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洗濯機ゴミ取りネットは100均で十分?家電店員が教える選び方

洗濯機のマメ知識

洗濯物を干そうとしたら、黒いピロピロしたゴミや糸くずがびっしり付いていて、がっかりしたことはありませんか。

洗濯機のゴミ取りネットをどうにかしたいけれど、わざわざ高いものを買うのももったいない。そんな時、身近な100均で解決できたら嬉しいですよね。

でも、いざダイソーやセリア、ワッツに行ってみると、意外と種類が多くて迷ってしまうもの。
縦型洗濯機とドラム式では必要なものが全く違いますし、ネットが破れただけなのか、枠ごと壊れてしまったのかでも対応が変わってきます。

私は家電量販店で働いていますが、お客様から本当によく聞かれるのがこの手の質問なんです。実は100均のゴミ取りネットには向き不向きがあって、お店ごとに得意分野が違うんですよ。

この記事では、あなたのお悩みと洗濯機のタイプに合わせて、どの100均でどんな商品を選べばいいのか、そして買う前に試してほしい簡単なフィルター掃除の方法まで、具体的にご紹介していきますね。

この記事のポイント
  • あなたのお悩みに合う100均のゴミ取りネット
  • ダイソー・セリア・ワッツの商品名と特徴
  • 縦型・ドラム式それぞれのおすすめアイテム
  • 買う前に試したいフィルターの簡単お掃除方法
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100均で探す洗濯機ゴミ取りネット(縦型・ドラム式)

クリーン家電ガイド:イメージ

「100均」とひとくくりに言っても、実はダイソー、セリア、ワッツといったお店ごとに、得意分野が全然ちがうってご存知でしたか?

「とりあえずお店に行ったけど、ウチの洗濯機に合うものがなかった…」なんて失敗がないように、まずは各ショップの商品ラインナップの特徴を一緒に見ていきましょう!

ダイソーのゴミ取りネットラインナップ

まず、ダイソーですね。
ダイソーは、特に「縦型洗濯機」を使っている方にとって、かゆいところに手が届く商品がとっても豊富なんです。私もお店に行くたびに「こんなのまであるんだ!」って感心しちゃいます。

ダイソーの洗濯機ゴミ取りネットは、大きく分けて3つのタイプに分けられると思います。それぞれにちゃーんと役割があるんですよ。

「浮き型ネット(水に浮かべるタイプ)」

これは昔からある、一番ベーシックなタイプですね。洗濯物と一緒に入れるだけで、水面にプカプカ浮いて、水流に乗って流れてくるゴミをキャッチしてくれます。

  • くず取りネット(浮き型)
  • くず取りネット 空気浮きタイプ(浮き輪みたいな形です)
  • くず取りネット(浮き型、スポンジタイプ)

こんな風に、「浮き型」と一口に言っても、浮き部分がスポンジだったり、空気で浮くようになっていたりと、地味に進化しているんです(笑)

二槽式洗濯機や、洗濯槽のフィルターが1つしかない旧式の全自動洗濯機をお使いの方には、今でも「これで十分よ」と根強い人気がある商品ですね。

「槽内取り付け型(全自動専用)」

これが最近の「なるほど!」と思った、ダイソーのヒット商品だと思います。「くず取りネット(全自動専用)」という名前で売られていることが多いですね。

先ほどの「浮き型」って、洗濯物の量が多いとどうしても衣類の下に潜っちゃって、水面に出られず「あれ、全然ゴミ取れてない…」ってことがあったじゃないですか。その弱点を見事に克服してくれたのがこのタイプなんです。

使い方は簡単で、洗濯槽のフチにある穴(多くの全自動洗濯機に開いてますよね)に、付属の専用フックを引っ掛けて固定するだけ。これなら洗濯物の量に関係なく、常に水面近くのベストポジションでゴミをキャッチし続けてくれるんですからとっても効率的!

