せっかくお掃除を任せようと思ったのに、ルンバのクリーンボタンを押しても動かないと、なんだか出鼻をくじかれた気分になりますよね。
私も普段は家電量販店で色々なお客様とお話ししていますが、「昨日まで元気に動いていたのに、急にボタンが反応しなくなった!」という相談、実は結構多いんです。
ルンバはとても賢いロボットですが、時にはちょっとした「ご機嫌ななめ」や、私たち人間には分かりにくいサインを出していることがあるんですよ。
特に、ルンバのクリーンボタンを押しても動かないという状況には、ただの電池切れからシステムの一時的なフリーズ、あるいはちょっと意外な設定ミスまで、いくつかの明確な理由があります。
この記事では、ルンバのクリーンボタンを押しても動かない時にチェックすべきポイントを、家電店員の知識をフル活用して分かりやすくまとめてみました。機械が苦手な方でも大丈夫なように、優しくステップバイステップで解説していきます。
読み終わる頃には、きっとあなたの家のルンバも元通り元気に動き回ってくれるはずですよ。それでは、具体的な解決策を一緒に見ていきましょう!
- ボタンが反応しない原因
- 最新のライトリング診断
- 正しい再起動の手順
- リセットや清掃の方法
ルンバのクリーンボタンを押しても動かない時の対処法

ルンバが急に動かなくなると故障を疑ってしまいますが、実は簡単な操作や確認だけで直るケースがほとんどです。
ここでは、まず確認すべき基本的な対処の流れを整理してお伝えしますね。
ルンバのクリーンボタンはどこにある?
最近のルンバはデザインがどんどん洗練されていて、天面がすっきりしているモデルが多いですよね。現行の「Roomba 105」や「Roomba 705」といったシリーズでも、基本的には本体の真ん中に大きな丸いボタンが配置されています。これが、私たちが呼んでいるクリーンボタンです。
でも、実はモデルによってはこのボタンのデザインが少しずつ違っていたり、アプリ操作がメインになっていて「あれ、どこだっけ?」と一瞬迷ってしまうこともあるかもしれません。
昔のモデルだと「CLEAN」という文字がはっきり書いてありましたが、今のモデルはアイコンだけになっていたり、触れるだけで反応するタッチパネル式のような感触のものもあります。
もしクリーンボタンが見当たらない、あるいは場所が合っているはずなのに感触がないという場合は、パネル表面に薄い保護フィルムが貼られたままになっていないか、あるいは汚れが溜まってボタンの境目が分かりにくくなっていないかを確認してみてくださいね。

最新モデルのボタン事情
最新の「Roomba Homeアプリ」対応モデルでは、物理的なボタンを押さなくてもスマホからすべての操作ができるようになっています。もし本体のボタンが押しにくい、あるいは物理的に故障しているかもと感じたら、一度アプリ側から「清掃開始」を送ってみるのも、ボタン自体の不具合を切り分ける良い方法ですよ。
なぜ動かないのか原因を探る
ルンバのクリーンボタンを押しても動かない理由は、大きく分けて「電気的な問題」「システムの問題」「物理的な問題」の3つがあります。
まず一番多いのが、単純な電力不足です。
充電ステーションにちゃんと戻っているように見えても、実はわずかにズレていて充電ができていなかった、なんてことは店頭でもよく聞くお話です。バッテリー残量がゼロに近いと、ボタンを押してもルンバは反応する余裕すらなくなってしまうんです。
次に考えられるのが、システムの一時的なフリーズです。
ルンバは非常に高度なコンピューターを搭載しているので、稀に内部で処理が詰まってしまうことがあるんですね。これはパソコンやスマホの再起動で直るのと同じ理屈で、リセット操作で解決できます。
そして意外と盲点なのが、アプリ設定による「チャイルド&ペットロック」です。
これがオンになっていると、本体のボタンをいくら押しても反応しないようになっているんですよ。故障を疑う前に、まずはこれらの可能性を一つずつ消していくのが賢いやり方ですね。
もし「原因の切り分け」をもう少し網羅的に確認したい場合は、ルンバが動かない原因と解決策のチェックリストも合わせて見ると、見落としが減ります。

