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炊飯器メーカーの特徴を徹底比較!プロが教える選び方完全ガイド

メーカー・ブランド

「炊飯器を買い替えたいけど、どのメーカーを選べばいいの?」
「象印、タイガー、パナソニック…結局何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

実は、炊飯器のメーカーにはそれぞれ独自の特徴があり、マイコン式やIH式、圧力IH式といった方式の違いだけでなく、内釜の素材や保温機能にも大きな差があるんです。

美味しいごはんを追求するハイエンドモデルから、長持ちする内釜技術まで、各社のこだわりとプロが選ぶポイントを知ることで、あなたにぴったりの一台が見つかります。

毎日使う炊飯器だからこそ、メーカーごとの特徴をしっかり比較して、長く愛用できる最高の相棒を見つけませんか?

この記事では、家電のプロの視点から各メーカーの技術的な違いや炊き上がりの特徴、保温性能の比較まで、炊飯器選びに必要な情報をすべてお伝えします!

この記事のポイント
  • 各炊飯器メーカーが持つ独自の炊飯技術とこだわり
  • 炊飯方式(マイコン・IH・圧力IH)ごとの得意なメーカー
  • 内釜の素材や保温機能で比較したメーカーの特徴
  • 価格帯やお手入れのしやすさから見たメーカーの傾向
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  1. 炊飯器のメーカーごとの特徴を徹底解説
    1. 主要メーカーごとの特徴を比較
      1. 象印マホービン:もっちり系の王道「炎舞炊き」
      2. タイガー魔法瓶:本物の「土鍋」へのこだわり
      3. パナソニック:技術力で炊き分ける「Wおどり炊き」
      4. 東芝:「真空」技術で吸水と保温を極める
      5. 三菱電機:しゃっきり系なら「本炭釜」
      6. 日立:圧力とスチームで「外硬内軟」
    2. 高い炊飯器は本当に美味しいのか?
    3. 内釜が長持ちするメーカー
      1. パナソニック:「ダイヤモンド竈(かまど)釜」
      2. 象印:「豪炎かまど釜」や「プラチナコート」
      3. タイガー:「土鍋釜」
      4. 内釜を長持ちさせる使い方
    4. 保温が得意なメーカー
      1. 東芝:「真空保温」
      2. 象印:「極め保温(うるつや保温)」
    5. お手入れしやすいメーカー
      1. 象印:「蒸気口セットなし」
      2. 日立:「蒸気カット」モデル
      3. その他のメーカー
  2. 特徴で選ぶ!炊飯器メーカーのおすすめ
    1. マイコン式のおすすめメーカー
      1. アイリスオーヤマ
      2. 象印・タイガー・パナソニック
      3. ヒロ・コーポレーションなど
    2. IH式のおすすめメーカー
      1. パナソニック・象印・日立
      2. 東芝・三菱電機
    3. 圧力IH式のおすすめメーカー
      1. 象印:「炎舞炊き」
      2. パナソニック:「Wおどり炊き」
      3. タイガー:「土鍋ご泡火炊き」
    4. 高級ハイエンドのおすすめメーカー
      1. 三菱電機:「本炭釜」
      2. タイガー:「本土鍋」
      3. バーミキュラ:「ライスポット」
    5. 家電のプロが選ぶ一台
      1. トータルバランスで選ぶなら…
    6. 総括:炊飯器メーカーの特徴と選び方

炊飯器のメーカーごとの特徴を徹底解説

クリーン家電ガイド:イメージ
  • 主要メーカーごとの特徴を比較
  • 高い炊飯器は本当に美味しいのか?
  • 内釜が長持ちするメーカー
  • 保温が得意なメーカー
  • お手入れしやすいメーカー

まずは、炊飯器選びの基本となる「メーカーごとの違い」を深く掘り下げていきましょう。

象印、タイガー、パナソニック、東芝、三菱電機、日立…。人気のメーカーには、それぞれ「こんなごはんを炊きたい!」という強い哲学と、それを実現するための独自技術があるんです。

この章では、各社の技術やこだわりを比較しながら、メーカーごとの個性を解き明かしていきますね。

主要メーカーごとの特徴を比較

炊飯器メーカーは、それぞれが独自の技術を競い合っています。そのため、「どのメーカーが一番」と一概に言うのはとても難しいんです。

大切なのは、あなたが「どんなごはんが好きか」(もっちり系、しゃっきり系など)と、メーカーの「炊き上がりの特徴」が合うかどうか、なんですね。

ここでは、国内の主要な炊飯器メーカーの特徴を、得意な炊飯方式や独自技術とあわせて、まずは一覧表で比較してみましょう。ご自身の好みをイメージしながら見てみてください。

