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今年こそ楽に終わる!大掃除に必要なものと時短テク完全攻略

屋内掃除

毎年なんとなく始めて、気づけば夜になってヘトヘト…。
そんな大掃除に必要なものが実ははっきり分かっていないままスタートしていませんか?

ゴム手袋や雑巾、バケツみたいな基本の掃除道具はあるけれど、重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダ、中性洗剤、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤をどう使い分ければいいのか分からない。

さらにスチームクリーナーやコードレス掃除機、リンサークリーナー、高圧洗浄機みたいな家電を使えば本当に楽になるのか、家電量販店で立ち尽くしたことがある人も多いはずです。

そもそも準備するものが多すぎて、チェックリストを作る前に心が折れそうになったり、カビ取り洗剤とクエン酸の組み合わせが危険と聞いて不安になったり、大掃除のハードルは意外と高いですよね?

この記事では、私が店頭で聞かれるリアルな声も交えながら、大掃除に必要なものと基本の洗剤、百均グッズや効率アップ家電の選び方を、順番に分かりやすく紹介していきます。

この記事のポイント
  • 大掃除に最低限必要な道具リスト
  • 汚れの種類に合わせた洗剤の正しい使い分け
  • 100均アイテムと家電量販店での賢い道具の揃え方
  • 場所別の掃除手順と時短を叶えるおすすめ家電
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  1. 大掃除に必要なもの|基本の道具リスト
    1. 最低限揃えたい掃除道具
      1. ゴム手袋
      2. 雑巾・古布
      3. スポンジ
      4. ブラシ
      5. ハンディモップ・はたき
      6. バケツ
      7. ゴミ袋
      8. マスク・エプロン
    2. 汚れ別に使い分ける基本の洗剤
      1. 重曹(アルカリ性)
      2. セスキ炭酸ソーダ(アルカリ性)
      3. クエン酸(酸性)
      4. 酸素系漂白剤(粉末タイプ)
      5. 中性洗剤
      6. 塩素系漂白剤
    3. 100均で賢く揃える便利グッズ
      1. ダイソー(Daiso)
      2. セリア(Seria)
    4. どこで買う? 掃除道具の選び方
      1. 100円ショップ(ダイソー、セリアなど)
      2. ドラッグストア
      3. ホームセンター
      4. 家電量販店
    5. 大掃除チェックリスト
  2. 場所別の大掃除|必要なものと効率アップ家電
    1. キッチンの頑固な油汚れ掃除術
      1. レベル1:洗剤と根気で戦う方法
      2. レベル2:家電(スチームクリーナー)で時短する方法
    2. お風呂のカビ・水垢を徹底除去
      1. レベル1:洗剤の使い分けで戦う方法
      2. レベル2:家電(スチームクリーナー)で安全に戦う方法
    3. 窓とサッシのホコリ・砂埃対策
      1. レベル1:ブラシと雑巾で戦う方法
      2. レベル2:家電(コードレス掃除機・高圧洗浄機)で一掃する方法
        1. コードレス掃除機の「隙間ノズル」が主役
        2. 最終兵器「高圧洗浄機」
    4. リビングの布製品を丸洗い家電
      1. レベル1:叩き拭きで戦う方法
      2. レベル2:家電(リンサークリーナー)で水洗いする方法
    5. 始める前に確認!やってはいけないこと
    6. 大掃除に必要なものを賢く揃えよう

大掃除に必要なもの|基本の道具リスト

クリーン家電ガイド:イメージ

大掃除を「よし、やるぞ!」と決めたはいいものの、「あれ? 何から揃えればいいんだっけ?」と手が止まってしまうことありますよね。

このセクションでは、大掃除をスタートする前に最低限揃えておきたい道具や洗剤、そして賢い揃え方について、詳しく見ていきましょう。

最低限揃えたい掃除道具

まず、戦いに挑むための「基本装備」からです。

高価なものである必要はまったくありません。家にあるもので代用できるものも多いので、まずはチェックしてみてください。

ゴム手袋

これは絶対に用意してほしいアイテムNo.1です。
特に大掃除では、カビ取り剤や油汚れ用の強力な洗剤を使う場面がすごく多いんです。素手で触ると手荒れの原因になりますし、単純に汚れや冷たい水から手を守ってくれる「お守り」みたいなものですね。