故障と決めつける前にチェック
「うんともすんとも言わない」時は、まず充電ステーションのコンセントが抜けていないか見てくださいね。掃除中にコードを引っ掛けてしまって、実は給電が止まっていた…というケースも意外とあるんです。
動かない時の点滅パターンの意味
ルンバが動かない時、ボタンの周りにあるライトリングが何色で、どんな動きをしているかを観察してみてください。これがルンバからの「心の声」なんです。
もし赤色で点滅しているなら、それは「お腹が空きすぎて動けません!」というサイン。
つまり充電不足です。赤点滅の時は、しばらく充電ステーションに置いて、色が消えるか白に変わるまで待ってあげてください。
一方で、白色でクルクル回っている時は「今、一生懸命考えています(起動中)」という状態です。この時にボタンを連打しても、ルンバはまだ準備ができていないので無視されてしまいます。処理が終わるまで、優しく見守ってあげましょう。
もし赤色が「点灯」し続けている場合は、何らかのエラーが発生しています。
この時はクリーンボタンを一回押すと、音声でエラー内容を教えてくれたり、アプリに通知が来たりするので、その指示に従うのが解決への近道です。
なお、ライトリングの色や動きで状態を確認できることは、iRobot公式サポートでも案内されています(出典:iRobot公式『ライトリングの色や動きにはどんな意味がありますか?』)。

| ライトの色と動き | 意味・状態 | 必要な対応 |
|---|---|---|
| 赤色で点滅 | バッテリー残量不足 | そのまま充電を続ける |
| 白色で回転 | 起動・更新処理中 | 終わるまで待機する |
| 赤色で点灯 | エラー発生 | ボタンを押して案内を聞く |
ボタンの長押しで反応を確かめる
軽く押しても反応がない時、次に試したいのが「長押し」です。ルンバのボタン操作には、単押し以外にもいくつかの役割が隠されているんです。
特に、システムが一時的に固まっているような場合は、ボタンをグッと長く押し続けることで、強制的に目を覚まさせることができる場合があります。ただし、モデルによって長押しの秒数や効果が違うので、そこだけ注意が必要ですね。
現行の「Roomba 105」や「Roomba 705」シリーズでは、クリーンボタンを約20秒間長押しすると再起動がかかるようになっています。押している途中でライトが消えたり光ったりしますが、めげずに押し続けてください。
20秒経って手を離すと、しばらくして起動音が鳴り、システムがフレッシュな状態に戻ります。これでボタンの反応が復活することも多いんですよ。
もし長押ししても全くライトが光らない場合は、ボタンの故障ではなく、やはり電気が一切届いていない(完全放電)状態を疑うべきですね。
クリーンボタンが消えない時の対処

「ボタンを押しても動かないのに、ライトだけずっと点きっぱなしで消えない」というのも、よくあるお悩みの一つです。これはルンバが充電中であることを示している場合や、何か処理を完了できずに困っている状態であることが多いです。
基本的には、充電が100%になれば自然に消えるはずですが、もし何時間経っても煌々と光っているなら、一度充電ステーションから離して、数秒置いてからもう一度戻してみてください。
これでも解消しない場合は、やはり内部でプログラムがループしている可能性があります。そんな時も先ほどお伝えした「20秒長押し」が有効です。一度システムを強制終了させて立ち上げ直すことで、表示の不整合がリセットされます。
また、アプリの設定で「清掃中以外はライトを消す」という項目があるモデルもあるので、夜中に光っているのが気になる方は、設定画面を一度覗いてみるのもいいかもしれません。
ライト設定のコツ
お使いの「Roomba Homeアプリ」から、ロボットの設定を開いてみてください。ライトの挙動をカスタマイズできる項目がある場合があります。もし「消えない」のが故障ではなく仕様だった場合は、ここでお好みの設定に変えちゃいましょう。
本体の再起動でシステムを整える

