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パナソニック食洗機の掃除ガイド!正しい手入れ術と推奨頻度

機器掃除

毎日、食器洗いの手間を減らしてくれる頼もしい相棒、パナソニックの食洗機。
でも、「そういえば、この食洗機自体の掃除ってどうすればいいの?」とふと疑問に思ったことはありませんか?

実は、間違った手入れをしてしまうと、汚れが落ちないどころか故障の原因になってしまうこともあるんです。

特にネット上には「重曹がいい」「オキシ漬けでピカピカ」なんて情報も溢れていますが、これらを鵜呑みにするのはちょっと危険かも。

パナソニックの食洗機には、メーカーが推奨する「正しい掃除のルール」がきちんと存在します。
大切な家電だからこそ、長く快適に使いたいですよね。

この記事では、家電量販店で働く私の視点から、パナソニック製食洗機の掃除方法について、公式の手順からやってはいけないNG行動まで、詳しく解説していきます。

「最近ニオイが気になる」「エラーがよく出る」といった悩みも、もしかしたら掃除の方法を見直すだけで解決するかもしれませんよ。

正しいケアを知って、食洗機ライフをもっと快適にしましょう!

この記事のポイント
  • 毎日のフィルター掃除が故障を防ぐ鍵
  • 重曹やオキシクリーンは故障の原因に
  • 月1回の庫内クリーナーで汚れをリセット
  • パッキンの黒カビは手作業で拭き取る
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パナソニック食洗機の掃除|公式手順と頻度

クリーン家電ガイド:イメージ

まずは、メーカーであるパナソニックが推奨している基本的な掃除の流れを押さえておきましょう。

食洗機の掃除と聞くと「なんだか大変そう」と身構えてしまうかもしれませんが、実はポイントさえ掴めば毎日のルーチンはとてもシンプルです。

ここでは、毎日やるべきことと、月に一度やればいいことを整理して、誰でも続けられるメンテナンス方法をご紹介しますね。

残菜フィルター掃除の手順

食洗機のお手入れの中で、最も重要で、かつ毎日必ずやっていただきたいのが「残菜フィルター」の掃除です。ここをサボってしまうと、庫内に嫌なニオイが充満したり、最悪の場合は排水ができなくなってエラー(U11など)が出て止まってしまったりします。

私が店頭でお客様とお話ししていても、トラブルの原因が「フィルターの詰まり」だったというケースは本当に多いんです。

U11エラーが頻発する場合は、U11エラーの原因と対処法を詳しく解説した記事も参考にしてみてください。

掃除の手順は簡単です。
使用後に毎回フィルターを取り外して、網目に詰まった細かい食べカスを水で洗い流すだけ。

この時、指でサッと取るだけではなく、ブラシを使って網目の間に入り込んだ汚れまでしっかり落とすのがポイントです。特に油汚れが混じっていると、冷えて固まって目詰まりの原因になります。

おすすめの道具としては、「まめいた」というメーカーから出ている「PRO 食洗機ブラシ KB-643」などが使いやすいですよ。細かい隙間や網目に入り込みやすい形状になっているので、ストレスなく汚れを掻き出せます。

古歯ブラシでも代用できますが、専用ブラシの使い勝手の良さは一度使うと手放せなくなります。

ゴミ出しのタイミングで習慣化を

毎回掃除するのが面倒なら、「生ゴミをまとめるタイミングで必ずフィルターも洗う」と決めてしまうのがおすすめ。ルーチン化すれば負担に感じにくくなりますよ。

また、フィルターを洗った後は、必ず正しくセットし直してくださいね。浮いていたり斜めになっていたりすると、隙間からゴミがポンプ内に流れ込んでしまい、故障の引き金になります。

「カチッ」と音がするまで、あるいは所定の位置にしっかり収まっているかを確認する癖をつけましょう。

庫内洗浄と日々のケア

フィルター掃除は毎日ですが、庫内全体の洗浄はそこまで頻繁に行う必要はありません。目安としては「月に1回程度」、あるいは「ニオイや汚れが気になってきたら」というペースで大丈夫です。日々のケアとしては、使い終わった後に庫内をしっかり乾燥させることが大切ですね。

パナソニックの食洗機には強力な乾燥機能がついていますが、運転終了後にすぐにドアを閉め切ってしまうと、どうしても湿気がこもりがちになります。これがカビや雑菌の繁殖、そしてあの独特な生乾き臭の原因になるんです。

