引っ越しの準備って、やることがたくさんあって本当に大変ですよね。特に洗濯機のような大きな家電は、運ぶのも設置するのも一苦労です。
「引っ越し業者さんに設置までお願いできるのかな?」
「料金はいくらくらいかかるんだろう?」
あるいは「自分で設置して費用を節約したいけど、失敗しないか不安…」なんて、悩んでいませんか?
私も家電量販店で働いているので、お客様から引っ越しシーズンになると洗濯機の設置に関するご相談をよくいただきます。
ドラム式洗濯機の扉の向きで失敗してしまったり、新居の防水パンにサイズが合わなくて設置できなかったり、意外とトラブルも多いんです。
また、引っ越しの何日前から準備を始めればいいのか、水抜きをしないとどうなるのかなど、事前に知っておきたいポイントもたくさんありますよね。
この記事では、引っ越しの際の洗濯機の設置について、費用相場から自分で取り付ける場合の注意点まで、家電量販店店員の視点から詳しく解説していきます。
最後まで読んでいただければ、あなたの疑問や不安がきっと解消されるはずです。
引っ越しでの洗濯機設置の流れと費用相場

ここでは、引っ越し業者や専門業者に洗濯機の設置を依頼する場合の流れや、気になる費用について解説していきます。
業者に頼むメリットや、少しでも費用を抑えるためのポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
引っ越し何日前に準備を始める?
引っ越しの準備の中でも、洗濯機は少し早めに手をつけるのがおすすめです。
具体的には、引っ越しの2日前から準備を始めると、慌てずにスムーズに進められると思います。一番大切な作業が「水抜き」で、これには少し時間がかかるからなんです。
洗濯機の水抜きは、引っ越しの前日までに必ず終わらせておきましょう。
水抜きとは、洗濯機本体や給水・排水ホースの中に残っている水を完全に取り除く作業のことです。
これを怠ると、運搬中に水が漏れて他の荷物を濡らしてしまったり、洗濯機自体の故障につながる可能性もあるんですね。
水抜きの基本的な手順は以下の通りです。
これらの作業は、洗濯機を最後に使用した後に行います。
そのため、引っ越しの前日は洗濯ができないと考えて、コインランドリーを利用するか、事前に洗濯を済ませておく計画を立てると良いでしょう。
特に冬場は、ホース内に残った水が凍結する恐れもあるため、水抜きは念入りに行うことが大切です。
水抜きをしないとどうなる?
先ほどもお伝えしたように、引っ越し前の水抜きは非常に大切な作業です。もし水抜きをしないまま洗濯機を運んでしまうと、いくつかの困ったトラブルが発生する可能性があります。
まず、最も多いのが運搬中の水漏れです。
洗濯機やホースの中には、私たちが思っている以上に水が残っているものなんです。これが運搬の振動で漏れ出てしまうと、他の家具や家電、段ボール箱などを濡らしてしまいます。
特に、本や衣類、精密機器などが濡れると、大きな損害につながりかねません。引っ越し業者さんのトラックの中で水漏れが起きると、他の方の荷物にまで影響を与えてしまう可能性もゼロではないんです。
次に、洗濯機自体の故障リスクも高まります。
内部に水が残ったまま輸送されると、基盤やモーターなどの重要な電子部品に水がかかってしまい、ショートや腐食の原因になることがあります。新居に着いていざ使おうと思ったら電源が入らない、なんてことになったら悲しいですよね。
さらに、冬場の引っ越しでは凍結のリスクも考えられます。
残った水が凍結すると体積が増えるため、内部の部品やホースを破損させてしまう恐れがあるんです。
これらのトラブルを防ぐためにも、水抜きは「面倒だけど必ずやるべき作業」だと覚えておいてくださいね。万が一、自分で水抜きをするのが不安な場合は、引っ越し業者や専門業者にオプションで依頼することも可能ですよ。
業者は設置してくれる?