ここまで色々と試してダメなら、本格的に「再起動(Reboot)」を行いましょう。
再起動は、保存されているマップやスケジュールなどの大切なデータは消さずに、動作の不具合だけをリフレッシュしてくれる非常に便利な機能です。
パソコンが重くなった時に再起動するのと全く同じ感覚で大丈夫。全然怖くない操作なので、安心してくださいね。
具体的な手順は、本体のクリーンボタンを20秒間長押しして、ライトリングが白く回転し始めたら指を離すだけ。その後、ルンバが自分で中身を整えて、最後に「テロリ〜ン♪」というお馴染みのメロディが鳴れば成功です。
この再起動を行うだけで、ボタンの無反応だけでなく、Wi-Fiの接続不良や、変な動きをしていたルンバがシャキッと元通りになることが本当によくあります。お掃除を始める前の「儀式」だと思って、困った時はまずこれを試すのが私のオススメです。
ルンバのクリーンボタンを押しても動かない現状を解決

再起動でもダメな場合は、より深い部分のチェックや、物理的なメンテナンスが必要になります。
ここからは、一歩踏み込んだ解決策をご紹介していきますね。
アプリからリセットを実行する手順
本体のボタンが効かないなら、スマホの力を借りましょう。最新のルンバはアプリ連携が前提なので、アプリ側から「工場出荷時の状態にリセット」を行うことができます。
ただし、これは最終手段に近い操作です。これを行うと、せっかく学習したお部屋のマップやスケジュール設定がすべて消えてしまうので、そこだけは覚悟して行ってくださいね。
手順としては、アプリの「製品設定」から「基本設定」を選び、「工場出荷時の状態にリセット」をタップします。画面に注意事項が出るので、しっかり確認してから進めてください。
リセットが完了すると、ルンバは文字通り「箱から出したばかりの状態」に戻ります。
もしソフトウェアの深刻なエラーでボタンが動かなくなっていたのであれば、これでほぼ間違いなく直ります。再びWi-Fiの設定などが必要になりますが、どうしても動かない時の切り札として覚えておいてください。
リセット前の注意点
工場出荷時リセットを行うと、お部屋のマップデータが消えてしまいます。再度「マッピング走行」をさせる手間がかかるので、本当に他の方法(再起動や端子清掃)でダメだった時だけ行うようにしましょう。
充電端子の汚れを優しく拭き取る
店員として一番見てほしいのが、実はここなんです!
ルンバ本体の裏側と、充電ステーション(ホームベース)にある銀色のプレート部分。
ここが汚れていると、電気がうまく流れず、ルンバは「充電しているつもり」でも、実際にはお腹がペコペコのままになってしまいます。見た目が綺麗に見えても、皮脂や細かいホコリの膜が張っていることがあるんですよ。
掃除の方法は簡単。乾いた柔らかい布(メラミンスポンジでもOKですが、優しく!)で、端子部分をキュッキュッと磨いてあげてください。もし汚れがひどい場合は、市販の接点復活剤を少しだけ布に染み込ませて拭くと効果絶大です。
磨いた後は、ルンバをステーションに戻して、ライトリングが正しく反応するか確認してみてくださいね。もし「充電できない」症状が併発している場合は、ルンバが充電できない時の対処法のチェック項目も合わせて確認すると、原因が絞り込みやすいです。
バッテリーの残量を十分に確認する

端子を掃除してもしばらく「赤点滅」が消えない、あるいは充電器に置いた瞬間だけ光ってすぐ消えてしまう場合、バッテリー自体が寿命を迎えているかもしれません。
ルンバのバッテリーは消耗品なので、毎日使っていると2〜3年で交換時期が来ることが多いです。
特に長期間使わずに放置してしまった場合、バッテリーが深い眠り(完全放電)に入ってしまい、通常の充電では起き上がれなくなることもあります。
そんな時は、新しい純正バッテリーへの交換を検討しましょう。現行モデルなら、型番「4850897」や「4850836」といったリチウムイオンバッテリーが適合します。
公式ショップで8,900円ほどで販売されていますが、これに変えるだけで、ボタンの反応が見違えるように良くなり、稼働時間も劇的に復活します。
安価な非純正品もありますが、安全面やルンバの寿命を考えると、私は絶対に純正品をお勧めしています。
おすすめの純正バッテリー
モデルに合わせて適切なものを選んでくださいね。「Roomba 105」や「705 Combo」なら型番「4850897」、「205」や「405」なら型番「4850836」が一般的です。迷ったら本体の裏蓋を開けて、今入っているバッテリーの番号を確認するのが一番確実ですよ。
チャイルドロックの設定を見直す

