掃除機の電源が入らない原因!修理や買い替えの判断基準も解説

掃除機 電源が入らない 原因1 掃除機の豆知識
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突然掃除機の電源が入らなくなると焦りますよね。
掃除機が壊れたサインかもしれないと不安になりますが、実は意外と単純な原因かもしれません。

コンセントの接続不良からフィルターの目詰まり、長年の使用によるオーバーヒートまで、掃除機の電源トラブルには様々な理由が隠れています。

この記事では、掃除機の電源が入らない原因を簡単なチェックポイントから本格的な故障の可能性まで、順を追って解説します。
自分で確認できる対処法から修理や買い替えの判断基準まで、掃除機トラブルの解決策を徹底的に探っていきましょう。

この記事のポイント
  • 掃除機の電源が入らない主な原因がわかる
  • 自分でできる簡単な対処法がわかる
  • 修理と買い替えの判断基準がわかる
  • 掃除機を長持ちさせるヒントが得られる

掃除機の電源が入らない原因|確認方法

クリーン家電ガイド・イメージ

掃除機のスイッチを押しても動かないと、焦ってしまいますよね。でも、すぐに故障と決めつけるのは早いかもしれません。

ここでは、掃除機の電源が入らないとき、まず確認してほしいポイントをいくつかご紹介します。意外と簡単なことで解決するケースも多いんですよ。

電源プラグの確認

掃除機の電源が入らないとき、まず真っ先に確認したいのが電源プラグです。

「そんな基本的なこと?」と思うかもしれませんが、意外と見落としがちなポイントなんです。コンセントに電源プラグがしっかりと奥まで差し込まれているか、もう一度確認してみてください。

何かの拍子に少し抜けてしまっていたり、しっかりと刺さっていなかったりすると、電気が供給されずに掃除機は動きません。

また、延長コードを使用している場合は、延長コード自体の電源が入っているか、プラグがしっかり接続されているかも合わせてチェックしましょう。

それでも動かない場合は、そのコンセントが他の家電では使えるか(通電しているか)を確認するのも有効です。もし他の家電も動かなければ、コンセントやブレーカーの問題が考えられます。

簡単なことですが、これで解決することも少なくないので、まずは落ち着いて確認してみてくださいね。

コードやホースの接続

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電源プラグに問題がない場合、次に確認してほしいのが掃除機本体のコードやホースの接続部分です。

特にキャニスター型掃除機の場合、本体とホース、延長管、ヘッド部分などが正しく接続されていないと、安全装置が働いて電源が入らないことがあるんです。
各パーツが「カチッ」と音がするまで、しっかりと奥まで差し込まれているか確認しましょう。

見た目では接続されているように見えても、わずかな隙間が原因で接触不良を起こしていることもあります。
一度取り外して、再度しっかりと接続し直してみてください。

また、コードリール式の掃除機の場合は、コードが途中で断線していたり、内部で接触不良を起こしていたりする可能性も考えられます。コードの根元や、よく曲げる部分に損傷がないかも見てみましょう。

ただし、コード内部の断線は見た目では判断しにくいため、他の原因が考えられない場合の最終チェックポイントの一つとしてください。無理に分解するのは危険ですので、あくまで外観からの確認に留めましょう。

フィルターチェック

掃除機のフィルターが目詰まりしていると、電源が入らなくなったり、途中で止まったりすることがあります。これは、モーターに過度な負荷がかかるのを防ぐための保護機能が働くためです。

ダストカップや紙パックがいっぱいになっていないか、そしてフィルターがホコリやゴミで目詰まりしていないかを確認しましょう。

サイクロン式掃除機の場合は、ダストカップ内のゴミを捨て、フィルター部分を取り外して掃除します。フィルターは水洗いできるタイプとできないタイプがあるので、取扱説明書をよく確認してくださいね。
水洗いした場合は、完全に乾かしてから元に戻すことが大切です。

紙パック式掃除機の場合は、紙パックが満杯になっていたら新しいものに交換します。
また、紙パックとは別にモーター保護フィルターなどがついている機種もあるので、そちらも確認してお手入れをしましょう。

