家の間取りの都合で、洗濯機を外に置かざるを得ない状況ってありますよね。
ベランダや玄関先など、屋外に洗濯機を設置することに「本当に大丈夫なのかな?」と不安を感じる方も少なくないと思います。
雨風による故障や劣化、気になる虫の問題、さらには冬場の凍結など、考え始めると心配事は尽きないかもしれません。
でも、安心してください。
しっかりとした対策と日々のちょっとした工夫で、洗濯機の外置きに関する悩みの多くは解決できるんですよ。
この記事では、洗濯機を外置きする上でのメリットやデメリットから、具体的な設置方法、そして後悔しないための様々な対策まで、詳しく解説していきますね。
洗濯機の外置きは大丈夫?後悔しないための対策

洗濯機を屋外に設置することについて、皆さんが感じている不安や疑問に、一つひとつお答えしていきますね。
外置きにはデメリットだけではなく、実はメリットもあるんです。後悔しないために、まずは基本的な知識と対策を一緒に見ていきましょう。
洗濯機を外置きするメリットとデメリット
洗濯機を外に置くかどうかを考えるとき、良い点と悪い点の両方を知っておくことが大切ですよね。
まずメリットですが、一番はやはり家の中のスペースを有効活用できることだと思います。洗濯機がなくなるだけで、洗面所や脱衣所がかなり広々としますし、その場所に収納棚を置くこともできます。
また、洗濯中の運転音や振動が気にならなくなるのも嬉しいポイントですね。特に、小さなお子様がいるご家庭や、夜間に洗濯することが多い方にとっては、大きなメリットじゃないでしょうか。
一方で、デメリットもいくつかあります。
最も気になるのは、洗濯機本体の劣化が進みやすいことです。雨や紫外線に常にさらされるため、プラスチック部分が変色したり、金属部分が錆びたりして、どうしても寿命が短くなる傾向があります。
また、夏場はゴキブリなどの虫が侵入しやすくなったり、冬場は水道管が凍結してしまったりするリスクも考えられます。
天気が悪い日に洗濯物を取り出すのが少し大変だったり、防犯面での心配が出てきたりするのも、外置きならではの悩みと言えるかもしれません。
これらの点をしっかり理解した上で、ご自身のライフスタイルに合うかどうかを判断するのが良いと思います。
洗濯機の外置きで後悔しないための注意点
- 設置場所が水平で安定している
- 近くに水道蛇口と排水口がある
- アース付き防水コンセントが直接接続できる
- 延長コードの使用は漏電・火災リスクがあるため避ける
- 洗濯機のサイズが設置場所に収まる
- 玄関・廊下・階段を問題なく通れる
- 操作パネルやフタの開閉スペースを確保
- 事前にメジャーで測定しておくと安心
- 運転音・排水音が隣家に迷惑をかけない
- 洗濯する時間帯に配慮する
- 集合住宅の場合、管理規約を確認
- ベランダ設置が禁止されている場合もあり
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、洗濯機を外置きする際にはいくつか注意したいポイントがあります。
まず、設置場所の環境をしっかり確認することが何よりも大切です。
洗濯機を置くスペースが水平で安定しているか、近くに水道の蛇口と排水口、そしてアース付きの防水コンセントがあるかは最低限確認が必要です。特にコンセントは、延長コードを使うと漏電や火災のリスクが高まるため、できるだけ直接接続できる場所を選んでくださいね。
次に、洗濯機のサイズと搬入経路の確認も忘れてはいけません。
設置場所に収まるかはもちろん、玄関や廊下、階段などを問題なく通れるか、事前にメジャーで測っておくと安心です。また、外置きの場合は、洗濯機の操作パネルやフタの開閉がスムーズにできるか、周りに十分なスペースがあるかも見ておきましょう。
そして、意外と見落としがちなのが、ご近所への配慮です。
洗濯機の運転音や排水の音が、隣の家や階下の方の迷惑にならないか、時間帯などを気にすることも必要になってきます。特にアパートやマンションなどの集合住宅では、管理規約でベランダへの設置が禁止されている場合もあるため、事前に確認しておくとトラブルを防げますよ。
洗濯機の外置きで気になる寿命への影響
「外に置くと洗濯機はすぐに壊れちゃうの?」という質問は、家電量販店でも本当によく聞かれます。
正直にお答えすると、室内置きに比べて寿命は短くなる可能性が高いです。
洗濯機は精密な電子部品が多く使われている家電なので、湿気や温度変化にあまり強くないんですね。特に、直射日光に含まれる紫外線は、本体のプラスチック部分を劣化させて、ひび割れなどの原因になります。
また、雨水が内部に入り込んでしまうと、モーターや基盤が故障するリスクも高まります。台風のような激しい雨風の場合は、さらに注意が必要ですね。
ただ、どれくらい寿命が縮まるかは、設置環境や使い方、そして対策をどれだけしっかり行うかによって大きく変わってきます。例えば、雨風や直射日光を直接受けない軒下に置くだけでも、劣化のスピードはかなり抑えられます。
さらに、後ほど詳しくご紹介しますが、専用の洗濯機カバーをかけることは、外置きする上では必須の対策と言えるでしょう。
日々の少しの心がけで、洗濯機を長持ちさせることは十分に可能です。「外置きだから仕方ない」と諦めずに、大切な洗濯機をしっかり守ってあげましょう。
