一人暮らしを始めるにあたって、洗濯機選びで悩んでいませんか?
どのくらいの容量がちょうどいいのか、女性でも使いやすい静かなモデルはどれなのか、乾燥機付きを選ぶべきかなど、考えることがたくさんありますよね。
また、何月に買うと安いのか、コインランドリーとどっちが安いのか、といった費用面での疑問も多いでしょう。買ってよかった洗濯機を一人暮らしで選ぶためには、これらの疑問を一つずつ解決していくことが大切です。
洗濯機は毎日使う家電だからこそ後悔しない選択をしたいもの。価格だけでなく機能性や使いやすさも含めて総合的に判断する必要があります。
この記事では、一人暮らしに最適な洗濯機の選び方から、お得な購入時期、設置時の注意点まで、洗濯機選びに必要な情報を網羅的にお伝えします。
一人暮らしで買ってよかった洗濯機の選び方

一人暮らしで洗濯機を選ぶ際は、容量や機能性、静音性など様々な要素を考慮する必要があります。
特に女性の場合は、デリケートな衣類への配慮や乾燥機能の有無なども重要なポイントになるでしょう。ここでは、洗濯機選びの基本となる要素について詳しく解説していきます。
容量は何kgがちょうどいい?
一人暮らしで洗濯機を選ぶ際、最も重要なのは容量です。私も家電量販店で働いていて、多くの方から「何kgがちょうどいいのか分からない」という相談を受けます。
一人暮らしの場合、基本的には4.5~7kgの容量がおすすめです。これは、一人当たり1日約1.5kgの洗濯物が出るという目安に基づいています。
毎日洗濯する方なら4.5kgでも十分です。しかし、現実的には毎日洗濯をするのは難しいですよね。2~3日に1回洗濯する方が多いため、5.5~6.5kgの容量を選ぶと余裕を持って使えます。
4~5日分をまとめて洗濯したい場合は、7kg以上の容量が必要になります。また、シーツや毛布といった大きなものを洗う機会がある方も、7kg容量を選んでおくと安心です。
容量が小さすぎると、洗濯物を詰め込みすぎてしまい、汚れ落ちが悪くなってしまいます。一方で、容量が大きすぎると本体価格が高くなり、設置場所も必要になるため、バランスを考えることが大切です。
洗濯の頻度やライフスタイルに合わせて、適切な容量を選びましょう。
縦型洗濯機のメリット・デメリット

縦型洗濯機は一人暮らしの方に人気が高く、多くの方が選択される洗濯機です。
まずメリットとしては価格の安さが大きな魅力です。一人暮らし向けのシンプルなモデルなら2~3万円程度で購入できます。初期費用を抑えたい方にはぴったりですね。
洗浄力の高さも見逃せません。縦型洗濯機は衣類同士をこすり合わせ、たっぷりの水で洗い流すため、汚れをしっかりと落としてくれます。仕事で汚れた服や、スポーツをした後の衣類もきれいに洗えます。また、製品のラインナップが豊富で、リーズナブルなモデルから高性能なモデルまで幅広く選べるのも魅力です。
一方でデメリットとしては、水の使用量が多いという点があります。ドラム式と比較すると、水道代が高くなる傾向があります。
乾燥機能については、搭載されているモデルでも、ドラム式ほど高性能ではありません。乾燥時間が長くなったり、仕上がりにシワが残ったりすることがあります。衣類への負担もドラム式と比べて大きめです。デリケートな衣類を頻繁に洗う方は注意が必要でしょう。
これらのメリット・デメリットを理解した上で、自分の生活スタイルに合うかどうか判断することが大切です。
女性におすすめの洗濯機

一人暮らしの女性には、特に重視したいポイントがあります。
まず、容量は4.5~5.5kgが適しています。ただし、洗濯物の量が多い方や、週に一度まとめ洗いをする場合は、6~7kg程度の容量を選ぶとよいでしょう。
女性の衣類はデリケートなものが多いため、「おしゃれ着コース」や「デリケート衣類モード」などの機能が搭載された洗濯機をおすすめします。これらの機能により、お気に入りの洋服も安心して洗えます。
コンパクトなサイズを選ぶことも重要です。限られた洗面所のスペースを有効活用できるよう、設置場所に合うサイズを選びましょう。
価格面では、縦型洗濯機が比較的安価で、2万円台から購入可能なモデルもあります。初期費用を抑えたい方にはおすすめです。
一方、ドラム式洗濯機は初期費用が高めですが、電気代や水道代が安く、長期的にはランニングコストを抑えられます。また、衣類への負担が少なく、乾燥機能も充実しているため、洋服代や時間の節約にもつながります。
女性の場合、夜間に洗濯することが多いため、静音性も重要なポイントです。インバーター搭載モデルなら、運転音と振動を抑えられます。
自分の生活スタイルと予算を考慮して、最適な洗濯機を選んでくださいね。
静かなモデルの選び方