運転が終わったら、少しの間ドアを開けて蒸気を逃がしてあげるだけでも、庫内の清潔さは全然違ってきますよ。

乾燥機能を使わない場合のカビ対策や電気代の考え方は、食洗機を乾燥なしで使うときのカビ対策と電気代のポイントで詳しく解説しています。

そして、定期的なスペシャルケアとして行いたいのが「庫内洗浄」です。
これは普段使っている食洗機用洗剤を通常の2倍量入れて運転するか、専用のクリーナーを使って行います。

食器は入れずに「空運転」をするのがポイントです。

庫内の「ぬめり」は要注意サイン

もし庫内の壁面を触って「ぬめり」を感じたら、それは油汚れや雑菌のバイオフィルムかも。通常の洗浄では落ちきっていない証拠なので、早めに庫内洗浄を行いましょう。

特に油汚れが多い食事の後などは、庫内の壁面にも油が飛び散って付着しています。これが見えない場所で酸化してニオイを放つようになるので、定期的なリセットが必要なんです。

「今月は1日にやる」などと日を決めておくと、忘れずにケアできますよ。

お手入れモードの正しい活用法

お使いのパナソニック食洗機に「お手入れモード」というボタンや機能がついている場合、これを使わない手はありません。このモードは、庫内の洗浄に特化したプログラムで、通常よりも時間をかけてしっかりと汚れを洗い流してくれるんです。

使い方はとても簡単。食器が入っていない状態で、専用のクリーナー(または食洗機用洗剤)を投入し、「お手入れ」コースを選択してスタートするだけです。

機種によっては、専用洗剤を使うことを前提とした水流制御を行ってくれるので、手動で標準コースを選ぶよりも効率的に庫内をピカピカにしてくれます。

「私の機種にはお手入れモードがないわ」という方もご安心ください。
その場合は、「標準コース」や「強力コース」で代用が可能です。

手順としては、まず予洗い運転が始まってから約5分後に一度一時停止し、そこでクリーナーを投入して再スタートさせます。最初から入れてしまうと、予洗いの段階で洗剤が流れてしまって効果が半減してしまうことがあるからです(洗剤の種類によります)。

機種タイプ 推奨コース ポイント
お手入れモード搭載機 お手入れコース ボタン一つで最適化された洗浄が可能。
非搭載機 標準コース(空運転) 予洗い後にクリーナーを投入すると効果的。

この「お手入れモード」を活用することで、ノズルの内部や配管の中など、手が届かない場所の汚れまでスッキリ落とすことができます。機械任せでキレイにできる機能は、ぜひフル活用してくださいね。

お手入れコースに最適な洗剤

クリーン家電ガイド:イメージ

庫内洗浄を行う際、「どの洗剤を使えばいいの?」と迷う方も多いですよね。

基本的には、普段お使いの食洗機専用洗剤(「フィニッシュ」やライオンの「チャーミークリスタ」など)でも十分効果があります。ただし、その場合は通常の食器洗い時の「2倍の量」を入れるのが目安です。

洗剤選びに迷ったときは、パナソニック食洗機におすすめの食洗機用洗剤を詳しく比較した記事も参考にしてみてください。

ですが、もし「最近汚れ落ちが悪くなった」「庫内のニオイがどうしても取れない」といった頑固な悩みがあるなら、パナソニック純正の庫内クリーナー「N-P300」を強くおすすめします。これは私たち販売員の間でも「困った時の最終兵器」として信頼しているアイテムなんです。

この純正クリーナーのすごいところは、水垢(水い汚れ)と油汚れ(酸性の汚れ)の両方にアプローチできる成分配合になっている点です。市販の洗剤では落としきれない蓄積した汚れも、これを使うと驚くほどスッキリ落ちます。

「1回分で1,000円近くするから高いな…」と思われるかもしれませんが、半年に一度の大掃除だと思えば、故障して修理を呼ぶよりずっと安上がりですよ。

台所用洗剤は絶対NG!

