お掃除ロボットのルンバを愛用していると「うちのルンバ、最近なんだか元気がないかも?」と感じることはありませんか?
もしかしたらそれは、ルンバのバッテリー寿命が近づいているサインかもしれません。
ルンバのバッテリーが何年くらい持つのか、交換の目安はいつなのか気になりますよね。
また、バッテリーの寿命が近づくと見られる症状や、交換にかかる値段、交換方法についても知っておきたいところだと思います。特にi7やe5といった人気モデルごとの違いも気になるところです。
この記事では、家電量販店で働く私が、ルンバのバッテリー寿命に関するさまざまな疑問にお答えしていきます。
交換のサインから具体的な交換方法、費用、さらにはバッテリーを少しでも長持ちさせるコツまで、分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ルンバのバッテリー寿命は何年?交換サインを解説

ルンバを長く快適に使っていく上で、バッテリーの状態を把握しておくことはとても大切です。
ここでは、バッテリーの寿命がどのくらいなのか、そして交換を考えるべきサインにはどのようなものがあるのかを一緒に見ていきましょう。
バッテリーは何年持ちますか?
「ルンバのバッテリーって、だいたい何年くらい持つの?」というご質問は、お店でも本当によく聞かれます。
公式サイトの情報によると、ルンバのバッテリーは最大1200回の充電サイクルに耐えられるように設計されているとのことです。これを年数に換算すると、毎日1回の充電で約3年、2日に1回の充電であれば約6年が交換の目安とされています。
ただし、これはあくまで目安の数字なんです。
ルンバを使う頻度やお部屋の広さ、使い方によってバッテリーの消耗具合は変わってきます。
例えば、毎日広いお部屋を掃除しているご家庭と、週に数回ワンルームを掃除するご家庭とでは、バッテリーへの負担が全く違いますよね。
なので「3年経ったからすぐ交換」というわけではなく、これからお話しするルンバからのサインを見逃さないことが大切になってきます。
寿命が近づいているサインは?
症状 | 詳細・原因 | 対処法 |
---|---|---|
充電エラー通知 |
ホームベースに戻しても「充電エラー」とアナウンスされたり、アプリに通知が来る症状です。 充電エラー1 充電エラー5 などの番号が表示されることがあります。 バッテリーが劣化し、正常に充電を受け付けられなくなっている可能性が高いサインです。 |
1. 公式サイトでエラー番号を確認
2. 充電端子を乾いた布で清拭
3. アプリでバッテリー状態を確認
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ドッキング異常 |
ホームベースにドッキングしてもすぐに離れてしまったり、充電が全く始まらない症状です。 バッテリーの劣化により、正常な充電プロセスが開始できなくなっている状態です。 |
1. ホームベース位置の調整
2. 接触端子の清掃
3. バッテリー交換の検討
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ランプの異常点滅 |
本体のランプが異常な色で点滅する症状です。
赤色点滅:バッテリー異常
オレンジ色点滅:充電異常
普段の白いゆっくり点滅から変化したら、ルンバからのSOSサインです。
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1. ランプパターンの確認
2. 端子清掃の実施
3. 改善しない場合は交換
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ルンバはバッテリーの寿命が近づくと、私たちに分かりやすいサインを送ってくれます。
一番多いのは、やはり充電に関するトラブルですね。ホームベースに戻しても「充電エラー」とアナウンスされたり、アプリに通知が来たりすることがあります。
これはバッテリーが劣化し、正常に充電を受け付けられなくなっている可能性が高いサインです。ひどい時には、ホームベースにドッキングしてもすぐに離れてしまったり、充電が全く始まらなかったりすることも。
また、エラーメッセージには「充電エラー1」や「充電エラー5」といった番号が表示されることがあります。
この番号を公式サイトで調べてみてください。原因がバッテリーにあるのか、それとも充電端子の汚れなど他にあるのかを特定しやすくなりますよ。
他にも、本体のランプが赤色やオレンジ色で点滅するのも注意が必要なサインの一つです。
普段は充電中に白くゆっくり点滅しているランプが、赤く点滅し始めたら、それはルンバからのSOSかもしれません。
これらのサインを見つけたら、まずはルンバ本体とホームベースの充電端子を乾いた布で優しく拭いてみてください。
それでも改善しない場合は、バッテリーの寿命が近づいている可能性が高いので、アプリで状態を確認してみることをおすすめします。
バッテリー寿命の症状をチェック
バッテリーの寿命が近づくと、ルンバの動きにも具体的な症状として現れてきます。
最も分かりやすい症状は、掃除できる時間が極端に短くなることですね。
「前は1時間以上動いていたのに、最近は30分くらいでホームベースに戻っちゃう」なんてことはありませんか?