お客様にも「ちょっとお風呂の排水口を…」という時でも、必ず使ってくださいね、とお話ししています。指先がブカブカしない、手にフィットするタイプを選ぶと作業がしやすいですよ。

雑巾・古布

これも必須ですね。私は着古したTシャツやタオルをカットして「使い捨てぞうきん」として常備しておきましょう。
大掃除では、換気扇の油汚れやサッシの泥汚れなど、「もう洗いたくない!」っていうくらい汚れる場所も多いので、使い捨てできる古布がたっぷりあると精神的にすごく楽です。

もちろん、マイクロファイバークロスのように機能性の高い雑巾も、水拭き用と乾拭き用(からぶき用)で何枚かあると仕上がりが違います。

スポンジ

食器用とは別に、お掃除用のスポンジもいくつか用意しておくと便利です。シンクを磨く用、お風呂の浴槽用、洗面台用など、場所ごとに使い分けるのが衛生的ですね。研磨剤が入っている硬い面と柔らかい面がセットになったものが使いやすいと思います。

ブラシ

スポンジでは届かない細かい場所の必需品です。古い歯ブラシを捨てずに取っておく、という方も多いですよね。タイルの目地や蛇口の付け根、サッシの溝など、細かいところの汚れをかき出すのに本当に役立ちます。

ハンディモップ・はたき

大掃除の基本は「上から下へ」です。照明器具やカーテンレール、家具の上など、高いところに溜まったホコリをまず落とさないと、床をキレイにしても後からホコリが降ってきてしまいます…。ホコリを舞い上げずに吸着してくれるタイプのハンディモップが便利ですね。

バケツ

雑巾をすすいだり、洗剤を薄めたりするのに使います。四角いタイプだと、雑巾がすすぎやすかったり、収納しやすかったりするので、個人的にはおすすめです。

ゴミ袋

大掃除は「ゴミを出す作業」と言ってもいいくらい、たくさんのゴミが出ます。普段使っているサイズよりも大きめのもの(45Lとか)を、自治体の分別ルールに合わせて何種類か用意しておくと安心です。

マスク・エプロン

ゴム手袋と同じで、自分を守るためのアイテムです。ホコリやカビの胞子を吸い込まないため、洗剤が目や口に入るのを防ぐためにマスクは重要です。エプロンは、服が汚れるのを防ぐのはもちろん、「今から掃除モード!」という気持ちの切り替えにもなるので、私は結構大事にしています。

基本道具のまとめ

高価なものは不要です! まずは家にあるものをチェックして、足りないものだけ買い足しましょう。

  • ゴム手袋(フィット感重視)
  • 雑巾・古布(使い捨てできるものが便利)
  • スポンジ(場所別に分ける)
  • ブラシ(古い歯ブラシでOK)
  • ハンディモップ(ホコリ吸着タイプ)
  • バケツ、ゴミ袋、マスク、エプロン

汚れ別に使い分ける基本の洗剤

掃除道具が揃ったら、次は洗剤ですね。

「場所ごとに専用洗剤を買っていたら、置き場所が大変なことに…」というお悩み、店頭でも本当によくお聞きします。でも実は、基本となる洗剤をいくつか揃えるだけで、家中のほとんどの汚れに対応できるんですよ。

掃除の基本は、「汚れの性質と、反対の性質を持つ洗剤で中和させる」ことです。
これが分かると、洗剤選びがぐっと楽になります。

重曹(アルカリ性)

キッチンの軽い油汚れ、鍋のコゲ、手垢、皮脂汚れといった「酸性の汚れ」に強いです。水に溶かして「重曹水」としてスプレーにしてもいいですし、研磨剤としてクレンザー代わりに使うこともできますね。電子レンジの庫内掃除にも大活躍します。耐熱容器に水と重曹を入れてチンする「重曹スチーム」は、汚れがふやけて拭き取りやすくなるのでおすすめです。

セスキ炭酸ソーダ(アルカリ性)

重曹と同じアルカリ性ですが、重曹よりもアルカリ性が強いのが特徴です。そのため、コンロ周りや換気扇の「頑固な油汚れ」にこっちの方が向いています。水に溶けやすいので、スプレーにして常備しておくと本当に便利ですよ。

クエン酸(酸性)