手洗い用の液体洗剤(中性洗剤)を庫内洗浄に使おうとする方がいますが、これは絶対にやめてください。激しく泡立ってしまい、泡が水漏れセンサーに触れてエラーで止まったり、最悪の場合は故障の原因になります。

普段は「フィニッシュ」などのコスパの良い洗剤を使いつつ、ここぞという時には純正クリーナー「N-P300」を使う。この使い分けが、パナソニック食洗機を長持ちさせる秘訣です。

ノズルや水位センサーの掃除法

普段あまり意識しないかもしれませんが、庫内の下にある「回転ノズル(洗浄アーム)」や、水の量を検知する「水位センサー」も、時々チェックしてあげたいポイントです。

「ちゃんと洗剤を入れているのに汚れが落ちない」という場合、実はノズルの穴に何かが詰まっていることがよくあるんですよ。

ノズルは手で軽く回してみて、スムーズに回転するか確認してください。もし引っかかりがあるようなら、魚の骨や果物の種などが挟まっている可能性があります。

多くの機種ではノズルを取り外せるようになっているので(上に引き抜くだけのタイプや、ロックを外すタイプなどあります)、一度外して水道水でジャバジャバと洗ってみましょう。内部に入り込んだゴミが出てくることがあります。

ノズルの噴射口(小さな穴)にゴミが詰まっている場合は、ピンセットや「まめいた 注ぎ口洗いブラシ」のような極細のブラシを使って取り除きます。ここが詰まっていると、洗浄水が正しく噴射されず、洗浄力がガクンと落ちてしまいますからね。

センサー汚れは誤作動の元

水位センサーや汚れセンサー(濁度センサー)の表面に油膜や水垢がついていると、機械が汚れ具合を誤検知して、運転時間が無駄に長くなったり、逆に短すぎたりすることがあります。

センサー部分は、柔らかい布で優しく拭き取る程度でOKです。強くこすりすぎると傷がついてしまうので注意してくださいね。

こういった細かい部分のケアが、日々の洗浄パフォーマンスを支えているんです。

給水口と排水口掃除のポイント

見落としがちなのが「給水口」と「排水口」周りです。
特に排水口は、残菜フィルターの下にあるため普段は目につきませんが、こここそがトラブルの震源地になりやすい場所なんです。

フィルターを外した奥にある排水口の底には、フィルターをすり抜けてしまった小さなゴミ(爪楊枝の破片や小さな骨など)が沈殿していることがあります。

これらがポンプの入り口を塞いでしまうと、悪名高い「U11エラー(排水できない)」が発生します。定期的にフィルターを外した状態で、奥の方に異物がないか目視で確認し、あれば割り箸やピンセットで取り除いてください。

また、排水口周辺は常に水気があるため、「ぬめり」が発生しやすい場所でもあります。このぬめりは、市販の「サンベルム キッチン排水口洗いブラシ」などのブラシを使って、定期的に掻き出してあげると良いでしょう。

給水口のフィルターも忘れずに

意外と盲点なのが、水道ホースがつながっている「給水口」のフィルターです。水道工事の後や、地域によってはここに砂やサビが詰まることがあり、「水が入ってこない(U14エラー)」の原因になります。

給水口の掃除は頻繁に行う必要はありませんが、もし給水に時間がかかるようになったらチェックしてみてください。ここは歯ブラシなどで優しくこすってゴミを落とせば大丈夫です。

見えない場所だからこそ、時々のチェックが重要ですよ。

パッキン周辺のカビ対策と除去法

食洗機のドアを開けたとき、ドアの下側やパッキンの裏側を覗き込んだことはありますか?

実はここは、洗浄水が直接当たらない「死角」になっていて、汚れが溜まりやすい要注意スポットなんです。放っておくと、ヘドロ状の汚れや黒カビがびっしり…なんてことになりかねません。

食洗機は高温のお湯で洗うからカビなんて生えないと思っていませんか?
確かに庫内の中央は清潔ですが、温度が上がりにくいドアの縁やパッキンの溝は、湿気と汚れが好物のカビにとって天国のような環境なんです。

ここの掃除には、特別な洗剤は必要ありません。薄めた台所用中性洗剤を含ませた雑巾やキッチンペーパーで、手作業で拭き取るのが一番確実です。細かい溝の汚れには、「アズマ工業 ニューサッシブラシ」のような、本来はサッシ用ですが細くてコシのあるブラシを使うと便利ですよ。

塩素系漂白剤は使わないで!

