生ごみ処理機の購入を検討している方の中には、パリパリキューとライトの違いが分からずに迷っている人も多いのではないでしょうか。
同じメーカーの製品でありながら価格が大きく異なるため、どちらを選べば良いのか判断に困ってしまいます。
さらに前世代のパリパリキューブシリーズとの関係性も複雑で、型番だけを見ても違いがよく分からないというのが正直なところです。
家電量販店で働いていると、このような質問を頂くことが本当に多く、お客様の悩みの深さを実感しています。
価格の安さだけでライトを選んでしまうと、後から容量不足で後悔する可能性もありますし、逆に高価なパリパリキューを購入しても機能を持て余してしまうケースもあります。
また電気代やデメリット、入れてはいけないものなど、購入前に知っておくべき重要なポイントも数多く存在します。
そこで今回は、パリパリキューとライトの違いを基本仕様から使い勝手まで徹底的に比較し、あなたの家庭に最適な選択ができるよう詳しく解説していきます。
購入してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
パリパリキューとライトの違い|基本情報

まずは基本的な仕様や価格面での違いについて詳しく見ていきましょう。
これらの情報を理解することで、あなたの家庭に最適なモデルを選択できるようになります。
ライトとの違い
PPC-11
PCL-35
パリパリキューライト(PCL-35)は、パリパリキュー(PPC-11)のコンパクト版として位置づけられています。
最も大きな違いは価格で、パリパリキューライトが30,360円(税込)に対し、パリパリキューは49,500円(税込)となっています。約2万円の価格差があるため、予算重視の方にはライトモデルが魅力的です。
処理能力についても明確な違いがあります。
パリパリキューは最大1,000g(約2.8L)の生ごみを処理できるのに対し、ライトは最大700g(約2.0L)となっています。また対応人数も、パリパリキューが1~5人用なのに対し、ライトは1~3人用に設計されています。
本体のサイズと重量も大きく異なります。
パリパリキューが幅230mm×奥行270mm×高さ270mmで重量4.1kgなのに対し、ライトは直径215mm×高さ283mmで重量2.1kgと約半分の軽さです。
消費電力にも差があり、パリパリキューが300Wなのに対し、ライトは150Wと省エネ設計になっています。
この差は電気代にも影響し、ライトの方がランニングコストを抑えられます。
パリパリキューブとの違い
• 静音性が大幅に改善され深夜でも安心
• デザインの洗練化でキッチンに馴染みやすく
• 自動停止機能がより精密になり電気代を節約
パリパリキューブシリーズは、現在のパリパリキューシリーズの前身となる製品群です。
パリパリキューブ(PPC-01)、パリパリキューブライト(PCL-31)、パリパリキューブライトアルファ(PCL-33)の3機種がありましたが、すべて生産終了となっています。
現在販売されているパリパリキューシリーズは、これらの後継機種として開発されました。基本的な温風乾燥方式は変わりませんが、処理効率や静音性、デザイン面で改良が加えられています。
パリパリキューブライトアルファ(PCL-33)の後継機種がパリパリキューライト(PCL-35)となります。処理方式は同じ温風乾燥式ですが、PCL-35では自動停止機能がより精密になり、処理時間の短縮が図られています。
価格面では、生産終了したパリパリキューブシリーズの在庫品が一部の通販サイトで販売されていることがありますが、メーカーサポートの観点から現行モデルの購入をおすすめします。
PCL-33とPCL35の違い
フィルター寿命延長
PCL-33(パリパリキューブライトアルファ)とPCL-35(パリパリキューライト)は、新旧の関係にある製品です。
PCL-33は既に生産終了しており、PCL-35がその後継機種として販売されています。基本的な処理能力は同等ですが、細かな改良点があります。
処理時間を比較すると、PCL-33が節電モードで約4時間20分~5時間40分、通常モードで約9時間なのに対し、PCL-35は少なめモードで約3時間50分~5時間10分、標準モードで約7時間10分~8時間40分となっています。
電気代についても違いがあり、PCL-33が節電モードで約13円~17円、通常モードで約27円なのに対し、PCL-35は少なめモードで約14円~17円、標準モードで約25円~30円となっています。
PCL-35では自動停止機能がより精密になったため、無駄な運転時間が削減され、電気代の節約につながっています。また脱臭フィルターの交換目安期間も4~9ヶ月と改善されています。
ライトの電気代

パリパリキューライトの電気代は、使用モードによって大きく異なります。
少なめモードを使用した場合、1回あたりの電気代は約14円~17円となります。このモードは乾燥しやすい野菜くずなどに適しており、処理時間は約3時間50分~5時間10分です。
標準モードでは、1回あたり約25円~30円の電気代がかかります。処理時間は約7時間10分~8時間40分で、乾燥しにくい肉類や魚類などの処理に向いています。
毎日標準モードで使用した場合、月間の電気代は約750円~900円程度になります。少なめモードを中心に使用すれば、月間約420円~510円まで抑えることが可能です。
前述の通り、パリパリキューと比較すると、ライトの方が消費電力が150Wと半分になっているため、電気代も大幅に節約できます。
年間で考えると、ライトは約5,000円~11,000円程度の電気代で済むため、環境にも家計にも優しい選択といえます。
パリパリキューとライトの違い|購入前に知っておくこと