こちらは「アルカリ性の汚れ」に使います。アルカリ性の汚れっていうのは、主にお水回りに発生する、あのイヤ~な「水垢(ウロコ汚れ)」や「石鹸カス」のことです。お風呂の鏡や蛇口、電気ケトルの内側などが白くなっているのは、大体これですね。クエン酸を水に溶かした「クエン酸水」をスプレーして、キッチンペーパーでパックすると効果的です。

酸素系漂白剤(粉末タイプ)

「オキシクリーン」などの商品名で有名ですよね。漂白、除菌、消臭が得意で、油汚れを剥がし落とす力も強いです。換気扇のファンや五徳(ごとく)など、油でギトギトになった部品を高温のお湯に溶かした酸素系漂白剤に浸け置く、通称「オキシ漬け」は、大掃除の定番テクニックだと思います。

中性洗剤

「酸性とかアルカリ性とか、考えるのが面倒!」という方には、やっぱり中性洗剤が人気です。ウタマロクリーナーは、中性なのに油汚れにも水垢にも対応できる汎用性がすごいですよね。手肌に比較的やさしいので、リビングの手垢、キッチンの軽い汚れ、お風呂掃除まで、家中これ1本で済ませているというお客様も多いです。

塩素系漂白剤

浴室のゴムパッキンやタイルの目地に深く根を張った「黒カビ」。これはもう、中性洗剤やクエン酸では太刀打ちできません…。最終兵器として、塩素系のカビ取り剤の出番です。「カビキラー」や「強力カビハイター」などが有名ですね。

洗剤使用時の絶対的な注意点

これは本当に、本当に気をつけてほしいのですが、「混ぜるな危険」です。

特に、クエン酸などの「酸性タイプ」の洗剤と、カビキラーなどの「塩素系漂白剤」が混ざると、有毒な塩素ガスが発生して命に関わります。

「水垢をクエン酸で落とした後、カビも気になるからカビキラーを…」というのが一番危険なパターンです。絶対に同時に使わず、もし両方使う場合は、完全に水で洗い流してから、日をあらためて作業するくらい慎重になってください。あと、換気は必ずお願いしますね。

100均で賢く揃える便利グッズ

クリーン家電ガイド:イメージ

基本的な道具や洗剤がわかったところで、「もっと手軽に、安く揃えたい!」と思いますよね。そんな時の強い味方が、やっぱり100円ショップです。

最近の100均は本当にすごくて、「これ欲しかった!」というかゆい所に手が届く専門グッズの宝庫なんです。

ダイソー(Daiso)

落ち落ちV」シリーズは有名ですよね。アルカリ電解水クリーナーのスプレーやシートは、キッチンの油汚れやリビングの皮脂汚れにサッと使えて便利です。他にも、カビ取り用のウェットシートなんかもあって、軽いカビなら手軽に拭き取れます。

セリア(Seria)

セリアはお掃除グッズもおしゃれなものが多い印象です。私がお客様から聞いて「なるほど!」と思ったのが、「セスキ・重曹・クエン酸スプレー」です。先ほど、粉から溶かして作るとお話ししましたけど、やっぱり「そのひと手間が面倒…」という方、すごく多いんです。セリアには、それが最初からスプレーになった状態で売られているので、「ナチュラルクリーニングに興味はあるけど、準備が面倒」という方の入り口として、すごくいいと思います。

他にも、こんなアイテムが便利だとよく聞きます。

  • ロンググローブ: 肘くらいまでしっかり覆ってくれる長いゴム手袋。排水口など奥の方を掃除する時に、水が手袋の中に入りにくくて快適だそうです。
  • 専用ブラシ類: 排水口用の細いブラシ、サッシの溝専用のブラシ、タイルの溝にフィットするブラシなど、「こんなのまで?」というくらい種類が豊富です。古い歯ブラシでは届かない場所も、専用品なら一発だったりしますよね。
  • ペットボトルに付けるブラシ: ペットボトルに水を入れて、先端に付けたブラシから水(または洗剤液)を出しながら擦れるアイテム。サッシの掃除などに便利です。

「準備が面倒」という本音

セリアで既製のスプレーが売れているという事実は、「ナチュラルクリーニングはいいけど、粉を計量して水に溶かす準備が面倒」「スプレーボトルを何本も用意して、ラベルを貼って…というのが大変」という、皆さんの「本音」が隠れているんだと思います。