実際に使った方からも「フックが外れるかと思ったけど、2週間毎日使っても平気だった」「ネットからゴミが逆流しないのがいい」なんて、具体的なお声を聞いています。

「取り替え用ネット(ネット部分の交換)」

そして3つ目が、これまた「待ってました!」という方も多いんじゃないでしょうか。
取り替え用くず取りネット」です。

これは、元々洗濯機についている「糸くずフィルター」の、ネット部分だけが破れてしまった時の交換用パーツなんです。

  • 取り替え用くず取りネット(洗濯機用、2枚)
  • 取り替え用くず取りネット(洗濯機用、ワイドサイズ、2枚)

枠はまだ使えるのに、ネットが破れただけでフィルターごと買い替えるのって、すごくもったいない感じがしますよね…。家電量販店で純正品を取り寄せると、結構なお値段になっちゃうこともありますし。それが110円(税込)で、しかも2枚も入ってるなんて、本当に助かる商品だと思います。

ただし、これには大事な注意点があるので、後ほど「悩み別解決法」のところで詳しくお話ししますね。

ダイソー公式通販サイトはこちら

ダイソーの商品は、公式オンラインストア「ダイソーネットストア」でも在庫の確認や購入ができる場合がありますよ。(※店舗の在庫とは異なる場合があります)

>>ダイソーネットストアで「くず取りネット」を検索する

セリアのドラム式専用フィルターが人気

クリーン家電ガイド:イメージ

一方、セリアで今すごく人気なのが、「ドラム式洗濯機」の排水口(糸くずフィルター)用のアイテムです。ダイソーが「縦型」なら、セリアは「ドラム式」の悩みに強い!って感じですね。

代表的な商品は、「ドラム式洗濯機用 ゴミ取りフィルター 5枚入り」というものです。

ドラム式洗濯機をお使いの方なら「うんうん!」と、首がもげるほど頷いてくれると思うんですけど、あの排水口フィルターの掃除って、本当に…本当に憂鬱じゃないですか…?

私、家電量販店にいますけど、お客様から「ドラム式で一番嫌なのは、あの排水口の掃除!」って、もう何度聞いたか分かりません(苦笑)

髪の毛や糸くずが水と混ざって、ヘドロみたいになって…。ヌメヌメしたり、ひどい時にはカビが生えたり、独特のニオイがしたり…。考えただけでも、ちょっと気分が下がりますよね。

このセリアのフィルターは、そんなお掃除の「不快感」と「手間」を劇的に減らしてくれるアイテムなんです。

形状は、フワフワしたシート状の不織布フィルターになっていて、これを排水口フィルター本体に被せて使います。所々に切り込みが入っているので、フィルターの曲線にもある程度フィットするようになっているみたいですね。もしはみ出た部分があっても、ハサミでカットすればOKです。

こうしてセットしておけば、ゴミが溜まったらシートを剥がして、そのままゴミ箱にポイッと捨てるだけ!

あのヌメヌメしたゴミを、手で直接(ティッシュ越しでも嫌ですよね…)取る必要がなくなるんです。店頭でも「あれ使い始めたら、もうやめられない」「まさに神アイテム!」と、感激のお声を本当によく聞くんですよ。

「今まで15分かかって憂鬱だった掃除が、1分で終わるようになった」なんて言われたら、試してみたくなっちゃいますよね。

ちょっとしたデメリットも…正直にお話ししますね

ただ、これは「神アイテム!」と絶賛される一方で、「期待してたのと、ちょっと違ったかも…」というお声も、正直なところ聞くんです。

というのも、このシートが防げるのは、主に「大きなゴミ(髪の毛や糸くずの塊)」がメインなんですね。なので5日くらいたってシートを交換しようと外してみたら、「あれ?フィルター本体にも細かいヌメリや汚れが結構ついてる…」ということは、残念ながらあるみたいです。

汚れを「ゼロ」にするものではなく、あくまで「劇的に楽にする」ためのアイテム、と考えるのが良さそうですね。とはいえ、あの面倒な掃除のハードルがぐっと下がるのは、本当に嬉しいポイントだと思います。

セリアは個人向けの公式オンラインストアがないので、お近くの店舗で探してみてくださいね!

