静かな空気清浄機をお探しではないでしょうか？
寝室や書斎で使いたいけれど運転音が気になって集中できない…なんて経験、ありますよね。特に夜、眠りにつくときは、わずかな音でも気になってしまうものです。
静音性を重視するといっても、運転音の目安や電気代など、気になるポイントはたくさんあると思います。
また、ダイキンやパナソニック、シャープといった主要メーカーにもそれぞれ特徴があり、どのモデルが自分に合っているのか迷ってしまいますよね。
この記事では、静音性の高い空気清浄機の選び方から、人気メーカーごとの特徴、そしてプロが選ぶおすすめのモデルまで、詳しく解説していきます。
静音性の高い空気清浄機の選び方のポイント
空気清浄機を選ぶとき、お部屋の広さや集じん性能に注目しがちですが、「静音性」も同じくらい大切なポイントなんです。
特に寝室や赤ちゃんのいるお部屋、集中したい書斎などに置く場合は、運転音が静かでないとかえってストレスになってしまうこともありますからね。
ここでは静かな一台を見つけるために、知っておきたい選び方のコツを一緒に見ていきましょう。
静音モードの効果は本当にある？
多くの空気清浄機に搭載されている「静音モード」、実際にどれくらいの効果があるのか気になりますよね。
結論から言うと、その効果は大きいですよ。
静音モードは、ファンモーターの回転数を抑えることで、運転音を大幅に下げる機能なんです。通常モードと比べると、風量は落ちてしまいますが、その分、木の葉がふれあう音や、ささやき声程度の静かさを実現しているモデルがほとんどです。
このため、就寝時や集中したい作業中など、お部屋の空気をきれいに保ちつつ、音はできるだけ静かにしたいという場面で非常に役立ちます。
ただし、デメリットも理解しておくことが大切です。
風量が少ないということは、お部屋の空気を循環させるスピードが遅くなるということ。つまり、急な来客でタバコの臭いが気になるときや、花粉がたくさん飛んでいる時間帯に素早く空気をきれいにしたい、といったパワフルな運転が求められる場面には不向きなんです。
普段は静音モードで運転し、ホコリや臭いが気になったときだけ通常モードやターボモードに切り替える、といった使い分けが賢い使い方だと思います。
静音性を比較する際のdBの目安
空気清浄機の静かさを比べるときに、とても参考になるのが「dB（デシベル）」という単位です。これは音の大きさを表す数値で、この値が小さいほど運転音が静かということになります。
でも、ただ数値を見ても、どれくらい静かなのかイメージしにくいですよね。そこで、身の回りの音とdBの目安をまとめてみました。
| dB（デシベル） | 音の目安 |
|---|---|
| 20dB | 木の葉のふれあう音、雪の降る音 |
| 30dB | 深夜の郊外、ささやき声 |
| 40dB | 図書館の中、昼間の静かな住宅街 |
| 50dB | 静かな事務所の中、家庭用エアコン |
| 60dB | 普通の会話、デパートの店内 |
一般的に、人が「静かだ」と感じるのは40dB以下だと言われています。空気清浄機の静音モードは、多くのモデルで20dB～30dB前後に設計されていることが多いですね。
これなら、寝室に置いても睡眠を妨げることはほとんどないレベルと言えるのではないでしょうか。
逆に、ターボモードなど最もパワフルな運転をすると50dBを超えるモデルがほとんどです。これは静かな事務所内くらいの音量なので、在宅ワーク中などは少し気になるかもしれません。
カタログなどでスペックを確認する際は、ぜひこのdBの数値をチェックして、ご自身の使う環境に合った一台を選んでみてくださいね。
寝室で使うなら「おやすみモード」
寝室で空気清浄機を使うなら、「おやすみモード」や「ナイトモード」といった機能が付いているモデルが断然おすすめです。
先ほどお伝えした静音モードと似ていますが、おやすみモードは、ただ静かに運転するだけではない、さらに一歩進んだ機能なんです。
これらの機能のおかげで、睡眠の質を下げずに、寝ている間もずっとお部屋の空気を清潔に保つことができるんです。
特に、ハウスダストや花粉が気になる方、小さなお子様がいるご家庭では、とても重宝する機能だと思います。
静音モードの電気代
「静音モードって、ずっとつけっぱなしでも電気代は大丈夫？」
これもお客様からよく聞かれる質問の一つです。空気清浄機は基本的に24時間稼働させることが多い家電なので、電気代は気になりますよね。
でも安心してください。
静音モードの電気代は驚くほど安いんです。
具体的な金額は機種や電力会社の契約によって異なりますが、多くのモデルでは、静音モードで24時間つけっぱなしにしても、1日あたりの電気代は数円程度。1ヶ月でも数十円から百数十円ほどに収まることがほとんどです。
これは、静音モードがファンモーターの回転を最小限に抑えて運転しているため、消費電力が非常に小さいからなんですね。
例えば、あるメーカーのモデルで比較してみると、こんな感じです。
| 運転モード | 1時間あたりの電気代（目安） |