これはバッテリーが十分に電力を蓄えられなくなっている証拠なんです。
また、掃除の途中で力尽きて、ホームベースまで戻れずにお部屋の真ん中で止まってしまうことも増えてきます。これもバッテリーの残量が急激に減ってしまうために起こる現象ですね。
さらに、吸引力が弱くなったように感じる場合も、バッテリーがモーターに十分な電力を供給できていない可能性があります。
これらの症状がいくつか重なって見られるようになったら、バッテリーの寿命が近いと考えて良いと思います。
バッテリーの状態を確認する方法
「じゃあ、具体的にどうやってバッテリーの状態を確認すればいいの?」と思いますよね。
実は、iRobot Homeアプリを使えば、簡単にバッテリーの状態をチェックできるんです。
アプリを開いて「製品の状態」という項目を見てみてください。そこに「バッテリーの状態」というメニューがあり、現在の健康状態が表示されます。
「良好」と表示されていれば問題ありませんが、「交換時期」などのメッセージが出ていたら、そろそろ交換を検討するタイミングですね。
アプリを使っていない場合でも、先ほどお伝えしたような「稼働時間が短くなる」「途中で止まる」といった症状から、ある程度の状態を推測することは可能です。
ただ、正確な状態を知るためには、やはりアプリで確認するのが一番確実で分かりやすい方法だと思います。もしアプリをまだ使っていない方がいれば、この機会に連携させてみるのも良いかもしれませんね。
交換の目安はいつ?
バッテリー交換の具体的な目安は、やはり「掃除に支障が出始めたとき」と考えるのが一番分かりやすいと思います。
例えば、いつも掃除していた範囲を一度の充電で完了できなくなったときですね。
お出かけ前にルンバをスタートさせて、帰ってきたら部屋の半分しか綺麗になっていなかった、なんてことになると少し残念ですよね。
また、充電エラーが頻繁に発生するようになった場合も、交換の目安と言えます。
エラーが出るたびに手動で対応するのは、結構な手間になってしまいます。
公式サイトが示している「約3年~6年」という年数はあくまで参考としつつ、ご自身のルンバの実際の動きを見て「なんだか不便だな」と感じるようになったら、それが交換のベストタイミングではないでしょうか。
ストレスなく快適にお掃除を任せるためにも、早めの交換を検討するのがおすすめです。
i7やe5など機種ごとの寿命の違い
「機種によってバッテリーの寿命って違うの?」というのも、よくいただく質問の一つです。
基本的に、ルンバに搭載されているリチウムイオンバッテリー自体の寿命、つまり約3年~6年という目安は、i7やe5、最新のjシリーズなど、どのモデルでも大きくは変わりません。
ただし、機種の性能によってバッテリーの消費電力が異なるため、1回の充電での稼働時間は変わってきます。
例えば、高機能なモデルほどセンサーやカメラを多く搭載していたり、吸引力が強力だったりするため、バッテリーの消費も大きくなる傾向があります。
しかし、最近のモデルは賢い充電機能が搭載されていることが多いんです。
掃除の途中でバッテリーが少なくなると、自動でホームベースに戻って充電し、中断した場所から掃除を再開してくれる「スマートリチャージ機能」ですね。
ルンバに限らず他のメーカーでも採用されていますよね。
この機能があるおかげで、バッテリーの消費をあまり意識することなく、広いお部屋でもお掃除を完了させることができます。
ですので、寿命の年数自体に大きな差はないと考えて大丈夫ですよ。
ルンバのバッテリー寿命が来たら?交換方法と費用

ルンバのバッテリー寿命のサインが見られたら、次はいよいよ交換です。
でも、どうやって交換するの?費用はいくらくらい?など、分からないことも多いですよね。
ここでは、バッテリー交換の具体的な手順や費用について詳しく解説していきます。
交換方法を解説
ルンバのバッテリー交換は、実は自分で簡単にできるんですよ。ドライバーが1本あれば、誰でも作業できるので安心してくださいね。
手順 | 作業内容 | ポイント |
---|---|---|
1 安全確認 |
まず、安全のためにルンバの電源がオフになっていることを確認します。
電源が入ったまま作業すると、突然動き出す可能性があり危険です。
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電源OFF確認
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2 ブラシ取外し |
ルンバを裏返して、エッジクリーニングブラシのネジを緩めてブラシを取り外します。
必要な工具:プラスドライバー(小)
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ブラシ取外し
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3 カバー開放 |
次に、底面のカバーを固定しているネジ(通常は5本)をプラスドライバーで緩めます。
ネジはなくさないように注意してくださいね。
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ネジ5本取外し
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4 バッテリー確認 | カバーを開けると、緑色や黒色のバッテリーが見えます。バッテリーの位置と接続状態を確認しましょう。 |
バッテリー位置確認
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5 バッテリー取外し | バッテリーの左右にあるツマミを引き上げると、簡単に取り外すことができます。力を入れすぎないよう注意しながら作業してください。 |
ツマミを引き上げ
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6 組立て完了 |
新しいバッテリーを元の場所にはめ込み、カバーとエッジクリーニングブラシを元通りに取り付ければ完了です。
取外しと逆の手順で組み立てます
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交換完了
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作業自体は5分から10分もあれば終わると思います。初めての方でも、落ち着いて作業すれば全く難しくありません。
交換にかかる値段
バッテリー交換で一番気になるのは、やはり値段ですよね。
交換用のバッテリーは、どこで購入するかによって値段が少し変わってきます。
購入場所 | 純正バッテリーの価格目安 | 特徴 |
---|---|---|
iRobot公式サイト |
約10,000円~15,000円
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正規品で最も安心。セール時を狙うとお得に購入できることも。
最安心
正規品保証
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家電量販店 |
約10,000円~15,000円
|
ポイントが使えたり貯まったりするメリットがある。在庫があればすぐに手に入る。
ポイント活用
即日入手
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オンラインストア |
約10,000円~15,000円
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公式ストアや認定販売店からの購入がおすすめ。価格比較がしやすい。
価格比較
豊富な選択肢
|
表を見ていただくと分かるように、純正バッテリーの価格は、おおよそ1万円から1万5千円くらいが相場になっています。
「ちょっと高いな」と感じるかもしれませんが、ルンバの性能を最大限に引き出して、安全に使い続けるためには、このくらいの投資は必要かなと私は思います。
時々、公式サイトでセールが行われることもあるので、そういったタイミングを狙うのも賢い方法ですね。
純正品を選ぶべき?