>>セリア公式サイト(店舗検索)はこちら

ワッツでも買える?ドラム式フィルター

はい、ワッツ(Watts)でもセリアと似たような商品が売られていますね。セリアが近くにない…という方には朗報だと思います。

ワッツで売られているのは、「ドラム式洗濯機用毛ごみフィルター 2枚入」という商品です。

これもセリアのものと機能はほぼ同じで、材質はポリエステル製の不織布シート。ドラム式の排水口フィルターに被せて、ゴミが溜まったらシートごと捨てる、という使い方も一緒です。サイズは約8cm×21cmと明記されているので、ご自宅のフィルターに合うか、買う前に一度サイズを測ってみると安心かもしれませんね。

ただ、セリアの製品と大きく違う点がひとつあるんです。それは、1パックあたりの「入数」ですね。

私が知っている情報だと、セリアは「5枚入り」なのに対して、ワッツは「2枚入り」なんです。(※もちろん、店舗や時期によって異なる可能性はあります)

1パック110円(税込)で買える手軽さは同じですが、1回(1枚)あたりのコストパフォーマンスを計算してみると、結構な差になりますよね。単純に計算すると、セリアが1枚あたり22円なのに対して、ワッツは1枚あたり55円…ということになります。

縦型洗濯機には「浮き型」がおすすめ

先ほどのダイソーのラインナップでも触れましたが、縦型洗濯機をお使いで、「最近、洗った洗濯物に黒いピロピロしたゴミ(カビ)や、糸くずがつくようになった…」とお悩みの方には、100均の「追加ネット」がすごく効果的なんです。

縦型洗濯機は、洗濯槽の中でグルグルと強い水流を起こして洗うのが得意ですよね。100均の追加ネットは、その水流を利用してゴミを集める仕組みなので、縦型とはすごく相性が良いんです。

その「追加ネット」には、大きく分けて2つのタイプがあります。

「浮き型」のメリットとデメリット

一番手軽で、昔からあるのは、やっぱり「くず取りネット(浮き型)」ですね。洗濯物と一緒に入れるだけで、水面にプカプカ浮いて、水流に乗って流れてくる糸くずや髪の毛をキャッチしてくれます。

電気代や洗剤の量に影響を与えることもないですし、設置の手間もゼロ。これが最大のメリットだと思います。実家に帰省した時、母が二槽式洗濯機でこれを使っているのを見て「あ、まだ現役なんだ!」って、ちょっと懐かしくなっちゃいました(笑)

ただこの「浮き型」、手軽なぶん、ちょっと弱点もあるんですよね…。

一番多いのが、洗濯物の量が多いと、ネットが衣類の下に潜ってしまうというケース。水面に浮いてくれないと、ゴミをキャッチできませんから、これでは効果が半減しちゃいます。

それに、水流が弱い「おしゃれ着洗い」や「手洗い」コースだと、水面にただフワフワ浮いているだけで、うまくゴミがネットの中に入ってくれない…なんてことも。

手軽さゆえの、ちょっとした悩みですね。

「槽内取り付け型」がデメリットを克服!

そこで!
もしご自宅の洗濯槽のフチに、フックを掛けられるような小さな穴や、ちょっとした段差があるなら、私はダイソーの「くず取りネット(全自動専用)」を断然おすすめします!

これは、先ほどの「浮き型」の弱点だった「洗濯物に潜っちゃう問題」を、見事に解決してくれた優等生なんです。

付属のフックで洗濯槽のフチにガチャンと固定するので、洗濯物の量や水流の強さに左右されずに、常に水面近くのベストポジションでゴミを待ち構えてくれるんです。

これすごく賢いと思いませんか?

「本当にゴミが取れるの?」って半信半疑で買ってみたお客様から、「しっかりゴミをかき集めてくれてた!」「フックが外れるかと思ったけど、2週間毎日使っても全然平気だった」「ネットからゴミが逆流しないのがいい」なんて、高評価のお声もよく聞くんですよ。

もちろん、フックを掛ける場所がない洗濯機では使えない、というデメリットはありますが、「浮き型を買ってみたけど、イマイチ効果が…」という方は、ぜひこちらを試してみてほしいですね。

「ホコリとり洗濯ボール」の効果は?