「ライトは白く光っているのに、ボタンだけが効かない」という場合、一番怪しいのがこの機能です。
小さなお子さんやペットがいるご家庭のために、ルンバには本体ボタンを無効化する「チャイルド&ペットロック」という設定があります。これがいつの間にかオンになっていると、クリーンボタンを押してもルンバは「ポーン」と虚しい音を出すだけで動いてくれません。
解除は簡単で、スマホのアプリから設定をオフにするだけ。自分では設定した覚えがなくても、アプリの更新時や、ご家族が誤って設定してしまうこともあります。
故障だと思って修理に出したら、ただのロック設定だった…というのは、実は修理センターでもよくある「あるある」話なんです。修理を依頼する前に、必ずアプリの「ロボットの設定」項目をくまなくチェックしてみてください。
もしペットがいるご家庭なら、ボタンロック以外の便利な設定(進入禁止エリアなど)も含めて、犬とルンバの共存ガイド(うんち事故や抜け毛対策)も参考になるはずですよ。
修理や買い替えを検討するタイミング
再起動、端子清掃、バッテリー交換、そしてリセットまで試しても、ルンバのクリーンボタンを押しても動かない状況が変わらないなら、それは内部基板の故障の可能性が高いです。
ルンバの修理はモデルによっては数万円かかることもあるので、購入から5年以上経っているなら、最新モデルへの買い替えを考えるのも一つの手ですよ。
最新の「Roomba Max 705 Combo」などは、お掃除の後に自分でモップを洗って乾燥までしてくれる「AutoWash」機能が付いていたり、吸引力が昔とは比べものにならないほど進化しています。
修理代に少しプラスするだけで、今よりずっと楽ができる最新機種が手に入るなら、そっちの方がハッピーな選択になることもあります。
| 検討する選択肢 | メリット | 目安のコスト |
|---|---|---|
| 公式修理 | 愛着のある個体を使い続けられる | 1.5万円〜3万円程度 |
| バッテリー交換 | 手軽にパワーを復活させられる | 約8,900円(純正品) |
| 最新機種へ買い替え | 自動ゴミ捨てや水拭き機能が手に入る | 5万円〜15万円程度 |
ルンバのクリーンボタンを押しても動かない時のまとめ
最後に、今日お話しした内容を整理しておきますね。
ルンバが動かない原因は意外とシンプル。まずは落ち着いて、ルンバが何色のサインを出しているか確認するところから始めてください。
復旧のためのクイックチェックリスト
| 1. ライト確認 | 赤点滅なら充電、白回転なら待機、赤点灯ならエラー音を聞く |
| 2. 再起動実行 | クリーンボタンを20秒間長押しして、起動音を待つ |
| 3. 端子清掃 | 本体とベースの接点を乾拭き。汚れが強いなら接点復活剤を使用 |
| 4. アプリ確認 | チャイルドロックがオンになっていないか、エラー通知がないか見る |
| 5. バッテリー | 3年以上経過なら純正バッテリー「4850897」等への交換を検討 |
これらのステップを試しても改善しない場合は、内部の機械トラブルが疑われます。無理に自力で直そうとせず、公式の「アイロボット サポートセンター」へ相談するか、最新モデルへの買い替えを検討してみてくださいね。最新の「Roomba 105 Combo」や「Roomba Max 705」なら、今まで以上に快適なお掃除ライフが待っていますよ。あなたのルンバが、また元気に走り出すことを応援しています!