一人暮らしの方、特に夜間に洗濯する方にとって、洗濯機の運転音は重要な要素です。
静音性を重視するなら、運転音が40dB以内のモデルを選ぶことをおすすめします。この数値は、50cmの距離で測定した運転音が50dB程度なら、かなり静かな部類に入ります。
洗濯機のスペック表には「洗濯時」「脱水時」「乾燥時」の音の大きさが記載されているため、それぞれの工程における音の大きさを確認しましょう。
一般的に、ドラム式洗濯機は縦型に比べて静音性が高いとされています。これは、洗濯槽の構造上、振動が少ないためです。ただし、最新の縦型洗濯機でも静音技術が進歩しているため、両タイプの特徴を比較検討することが大切です。
インバーター搭載モデルなら、運転音だけでなく、振動も低減されます。洗濯機を使用している間、床が揺れたり、ガタガタ音が鳴ったりするのが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
洗濯機の容量も考慮しましょう。大容量の洗濯機は便利ですが、運転時の音が大きくなる傾向があります。家族の人数や洗濯の頻度を考慮し、適切な容量を選ぶことが重要です。
ワンルームで生活スペースに洗濯機を設置する方や、夜に洗濯する方は、静音性が高いモデルを選ぶことで、快適な生活を送れるでしょう。
乾燥機付きのメリット

乾燥機付きの洗濯機は、一人暮らしの方にとって多くのメリットがあります。
最大の魅力は、天候に左右されずに洗濯が完了することです。雨の日や湿度の高い日でも、洗濯物を確実に乾かせます。帰宅時間が遅く、ベランダに洗濯物を干せない方にとっては非常に便利な機能です。
時間の節約効果も大きいです。洗濯から乾燥まで一気に行えるため、洗濯物を干したり取り込んだりする手間が省けます。忙しい平日でも、朝セットしておけば夜には乾いた洗濯物が待っています。
花粉症の方にとっても、乾燥機能は嬉しいメリットです。外に干さないため、花粉やホコリが付着する心配がありません。
また、外出先からスマホで操作できるモデルもあります。帰宅時間に合わせて洗濯を開始できるため、とても便利です。
ただし、デメリットもあります。乾燥機能搭載モデルは価格が高く、相場は6~20万円程度です。また、電気代も通常の洗濯機より多くかかります。
縦型洗濯機の乾燥機能は、ドラム式ほど高性能ではないことも覚えておきましょう。乾燥時間が長くなったり、仕上がりにシワが残ったりすることがあります。
これらの点を考慮して、自分の生活スタイルに合うかどうか判断することが大切です。
安い機種の選び方とコスパ
一人暮らしを始める際、洗濯機の価格は大きな関心事ですよね。
縦型洗濯機は、安さを重視している方におすすめです。約2~13万円で購入でき、乾燥機能のないシンプルなモデルなら2~3万円程度で手に入ります。
乾燥機能搭載モデルの相場は約6~20万円です。機能が充実するにつれて価格が上がる点には注意が必要です。
ドラム式洗濯機は製造コストが高く、値段が安いモデルでも13万円以上する場合がほとんどです。ただし、乾燥機能が付いていないモデルなら7万円前後のものもあります。
コスパを考える際は、初期費用だけでなく、ランニングコストも重要です。縦型洗濯機は初期費用が安い反面、水道代が高めになります。ドラム式は初期費用が高いものの、電気代や水道代が安く、長期的にはランニングコストを抑えられます。
洗剤の自動投入機能があるモデルなら、適量を自動投入してくれるため、洗剤の購入コストを減らす効果が期待できます。
また、風呂水ポンプ付きの洗濯機を選べば、水道代を節約できます。別途購入する必要がなく、洗濯機を購入したらすぐに風呂の残り湯を使って洗濯が可能です。
価格とコスパのバランスを考えながら、自分の予算に合った洗濯機を選びましょう。
一人暮らしで買ってよかった洗濯機の購入ガイド

