし、ここにゴミや汚れがびっしり詰まっていたら、それが原因で水が逆流し、抜けなくなっていると考えられます。
お掃除方法は後の章で詳しく解説しますが、この詰まりを解消するだけで、あっさり問題が解決することも少なくないんですよ。
排水ホースの折れや潰れ
次に見直してほしいのが、洗濯機本体から排水口につながっているグレーの「排水ホース」です。
洗濯機を設置する際や、掃除で少し動かした時に、このホースが壁と洗濯機本体の間に挟まって折れ曲がってしまったり、何か重いものの下敷きになって潰れてしまったりすることがあります。
ホースが折れたり潰れたりすると、当然水の通り道が狭くなるか、完全に塞がれてしまいます。そうなると、洗濯槽の中の水がスムーズに流れなくなり、結果として水が抜けないという状況になるんです。
確認はとても簡単で、洗濯機の裏側を覗き込んで、ホースが不自然に曲がったり潰れたりしていないかを見るだけです。もし折れている箇所があれば、手で優しく直してあげてください。
また、ホースが極端に持ち上がっている場合も、水の流れが悪くなる原因になることがあるので、自然な勾配で排水口に向かっているかどうかも合わせてチェックしてみると良いですね。
糸くずフィルターの目詰まり
糸くずフィルターの目詰まりも、水が抜けなくなる原因の代表格です。
「ごみ取りネット」とも呼ばれますが、洗濯中に出る糸くずやホコリをキャッチしてくれる大切なパーツですね。このフィルターにゴミが溜まりすぎると、水の通りが悪くなり、排水がうまくいかなくなってしまうんです。
特に、縦型洗濯機の場合は洗濯槽の上部や側面に、ドラム式洗濯機の場合は本体の右下か左下にある小さな扉の中に設置されていることが多いです。
このフィルター、ついつい掃除を忘れがちじゃないでしょうか?
私もお客様から「エラーが出て止まると思ったら、フィルターが大変なことになっていた」というお話をよく聞きます。フィルターが詰まっていると、排水エラーが出て洗濯が途中で止まってしまうこともあります。
普段からこまめに掃除するのが一番ですが、もし水が抜けないトラブルが起きたら、まずこの糸くずフィルターをチェックしてみてください。
洗濯物が多すぎる・偏っている
洗濯物の量や入れ方も、実は排水に影響することがあるんです。
一度にたくさんの洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯槽の中で衣類がうまく回らず、脱水工程にスムーズに進めないことがあります。脱水がきちんと行われないと、当然水も抜けきらないままになってしまいます。
また、バスタオルやジーンズのような水をたくさん吸う重い衣類が片側に寄ってしまうと、洗濯槽の回転バランスが崩れてしまいます。
最近の洗濯機はとても賢くて、回転の偏りを検知すると、安全のために自動で運転を停止したり、バランスを直そうと注水とすすぎを繰り返したりする機能が付いています。
この安全機能が働いた結果、脱水に進めず、水が抜けないまま止まってしまうというケースは意外と多いんですよ。
もし洗濯物が明らかに多い、または偏っていると感じたら、一度洗濯物の量を減らしたり、中の衣類を均等に広げたりしてから、再度脱水運転を試してみてください。
エラー表示が出て洗濯機が止まる
洗濯機の表示パネルに、何かアルファベットと数字の組み合わせが表示されていませんか?
これは「エラーコード」といって、洗濯機が「今、こんなトラブルが起きていますよ」と教えてくれているサインなんです。水が抜けないというトラブルの際には、排水に関するエラーが表示されている可能性が高いですね。
例えば、パナソニックの洗濯機なら「U11」、日立なら「C02」といったエラーコードが排水異常を示していることが多いです。メーカーや機種によってエラーコードは異なりますので、お手元の取扱説明書でどんな意味なのかを確認してみてください。
取扱説明書が見当たらない場合は、メーカーの公式サイトで型番を検索すれば、電子版の取扱説明書が見つかるはずです。エラーコードの原因と対処法が書かれているので、それに従って対応することで問題が解決することがあります。
洗濯機本体が故障している可能性
これまでにご紹介した5つの原因を確認しても問題が解決しない場合、残念ながら洗濯機本体が故障している可能性が考えられます。
洗濯槽の水を外部に排出するための「排水ポンプ(排水モーター)」や、水位を検知する「水位センサー」、または洗濯機の動作を制御している電子基板などに不具合が生じているのかもしれません。
これらの部品が故障してしまうと、排水の命令が出せなかったり、命令が出てもポンプが動かなかったりして、水を排出できなくなってしまいます。
これらの部品の故障は、ご自身で修理するのは非常に難しい部分です。フタの開閉を感知するセンサーの故障など、原因は多岐にわたります。無理に分解しようとすると、かえって状態を悪化させてしまう危険もあります。
いくつかの簡単なチェックを試しても状況が改善しない場合は、専門の修理業者やメーカーのサポートに相談することを検討するのが良いと思います。
水が抜けない洗濯機への自分でできる対処法

