お掃除ロボットのルンバをいざ使おうと思ったときに「あれ、まだ充電が終わってない…」なんて経験はありませんか?
ルンバの充電時間は機種によっても少しずつ違いますし、使っているうちに「なんだか最近、充電に時間がかかるようになったかも?」と感じることもあるかもしれませんね。
私も家電量販店で働いているので、お客様からルンバの充電に関する質問をいただく機会は結構多いんです。
充電中のサインがよく分からない、バッテリーがどれくらい持つのか知りたい、充電ランプがつかなくて不安、など疑問は尽きないですよね。
特に、充電がすぐ切れるようになったり時間がかかりすぎたりすると、故障かな?と心配になる気持ち、とてもよく分かります。
この記事では、ルンバの基本的な充電時間から、モデル別の違い、そして充電にまつわるトラブルの原因と解決法まで、あなたの疑問にしっかりお答えしていきます。
ルンバの充電時間はどのくらい?充電中サインの見方は?

まずはルンバの充電に関する基本的な情報から一緒に見ていきましょう。
毎日使うものだからこそ、充電のサインやバッテリーの持ちなど、基本的なことを知っておくと安心して使えますよね。
ここでは、多くの方が疑問に思うポイントを分かりやすく解説していきます。
100%になるまでにかかる時間
ルンバの充電が100%になるまでにかかる時間は、公式サイトによると多くのモデルで約3時間とされています。これは、バッテリーが空の状態から満充電になるまでの目安の時間ですね。
私がお店でお客様にご案内するときも、大体3時間くらい見ておいてくださいね、とお伝えすることが多いです。
もちろん、これはあくまで目安なんです。バッテリーの残量や状態、お部屋の温度などによって、充電時間は多少前後することがあります。
例えば、少しだけ掃除してホームベースに戻った場合は、3時間もかからずに充電が完了します。逆に、バッテリーが完全に空っぽになるまで動き続けた後だと、きっかり3時間くらいかかるイメージですね。
また、長年使っていてバッテリーが少し劣化してくると、充電時間が少し長くなる傾向があるかもしれません。もし「最近、3時間以上経っても充電が終わらないな」と感じるようになったら、バッテリーの交換時期が近づいているサインの可能性も考えられます。
一部の上位モデルには、短時間で充電できる機能が搭載されている場合がありますが、基本的にはどのモデルも3時間というのが一つの基準になっています。
新しいモデルほど効率よく充電できるような工夫はされていますが、極端に充電時間が短くなるわけではないので、夜寝る前や外出前に充電しておくのがスムーズな使い方じゃないでしょうか。
充電中のサインの見方
ルンバがちゃんと充電されているかどうかって、意外と気になりますよね。
特に初めて使うときは「本当に充電できてるのかな?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
でも大丈夫、ルンバの充電サインはとても分かりやすいんです。
まず、ルンバがホームベース(充電ステーション)に正しく接続されると、「ピロリ♪」のような音が鳴って、本体のライトリングが白くゆっくり点滅を始めます。
この点滅が、まさに「今、充電していますよ」というサインなんです。
同時に、ホームベース自体の電源ランプも白く点灯しているはずなので、こちらも確認してみてください。
そして充電が進んでいくと、ライトリングの点滅の仕方が変わるモデルもあります。
最初はゆっくりとした点滅だったのが、だんだんと点灯している部分が増えていくようなイメージですね。
これはバッテリー残量を示していて、視覚的に充電状況が分かる便利な機能だと思います。充電が完了すると、ライトリングは白く点灯した状態に変わります。点滅が消えて、ずっと光っていれば、それが満充電の合図です。
ちなみに、しばらくすると電力消費を抑えるために、このライトも消える省エネ設計になっています。なので、ライトが消えていても「故障かな?」と心配しなくても大丈夫ですよ。
もう一度本体のCLEANボタンを押せば、ライトが点灯してバッテリー状況を確認できます。
バッテリーはどれくらい持つ?