店頭でも「結局、どこがいいの?」とよく聞かれるんですが、私は「お好みの食感はありますか?」と逆にお聞きするようにしています。それくらい、メーカーごとに炊き上がりの個性が違うんですよ。

メーカー代表的な独自技術炊き上がりの傾向特に注目したいポイント
象印マホービン炎舞炊き(ローテーションIH)
極め保温(うるつや保温)
もっちり系、弾力が強い
一粒一粒がしっかり立つ
圧力IHの技術、保温性能の高さ
タイガー魔法瓶土鍋ご泡火(ほうび)炊き
おひつ保温
ふっくら、香りが良い
おこげも楽しめる(土鍋)
「土鍋」素材への徹底したこだわり
パナソニックWおどり炊き(可変圧力・大火力IH)
ビストロ匠技AI
甘みともちもち感のバランス型
粒立ちも良い
圧力とIHのW制御による高度な炊き分け
東芝真空圧力IH(真空αテクノロジー)
炎匠(ほのおたくみ)炊き
甘みを引き出す、冷めても美味しい
しゃっきり系も得意
「真空」技術による吸水と保温
三菱電機本炭釜(炭素材)
炭炊釜(コート)
しゃっきり系、粒立ちが明確
お米の旨みが際立つ
「炭」素材による高火力と熱伝導
日立ふっくら御膳(圧力&スチーム)
蒸気カット
外硬内軟(がいこうないなん)
甘みを引き出す
スチームによる保湿、蒸気カットモデル

表で見ると、各社のこだわりが分かりやすいですよね。
ではもう少し具体的に、それぞれのメーカーの個性的な特徴についてご紹介していきますね。

象印マホービン:もっちり系の王道「炎舞炊き」

象印は、炊飯器市場で非常に人気の高いメーカーです。
特に圧力IHの技術に優れていて、かまどの炎の「ゆらぎ」を再現した「炎舞炊き」という独自技術が有名ですね。

これは、底のIHヒーターを複数に分割して、ローテーションさせながら部分的に集中加熱するというものです。これにより釜内に複雑な対流を生み出し、お米を一粒一粒まで舞い上げてムラなく加熱します。

炊き上がりは、粘りと弾力が強い「もっちり系」のごはんが得意な印象です。「わが家炊き」機能で100通り以上も炊き方を調整できるモデルもあって、とことん好みの食感を追求できるのも嬉しいポイントです。

タイガー魔法瓶:本物の「土鍋」へのこだわり

タイガーといえば、なんといっても「土鍋」です。
「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」シリーズは、本物の土鍋を内釜に採用しています。

土鍋は蓄熱性が非常に高く、遠赤外線効果でじっくりとお米の甘みを引き出してくれます。また、土鍋ならではの細かい「泡」がお米を包み込み、優しく炊き上げるのが特徴です。炊き上がりはふっくらと香り高く、料亭で出てくるようなごはんを目指しているんですね。

土鍋ならではの「おこげ」を楽しめるモードがあるのも、タイガーならではの魅力だと思います。

パナソニック:技術力で炊き分ける「Wおどり炊き」

パナソニックは、独自の高度な技術力で「美味しさ」を追求するメーカーです。
「Wおどり炊き」はその代表格ですね。

これは、圧力をかけたり抜いたりを繰り返す「可変圧力」と、IHの火力を高速で切り替える「大火力IH」を組み合わせた技術です。釜の中でお米を激しく「おどらせる」ことで、一粒一粒にムラなく熱を伝え、甘みと旨みを閉じ込めます。

炊き上がりは、もっちり感と粒立ちのバランスが非常に良い印象です。最近はAIが炊き方を自動調整する「ビストロ匠技AI」など、賢さも進化しています。

東芝:「真空」技術で吸水と保温を極める

東芝の炊飯器のキーワードは「真空」です。
これは他社にはないユニークな技術で、炊飯前の「ひたし」の工程で釜内を真空に近づけ、お米の芯まですばやく水を吸水させます。

しっかり吸水したお米は、芯までふっくらと炊き上がり、甘みを引き出しやすいんです。この真空技術は保温にも活かされていて、ごはんの酸化や乾燥を抑えてくれる(白米最大40時間など)のも大きな特徴ですね。

