生ごみ処理機を選ぶ際に必ず候補に上がる2大人気機種といえば、ルーフェンとパリパリキューです。
どちらも優秀な製品ですが、実際に購入を検討すると「結局どちらを選べばいいの」と迷ってしまう方が非常に多いのが現実です。
私も家電販売の現場で、お客様から「ルーフェンとパリパリキューの比較について教えて」と相談を受けることが頻繁にあります。確かに両製品とも魅力的な特徴を持っているため、単純に価格だけで判断するのは難しいものです。
初期費用を重視するのか、それとも長期的な電気代や維持費を考慮するのか、また耐久性や使いやすさのどちらを優先するのかによって、最適な選択は大きく変わってきます。
さらにデザインの好みや静音性への要求、設置予定場所のサイズや重量制限、フィルター交換の頻度まで考慮すると、選択基準は人それぞれ異なってくるでしょう。
この記事では、両製品の性能面から運用面まで、購入前に知っておくべき全ての要素を詳細に分析し、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つけるためのヒントをお伝えします。
単なるスペック比較だけでなく、実際の使用シーンを想定した実用的な観点からも検証していくので、きっと納得のいく選択ができるはずです。
ルーフェンとパリパリキューを徹底比較|基本性能編

まずは、ルーフェンとパリパリキューの基本的な性能面について詳しく比較していきます。
購入を検討する際に最も気になる初期費用から、長期的に影響する電気代や維持費まで、実際の数値を基に分析していきましょう。
初期費用はどちらがお得?
初期費用の面では、パリパリキューの方が圧倒的にお得です。
パリパリキューの本体価格は49,500円(公式キャンペーン価格では41,800円)となっており、一方のルーフェンは通常価格83,930円(販売価格66,000円)となっています。
この価格差は約24,000円から42,000円となるため、初期投資を抑えたい方にはパリパリキューが適しているでしょう。ただし、価格だけで判断するのではなく、機能面や処理能力も含めた総合的な検討が重要になります。
なお、どちらの製品も多くの自治体で助成金制度の対象となっているため、購入費用の約50%が補助される場合があります。お住まいの自治体の助成金制度を事前に確認することで、さらにお得に購入できる可能性があります。
電気代の違い
電気代の比較では、ルーフェンが約20円/日(約600円/月)となっており、パリパリキューはモードによって異なります。
パリパリキューのパリパリモードでは約28円~45円/日(約840円~1,350円/月)、ソフトモードでは約16円~23円/日(約480円~690円/月)となっています。
ルーフェンには温度調整AI機能が搭載されており、生ごみの量に応じて自動で電力を調整するため、無駄な電力消費を抑えることができます。
一方、パリパリキューはPシステムという機能により、最適な乾燥状態を見極めて自動停止するため、余計な乾燥時間を削減しています。
長期的な運用を考えると、使用頻度や処理する生ごみの量によって電気代は変動するため、ご家庭の使用パターンに合わせて判断することが大切です。
持費とランニングコスト
維持費の面では、両製品ともに活性炭フィルターの定期交換が必要になります。
ルーフェンの活性炭フィルターは3,388円(2本入り)で、交換目安は3ヶ月~6ヶ月に1回となっています。
パリパリキューの脱臭フィルターは4,290円(2個入り)で、交換目安は4~9ヶ月に1回と、ルーフェンよりも交換頻度が少なくなっています。
年間のフィルター交換費用を計算すると、使用頻度にもよりますが、大きな差はないと考えられます。
ルーフェンには専用のバスケットカバー(20枚入り2,508円)がありますが、これは必須ではありません。
一方、パリパリキューは市販の水切りネット(30枚入り約110円)が使用できるため、消耗品コストを抑えやすい特徴があります。
耐久性と保証内容
保証期間については、ルーフェンが1年間の無償保証となっているのに対し、パリパリキューはメーカー保証が3年間と長期間の保証が付いています。
どちらの製品も60日間の返品保証があるため、初めて生ごみ処理機を使用する方でも安心して試すことができます。
耐久性の面では、ルーフェンが韓国内で累計販売数約120万台という実績があり、パリパリキューは累計販売数30万台突破となっています。どちらも多くのユーザーに愛用されており、一定の信頼性が確保されていると考えられます。
ただし、故障時の対応やアフターサービスを重視する場合は、保証期間の長いパリパリキューの方が安心できるでしょう。また、パリパリキューは日本製であるため、サポート面での安心感も期待できます。
