シャープの加湿空気清浄機、使っていると水がなくなったタイミングでなんだか嫌な臭いがしてくる…なんて経験はありませんか?
特に乾燥する季節には大活躍してくれる加湿機能ですが、そのお手入れを少し怠ってしまうと、不快な臭いの原因になってしまうことがあるんです。
私も家電量販店で働いているので、お客様から「酸っぱい臭いがするんだけど、故障かな?」といったご相談をよく受けます。
でもご安心ください。
多くの場合これは故障ではなく、ちょっとしたお手入れで解決できることが多いんですよ。
この記事では、シャープの加湿空気清浄機で水がなくなると臭いが出てしまう主な原因から、ご家庭で簡単にできる具体的な対策まで詳しく解説していきます。
正しいお手入れ方法を知って、毎日を快適な空気で過ごしましょう!
シャープ空気清浄機の加湿で水がなくなると臭い原因

まずは、なぜシャープの加湿空気清浄機で水がなくなると臭いが発生してしまうのか、その原因を一緒に探っていきましょう。
多くの方が「フィルターかな?」と予想されると思いますが、実は原因は一つだけではないんです。
原因は加湿フィルターの雑菌臭
一番に考えられる原因は、やはり加湿フィルターにあります。加湿フィルターは常に水を含んでいるため、雑菌が繁殖しやすい環境なんですね。
特に給水タンクの水がなくなると、生乾きの状態になったフィルターに空気が送られ、溜まっていた雑菌の臭いが一気に放出されてしまうことがあります。
これが、お客様からよく聞く「生乾きの雑巾みたいな臭い」の正体です。水道水に含まれるミネラル分などがフィルターに付着し、それを栄養源にして雑菌が繁殖してしまうパターンが多いですね。
定期的にお手入れをしていないと、フィルター自体が雑菌の温床になってしまうので注意が必要です。
新品なのに酸っぱい臭いがする訳
「買ったばかりの新品なのに、なんだか酸っぱいような臭いがする」というお問い合わせも、実は少なくありません。これを聞くと「初期不良かも?」と心配になりますよね。
この酸っぱい臭いの原因は、多くの場合、加湿フィルターの素材によるものと考えられています。製造過程で使用される素材の臭いが、使い始めの時期に感じられることがあるんです。
しばらく使用を続けると、臭いは自然に薄れていくことがほとんどなので、少し様子を見ていただくのが良いと思います。
もし長期間使っても臭いが消えない、または強くなるような場合は、一度メーカーのサポートに相談してみることをおすすめします。
空気清浄機が臭いのは寿命かも
長年愛用している空気清浄機から嫌な臭いがしてきた場合、それは本体の寿命が近づいているサインかもしれません。
特に、フィルターを交換しても臭いが改善されない場合は、注意が必要ですね。
空気清浄機本体の内部、特にファンの周辺や空気の通り道にホコリやカビが蓄積し、それが臭いの原因となっている可能性があります。
また、モーターなどの部品が経年劣化することで、独特の焦げ付いたような臭いが発生することも考えられます。
メーカーが推奨する設計上の標準使用期間は、多くの機種で10年とされています。これを超えて使用している場合は、買い替えを検討する時期かもしれません。
意外と知らないタンク内の水垢
加湿フィルターばかりに気を取られがちですが、給水タンクや加湿トレーのお手入れも非常に大切です。タンク内の水を毎日交換していても、内部には水垢やぬめりが少しずつ溜まっていきます。
このぬめりは、雑菌が繁殖して形成される「バイオフィルム」と呼ばれるもので、これもまた不快な臭いの原因となるんです。
特に加湿トレーは水が溜まったままになりやすく、ピンク色のヌルっとした汚れが付着しやすい場所ですね。この汚れはロドトルラという酵母菌の一種で、放置すると頑固な汚れになってしまいます。
タンクやトレーも、定期的にブラシでこすり洗いするなど、清潔に保つことを心がけましょう。
脱臭フィルターのカビも要チェック
シャープの空気清浄機には、臭いを吸着するための脱臭フィルターが搭載されています。
この脱臭フィルターは、お部屋の様々な生活臭をキャッチしてくれる頼もしい存在ですが、お手入れを怠ると、それ自体が臭いの発生源になってしまうことがあります。
特に湿度の高い環境で使用していると、脱臭フィルターが湿気を吸い込み、ホコリと結びつくことでカビが繁殖してしまうケースがあるんです。
脱臭フィルターからカビ臭さを感じたら、交換が必要なサインかもしれません。
多くの脱臭フィルターは水洗い不可なので、掃除機で表面のホコリを吸い取る程度のお手入れに留めてくださいね。
水がなくなると臭いシャープ空気清浄機の加湿機能対策

さて、臭いの原因が分かったところで、ここからは具体的な対策方法を見ていきましょう。