これも100均(主にダイソー)でよく見かけるアイテムですね。ピンクとかブルーの、スポンジがくっついたカラフルなボールです。

まず、大事なことなので先にお伝えしておくと、これは「糸くずフィルター」の『代わり』になるものではなくて、あくまで『補助(プラスアルファ)』として使うアイテムです。

ネットではないんですが、「ゴミを取る」という目的は同じ。洗濯物と一緒に洗濯槽に入れて、一緒にグルグル回すだけ。そうすると、ボールの表面についている、ちょっと硬めのスポンジ部分(不織布みたいな感じですね)が、衣類の繊維やホコリ、髪の毛を物理的に絡め取ってくれるという仕組みです。

じゃあ、どんな時に便利なの?というと、特にペット(わんちゃん、ねこちゃん)を飼っているお宅や、毛足の長いセーター、フリース素材の衣類を洗う冬場には、このボールを「追加」で入れておくと、「洗濯物を干すときに、床に散らばっていたホコリや毛が減ったかも」と効果を実感できる、というお声は確かに聞きますね。

洗濯機に元々ついているフィルターや、追加した「浮き型ネット」が水中のゴミをキャッチするのに対し、このボールは洗濯物同士が絡まる間にスポンジを忍び込ませて、直接ゴミを「こそぎ取る」みたいなイメージでしょうか。

役割がちょっと違うんですね。

注意!これは「消耗品」です。寿命は意外と短いかも…

ただし、これを使う上で、絶対に知っておいてほしい大事なポイントが…。このボール、実は「消耗品」なんです!

お客様から聞いたお話だと、「すごく取れる!」って喜んで、毎日2~3回洗濯機を回すようなご家庭で使っていたら、使い始めて2週間くらいで、あのスポンジ部分がポロポロと剥がれてきちゃった、というケースもあるみたいです。

さすがにそれはヘビーユーザーさんの例かもしれませんが、1日1回の使用でも、寿命はだいたい1ヶ月程度と考えたほうが良いかもしれません。

長持ちなフィルターの代わりにはなりませんが、「今週は毛布を洗うから」「ペットの毛が気になるこの時期だけ」といった、短期間の集中対策や、「あとちょっと」のゴミを取りたい時には、110円で試せる心強い味方だと思います。

100均の洗濯機ゴミ取りネット|悩み別解決法

クリーン家電ガイド:イメージ

さて、ここからは「100均に行ったけど、欲しいものがなかった…」という失敗を防ぐため、あなたの「悩み」にピンポイントでお答えしていきますね。

実は「洗濯機のゴミ取りネットが欲しい」という方には、大きく分けて4つの異なるお悩みがあるんです。これを間違えると、100均に行っても解決できない!なんてことになっちゃいますから。

ご自身の状況がどれに当てはまるか、チェックしながら読み進めてみてくださいね。

ネットが破れた時の交換用アイテム

まず、ひとつめのお悩み。
「フィルターのネット部分だけが破れちゃった」というケースです。

プラスチックの「枠」の部分はなんともないのに、網(ネット)の部分だけが、経年劣化やゴミの取りすぎ(?)で、ビリッと…。
これ、「あるある!」って方も多いんじゃないでしょうか。

このお悩みには、ダイソーの出番ですね。「取り替え用くず取りネット」という商品が、まさにこのお悩みを解決するために作られたものです。

標準サイズと、「取り替え用くず取りネット(洗濯機用、ワイドサイズ、2枚)」という大きめサイズ(約24.5cm×13cm)の2種類が用意されていることが多いですね。

使い方は、破れた古いネットを枠から取り外し(ハサミで切ったり)、新しいネットを枠に被せて固定するだけ。商品によっては縫い付ける必要があるかもしれませんが、そこは110円ですから、ちょっとした手間はご愛嬌ということで(笑)

【最重要】これを買う前に、絶対に確認してほしいこと!

ただし!
この「取り替え用ネット」を買う前には、絶対に守ってほしい注意点が2つあります。

  1. これは、先ほどからしつこいですが「ネット部分のみ」の商品です。プラスチックの「枠」は入っていません。一番多い失敗が、枠ごと壊れた方が間違って買ってしまうケースなんです。
  2. ご自宅のフィルター枠の「サイズ」を、必ずメジャーで測ってください。特にワイドサイズ(約24.5cm×13cm)などは、ご自宅の枠がそれより小さいと、ネットがダブついてしまって、うまくゴミが取れない可能性があります。「なんとなく」で買うと絶対に失敗しますから、必ず測ってからお店に行ってくださいね。

枠ごと壊れたら100均では売ってない?