炊き上がりはしゃっきり系も得意で、冷めても美味しいごはんに定評があります。

三菱電機:しゃっきり系なら「本炭釜」

三菱電機は、内釜の「素材」へのこだわりが非常に強いメーカーです。
最上位モデルの「本炭釜」は、コーティングではなく、純度99.9%の「炭」の塊を削り出して作られています。

炭はIHとの相性が抜群で、瞬時に釜全体を高火力で発熱させることができます。この高い熱伝導性によって、お米一粒一粒の輪郭がはっきりとした、「しゃっきり系」の粒立ちごはんに炊き上がります。

もっちり系とは対極の、お米の旨みをストレートに感じたいという方に、根強い人気があるメーカーですね。

日立:圧力とスチームで「外硬内軟」

日立は「ふっくら御膳」シリーズが人気で、「圧力」と「スチーム」を組み合わせた炊き方が特徴です。

炊飯中は最高1.3気圧の圧力で高温炊飯し、最後の蒸らしの工程で高温のスチームを吹きかけることで、ごはんの水分を閉じ込めます。これにより外側はしっかり、中はみずみずしい「外硬内軟(がいこうないなん)」という食感を実現しています。

また、炊飯中に蒸気が出ない「蒸気カット」モデルを選べるのも日立の大きな特徴で、置き場所を選ばない点もお客様から好評ですね。

炊飯器メーカー特徴
選ぶポイントは「食感」と「技術」
このように、メーカーごとに目指す「美味しいごはん」の方向性が異なります。
もっちり弾力重視象印、パナソニック
ふっくら香り重視タイガー(土鍋)
しゃっきり粒立ち重視三菱電機、東芝
バランススチーム保湿日立

まずはご自身の好みの食感を明確にすることが、メーカー選びの第一歩になります。

もちろん、これはあくまで最上位モデルなどに搭載されている技術の傾向です。同じメーカーでも、価格帯やシリーズによって炊き上がりは変わってきます。

ですが、この「メーカーの思想」を知っておくと、炊飯器選びがグッと楽になると思いますよ。

高い炊飯器は本当に美味しいのか?

これは、家電量販店で働く私たちがお客様から最もよく受ける質問の一つです。
「10万円の炊飯器と2万円の炊飯器、本当にそんなに味が違うの?」と。

これに対する私なりの答えは、「はい、多くの場合で美味しくなります。ただし、価格=美味しさではなく、価格=美味しさを実現するための技術料」ということです。

では、価格によって具体的に何が違うのでしょうか。

価格帯による主な違い
価格帯による主な違い
価格の差は、主に「加熱方式」「内釜の素材」「制御技術」の3つの組み合わせで決まってくると感じています。
1. 加熱方式の違い
(マイコン IH 圧力IH)
安いモデルの多くは「マイコン式」で、釜の底にあるヒーターで加熱します。例えるなら、鍋の底だけを火にかけているイメージですね。どうしても加熱ムラが出やすい傾向があります。

一方、高価格帯の主流は「IH式」、さらに上位の「圧力IH式」です。IHは釜全体を電磁力で発熱させるため、お米一粒一粒にムラなく熱を伝えられます。圧力IHは、さらに圧力をかけることで100℃以上の高温で炊き上げ、お米の甘みやもちもち感(アルファ化)を最大限に引き出すんです。
2. 内釜の素材と構造
価格が上がると、内釜も変わります。安価なモデルは薄いアルミ釜が多いですが、高価格帯になると「多層釜」「鉄釜」「炭釜」「土鍋釜」など、「熱をいかに効率よく伝え、いかに蓄えるか」を追求した素材が使われます。三菱の本炭釜やタイガーの土鍋釜は、まさにそのこだわりが詰まっていますね。
3. 制御技術(AIなど)
高級モデルは、火加減を制御する技術が非常に高度です。お米の状態や量、水温などをセンサーで検知し、AIが最適な炊飯プログラムを実行するモデル(パナソニックの「ビストロ匠技AI」など)もあります。この細やかな制御が、お米のポテンシャルを引き出す鍵なんです。

正直、私もこの仕事を始める前は「炊飯器でそんなに?」と思っていました(笑)
でも、最上位モデルで炊いたごはんを試食した時、お米の甘みや香りが全然違って驚いたのを覚えています。特に「冷めたごはん」の美味しさが全然違うんですよ。