使いやすさの違い!操作性と機能面
ごみ箱感覚で調理中に随時投入
モード選択不要
生ごみを溜めてからまとめて処理
操作性の面では、どちらの製品もボタン一つで簡単に操作できる設計になっています。
ルーフェンは生ごみを入れてボタンを押すだけで、庫内のごみの量に合わせて自動でパワーを調整してくれます。
大きな違いとして、ルーフェンは運転中の追加投入が可能な点が挙げられます。これにより、ごみ箱感覚で使用でき、調理中に出た生ごみをその都度投入することができます。
一方、パリパリキューは運転中の追加投入ができないため、ある程度生ごみを溜めてから処理する必要があります。
パリパリキューにはパリパリモードとソフトモードの2種類の運転モードがあり、処理物の種類に応じて使い分けることができます。
一方、ルーフェンはAI機能により自動で最適な処理を行うため、モードを選択する手間がありません。
ルーフェンとパリパリキューを徹底比較|設置・運用編

続いて、実際に家庭で使用する際の設置・運用面での比較を行います。
デザインや設置場所の制約、日常的なメンテナンスなど、購入後の満足度に直結する要素について検証していきましょう。
デザインの違い
デザイン面では、ルーフェンがより洗練されたスタイリッシュな外観を持っています。
スモーキーグレー、ホワイト、パープル、ピンク、ミントの5色展開となっており、キッチンのインテリアに合わせて選択できます。
パリパリキューは、ホワイト、ピンクゴールド、ブラックの3色展開で、比較的シンプルなデザインとなっています。
一部のユーザーからは「昔の白物家電のような見た目」という意見もあり、デザイン性を重視する方にはルーフェンの方が好まれる傾向があります。
ただし、デザインの好みは個人差が大きいため、実際に製品を確認して、ご自身のキッチンに合うかどうかを判断することが大切です。
どちらの製品も一般的な家電と比較すると、コンパクトで場所を取らない設計になっています。
どちらが静か?
静音性の面では、ルーフェンの方が優秀です。
ルーフェンの運転音は30dbとなっており、これはささやき声程度の音量で、非常に静かな動作音となっています。
一方、パリパリキューは36dbとなっており、ルーフェンと比較すると若干大きな音となります。
音の大きさは6db増えると約2倍に感じられるため、パリパリキューはルーフェンの約2倍の音量と考えられます。ただし、36dbという数値は日常生活において気になるレベルではなく、深夜の使用でも近隣への迷惑になることはほとんどありません。
静音性を重視する方や、赤ちゃんやペットがいるご家庭では、ルーフェンの方が適しているでしょう。一方、一般的な使用であれば、パリパリキューの音量でも十分実用的です。
サイズや重量と設置場所
サイズ面では、パリパリキューの方がコンパクトです。
パリパリキューは23×27×27cmとなっており、ルーフェンは27×38×35cm(フィルター込み)となっています。
重量についても、パリパリキューが4.1kgに対し、ルーフェンは6kgとなっています。
設置場所を考慮すると、狭いキッチンやカウンター上への設置にはパリパリキューの方が適しています。一方、ルーフェンは奥行きがあるため、十分なスペースを確保できる場所に設置する必要があります。
どちらの製品も壁から適度な距離を保って設置する必要があり、特にルーフェンは背面にフィルターがあるため、メンテナンスしやすい位置に設置することが重要です。
設置場所が限られている場合は、事前にサイズを確認して選択することをおすすめします。
フィルター交換頻度とメンテナンス性
フィルター交換については、先述した通りルーフェンが3~6ヶ月に1回、パリパリキューが4~9ヶ月に1回となっています。
交換作業自体はどちらも簡単で、特別な工具は必要ありません。
メンテナンス性では、ルーフェンのバスケットが食洗機対応となっている点が便利です。
一方、パリパリキューのバスケットは食洗機に対応していないため、手洗いでのお手入れが必要になります。
日常的なお手入れについては、どちらの製品も処理後の残留物を取り除き、バスケットを水洗いするだけで十分です。ルーフェンの方が若干メンテナンスが楽になっていますが、どちらも手間のかからない設計となっています。
用途別おすすめ判断
ルーフェンがおすすめなのは、追加投入機能を重視する方、静音性を求める方、デザイン性を重視する方です。また、3~4人以上の家庭で生ごみの量が多い場合や、こまめに生ごみを処理したい方にも適しています。
パリパリキューがおすすめなのは、初期費用を抑えたい方、コンパクトな設置スペースしかない方、日本製の製品を好む方です。また、1~2人の少人数世帯や、まとめて生ごみを処理することに抵抗がない方にも向いています。