次に、ふたつめのお悩み。「ネットだけじゃなくて、プラスチックの枠ごと割れちゃった」とか「掃除しようと思って外したまま、どこかに失くしちゃった…」というケースです。

はい、結論から申し上げます。

残念ながら、100円ショップでは絶対に売っていません!

これ、店頭でもお客様に本当によく聞かれるんです。「100均にないかしら?」「代わりになるようなもの、ない?」って。
お気持ちはすごく分かるんです。110円で解決できたら最高ですよね。

でも、なぜ100均に置いていないのか?
その理由を、家電量販店で働く私からご説明させてください。

あの「枠」の部分(糸くずフィルター)って、実は、洗濯機のメーカー、型番、さらには同じメーカーでも製造された年によって、形状が驚くほどバラッバラなんです。

私たちプロでも、お客様から「うちの洗濯機のフィルター、どれ?」と聞かれたら、必ず「洗濯機の『型番』を教えてください」とお伺いします。型番が分からないと、私たちでも絶対に特定できないくらい、種類が膨大にあるんです。

そんな、何百、何千種類とあるかもしれない形状のフィルターを、すべて110円の汎用品でカバーするなんて…ちょっと想像しただけでも、物理的に不可能だと思いませんか?

だから、「枠」が壊れたら、100均に探しに行くのは残念ながら時間の無駄になっちゃう可能性が高いんです…。

じゃあ、どうすればいいの?

この場合は、100均ではなく、以下の2つの方法で探す必要があります。

  1. 家電量販店やホームセンターで「互換フィルター」を探す
    「ELPA(エルパ)」というメーカーのものが有名ですね。パッケージに「シャープ洗濯機用 210337-0235H」「日立洗濯機用 NET-K8KV」みたいに、対応するメーカー名と「純正品の型番」が書いてあるので、分かりやすいと思います。
  2. メーカーから「純正フィルター」を取り寄せる
    一番確実なのは、やっぱりこれですね。お使いの洗濯機の取扱説明書や、メーカーの公式オンラインストア(消耗品・部品販売のページ)で、ご自身の洗濯機の「型番」に対応するフィルターを探して購入する方法です。少しお値段は張りますが、サイズが合わないかも…という心配が一切ないのは、最大のメリットです。

ドラム式の排水口掃除を簡単に

これは、先ほどセリアやワッツのところでもお話しした、「ドラム式の排水口掃除が苦痛でたまらない…」というお悩みですね。

このお悩みをお持ちの方、本当に多いんですよね…。
縦型からドラム式に買い替えたお客様が、後から「洗浄力や乾燥機能には大満足なんだけど、あの排水口の掃除だけが…!」と、おっしゃるのを何度も聞いてきました。

このお悩みを解決するアイテムとして、100均(セリアやワッツ)の「シート型」フィルターは、「掃除のハードルを下げる」第一歩として、本当に素晴らしい発明だと思います。

セリアの「ドラム式洗濯機用 ゴミ取りフィルター(5枚入り)」や、ワッツの「ドラム式洗濯機用毛ごみフィルター(2枚入り)」を試してみる価値は、大いにアリです!
「掃除が劇的に楽になった」という感動を、ぜひ一度味わってみてほしいですね。

…ですが、です。

先ほど「セリアのデメリット」でも正直にお話ししたように、100均の「シート型」は、あくまでフィルターの「上」に被せるだけなので、どうしても防ぎきれない「細かいヌメリ」や「フィルター本体の溝の汚れ」が出てきてしまうのも、また事実なんです。

100均の次「ネット型」というステップアップ

もし、100均の「シート型」を使ってみて、「すごく楽にはなったけど、もうちょっと完璧にゴミを取りたい!」と感じたら、次のステップアップとして「ネット型(ストッキングタイプ)」のフィルターに注目してみるのをおすすめします。