この「準備が面倒」「使い分けが面倒」「保管が面倒」という3つの「面倒」を、もし一気に解決できるとしたら…? 実は、それを叶えてくれるのが「家電」なんです。例えばスチームクリーナーなら、必要なのは「水」だけ。タンクに水を入れるだけで、油汚れも水垢もカビも、高温スチームで対応できます。100均の手軽さの、さらに上を行く「究極の手軽さ」かもしれませんね。

どこで買う? 掃除道具の選び方

「じゃあ、どこで何を買うのが一番効率的なの?」というのも、よくある疑問じゃないでしょうか。それぞれに特徴があるので、目的別に使い分けるのが賢いと思います。

100円ショップ(ダイソー、セリアなど)

先ほどもお話しした通り、「専門的な便利グッズ」や「少量だけ必要なもの」を揃えるのに最適です。サッシ用ブラシや排水口用ブラシ、メラミンスポンジ、使い捨てのクロスなどは、まず100均をチェックするのがいいですね。

ただし、洗剤類は量が少ない場合もあるので、コストパフォーマンスは確認が必要です。

ドラッグストア

カビキラーやウタマロクリーナー、オキシクリーンといった「定番の洗剤」を買うなら、やっぱりドラッグストアが便利です。

種類も豊富ですし、大容量タイプや詰め替え用が安くなっていることも多いです。ゴム手袋やスポンジ、ゴミ袋などの消耗品も一緒に揃えられますね。

ホームセンター

「大掃除の道具、丸ごと揃えるぞ!」という意気込みなら、ホームセンターが一番かもしれません。

プロ仕様の強力な洗剤、業務用の大容量スポンジ、しっかりした作りのバケツやブラシ、脚立など、品揃えの幅と専門性が違います。耐久性のある道具を求めているなら、ホームセンターがおすすめです。

家電量販店

「え? 掃除道具を家電量販店で?」と思われるかもしれませんが、実は穴場なんです。
もちろん、洗剤やスポンジはドラッグストアの方が強いです。でも、「掃除機のアタッチメント」は別なんです。

私たち家電量販店では、掃除機の「本体」だけじゃなく、「隙間ノズル」「布団用ノズル」「ブラシ付きノズル」といったアタッチメント(別売り部品)も扱っています。「今持っている掃除機のアタッチメントを買い足して、大掃除の効率を上げたい」というお客様、結構いらっしゃるんですよ。

特に、コードレス掃除機のアタッチメントは、サッシやエアコンのフィルター掃除に大活躍します。お使いの掃除機の型番を控えて、ぜひ相談してみてくださいね。

大掃除チェックリスト

さあ、道具も洗剤も揃った! …でも、どこから手を付けましょう?
大掃除の最大の敵は、「範囲が広すぎて、途中で挫折すること」だと思うんです。

そうならないために、絶対に作ってほしいのが「大掃除チェックリスト」です。
やるべきことを「見える化」するだけで、達成感が得られますし、掃除の漏れも防げます。「今日はキッチンだけ」「今週末は窓とベランダ」というように、計画的に進めるための「地図」になりますからね。

最近は「Sweepy」や「Home Tasker」といった家事管理アプリもありますが、私はアナログに紙に書き出すのが好きです。終わったタスクを線で消していくのが、快感だったりしませんか?

参考までに、基本的なチェックリストの項目を場所別にまとめてみますね。ご家庭の状況に合わせて、項目を追加・削除して使ってみてください。

大掃除チェックリスト(場所別)
場所 チェック項目 主な汚れ
キッチン 換気扇(レンジフード)、コンロ(五徳)、魚焼きグリル、シンク、排水口、電子レンジ内部、冷蔵庫(内部・上部)、食器棚 油汚れ、コゲ、水垢、カビ
浴室 天井、壁、床、浴槽、鏡(ウロコ取り)、蛇口、排水口、ゴムパッキン、換気扇、浴槽エプロン内部 カビ、水垢、石鹸カス、皮脂汚れ
洗面所 洗面台ボウル、鏡、蛇口、排水口、洗濯機(洗濯槽・排水パン)、収納棚 水垢、石鹸カス、ホコリ、カビ
トイレ 便器(フチ裏)、便座、床、壁、換気扇、タンク周り 尿石、水垢、ホコリ
リビング・寝室 照明器具、カーテンレール、エアコン(フィルター・上部)、窓ガラス、サッシ、網戸、家具(上部・隙間)、床、カーペット、ソファ ホコリ、手垢、皮脂、シミ
玄関・ベランダ 玄関たたき、下駄箱、ドアノブ、ベランダの床、排水溝、網戸、外壁の軽い汚れ 砂埃、泥、カビ、苔