ルンバのバッテリーがどれくらい持つのか、つまり「寿命」は、使い方や頻度によっても変わってきますが、一般的には2年〜3年が交換の目安と言われていますね。
毎日長時間使うご家庭と、週に数回だけ使うご家庭とでは、やっぱりバッテリーの消耗度合いも変わってきます。
公式サイトでは、バッテリーの交換時期の目安として「稼働時間が著しく短くなった場合」と案内されています。
例えば、以前は1時間以上動いていたのに、最近は30分くらいでホームベースに戻ってしまう、といった症状が出てきたら、バッテリーの寿命が近いサインかもしれません。これはリチウムイオンバッテリーを使っている多くの家電に共通することですね。
バッテリーを長持ちさせるためのコツもいくつかあります。
一番大切なのは、お掃除が終わったら常にホームベースに戻して、充電しっぱなしの状態にしておくことです。
ルンバには過充電を防ぐ機能がついているので、つなぎっぱなしでもバッテリーが傷む心配はありません。むしろ、充電が空の状態で長期間放置する方が、バッテリーの劣化を進めてしまう原因になるので注意が必要ですね。
もしバッテリーの持ちが悪くなったと感じたら、アイロボットの公式サイトや認定販売店で純正のバッテリーを購入して交換することができます。
交換作業自体は、ドライバー1本で簡単にできるモデルがほとんどですよ。
家電量販店でも純正バッテリーを取り扱っていますので、お使いのルンバの機種名を伝えていただければ、適合するものをご案内できます。
j7の充電時間について
ルンバの中でも人気の高かったj7シリーズですが、こちらの充電時間も基本的には他のモデルと同じく約3時間です。
j7シリーズは、障害物を認識して回避する賢い機能が特徴で、私もお客様によくおすすめしていました。この賢い頭脳を動かすためにも、しっかりとした電力が必要になるわけですね。
j7シリーズを使っている方から「掃除の途中で充電に戻った後、なかなか掃除を再開してくれない」という声を聞くことがたまにあります。
これは、広いお部屋を掃除している途中でバッテリーが切れてしまい、一度ホームベースに戻って充電してから、残りのエリアの掃除を再開する「自動再開機能」が作動しているときですね。
このとき、ルンバは次の掃除をしっかりやり遂げるために、ある程度まとまった量の充電(約85%程度)が完了するまで待機するんです。
そのため、ホームベースに戻ってから掃除を再開するまでには、2時間以上かかる場合もあります。これは故障ではなく、ルンバが計画的に掃除を進めている証拠なので、安心してください。
もし、どうしても急いで掃除を終わらせたい場合は、部屋をいくつかに分けて掃除させたり、アプリから掃除範囲を指定したりすると、効率よく動かすことができますよ。
j7シリーズは非常に高性能なモデルなので、充電の仕組みを理解してあげると、さらに便利に使えると思います。
e5の充電時間
ルンバe5も非常に人気のあったモデルで、今でも愛用されている方は多いんじゃないでしょうか。
こちらのe5の充電時間も、やはり約3時間が目安となっています。
基本的な性能がしっかりしていて、コストパフォーマンスが高いのがe5の魅力でしたね。
e5をお使いのお客様からたまにいただく質問が、「充電ランプがオレンジ色に点滅しているけど、これは何?」というものです。
通常、充電中は白く点滅しますが、オレンジ色(または赤色)で点滅している場合は、何かしらのエラーを示している可能性があります。
よくあるのが、バッテリーが正しく認識されていないケースです。
一度ルンバをホームベースから持ち上げて、再度しっかりとセットし直してみてください。それでも改善しない場合は、バッテリーの寿命や、本体側の不具合も考えられます。
また、e5はj7シリーズのような「自動再開機能」は搭載していません。そのため、一度の充電で掃除できる範囲は最大90分となります。
もし90分で掃除が終わらない広いお部屋の場合は、一度充電が完了してから、再度CLEANボタンを押して掃除を再開させてあげる必要がありますね。
このあたりが上位モデルとの違いですが、基本的な吸引力や性能は十分高いので、充電の特性を理解して使えば、まだまだ頼れる一台だと思います。
最低限動かすための充電時間
「今すぐちょっとだけ掃除したいのに、充電が空っぽ!」そんな時、最低限動かすためにはどれくらいの充電時間が必要なのでしょうか?