これは、100均のシート型に満足したお客様が、次に「これすごく良いよ!」と買いに来られる、いわば「決定版」とも言えるアイテムなんです。

アイメディア社の「ドラム式洗濯機用 ゴミ取りフィルター」といった商品が有名ですが、これは100均ではなく、ホームセンターやネット通販、家電量販店の洗濯機用品コーナーで扱っていることが多いですね。

「シート」と「ネット」の決定的な違いは、その形状です。

シートが『上に被せる』だけなのに対し、ネットは伸縮性のあるストッキング素材で、排水口フィルター全体を『すっぽり覆う』んです。キッチンの排水口に使うネットと、まったく同じイメージですね。だから、フィルターの溝や側面から入り込もうとする細かいゴミも、逃さずしっかりキャッチしやすい!と評判なんですよ。

「100均じゃないなら高いんじゃ…?」と思うかもしれませんが、例えば20枚入りで数百円程度で売られていることが多いので、1枚あたりのコストを計算してみると、実は100均のシート型とそこまで大きく変わらなかったり、むしろ安かったりすることも。

結論としては、まず「掃除を楽にする感動」を100均のシート型で体験してみて、ご自身の満足度に合わせて、「このまま100均でいくか」、それとも「より完璧さを求めてネット型にステップアップするか」を選んでいくのが、一番賢い流れじゃないでしょうか。

買う前に!フィルターの簡単掃除方法

クリーン家電ガイド:イメージ

「最近、洗濯物にゴミがつくようになったから、100均で新しいネットを買おうかな」と思っている方、ちょっと待ってください!

そのゴミ取り性能の低下、もしかしたら新しいネットを買わなくても、「今ついているフィルター」をお掃除するだけで、劇的に復活するかもしれませんよ。

特に縦型洗濯機に元々ついている「糸くずフィルター」、長期間お掃除をサボっていると、ネットの網目がカビやヌメリ、洗剤カスなどで「目詰まり」を起こしてしまうんです。網目が詰まっていたら、いくら水流がゴミを運んできてもキャッチできませんよね。

それにフィルター自体がカビやヌメリの温床になっていると、そこから汚れが洗濯槽内に逆流して、かえって洗濯物を汚してしまっている可能性も…。

110円を節約できるかもしれませんし、何より衛生的にも、新しいネットを買う前に、まず今ついているフィルターを徹底的にお掃除してみませんか?

準備するもの

  • 使い古した歯ブラシ(これが一番活躍します!)
  • 酸素系漂白剤(オキシクリーンや、100均にもある「過炭酸ナトリウム」でOK)
  • お湯(40~50℃くらい。お風呂の温度より少し熱いくらいですね)
  • ゴミを捨てるビニール袋
  • ゴム手袋(手荒れ防止のためにぜひ)

お掃除の手順

  1. 物理的なゴミの除去
    まずは、フィルターを洗濯機から取り外し、溜まっている大きなゴミをビニール袋に捨てます。この時、ネットを裏返す(ひっくり返す)と、角に溜まったゴミが取りやすいですよ。もしゴミが湿って取りにくい場合は、ベランダなどで一度カラカラに乾燥させてからやると、髪の毛とかがパラパラと面白いように取れて快感です(笑)
  2. 歯ブラシでの洗浄
    次に、お風呂場や洗面所で、フィルター全体を水で濡らしながら、使い古した歯ブラシでゴシゴシこすり洗いします。特にネットの網目!そして、プラスチックの枠の細かい溝!ここが意外とヌメっていたり、黒カビが潜んでいたりするんです。
  3. カビ・ヌメリの「つけ置き」洗浄
    ここからがハイライトです!バケツや洗面器(洗面台のボウルでもOK)に、40~50℃のお湯と「酸素系漂白剤」を規定量溶かします。(※酸素系漂白剤は、弱アルカリ性なので、皮脂汚れやカビなどの酸性の汚れを落とすのが得意なんです)
  4. そこに、フィルターを30分~1時間ほど、どっぷりとつけ置きします。お湯の温度で漂白剤が活性化して、ブクブクと泡が出て、目に見えない汚れまで浮かせてくれますよ。
  5. 仕上げと完全乾燥
    つけ置きが終わったら、お湯を捨てて、もう一度歯ブラシで残った汚れを軽くこすり落とします。驚くほどツルツルになっているはずです。最後に漂白剤の成分が残らないよう、水でよーくすすぎ流します。