好みが一番大切
ただし「好み」が一番大切です
高級炊飯器は「もっちり甘みが強い」炊き上がりを目指すモデルが多い傾向にあります。
もしあなたが「しゃっきりとした硬めのごはんが好き」という場合、高級モデルが必ずしも好みに合うとは限りません。

高い炊飯器は「多機能で高性能」ですが、それが「あなたの好みに合うか」は別問題。まずはご自身の好きなごはんのタイプを知ることが大切ですね。

価格が高い炊飯器は、お米のポテンシャルを最大限に引き出すための技術が惜しみなく投入されています。毎日食べるごはんだからこそ、投資する価値は十分にあると私は思いますよ。

内釜が長持ちするメーカー

クリーン家電ガイド:イメージ

炊飯器を長く使っていると、「内釜のコーティングが剥がれてきた…」というご相談もよくお受けします。内釜は炊飯器の命とも言える部分ですが、残念ながら消耗品でもあるんです。

内釜のコーティングが剥がれると、ごはんがこびりつきやすくなるだけでなく、熱伝導の効率も悪くなってしまい、炊き上がりの味にも影響が出てくる可能性があります。

メーカー各社もこの「内釜の耐久性」には非常に力を入れており、コーティング技術や保証期間で差をつけています。

内釜を長持ちさせるための工夫は、メーカーによって様々です。

パナソニック:「ダイヤモンド竈(かまど)釜」

パナソニックの多くのモデルで採用されているのが、ダイヤモンド微粒子を配合したコーティングです。このコーティングは非常に硬く、傷がつきにくいのが特徴ですね。

モデルによっては、内釜のコーティング保証が「3年」や「5年」と長く設定されているものもあり、メーカーの自信がうかがえます。

象印:「豪炎かまど釜」や「プラチナコート」

象印もコーティング技術に定評があります。特に上位モデルの「豪炎かまど釜」は、IHとの相性が良い鉄素材を使いつつ、耐久性のあるコーティングが施されています。

こちらも「3年保証」などが付いているモデルが多いですね。

タイガー:「土鍋釜」

タイガーは少し視点が異なり、上位モデルでは「土鍋」そのものを内釜にしています。土鍋はコーティング剥がれという概念とは違いますが、割れ物であるという点に注意が必要です。

ただし、タイガーも「内なべ5年保証」などを付けており、万が一の際(割れやフッ素コーティングの剥がれ)に対応しているモデルもあります。

メーカー保証期間をチェック
メーカー保証期間を必ずチェック!
内釜の耐久性に自信があるメーカーは、「内釜(コーティング)3年保証」や「内釜5年保証」といった長期保証を付けていることが多いです。炊飯器本体の保証は1年でも、内釜だけは別で長期保証が付いているか、購入時にぜひ確認してみてください。これが一つの「長持ちするメーカー」を見分けるポイントになります。

内釜を長持ちさせる使い方

どんなに良いコーティングでも、使い方次第で寿命は縮んでしまいます。
以下の点を避けるように心がけるだけで、グッと長持ちしますよ。

  • 内釜で直接お米を研がない(特にゴシゴシ研ぐのはNGです!)
  • 金属製のヘラやお箸を使わない
  • 研磨剤入りのスポンジやたわしで洗わない
  • 食器洗い乾燥機で洗わない(対応モデル除く)

少しの手間ですが、内釜は数千円~1万円以上することもある高価な部品。ぜひ優しく扱ってあげてくださいね。

保温が得意なメーカー

「朝炊いたごはんを、夜も美味しく食べたい」
「家族で食べる時間がバラバラだから、保温機能は重要」
…そう考える方も多いのではないでしょうか?

炊飯器の保温機能は、単に温め続けるだけではありません。時間が経つと起こりがちなごはんの「黄ばみ」「乾燥」「ニオイ」を、いかに防ぐかがメーカーの腕の見せ所なんです。

この保温技術において、特に個性が光るメーカーが2社あります。

東芝:「真空保温」

東芝の炊飯器(特に真空圧力IHシリーズ)の最大の特徴は、なんといっても「真空」技術です。
保温時にも内釜の中を真空状態に近づけることで、ごはんの酸化を抑え、水分の蒸発も防ぎます。これにより、白米なら最大40時間(モデルによります)も美味しさをキープできるとうたっています。

実際に、東芝の炊飯器をお使いのお客様からは「保温ごはんでもパサパサしにくい気がする」というお声をいただくことがあります。冷めても美味しいごはんを炊くのが得意なメーカーですが、保温にもその技術が活かされている印象です。