処理能力については、ルーフェンが1日最大1kg、パリパリキューが1回あたり0.5~1kgとなっているため、家庭の生ごみ量に応じて選択することが大切です。
購入前に知っておきたい注意点
購入前の注意点として、どちらの製品も小麦粉などの粉類、引火性物質、薬品類は処理できません。
また、水分の多い生ごみ(スイカの皮など)は完全に乾燥しきれない場合があるため、適度に水切りをしてから投入することが推奨されます。
設置環境についても事前に確認が必要です。
両製品とも室内用であり、直射日光の当たらない場所、水平で安定した場所への設置が必要になります。また、電源の確保と適切な換気も重要な要素です。
助成金制度については、自治体によって条件や金額が異なるため、購入前に必ず確認することをおすすめします。申請には購入証明書や領収書が必要になる場合が多いため、関連書類は大切に保管しておきましょう。
両製品の詳細スペックをチェック
ルーフェンとパリパリキューの詳細な仕様を一覧で比較してみましょう。
基本的な価格や性能から、意外と見落としがちな細かな仕様まで、購入判断に役立つ情報をまとめて確認できます。
処理方式はどちらも乾燥式ですが、ルーフェンは温風空気循環乾燥方式を採用しており、独自の空気循環システムにより生ごみをムラなく乾燥させることができます。
一方、パリパリキューは60℃から80℃の温風による乾燥方式で、低温での処理により臭いを抑える設計となっています。
処理時間についても違いがあり、ルーフェンは1~8時間と幅があるものの、AI機能により生ごみの量に応じて自動調整されます。
パリパリキューはモード選択により、パリパリモードで約7.5~10.5時間、ソフトモードで約4~5時間となっています。
ルーフェン vs パリパリキュー
💰 価格・コスト
本体価格 | 66,000円 (通常83,930円) |
41,800円 (通常49,500円) |
電気代(月額) | 約600円 | 約480円~1,350円 (モードにより変動) |
フィルター代 | 3,388円(2本入り) 3~6ヶ月に1回 |
4,290円(2個入り) 4~9ヶ月に1回 |
保証期間 | 1年間 + 60日返品保証 | 3年間 + 60日返品保証 |
⚙️ 基本仕様
処理方式 | 温風空気循環乾燥方式 | 温風乾燥式 |
サイズ(W×D×H) | 27×38×35cm (フィルター込み) |
23×27×27cm |
重量 | 6kg | 4.1kg |
消費電力 | 90W | 150W |
運転音 | 30db | 36db |
🔧 処理能力・機能
最大処理容量 | 1kg/日(5L) | 0.5~1kg/回(2.8L) |
処理時間 | 1~8時間 (AI自動調整) |
パリパリモード:7.5~10.5時間 ソフトモード:4~5時間 |
追加投入 | 可能 | 不可 |
運転モード | AI自動調整 | 2モード選択 (パリパリ/ソフト) |
脱臭方式 | 自立式活性炭フィルター | 独自開発活性炭脱臭ユニット |
🎨 デザイン・使いやすさ
カラー展開 | 5色 スモーキーグレー ホワイト パープル ピンク ミント |
3色 ホワイト ピンクゴールド ブラック |
バスケット | 食洗機対応 | 手洗いのみ |
消耗品 | 専用バスケットカバー (20枚入り2,508円) |
市販水切りネット対応 (30枚入り約110円) |
販売会社 | 株式会社ALPACA (韓国製) |
シマ株式会社 (日本製) |
📊 販売実績・評価
累計販売数 | 約120万台 | 30万台突破 |
主な受賞歴 | 韓国内生ごみ処理機NO1 日本売上No1 Amazon・楽天・Yahoo!各部門No1 |
子育て支援大賞2021受賞 mamatas award2022 家事サステイナブル部門グランプリ |
助成金対象 | 対象 | 対象 |
この比較表からも分かるように、両製品にはそれぞれ明確な特徴があります。
ルーフェンは高機能で静音性に優れ、追加投入機能やデザイン性の高さが魅力です。一方、パリパリキューは初期費用が安く、コンパクトで日本製という安心感があります。
特に注目すべきは、ルーフェンの累計販売数が120万台と圧倒的に多い点と、パリパリキューの保証期間が3年間と長い点です。
また、消耗品のコストについても、パリパリキューは市販の水切りネットが使える点で経済的といえるでしょう。
総括:ルーフェンとパリパリキューを徹底比較
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。