購入を検討する際には、良い面だけでなく注意すべき点も理解しておくことが重要です。
長期間快適に使用するために、事前に把握しておきたいポイントを詳しく解説します。
ライトのデメリットと注意点
パリパリキューライトは優れた製品ですが、いくつかのデメリットも存在します。
最大の注意点は処理量の制限です。
最大700gまでしか処理できないため、家族が多い場合や料理をよくする家庭では物足りなく感じる可能性があります。大量の生ごみが発生する日は、複数回に分けて処理する必要があります。
処理時間が長いことも考慮すべき点です。
標準モードでは7時間以上かかるため、朝に生ごみを入れても夕方まで新しいごみを投入できません。運転中の追加投入ができないため、計画的な使用が必要です。
本体の軽さは移動には便利ですが、安定性の面では劣ります。
振動や衝撃に対してパリパリキューほどの安定感はないため、設置場所には注意が必要です。
ランニングコストも無視できません。
脱臭フィルターは4~9ヶ月ごとに交換が必要で、2個セットで約4,290円かかります。また水切りネットも継続的に購入する必要があります。
置き場所の制約もあります。
本体の上部と周囲20cm以上の間隔を確保する必要があるため、想像以上にスペースを要求されることがあります。
入れてはいけないもの
• 石油類
• 料理酒・醤酒などアルコール含有調味料
• 硬すぎる貝殻
• 大型の魚の骨
• スプーン・フォーク
• 金属製の爪楊枝
• 水分の多い食材
• 液体状のもの
• 金属製クリップ
• 針金部分
どちらのモデルでも、安全に使用するために投入してはいけないものがあります。
最も重要なのは、発火性の高いものを絶対に入れないことです。アルコール類や石油類などは火災の原因となる危険性があります。料理酒や醤酒などアルコールを含む調味料も注意が必要です。
大きすぎる骨や貝殻も避けるべきです。鶏の骨程度なら問題ありませんが、豚骨や牛骨のような大きな骨は処理できません。また硬すぎる貝殻も故障の原因となります。
プラスチック製品や金属類も投入禁止です。スプーンや爪楊枝が誤って混入しても故障の心配はないとされていますが、意図的な投入は避けましょう。
液体の多すぎるものも適しません。汁物の残りや水分の多い食材は、事前に水気を切ってから投入することが推奨されています。
ティーバッグの紙部分は問題ありませんが、金属のホチキス部分がある場合は取り除く必要があります。お茶パックについても同様の注意が必要です。
容量と処理時間
パリパリキューとライトでは、処理能力に明確な違いがあります。
パリパリキューの最大処理量は約1,000g(約2.8L)で、パリパリモードでの処理時間は約7時間30分~10時間40分です。ソフトモードなら約4時間10分~5時間20分で処理が完了します。
一方、ライトの最大処理量は約700g(約2.0L)で、標準モードでの処理時間は約7時間10分~8時間40分となります。少なめモードでは約3時間50分~5時間10分で済みます。
実際の使用では、処理量に応じて時間が変動します。少量であればどちらのモデルでも4~5時間程度で処理が完了しますが、最大容量近くまで投入すると表記時間の上限に近づきます。
処理時間を短縮したい場合は、生ごみを小さく切ったり、水分をよく切ったりすることが効果的です。また乾燥しやすいものと乾燥しにくいものを分けて処理することも時間短縮につながります。
両モデルとも自動停止機能が搭載されているため、処理が完了すると自動的に運転が停止します。
音の大きさと設置場所
どちらのモデルも約36dBという静音設計になっています。
この音量は図書館内程度の静けさで、深夜でも近隣への迷惑を心配することなく使用できます。寝室の隣に設置しても睡眠の妨げになることはほとんどありません。
設置場所については、いくつかの重要な条件があります。まず本体の上部に20cm以上、側面にも20cm以上の間隔を確保する必要があります。これは排熱のために必要なスペースです。
直射日光の当たる場所や高温多湿な環境は避けましょう。また振動の多い場所や不安定な台の上への設置も推奨されません。
電源コードは1.6mの長さがあるため、コンセントの位置も考慮する必要があります。延長コードの使用は可能ですが、できるだけ直接コンセントに接続することが安全です。
キッチンの流し台近くに設置する場合は、水はねに注意が必要です。本体に水がかからないよう、適切な距離を保って設置しましょう。
故障時のサポート体制

島産業のアフターサポートは評価が高く、故障時の対応も充実しています。
両モデルとも購入から3年間のメーカー保証が付いています。正常な使用における故障については無償修理の対象となります。
故障かなと思った際は、まず取扱説明書の「故障かな?」の項目を確認しましょう。多くの場合、簡単な対処法で問題が解決することがあります。
メーカーへの問い合わせは電話またはWebサイトから可能です。技術的な質問にも丁寧に対応してもらえるため、初めて生ごみ処理機を使用する方でも安心です。
修理が必要な場合、修理費用は良心的な価格設定になっています。また修理後の製品は新品同様にクリーニングされて返却されるため、満足度の高いサービスを受けられます。
消耗品である脱臭フィルターは定期的な交換が必要ですが、購入時に2個付属しているため、しばらくは追加購入の必要がありません。
住所:香川県観音寺市中田井町1番地
電話番号:0120-256-333(通話料無料)0875-63-8701(通話料有料)
受付時間:10:00~17:00(月~金・土日祝日除く)
総括:パリパリキューとライトの違い
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。