このリストを見るだけで、ちょっと気が遠くなりそうですよね…。

でも大丈夫です。
全部を完璧にやろうとせず、「今年はキッチンを徹底的に」とか「水回りだけは絶対に」というように、優先順位を決めるのがコツですよ。

場所別の大掃除|必要なものと効率アップ家電

クリーン家電ガイド:イメージ

基本の道具が揃って、掃除する場所のリストアップもできたら、いよいよ実践編です。でも、リストアップした場所の汚れ、全部手作業でやると思うと…やっぱり大変ですよね。

ここでは、場所ごとの具体的な掃除術と、その「大変」を「楽」に変えてくれる、おすすめの「効率アップ家電」を一緒にご紹介していきますね!

キッチンの頑固な油汚れ掃除術

大掃除の「ラスボス」とも言われるキッチン。
特に換気扇(レンジフード)やコンロ周りは、油とホコリが混ざって、もう触りたくないくらいギトギトになっていることも…。

レベル1:洗剤と根気で戦う方法

まずは基本の掃除方法です。
軽い油汚れなら、セスキ炭酸ソーダ水(またはアルカリ電解水)のスプレーで拭き取ればOKです。問題は、頑固に固まった油汚れですよね。

換気扇のフィルターやファン、コンロの五徳(ごとく)は、取り外せるなら「オキシ漬け(酸素系漂白剤での浸け置き)」がやっぱり強力です。
大きめのゴミ袋を二重にしてシンクに広げ、そこにお湯(40~60℃)と酸素系漂白剤を溶かして、部品をドボンと浸け込みます。数時間放置してからブラシでこすると、汚れがズルッと取れたりします。

浸け置きできないコンロ周りや壁は、セスキ炭酸ソーダ水をスプレーした上からキッチンペーパーを貼り付け、さらにラップでパックして「湿布」状態にします。
30分ほど放置して汚れをふやかし、それから拭き取る…という、なかなか根気のいる作業ですね。

レベル2:家電(スチームクリーナー)で時短する方法

「オキシ漬けもパックも、準備も時間もかかって大変!」…そうなんです、それが皆さんの本音だと思います。

そこでおすすめしたいのが、「スチームクリーナー」です。

スチームクリーナーがキッチンに最強な理由

スチームクリーナーは、約100℃の高温スチーム(蒸気)を噴射する家電です。この高温スチームが、洗剤を使わなくても、固まった油汚れを「溶かして」「浮かせて」くれるんです。

ケルヒャーやシャーク、アイリスオーヤマなど、色々なメーカーから出ていますね。店頭でも「本当に油汚れ、落ちるの?」とよく聞かれますが、これは本当にすごいです。

特にプロもやっているテクニックとして、「ブラシノズルの上にタオル(雑巾)を被せてスチームを噴射する」という方法があります。こうすると、高温のスチームがタオルを通して油を溶かし、溶けた油汚れはタオル側に吸着されるんです。ブラシもベトベトにならず、洗剤も不要で、コンロ周りがピカピカになりますよ。

お風呂のカビ・水垢を徹底除去

お風呂も強敵ですよね。
汚れの種類が「水垢・石鹸カス(アルカリ性)」、「皮脂汚れ(酸性)」、「黒カビ」と混在しているのが厄介なところです。

レベル1:洗剤の使い分けで戦う方法

まず、鏡や蛇口の「ウロコ状の水垢」や、床や壁に残る「石鹸カス」。これらはアルカリ性なので、「クエン酸水」スプレーでのパックが有効です。

浴槽のザラザラした「湯垢」は、皮脂汚れ(酸性)が混じっているので、「重曹」や「中性洗剤(お風呂用洗剤)」で洗います。

そして、一番の問題が「黒カビ」。特にゴムパッキンやタイルの目地に根を張ったものは、もう「塩素系漂白剤(カビキラーなど)」しかありません。

キッチンペーパーにカビキラーを染み込ませて、カビの上に貼り付け、さらにラップでパックして「湿布」します。30分~1時間ほど放置して、水でしっかり洗い流します。

レベル2:家電(スチームクリーナー)で安全に戦う方法

この「カビキラーパック」、効果は絶大なんですが…「とにかくニオイがツラい」「子供やペットがいるから、強力な化学薬品は使いたくない」というお悩み、本当に、本当によくお聞きします。

私もあの臭いはチョット…。

スチームクリーナーなら、カビも水垢も!