シャープの加湿空気清浄機は、正しいお手入れをすれば、長く快適に使えるように設計されています。少しの手間で、水がなくなると発生する嫌な臭いを防ぐことができるので、ぜひ試してみてくださいね。
シャープ加湿空気清浄機のお手入れ
シャープの加湿空気清浄機を快適に使い続けるためには、定期的で正しいお手入れが欠かせません。お手入れと聞くと少し面倒に感じるかもしれませんが、習慣にしてしまえばそれほど大変ではないですよ。
まず基本となるのが、給水タンクの水を毎日交換することです。水道水には塩素が含まれているため、雑菌の繁殖を抑える効果がありますが、時間が経つとその効果も薄れてしまいます。
タンクの水は毎日新しいものに入れ替え、その際にタンク内を軽くすすぎ洗いするだけでも、ぬめりの発生をかなり防げます。
また、月に一度は加湿フィルターやトレー、本体のホコリなどを掃除する「月イチお手入れ」を心がけると、良い状態をキープできると思います。
加湿フィルターの正しいお手入れ方法
臭いの最大の原因となりやすい加湿フィルターは、特にていねいにお手入れしたいパーツです。月に1回程度を目安に、お手入れランプが点灯したら掃除を行いましょう。
基本的なお手入れは、ぬるま湯での押し洗いです。それでも汚れや臭いが取れない場合は、クエン酸を使ったつけ置き洗いが効果的ですね。
シャープの公式サイトでも推奨されている方法で、水垢などのアルカリ性の汚れをきれいに落とすことができます。
具体的な手順は、ぬるま湯にクエン酸を溶かし、そこに加湿フィルターを30分~2時間ほどつけ置きし、その後、きれいな水で数回すすぎ洗いをするだけです。
これだけで、かなり臭いが軽減されるはずですよ。
フィルターは水洗いしても平気?
「フィルターって、全部水洗いしちゃっていいの?」という質問を、お店でもよくいただきます。
これはとても重要なポイントで、フィルターの種類によってお手入れ方法が全く異なるので注意が必要なんです。
先ほどもお伝えしたとおり、加湿フィルターは水洗いやクエン酸でのつけ置きが可能です。しかし、空気中のホコリや花粉をキャッチする「集じんフィルター(HEPAフィルターなど)」や、臭いを吸着する「脱臭フィルター」は、基本的に水洗い厳禁です。
これらのフィルターを水洗いしてしまうと、性能が著しく低下したり、型崩れやカビの原因になったりします。集じんフィルターや脱臭フィルターのお手入れは、掃除機で表面のホコリを優しく吸い取るだけにしてくださいね。
おすすめしたい簡単な臭いの対処法
定期的にお手入れをしていても、なんとなく臭いが気になる…という場合に試してほしい簡単な対処法があります。
それは、重曹を使う方法です。
重曹は、酸性の臭いを中和してくれる働きがあるので、特に酸っぱいような臭いに効果が期待できます。
やり方はクエン酸の時と似ていて、ぬるま湯に重曹を溶かして加湿フィルターをつけ置きし、その後よくすすぐだけです。
ただし、クエン酸と重曹を混ぜて使うのは避けてくださいね。
効果が薄れてしまいます。
まずはクエン酸で水垢汚れを落とし、それでも臭いが残る場合に重曹を試す、という順番が良いかもしれません。
脱臭フィルターの交換時期の目安
脱臭フィルターは、お手入れをしても臭いが取れなくなってきたら、交換の時期です。
シャープの多くの機種では、フィルターの交換目安を約10年としていますが、これはあくまでタバコを1日に5本吸うご家庭での計算上の目安です。
ペットがいるご家庭や、焼き肉など臭いの強い料理を頻繁にするお部屋で使用している場合は、もっと早く寿命が来ることがあります。
フィルターの交換時期は、本体のフィルター交換ランプが点灯したら、というのが一つの目安になります。
ランプが点灯していなくても、明らかに脱臭能力が落ちたと感じたり、フィルター自体から嫌な臭いがしたりするようになったら、早めに交換することをおすすめします。
交換用フィルターは純正品を選ぶ
フィルターを交換する際、価格が安い互換品のフィルターも市販されていますが、私は断然、純正品をおすすめします。
純正フィルターは、その空気清浄機の性能が最大限に発揮されるように設計されています。集じん能力や脱臭能力はもちろん、フィルターを通過する空気の量まで計算されているんですね。
互換品を使用すると、フィルターの目が詰まりやすくて風量が落ちてしまったり、本体との間に隙間ができてしまい、そこから汚れた空気が漏れてしまったりする可能性があります。
せっかくの空気清浄機の性能を活かすためにも、交換用のフィルターは必ずシャープの純正品を選ぶようにしましょう。
総括:シャープ加湿空気清浄機で水がなくなると臭い対策
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。