マキタ掃除機を購入したものの、期待していた性能と違って失敗したと感じている方は多いのではないでしょうか。
実際に、吸引力が弱くなったり髪の毛を吸わない、音が大きくなったといった悩みを抱えるユーザーも少なくありません。また、排気が汚いと感じたり、吸ったゴミが落ちるという問題に直面することもあります。これらの失敗の原因を理解せずに購入してしまうと、後悔することになりかねません。
しかし、マキタ掃除機の欠点を事前に把握し、適切な選び方と使い方を身につければ、これらの問題は十分に解決できるんです。バッテリーの寿命や1番人気のモデルの特徴を知ることで、満足度の高い買い物ができるでしょう。
吸引力アップの方法や吸引力ランキングも含めて、マキタ掃除機で失敗しないための情報を詳しくお伝えします。
この記事では、購入前に知っておくべきポイントから、長く愛用するためのコツまで、実用的な情報を網羅的にご紹介していきます。
マキタ掃除機で失敗と思った原因

マキタの掃除機を実際に使ってみると、期待していた性能と違ったり、使い勝手に不満を感じたりするという話も聞きます。でも多くの場合、これらの問題には原因があり適切な対処法も存在します。
まずは、よくある失敗の原因を一つずつ見ていきましょう。
バッテリー寿命が短い?
マキタ掃除機のバッテリーが、思ったより早く切れてしまうと感じる方も多いのではないでしょうか。
マキタのリチウムイオンバッテリーは、一般的に充電回数500回で寿命を迎えるとされています。この充電回数は、バッテリー残量が0%から100%に充電した時に1回とカウントされるため、50%の残量がある状態で充電した場合は0.5回の計算になります。
つまり、使い方によっては3年以上持つケースもあるんです。
バッテリーの劣化が疑われる症状として、充電器のランプが交互に点滅する、バッテリーの減りが早い、掃除の途中で急に止まるといった現象が挙げられます。毎日使用している場合、約1年半程度でバッテリーの交換時期が来ることも珍しくありません。
ただし、バッテリーを長持ちさせるコツもあります。強モードでの使用を控えめにして、掃除機を使用した後は必ず充電することが大切です。また、複数のバッテリーを持っている場合は、片方を予備として置いておくのではなく、交互に使用することで寿命を延ばせます。
正しい使用方法を守れば、リチウムイオンバッテリーは10年近く使用できる場合もあるので、使い方を見直してみることをおすすめします。
使っているうちに音が大きくなった?

マキタ掃除機の騒音レベルは73〜88デシベルとなっており、コードレス掃除機の中でも比較的大きな音を発生させます。
特に、CL107FDの場合は標準モードで約73デシベル、パワフルモードで約78デシベル、CL182FDでは標準モードで約83デシベル、強モードで約88デシベルという数値が測定されています。
これらの数値を見ると、確かに騒音としては大きい部類に入るため、夜間の使用は控えた方が良いでしょう。
音が大きくなる原因として、ヘッドローラーに糸くずや髪の毛が絡み付いている可能性があります。大量に絡み付くとローラーがロックして掃除機がけしにくくなり、時には異音が発生することもあるんです。
このような場合は、マイナスドライバーでシャフトとローラーを取り外し、絡み付いた糸くずや髪の毛を除去してから、正しい位置に取り付け直すことで改善される場合があります。
また、フィルターの目詰まりも騒音の原因となることがあるため、定期的なメンテナンスを心がけることが重要です。
排気が汚い?
マキタ掃除機の排気の問題は、多くのユーザーが抱える悩みの一つです。
紙パック式、カプセル式共にフィルターは付いていますが、細かい塵や臭いを100%フィルタリングして、完全にクリーンな排気を放出するのは難しいのが現状です。
排気臭の原因は、掃除機内部に蓄積された微細なゴミや汚れにあります。完全に消臭したい場合は、掃除機のフルオーバーホール(完全分解)をして全パーツを綺麗に洗浄する以外、根本的な解決方法はありません。
しかし、排気の問題を軽減する方法もあります。ダストバッグ内に消臭ビーズを少量入れる、定期的なフィルターメンテナンスを行う、別売りのHEPAフィルターを取り付けるといった対策が効果的です。
特に、HEPAフィルターを取り付けることで、0.3〜1マイクロメートルの粉塵を99.97%捕集できるようになり、排気性能が大幅に向上します。カプセル式モデルを選ぶと、HEPAフィルターの効果をより実感できるでしょう。
髪の毛を吸わない?
マキタ掃除機で髪の毛が吸えないという問題は、主にヘッドの仕様に関係しています。
マキタの掃除機はヘッドにブラシが付いていないノーマルヘッドを採用しているため、純粋に吸い込み力に頼って掃除を行います。このため、カーペットや絨毯に絡み付いた髪の毛やペットの毛を取り除くのは苦手なんです。
一般的なコードレス掃除機と比較すると、ダイソンV8シリーズが強モードで115Wの吸引力を持つのに対し、マキタCL282FDは強モードでも60Wしかありません。この吸引力の差が、髪の毛を吸い取る能力にも影響しています。
解決策として、モーターヘッドへの交換やサイクロン式アタッチメントの使用が挙げられます。これらのアクセサリーを使用することで、髪の毛の吸引力を向上させることができます。
また、フローリングなどの硬い床面では、髪の毛が比較的吸い取りやすいものの、カーペットや絨毯を敷く予定の方には、マキタ掃除機は向いていないかもしれません。
吸ったゴミが落ちる?