ここでもスチームクリーナーが大活躍するんです。キッチンの油汚れを溶かしてくれた高温スチームは、お風呂のカビを浮き上がらせて除去し、さらに除菌効果も期待できるんです。

塩素系洗剤を使いたくない場所でも、スチームをカビに噴射して、ブラシで軽く擦るだけで安全にカビ取りができます。床タイルの目地、排水溝のヌメリ、鏡の水垢、浴槽のエプロン内部など、お風呂全体に使えます。化学薬品のニオイ残りや健康への不安から解放されるのは、家電ならではの嬉しいポイントですよね。

窓とサッシのホコリ・砂埃対策

クリーン家電ガイド:イメージ

窓やサッシの掃除、後回しにしがちじゃないでしょうか。
でもここがキレイになると、部屋全体がパッと明るくなるから不思議です。

レベル1:ブラシと雑巾で戦う方法

サッシの掃除で一番やってはいけないこと。それは、「いきなり水や洗剤で濡らすこと」です。これをやると、砂埃が泥団子のようになって、かえって汚れが取りにくくなってしまいます。

掃除の鉄則は、「乾いた汚れは、乾いた状態で取り除くこと」。
まずはサッシブラシや古い歯ブラシで、乾いた砂埃やゴミをかき出します。その後、掃除機で吸い取り、最後に水拭き、乾拭きで仕上げます。

網戸も、網戸掃除用のスプレーと雑巾で拭き取るのが一般的ですね。…これがまた、結構な重労働なんですよね。

レベル2:家電(コードレス掃除機・高圧洗浄機)で一掃する方法

この「乾いた砂埃をかき出す」→「吸い取る」という作業、もっと効率的にやりたいですよね。
そこでおすすめなのが、「コードレス掃除機のアタッチメント」です。

コードレス掃除機の「隙間ノズル」が主役

ダイソンやシャーク、アイリスオーヤマなどのコードレス掃除機についている(または別売りされている)「隙間ノズル」。これがサッシの溝にジャストフィットなんです。

ブラシでかき出した乾いた砂埃を、一気に吸い取ってしまいましょう。この工程があるかないかで、後の水拭きの楽さが全然違います。

エアコンのフィルター掃除も、水洗いする前に必ず「フィルターのオモテ側(ホコリが付いている側)」から掃除機でホコリを吸い取ってくださいね。
裏からかけるとホコリが目に詰まって逆効果なので厳禁です!

最終兵器「高圧洗浄機」

もしご自宅にベランダや庭があって、電源と水道が確保できるなら、「高圧洗浄機」という選択肢もあります。

家の中から窓がしっかり閉まっていることを確認して、外から窓ガラス、サッシ、網戸ごと、一気に高圧洗浄します。網目に詰まった細かいホコリや汚れも吹き飛ばせるので、爽快ですよ!

リビングの布製品を丸洗い家電

床や窓、キッチン、お風呂をキレイにしたら、大掃除完了! …と、思いきや。
意外と見落としがちなのが、「洗えない布製品」の汚れです。

毎日座っているソファ、カーペット、ダイニングチェアの座面。汗や皮脂、食べこぼしや飲みこぼしの古いシミが、実は蓄積しているんです。ファブリーズなどでニオイはごまかせても、汚れ自体はそこに残っています。

レベル1:叩き拭きで戦う方法

シミを見つけたら、水で濡らして固く絞った雑巾で、トントンと叩くようにして汚れを移し取ります。
洗剤を使うと「輪ジミ」になって余計に目立ってしまったり…と、結構難しい作業ですよね。