フィルターのお手入れは、吸引力の維持だけでなく、掃除機本体の保護にも繋がるので、こまめに行うのがおすすめです。

オーバーヒートの可能性

掃除機を長時間連続で使用したり、フィルターが目詰まりした状態で使い続けたりすると、モーターが熱くなりすぎて「オーバーヒート」を起こすことがあります。

多くの掃除機には、モーターの過熱を防ぐための保護装置が搭載されていて、本体が一定以上の温度になると自動的に運転を停止する仕組みになっているんです。
もし掃除機本体が通常よりも熱くなっていると感じたら、オーバーヒートの可能性があります。

その場合は、まず電源プラグをコンセントから抜き、風通しの良い涼しい場所で30分~1時間程度、本体を冷ましてください。本体が十分に冷えた後、再度電源を入れてみて、正常に作動するか確認しましょう。

先ほどもお伝えしたように、フィルターの目詰まりはオーバーヒートの主な原因の一つです。本体を冷ましている間に、フィルターやダストカップのゴミもきれいに掃除しておくと良いでしょう。

これで改善するようであれば、一時的なオーバーヒートだったと考えられます。

スイッチの接触不良

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電源プラグ、コード・ホースの接続、フィルター、そしてオーバーヒートの可能性を確認しても掃除機の電源が入らない場合、本体の電源スイッチ部分で接触不良が起きている可能性が考えられます。

長年使用している掃除機や、スイッチ部分にゴミが入り込みやすい構造の掃除機では、スイッチ内部の部品が摩耗したり、ゴミやホコリが原因で接触が悪くなったりすることがあるのです。
スイッチを押しても手応えがなかったり、何度か押しているうちに稀に電源が入ったりするような場合は、接触不良を疑ってみても良いかもしれません。

この場合、残念ながら自分で修理するのは難しい部分です。スイッチ部分の修理には専門的な知識や部品が必要になるため、メーカーや修理専門業者に相談することを検討しましょう。
無理に自分で分解しようとすると、さらに状態を悪化させてしまう可能性もあるので注意が必要です。

バッテリー残量不足

コードレスタイプの掃除機をお使いの場合、電源が入らない原因として最も多いのが「バッテリーの残量不足」です。

「昨日充電したはずなのに…」と思っていても、充電が完全でなかったり、長期間使用していなかったことで自然放電してしまっていたりすることがあります。

まずは、バッテリーを充電器に正しくセットし、十分に充電されているか確認しましょう。充電ランプが点灯するか、充電完了のサインが出るかなどもチェックポイントです。

充電アダプターがコンセントにしっかり差し込まれているか、充電器と本体の接続部分にホコリなどが挟まっていないかも見てください。

また、一部の機種では、充電アダプターを接続したままでは安全のために運転できない設計になっていることもあります。充電後は一度アダプターを外してから電源を入れてみましょう。

長年使用しているコードレス掃除機の場合、バッテリー自体が寿命を迎えている可能性も考えられます。十分に充電してもすぐに切れてしまう、あるいは全く充電されなくなった場合は、バッテリーの交換が必要かもしれません。

掃除機の電源が入らない原因|対処法

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自分で確認できるポイントを試しても、どうしても掃除機の電源が入らない…。
そんな時は、残念ながら故障の可能性も考えなければなりません。

でも、どんな状態が「故障」で、どう対処すれば良いのでしょうか。
ここでは、故障のサインや寿命、修理と買い替えの判断基準などについてお話しします。

壊れたサインとは

掃除機の電源が入らない以外にも、いくつか「これは故障かも?」と疑われるサインがあります。

例えば、使用中に以前はしなかったような異音がする、本体が異常に熱くなる、焦げくさい臭いがするといった場合は注意が必要です。これらはモーターや内部の部品に何らかの異常が起きている可能性があります。