マキタ掃除機で吸ったゴミが落ちてしまう問題は、主に本体の気密性に関係しています。
接続部の緩みやパッキンの劣化により、気密性が低下して吸引力が落ちることがあります。パイプやノズルがしっかりと取り付けられていない場合も、同様の問題が発生するんです。
また、パイプ内に大きなゴミが詰まっている場合も、吸引力の低下や吸ったゴミの逆流につながります。定期的にパイプ内をチェックして、詰まりがないか確認することが大切です。
フィルターの目詰まりも重要な原因の一つです。フィルターが汚れていると、十分な吸引力が得られずに、吸ったゴミが本体から落ちてしまうことがあります。
カプセル式の場合は、カプセル内のゴミを捨てる際に、カプセルを4〜5回軽く叩いてから、フィルターを取り出して水洗いし、完全に乾燥させてから元に戻すことが重要です。
これらのメンテナンスを怠ると、本来の性能を発揮できなくなってしまいます。
マキタ掃除機で失敗しない選び方・使い方

マキタ掃除機を購入する前に知っておくべきポイントと、購入後の正しい使い方を理解することで、失敗を防ぐことができます。
実際に使用する際の注意点や、長く愛用するためのコツについて詳しく見ていきましょう。適切な選び方と使い方を身につければ、マキタ掃除機の真価を実感できるはずです。
購入前に知っておくべき欠点
マキタ掃除機を購入する前に、あらかじめ理解しておくべき欠点がいくつかあります。
まず、吸引力の面では他のメーカーの上位モデルと比較して劣る場合があります。先ほどもお伝えしたように、強モードでも60W程度の吸引力しかないため、カーペットや絨毯の奥深くに入り込んだゴミを完全に取り除くのは難しいことがあります。
排気の清潔さについても、完全にクリーンな排気を期待するのは現実的ではありません。微細な粉塵や臭いを100%除去することは困難で、特に長期間使用していると排気臭が気になる場合があります。
騒音レベルが高いことも考慮すべき点です。73〜88デシベルという数値は、一般的な掃除機と比較しても大きめで、早朝や夜間の使用には適していません。
収納面での課題もあります。直立での保管が不安定で、専用のスタンドも標準では付属していないため、収納場所に工夫が必要です。
ただし、これらの欠点を理解した上で購入すれば、マキタ掃除機の軽量性や充電の速さ、コストパフォーマンスの良さを十分に活用できます。用途と期待値を適切に設定することが、満足度の高い買い物につながるでしょう。
1番人気モデルはどれ?