洗濯機の外置きに必要なものリストを紹介
洗濯機を外置きすることが決まったら、いくつか揃えておきたいアイテムがあります。
これらを準備しておくことで、洗濯機を保護し、日々の洗濯をより快適にすることができますよ。
アイテム名 | 目的とポイント |
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洗濯機カバー
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紫外線や雨風から本体を守る最重要アイテム。サイズや開閉方法が洗濯機に合っているか確認が必要。
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洗濯機のかさ上げ台
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本体下部の通気性を良くし、湿気や錆びを防ぐ。排水ホースの配置を確保しやすくする効果も。
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防水コンセントカバー
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漏電や感電を防ぐために必須。コンセントの形状に合ったものを選ぶ。
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排水ホース用防虫キャップ
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ゴキブリなどの虫が排水ホースから侵入するのを防ぐ。100円ショップなどでも手軽に購入可能。
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給水ホースの凍結防止ヒーター
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寒冷地で冬場に外置きする場合に必要。水道管の凍結による断水や破損を防ぐ。
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まず、何よりも大切なのが「洗濯機カバー」です。
先ほどもお伝えしたように、紫外線や雨風は劣化の大きな原因になるため、必ず用意してください。
次に、「洗濯機のかさ上げ台」もおすすめです。
洗濯機を地面から少し浮かせることで、底の部分に湿気が溜まるのを防ぎ、錆びにくくなります。お掃除がしやすくなるというメリットもありますね。
そして、安全のために「防水コンセントカバー」と、虫対策のための「排水ホース用の防虫キャップ」も忘れずに設置しましょう。
寒い地域にお住まいの方は、冬場の凍結を防ぐ「給水ホースの凍結防止ヒーター」も検討すると、より安心して使えますよ。
雨や台風から守る洗濯機外置きカバー
外置きの必須アイテムである洗濯機カバーですが、どれを選べば良いか迷いますよね。選ぶ際のポイントは、お使いの洗濯機のサイズや形状に合っているか、そして素材の耐久性です。
カバーには、主にポリエステルやオックスフォード生地などが使われています。特に、生地の裏側にシルバーコーティングが施されているものは、防水性やUVカット効果が高いのでおすすめですよ。
生地の厚みも重要で、「デニール(D)」という単位で示されます。この数値が大きいほど糸が太く、生地が丈夫で長持ちする傾向があります。
また、使いやすさもチェックしたいポイントです。
給水口や操作パネルの部分だけを開けられるようになっていると、洗濯のたびにカバーを全部外す手間が省けてとても便利です。
フタの開け閉めがしやすいように、ファスナーやマジックテープが付いているものがほとんどですが、その位置がご自宅の洗濯機と合っているか、購入前にしっかり確認しましょう。
さらに、台風などの強風でカバーが飛ばされてしまわないように、本体にしっかり固定できる紐やバックルが付いていると安心感が違います。
最近では、様々なメーカーから高機能なカバーが販売されていますので、デザインや機能性を比較して、最適なものを見つけてくださいね。
ゴキブリや虫から洗濯機を守る対策
対策方法 | 具体的な実施内容 |
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排水ホースの
防虫キャップ設置 |
一番の侵入経路となりやすい排水ホースの出口に防虫キャップを取り付ける。ホースの先端に被せるだけで、虫の侵入を物理的に防いでくれる最も効果的な方法。
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こまめな
清掃・掃除 |
洗濯機本体と壁の隙間や、かさ上げ台の下などをこまめに掃除して、虫の隠れ家を作らない。ホコリや髪の毛は虫のエサになってしまうため、清潔に保つことが重要。
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天然忌避剤の
活用 |
洗濯機の周りに忌避剤を置いたり、スプレーしたりする。ハーブの香りなど天然成分由来で人には優しいけれど虫が嫌う製品を活用する。