お店でお客様とお話ししていると、「ネットで安い互換バッテリーを見つけたんだけど、どうなのかな?」と聞かれることがよくあります。
確かに、互換バッテリーは純正品に比べて数千円安く手に入るので、魅力的に感じますよね。ただ、私個人の意見としては、やはり純正品を選ぶことを強くおすすめします。
その理由は、安全性と性能の維持です。
純正バッテリーは、ルンバ本体との連携が最適になるように設計・テストされています。一方で、互換バッテリーの中には品質が安定していないものもあり、最悪の場合、バッテリーが異常に熱くなったり、本体の故障につながったりする可能性もゼロではありません。
実際に、互換バッテリーを使用したことが原因で起きた故障は、メーカー保証の対象外になってしまうんです。数千円を節約した結果、修理に数万円かかってしまった…なんてことになったら、元も子もないですよね。
大切なルンバを長く安心して使うためにも、バッテリーは純正品を選ぶのが一番だと私は考えています。
劣化したバッテリーは復活できる?
「寿命が来たバッテリーを、何か特別な方法で復活させることはできないの?」という質問も時々いただきます。
インターネットなどで、バッテリーをリフレッシュさせる裏技のような情報を見かけることがありますが、残念ながら一度劣化したリチウムイオンバッテリーを完全に元の状態に復活させることは、基本的にはできないんです。
劣化したバッテリーを使い続けることは、ルンバのパフォーマンスを低下させるだけでなく、先ほどもお伝えしたように、本体への負担にもつながります。
掃除時間が短くなったり、途中で止まったりといった症状が出始めたら、それはバッテリーが交換の時期を迎えたサインです。
無理に使い続けようとせず、新しいバッテリーに交換して、ルンバを最高の状態で活躍させてあげるのが一番良い方法だと思います。
捨て方と回収場所
新しいバッテリーに交換したら、古いバッテリーをどう処分すればいいか悩みますよね。
ルンバに使われているリチウムイオンバッテリーは、普通のゴミとして捨てることはできないので注意が必要です。
主な処分方法は以下の3つです。
処分方法 | 詳細・手順 |
---|---|
1
家電量販店の回収ボックスを利用する
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多くの家電量販店には、という黄色い箱が設置されています。
小型充電式電池リサイクルボックス
私もお店でよく見かけますが、ここに古いバッテリーを持って行けば、無料で回収してもらえます。
電極部分をビニールテープなどで絶縁してから入れるのがルールなので、忘れないようにしてくださいね。
手順:電極部分にテープ貼付 → 黄色いボックスに投入 → 無料回収完了
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2
自治体のルールに従って処分する
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お住まいの自治体によっては、「有害ごみ」や「危険ごみ」として特定の日に回収している場合があります。
自治体のホームページやごみ収集カレンダーなどで確認してみてください。
手順:自治体サイト確認 → 回収日チェック → 指定方法で分別 → 回収日に出す
地域によって処分方法や回収日が異なるため、事前確認が重要です。
|
3
iRobotのバッテリー回収サービスを利用する
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iRobot公式サイトで新しいバッテリーを購入した場合、古いバッテリーを返送するための伝票が同封されていることがあります。
このサービスを利用すれば、手間なく安全に処分できるのでとても便利ですね。
手順:新品バッテリー購入 → 返送伝票確認 → 古いバッテリー梱包 → 返送
購入時に返送サービスの有無を確認しておくと安心です。
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どの方法を選ぶにしても、必ずルールを守って正しく処分することが大切です。
長持ちさせる使い方のコツ
せっかく新しいバッテリーに交換するなら、できるだけ長く使いたいですよね。
実は、日々のちょっとした使い方を意識するだけで、バッテリーの寿命を延ばすことができるんです。
• 満充電状態で保管
• 涼しい場所を選ぶ
• 湿気を避ける
• 可能ならバッテリー取り外し
• ブラシのゴミ除去
• フィルター清掃
• センサー拭き取り
• 車輪周りの点検
これらのコツを実践して、大切なルンバとより長く付き合っていきましょう。
総括:ルンバのバッテリー寿命と交換について
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。