「カビならハイターを使いたい」と思うかもしれませんが、ゴムパッキンに塩素系漂白剤を使うと、ゴムが劣化してボロボロになり、水漏れの原因になります。中性洗剤での拭き掃除を基本にしてください。

もし黒カビがゴムに深く根を張ってしまって拭いても取れない場合は、メーカー修理でのパッキン交換が必要になることもあります。そうなる前に、週に一度くらいはドア周りをサッと拭く習慣をつけると良いですね。

ビルトインと卓上の掃除箇所の違い

パナソニックの食洗機には、キッチンに組み込まれた「ビルトインタイプ(深型・浅型)」と、カウンターの上に置く「卓上タイプ(タンク式含む)」がありますが、それぞれ掃除の際に気をつけるべきポイントが少し異なります。

まず卓上タイプの場合、排水ホースがシンクに向かって露出していますよね。このホースが折れ曲がっていたり、上に物を置いて潰れていたりしないか目視で確認します。エラーが出たときは、まずこのホースの取り回しをチェックしましょう。

また、タンク式(NP-TSP1など)の場合は、給水タンクの中に水気が残って「ピンクぬめり」が発生しやすいので、定期的に水を抜いて拭き上げる作業が必要です。

一方でビルトインタイプ、特に深型(ディープタイプ)は、庫内が広い分、奥の方や下部のフィルターへのアクセスが少し大変です。カゴを完全に取り外さないと排水口まで手が届かない機種も多いので、ついつい掃除がおろそかになりがちです。

タイプ 注意点とケアのポイント
卓上・タンク式 排水ホースの折れ確認。タンク内の水抜きとカビ防止。
ビルトイン 排水経路が見えないため、フィルター掃除を徹底して詰まりを防ぐ。

ビルトインの場合、排水トラブルが起きるとシステムキッチンのキャビネット内での作業が必要になり、自分では対処できないことがほとんどです。

だからこそ、卓上タイプ以上に「フィルター掃除を徹底して、配管にゴミを流さない」という予防意識が大切になってきます。ご自宅のタイプに合わせて、重点的にケアする場所を意識してみてください。

パナソニック食洗機の掃除|禁止事項と対処

クリーン家電ガイド:イメージ

ここまでは「やるべきこと」をお伝えしましたが、ここからは「やってはいけないこと」についてお話しします。

ネット検索で「食洗機 掃除」と調べると、様々な裏技やライフハックが出てきますよね。でも、その中にはパナソニック製食洗機にとっては致命的なダメージを与えかねない方法も混ざっているんです。

良かれと思ってやった掃除で食洗機を壊してしまわないよう、正しい知識でNG行動を回避しましょう。

クエン酸の使用法と重曹のリスク

まず、声を大にしてお伝えしたいのが「重曹は絶対に使わないでください」ということです。
ネットの記事では万能洗剤として紹介されがちな重曹ですが、パナソニックの食洗機にとっては天敵と言っても過言ではありません。

なぜ重曹がダメなのか、理由は大きく2つあります。

一つは「溶け残り」です。
重曹は水に溶けにくいため、粒子のまま庫内を循環し、ポンプのインペラ(羽根車)周辺や排水経路に沈殿して固まります。これが物理的にモーターをロックさせ、故障や排水エラーを引き起こすんです。実際、重曹を使って壊れたという修理依頼は少なくありません。

もう一つの理由は化学反応です。
重曹が油汚れと反応すると「石鹸カス」のような物質が生まれます。これが庫内のセンサーに付着すると、水位や汚れ具合を正しく検知できなくなり、誤作動の原因になります。メーカーも取扱説明書で明確に禁止していますから、絶対に使用は避けましょう。
出典:パナソニック『食器洗い乾燥機 NP-45RS7 取扱説明書』

クエン酸は条件付きでOK

一方で「クエン酸」は、使い方が正しければ有効です。特に庫内の「白い汚れ(水垢)」が気になるときには効果てきめんです。大さじ2〜3杯を入れて空運転すれば、ミネラル汚れを溶かしてくれます。

ただし、クエン酸を使った後は、酸成分が金属部品を錆びさせるのを防ぐため、必ずもう一度水だけで空運転をして、成分を完全に洗い流す必要があります。

また、塩素系の洗剤と混ざると有毒ガスが出るので、絶対に併用しないでくださいね。

ハイターやオキシクリーンの危険性

次に検索需要が高いのが「オキシクリーン(酸素系漂白剤)」と「キッチンハイター(塩素系漂白剤)」です。「オキシ漬け」なんて言葉も流行っていますが、これもパナソニック食洗機にはおすすめできません。

オキシクリーンの最大のリスクは「泡立ち」です。
酸素系漂白剤は発泡作用が強いため、洗浄中に庫内で大量の泡が発生します。先ほどもお話しした通り、食洗機にとって泡は大敵。泡がノズルの回転を止めたり、泡検知センサーが作動して緊急停止したり、最悪の場合は電装部に泡が達してショートする危険性もあります。