|---|---|
| 静音 | 約0.1円〜0.3円 |
| 中 | 約0.5円〜1.0円 |
| ターボ | 約1.5円〜2.5円 |
表を見ていただくと分かる通り、ターボモードと比べると、静音モードの電気代は1/10以下になることも珍しくありません。
もちろん、お部屋の空気が汚れているときは、センサーが検知して自動で風量を上げてくれる「自動モード」で運転する方が効率的ですが、お部屋がきれいな状態をキープする目的なら、静音モードでの連続運転が経済的でおすすめです。
これなら、電気代を気にすることなく、いつでも気持ちの良い空気環境を保てますね。
おすすめの静音空気清浄機をメーカー別に比較
さて、ここからは、いよいよ具体的なおすすめモデルについて見ていきましょう。
静音性に定評のある人気メーカー、ダイキン、パナソニック、シャープを中心に、それぞれの特徴と評判を解説していきます。
小型モデルやお手入れが簡単なモデルなど、目的別のおすすめもご紹介しますので、あなたにピッタリの一台を見つける参考にしてくださいね。
小型でも静音性が高いおすすめモデル
お部屋のスペースが限られている方や、書斎、子ども部屋といったパーソナルな空間で使いたい方には、小型の空気清浄機が人気ですよね。
小さいからといって、性能に妥協したくないもの。ここでは、コンパクトながら静音性にも優れたモデルとして、シャープの「FU-TC01」をご紹介します。
このモデルは、高さ約33cm、直径約19cmという、まるでタンブラーのようなコンパクトなデザインが特徴です。これなら、デスクの上やベッドサイドにも気軽に置けますね。
そして、肝心の静音性ですが、静音運転時の音量は22dBと、非常に静かです。これは、深夜の郊外並みの静かさなので、寝室で使っても運転音はほとんど気にならないレベルだと思います。
小さいながらも、シャープ独自の空気浄化技術「プラズマクラスター7000」を搭載しているのも嬉しいポイント。身の回りの空気をきれいに保ってくれます。360°下から空気を吸い込んで、効率よくお部屋の空気を浄化してくれるんですよ。
お手入れも、一体型フィルターを交換するだけなので簡単です。操作もボタン一つとシンプルなので、機械が苦手な方でも安心して使えます。
デザインもシンプルでお部屋のインテリアに馴染みやすいので、初めて空気清浄機を使うという方や、2台目、3台目をお探しの方に、ぜひおすすめしたいモデルです。
お手入れが簡単で静かなモデルはどれ？
空気清浄機は、フィルターのお手入れが結構大変…と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
性能を維持するためには定期的な掃除が欠かせませんが、できるだけ手間はかけたくないですよね。そんな方におすすめなのが、パナソニックの「F-PXY60」です。
このモデルの魅力は、なんといってもお手入れのしやすさ。本体の前面からフィルター類をまるごと取り外せる「フロントパネル設計」を採用しているので、本体を動かさずにサッとお掃除できるんです。これは、壁際に設置することが多い空気清浄機にとって、とても便利なポイントだと思います。
さらに、「集じんフィルター」は約10年間交換が不要とされています。ランニングコストを抑えられるのも嬉しいですよね。
そして、静音性も非常に優秀です。静音モードでの運転音は18dBと、業界トップクラスの静かさを実現しています。これなら、音に敏感な方でも、運転していることを忘れてしまうくらい静かです。
パナソニック独自の「ナノイーX」技術も搭載されており、お部屋の空気を清潔に保つ効果が期待できます。床上30cmに溜まりがちなハウスダストを強力に吸引する設計も、小さなお子様やペットのいるご家庭には安心ですね。
静かさとお手入れの手軽さ、どちらも高いレベルで両立しているモデルなので、忙しい毎日の中でも、手軽にきれいな空気環境をキープしたいという方にぴったりです。
ダイキン製の静音性の特徴と評判
空気清浄機といえば「ダイキン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。空調専門メーカーならではの高い技術力で、根強い人気を誇っています。
ダイキン製の空気清浄機、特に静音性に関して店頭でお客様からよく聞かれる評判は、「パワフルなのに静か」という声です。
その秘密は、独自の「ストリーマ技術」と、ファンやモーターの設計にあります。ストリーマ技術は、有害物質をフィルターで捕獲するだけでなく、内部で分解する能力があるとされています。これにより、フィルターの性能が長持ちし、安定した空気清浄能力を維持できるんですね。
静音性については、例えば加湿機能もついた「MCK70Z」というモデルの場合、静音モードの運転音は20dB。風量を「弱」にしても30dB台前半と、非常に静かな運転を実現しています。
また、ダイキン製品は風の吹き出し口が本体の側面や上部にあるモデルが多く、運転音が直接耳に届きにくい構造になっているのも、静かに感じるポイントの一つかもしれません。