これは一概に「何分」と言うのは難しいのですが、目安として30分ほど充電すれば、短い時間であれば動かすことが可能です。
もちろん、30分の充電ではリビング全体を掃除するような長時間の稼働は期待できません。
例えば、キッチンにパンくずをこぼしてしまったので、その周辺だけサッと掃除したい、といったピンポイントな使い方であれば、少しの充電でも対応できる場合があります。
ただし、これはあくまで応急処置的な使い方ですね。
ルンバのバッテリーは、満充電に近い状態を保つことで長持ちするように設計されています。中途半端な充電を繰り返すことは、バッテリーにとってあまり良い状態とは言えません。
特に、リチウムイオンバッテリーは残量が少ない状態で放置されると劣化が進みやすい性質があります。ですから、基本的にはお掃除が終わったらすぐにホームベースに戻し、常に満充電の状態をキープしてあげるのが理想的です。
そうすることで、バッテリーの寿命を延ばすことにも繋がりますし、いざ使いたいときにすぐに使えるというメリットもあります。
「ちょっとだけ」のために短い充電で動かすのは、本当に緊急の時だけにして、普段はしっかり3時間充電してあげることをおすすめします。
長いルンバの充電時間!トラブル解決法

いつもは3時間で終わるはずの充電がなんだか長引いたり、すぐにバッテリーが切れてしまったり…。そんなトラブルが起きると、故障かな?と心配になりますよね。
でも、原因によってはご自身で簡単に対処できるケースも多いんです。ここでは、ルンバの充電に関するよくあるトラブルと、その解決法を一緒に見ていきましょう。
時間がかかる原因
いつもよりルンバの充電に時間がかかるなと感じる時、考えられる原因はいくつかあります。慌てて修理に出す前に、まずは以下のポイントをチェックしてみてください。
1. 充電端子の汚れ
一番よくある原因が、充電端子の汚れです。
ルンバ本体の裏側と、ホームベース側にある金属の接触部分(充電端子)を見てみてください。
ここにホコリや髪の毛、ペットの毛などが付着していると、接触が悪くなってうまく充電できず、結果的に充電時間が長くなってしまうことがあるんです。
乾いた柔らかい布や、メラミンスポンジなどで優しく拭き取ってあげましょう。このとき、洗剤や水は使わないでくださいね。これだけであっさり解決することも多いんですよ。
2. バッテリーの劣化
先ほどもお伝えしたように、バッテリーは消耗品です。
2年以上使っているルンバで充電時間が長くなった場合は、バッテリーの寿命が近づいているサインかもしれません。
バッテリーが劣化すると、電気を溜める力が弱くなってしまうため、満充電になるまでに時間がかかってしまうことがあります。
稼働時間も短くなっているようであれば、新しいバッテリーへの交換を検討するタイミングだと思います。
3. 室温の問題
意外と見落としがちなのが、お部屋の温度です。
ルンバのリチウムイオンバッテリーは、極端に暑い場所や寒い場所で充電すると、保護機能が働いて充電に時間がかかったり、充電が停止したりすることがあります。
特に夏場の直射日光が当たる場所や、冬場の暖房が効いていない寒い部屋などは注意が必要です。ルンバを設置するホームベースは、なるべく温度変化の少ない、快適な室温の場所に置いてあげてくださいね。
充電がすぐ切れるのはなぜ?
特に購入から2年以上経過している場合は、バッテリーの寿命を疑ってみましょう。
充電が空に近い状態での長期放置により、バッテリー性能が著しく低下してしまいます。
満充電にしたはずなのに、お掃除を始めたらすぐにバッテリー切れのサインが出てホームベースに戻ってしまう…。これもよくご相談いただくトラブルの一つです。
この場合、最も考えられる原因は、やはりバッテリーの寿命です。
バッテリーは、充放電を繰り返すうちに少しずつ劣化し、蓄えられる電気の量が減っていきます。そのため、メーター上は満充電になっていても、実際に蓄えられている電気はごくわずか、という状態になってしまうんです。
これが、充電がすぐ切れる現象の正体ですね。
特に、購入してから2年以上経過している場合は、バッテリーの寿命を疑ってみるのが自然な流れだと思います。
もう一つ考えられるのは、長期間使わずに放置していたケースです。
例えば、数ヶ月間旅行や出張で家を空けていて、その間ルンバをホームベースから外していた、というような場合ですね。
リチウムイオンバッテリーは、充電が空に近い状態で長期間放置されると「過放電」という状態になり、性能が著しく低下してしまうことがあります。
この場合も、バッテリー交換が必要になる可能性が高いです。
まずは、お使いのルンバを一度リセットしてみるのも一つの手です。
機種によってリセット方法は異なりますが、CLEANボタンを10秒~20秒長押しすることで、本体のソフトウェア的な不具合が解消される場合があります。
それでも改善しないようであれば、バッテリーの交換を検討してみてください。
充電しっぱなしでも大丈夫?