洗濯機選びが決まったら、次は実際の購入に向けた準備です。
お得に購入するタイミングや、コインランドリーとの費用比較、設置場所の確認方法など、購入前に知っておくべき情報をまとめました。これらのポイントを押さえることで、スムーズで満足のいく洗濯機購入ができるでしょう。
何月に買うと安い?
洗濯機をお得に購入するには、購入時期を選ぶことが重要です。
最も安く購入できる時期は、モデルチェンジの直前です。縦型洗濯機は6月~8月、ドラム式洗濯機は8月~10月がモデルチェンジ時期の目安となっています。
縦型洗濯機のモデルチェンジは毎年6月から夏にかけて行われるため、直前の4~5月が買い替えのチャンスです。ただし、5月になると在庫がなくなる可能性もあるため、早めのチェックが必要です。
ドラム式洗濯乾燥機のモデルチェンジは毎年10~11月に行われるため、直前の8~9月が旧モデルの買い時となります。
家電量販店の決算期も狙い目です。多くの店舗は、決算前にセールを実施し、売上を伸ばそうとします。決算セールは、総決算前と中間決算前の年2回実施されます。
一般的に、中間決算が9月、総決算が3月ですが、店舗によって異なる場合があります。よりお得に購入するなら、中間決算よりも総決算の方がおすすめです。
2月~3月の新生活シーズンは、洗濯機の需要が高く、大きな値引きをしなくても売れるため、それほどお得な時期とは言えません。
モデルチェンジされると型落ち商品の値段が下がりますが、1年で劇的に性能が進化することはありません。型落ちモデルでも十分に使える性能を持っているため、コスパを重視する方にはおすすめです。
コインランドリーとどっちが安い?

一人暮らしでは、洗濯機を購入するかコインランドリーを利用するか迷う方も多いでしょう。
費用面で比較すると、おおよそ1年以内であれば、コインランドリーを使用した方がコスパは高いです。2年目に入ると、洗濯にかかる費用が逆転し、コインランドリーより洗濯機の方がお得になります。
項目 | 洗濯機 | コインランドリー |
---|---|---|
初期費用 | 30,000円〜 | 0円 |
1回あたりの費用 | 30〜40円 | 200〜500円 |
1ヶ月の費用 (週2回利用) |
300〜400円 | 2,700円〜 |
1年間の総費用 | 33,600円 | 32,400円〜 |
2年間の総費用 | 37,200円 | 64,800円〜 |
おすすめする人 | 1年以上利用予定 洗濯頻度が高い |
短期利用 洗濯頻度が少ない |
家庭用洗濯機の場合、1回の洗濯に約30~40円かかります。3日に1回洗濯をする場合、1か月にかかる費用は10回×30~40円=300~400円ほどです。1年間では12か月×300~400円=3,600~4,800円ほどになります。
家庭用洗濯機の本体価格を3万円とすると、1年間で約33,600円、2年間で約37,200円、5年間で約48,000円が洗濯にかかる費用です。
コインランドリーを週に2回利用すると、1カ月で8~9回程度の利用になります。1回の洗濯利用料は200~400円、乾燥機は10分100円が相場です。乾燥機を10分1回使用した場合、1カ月に9回洗濯したときのコインランドリー代は最低でも2,700円です。
洗濯機を利用すべきなのは、1人暮らしの期間が長くなる可能性がある人です。1年以上の長期となる場合は、コインランドリーよりも洗濯機を購入した方が費用を抑えられます。
仕事やスポーツなどで毎日服が汚れる人も、自宅に洗濯機があった方が便利です。
反対に、1人暮らしの期間が1年未満で終わる予定の人、洗濯回数が少ない人などは、コインランドリーの方がお得でしょう。
搬入経路と設置場所の確認方法
洗濯機を購入する前に、搬入経路と設置場所の確認は必須です。
まず、玄関から洗濯機置き場までの経路を測定しましょう。特に重要なのは、玄関ドアの幅と高さ、廊下の幅、階段の幅(階段がある場合)です。
一般的な洗濯機の幅は約60cm、奥行きは約60cm、高さは約100cmです。これらの寸法が通れるかどうか確認してください。
マンションやアパートの場合、エレベーターの有無と、エレベーターの扉や内部の寸法も重要です。エレベーターがない場合は、階段での搬入になるため、階段の幅と踊り場の広さを確認しましょう。
設置場所では、洗濯機本体のサイズに加えて、周囲に必要なスペースを確保する必要があります。一般的には、左右に各1cm以上、背面に5cm以上、上部に10cm以上の余裕が必要です。
また、給水栓の位置と高さ、排水口の位置も確認してください。給水ホースや排水ホースの長さが足りない場合は、延長する必要があります。
電源コンセントの位置と、洗濯機のコードの長さも確認しておきましょう。
これらの確認を怠ると、せっかく購入した洗濯機が設置できないという事態になりかねません。購入前に必ず確認してください。
防水パンのサイズと適合性