パワフルな集じん性能と脱臭性能は欲しいけれど、運転音はできるだけ抑えたい、という方にダイキンの空気清浄機はとてもおすすめです。少し価格は高めのモデルが多いですが、その性能と信頼性から、多くのお客様に選ばれていますよ。
パナソニック製の静かさのポイント
パナソニックの空気清浄機も、静音性において非常に評価が高いメーカーの一つです。私がお客様にご案内する際にも、その静かさは大きなアピールポイントになっています。
パナソニック製品の静かさの秘密は、徹底した「音」へのこだわりにあります。例えば、ファンモーターの形状や、空気の通り道の設計を工夫することで、風量を確保しつつも、不快な風切り音を低減しているんです。
先ほど「お手入れが簡単なモデル」でご紹介した「F-PXY60」の静音モード運転音が18dBというのは、本当に驚異的な静かさですよね。
また、パナソニック独自の「ナノイーX」技術もポイントです。イオンを発生させることで、空気中の有害物質の活動を抑制する効果が期待できるとされています。このナノイーXは、ファンがほとんど回っていないような静かな状態でも、お部屋の隅々まで行き渡る性質があるため、静音運転中でもしっかり空気をケアしてくれるんです。
さらに、ハウスダストセンサーの感度の良さも、結果的に静かな運転につながっています。お部屋の汚れを素早く検知して、汚れているときだけパワフルに、きれいになったらすぐに静かな運転に戻るという、メリハリのある賢い運転をしてくれるんですね。
常に静かであることはもちろん、必要なときだけ働くという効率の良さも、パナソニック製品の魅力だと思います。
シャープのプラズマクラスターは静音？
シャープの空気清浄機といえば、代名詞ともいえる「プラズマクラスター」技術が有名ですよね。このプラズマクラスター搭載モデルは、静音性も高いレベルで両立させているのが特徴です。
プラズマクラスターは、自然界にあるのと同じプラスとマイナスのイオンを発生させ、空気中の浮遊物質にアプローチする技術です。このイオン発生ユニット自体は、ほとんど音を発しません。そのため、運転音の大きさは、主に内部のファンモーターの性能によって決まります。
シャープのモデルは、このファンモーターの設計にも力を入れています。例えば、加湿機能付きの「KI-TX70」というモデルでは、静音モードの運転音は21dB。おやすみ運転モードも搭載されており、就寝時の快適性にもしっかり配慮されています。
店頭でお客様とお話ししていても、「プラズマクラスターの空気清浄機を使っているけど、音は全然気にならない」というお声をよく聞きますよ。
また、シャープの空気清浄機は、空気力学を応用した独自の気流技術も特徴的です。「コアンダ効果」を利用して、お部屋の隅々までイオンと風を届け、遠くのホコリまで効率よく引き寄せることができます。
これにより、無駄にファンを強く回さなくても、しっかりお部屋全体をきれいにできるので、静音運転でも高い効果が期待できるんですね。
独自のイオン技術と、効率的な気流設計。この2つが、シャープの空気清浄機の静かさと高い性能を支えていると言えるでしょう。
プロが選ぶ静音空気清浄機ランキングTOP3
これまで様々な特徴を見てきましたが、「結局、どれが一番おすすめなの？」と思いますよね。
そこで、家電量販店で働く私の視点から、静音性、機能性、そしてお客様からの評判を総合的に判断して、おすすめの静音空気清浄機を3つ、ランキング形式でご紹介します！
【第1位】パナソニック F-PXY60
静かさを何よりも優先するなら、このモデルがイチオシです。
静音モード時の運転音18dBは、他メーカーのモデルと比較してもトップクラスの静粛性。これなら、本当に運転しているのを忘れてしまうほどです。
お手入れのしやすさや、パワフルなハウスダスト吸引力も兼ね備えており、総合的な満足度が非常に高い一台と言えます。
【第2位】ダイキン MCK70Z
パワフルな空気清浄能力と静音性を両立したい方には、ダイキンのこのモデルがおすすめです。
独自のストリーマ技術による高い集じん・脱臭性能は、多くのお客様から高い評価を得ています。加湿機能も搭載しているので、乾燥が気になる季節にも活躍してくれます。
少し本体サイズは大きいですが、そのぶん性能は折り紙付きです。
【第3位】シャープ KI-TX70
独自のプラズマクラスター技術で、空気浄化だけでなく消臭効果も期待したい方におすすめです。静音性も高く、効率的な気流設計で、お部屋の空気をしっかり循環させてくれます。
加湿機能付きで、フィルター自動掃除機能など、お手入れの手間を減らしてくれる嬉しい機能も搭載されています。機能のバランスが非常に良いモデルですね。
もちろん、お部屋の広さやライフスタイルによって最適なモデルは変わってきますので、このランキングを参考に、ぜひご自身にぴったりの一台を見つけてくださいね。
総括：静音性が高い空気清浄機の選び方
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。