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洗濯槽の
定期清掃 |
洗濯槽の掃除を定期的に行う。洗剤の残りカスや汚れはカビだけでなく虫を引き寄せる原因にもなるため、清潔な状態を維持する。
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乾燥させる
習慣づけ |
洗濯が終わった後は、できるだけ洗濯機のフタを開けて中を乾燥させる。湿気がこもりにくくなり、カビや虫の発生を抑えることができる。
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洗濯機周りは、湿気があって暗く、暖かい場所もあるため、残念ながらゴキブリなどの虫が好む環境になりやすいんです。特に外置きの場合は、虫との遭遇率が上がってしまう可能性があります。
でも、いくつかの対策をすることで、そのリスクをぐっと減らすことができますよ。
一番の侵入経路となりやすいのが、排水ホースの出口です。ここには、先ほどもご紹介した「防虫キャップ」を取り付けるのが非常に効果的です。ホースの先端に被せるだけで、虫の侵入を物理的に防いでくれます。
次に、洗濯機本体と壁の隙間や、かさ上げ台の下などをこまめに掃除して、虫の隠れ家を作らないことも大切です。ホコリや髪の毛は虫のエサになってしまうので、清潔に保つことを心がけましょう。
さらに、洗濯機の周りに忌避剤を置いたり、スプレーしたりするのも良い方法です。ハーブの香りなど、天然成分由来で人には優しいけれど虫が嫌う製品もたくさんあります。
また、洗濯槽の掃除も定期的に行いましょう。洗剤の残りカスや汚れは、カビだけでなく虫を引き寄せる原因にもなります。
洗濯が終わった後は、できるだけ洗濯機のフタを開けて中を乾燥させるようにすると、湿気がこもりにくくなり、カビや虫の発生を抑えることができますよ。
外置き洗濯機の設置方法とおすすめの工夫

基本的な対策がわかったところで、次は実際の設置方法や、より快適に使うための工夫について見ていきましょう。少しの手間をかけるだけで、外置き洗濯機の使い勝手は格段に向上します。
ドラム式洗濯機の場合や、冬場の特別な対策についても触れていきますね。
洗濯機を外置きする場合の基本的な設置方法
洗濯機の設置は、安全に使うためにとても重要です。
まずは、設置場所が平らで、しっかりとした強度があることを確認してください。
もし地面が不安定だったり、傾いていたりすると、運転中に大きな音や振動が発生し、故障の原因になってしまいます。
コンクリートブロックや専用のかさ上げ台を使って、水平になるように調整しましょう。このとき、水準器を使うと正確に水平を出すことができますよ。
次に、給水ホースと排水ホースを接続します。
給水ホースは、蛇口と洗濯機本体に「カチッ」と音がするまで、しっかりと差し込んでください。接続が緩いと、水漏れの原因になるので注意が必要です。
排水ホースは、途中で折れ曲がったり、高くなったりしないように、排水口に向かってスムーズに水が流れるように設置します。
ホースの出口が排水口の奥まで入りすぎていると、排水がスムーズにいかず、エラーの原因になることもあるので気をつけてくださいね。
最後に、アース線と電源プラグをコンセントに接続します。アース線は、万が一の漏電時に感電を防ぐための大切な安全装置なので、必ず接続してください。
これらの作業が難しいと感じる場合は、無理をせず専門の業者さんにお願いするのが一番安心だと思います。
ドラム式洗濯機も外置きできるのか解説
「高価なドラム式洗濯機を外に置いても大丈夫?」というご心配、よくわかります。
結論から言うと、ドラム式洗濯機も外置きすることは可能です。ただし、縦型洗濯機以上に設置環境には気を配る必要があります。
ドラム式洗濯機は、本体が重く、内部のドラムが高速で回転するため、少しでも傾いていると振動や騒音が大きくなりやすいんです。そのため、設置場所は頑丈で、完全に水平な場所を選ぶことが絶対条件になります。
また、ドラム式は構造が複雑で電子部品も多いため、雨や湿気からの保護はより一層徹底する必要があります。
高性能な防水・UVカット機能を持つ洗濯機カバーを選び、できれば屋根のある場所に設置するのが理想的です。
操作パネルが前面にあるモデルが多いので、カバーをかけたまま操作できるか、ドアの開閉はスムーズにできるかなど、カバーの形状もしっかり確認してください。
最近のドラム式洗濯機には、スマートフォンと連携して外出先から操作できる便利な機能が付いているモデルも多いですよね。
例えば、パナソニックの「LXシリーズ(NA-LX129DL)」などは、洗剤の自動投入機能も搭載しているので、外で洗剤を計量する手間が省けて、外置きでも快適に使えると思います。
しっかりと対策をすれば、ドラム式洗濯機の便利な機能を、外置きでも十分に活用することができますよ。
凍結や雪から守る冬の洗濯機外置き対策
対策種別 | 具体的な方法と注意点 |
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基本的な水抜き