象印:「極め保温(うるつや保温)」

象印は、保温機能に非常に力を入れているメーカーです。
上位モデルに搭載されている「極め保温」や「うるつや保温」と呼ばれる機能は、底とフタのセンサーがごはんの量を見張り、最適な温度で保温します。

ポイントは、保温温度を通常より少し低めにコントロールすることで、水分の蒸発を抑え、黄ばみや乾燥を防ぐ点です。こちらも最大30時間~40時間(モデルによる)の保温に対応しています。「あたたかいごはん」と「おいしい保温」を両立させる技術は、さすが象印だなと感じます。

保温って、地味な機能に思えるかもしれませんが、実は生活スタイルに直結する大事なポイントですよね。長時間保温することが多いご家庭なら、東芝か象印の保温機能に優れたモデルを選ぶと、満足度がグッと上がると思いますよ。

保温機能の豆知識
保温機能の豆知識
パナソニックやタイガーなども、もちろん保温機能には力を入れています。例えばタイガーの「おひつ保温」は、木のおひつが湿度を調整するように、炊飯器側で湿度や温度を管理する機能です。

また、どのメーカーでも「保温時間は短いに越したことはない」というのが共通の認識です。
もし長時間保存する場合は、炊きたてをすぐにラップに包んで冷凍し、電子レンジで温め直す「冷凍ごはん」が、一番おいしさを保てる方法だったりします。

最近は「冷凍ごはんモード」を搭載するメーカーも増えていますね。

お手入れしやすいメーカー

美味しいごはんが炊けても、後片付けが面倒だと毎日のことなので憂鬱になってしまいますよね…。特に圧力IH炊飯器は、構造が複雑で洗うパーツが多くなりがちなのが悩みどころでした。

しかし、最近のメーカーはこの「お手入れのしやすさ」も非常に重視しており、驚くほど簡単になっているモデルも増えています。

お手入れのしやすさを見分けるポイントは、「洗うパーツの数」「本体の拭きやすさ」です。

象印:「蒸気口セットなし」

象印の多くのモデル(特に炎舞炊きシリーズなど)で採用が進んでいるのが、「蒸気口セットがない」構造です。

従来は炊飯のたびに蒸気口のパーツを外して洗う必要がありましたが、これを不要にし、毎回洗うのは「内ぶた」と「内釜」の2点だけ、というシンプルな構造を実現しています。これは本当に画期的で、お手入れが劇的に楽になったとお客様からも好評ですね。

日立:「蒸気カット」モデル

日立の特徴的な「蒸気カット(蒸気レス)」モデルも、お手入れの面でメリットがあります。炊飯中に蒸気が出ないため、炊飯器の周囲がベタつきにくく、置き場所の棚などを拭く手間が減ります。

もちろん、内ぶたなどは洗う必要がありますが、周辺の掃除が楽になるのは嬉しいポイントです。

その他のメーカー

パナソニックやタイガーなども、内ぶたを簡単に取り外して丸洗いできるのはもちろん、本体上部を「フラットパネル」にすることで、拭き掃除をしやすくする工夫を凝らしています。

ボタンの凹凸が少ないタッチパネル式のモデルも、サッと拭きやすくて清潔に保てますね。

クリーニング機能もチェック
「クリーニング機能」もチェック!
炊き込みごはんの後など、内釜にニオイが残ってしまった時に便利なのが「クリーニング機能」です。内釜に水を入れてこの機能を作動させると、高温のスチームでニオイを軽減してくれます。

多くのメーカーが搭載していますが、特に象印やパナソニックなどはこの機能に力を入れている印象です。お手入れの一環として、こうした便利機能の有無も確認してみると良いと思います。

炊飯器は毎日使うものですから、お手入れのしやすさは本当に重要です。特に圧力IHモデルを検討する際は、「洗うパーツがいくつあるか」を店頭などでぜひ確認してみてください。

象印の「洗う点数2点」は、面倒くさがり屋さん(私もですが…)には、とても魅力的な特徴じゃないでしょうか。

特徴で選ぶ!炊飯器メーカーのおすすめ

クリーン家電ガイド:イメージ
  • マイコン式のおすすめメーカー
  • IH式のおすすめメーカー
  • 圧力IH式のおすすめメーカー
  • 高級ハイエンドのおすすめメーカー
  • 家電のプロが選ぶ一台