「ルンバって、ずっと充電器につなぎっぱなしにしておいて大丈夫なんですか?」
この質問、家電量販店でも本当によく聞かれます。
結論から言うと、全く問題ありません。むしろ、常に充電しっぱなしにしておくのがルンバにとってベストな状態なんです。
最近の家電に使われているリチウムイオンバッテリーには、過充電を防止するための保護回路が内蔵されています。
これはもちろんルンバも同じで、満充電になると自動的に電力の供給をコントロールしてくれるので、バッテリーが劣化したり、火災の危険性が高まったりすることはありません。
昔の充電池のように「使い切ってから充電しないとダメ」という「メモリー効果」も、リチウムイオンバッテリーにはないので安心してください。ルンバは常にホームベースにいることで、いつでもお掃除に出動できる準備を整えています。
また、Wi-Fi対応モデルの場合は、ソフトウェアのアップデートなども、ホームベースに接続されている間に行われます。
そして何より、バッテリーの寿命を長持ちさせる観点からも、常に充電しておくことが推奨されています。バッテリー残量が少ない状態で放置することが、バッテリーにとって一番の負担になってしまうんですね。
ですから、お掃除が終わったら必ずホームベースに戻して、次の出番までゆっくり休ませてあげるようにしてください。
充電完了の表示
満充電に近い
充電が必要
残量わずか
ルンバの充電が完了したかどうかは、本体のライトリングを見れば一目で分かります。
先ほどもお伝えしたとおり、充電中はライトリングが白くゆっくりと点滅していますが、充電が完了すると、この点滅が止まり、ライトリングが白く点灯した状態に変わります。
この「白色点灯」が、満充電完了のサインです。
とてもシンプルで分かりやすいですよね。
ただし、注意点が一つあります。
充電が完了してしばらくすると、ルンバは自動的にスリープモードに入り、電力消費を抑えるためにライトリングの明かりを消します。
なので、ホームベースに戻っているルンバのライトが消えていても、それは充電が完了して待機状態に入っているだけなので、故障ではありません。
もし現在のバッテリー残量を確認したくなった場合は、本体のCLEANボタンを一度押してみてください。すると、ライトリングが再び点灯し、現在のバッテリー状態を色で教えてくれます。
緑色なら満充電に近い状態、オレンジ色なら充電が必要、赤色ならバッテリー残量がほとんどない状態、といった具合です。(※色の表示はモデルによって異なる場合があります)
充電完了のサインは「白色点灯」、そしてその後ライトが消えても心配ない、と覚えておくと良いですね。
充電ランプがつかない・消える場合
「ホームベースに置いたのに、ルンバの充電ランプがつかない…」
「充電中だったはずなのに、いつの間にかランプが消えている…」
こんな状況になると、ちゃんと充電できているのか不安になりますよね。ここでは、ランプがつかない、または消えてしまう場合に考えられる原因と対処法を見ていきましょう。
1. 正しくセットされていない
一番単純で、でも意外と多いのがこのケースです。
ルンバがホームベースにきっちりとはまっておらず、充電端子が接触していない可能性があります。一度ルンバを持ち上げて、カチッと音がするような感覚で、もう一度しっかりとセットし直してみてください。
2. 充電端子の汚れ
これもよくある原因です。
先ほどもお伝えしたように、本体とホームベースの金属部分の端子が汚れていると、電気が流れずにランプがつかないことがあります。乾いた布などで優しく拭き掃除をしてみてください。
3. スリープモードに入っている
充電が完了した後や、エラーが発生した後に一定時間が経過すると、ルンバは省エネのためにスリープモードに入り、ランプを消灯します。故障ではないので、CLEANボタンを押してスリープを解除し、状態を確認してみましょう。
4. バッテリーの異常
バッテリーが完全に寿命を迎えていたり、何らかの異常をきたしていたりすると、充電を開始できずにランプがつかないことがあります。長年使っているルンバであれば、バッテリーの寿命を疑ってみる必要があります。
5. ホームベースの電源が供給されていない
基本的なことですが、ホームベースの電源コードがコンセントから抜けていたり、しっかりと刺さっていなかったりすると、当然充電はできません。ホームベース自体のランプも消えていないか、確認してみてください。
これらの点を確認しても改善しない場合は、アイロボットのカスタマーサポートに相談することをおすすめします。
総括:ルンバの充電時間や充電中サインについて
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。