はい、多くの引っ越し業者では、オプションサービスとして洗濯機の設置に対応してくれます。
ただし、これは基本的なサービスには含まれていないことがほとんどなので、見積もりの段階で必ず確認が必要です。
引っ越し業者に依頼する最大のメリットは、運搬から設置までを一貫して任せられる手軽さだと思います。自分で専門業者を探す手間が省けますし、引っ越し当日に全ての作業が完了するのは嬉しいポイントですよね。
特に、引っ越しと同時に設置を済ませてしまいたい方にとっては、とても便利なサービスと言えるでしょう。
ただし、いくつか注意点もあります。
引っ越し業者のスタッフが必ずしも家電設置の専門家というわけではないケースがあるんです。
もちろん、研修を受けて基本的な作業は問題なくこなせる方がほとんどですが、特殊な部品が必要な場合や、設置場所の状況が複雑な場合には対応できないこともあります。
例えば、蛇口の形状が特殊だったり、防水パンのサイズが合わなかったりすると、追加の部品や工事が必要になり、その場では設置できない、という判断になることもあるんですね。
私が以前、家電量販店で接客したお客様の中には、「引っ越し業者さんに設置をお願いしたら、部品が足りないと言われて結局自分で買いに走った」という方もいらっしゃいました。
そのため、引っ越し業者に依頼する場合は、どこまでの作業をどのくらいの料金でやってくれるのか、追加料金が発生するケースはあるのか、といった点を事前に詳しく確認しておくことが大切です。
取り付け料金の相場
洗濯機の取り付け料金は、依頼する業者や洗濯機の種類によって変わってきますが、一般的な相場を知っておくと安心ですよね。
縦型洗濯機の場合
縦型洗濯機の基本的な取り付け作業であれば、料金の相場は3,000円から5,000円程度です。
この料金には、通常、以下の作業が含まれています。
- 指定場所への洗濯機の搬入
- 給水ホースと排水ホースの接続
- アース線の取り付け
- 試運転(水漏れなどの確認)
比較的シンプルな構造なので、追加料金が発生することは少ないかもしれません。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機は、本体が重く、設置作業も慎重に行う必要があるため、縦型よりも少し高くなる傾向があります。
料金の相場は、5,000円から10,000円程度を見ておくと良いでしょう。
ドラム式は重量が80kgを超えるモデルも珍しくなく、大人2人での作業が必須となるため、人件費が上乗せされることが多いんですね。
追加料金が発生するケース
基本的な取り付け料金の他に、以下のような場合には追加料金が必要になることがあります。
見積もりを取る際には、新居の設置場所の状況(蛇口の形状、防水パンの有無やサイズ、搬入経路など)をできるだけ正確に伝えて、追加料金の可能性についても確認しておくことをおすすめします。
設置が無料になる場合
「できれば設置費用は抑えたい…」そう考えるのは当然ですよね。
実は、いくつかのケースでは洗濯機の設置が無料になることがあるんです。
一つ目は、引っ越し業者のキャンペーンを利用する場合です。
特に引っ越しの閑散期などには、顧客獲得のために「洗濯機設置無料」といったキャンペーンを実施していることがあります。複数の引っ越し業者から見積もりを取る際に、そういったキャンペーンがないか確認してみるのがおすすめです。
ただし、無料サービスの範囲は基本的な取り付けのみで、特殊な作業には追加料金がかかることがほとんどなので、その点は注意が必要ですね。
二つ目は、新しく洗濯機を購入した場合です。
家電量販店で洗濯機を購入すると、配送と同時に標準設置までを無料で行ってくれるサービスが付いていることが多いです。もし、引っ越しを機に洗濯機の買い替えを検討しているのであれば、これはとてもお得な選択肢だと思います。
新居の搬入日に合わせて配送日を指定すれば、引っ越しの手間も省けて一石二鳥です。私もお店で、「引っ越し先に直接届けてもらうのが一番楽ですよ」とお客様にご案内することがよくあります。
この場合も、無料なのはあくまで「標準設置」の範囲内です。階段を使った搬生や特殊な部品が必要な場合は、別途料金がかかる可能性があるので、購入時にしっかり確認してくださいね。
三つ目の少し特殊なケースとして、管理会社や大家さんがサービスで設置してくれる、ということも稀にあるようです。ただ、これは一般的ではないので、あまり期待はできないかもしれません。
大手業者の洗濯機設置サービスを比較
引っ越し業者によって、洗濯機の設置サービスの料金や内容は少しずつ異なります。
ここでは、代表的な大手引っ越し業者のサービスを比較してみましょう。
引っ越し業者 | 料金(目安) | 特徴 |
---|---|---|
サカイ引越センター | 3,300円〜 | 電気工事の専門スタッフが対応。信頼性が高い。 |
アート引越センター | 4,400円〜 | 女性スタッフが対応するプランもあり、単身女性に人気。 |
日本通運 | 5,500円〜 | オプションが豊富。エアコンの移設などとセットで依頼も可能。 |
アリさんマークの引越社 | 要見積もり | 見積もり時に設置の可否や料金を個別に相談する形式。 |
サカイ引越センター
「仕事きっちり」で有名なサカイさんでは、グループ会社に電気工事の専門部門があるのが強みです。
そのため、単なる設置だけでなく、少し複雑な配線などにも対応してもらえる安心感があります。料金も比較的リーズナブルな設定のようです。
アート引越センター
アートさんは、きめ細やかなサービスに定評があります。
特に「レディースパック」など、女性の視点を活かしたサービスが充実しており、一人暮らしの女性の引っ越しでは心強い存在です。洗濯機の設置も、丁寧な作業が期待できるでしょう。
日本通運
日通さんは、企業の引っ越しなども手掛ける大手ならではのネットワークと対応力が魅力です。
洗濯機の設置はもちろん、エアコンの取り外し・取り付けや、アンテナ工事など、電気工事全般をまとめて依頼できる「ワンストップサービス」が充実しています。複数の工事を一度に済ませたい方には便利ですね。
どの業者に依頼するにしても、一番大切なのは見積もり時にしっかりと内容を確認することです。自分の状況に合ったサービスを提供してくれる業者を選ぶようにしましょう。
引っ越しで洗濯機の設置を自分でする注意点

ここからは、費用を節約するために「自分で洗濯機を設置したい」と考えている方向けの解説です。
自分でやることのメリット・デメリットや、特に注意してほしいポイントをまとめました。安全に、そして確実に取り付けるための参考にしてくださいね。
洗濯機の設置を自分でするのは可能?