防水パンは、洗濯機の下に設置される受け皿で、万が一水漏れが発生した際に床を保護する役割があります。
防水パンのサイズは、洗濯機を選ぶ際の重要な要素です。一般的な防水パンのサイズは、幅640mm×奥行き640mm、幅740mm×奥行き640mmなどがあります。
洗濯機の脚部が防水パンの四隅に正しく設置できるかどうか確認しましょう。防水パンが小さすぎると、洗濯機が安定せず、振動や騒音の原因となります。
また、防水パンの排水口の位置も重要です。洗濯機の排水ホースが適切に接続できるかどうか確認してください。
防水パンの高さも考慮する必要があります。防水パンの高さ分だけ洗濯機の設置位置が高くなるため、天井までの高さに余裕があるかどうか確認しましょう。
賃貸住宅の場合、防水パンが既に設置されていることが多いため、そのサイズに合わせて洗濯機を選ぶ必要があります。防水パンのサイズが分からない場合は、不動産会社や管理会社に確認するか、実際に測定してください。
適切なサイズの洗濯機を選ぶことで、安全で快適な洗濯環境を整えられます。
購入前の注意点とポイント
洗濯機を購入する際は、いくつかの重要な注意点があります。
まず、保証期間とアフターサービスを確認しましょう。メーカー保証は通常1年間ですが、販売店独自の延長保証サービスもあります。長期間使用する家電なので、保証内容をしっかり確認してください。
設置・配送サービスの内容と料金も重要です。配送料、設置料、古い洗濯機の回収料など、追加費用が発生する場合があります。購入前に総額を確認しておきましょう。
洗濯機の機能についても、実際に使用するかどうか検討してください。多機能なモデルは魅力的ですが、使わない機能のために高額な料金を支払うのは無駄です。
水道の水圧も確認しておきましょう。水圧が低い場合、洗濯機が正常に動作しない可能性があります。
また、使用する洗剤の種類も考慮してください。一部の洗濯機は、特定の洗剤のみに対応している場合があります。
購入時期についても先ほどもお伝えしたように、モデルチェンジ前や決算期を狙うことで、お得に購入できます。
実際に店舗で確認できる場合は、運転音や操作パネルの使いやすさなどを体験してみましょう。
これらの点を総合的に検討して、自分に最適な洗濯機を選んでくださいね。
買って良かった一人暮らし用洗濯機3選

一人暮らしの方に特におすすめしたい洗濯機を3機種ご紹介します。それぞれ異なる特徴を持っているため、自分のライフスタイルに合うモデルを見つけてくださいね。
パナソニック NA-F50B14
容量5kgの縦型洗濯機で、一人暮らしにちょうどいいサイズです。価格は3万円台とリーズナブルでありながら、しっかりとした洗浄力を持っています。
「泡洗浄」機能により、洗剤を泡立てて汚れを効果的に落とします。また、「おまかせコース」があるため、洗濯物の量や汚れ具合を自動で判断して最適な洗濯を行ってくれます。
運転音も比較的静かで、夜間の洗濯でも近隣への配慮ができます。シンプルな操作パネルで使いやすく、初めて洗濯機を購入する方にもおすすめです。
日立 ビートウォッシュ BW-V70F
容量7kgの縦型洗濯機で、まとめ洗いをしたい方や大きなものを洗う機会がある方におすすめです。価格は5万円台と少し高めですが、その分高機能です。
「ビートウォッシュ」という独自の洗浄方式により、強力な水流で汚れをしっかりと落とします。また、「ナイアガラビート洗浄」により、大流量で一気に洗い流すため、洗浄力が高いのが特徴です。
「おしゃれ着コース」も搭載されているため、デリケートな衣類も安心して洗えます。AIお洗濯機能により、洗濯物の量や汚れ具合を自動判断してくれるのも便利なポイントです。
シャープ ES-S7F
容量7kgのドラム式洗濯乾燥機で、乾燥機能を重視する方におすすめです。価格は12万円台と高めですが、洗濯から乾燥まで一貫して行えるため、時間短縮効果が大きいです。
「プラズマクラスター」技術により、除菌・消臭効果が期待できます。また、「ひまわりガラス」という透明な扉により、洗濯の様子を確認できるのも特徴です。
乾燥機能は「ヒートポンプ乾燥」を採用しており、衣類への負担を抑えながらしっかりと乾燥させます。コンパクト設計のため、限られたスペースにも設置しやすく、一人暮らしの住環境にも適しています。
これらの機種は、それぞれ価格帯や機能が異なるため、自分の予算やニーズに合わせて選択してください。実際に店舗で確認できる場合は、操作性や運転音なども体験してみることをおすすめします。
総括:一人暮らしで買ってよかった洗濯機
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。