原因がいくつか考えられることが分かりましたが、次に「じゃあ、どうすればいいの?」という具体的な対処法についてお話していきますね。
専門の業者さんを呼ぶ前に、ご自身で試せる方法がいくつかあります。慌てずに一つずつ確認していけば、案外すぐに解決するかもしれませんよ。
まずは強制排水のやり方を試す
洗濯槽に水が溜まったままだと、中の洗濯物も取り出せないし、掃除もできませんよね。
そんな時は、まず「強制排水」を試して、洗濯機の中の水を抜いてあげましょう。
強制排水とは、その名の通り、手動で排水だけを行う操作のことです。多くの洗濯機には、脱水運転だけを行うコースが用意されています。
これで排水が始まれば、ひとまず中の水は抜くことができます。
ただし、メーカーや機種によって操作方法が少し異なる場合があります。
例えば、パナソニックの製品の一部では「槽洗浄」コースを選んでから特定のボタンを長押しするなど、少し特殊な操作が必要なこともあります。
もし脱水単独運転でうまくいかない場合は、取扱説明書で「強制排水」や「排水だけしたい場合」といった項目を確認してみてくださいね。
排水ホースの状態を確認する
先ほど原因のところでも触れましたが、排水ホースの状態はもう一度しっかり確認してみましょう。
見落としがちなポイントがいくつかあるんです。
これらの点を確認して、もし問題があれば、ホースの位置を直したり、きれいにしたりするだけで、水がスムーズに流れるようになるはずですよ。
排水口の掃除をしてみる
排水口の掃除は、少し手間がかかるかもしれませんが、水が抜けないトラブル解決には非常に効果的です。
特に、これまで一度も掃除したことがないという方は、ぜひ挑戦してみてください。
この掃除で水の通り道が確保されれば、問題は解決するはずです。定期的に行うことで今後のトラブル予防にもつながりますよ。
糸くずフィルターを掃除する方法
糸くずフィルターの掃除も、基本中の基本と言える対処法ですね。
これも定期的にお手入れしてほしい場所です。
縦型洗濯機の場合は、洗濯槽の内部にあるネット状のフィルターを外して、溜まったゴミを捨てるだけなので、もっと簡単ですね。
どちらのタイプも、掃除後は見違えるほど排水がスムーズになることがありますよ。
ドラム式洗濯機で水が抜けない場合
ドラム式洗濯機で水が抜けない場合も、基本的なチェックポイントは縦型洗濯機と共通しています。
先述したように、排水口、排水ホース、そして糸くずフィルターの3点を確認するのが基本です。ただ、ドラム式特有の注意点も少しあります。
一番の違いは、やはり糸くずフィルター(排水フィルター)の位置と構造ですね。
本体の前面下部にあることが多く、掃除の際には必ず残水処理が必要になります。これを忘れると、床が水浸しになってしまう可能性があるので注意が必要です。
また、ドラム式は衣類をたたき洗いするため、ポケットの中の小銭やヘアピンなどがフィルターまで流れ着きやすく、それが詰まりの原因になることも多いです。
私がお店でお客様から伺う話でも、「フィルターから子どもの靴下が出てきた」なんていう驚きのエピソードがあったりします。フィルターを掃除する際は、奥の方に何か異物が残っていないかも、念のため確認してみると良いかもしれませんね。
修理と買い替えはどちらが良い?
いろいろ試してみたけれど、どうしても水が抜けない。
そうなると、修理を依頼するか、いっそ新しいものに買い替えるか、という選択になりますよね。
これは本当に悩ましい問題だと思います。
一つの判断基準として、洗濯機の「設計上の標準使用期間」を参考にしてみてはいかがでしょうか。多くの洗濯機には、本体のどこかに「設計上の標準使用期間:7年」といったシールが貼られています。
使用年数 | 修理費用の目安 | おすすめの選択 | 判断のポイント |
---|---|---|---|
5年未満 | 1万〜3万円程度 | 修理 | まだまだ使える可能性が高い。修理して長く使うのが経済的。 |
5年〜7年 | 2万〜5万円程度 | 要検討 | 修理費用と新品の価格を比較。省エネ性能や新機能も考慮に入れる。 |
7年以上 | 3万円以上〜 | 買い替え | メーカーの部品保有期間が過ぎている可能性も。他の部品も劣化していることが多く、修理してもまた別の故障が起きるリスクがある。 |
使用期間が7年を超えていると、メーカーが修理用の部品を保管していない可能性が出てきます。
また、一つの部品が壊れたということは、他の部品も同じように寿命が近づいているサインかもしれません。高額な修理費用を払っても、またすぐに別の場所が故障してしまう…ということも考えられます。
一方で、最新の洗濯機は節水性能や省エネ性能が格段に向上していますし、洗剤の自動投入やスマートフォン連携など、便利な機能もたくさん付いています。長期的な視点で見ると、電気代や水道代の節約につながり、結果的に買い替えた方がお得になるケースもあります。
修理の見積もりを取ってみて、その金額と新しい洗濯機の価格、そして今後のランニングコストを天秤にかけて、じっくり検討するのがおすすめですよ。
総括:洗濯機の水が抜けない問題のまとめ
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。