また、吸引力が明らかに弱くなった、排気の臭いがひどい、コードを動かすと電源が入ったり切れたりするといった症状も、故障のサインと考えられます。

コードレス掃除機の場合は、満充電してもすぐにバッテリーが切れてしまう、あるいは充電自体ができなくなるのも、バッテリーや充電系統の故障が疑われます。

ヘッドのブラシが回転しない、または回転が不安定な場合も、ヘッド部分の故障や内部のベルト切れなどが考えられます。

これらのサインが見られたら、無理に使用を続けず、一度使用を中止して原因を特定するか、専門の業者に点検を依頼することを検討しましょう。

掃除機の寿命

家電製品にはどうしても寿命がありますが、掃除機の場合は一般的にどのくらいなのでしょうか。

内閣府の消費動向調査(令和4年3月実施分)によると、電気掃除機の平均使用年数は7.5年とされています。ただし、これはあくまで平均的な目安です。

掃除機の種類によっても寿命は異なってきます。
例えば、紙パック式掃除機は構造が比較的シンプルなため、モーターへの負担が少なく、10年~15年と比較的寿命が長い傾向にあると言われています。
一方、サイクロン式掃除機も長持ちする機種が多いですが、フィルターのお手入れを怠るとモーターに負担がかかりやすくなります。

コードレス掃除機やロボット掃除機は、バッテリーの寿命が本体の寿命に大きく関わってきます。
バッテリーは消耗品であり、充放電を繰り返すことで徐々に性能が低下します。一般的にバッテリーの寿命は2~3年程度(使用頻度や充電方法による)と言われることが多いですが、最近では長寿命バッテリーを搭載したモデルも増えています。

使い方やお手入れの頻度によっても寿命は大きく変わってくるので、日頃のメンテナンスが大切ですね。

修理か買い替えかの判断基準

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掃除機が故障してしまったとき、修理に出すべきか、それとも新しいものに買い替えるべきか、悩ましいですよね。

判断基準の一つとして、まずは「使用年数」と「修理費用」を考慮することが大切です。

先述のように、掃除機の平均寿命は7~8年程度と言われています。
もしお使いの掃除機がこれに近い年数、あるいはそれ以上使用しているのであれば、修理しても別の箇所がすぐに故障してしまう可能性も考えられます。その場合は、買い替えを検討する方が結果的に経済的かもしれません。

次に、修理にかかる費用です。
メーカーや機種、故障箇所によって修理費用は大きく異なりますが、一般的に数千円から数万円かかることもあります。保証期間内であれば無償または安価で修理できる場合もありますので、まずは保証書を確認しましょう。

修理見積もりを取ってみて、その金額が新しい掃除機の購入価格と比較して高額になるようであれば、買い替えを検討するのが賢明です。
例えば、修理費用が新しい同等クラスの掃除機の半額を超えるようなら、新しい機能や性能を考えて買い替えを選ぶ方が満足度が高いかもしれません。

また、修理には時間がかかる場合もあります。その間、掃除機がないと困るという状況も判断材料の一つになります。

自分でできる応急処置と注意点

掃除機の調子が悪いけれど、すぐに修理に出せない、買い替えもまだ考えられない、という場合に試せる応急処置がいくつかあります。
ただし、あくまで一時的な対応であり、根本的な解決にならない場合や、かえって状態を悪化させる危険性もあるので注意が必要です。

まず、吸引力が弱いと感じる場合は、これまでもお伝えしてきたように、ゴミの詰まりやフィルターの清掃が最も効果的な応急処置です。ホースやノズル、ブラシに絡まったゴミを取り除き、フィルターをきれいにすることで改善することが多いです。

コードの接触不良が疑われる場合、コードの角度を変えてみると一時的に通電することがありますが、これは断線しかけているサインかもしれません。火災の危険もあるため、この状態での使用は極力避け、早めに修理か買い替えを検討すべきです。
テープで補修するなどの行為は危険ですので絶対に行わないでください。

異音がする場合は、どこかに異物が挟まっていないか確認しましょう。無理に取り除こうとすると部品を破損する可能性があるので、慎重に行ってください。

自分で分解して修理しようとすることは、専門知識がない場合は非常に危険ですし、メーカー保証の対象外となる可能性が高いです。あくまで、取扱説明書の範囲内で行える清掃や簡単な確認に留め、無理はしないようにしましょう。