ここまでメーカーごとの大きな特徴を見てきました。
ここからは視点を変えて、「炊飯方式」や「価格帯」といった特徴から、それぞれのおすすめメーカーや傾向をご紹介します。

「自分の予算や使い方だと、どのメーカーが合っているんだろう?」という疑問にお答えしていきますね。

マイコン式のおすすめメーカー

「マイコン式」は、炊飯器の底にあるヒーターで釜を加熱する、昔ながらのシンプルな方式です。構造が単純なため、本体価格がとてもリーズナブルなのが最大の魅力ですね。

一人暮らしを始める方や、ご夫婦二人分だけ、あるいは「ごはんは炊ければOK」という方に選ばれています。

IH式や圧力IH式に比べると、どうしても釜全体への加熱ムラが出やすく、炊き上がりはやや硬めになる傾向があります。

アイリスオーヤマ

マイコン式の分野で非常に人気があるのがアイリスオーヤマです。手頃な価格ながら、銘柄炊き分け機能や、中には糖質カットをうたう機能(※)を搭載したモデルもあり、「安くても多機能」を求める方に注目されています。

※糖質カット機能については、炊飯時にでんぷんを含んだ煮汁を排出する仕組みとされています。効果や炊き上がりについては、メーカー公式サイトなどでよく確認してみてくださいね。

象印・タイガー・パナソニック

これらの大手メーカーも、もちろんマイコン式炊飯器を製造しています。「豪熱沸とう(象印)」や「黒遠赤厚釜(タイガー)」など、マイコン式の中でもできるだけ美味しく炊けるよう、釜の素材や加熱プログラムに工夫を凝らしているのが特徴です。大手メーカーの安心感をリーズナブルに手に入れたい方におすすめです。

ヒロ・コーポレーションなど

さらに価格を抑えたい場合や、糖質カットなどのユニークな機能を試してみたい場合、専門メーカーのモデルも選択肢になります。スチーム機能で蒸し料理ができる多機能なモデルなども存在します。

マイコン式の注意点
マイコン式の注意点
マイコン式は3合炊きなどの少量炊きモデルが中心です。5.5合炊きモデルもありますが、構造上、量を多く炊くと炊きムラが出やすくなる傾向があります。もし3合以上を日常的に炊くのであれば、次の「IH式」以上を検討するのがおすすめですよ。

価格を最優先するならマイコン式ですが、最近はIH式もかなり手頃になってきているので、予算が許せばIH式とぜひ比較検討してみてください。

IH式のおすすめメーカー

「IH式」は、電磁力の力で内釜そのものを発熱させる方式です。釜全体をムラなく一気に加熱できるため、マイコン式に比べて火力が高く、炊きムラも少ないのが特徴です。

現在は炊飯器の主流となっており、価格と美味しさのバランスが最も良いタイプと言えるかもしれません。メーカー各社が最も力を入れている激戦区でもあります。

IH式は、各メーカーの「中級モデル」としてラインナップされていることが多いですね。
圧力機能は付いていなくても、上位モデルで培った内釜の技術(多層釜やコート技術)や、細やかな火加減コントロールが搭載されているモデルが豊富です。

パナソニック・象印・日立

これらのメーカーは、IH式のラインナップが特に充実している印象です。パナソニックは「ダイヤモンド釜」を使ったモデル、象印は「豪熱沸とうIH」と「黒まる厚釜」、日立は「沸騰鉄釜」など、それぞれの強みを活かしたIHモデルを展開しています。

「圧力まではいらないけれど、マイコンよりは格段に美味しいごはんが食べたい」というニーズにぴったり応えてくれます。

東芝・三菱電機

東芝の「鍛造かまど備長炭釜」や三菱の「炭炊釜」など、上位機種の技術を応用したIHモデルも人気です。それぞれのメーカーの「炊き上がりの個性」(東芝の甘み、三菱の粒立ち)を、圧力IHよりも手頃な価格で体験できるのが魅力ですね。

ご予算2万円~3万円くらいで探されているお客様には、私もこの「IH式」をよくおすすめします。マイコン式からの買い替えだと、ごはんの粒立ちや甘みの違いに驚かれる方も多いんですよ。

IH式と圧力IH式で悩んだら
IH式と圧力IH式で悩んだら?
IH式は「しゃっきり粒立ち」に、圧力IH式は「もっちり甘み」に炊き上がる傾向があります(もちろんメーカーによりますが)