そして最重要なのが、タオルで水気を拭き取ったあと、風通しの良い場所(お風呂場の窓辺やベランダの陰干しなど)で「完全に乾燥」させること。

生乾きのまま洗濯機に戻すのは、せっかく掃除したのに、またカビに「どうぞ住んでください」と新しいお部屋を提供してるようなものですよ!

漂白剤の取り扱いについて(重要!)

「もっと強力に!」と思って、「カビキラー」などの塩素系漂白剤を使いたくなるかもしれませんが、「酸素系」と「塩素系」は絶対に混ぜないでください!有毒なガスが発生して、本当に危険です。

また、塩素系は強力なぶん、プラスチック部品を変色させたり、素材によっては傷めてしまったりする可能性があるので、もし使う場合は、長時間のつけ置きは避けて、自己責任でご使用くださいね。個人的には、安全でじっくり汚れを落とせる「酸素系」のつけ置きがおすすめです。

この掃除をするだけで、目詰まりが取れて「えっ、こんなに取れるようになったの!?」ってくらい、ゴミ取り性能が劇的に復活することがよくありますよ。

悩み解決!100均の洗濯機ゴミ取りネット活用法

さて、ダイソー、セリア、ワッツの各ショップの特徴から、フィルターのお掃除方法まで、色々な角度からお話ししてきました。

「情報が多すぎて、結局、私はどれを買えばいいの…?」と、迷ってしまったかもしれませんね。

大丈夫です。
最後に、あなたの「悩み」と「洗濯機のタイプ」に合わせて、あなたが今すぐ取るべきアクションを、診断チャート形式でまとめておさらいしますね。

あなたの本当のお悩みはどれですか?

あなたの悩み洗濯機のタイプ解決策主な100均商品とアクション
洗い上がった洗濯物に
ゴミが付着する…
縦型既存フィルターの掃除+
追加ネットの導入
【まずやる事】「買う前に!フィルターの簡単掃除方法」を試す!
【それでもダメなら】ダイソー「くず取りネット(全自動専用)」を追加。フックが無理なら「浮き型」を。補助的に「ホコリとり洗濯ボール」もアリ。
排水口フィルターの
掃除が苦痛…(ヌメリ・カビ)
ドラム式使い捨てフィルターの導入【まず試すなら】セリア「ドラム式洗濯機用 ゴミ取りフィルター(5枚入り)」または ワッツ「ドラム式洗濯機用毛ごみフィルター(2枚入り)」
【ステップアップ】「ドラム式の排水口掃除を簡単に」で紹介した100均以外の「ネット型」も検討。
純正フィルターの
ネットだけが破れた…
縦型・二槽式ネット部分のみ交換【買う商品】ダイソー「取り替え用くず取りネット」(標準 / ワイド)
【絶対条件】買う前に、ご自宅のフィルター枠のサイズをメジャーで正確に測ること!
純正フィルターの
枠ごと割れた・失くした…
問わず100均では解決不可【まずやる事】洗濯機の「型番」(本体のシール記載)をスマホで撮影する。
【探しに行く場所】家電量販店、ホームセンター、ネット通販。
【買う商品】「ELPA」などの互換品、またはメーカー公式サイトで純正品を取り寄せる。

いかがでしょうか?

大切なのは、まず「ご自宅の洗濯機が縦型かドラム式か」、そして「あなたの本当の悩みはどれなのか」をハッキリさせることなんです。そこさえ間違えなければ、100均で「買って失敗した…」という悲劇はきっと防げるはずです。

そして、ぜひ一度「買う前に!フィルターの簡単掃除方法」で紹介した、酸素系漂白剤でのつけ置き掃除を試してみてくださいね。もしかしたら110円を節約できるかもしれませんよ!

この記事が、あなたの快適な洗濯ライフのお役に立てたら私もとっても嬉しいです!

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