結論から言うと、縦型洗濯機であれば、手順をしっかり守れば自分で設置することは十分可能です。必要な道具も、ドライバーやペンチ、雑巾など、ご家庭にあるものでほとんど対応できます。
自分で設置する最大のメリットは、やはり業者に支払う設置費用(3,000円~5,000円程度)を節約できることですよね。
ただし、もちろんデメリットやリスクもあります。
- 自分のペースで作業できる
- 設置の仕組みを理解できる
- 日程調整が不要
一番の懸念は、水漏れのトラブルです。
給水ホースや排水ホースの接続が甘いと、洗濯中に水が漏れ出して床が水浸しになってしまう可能性があります。集合住宅の場合、階下へ水漏れさせてしまうと、大きな損害賠償問題に発展することもあるので、接続は本当に慎重に行わなければなりません。
また、洗濯機本体は意外と重く、一人で運ぶのは大変です。
特に、防水パンを乗り越えて設置する際などに、腰を痛めたり、壁や床にぶつけて傷をつけたりする危険もあります。
ドラム式洗濯機に関しては、重量が80kg以上になるモデルも多く、非常に重くて大きいので、正直なところ、個人での設置はあまりおすすめできません。無理に運ぼうとすると、大怪我につながる恐れや、洗濯機を落として故障させてしまうリスクが非常に高いからです。
これらのメリット・デメリットをよく考えた上で、「自分でやってみよう」と決めた方は、くれぐれも安全第一で作業してくださいね。
ドラム式洗濯機の扉の向きで失敗しない方法
これはドラム式洗濯機ならではの、意外と見落としがちなポイントです。
新居に設置してみたら、「扉が壁にぶつかって全開にできない!」「洗濯物の出し入れがしにくい!」なんていう失敗談は、本当によく聞くんです。
多くのドラム式洗濯機は、扉が「右開き」か「左開き」か、購入時に選ぶ必要があります。
そして、一度購入すると、後から扉の向きを変更することは基本的にできません。(一部、有償で変更可能なメーカー・モデルもありますが、かなり限定されます)
そのため、引っ越し先の設置場所を事前にしっかり確認しておくことが、失敗しないための絶対条件になります。
確認すべきポイント | 詳細 |
---|---|
壁との位置関係 |
洗濯機を設置したときに、扉を開ける側に壁や洗面台などの障害物がないか確認します。
扉が90度以上スムーズに開けられるスペースが理想です。
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自分の利き手と動線 |
洗濯物をカゴから取り出して洗濯機に入れる、洗濯機から取り出して干す、という一連の動作をイメージしてみましょう。扉が開く方向が、自分の動きを妨げないかどうかが重要です。
例えば、洗濯機の右側に立って作業することが多いなら、左開き(扉が左側に開く)の方が使いやすい、と感じる方が多いようです。
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もし、これからドラム式洗濯機を買い替える予定で引っ越しをするなら、内見の際に必ず洗濯機置き場の写真を撮り、寸法を測っておきましょう。そして、その情報をもとに、家電量販店の店員さんに相談するのが一番確実です。
「この設置場所なら、右開きと左開き、どちらがおすすめですか?」と聞けば、プロの視点からアドバイスがもらえますよ。
引っ越し先で洗濯機が設置できないケース
楽しみにしていた新居に、今まで使っていた洗濯機が設置できない…なんてことになったらショックですよね。
そうならないために、事前に確認しておくべき代表的なケースをいくつかご紹介します。
1. 搬入経路が狭い
意外と多いのがこのケースです。玄関ドアや廊下、階段の幅が狭くて、洗濯機本体が通らないことがあります。
特に、大型のドラム式洗濯機や、古い集合住宅では注意が必要です。内見の際には、メジャーを持参して、搬入経路で一番狭い場所の幅を測っておきましょう。
洗濯機の本体サイズ(特に幅と奥行き)にプラス10cm程度の余裕がないと、搬入は難しいと考えた方が安全です。
2. 防水パンのサイズが合わない
洗濯機を置くための受け皿である「防水パン」のサイズも重要です。洗濯機の脚が、防水パンの内側にしっかり収まらなければ設置できません。