もし「もちもちのごはんが好き!」という方は、少し予算を足してでも、次の「圧力IH式」を検討する価値は十分にあると思います。

IH式は、まさに炊飯器の「スタンダード」。どのメーカーも手堅く高性能なモデルを揃えているので、内釜の種類やお手入れのしやすさで比較して選ぶのも良い方法ですね。

圧力IH式のおすすめメーカー

「圧力IH式」は、現在の炊飯器の最上位カテゴリーです。IH式の高い加熱力に加えて、炊飯中に内釜に圧力をかけることで、水の沸点を100℃以上に引き上げます。

この100℃を超える高温で一気に炊き上げることで、お米の芯まで熱と水分が浸透し、デンプンの「アルファ化」が強く促進されます。これが、圧力IHならではの「強い甘み」と「もっちりとした粘り」を生み出す秘密なんです。

圧力IHは、各メーカーが持てる技術のすべてを注ぎ込む分野です。
先ほど「主要メーカーごとの特徴」でご紹介した独自技術のほとんどは、この圧力IHモデルに搭載されています。

象印:「炎舞炊き」

圧力IHの分野で高い人気を誇るのが象印です。特に「炎舞炊き」は、底のIHヒーターを複数に分割し、それぞれを独立制御して激しい対流(お米を舞い上がらせる)を生み出します。

強い火力と圧力で炊き上げる、まさにもっちり系の王道とも言えるメーカーですね。「わが家炊き」機能で100通り以上も炊き方を調整できるなど、好みを追求できるのも魅力です。

パナソニック:「Wおどり炊き」

パナソニックも圧力IHを得意としています。「可変圧力」で圧力をかけたり抜いたりを繰り返し、お米を釜の中で「おどらせる」ことで、一粒一粒をムラなく加熱します。

甘みと弾力のバランスが絶妙で、こちらも非常に人気の高い技術です。「ビストロ匠技AI」搭載モデルなど、賢さも進化しています。

タイガー:「土鍋ご泡火炊き」

タイガーは、圧力IHと「土鍋」を組み合わせています。土鍋の高い蓄熱性と、圧力による高温炊飯で、まるで料亭のかまどで炊いたような、ふっくらと香り高いごはんを目指しています。

おこげを楽しめるモードがあるのも土鍋ならでは。

圧力IHのデメリット
圧力IHのデメリットは?
価格が高い やはり高価格帯のモデルが中心になります。
お手入れ 圧力調整のための部品などがあり、マイコンやIHに比べて洗うパーツが増える傾向がありました。(ただし、先述のように象印の「洗う点数2点」など、劇的に改善しているメーカーもあります)

「ごはんの味には妥協したくない!」「お米本来の甘みや、もちもち感を最大限に楽しみたい!」という方には、間違いなく圧力IH式がおすすめです。

メーカーごとの「炊き上がりの個性」が最も強く出るカテゴリーなので、ぜひ好みのメーカーを見つけてみてください。

高級ハイエンドのおすすめメーカー

ここでは、価格が5万円を超えるような、いわゆる「高級炊飯器」「ハイエンドモデル」の分野で特に存在感を放つメーカーをご紹介します。

この価格帯になると、単に「圧力IHだから高い」というだけでなく、内釜の「素材」そのものに並々ならぬこだわりを持って作られているモデルがほとんどです。

三菱電機:「本炭釜」

高級炊飯器の先駆けとも言えるのが、三菱電機の「本炭釜」です。これは「炭コーティング」ではなく、純度の高い「炭」の塊を職人が削り出して内釜にしているという、非常に贅沢なモデルです。

炭はIHとの相性が抜群で、瞬時に高火力を釜全体に伝えることができます。その結果、お米一粒一粒の粒立ちが際立つ、「しゃっきり」としたキレのある炊き上がりが特徴です。「もっちり系」とは対極の、お米の旨みをストレートに感じたい方に根強い人気があります。

タイガー:「本土鍋」

先ほども触れましたが、タイガーの最上位モデルは「本土鍋」を採用しています。三重県の伝統工芸品「四日市萬古焼」の本物の土鍋を使っており、その蓄熱性の高さと遠赤外線効果で、お米の甘みをじっくりと引き出します。土鍋ならではの香り高い炊き上がりは、他の素材では真似できない領域ですね。