私の店舗では2025年現在、マキタ掃除機の人気ランキングでは、CL107FDSHWがトップに輝いています。
CL107FDSHWは紙パック式で、重量が1.1キログラムと軽量でありながら、標準モードで25分間の連続使用が可能です。10.8Vのバッテリーを使用し、本体価格が比較的安価なことから、多くのユーザーに支持されています。
二番人気は、CL116DWIです。
カプセル式で重量0.93キログラムの超軽量モデルです。約15分間の連続使用時間と短めですが、軽さを重視する方には最適な選択肢と言えるでしょう。
三番人気のCL115FDWRは、紙パック式で重量1キログラム、標準モードで約50分間の長時間使用が可能です。バッテリーの持ちを重視する方におすすめのモデルです。
これらの人気モデルに共通するのは、いずれも10.8Vのバッテリーを使用している点です。18Vモデルと比較すると吸引力は劣りますが、軽量性と使い勝手の良さで多くのユーザーに選ばれています。
また、マキタの最新モデルとしては、40VmaxのCL001Gも注目を集めています。サイクロン式で吸込仕事率100Wを実現し、より高い吸引力を求める方には魅力的な選択肢です。
吸引力が弱くなった時の復活方法
マキタ掃除機の吸引力が弱くなった時は、いくつかの点検ポイントを確認することで復活させることができます。
まず最初に確認すべきは、バッテリーの残量です。バッテリー残量が不足している場合、本来の吸引力を発揮できません。フル充電を行うことで、多くの場合は吸引力が復活します。
次に、接続部の緩みをチェックしましょう。パイプやノズルがしっかりと取り付けられていない場合、気密性が低下して吸引力が落ちてしまいます。全ての接続部を確認して、きちんと装着し直してください。
パイプ内の詰まりも重要なチェックポイントです。大きなゴミが詰まっていると、空気の流れが阻害されて吸引力が大幅に低下します。パイプを外して、詰まりがないか確認しましょう。
フィルターの目詰まりは、吸引力低下の最も一般的な原因です。定期的な水洗いを行い、完全に乾燥させてから取り付けることで、本来の性能を取り戻すことができます。
パッキンの劣化により気密性が失われている場合もあります。長期間使用していると、ゴム製のパッキンが硬化したり亀裂が入ったりして、吸引力が低下することがあります。
実際に家電量販店でも、「修理依頼品」の大多数はバッテリー交換で解決してしまうことが多いんです。まずは基本的な点検から始めてみてください。
長く使うための正しい手入れ法

マキタ掃除機を長く使うためには、正しいメンテナンスが不可欠です。
カプセル式の場合、使用後は必ずカプセル内のゴミを捨てて、カプセルを4〜5回軽く叩いてから、フィルターを取り出して水洗いしましょう。洗浄後は完全に乾燥させてから元に戻すことが重要です。
紙パック式では、紙パックが満杯になる前に交換することで、吸引力を維持できます。また、紙パック内に消臭ビーズを少量入れることで、排気臭の軽減にも効果があります。
ヘッドノズルのメンテナンスも忘れてはいけません。長期間使用していると、ノズルローラーシャフト部に糸くずや髪の毛が絡み付いてしまいます。マイナスドライバーを使用してシャフトとローラーを取り外し、絡み付いた汚れを除去してから、正しい位置に取り付け直しましょう。
バッテリーの管理も重要なポイントです。充電したまま充電器に置いておいても過充電防止機能が働くため問題ありませんが、充電が切れても「あと少し」と何度も運転スイッチを押すのは避けてください。
継ぎ足し充電を活用して、残量があっても充電することで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。また、極端な高温や低温を避け、10〜40度の環境で保管することも大切です。
複数のバッテリーを持っている場合は、交互に使用することで、それぞれの寿命を延ばせます。
マキタ吸引力ランキング
順位 | モデル名 | 電圧 | 吸込仕事率 | 集塵方式 |
---|---|---|---|---|
1位 | CL282FD | 18V | 125W | 紙パック式 |
1位 | CL281FD | 18V | 125W | カプセル式 |
3位 | CL001G | 40Vmax | 100W | サイクロン式 |
4位 | CL107FD | 10.8V | 約60W | 紙パック式 |
5位 | CL115FD | 10.8V | 約50W | 紙パック式 |
マキタ掃除機の吸引力を比較する際は、吸込仕事率の数値を参考にすると良いでしょう。
1位タイは、CL282FDとCL281FDです。これらは18Vバッテリーを使用し、吸込仕事率125Wを実現しています。CL282FDは紙パック式、CL281FDはカプセル式となっており、どちらも現在のマキタ掃除機の中で最高の吸引力を持っています。
3位は40VmaxのCL001Gで、吸込仕事率100Wとなっています。サイクロン式を採用しており、最新の技術が搭載されたモデルです。電圧は高いものの、吸込仕事率では18Vモデルに及びません。
4位と5位は10.8Vバッテリーを使用するモデルです。CL107FDは約60W、CL115FDは約50Wの吸込仕事率となります。これらの人気モデルは軽量性に優れていますが、吸引力は上位モデルと比較すると劣ります。
ただし、吸引力だけで掃除機の性能を判断するのは適切ではありません。重量や連続使用時間、充電時間、価格なども総合的に考慮して選択することが重要です。
特に、マキタ掃除機の魅力は軽量性と充電の速さにあるため、これらの特長を活かせる用途で使用することで、満足度の高い掃除体験を得られるでしょう。
総括:マキタ掃除機で失敗しない方法
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。