そして塩素系のキッチンハイターですが、こちらはパッキンなどのゴム部品を劣化させる原因になります。
たまに使う程度ならすぐに壊れることはないかもしれませんが、日常的に使っていると、パッキンが硬化・ひび割れを起こし、ある日突然水漏れ事故につながる恐れがあります。

故障しても保証対象外かも

メーカーが推奨していない洗剤(重曹やオキシクリーンなど)を使って故障した場合、保証期間内であっても有償修理になる可能性が高いです。リスクを冒してまで使うメリットはありません。

漂白が必要なほど庫内が汚れているなら、やはり安全性が保証されている純正クリーナー「N-P300」を使うのが一番確実で安心な選択です。

自己判断での分解掃除は厳禁

クリーン家電ガイド:イメージ

「排水口の奥まで掃除したい」「ポンプの中を見てみたい」という探究心から、ドライバーを使って分解を試みる方がいらっしゃいますが、これは絶対にNGです。

食洗機は水と電気を使う家電なので、素人が分解して組み立て直した後、わずかでも隙間があれば水漏れや感電、漏電火災のリスクがあります。

私のお店でも、「自分で中を開けて掃除しようとしたら、元に戻せなくなった」「水漏れして床が水浸しになった」と青ざめて相談に来られるお客様がいらっしゃいます。
こうなると、修理費用も高額になりますし、集合住宅なら階下への水漏れ被害という大惨事にもなりかねません。

ユーザーがお手入れできる範囲は、取扱説明書に載っている「取り外せる部品(フィルター、ノズル、カゴなど)」までと心得てください。
それより奥の内部構造(ネジを外さないと見えない部分)は、販売店やメーカーのサービスマンといったプロの領域です。

どうしても内部が気になるなら

もし、どうしても内部の汚れや異音が気になる場合は、迷わずメーカーの点検修理を依頼してください。プロの手で分解清掃してもらうのが、結局は一番安全で確実な方法です。

正しい手入れで何年くらい使えるか

「食洗機って、結局何年くらい持つの?」とよく聞かれますが、一般的に食洗機の設計上の標準使用期間は「10年」とされています。
ただし、これはあくまで適切なメンテナンスをしている場合の目安です。

日々のフィルター掃除をサボってポンプに負担をかけ続けたり、重曹を使って内部を摩耗させたりしていると、5〜6年で故障してしまうことも珍しくありません。
逆に、今日ご紹介したような正しいメンテナンスを続けていれば、10年を超えても元気に稼働してくれるケースもたくさん見てきました。

食洗機は決して安い買い物ではありません。5万円〜10万円、ビルトインならそれ以上する高価な家電です。それを数年で買い替えることにならないよう、日々のちょっとした手入れを大切にしてほしいなと思います。

特に、異変を感じたら早めに対処することが長寿命化のコツです。
「いつもより音がうるさい」「排水に時間がかかる」「ニオイが取れない」。これらは食洗機からのSOSサインです。この段階でフィルター掃除や庫内クリーニングを行えば、致命的な故障を防げることが多いですよ。

パナソニック食洗機の掃除まとめ

ここまで、パナソニック製食洗機の正しい掃除方法と、避けるべきNG行動について詳しく解説してきました。最後に要点をまとめておきましょう。

項目 推奨アクション NGアクション
毎日のケア 残菜フィルターの掃除
使用後の乾燥
フィルター掃除をサボる
濡れたまま放置
定期ケア 月1回の庫内洗浄
(純正クリーナー N-P300推奨)
重曹、オキシクリーン、
台所用洗剤の使用
細部掃除 ノズルの詰まり除去
パッキンの手拭き
塩素系漂白剤の使用
ドライバーを使った分解

食洗機の掃除と聞くと面倒に感じるかもしれませんが、「毎日のフィルター掃除」と「月1回の庫内洗浄」さえ習慣にしてしまえば、あとは機械が勝手にキレイにしてくれます。

民間療法の裏技に頼らず、メーカーが推奨する正しい方法を実践することが、結果的には一番の節約になり、安心につながります。

この記事が、あなたの食洗機ライフをより快適にする手助けになれば嬉しいです。ピカピカの食洗機で洗った食器で、毎日の食事を楽しんでくださいね!

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