バーミキュラ:「ライスポット」

家電メーカーとは一線を画すのが、鋳物ホーロー鍋で有名な「バーミキュラ」です。これは炊飯器というより、「最高の鋳物ホーロー鍋でごはんを炊くための専用ヒーター」と呼ぶべきかもしれません。かまどの炎のような加熱を再現し、粒立ちと甘みを両立させた炊き上がりは絶品です。あえて保温機能がないという潔さも、味への自信の表れですね。

10万円を超える炊飯器、本当に売れるの?って思いますよね(笑)
でも、店頭でお客様とお話ししていると、「毎日食べるものだからこそ、一番美味しいものがいい」というこだわり派のお客様には、こうしたハイエンドモデルがすごく人気があるんです。

これらの高級ハイエンドモデルは、メーカーの「理想の味」を追求した結晶です。価格も機能も最高峰ですが、それに見合うだけの感動的なごはん体験を提供してくれる可能性を秘めていますね。

家電のプロが選ぶ一台

クリーン家電ガイド:イメージ

ここまで様々なメーカーや特徴をご紹介してきましたが、「じゃあ、プロのあなたは結局どれを選ぶの?」という声が聞こえてきそうです(笑)

これは本当に難しい質問で、私の好みも入ってしまいますが…。
もし今、私が友人や家族に「どれか一台、バランスの良いおすすめを教えて」と聞かれたら、と仮定してお話ししますね。

トータルバランスで選ぶなら…

私が「多くの人におすすめしやすい、失敗の少ない一台」として選ぶなら、パナソニックか象印の中~上位クラス(実売4万~7万円前後)の圧力IHモデルを挙げるかもしれません。

なぜなら、この2社はこの価格帯のモデルでも、上位機種で培った「炊き分け技術」と「保温性能」、そして「お手入れのしやすさ」のバランスが非常に高いレベルでまとまっていると感じるからです。

象印なら「炎舞炊き」の技術が少し下のモデルにも展開されていたり、「洗う点数2点」のお手入れのしやすさが採用されていたりします。

パナソニックも「おどり炊き」が搭載され、AI制御などで手間なく美味しいごはんが炊けるモデルが揃っています。

どちらも「もっちり・甘み」を引き出すのが得意なメーカーなので、多くの方が「美味しくなった!」と実感しやすい炊き上がりだと思います。

もちろん、好み次第です!
これはあくまで「最大公約数的なおすすめ」ですからね。

メーカー別おすすめ選択
「しゃっきりした粒立ちごはん」が大好きな人には、迷わず三菱の「本炭釜」を選びます
「保温」を最重要視するなら、東芝の「真空圧力IH」は外せません
「土鍋ごはんの香ばしさ」に魅力を感じるなら、タイガーの「ご泡火炊き」が一番です

最終的に、家電のプロが選ぶ一台というのは、「あなたのライフスタイルと好みに、一番ぴったり寄り添ってくれる一台」なんです。

この記事でご紹介したメーカーごとの特徴をヒントに、ぜひあなたの「最高の一台」を見つけてくださいね!

総括:炊飯器メーカーの特徴と選び方

それでは最後に、この記事の内容をまとめます。

  • 炊飯器メーカーはそれぞれ炊き上がりの「個性」が強い
  • 象印は「炎舞炊き」で、もっちり・弾力系が得意
  • タイガーは「土鍋」にこだわり、ふっくら・香り高いごはんを目指す
  • パナソニックは「Wおどり炊き」で、甘みと弾力のバランス型
  • 東芝は「真空技術」を使い、吸水と保温に強み
  • 三菱電機は「炭釜」で、しゃっきり・粒立ち系が特徴
  • 日立は「圧力スチーム」で、外硬内軟の炊き上がり
  • 高い炊飯器は「加熱方式」「内釜」「制御技術」が優れている
  • 価格=美味しさではなく、好みに合うかが重要
  • 内釜の長持ちは「コーティング技術」と「保証期間」でチェック
  • 内釜で米を研いだり、金属ヘラを使うのはNG
  • 保温が得意なメーカーは「真空」の東芝と「極め保温」の象印
  • お手入れは「洗うパーツの数」が少ないメーカーが楽
  • 象印の「洗う点数2点」は、お手入れの手軽さで注目
  • 予算重視なら「マイコン式」、バランスなら「IH式」、味重視なら「圧力IH式」
  • 高級ハイエンドモデルは「素材(炭、土鍋など)」へのこだわりが強い
  • メーカーごとの特徴を理解し、自分の好みの食感で選ぶのが一番の近道

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