メーカー修理を依頼する流れ

自分で対処できない故障と判断した場合、メーカーに修理を依頼することになります。

一般的な流れとしては、まずお使いの掃除機のメーカーのサポート窓口に連絡を取ることから始まります。電話やインターネットで受け付けている場合が多いです。

連絡の際には、掃除機の型番、購入日、故障の具体的な症状などを伝えられるように準備しておくとスムーズです。
メーカーによっては、保証期間内であれば無償で修理を受けられることがありますので、保証書も手元に用意しておきましょう。

修理の受付方法としては、主に以下の3つのパターンがあります。

掃除機修理の受付方法 3つのパターン

🏠

出張修理

サービスマンが自宅に来て修理を行います。大型の掃除機や持ち運びが困難な場合におすすめです。現場で修理が完了するので、即日解決することも可能です。

📦

引取修理

宅配業者が自宅まで掃除機を引き取りに来て、修理工場で修理後、自宅へ返送されます。自分で持ち運ぶ必要がなく、専門工場での丁寧な修理が受けられます。

🔧

持込修理

自分でサービスセンターや指定の家電量販店などに掃除機を持ち込んで修理を依頼します。最も手間はかかりますが、直接スタッフに症状を説明できる利点があります。

修理にかかる期間や費用は、故障内容やメーカーによって異なります。事前に見積もりを出してもらい、内容に納得した上で正式に修理を依頼しましょう。修理が完了したら、修理内容や交換部品について説明を受け、動作確認をして完了となります。

    買い替え時の選択ポイント

    もし修理ではなく買い替えを選ぶことになった場合、たくさんの種類の掃除機があるので迷ってしまいますよね。
    新しい掃除機を選ぶ際には、ご自身のライフスタイルや住環境に合ったものを選ぶことが大切です。

    まず考えたいのが掃除機の「タイプ」です。

    掃除機選びのポイント

    掃除機のタイプ

    🧹

    キャニスター型

    パワフルな吸引力が魅力。広いお部屋やじっくり掃除をしたい方に最適。コード式が主流。

    🧽

    スティック型

    スリムで場所を取らず手軽に使用可能。コードレスタイプが多く、一人暮らしやこまめな掃除に便利。

    🤖

    ロボット掃除機

    自動で部屋を掃除してくれるので、忙しい方や家事の負担を減らしたい方にぴったり。

    ハンディ型

    小型で持ち運びやすく、車内やデスク周りなど、ピンポイントの掃除に便利。

    集じん方式

    📦

    紙パック式

    ゴミ捨てが簡単で衛生的。紙パックのランニングコストはかかるが、ゴミに直接触れたくない方におすすめ。

    🌪️

    サイクロン式

    ゴミと空気を遠心力で分離し、ダストカップに溜める。紙パック不要で経済的だが、定期的なお手入れが必要。

    その他にも、吸引力の強さ(仕事率)、運転音の静かさ、本体の重さ、ヘッドの種類(自走式パワーブラシ、タービンブラシなど)、アタッチメントの豊富さなども比較検討するポイントです。

    また、コードレスの場合は連続使用時間や充電時間も重要なチェック項目になります。

    お店で実際に手に取ってみたり、店員さんに相談したりしながら、自分にぴったりの一台を見つけてくださいね。

    総括:掃除機の電源が入らない原因

    それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

    • 掃除機の電源が入らない場合、まず電源プラグの確認をする
    • コードやホースの接続が緩んでいないか確認する
    • フィルターの目詰まりは電源トラブルの一般的な原因である
    • 長時間の使用によるオーバーヒートも考えられる
    • スイッチの接触不良は自分で修理が難しい場合がある
    • コードレス掃除機はバッテリー残量不足を確認する
    • 異音や異臭は故障のサインの可能性がある
    • 掃除機の平均寿命は約7~8年が目安である
    • 修理費用と使用年数を考慮して修理か買い替えかを判断する
    • 応急処置は取扱説明書の範囲内で行う
    • 無理な分解や修理は避ける
    • メーカー修理は型番や症状を準備して連絡する
    • 買い替え時はライフスタイルに合ったタイプを選ぶ
    • 集じん方式(紙パック式、サイクロン式)も重要な選択ポイントである
    • 吸引力、重さ、運転音なども比較検討する
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