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洗濯が終わるたびに蛇口を閉め、給水ホースの中の水を抜く作業を行う。蛇口を閉めた後、一度洗濯機の電源を入れて標準コースをスタートさせると、ホース内の水が抜ける。少し手間に感じるかもしれないが、習慣にするだけで凍結のリスクは大幅に減らせる。
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保温対策
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蛇口や給水ホースに、保温材や古いタオルなどを巻き付けておく。雪が多い地域では、洗濯機本体に雪が積もらないように、カバーの上からさらにビニールシートをかけるなどの工夫も必要。
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凍結時の対処法
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凍結してしまった場合は、絶対に熱湯をかけない。温度の急激な変化で部品が破損する恐れがある。蛇口やホースにタオルを巻き、その上からぬるま湯をゆっくりとかけて、時間をかけて溶かす。
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専門業者への相談
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どうしても解決しない場合は、無理せず水道業者に相談する。自己流で対処しようとすると、かえって状況を悪化させる可能性があるため、プロの判断に委ねることが重要。
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寒い地域にお住まいの方にとって、冬場の凍結はとても深刻な問題です。
給水ホースや蛇口が凍ってしまうと、水が出なくなり洗濯ができないだけでなく、水道管が破裂してしまう危険性もあります。そうならないために、冬場はしっかりとした凍結対策を行いましょう。
一番基本的な対策は、洗濯が終わるたびに蛇口を閉め、給水ホースの中の水を抜く「水抜き」です。
蛇口を閉めた後、一度洗濯機の電源を入れて標準コースをスタートさせると、ホース内の水が抜けていきます。少し手間に感じるかもしれませんが、これを習慣にするだけで凍結のリスクは大幅に減らせます。
さらに、蛇口や給水ホースに、保温材や古いタオルなどを巻き付けておくのも効果的です。
雪が多い地域では、洗濯機本体に雪が積もらないように、カバーの上からさらにビニールシートをかけるなどの工夫も必要かもしれません。
もし、それでも凍結してしまった場合は、絶対に熱湯をかけないでください。温度の急激な変化で、部品が破損する恐れがあります。
蛇口やホースにタオルを巻き、その上からぬるま湯をゆっくりとかけて、時間をかけて溶かすようにしましょう。
どうしても解決しない場合は、無理せず水道業者さんに相談してくださいね。
アパートや賃貸で洗濯機を外置きする工夫
アパートやマンションなどの賃貸物件では、洗濯機置き場がベランダや玄関前の廊下など、屋外にしかない場合も多いですよね。
賃貸物件で外置きする際には、まず建物の管理規約を必ず確認することが大切です。
先ほども少し触れましたが、景観や騒音の問題で、ベランダへの大型家電の設置を禁止している場合があります。また、避難経路を塞いでしまうような置き方も絶対に避けなければいけません。
設置場所が確保できたら、次にご近所への騒音対策を考えましょう。
洗濯機の下に防振ゴムを敷くと、運転中の振動や音をかなり軽減することができます。
また、早朝や深夜など、周りの方が静かに過ごしている時間帯の洗濯は避けるのがマナーですね。退去時のことも考えて、壁や床を傷つけないように設置することも重要です。
かさ上げ台を使う場合も、床に傷がつかないように保護シートを敷くなどの配慮をすると良いでしょう。
洗濯機の外置きにおすすめの収納アイデア
洗濯機を外に置くと、洗剤や柔軟剤、洗濯ネットなどの置き場所に困ることがありますよね。そんな時は、収納アイテムを上手に活用して、使いやすくすっきりとした洗濯スペースを作りましょう。
一番人気があるのは、洗濯機を囲むように設置できる「ランドリーラック」です。
洗濯機上のデッドスペースを有効活用して、棚に洗剤などを置くことができます。
屋外で使う場合は、サビに強いステンレス製や、防水加工が施されたスチール製のものを選ぶと長持ちしますよ。
もっと本格的に雨風から守りたい、収納スペースもたくさん欲しいという方には、洗濯機ごと収納できる「物置」や「ストッカー」を設置するという方法もあります。少し費用はかかりますが、見た目もすっきりしますし、洗濯機本体の劣化を大幅に防ぐことができます。
DIYが得意な方であれば、木材ですのこ状の囲いを作ったり、ディアウォールなどを使ってオリジナルの棚を作ったりするのも素敵ですね。その際は、木材に防腐・防水塗料を塗るのを忘れないでください。
また、壁にマグネット式の収納ボックスを取り付けるのも、手軽でおすすめのアイデアです。洗剤のボトルや洗濯バサミなど、ちょっとした小物を置くのにとても便利ですよ。
総括:洗濯機の外置きで後悔しないために
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。