特に、一人暮らし向けのコンパクトな防水パンに、ファミリーサイズの大きな洗濯機を置こうとすると、はみ出してしまうことがあります。
防水パンの内側の寸法(縦・横)を測り、今使っている洗濯機の脚の位置と照らし合わせて確認しましょう。
3. 蛇口の位置が低い・形状が特殊
洗濯機に給水するための蛇口の位置が低すぎて、洗濯機本体にぶつかってしまうケースです。これでは給水ホースを接続できません。
蛇口の高さを上げるための「水栓かさ上げ部品」を使えば解決できることもありますが、部品代と取り付け費用が別途かかります。
また、蛇口の形状が古かったり特殊だったりして、付属の給水ホースが取り付けられない場合もあります。この場合も、対応する部品への交換が必要です。
これらの点は、引っ越しの内見時に必ずチェックし、写真を撮っておくと、後で確認しやすくておすすめですよ。
設置できない場合は買い替えも検討
もし、残念ながら新居に今の洗濯機が設置できないと分かった場合、どうすれば良いのでしょうか。
いくつかの対処法はありますが、思い切って「買い替え」を検討するのも一つの賢い選択だと思います。
先ほどもお伝えしたように、蛇口の高さを変えたり、特殊な部品を取り付けたりすることで設置できる場合もあります。しかし、それには追加の費用や手間がかかりますよね。
もし、今お使いの洗濯機を長年使っている(一般的に、洗濯機の設計上の標準使用期間は7年とされています)のであれば、これを機に新しいモデルに買い替えるメリットは大きいかもしれません。
最近の洗濯機は、節水性能や省エネ性能が格段に向上しています。水道代や電気代が安くなることを考えれば、長期的に見て買い替えた方がお得になる可能性も十分あります。
また、洗剤自動投入機能や、スマートフォンと連携して外出先から操作できる機能など、家事の負担を軽くしてくれる便利な機能もたくさん搭載されています。
引っ越しは、ライフスタイルを見直す絶好の機会です。
「もう少し容量の大きいものが欲しかった」「次は乾燥機能付きがいいな」といった希望があるなら、前向きに買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
古い洗濯機は、家電量販店で新しいものを購入する際に、リサイクル料金と収集運搬料金を支払えば引き取ってもらえます。自治体のルールに従って自分で処分するよりも、手間がかからずスムーズですよ。
洗濯機だけを安く運ぶ方法はあるか
「引っ越しは自分たちでやるけど、洗濯機だけは大きくて運べない…」というケースもありますよね。
そんな時に、洗濯機だけを安く運ぶための方法をいくつかご紹介します。
1. 引っ越し業者の「単品プラン」を利用する
大手引っ越し業者の中には、家具や家電を1点から運んでくれる「単品輸送プラン」や「小口便」のようなサービスを用意しているところがあります。
通常の引っ越しを依頼するよりは割安になりますが、それでも1万円前後の費用がかかることが多いようです。ただし、プロが運んでくれるので、梱包から運搬まで安心して任せられるのが大きなメリットです。
2. 宅配便を利用する
ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」のように、大きな荷物の配送を専門に行うサービスを利用する方法もあります。
サイズによって料金が決まっており、洗濯機の場合は大体7,000円~15,000円くらいが目安になるでしょうか。
梱包から設置までをセットでお願いできるプランもあるので、とても便利です。インターネットで料金をシミュレーションできるので、一度調べてみると良いと思います。
3. 赤帽などの軽貨物運送業者に依頼する
「赤帽」に代表されるような、軽トラックで運送を請け負ってくれる業者に依頼するのも一つの手です。料金は距離や時間で決まることが多く、近距離であれば比較的安く済む可能性があります。
ただし、作業員が1名の場合も多いので、部屋からの運び出しや部屋への搬入を手伝う必要があるかもしれません。また、設置は専門外なので、運んでもらうだけのサービスと割り切る必要があります。
どの方法を選ぶにしても、事前に複数の業者から見積もりを取って、料金やサービス内容を比較検討することが大切ですね。
総括:引っ越しでの洗濯機設置
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。