レベル2:家電(リンサークリーナー)で水洗いする方法

この「洗えない布製品を、水で丸洗いしたい!」という夢を叶えてくれる家電が、「リンサークリーナー(布製品専用の洗浄機)」です。

汚れが「見える」から感動する家電

アイリスオーヤマやレイコップなどの製品が人気ですね。私も家で使っていますが、これは本当にすごいです。

原理はとてもシンプルで、①ノズルの先端から水(またはぬるま湯)を噴射して汚れを浮かせ、②浮き出た汚れと水分を、同時に強力なバキュームで吸引します。

ソファの座面やカーペットのシミにこれを使うと、「回収タンク」に、吸い取った「真っ黒な汚水」が目に見えて溜まるんです。店頭でも「こんなに汚れてたなんて!」と、その洗浄効果に驚かれるお客様が一番多い家電かもしれません。汚れが目に見えて取れるので、掃除のモチベーションがすごく上がりますよ。車のシート清掃に便利だと、男性のお客様にも人気です。

始める前に確認!やってはいけないこと

「よし、道具も家電も揃ったし、12月31日の大晦日に一気にやるぞ!」 …もしそう思っている方がいたら、ちょっと待ってください!

大掃除には、古くからの風習や安全面で、「やってはいけない」とされていることがあるんです。

大掃除のタイミングに関する注意

  • 大晦日(12月31日)の掃除はNG: これは昔からの風習ですね。大晦日に慌ただしく掃除をすることは、新年に迎える「年神様」に対して失礼にあたる、とされています。「年神様をお迎えする準備」が大掃除なので、当日にバタバタするのは良くない、ということなんですね。
  • 正月飾りを31日に飾るのもNG: これも「一夜飾り」と呼ばれて、葬儀を連想させるためタブーとされています。

じゃあ、いつやるのがいいの? というと、昔は12月13日の「正月事始め」からスタートするのが一般的でした。現代ではなかなか難しいと思いますが、理想は「12月28日」までに大掃除も正月飾りも終わらせて、あとはゆったり新年を待つ、というのが縁起がいいとされています。遅くとも30日までには終わらせたいですね。

安全・心構えに関する注意

  • マスクをしないのはNG: ホコリやカビの胞子、強力な洗剤の揮発成分から身を守るため、マスクは必須です。ゴム手袋も忘れないでくださいね。
  • 一度に全部やろうとするのはNG: これが挫折の最大の原因です。「今日はキッチンだけ」「今週末は窓とサッシ」と、チェックリストを見ながら計画的に進めましょう。
  • 自分ひとりだけがんばるのはNG: 大掃除は家族のイベントです。チェックリストを共有して、分担をお願いするのも大事なテクニックですよ。

なにより、焦って脚立から落ちたり、ケガをしたりしたら元も子もありません。時間と心に余裕を持って取り組んでくださいね。

大掃除に必要なものを賢く揃えよう

ここまで、大掃除に必要なものをたくさん見てきました。
いかがでしたでしょうか?

まずは、ゴム手袋や雑巾、ブラシといった「基本の道具」を揃えること。

次に、汚れの性質(酸性かアルカリ性か)を理解して、重曹やクエン酸、中性洗剤、カビキラーといった「基本の洗剤」を使い分けること。

そして、100均の便利グッズなども活用しつつ、掃除の漏れがないように「チェックリスト」を作ること。

これが大掃除の基本ステップですね。

でも、それだけだと「すごく大変」なのが現実だと思います。
キッチンの油汚れ、お風呂のカビ、洗えないソファのシミ…。

そんな「大変」を「楽」にして、仕上がりを格段にアップさせてくれるのが、この記事でご紹介した「クリーニング家電」たちです。

  • 洗剤を使わずに油汚れもカビも水だけで落とす「スチームクリーナー」
  • サッシの砂埃を吸い取り、エアコンフィルター掃除にも活躍する「コードレス掃除機(のアタッチメント)」
  • ソファやカーペットを水洗いできる「リンサークリーナー」
  • ベランダや網戸を一掃する「高圧洗浄機」

大掃除に必要なものは確かに多いですが、便利な道具や家電を賢く使えば、負担はかなり減らせるはずです。「今年は家電の力を借りてみようかな」と思ったら、ぜひお近くの家電量販店で実物を見ながら相談してみてくださいね。

計画的に、無理なく、スッキリとしたお家で新しい年を迎えましょう!

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